楽天(☆7対1★)中日 =オープン戦3回戦(2020.03.07)・静岡草薙球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
1000000001900
楽天
30310000X71002
勝利投手:西口 直人(1勝1敗0S)
敗戦投手:大野 雄大(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】鈴木 大地(1号・1回裏2ラン),内田 靖人(1号・3回裏3ラン)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 中日戦チケット予約
◆楽天は、2番手・西口が3回1/3を5安打無失点。緊急降板した先発・松井の後を受けて上がったマウンドで、粘りの投球を見せた。対する中日は、大島が4打数4安打を記録。リードオフマンが、持ち前の打棒を見せつけた。

◆楽天先発の松井裕樹投手(24)が右手首付近に打球の直撃を受け、1回途中12球で途中降板した。静岡県内の病院で検査を受け右手掌打撲と診断された。今後については明日以降の状態を見ながら判断する。 1回2死三塁、中日ビシエドのライナー性の打球にグラブを出したが右手首付近に直撃。表情をゆがめ、はめていたグラブを落とした。伊藤投手チーフコーチが駆けつけベンチに下がった。そのままマウンドへとは戻れず、2番手西口へと交代が告げられた。 松井は今季守護神から先発へ再転向。2月29日ロッテ戦で5回2失点とし中6日で今季4度目の先発登板に臨んでいた。

◆ロッテからFAで加入した楽天鈴木大地内野手(30)が、地元静岡で移籍第1号となる2ランを放った。 1回2死二塁。2ストライクから中日先発大野雄の真ん中高め138キロを振り抜いた。打球は勢いよく右翼席中段まで飛んだ。 試合前時点で22打数8安打、打率3割6分4厘と好調をキープ。この1発で5試合連続安打となった。 「打ったのはストレートです。全部打つつもりでいきました。ホームランはたまたまです。調子に乗らずにやっていきます」と笑顔で振り返った。

◆楽天の7年目、内田靖人内野手(24)が追加点となる3ランを放った。 2点リードで迎えた3回2死一、三塁の第2打席。中日先発大野雄の真ん中に入ってきたスライダーを豪快に振り抜いた。左中間最深部へ放り込み、オープン戦17打席目で待望の1発となった。 試合前時点でオープン戦の打率は14打数5安打、3割5分7厘。開幕1軍へ猛アピールしている。「打ったのはスライダーです。ランナーもいましたし強い打球を打って、ランナーをかえしたいと打席に入りました。いい結果が出て、アピールできてよかったです」と笑顔で話した。

◆中日大島洋平外野手が4打数4安打で、打率も4割5分に上昇させた。左の松井、右の西口、宋家豪と左右問わず打ち分けた。 「オープン戦なので、打った、打たないは関係ない。ただ自分のポイントで捉えられている。体のコンディションも打撃も去年よりいい」。首位打者獲得を目標に掲げる34歳が、調子を上げてきた。

◆開幕投手に指名されている中日大野雄大投手投手(31)が、楽天戦で4回8安打7失点と炎上した。初回2死からの四球後、浅村に同点二塁打。続く鈴木大には2ストライクからの3球目、甘い直球を右翼席へ運ばれた。3回にも内田に3ランを許した。 直球については「悪くないと思うが、ミスしちゃいけないところでの逆球が多かった」と渋い顔を浮かべた。オープン戦3試合に登板して防御率10・00。昨季、初タイトルの最優秀防御率を受賞した左腕エースに不安の2文字がつきまとうが、次回に向けて「今回のことを大反省して投げる」と必死に切り替えた。 今回は2週間を切った開幕戦を想定してドラフト4位郡司裕也捕手(22=慶大)とのバッテリーをテストした。初コンビでの3イニングで6失点となり、西武の黄金時代にマスクを被った伊東ヘッドコーチは「(郡司は)まだまだだね。先輩後輩は関係ない。追い込んでから何本も打たれてる」と辛口コメント。開幕バッテリーの白紙撤回を示唆した。 オープン戦8試合で全ての先発投手が失点し、先発防御率は6・83まで落ち込んだ。一方で岡田、ゴンサレス、又吉らリリーフ8投手は防御率0・00を並べる。与田監督は「リリーフの調子はいいけど、1、2点リードしている競った場面で投げさせられていない」と説明。先発陣の不調で、本番を想定したケースを作れない状況も生み出している。オープン戦4連敗で、巨人と並んでの最下位に転落。開幕まで残すところ6試合しかない。【伊東大介】 ▽中日阿波野投手コーチ(大野雄ら先発陣の炎上に)「簡単なものじゃない。バッテリー間でもっと工夫しないといけない。(先発陣が)左打者に苦労している。コーチも含めて対策を考えないと」 ▽中日郡司(大野雄と初バッテリー)「初めて組むという話は通用しない。勝ちにこだわっていきたい」

