DeNA(☆6対0★)阪神 =リーグ戦1回戦(2020.06.26)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:今永 昇太(1勝1敗0S)
敗戦投手:西 勇輝(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(3号・5回裏ソロ),オースティン(2号・8回裏2ラン)

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◆DeNAが5連勝。DeNAは両軍無得点で迎えた5回裏、宮崎のソロで先制する。そのまま迎えた8回には、オースティンの2ランなどで一挙5点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・今永が8回無失点の快投で今季初勝利。敗れた阪神は、先発・西勇が好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆DeNA-阪神のスタメンが発表された。DeNAの先発は今永昇太投手(26)、阪神の先発は西勇輝投手(29)。左投手に対して通算25打席23打数ノーヒット(公式戦は7打数無安打)だった阪神ジャスティン・ボーア内野手(32)は、開幕後初めてスタメンを外れた。また糸井嘉男外野手(38)もベンチスタートで、福留孝介外野手(43)が今季初めて右翼を守る。 また阪神は開幕から日替わりスタメン捕手が続いていたが、この日初めて梅野隆太郎捕手(29)が、25日ヤクルト戦(神宮)から2戦連続スタメンマスクとなった。

◆阪神西勇輝投手(29)が、7回8安打1失点と好投するも、今季初白星はならなかった。 ともに開幕投手を務めたDeNA先発の今永と投手戦を繰り広げた。初回1死一塁ではオースティンの後方への打球を捕球し二塁封殺。2回は先頭ロペスを出塁させるも、続く宮崎を外角低めのスライダーで併殺に仕留めた。5回には宮崎のソロ本塁打で先制を許すも、この回2死満塁のピンチでオースティンを投ゴロ。前夜13安打10得点と爆発したDeNA打線を最少失点に抑えた。 しかし、打線は8回まで散発4安打と、好機をつくるも得点につながらず。左腕に対して通算23打数無安打だったボーアを初めてスタメンから外し、8人中6人の右打者を並べたが援護出来なかった。 西勇は開幕投手を務めた19日巨人戦(東京ドーム)でも、6回4安打1失点と好投。球団では82年ぶりとなる開幕戦での投手本塁打を放つなど、2打数2安打2打点と奮闘したが、後続の岩崎が逆転本塁打を浴び敗戦となった。

◆阪神が大幅に打線を改造して臨んだDeNA戦で今季初の完封負けを喫した。 2番にショート北條を入れ、3番には一塁大山。6番にセカンド上本、7番レフト陽川を組み込んだ。打率3割3分3厘の糸井と、前日に二塁打を放つなど状態向上の兆しがあったボーアがベンチスタート。DeNA先発の今永に対して19年10打数1安打だった糸井は今季手術明けという点を考慮されてのものという。ボーアは左腕に対して2月からの実戦で25打席23打数ノーヒットだった。 先発野手8人のうち6人が右打者。相性のいい打者を起用するなど今永対策を施した一戦だったが、DeNA投手陣に対して5安打に終わり無得点。昨年阪神は横浜スタジアムでチーム打率2割6分6厘と、セ本拠地の中で最も打っていたが、この日は長打も出なかった。 チームは7試合を終えた時点で、早くも2度目の3連敗。借金は今季ワーストを更新して5となった。

◆開幕7戦目で初めてスタメンから外れた阪神ジャスティン・ボーア内野手(32)が代打で凡退した。 9回2死一塁から打席に立ち、DeNAの右腕パットンのチェンジアップを打ち上げて左飛に倒れた。 2月の実戦から左投手を相手に通算25打席23打数ノーヒットという数字もあり、左腕今永が先発マウンドに上がった一戦で先発落ち。来日初の代打出場で結果が出せず、打率は0割9分1厘となった。

◆序盤は投手戦。DeNA今永が丁寧な投球で3回までパーフェクト。阪神西勇は走者を背負いながらも3回まで0点に抑えた。 DeNAは5回、打撃好調の6番宮崎のソロで1点を先制した。今永は4回に初安打を浴びたが、6回までを無失点に抑えた。 DeNAは8回、オースティンの2試合連続となる2号2ランなどで5点を追加。9回はパットンが締め、5連勝を飾った。 今永は1勝目。西勇は1敗目。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(5回に先制の3号ソロ)「シュートをしっかり強くたたくことができました。先頭だったので何としても出塁して、後ろにつなぐ気持ちでいました。今永を援護することができうれしいです」

