巨人(★2対3☆)楽天 =オープン戦2回戦(2020.03.13)・東京ドーム=
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楽天
0000001203701
巨人
0001010002811
勝利投手:ブセニッツ(1勝0敗0S)
(セーブ:寺岡 寛治(0勝0敗1S))
敗戦投手:古川 侑利(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】小深田 大翔(1号・8回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(3号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は2番手・藤岡が3回無失点の好投。オープン戦初登板で、首脳陣へのアピールに成功した。対する楽天は、開幕投手に内定している則本昂が先発。5回3安打1失点と安定した投球を披露した。

◆楽天島内宏明外野手(30)が右膝付近に死球を受け、途中交代した。 3番左翼でスタメン出場。1回2死の第1打席、カウント1-2から巨人菅野のスライダーを右膝付近に受けた。 無人のスタンドに叫び声が響いた。右足を引きずりながら一塁へ歩き、代走小郷が送られた。

◆巨人の開幕投手に内定している菅野智之投手(30)が3回1安打無失点と万全の仕上がりを見せた。 初回、2死から島内に死球を与えるもウィーラーを左飛。2回も1死から銀次に中前打を浴びるも続く藤田を遊ゴロ併殺。3回は3者凡退に抑え、予定の3回を42球で終えた。 3月20日の開幕戦の延期は決定したが、エースはいつでも開幕を迎えられそうだ。

◆巨人ヘラルド・パーラ外野手(32=ナショナルズ)が適時打を放った。1点リードの6回2死一、三塁から中前にはじき返し、塁上でミニ版の「シャーク・ダンス」を披露した。 12日の第3回新型コロナウイルス対策連絡会議では「サメダンス」が「感染リスク要検討」と指摘。「ファンの方が楽しんで、思ったように応援できる日が1日も早く来ることを願うばかり」と話した。

◆楽天先発の則本昂大投手が、エース対決で躍動した。巨人戦で2年ぶり2度目の菅野との投げ合いに臨んだ。初回からエンジンをふかし、最速153キロを計測。4回2死には岡本に甘く入った直球をバックスクリーン左へ先制ソロを運ばれたが、5回72球、3安打1失点で今季初のナイター登板を終えた。「調子は良かったですね。特に今日はカットボールが良かったと思います。うまく打ち取りながら投げられました」と納得顔で振り返った。 プロ野球の「すごさ」を画面越しに届けた。1学年上で同期入団の菅野とは親交が深く、投げ合いを待ち望んでいた。チームを背負い、一線で戦い抜いてきた好投手同士。1回2死で丸から空振り三振を奪った際には「よっしゃ!」と叫び声をスタンドに響かせた。「球場でファンの方々は見られない。中継でもすごさが伝わるような試合ができたらいい」の言葉通り、オープン戦最終登板を豪快に締めた。

◆巨人岡本和真内野手(23)が、先制のオープン戦3号ソロを放った。 4回2死、楽天則本昂のやや甘く入った初球の直球をフルスイング。打った瞬間に本塁打と分かるバックスクリーン左への特大弾とした。 「いい投手なので、いいストレートがくるのは分かっていましたが、一振りで仕留めることができたのは良かったですね。開幕まで調子を維持しながら、その中で修正するところは修正していきたい」と振り返った。

◆巨人は4番岡本のソロで先制したが逆転され、オープン戦チームワーストを更新(65年以降)する8連敗で、11試合連続白星なしとなった。 各選手の調整を優先するオープン戦とはいえ、2点を先取後に逆転負け。原辰徳監督は「何て言うんだろう、特に(勝敗に)こだわってはいないけどね、しかしこだわってなくたって、というところ。じゃあ、こだわろうかっていうわけにもいかないしね」と苦笑いを浮かべていた。