◆楽天内田靖人内野手(24)が「7番一塁」で2試合ぶりに先発出場し、オープン戦第1号を放った。昨季は2軍で14本塁打も1軍では2試合の出場のみ。飛躍のシーズンにするため、開幕1軍メンバー入りへ大きなアピールとなった。 豪快な一振りだった。2点リードで迎えた3回2死一、三塁。中日の開幕投手を務める大野雄の真ん中スライダーを振り抜いた。スピンの効いた打球は、左中間席最深部へ一直線。「いいイメージで打席に入れた。結果が出てよかったです」。一塁ベンチで戻ると歓喜にわくチームメートから何度も頭をたたかれた。 状態は右肩上がりだ。3日からスタートした静岡シリーズでは11打数4安打、1本塁打4打点。打率3割6分4厘と好数字が並ぶ。「引っ張ったり流したり、打ち返せるコースがちょっとずつ増えてきた」と自己分析。4日のDeNA戦では2安打とも中堅から右方向だったが、6日中日戦では左前打、この日も思い切り引っ張った。新型コロナウイルスの影響で宿舎では外出制限がかかるが、部屋にバットを持ち込み素振りに明け暮れる。 18年オープン戦では17安打を放ち、打率3割8分6厘で首位打者となった。シーズンでも自身初の2桁本塁打となる12本をマークしたが打率は1割9分8厘と奮わなかった。高卒7年目の今季こそ、結果を出したい。右の大砲候補は「徐々にガツガツいきたい」と意気込んだが、三木監督は「もっと!もっとやってほしいよね」。指揮官の期待に、応える時は来た。【佐藤究】

◆楽天辰己涼介外野手が2月29日のロッテ戦以来の6戦ぶりの1番起用に、3打数2安打2四球2盗塁で応えた。2回に11打席ぶりの安打となる中前打。試合前時点のオープン戦通算で21打数2安打、打率は9分5厘と苦しんでいたが4回にも中前打を放ちマルチ安打とした。 「目でボールを捉えてから、バットで捉えられる感覚が出てきた」と手応えを示した。

◆4年目の楽天西口直人投手が打球直撃の松井裕樹投手に代わって緊急登板し、3回1/3を無失点と好投した。 アクシデントに備え肩は作っており「チャンスだと思った。ばたばたした感じはなかった」と1回2死一塁から5安打を許しながら4回まで投げきった。 1軍登板は18年に1試合のみ。春季キャンプで習得したスプリットも武器に、開幕1軍入りへ結果を出し続ける。

◆楽天3年目の山崎幹史内野手がうなぎのおかげ? で適時打を放った。4回1死二塁、中日大野雄大投手のスライダーを中前へ返した。 オープン戦は20打数7安打で打率3割5分。出塁率5割1分9厘とつなぎの役割を十分に担っている。「ボールもよく見えていますし、うまく打てました。うなぎパワーです」と開催地の静岡名物から養ったエネルギーを結果につなげた。

