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ソフトバンク
11410100081302
西武
00013011061001
勝利投手:石川 柊太(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝0敗1S))
敗戦投手:今井 達也(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】中村 晃(1号・3回表2ラン),グラシアル(2号・6回表ソロ)
【西武】外崎 修汰(1号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクがファイナルステージ第2戦を制した。ソフトバンクは初回、中村晃の適時打で先制する。その後は、3回表に中村晃の2ランなどで4点を奪うと、続く4回には内川聖一の適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。敗れた西武は、先発・今井が3回途中6失点と誤算だった。

◆ソフトバンク打線が序盤に6点を奪い、西武先発今井をKOした。 初回、先頭牧原が中前安打、今宮が送り、わずか2球で得点圏に走者を進めると2死一、三塁から5番中村晃が右前へ先制適時打。「今日も先に先制点が取れてよかった。まだ始まったばかりだし、もっと追加点を取りにいって、ピッチャーを援護していきたい」と話した通り、2回には牧原の右犠飛、3回にはデスパイネの適時二塁打のあと、中村晃が右翼へ2ラン。「初球からミスショットせずにしっかり仕留められた」。さらに高谷の適時打で6点目を奪い、今井をマウンドから引きずり下ろした。 CSファースト第2戦以来3戦ぶりのスタメンとなった中村晃は、この日早出特打を行った成果をさっそく発揮した。

◆ソフトバンクが1回、中村晃の適時打で先制。3回にも中村晃が2ランを放つなど、序盤で6点リード。西武は3回まで無安打。 ソフトバンクは4、6回に1点ずつ加点。西武は4回に外崎のソロ本塁打、5回に源田の二塁打などで3得点し、4点差で終盤へ。 ソフトバンクが逃げ切って2勝1敗とした。西武は8回、秋山の適時打などで2点差まで追い上げたが、序盤の大量失点が響いた。

◆ソフトバンク高谷裕亮捕手が4回の守備で首を痛め、途中交代した。 4回2死、西武メヒアの高く上がった邪飛を追い、ベンチ付近の棚に右の首からぶつかり、出血。ベンチに戻り、そのまま甲斐と交代した。 この日、CS5戦目で初めて9番でスタメン出場。2回の1打席目で左前安打、3回には右中間へ適時二塁打を放つなどバットでも活躍。「何とか次につなぐ気持ちでいきました。打ててよかったし、みんなのいい流れに乗り遅れないでよかった」と話していたが、思わぬアクシデントとなった。

◆西武外崎修汰内野手が反撃の口火を切った。 7点を追う4回2死、ソフトバンク武田からチームのCS1号となるソロ本塁打を左翼席へ運んだ。開幕前「火種になりたい」と話した通りに2戦連続で打線を勢いづけたが、その後は5回2死三塁の好機などで3打席連続空振り三振。「ちょっとずつ試合勘も戻ってきている。あともう1歩というところ」。2点差まで追い上げた粘りを3戦目につなげる。

◆ソフトバンク・ジュリスベル・グラシアル内野手が2戦連発で存在感を見せつけた。3点差に迫られた6回だった。 2死走者なしからマーティンの139キロのチェンジアップを左翼席前列へライナーで運んだ。「バットの先だったけど、よく入ってくれたよ。相手に3点取られていたのでね」。貴重な1発に分厚い胸を張った。初戦は1点差に迫る1号ソロを放った。助っ人も連発弾に気をよくした。