◆自慢の救援陣が早くも正念場を迎えた。阪神ジョン・エドワーズ投手(32)が26日、右肩のコンディション不良で出場選手登録を抹消された。前日25日にも守屋が右肩痛で1軍を離れており、開幕7戦目を終えた時点で2人目の戦線離脱となった。 矢野監督はDeNA戦に敗れた後、セットアッパー候補でもあった助っ人右腕の状態について「どこまでか分からんけどね。本人的にちょっと厳しいような状況だったんで、こっちも無理させられない」と説明。開幕前から不安を抱えていたとみられ、「中継ぎもしんどいんやけど。こればっかりは仕方がないんでね」と割り切るしかなかった。 この日は1点ビハインドの8回裏に投入したドラフト6位小川が一挙5失点。2番ソトからの好打順でルーキーをつぎ込まざるを得ない状況がさらに、エドワーズと守屋の不在を際立たせる結果となった。 これで早くも借金5。指揮官は「全員勝ちパターンで行ければいいけど、そういう訳にはいかない。他のメンバーもいる中でトータル的に小川という判断をした。もちろんオレの責任」と厳しい表情だ。27日には伊藤和が1軍に合流するが、台所事情を一気に好転させるのはなかなか難しい。 前日25日ヤクルト戦では1点リードの9回裏、絶対的守護神の藤川がまさかの逆転サヨナラ3ランを浴びた。そして、ここ2日間でフル回転が期待されていた2人が離脱。最大の武器だったはずのブルペン陣が、まさかの苦境に立たされている。【佐井陽介】

◆阪神ドラフト6位の小川一平投手がDeNA打線につかまった。0-1の8回に2番手で登板。先頭のソトに右前打を許すと、続くオースティンに2ランを被弾。その後2死を奪うもあと1アウトが遠く、4安打と四球でこの回5点を失った。 開幕4戦目の登板だったが被安打6、自責点5はともにワースト。矢野監督は「全員勝ちパターンでいければいいけど、そういうわけにはいかない。他のメンバーもいる中でトータル的に小川という判断をした。もちろん俺の責任」と話した。 ▽阪神福原投手コーチ(1点差の8回にルーキー小川を投入)「ああいう場面で投げていかないといけないピッチャーだと思うし、抑えられるだけのピッチャーだと思う。開幕の時も悔しい思いをしたと思うけど、乗り越えてほしい。今日みたいな展開でしのいでいくことも大切。なんとか今いるメンバーで頑張っていきたいと思っています」

◆阪神の先発西勇輝投手が7回8安打1失点と好投するも、またも今季初白星はならなかった。試合後は「チームの連敗を止められなくて悔しいです。切り替えて次の登板に向けて、しっかり調整します」と懸命に前を向いた。 序盤は、ともに開幕投手を務めたDeNA今永と白熱した投手戦。初回1死一塁ではオースティンの後方への打球を捕球し二塁封殺と、持ち前の好フィールディングを見せた。2回は先頭ロペスを出塁させるも、続く宮崎を外角低めのスライダーで併殺。5回には宮崎のソロ本塁打で先制を許したが、この回2死満塁のピンチでオースティンを投ゴロに仕留め、前夜13安打10得点だったDeNA打線を最少失点に抑えた。 しかし、散発5安打無得点と打線の援護に恵まれず。6回4安打1失点と好投した開幕戦の19日巨人戦(東京ドーム)に続き、この日も勝ち星が遠かった。

◆阪神は赤パンツ効果も実らなかった。この日の試合前、円陣で坂本誠志郎捕手がユニホームから「赤パンツ」をチラ見せ。 「男たるもの、勝負事には負けてはいけません。勝ち負けはありますが、絶対勝ちましょう」。笑いを堪えられないナインの真ん中で、坂本は真面目な表情で力強く宣言した。昨季終盤に矢野監督が着用し、今年商品化もされた赤パンツ。懸命の験担ぎも連敗ストップはならなかった。