◆開幕投手に内定する巨人菅野智之投手が、時期が未確定な開幕戦に自信を示した。オープン戦4度目の登板で3回を1安打無失点。 腕から始動する新フォームも微調整し、新たな勝負球に挙げるカーブ、高めの速球と収穫だらけの42球だった。「やってきたことは間違いではなかったと証明できた。今まで通り調整していけば、いつ開幕してもいけるなと。練習量も増やそうと思ってますし、1段階も2段階もパワーアップして、開幕を迎えたい」と誓った。

◆2代目「若大将」は開幕が待ち切れない。巨人岡本和真内野手が楽天則本昂からオープン戦3号となる特大の先制ソロを放った。 4回2死、バックスクリーン左への飛球に本塁打を確信してゆっくり歩き出した。相手開幕投手からの特大弾に「一振りで仕留めることができたのは良かった。開幕だけが全てではない。1年間いいコンディションでやり通すのが大事」と先を見据えた。 開幕が4月10日以降に決まっても動じなかった。「やることは変わらず、自分のやるべきことをしっかりやりたい」。巨人軍第89代4番としてどっしりと構えた。テレビの前で待つファンに対し「いろいろ大変な時ですけど、今予防すれば何とかなると思う」と満員の東京ドームでともに戦う日を心待ちにした。原監督は「あれだけの打球というのは、そうそう見られない。いい投手から打ったというのも順調にきているというところ」と信頼を寄せた。【久永壮真】

◆ヤングGが、持ち味をアピールした。1軍昇格即スタメン起用された巨人松原聖弥外野手(25)が、1安打1盗塁。「8番二塁」でスタメン出場した湯浅大内野手(20)は、楽天則本昂から中前打をマークした。 松原は「昨年はオープン戦で打つことができなかったので、昇格してすぐに1本打つことができたことは良かった。1軍に呼んでもらったからには、猛アピールしていきたいです」とコメント。湯浅は「則本さんとの対戦は、すごく楽しみでした。低い打球を意識し、しっかり打ちにいきました」と振り返った。

◆「ハッピーコブちゃん」が幸せの1発を運んだ。楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手(24=大阪ガス)が巨人とのオープン戦で「プロ1号」を放った。 1点を追う8回、先頭で打席に立つと巨人古川の内角高め147キロ直球を168センチと小柄な体を目いっぱい使って捉えた。右翼席への同点ソロ。逆転での7連勝を呼び込み「こすりましたが、ギリギリ入ってよかったです」と笑みを浮かべた。 重苦しい空気を吹き飛ばす。新型コロナウイルスの影響でチームは遠征中に外出禁止だが、コンビニやスーパーへの買い出しはOK。ルーキーの息抜きはついつい買ってしまう亀田製菓の「ハッピーターン」。「なぜか買っちゃいます。食べ過ぎないようには気をつけてます」。「ハッピー-」の名前の由来は「幸せがお客様に戻って来るように」。新発売された1976年当時、日本は第1次オイルショックの影響で不景気。世の中を元気づける意味合いが込められたお菓子を口にし、開幕スタメンへのアピールを続ける。 ウイルスによって1年目から変則日程を強いられる。それでも「開幕まで時間がある。経験が多くできるとプラスに捉えたい」とポジティブな「ハッピーコブちゃん」がチーム、世の中を明るくする。【桑原幹久】

◆巨人は逆転負けでオープン戦球団ワーストを更新(65年以降)する8連敗、11試合連続白星なしとなった。原辰徳監督は「特に(勝敗に)こだわってはないけどね、しかしこだわってなくたって、というところ。じゃあ、こだわろうかっていうわけにもいかない」と苦笑い。 開幕日が定まらない状況には「逆算する日にちが分かれば我々にとってプラス材料。せかせる感じではないですけど」と言った。