◆ソフトバンク武田翔太投手(26)が、4回2死まで西武打線に安打を許さない好投で、工藤監督の先発起用に応えた。初戦を勝てばという条件で先発を告げられていた右腕は、第1戦の逆転勝ち後に正式に先発を伝えられた。 3回まで西武打線を無失点で片付けた。味方打線が序盤から大量援護したこともあり、ノビノビと投球。4回、外崎にソロを浴びたが丁寧に投げ続けた。5回に連打を許し、降板。4回0/3、80球で4被安打、3失点。「チームが勝てたことがよかった。自分の調子どうこうではなく、気持ちでいった。中継ぎの1番手のつもり。序盤の3イニングは思い通りの投球ができた。5回は投げきりたかった。最低限の投球はできたと思う」とホッとした表情だった。 今季は開幕ローテーションに入るも結果が出ず、中継ぎに回るなど苦しいシーズンだった。シーズン中に使用するグラブのメーカーを変更し、投球フォームも自ら考えて変更した。何でもすぐにできる器用さで、今のベストを常に求め、変化を恐れなかった。その結果、先発でも中継ぎでも活躍できる場を取り戻した。CSファーストステージから数えると、先発5番手の苦しい台所事情だった。工藤監督は「1イニング、1人ずつアウトを取って」とショートスターターとして考えていたが、5回途中まで投げ、役目を果たした。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクが西武に連勝し、CSファイナルステージを2勝1敗と逆転した。3試合ぶり先発復帰で5番に起用された中村晃外野手(29)が、今シリーズで采配の光る工藤公康監督(56)の抜てきに応えて先制打、中押し2ランなど3打点の活躍で打線をけん引。先発全員安打で2試合連続8得点を挙げ、山賊打線に打ち勝った。ソフトバンク打線がこの日も爆発した。第2戦の主役になったのは中村晃だ。まずは初回2死一、三塁。右前に強烈な適時打を放って1点を先制。さらに3回無死二塁では初球打ちで右翼席に、今季CS1号の2ランをたたき込んだ。「初球からミスショットせずにしっかり仕留められました。柳田さんとデスパの良い流れに乗ることができて良かったです」。無死から柳田、デスパイネの連打で追加点を奪った直後の効果的な1発だった。9番の高谷にも適時打が出るなど、4回で7点を奪い、主導権を握った。 CSで選手起用が光る工藤監督の采配が、この日もさえ渡った。中村晃は楽天とのファーストS第3戦から先発を外れていたが、スタメン復帰させた。「相性というか、(相手先発の今井を)打っているというところがあって。チャンスが広がったところに回ってくると思っていた」と相手先発から8月30日に2号ソロを放った実績を買い、シーズン中に1度しかなかった5番に入れた。前日9日に先発復帰させた松田宣も「5番」で結果を残したが、変幻自在に切ったカードが面白いように次々と的中している。 「早出特打」も不思議な験担ぎのような役割になってきた。このファイナルSでは試合前に西武の室内練習場を借りて野手が打ち込んでいるが、打席数の少ない若手などが中心だったシーズン中とは打って変わって主力が参加している。前日の第1戦では松田宣と今宮が打ち込み、試合ではそれぞれ2安打。この日は松田宣とともに参加した中村晃のバットが火を噴いた。 中村晃にとって今季は悔しいシーズンになった。開幕前に自律神経失調症のために出遅れ、1軍復帰後も腰痛などで再離脱があり44試合の出場にとどまった。だからこそ、自分の結果は二の次。「今年に関しては、野球ができているだけでいいと思っている。それに結果が付いてきて良かったです」。クールな男が、ベンチで仲間とハイタッチをかわしながら笑った。もっと笑えるように。目標はまだ先にある。【山本大地】

◆ソフトバンク(2位)は1回に中村晃の適時打で先制。4回には中村晃の2ランなどリードを広げた。西武打線の反撃で2点差まで追い上げられたが、中継ぎ陣が踏ん張り逃げ切った。ソフトバンクが通算2勝1敗となった。

◆ソフトバンク高谷裕亮捕手(37)が4回の守備で右顎下に裂傷を負い、途中交代した。 4回2死、西武メヒアの高く上がった邪飛を追い、西武ベンチ付近の鉄製の棚に首の右側からぶつかり出血。そのまま甲斐と交代した。CS5戦目で初めてスタメン出場だった。試合中に東京都立川市の病院に急行し、6針縫った。吉鶴バッテリーコーチは「パックリと裂けたが、傷は深くはなかった。明日(11日)はマスクを実際にかぶらせてみて判断する」と説明した。出場が困難な場合に備えて、栗原を合流させる。

◆ソフトバンク抑えの森唯斗投手が、今季1度しかなかった回またぎで踏ん張った。 2点差となった8回2死一塁から登板。源田を左飛に抑えた。9回は先頭打者を出したが4番中村から3人で片付けた。「(9回に)先頭を出したのは反省。短期決戦なので疲れたとか言えない。みんなでしっかりやります」と頼もしく話した。

◆西武の9番金子侑司外野手が3安打2得点と全打席で出塁し、存在感を示した。 「チャンスがあればスタートを切りたい」と話していた通り、3回に二盗をマーク。昨季のCSは盗塁なしに終わったが、初戦から2戦連続で成功させ、自慢の足でチャンスを演出。連敗を喫したが「1打席ずつ自分のやれることを、と。しっかり切り替えて勝てるようにやりたい」と前を向いた。