◆地元じゃ負け知らずだ。静岡・小山町出身の楽天鈴木大地内野手(30)が7日、静岡・草薙球場でのオープン戦中日戦で勝ち越し2ランを放ち、ロッテからFA移籍後1号をマークした。静岡で予定される8試合中5試合を終え12打数8安打、打率6割6分7厘。圧倒的な数字を残し、新天地での開幕へ順調な調整ぶりを示した。 華麗にフォロースルーを取り切った。同点の1回2死二塁。中日の開幕投手、大野雄に2球で追い込まれたが「食らいついていこうと思った」。真ん中高めへ抜けた速球を逃さず、右翼席中段へたたき込んだ。3回1死一塁は右前打、5回1死では中前打。「たまたまホームランという形になった。2、3打席目はつなぐことができて、いい内容の1日を送れました」。1発からチャンスメークまで状況に応じた役割を果たした。 ユニホームが変わっても鈴木大地は変わらない。オープン戦は16年から4年連続で打率3割を超える。今季もここまで25打数で12球団トップタイの11安打を放ち、打率も4割4分。例年通りの好調ぶりを誇る。環境の変化にも柔軟に対応。春季キャンプでは練習の合間に裏方へ「暑いから飲んでください」とペットボトルの水を配る"神対応"も変わらずに見せていた。 打順は2、5番、守備では三塁、一塁、左翼についた。光る万能力はチームにとって欠かせない。「結果が出ているので調子は悪くないと思いますが、おごることなく1日1日を大事に過ごしていきたい」。いつもと変わらず謙虚に、頼もしく前を見据えた。【桑原幹久】

◆楽天松井裕樹投手(24)がアクシデントに見舞われた。7日、中日とのオープン戦(静岡)に先発。1回2死三塁、ビシエドのライナー性の打球をグラブをはめた右手首付近に直撃させ、試合中に静岡県内の病院へ直行。検査の結果「右手掌打撲」と診断された。今後については、8日以降の状態を見ながら判断される。 衝撃でグラブを吹き飛ばされた。右腕に力が入らず、マウンド上で表情をゆがめた。駆け寄った伊藤投手チーフコーチとともにベンチへ下がり状態を確認。3分後、2番手西口がコールされ、松井はわずか12球で緊急降板となった。先頭の大島、高橋に連打を浴び、ビシエドの強襲適時内野安打で3安打1失点。実戦では今季最速の147キロを計測していた。 今季、守護神から先発へ再転向。2月29日ロッテ戦での前回登板では5回2失点とし、開幕2戦目の21日オリックス戦(楽天生命パーク)での先発が有力となっている。

◆中日・大野雄大投手(31)が7日、オープン戦・楽天戦(静岡)に先発。2本塁打を浴びるなど、4回8安打7失点だった。  1-0の一回は2死一塁から浅村に同点二塁打を浴びると、5番・鈴木に右越えの逆転2ランを許した。三回も2死一、三塁から内田に左中間アーチを被弾。捕手がD4位ルーキーの郡司(慶大)から木下拓に代わった四回も適時打を浴びた。  オープン戦での登板は2月23日のDeNA戦(北谷)、3月1日の広島戦(ナゴヤドーム)に続いて3度目だったが、いずれの登板でも失点を喫している。

◆中日で開幕投手を務める大野雄は4回7失点と大きく崩れた。打者を追い込んでも打ち取れない展開が続き、1点を失った後の一回2死二塁では2ストライクから高めの球を鈴木大に2ランされた。大野雄は「絶対にやってはいけないこと。あの本塁打が全てだった」と落胆した。  開幕までにあと1度は登板予定で「オープン戦がまだ救い。きょうのことは大反省したい」と力を込めた。

◆楽天の内田が三回、大野雄から3ランを放った。スライダーを逃さず捉え「最近の練習からいい感じだった。感触もよかった」と納得の表情だった。  常総学院高(茨城)からドラフト2位で入団して7年目。2018年には12本塁打を放つも、期待されている長打力の発揮には至っていない。1軍での生き残りを懸け「一打席一打席必死。ガツガツいきたい」と意気込んだ。

◆ロッテからFA移籍した鈴木大が、3打数3安打2打点。地元の静岡で、移籍後初本塁打となるオープン戦1号2ランも放った。無人の右翼席中段に運び「本塁打はたまたまです。調子に乗らずにやります」と謙遜。新型コロナウイルスの感染拡大で小中学校などが休校になっている状況に、「子供たちは大変な思いをしている。野球をやれているだけでも、という思い」と胸中を明かした。