◆楽天ドラフト2位の黒川史陽内野手(18)が有言実行の適時打を放った。 2点を追う7回2死一、三塁。巨人3番手古川の内角145キロの初球を迷いなく振り切り、右翼への鋭い適時二塁打となった。「1打席1スイングで決めることを大事にしている。実戦でできてよかった」と2月22日DeNA戦以来13打席ぶりの安打を喜んだ。 12日には教育リーグのロッテ戦に出場し5打数2安打1打点。1軍では途中出場で1、2打席となることが多かったが「5打席立たせてもらって、打てる球をミスしてしまう悪いところが明確に分かった。その映像を何回も見て迷いなく打席に立てた」と経験を生かした。 2月の春季キャンプ初日から1軍に残り続ける18歳は「先輩からたくさん学ばせてもらってることがある。自分が何かしたというよりも、周りの方にたくさん教えてもらうことがたくさんあって残れていると思う。感謝の気持ちを持ってやっていきたいと思います」と謙虚に締めた。

◆巨人・岡本和真内野手(23)が13日の楽天とのオープン戦(東京ドーム)の四回2死でオープン戦3号となる中越えソロを放った。  「いい投手なのでいいストレートがくるのはわかっていましたが、一振りで仕留めることができたのはよかったですね。開幕まで調子を維持しながら、その中で修正するところは修正していきたい」  0-0で迎えた四回2死。相手先発・則本の初球直球を一閃した。打球はきれいな放物線を描いてバックスクリーン左に着弾。若き主砲の2戦連続となるアーチで先制に成功した。

◆楽天・則本昂大投手(29)が13日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に先発し、5回3安打2三振1失点。待望の巨人・菅野智之投手(30)との投げ合いを、納得の表情で終えた。  無四球で、計72球。球団広報を通じて「調子はよかったです。特に今日はカットボールがよかったと思います。うまく打ち取りながら投げられました」とコメントした。  失点は四回。坂本を右飛、丸を三邪飛に打ち取った2死後、岡本にオープン戦3号となる左中間先制ソロを被弾した。

◆巨人の岡本が2試合連発となるオープン戦3号ソロを放った。四回2死走者なしで則本昂が投じた初球の直球を完璧に捉えて左中間席中段に運んだ。相手エースからの一発に「いい投手なのでいい直球が来るのは分かっていたが、一振りで仕留めることができたのは良かった」と納得のスイングを振り返った。  新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は延期されたが、既に状態は仕上がっている。「開幕まで調子を維持しながら修正するところは修正したい」と貪欲に話した。

◆楽天の則本昂が5回1失点と好投した。カットボールが効果的に決まったことに加え、無四球と制球力の良さが際立った。四回、岡本にソロを浴びた以外は危なげなく「内容的には良かった。開幕日が決まったら、そこに向けて調整する」と納得の表情だった。  オープン戦は3試合に投げて13回3失点と順調だ。新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となり、決まっていた開幕投手は一度、白紙に戻ったが、伊藤投手チーフコーチは試合後に「基本的には則本でいこうと思う」と再び大役を託す方針を明らかにした。

◆巨人のパーラが適時打を放った。六回2死一、三塁で2ボールからの甘い速球を逃さず中前へはじき返し「ボールが続いたので、積極的にいった。走者がいる場面は好き。気持ちが乗った」とご機嫌だった。  日本の野球にも適応し始めており、オープン戦の打率は2割9分2厘で得点圏打率は4割をマーク。5番打者として期待している原監督は「勝負強さをしっかり見せている」と評価した。

◆楽天のドラフト1位ルーキー小深田(大阪ガス)が八回に1号ソロを放った。先頭打者として古川の高めの速球を右翼スタンドにたたき込んだ。記念すべき"プロ初本塁打"になり「こすった感じ。入ってくれて良かった」と表情が緩んだ。  コンディション不良で調整が遅れている茂木に代わる正遊撃手として期待されている。オープン戦の打率は2割2分2厘と苦戦しているが「当てにいく打撃が一番良くない。なるべく試合ではしないように」と話した。