◆パ・リーグ最強打線を持ってしても、7点差はあまりに大きすぎた。 西武先発の今井が3回途中6失点。4回にも1点を献上し、最大7点差に広げた。外崎の1発を口火に2点差まで追い詰めるも及ばず。辻発彦監督は「いい粘りをしてくれたんだけど。もう1歩。前半の失点が大きかった」と大量失点を悔やんだ。 今季の逆転勝利はリーグ最多の34。しかし5点差以上は1試合だけ。日本シリーズ進出をかけたCSファイナルの舞台で、相手は宿敵ソフトバンク。逆転劇を演じるには、点差が大きすぎた。今井は昨季第4戦に続く大量失点での黒星。「大舞台で同じ過ちをしたくない」と、150キロを超える直球も変化球も、力んで暴れた。「森さんの要求通りに投げられなかった」。7安打3四球と軌道修正ができないまま雪辱を果たせなかった。 これで通算1勝2敗とリードを許した。救いは甲斐野、モイネロの相手中継ぎ陣を追い込み、抑えの森を8回から引きずり出したこと。同監督は「向こうの救援陣はすごいからね。そこから点を取れたことは、相手も脅威に感じていると思う。俺だったら生きた心地がしない。そういう勝負に持っていけたことは明日につながる」。負ければ崖っぷち。まずは1勝を奪いにいく。【栗田成芳】

◆緊急出場のソフトバンク甲斐拓也捕手が、踏ん張った。 4回に高谷が負傷し交代。「試合をベンチから見て、打者の反応を見ていたのですんなりと入れた。高谷さんがしっかりと試合をつくっていた。投手陣が粘り強く投げてくれた」と話した。ベンチに捕手はおらず、甲斐に何かあれば牧原がかぶる予定だった。福田や川島が防具をつけてブルペンで受けるなど、総力戦で高谷の穴を埋めた。

◆ソフトバンク3番手石川柊太投手が勝ち投手となった。 5回2死三塁の交代直後に中村に二塁打を許し得点されたが、続く外崎を大きなカーブで空振り三振。6回も無失点で切り抜け、西武へ傾いた流れを戻した。「点を取られて悔しい。感覚的によかったので、次の登板へつなげたい」。CSファイナルは3年連続の白星。ポストシーズン通算6勝目と今年も勝ち運を発揮している。

◆ソフトバンク石川柊太が勝利投手となり、CSでは17年1勝、18年2勝、19年1勝の通算4勝0敗。 プレーオフ、CSで4連勝以上は、15~18年バンデンハーク(ソフトバンク)以来4人目。3年連続勝利は、06~08年ダルビッシュ(日本ハム)08~11年吉見(中日=4年)に次いで3人目となった。

◆ソフトバンクが連勝し、対戦成績を2勝1敗とした(西武にアドバンテージ1勝)。 CS最終ステージが4戦先勝となり、レギュラーシーズン1位球団にアドバンテージ1勝がついた08年以降、下位球団が初戦から2連勝したのは12年中日、14年阪神、17年楽天の3チーム。このうちそのまま日本シリーズに進んだのは14年阪神が4連勝した1度。ソフトバンクも予断を許さない。

◆ソフトバンクが西武に連勝し、CSファイナルステージを2勝1敗と逆転した。 ▼ソフトバンクが第1戦に続いて8点を挙げ、1S第2戦から4連勝。プレーオフ、CSでは07年中日、14年阪神が5連勝しているが、パ・リーグで4連勝は05年ロッテ、17年楽天に並んで最長タイ。またプレーオフ、CSで2試合続けて8点以上は、08年2S第4、5戦の西武、17年ファイナルS第3、4戦のソフトバンクに次いで3度目。 ▼ソフトバンクは第1戦の7回からこの試合の4回まで7イニング連続得点。プレーオフ、CSの連続イニング得点記録は、73年第2戦6回~第3戦1回南海、13年1S第2戦1~5回西武の5イニングで、7イニングは初めて。日本シリーズでも73年第3戦5回~第4戦2回巨人の6イニングが最長で、7イニング連続得点はポストシーズン史上初めてだ。