◆打線の大幅組み替えも実らず、阪神が今季初の完封負けで早くも2度目の3連敗を喫した。左腕今永対策で糸井とボーアを外し、北條、大山、陽川ら右打ちの野手6人を並べたが、わずか5安打。貧打は深刻で開幕7試合で10得点、チームは1勝6敗の借金5で単独最下位を行く。起爆剤として、2軍で調整中の新外国人サンズを緊急招集。懸命の打開を目指す。貧打解消の出口が見えない。阪神が大幅に打線を改造して臨んだDeNA戦で今季初の完封負けを喫した。エース西勇輝が奮闘したものの勝利に届かず、矢野監督は「1点で負け投手ではなあ。西がかわいそうやし、野手の、打つ方の責任は明らかだと思います」。チームは早くも2度目の3連敗。借金は今季ワーストを更新して5となった。 打率3割3分3厘の糸井と、前日に二塁打を放つなど状態向上の兆しがあったボーアがベンチスタート。先発野手8人のうち6人が右打者のオーダーを組んだ。3番大山は昨年今永との対戦打率が3割3分3厘。今季初先発となった7番陽川も18年に3割3分3厘。6番に入った上本は昨年3割3分3厘だった。指揮官は「突破口というか、何かないかというところで。練習でいい感じで打っていた。こういうチャンスの中で変わってくれたらなというところではあった」。だが、期待は結果につながらず、今永の前にゼロ行進。終わってみればDeNA2投手に対し、長打なしの5安打無得点負けだった。 矢野監督は、昨年今永に10打数1安打だった糸井について「手術明けというところもある。こういう日もつくる方がいいだろう、と。(相性は)それは別に」。2月からの実戦で対左腕25打席23打数ノーヒットのボーアについては「左投手だから外すというわけではなく、陽川、悠輔だって今永にも相性いい。総合的に判断して」。昨年チーム打率2割6分6厘とセ本拠地の中で最も打っていた横浜スタジアムで、打線爆発といきたかったが、ゼロ行進が続いた。 7戦10得点。矢野監督は「サンズは呼ぶ予定だった。誰かが突破口を開いてくれないと。ちょっと点を取りたい」。打線テコ入れに開幕メンバーから外れて2軍調整を続けていたサンズの1軍昇格を明言。チーム打率1割9分3厘の現状打破へ、1日でも早く糸口をつかみたい。【松井周治】 ▽阪神井上打撃コーチ「もちろん、マルテ、ボーアが打って盛り上がるのもいいけれど、やはり、生え抜きと呼ばれるような選手たちが打つことができれば、ガラッとこのムードも変わるだろうし、『俺がやる』というような、チームの火付け役となるような選手に早く出てきてほしい。そのサポートを俺たちも全力でやっていきます」 ▼阪神が今季初の完封負けを喫した。開幕7試合で、チームの得点は12球団最少の10。これは同じ7試合消化時点でみると、1959年(昭34)の9に次ぐ歴代ワースト2位だ。昨季も同3位タイの14得点だったが、今季はさらに苦戦している。ただ、59年は小山、村山の投手力を軸に巻き返して2位に入った。昨季も3位に粘り込んだだけに。早めに立て直したい。

◆阪神の先発西勇輝投手が7回8安打1失点と好投するも、またも今季初白星はならなかった。 西勇が登板した2試合は、野手陣の打点がゼロに終わっている。19日の開幕戦は自身の本塁打と適時二塁打による2点のみ。エース対決が続くとはいえ、厳しい状況が続いている。