◆20日の広島との開幕戦(マツダ)の先発投手に内定している中日・大野雄大投手(31)が7日、楽天戦に先発。2本塁打を浴びるなど、4回8安打7失点だった。  「絶対にやってはいけないことですし、あのホームランがすべて」  炎上のきっかけは一回2死二塁で鈴木大に浴びた勝ち越し2ラン。有利な2ストライクからの3球目が高めに浮き、右越えに運ばれた。この被弾を機に慎重な投球になり、追い込んでからフルカウントになるなど流れは悪化。球数も4回で101球に到達し、当初の予定より1回早く降板することとなった。  「まだオープン戦というのは救い。きょうの登板は大反省して、次回が(開幕前)最後の登板になると思うので、納得できる形で終えられたらいい」  オープン戦のラスト登板は開幕1週間前となる13日のロッテ戦(ナゴヤドーム)が濃厚。昨季は9月の阪神戦で無安打無得点を達成し、最優秀防御率(2・58)に輝いた実力を見せつけ、大役のマウンドに立つ。 (須藤佳裕) 4回7失点の大野雄について中日・与田監督 「点の取られ方は非常に悪かったが、これを本人がしっかりと謙虚に受け取めることが大事」

◆楽天・松井裕樹投手(24)が7日、中日とのオープン戦に先発したが、一回2死三塁でビシエドの痛烈な打球を右手首付近に受け、緊急降板した。  打球が直撃した瞬間、グラブが落下。松井は顔をゆがめ、伊藤投手チーフコーチがマウンドに駆け寄った。打者4人、わずか12球での降板。試合後の三木監督は患部の状態について「わからない」と険しい顔で話していた。静岡市内の病院で検査を受け、「右手掌打撲」と診断された。  昨季38セーブを挙げ、自身初となる最多セーブのタイトルを手にした左腕は、今季から先発に再転向。公式戦の先発は開幕2戦目、21日のオリックス戦(楽天生命パーク)が決定的だった。  今後は、患部の状態をみながら復帰を目指す。完治が遅れ、調整登板がずれ込んだ場合は、開幕ローテーションの再編を余儀なくされそうだ。 (広岡浩二)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
310 0.750
(↑0.083)
-
(↓1.5)
21
(+11)
8
(+5)
2
(+1)
8
(-)
0.315
(↑0.043)
2.060
(↓1.02)
2
(1↓)
広島
520 0.714
(↓0.119)
-0.5
(↓0.5)
46
(+5)
33
(+11)
6
(+1)
2
(-)
0.306
(↓0.012)
4.350
(↓1.12)
3
(3↑)
楽天
640 0.600
(↑0.044)
0
(↓1.5)
42
(+7)
32
(+1)
6
(+2)
9
(+2)
0.252
(↑0.006
2.600
(↑0.18)
4
(2↓)
ソフトバンク
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(↓0.5)
33
(+2)
20
(+4)
7
(+1)
4
(+1)
0.250
(↓0.003)
2.320
(↓0.32)
5
(2↑)
DeNA
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓1.5)
34
(+4)
34
(+2)
7
(+2)
2
(-)
0.249
(↓0.006)
3.160
(↑0.15)
6
(4↑)
ロッテ
221 0.500
(↑0.167)
1
(↑1.5)
21
(+8)
21
(+3)
6
(+3)
6
(+1)
0.226
(↑0.028)
3.890
(↑0.22)
6
(1↓)
ヤクルト
441 0.500
(↓0.071)
1
(↑0.5)
34
(+3)
39
(+8)
3
(+1)
12
(+1)
0.231
(↑0.002)
3.760
(↓0.55)
6
(2↓)
阪神
331 0.500
(↓0.1)
1
(↑0.5)
20
(+1)
38
(+12)
10
(-)
5
(+1)
0.218
(↓0.002)
5.160
(↓1.18)
6
(2↑)
日本ハム
441 0.500
(↑0.071)
1
(↑1.5)
41
(+12)
37
(+1)
4
(+1)
3
(+1)
0.275
(↑0.008)
3.600
(↑0.33)
10
(1↓)
ORIX
232 0.400
(-)
1.5
(↑1)
27
(+4)
33
(+4)
6
(-)
4
(+2)
0.268
(↓0.014)
4.380
(↑0.06)
11
(1↑)
巨人
262 0.250
(-)
3
(↑1)
38
(+4)
39
(+4)
10
(+1)
1
(-)
0.251
(↑0.004)
3.780
(↑0.21)
11
(-)
中日
260 0.250
(↓0.036)
3
(↑0.5)
18
(+1)
41
(+7)
4
(-)
2
(-)
0.218
(↑0.009
4.890
(↓0.39)