◆パ・リーグ最強打線を持ってしても、7点差はあまりに大きすぎた。 西武先発の今井が3回途中6失点。4回にも1点を献上し、最大7点差に広げた。外崎の1発を口火に2点差まで追い詰めるも及ばず。辻監督は「いい粘りをしてくれたんだけど。もう1歩。前半の失点が大きかった」と大量失点を悔やんだ。 今季の逆転勝利はリーグ最多の34。しかし5点差以上は1試合だけ。日本シリーズ進出をかけたCSファイナルの舞台で、相手は宿敵ソフトバンク。逆転劇を演じるには、点差が大きすぎた。今井は昨季第4戦に続く大量失点での黒星。「大舞台で同じ過ちをしたくない」と、150キロを超える直球も変化球も、力んで暴れた。「森さんの要求通りに投げられなかった」。7安打3四球と軌道修正ができないまま雪辱を果たせなかった。 これで通算1勝2敗とリードを許した。救いは甲斐野、モイネロの相手中継ぎ陣を追い込み、抑えの森を8回から引きずり出したこと。同監督は「向こうの救援陣はすごいからね。そこから点を取れたことは、相手も脅威に感じていると思う。俺だったら生きた心地がしない。そういう勝負に持っていけたことは明日につながる」。負ければ崖っぷち。まずは1勝を奪いにいく。【栗田成芳】

◆ソフトバンクが西武に連勝し、CSファイナルステージを2勝1敗と逆転した。3試合ぶり先発復帰で5番に起用された中村晃外野手(29)が、今シリーズで采配の光る工藤公康監督(56)の抜てきに応えて先制打、中押し2ランなど3打点の活躍で打線をけん引。先発全員安打で2試合連続8得点を挙げ、山賊打線に打ち勝った。 ソフトバンク打線がこの日も爆発した。第2戦の主役になったのは中村晃だ。まずは初回2死一、三塁。右前に強烈な適時打を放って1点を先制し「今日も先に先制点が取れて良かったです」。さらに3回無死二塁では初球打ちで右翼席に、今季CS1号の2ランをたたき込んだ。「初球からミスショットせずにしっかり仕留められました。柳田さんとデスパの良い流れに乗ることができて良かったです」。無死から柳田、デスパイネの連打で追加点を奪った直後の、効果的な1発だった。9番の高谷にも適時打が出るなど、4回までに7点を奪い主導権を握った。 CSで選手起用が光る工藤監督の采配が、この日もさえ渡った。中村晃は楽天とのファーストS第3戦からは先発を外れていたが「打線は少し変えました。打てる人を出します」とスタメン復帰させた。相手先発の今井から8月30日に2号ソロを放った実績を買いシーズン中に1度しかなかった5番に入れた。前日先発復帰させた松田宣も「5番」で結果を残したが変幻自在に切ったカードが面白いように次々と的中している。 「早出特打」も不思議な験担ぎのような役割になってきた。このファイナルSでは試合前に西武の室内練習場を借りて野手が打ち込んでいるが、打席数の少ない若手などが中心だったシーズン中とは打って変わって主力が参加している。前日の第1戦では松田宣と今宮が打ち込み、試合ではそれぞれ2安打。この日は松田宣とともに参加した中村晃のバットが火を噴いた。 中村晃にとって今季は悔しいシーズンになった。開幕前に自律神経失調症のために出遅れ、1軍復帰後も腰痛などで再離脱があり44試合の出場にとどまった。100試合を割るのは12年以来で7年ぶりのことだった。だからこそ、自分の結果は二の次だ。「個人成績はあまり関係ない。勝ちにつながる1本を打てればと思っている」と腹をくくる。クールな男が、ベンチで仲間とハイタッチをかわしながら笑った。もっと笑えるように。目標はまだ先にある。【山本大地】