◆DeNAの「つなぎの4番」佐野が、開幕から9試合連続安打となる同点適時二塁打を含む2安打2打点の活躍でチームを勝利に導いた。リーグトップとなるチーム打率3割を超える「超攻撃型打線」の中心で機能し、打線は4試合連続の2ケタ安打。昨季8勝16敗1分けと大きく負け越した阪神を相手に、カード勝ち越しを決めた。 前夜、守護神山崎が9回2死から打たれ敗れた嫌なムードを4番のバットが打ち払った。1点を追う1回2死二塁、中田の外角低め直球を左越えにはじきかえす同点打に「風にうまく乗って伸びてくれた。タイムリーになってよかったです」。5回1死一塁の第3打席は右翼線に二塁打でチャンスメーク、8回1死三塁では二ゴロを放ち、ダメ押し点をもたらした。ここまで本塁打こそないが3割8分2厘の高打率をマーク。「前後を素晴らしいバッターに挟まれているので、今はのびのびと打てています」と謙虚に話した。 開幕のホーム9連戦を6勝3敗で終えたラミレス監督も「昨日ああいう形で負けたので、今日は重要な試合だった。今後はロードでもしっかりと『デー・バイ・デー』で臨んでいきたい」と納得の表情。投打ともにかみ合った状態で、30日から首位巨人との3連戦に挑む。【鈴木正章】 ▽DeNA宮崎(1回に決勝打となる適時二塁打)「しっかり自分のスイングができました。得点圏だったのでファーストストライクから積極的にいきました」 ▽DeNA柴田(7回に適時打)「2打席目のチャンスで凡退していたので、何としてもランナーをかえす気持ちで打席に入りました」 ▽DeNAエスコバー(今季初登板)「今日1軍に合流して、すごくいい気持ちになれる登板になったと思います。結果も良かったですし、今後につながる登板になりました」

◆打撃好調のDeNA・宮崎が先制の3号ソロを放った。五回無死から西勇の真ん中に入った失投を逃さず、右翼席へ運び「シュートをしっかり強くたたくことができた。今永を援護できてうれしい」とうなずいた。  試合前までの打率4割3分5厘はリーグトップ。21日の広島戦では逆転サヨナラ打も放っている。昨季は春先の不振が響いて3年ぶりに打率3割を切った。6番打者の復活は、ラミレス監督が「相手に恐怖を与える打線」と自信を示す攻撃陣を支えている。

◆阪神は26日、横浜スタジアムでDeNAと対戦し、0-6で完敗。今季初の完封負けを喫し、早くも今季2度目の3連敗となった。  相手先発の今永に対し、左腕に実戦25打席連続無安打の新外国人ボーアを初めて先発から外した。今季ここまで打率・333の糸井も外し、大山や陽川ら右打者を7人並べたが、効果なし。5安打で今季初めて得点を奪えずに終わった。先発の西勇が7回1失点と粘投したが、2番手で新人のD6位・小川(東海大九州)が八回に5失点した。阪神はここまで1勝6敗。

◆DeNAが26日、阪神戦(横浜)に6-0で完勝。エース・今永の好投、強力打線の爆発で5連勝を飾った。  DeNA・今永、阪神・西勇のエース同士の投げ合いは、四回までスコアボードに0が並ぶ緊迫した展開。均衡を破ったのはDeNA・宮崎の一発だった。五回、先頭打者として打席に入ると、ライトスタンドへのソロ本塁打で先制。沈黙が続く阪神打線とは対照的に、DeNAは八回にも新助っ人・オースティンが、代わった阪神2番手・小川から、2点本塁打。さらにDeNA・大和の左中間適時打、梶谷の左前適時打などで、6-0と突き放した。  今永は8回4安打無失点で降板。九回はパットンが無失点に抑えた。

◆阪神は26日、DeNA戦(横浜)で0-6の完敗。先発した西勇輝投手(29)が7回1失点と好投しながらも今季初の完封負けで、矢野燿大監督(51)は「1点で負け投手じゃな。西もかわいそうやし。これはもう野手の、打つ方の責任というのは明らかやと思います」とため息をもらした。  相手先発が左腕の今永ということもあり、大山や陽川、上本と右打者を7人並べて大幅に打線を改造。左投手に来日後全実戦で25打席無安打のボーアは初めて先発から外し、打率・333と好調だった糸井もベンチに置いた。西勇は五回先頭の宮崎にソロを浴びたが、7回7安打1失点で粘りのピッチング。それでも最後まで援護なく今季初黒星がついた。  打線改造について、矢野監督は「打順というか、何か突破口というかね。何かないかなというところで。控えのやつも練習でいい感じで打ってたのでね。そういうところでは、こういうチャンスの中で何か変わってくれたらなというところもあった」と話した。  開幕からここまで7試合、3得点以上奪ったのは唯一勝った23日ヤクルト戦(4-1、神宮)だけ。6試合で2点以下と記録的な貧打に陥っている。