◆売り出し中の新人が躍動した。2点ビハインドの七回に途中出場のD2位・黒川(智弁和歌山高)が右翼線に適時二塁打を放つと、八回にD1位・小深田(こぶかた、大阪ガス)が右越えに同点の1号ソロ。その後のスクイズで7連勝を飾った。まだ"蕾"の「コブクロコンビ」に"桜"が咲くか-。チームメートの"エール"に小深田は「入ってくれてよかった」とほほ笑んだ。

◆開幕投手の菅野が先発で3回1安打無失点。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕延期となったが、「今まで通り調整していけば、いつ開幕してもいける手応えはあります」と頼もしかった。この日は左足の上げ方を変えるなどフォームを微調整。「追い込める時期をまたもらえたと思って、1段階も2段階もパワーアップして臨みたい」と前向きに捉えた。

◆巨人は楽天に2-3で逆転負け。2月24日の広島戦から3分けを挟んで8連敗、11戦連続で白星なしとなった。オープン戦8連敗は球団ワーストを更新。原監督は「特に(勝敗は)こだわってはいないけどね。じゃあこだわろうか、というわけにもいかないし」ともどかしそうだった。  岡本の一発で先制し、パーラの適時打で突き放したが、3番手・古川が古巣相手に3失点。最後はスクイズで勝ち越しを許した。オープン戦は起用法がシーズンと異なるだけに、結果が全てではないが、約20日間も勝てないのは本意ではない。  とはいえ、4月10日以降に延期となった開幕まで最低でも約1カ月ある。例年なら開幕の1カ月前は那覇キャンプの真っ最中で、「近いうちにターゲットとする日(開幕日)が出てくる。せかせるという感じではない」。結果よりも内容を重視する姿勢は変わらない。 (伊藤昇)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
730 0.700
(↑0.033)
-
(-)
59
(+10)
30
(+5)
10
(-)
11
(+2)
0.267
(↑0.01)
2.630
(↓0.27)
2
(-)
楽天
840 0.667
(↑0.031)
0
(-)
54
(+3)
36
(+2)
9
(+1)
12
(+1)
0.259
(-)
2.490
(↑0.05)
2
(2↑)
西武
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
33
(+7)
22
(+2)
5
(+1)
10
(+1)
0.300
(↑0.018)
3.250
(↑0.21)
4
(-)
DeNA
740 0.636
(↑0.036)
0.5
(-)
42
(+1)
35
(-)
11
(-)
3
(+1)
0.251
(↓0.005)
2.560
(↑0.27)
5
(1↑)
阪神
532 0.625
(↑0.054)
1
(-)
33
(+6)
48
(+5)
11
(+1)
8
(-)
0.246
(↑0.014)
4.600
(↓0.04)
6
(3↓)
広島
541 0.556
(↓0.069)
1.5
(↓1)
55
(+5)
53
(+10)
7
(-)
4
(-)
0.294
(↓0.001)
4.660
(↓0.22)
7
(-)
日本ハム
552 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
47
(-)
42
(+1)
5
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.007)
3.110
(↑0.2)
8
(-)
ロッテ
232 0.400
(↓0.1)
2.5
(↓1)
27
(+3)
28
(+4)
7
(-)
9
(+1)
0.224
(↓0.005)
3.820
(↓0.08)
8
(1↑)
ヤクルト
461 0.400
(↓0.044)
3
(↓1)
37
(+2)
49
(+7)
3
(-)
12
(-)
0.220
(-)
3.940
(↓0.36)
10
(1↑)
中日
470 0.364
(↑0.064)
3.5
(-)
27
(+4)
51
(+3)
4
(-)
6
(+2)
0.224
(↑0.004)
4.310
(↑0.14)
11
(1↓)
ORIX
362 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓1)
40
(+5)
47
(+6)
7
(+1)
4
(-)
0.262
(-)
3.900
(↓0.14)
12
(-)
巨人
293 0.182
(↓0.018)
5.5
(↓1)
49
(+2)
62
(+3)
14
(+1)
3
(+1)
0.239
(↓0.001)
4.280
(↑0.18)