◆ソフトバンクが、また獅子を食った。CSファイナルは敵地で連勝。 4時間26分の長時間ゲームだったが、勝てばいい。セ・リーグは1位巨人が3位からファイナルに勝ち上がった阪神に連勝し、一気の王手。ホークスも虎退治ならぬ獅子退治で、あっさりと3戦目で王手をかけそうな勢いだ。 それにしても、今ステージは工藤監督の采配がさえている。初戦でCS男・内川に代打・長谷川勇を送るなど、なりふり構わぬタクトで勝利をもぎ取った。この日も、初戦欠場の中村晃を5番右翼で先発起用。今CS1号2ランを含む2安打3打点の活躍で勝利に貢献した。背番号「81」の背中から、並々ならぬ勝利への執念が伝わってくる。シーズンはどちらかといえば「動かない」印象が強いのだが、V逸からポストシーズンを迎え「動く」指揮官像となった。 2年連続してリーグVを逃した。胸には、想像以上の悔しさがあふれているのだろう。試合序盤から積極的に盗塁も仕掛けろ、とベンチで指示も飛ばした。初戦に決めた柳田の半年ぶりの盗塁にその伏線があったかもしれない。この日も4回、柳田が四球で出塁すると2戦連続の二塁盗塁を決め、7点目の得点に結びつけている。 考えてみれば、CS制度というのは、興行的な側面を度外視すれば「下克上」のためにある、と言っていい。2位、3位チームにも日本シリーズへの道が残されているからだ。プロの世界は「勝って和す」と言われるが、これでCSファーストステージ第2戦から4連勝。シーズン終盤に失われつつあった「強さ」が戻ってきた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクが序盤に奪った大量点を守り切り連勝。2年連続の日本シリーズ出場に前進した。  西武は今井、ソフトバンクは武田が先発登板。西武は7番・DHにメヒアを起用。ソフトバンクは5番に中村晃を据え、高谷がスタメンマスクをかぶった。  試合は序盤からソフトバンク打線が爆発。一回2死一、三塁で中村晃が右前に痛烈な適時打を放つと、二回にも牧原の犠飛で1点を追加。三回にもグラシアルの右中間適時二塁打、中村晃の右越え2点本塁打、高谷の右中間適時二塁打で4点を加えた。ソフトバンクは四回にも内川の右前適時打が飛び出し、リードを7点に広げた。  三回まで武田の前に無安打に抑えられていた西武は四回、2死から外崎の左翼席へソロ本塁打で反撃ののろし。五回には1死一、二塁から源田が左への適時二塁打を放ち、さらに森の右犠飛、中村の中堅への適時二塁打で7-4とした。  ソフトバンクも六回2死からグラシアルが左越えソロ本塁打を放ちリードを広げるが、西武はここから必死の追い上げ。七回に無死一、三塁とし、中村の二ゴロの間に1点を返すと、八回にも2死二塁で秋山が右前適時打を放ち2点差に詰め寄る。ここでソフトバンクは守護神の森を投入。源田を左飛に打ち取り、回またぎとなる九回は先頭の森に四球を与えながらも0点に抑えた。

◆西武は最大7点差を2点差まで追い上げたが、及ばず2連敗となった。6-8の九回には先頭打者の森が四球で出塁し、中村、外崎、山川が凡退した。それでも停滞ムードは消えつつあり、辻監督は「いい粘りも出てきた。明日につながる」と前向きに話した。  打線は10安打を放ち、ソフトバンクの強力救援陣に食い下がった。八回には不調の秋山にも適時打が出た。辻監督は「違ってくるんじゃないか」と期待した。

◆ソフトバンクの森が八回途中から登板して西武の反撃を断ち、セーブを挙げた。8-6と迫られてなおも2死一塁の場面で投入され、源田を左飛に打ち取ると、九回は先頭打者の森を四球で歩かせながらも落ち着いて後続を凡退させた。  楽天とのファーストステージ第2戦から、4試合連続で試合を締めくくっている。回をまたいでの登板も難なくこなし「ここまで来たら、どんな形でも行けるときは行く」と頼もしかった。

◆ソフトバンクのグラシアルが7-4の六回、左翼へ2試合連続となるソロを放った。直前の守備で浅い飛球にグラブを差し出しながらも捕りきれず(記録は二塁打)失点の一因となっただけに「3点取られたすぐ後だったので、1点でも返せて良かった」と胸をなで下ろした。  レギュラーシーズンでは大半をクリーンアップで過ごしてきたが、9日は7番、この日は6番に回った。それでも「打順は関係ない」と真摯な姿勢を崩さない。逆転のきっかけをつくった前日に続き、貴重な1点をたたきだした。

◆西武の金子侑は3安打をマークし、全打席で出塁した。右前打の五回と、左翼線に二塁打を放った八回はともに本塁に生還した。「出塁が求められる場面が多かった。一打席ずつ、自分がやれることをやろうと思った」と心掛けを語った。  四球を選んだ三回は二盗を決め、今季41盗塁でタイトルを獲得した自慢の足も披露した。チームは2連敗とあって笑顔はなく「切り替えて、しっかり勝てるようにやっていきたい」と巻き返しを誓った。

◆ソフトバンクの高谷が9月16日以来で先発マスクをかぶり、三回に適時二塁打を放つなど今季初の2安打を放った。だが、四回の守備でバックネット際への飛球を追って下顎を切り、負傷交代。東京都立川市内の病院で6針を縫った。11日の出場は状態次第で、バックアップのために栗原をチームに帯同させることになった。

◆ソフトバンク・高谷裕亮捕手(38)が10日の西武戦の試合中にあごを負傷して、病院に向かった。四回にメヒアのファウルを追って、フェンスに激突。右あごから流血し、そのまま交代した。立川市内の病院で「裂傷」と診断され、6針縫合。球団関係者によると、11日以降の出場は「問題ない」と話しているという。