◆阪神の西勇は7回1失点の好投が報われず、今季初黒星を喫した。五回に宮崎にソロ本塁打を浴びたが、要所を締めて追加点は許さなかった。チームは3連敗。「連敗を止められなくて悔しい。切り替えて、次の登板に向けてしっかり調整する」と言葉を絞り出した。  巨人との開幕戦では6回1失点。救援が打たれて白星を逃した。福原投手コーチは「本当にいい投球をしてくれた。2戦とも勝ちが付かなかったことが残念」と語った。

◆阪神はDeNAに0-6で敗れ、3連敗。打線を大幅に組み替えながら、今季初の完封負けを喫した。試合後、矢野燿大監督(51)は今季新加入のジェリー・サンズ外野手(32)を昇格させることを明らかにした。  この日、中継ぎの一角を担う新外国人エドワーズが右肩のコンディション不良を訴えて抹消。最大5人登録できる(ベンチ入りは4人まで)外国人が3人になっていた。試合では左腕・今永を相手に、ボーアを初めて先発から外すなどしたが5安打無得点で大敗。試合後に矢野監督は「(エドワーズは)ちょっと厳しいような状況やったんで、無理させられない。中継ぎもしんどいけど、こればっかりは仕方がないので。逆にいうとサンズは呼ぶ予定だった。誰かが突破口開いてくれないと」と話した。

◆阪神は弱いけど世間は温・か・い!  試合前、開幕から肩を落とす俺を見るに見かねたのか...ヤクルトファンのSくんから慰めの連絡。「いや~野球は勝ったり負けたりですから落ち込まないでくださいね」。ありがとう...でも、阪神は負けたり負けたりなんだよームカムカムカ(怒)  さらに本日の対戦相手のDeNAファン、S氏からも「大丈夫ですよ! 今日からお得意さんのわが横浜銀行で白星ためてくださいね!」と本心ではないだろうけど優しいお言葉。「そーだよね! ハマスタでは阪神、カモネギだもんね~。そういう激励だーい好き」って...。負けたやないかー!(怒)  しかし、やはり最後は持つべきものは家族です。試合後、息子の甲子園(本名ですよ)が「お父さん、阪神の弱さは吉村知事の言う大阪モデルなんだよ」。  「大阪モデル?」  「阪神が勝ったら夜の街に人があふれてコロナの感染者が増えるでしょう! だから、あえて勝たないんだよ! その証拠にオリックスも勝たないじゃない!」  なるほどね~阪神は世の中のことを考えてね~って...。ビエ~ンそんな子供だましの慰め、いいから勝ってくれー!  てか、慰めなら開幕戦に続き2試合連続でわずか1失点の西勇への全国慰め言葉を大々的に募集したいわー!

◆サンズ、SOS! 阪神は相変わらずの貧打でDeNAに5安打、今季初の零封負け。今季2度目の3連敗となった。矢野燿大監督(51)はボーア&糸井を今季初めてスタメンから外すも効果なし。27日に開幕前に不振で2軍落ちさせたジェリー・サンズ外野手(32)を昇格させることを明かした。  サンズはこの日、鳴尾浜で汗を流した。24日のウエスタン・オリックス戦(甲子園)でけん制球が頭部に直撃したこともあり、2軍ソフトバンク戦(筑後)には帯同しなかった。「きょうは頭の方に異常がないか確認したんですけど、問題なくできたので大丈夫です」と問題なしを強調。フリー打撃は28スイングで3本の柵越えだった。

◆糸井が今季初めてスタメンを外れた。チームトップの打率・333と好調だったが、昨季、今永とは対戦打率・100(10打数1安打)だった。矢野監督は「嘉男(糸井)もね、やっぱり(左足首の)手術明けというところもある」と積極的休養だったことを説明した。27日はスタメン出場する見通し。

◆1点ビハインドの八回に2番手で登板した阪神D6位・小川(東海大九州)は、オースティンに2ランを浴びるなど1回6安打5失点と炎上した。20日の巨人戦(東京ドーム)でも、2/3回を3安打5失点。緊迫した場面で新人右腕を送り込んだ矢野監督は「他のメンバーもいる中でトータル的に小川と判断した。それは俺の責任。悔しい経験からどうするかというところが、まだルーキーなんで大事」と話した。

◆初めてスタメン落ちしたボーアは、九回2死一塁の場面で代打で登場。左飛に倒れ、最後の打者となった。左投手に対し、春季キャンプの実戦から23打数無安打。井上打撃コーチは「連戦が続くから休ませる意味もあるけど、対今永の最善策のオーダーを並べたなかで、打開できなかったというだけ」と説明した。

◆快音が止まらない。頼れるヒットメーカー、DeNA・宮崎敏郎内野手(31)が今永を援護した。両軍エースが投げ合う中、0-0で迎えた五回無死から西勇の142キロのシュートを右翼席に運び「風に乗って入ってくれました」と息を弾ませた。  19日の広島との開幕戦(横浜)では雨の中、5回2失点と粘ったエースを打線が援護できず、1-5で敗れた。「開幕戦で(今永を)援護できず、申し訳なく1週間を過ごしていた。きょうこそ勝ち星を付けてあげたいと思っていました」。チームトップの3号ソロは貴重な先制点。お立ち台で並んだエース左腕に笑顔を向けた。  2017年の首位打者(打率・323)で同年から3年連続でチームトップの打率を誇る。今季も好調。この日は2安打1打点をマークし、打率・444、3本塁打、7打点は全てリーグ2位(タイ含む)につける。  5連勝の始まりも宮崎のサヨナラ打だった。「6番」に座る恐怖のポイントゲッターが強力打線を引っ張る。

◆DeNAは26日、阪神1回戦(横浜)に6-0で完勝し、今季セ・リーグ一番乗りの5連勝を飾った。先発の今永昇太投手(26)が8回4安打無失点の好投で今季初勝利をマークした。開幕投手を務めたエースの力投で、首位巨人とは0・5ゲーム差の2位。チームが2014年から6年連続で負け越している阪神とのシーズン初戦で白星をつかんだ。  カクテル光線に照らされたグラウンドで今永が輝いた。阪神・西勇とのエース対決を制し、今季初勝利を飾った。  「こういう試合を勝ち切っていくことがみんなからの信頼につながっていく。自分の初勝利ということもあり、ホッとしています」  5回2失点で黒星発進となった19日の開幕戦(対広島)から中6日。左腕エースは立ち上がりから全力で飛ばした。  三回までは一人も走者を出さず、四回2死一、三塁のピンチでは福留を149キロの直球で押し込み三邪飛に仕留めた。  八回2死二塁で、近本に初めての四球を与えると木塚投手コーチがマウンドまで来たが、「時間稼ぎだけ。力を出して抑えてこい」と背中を押したのみ。代打・糸原を二ゴロに抑えて、雄たけびを上げた。  梅雨の真っ最中。横浜も蒸し暑い日が続き、この日の試合中は夜でも30度近く、湿度も70%前後と汗だくのマウンドとなった。入団2年目の2017年4月に両足がつって降板した経験がある26歳が大事しているのは水分補給だ。当時、スタッフらに両脇を抱えられてマウンドを降りた悔しさは、今も忘れていない。  だからこそ、コンディションの維持を大事にする。「体の60%以上は水分なので、水分が足りないと筋肉のトラブルにつながる。お茶やコーヒーは利尿作用があるので、とにかく水をとっている」と愚直に熱中症対策を実行している。  チームのトレーナーが本拠地の通路、トイレ、ロッカールームなど選手が目にするあらゆる場所に貼った体調管理のアドバイス用紙にも注視している。「試合前、試合後、筋肉のトラブル時など、知識を共有してもらっています」。試合後30分以内には炭水化物、糖質の摂取が筋肉に効果的で、「しっかりとろうと思います」と笑った。  "意識高い系"左腕の8回4安打無失点の熱投もあり、昨季は8勝16敗1分けと大きく負け越すなど、6年連続でカード負け越し中の阪神戦で先勝を飾った。  ラミレス監督もエースを「非常に大きな勝利。今永が素晴らしかった。大事なのはストップせずに勝っていくこと」とたたえた。チームは開幕2連敗からの5連勝。悲願の22年ぶり優勝へ、戦いは始まったばかり。首位巨人の背中をピタリと追走する。(湯浅大) ★意識高い  ファンの間では、その言動から「意識高い系」「哲学者」と呼ばれる今永だが、開幕投手指名時も意識の高さを見せた。3月10日。横浜市内の飲食店に呼び出されると、首脳陣一同が控えていた。サプライズの伝達式。初の大役を担った昨季は何も知らず私服で向かったが、今季はスーツ姿で自覚を表現し「去年は開幕戦で投げることが目標だった。今年は開幕から勝つことを意識してきた」と返答した。新型コロナウイルスの影響で開幕は延期となったが、5月30日にラミレス監督が改めて指名。登板2試合目で責任を果たした。

◆誰か助けてやれよ! 阪神・西勇輝投手(29)は7回をソロ本塁打による1失点のみに抑えたが、打線が零封負け。2戦目で今季初黒星を喫した。19日の巨人との開幕戦でも自らのバットでたたきだした2点のみと依然、野手から援護なし。虎立無援は困る!  悔しそうな表情で西勇は放物線の行方を追った。ソト、オースティン、ロペスの外国人3人が顔をそろえる強力打線が相手でも、踏ん張った。しかし...。五回、宮崎に痛恨の先制ソロを被弾。7回でわずか1失点。それでも、今季初めての土がついた。それが現実だった。  「チームの連敗を止められなくて悔しいです。切り替えて次の登板に向けて、しっかり調整します」  球団の広報を通じた短いコメントに感情を込めた。宮崎に一発を浴びた後、2死満塁のピンチを招いてもオースティンを投ゴロに打ち取り、脱出。グラブをたたき、感情をあらわにしていたが、降板後はベンチに戻っても笑顔はなかった。  無援のエースをかばったのは矢野監督だった。  「1点で負け投手じゃな。西もかわいそうやし。これはもう野手の、打つ方の責任というのは明らかやと思います」  前回登板した19日の巨人との開幕戦(東京ドーム)では6回4安打1失点で勝敗つかず。バトンを受けた岩崎が逆転弾を浴びたため、チームは敗れた。そこでも、打線の援護は自ら放ったソロ本塁打を含む2得点のみ。  この日も野手が得点に絡むことはなく、2番手のD6位・小川(東海大九州)が八回に一挙5失点。開幕投手である以上、登板のたびに、相手のエースと激突する。それが宿命。ただし、ここまで汲々とした投球になるとはファンの誰もが思わなかっただろう。  この日の登板に向けて「チームの状態がまだ本調子ではないと思うので、なんとか流れを呼び込めるようなピッチングがしたい」と意気込んでいた右腕だったが、2試合連続で同じような展開。オリックスからFA移籍し、勝負の2年目。打線が助けてくれる。そう信じるしかない。虎の新しいエースである以上、前を向いて、マウンドに立ち続けるしかない。(織原祥平)

◆サンズ、SOS! 阪神は相変わらずの貧打でDeNAに5安打、今季初の零封負け。今季2度目の3連敗となった。矢野燿大監督(51)はボーア&糸井を今季初めてスタメンから外すも効果なし。27日に開幕前に不振で2軍落ちさせたジェリー・サンズ外野手(32)を昇格させることを明かした。  思わず、突っ伏した。ベンチの手すりに矢野監督が崩れた。思い切った打線のテコ入れも実らない。やることなすこと、うまくいかない。「代打・ボーア」の力のない左飛で試合が終わると、苦しい胸の内をこぼした。  「何か突破口というかね。何かこう、ないかなというところで。点が取れてないのでね。何もしないよりは、ちょっと動いてみようかなと」  メンバー表に苦悩と願いを込めた。左腕の今永に対し、ボーアを今季初めて外し、オフに左足首の手術を受けた糸井に積極的休養をとらせた。大山、北條、上本を5試合ぶり、陽川を初スタメンで起用も、終わってみれば今季初の零封負けだ。  開幕7戦目にして、早くも2度目の3連敗。今季6通り目のオーダーを披露したが、1試合平均1・4得点ではわらにもすがりたい思いになる。  「サンズは呼ぶ予定。誰かがちょっと突破口を開いてくれないと」  右肩のコンディション不良を訴えたエドワーズの登録を抹消。外国人枠が空くことで、きょう27日からサンズの昇格を決めた。昨季の韓国打点王にはクリーンアップを期待したが、打撃不振により開幕2軍を命じた。その後、練習試合を含む5試合で11打数2安打。決して好調とはいえない中で呼び戻すことにした。  すべてはメジャー通算92本塁打のボーアのアテが外れたことだった。不動の4番のはずが、開幕3戦目にして6番降格。2月の春季キャンプから対左投手は23打数無安打と、まったく打てない。  指揮官は「左投手だから外すわけじゃなくて」と説明したが、通算でも打率・091と元気がないのは事実。3戦連続の5安打&1得点以下という打線のカンフル剤として、マルテとの外国人野手3人制をとるわけだ。  戦術もハマらない。四回先頭の近本の右前打で初めて走者が出ると、北條にバスターエンドランを命じたが、遊飛。七回も先頭で左前打の大山に迷わず代走・荒木を送ったが、1点が遠い。七回以降は捕邪飛が3度(福留、上本、原口)と打ち上げてばかりだった。  「みんな状態よくないので。ちょっと点取りたいよね」  笛吹けど踊らず。借金は5に増えた。1勝6敗スタートは暗黒時代と呼ばれた1991年以来、29年ぶりの球団ワースト。八方ふさがりが続く。とにかく、きっかけがほしい。(安藤理)

◆またも大胆に打線を組み替えるも、今永攻略にはほど遠く、零封負け-。本紙専属評論家・星野伸之氏(54)は、阪神・矢野燿大監督(51)が繰り返す試行錯誤に「どっちみち点が取れていないし、外国人も含めて競争だと思う」と賛同。一方で、決して調子が良いようには見えなかったDeNA・今永昇太投手(26)を"助けてしまった"先発野手陣らに工夫を求めた。  それにしても点が入らない。どっちみち点を取れていなかった状況で、この日の相手は難敵の左腕、今永ときた。矢野監督はまたも大幅にオーダーを組み替え、実らなかったが、十分理解できる決断だった。  基本的に、競争がある中で戦っていくというのは、常に矢野監督が言っていたことだ。ボーアに関しても、本来はずっと4番やクリーンアップにいてくれるのが一番いいに決まっているが、外国人も含めての争いと考えているのだろう。打てなかったら外す。特に左腕に弱いという傾向はすでに出ていたので、そこはスタメンから外すことになる。大山も陽川も、その争いで結果を出せば、当然使ってもらえるということだ。  大山、陽川ともに1本ずつの安打は出たが、なんとかして今永のチェンジアップを仕留めなくてはいけなかった。立ち上がりから真っすぐも速かったが、制球はあまり良いようには見えなかった。三回からは完全にチェンジアップ主体になり、たまに内角の真っすぐをドーン! と見せ、あとはほぼチェンジアップという投球になった。  今永が唯一バタついた四回1死二塁の場面も、大山はチェンジアップ、真っすぐ、チェンジアップ、チェンジアップで三振。五回の陽川の三振はすべてチェンジアップ。あれだけ振ってくれれば、投手としては勇気を持って投げられる。2ストライクまではともかく、追い込まれてからも同じような空振りになっていた。誰かが仕留めなくてはいけない。「困ったらチェンジアップを投げておいたらいい」という投球にさせてしまった。  結果的には「さすが開幕投手の2人だ」という投げ合いだったかもしれない。だが、阪神としては好投手をなんとかして打ち崩さないと、優勝というのは見えてこない。打線が現在のような状況で試行錯誤が続いていく以上は、粘り強く投手が最少失点に抑えていくしかない。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
11336
(+6)
21
(+5)
8
(+2)
5
(-)
0.265
(↑0.014)
2.950
(↓0.33)
2
(-)
DeNA
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(-)
11330
(+6)
20
(-)
10
(+2)
0
(-)
0.292
(↑0.016
2.570
(↑0.43)
3
(-)
広島
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
11332
(+4)
18
(+1)
12
(+3)
2
(-)
0.282
(↑0.011)
2.470
(↑0.25)
4
(-)
ヤクルト
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
11328
(+5)
26
(+6)
8
(+1)
5
(-)
0.254
(↓0.009)
3.230
(↓0.45)
5
(-)
中日
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
11319
(+1)
33
(+4)
4
(-)
1
(-)
0.272
(↓0.006)
4.800
(↑0.14)
6
(-)
阪神
160 0.143
(↓0.024)
4.5
(↓1)
11310
(-)
37
(+6)
5
(-)
3
(-)
0.193
(↓0.005)
5.420
(-)