◆武田は五回に無死一、二塁を招いて降板も、先発の役目を果たした。「調子どうこうではなく、勝つために自分ができることを考えました。最低限の投球はできたと思います」。三回まで無安打無失点。ベンチの慎重な判断で交代した。右肘の張りで9月後半以降は中継ぎにまわり、先発は9月14日以来。前夜の勝敗によって出番が決定するという流動的な起用の中で、難しい調整をこなした。

◆八回途中で投入された森がリードを守りきった。「ここまできたら、どんな形でもいけるとこで。僕が抑えれば勝てるので」。CS5試合連続登板のモイネロが2点差に迫られ、なおも2死一塁で登板して源田を左飛。九回は先頭の森に四球も、中村、外崎、山川を封じた。自身もCS4試合連続登板で無失点。セーブ機会は28度連続で成功している。西武の異様な応援の中で「すごい雰囲気。2チームしかできないし、ここにいるからには勝ちたい」と胸を張った。

◆1番・秋山は五回無死一、二塁で空振り三振に倒れるなど3三振と精彩を欠いた。ここまで2試合は9打数2安打。昨季もCSは9打席目でようやく初安打が出るなどブレーキになっており、表情は硬い。6番・山川は3度出塁して好機を作ったが、待望の一発は出ず、試合後は「明日勝つために頑張るだけです」と切り替えを誓った。 四回にチーム初安打となる左越えソロを放った西武・外崎 「試合勘は戻ってきている。どのような展開であろうと、諦めず1点ずつ取っていくしかない」 3安打1四球で全打席出塁した西武・金子侑 「出塁が求められる場面が多かった。一打席ずつ、自分がやれることをやろうと思った」

◆負の連鎖を止められなかった。痛恨の逆転負けを喫した前夜に続く2連敗。先発の西武・今井達也投手(21)が三回途中で6失点と崩れ、チームは劣勢に立たされた。  「回の先頭打者をアウトに取れなかったので、苦しいピッチングになってしまった。森さんの要求通りに投げられなかった」。期待に応えられず、3年目右腕は反省しきりだった。一回に中村晃の適時打であっさり先制を許し、三回は4長打を浴びて4失点。ソフトバンクが誇る中軸に一気に飲み込まれた。  昨季はファイナルステージ第4戦で、五回もたず4失点でKO。続く第5戦でチームの敗退が決まり、涙を流した。チーム最多の135回1/3を投げて7勝と成長ぶりを示し、1年越しのリベンジを期したマウンドだったが、またも苦い経験となった。  チームは2試合で計16失点と波に乗れていない。「あしたにつながると思う」。辻監督は最大7点差から2点差まで詰めた展開に、反撃への光明を見ていた。(花里雄太) 第3戦に先発する西武・十亀 「僕は内角に投げられないと抑えられない。しっかり攻めるところを攻めれば、次の試合にもつながる」

◆第2戦が行われ、レギュラーシーズン2位のソフトバンクがリーグ2連覇の西武に8-6で2連勝として、アドバンテージがある西武に対して1勝差をつけた。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージから無安打だった中村晃外野手(29)が、一回にCS初安打となる左前適時打を放って1点を先制。その後も三回に中村晃の2ランなどで着実に加点した。  何かが起きる雰囲気を察してボリュームを上げた右翼席の予感は現実になった。また起用が的中だ。今度は俺の番! ソフトバンク・中村晃が、工藤監督の神がかった采配を加速させた。  「好機でくると思っていました。ゲームに出られるに越したことはないし、うれしいです」  一回1死一、三塁で右前へ。2試合連続で5番打者が先制打を放った。波に乗った打線は二回に1点、三回も1点を追加した後、再び背番号「7」だ。なおも無死二塁で、右翼席に2ランが一直線。3打点の活躍で大量リードに貢献し、強力打線から逃げ切った。  前日9日は松田宣が5番に入った。3試合ぶりの出場で4打点を稼いだ男がこの日は8番。代わりに、今回のCSでこの試合まで無安打だった中村晃が大暴れした。ファーストステージで内容が悪くて外された2人が、そろって派手に復活。前夜は内川に代打を送った指揮官は主力にも容赦ない。「悔いは残したくない」と鬼と化すが、再起用のタイミングも恐ろしい。「(中村晃に)好機でまわると思った。本当にすばらしい」と興奮気味に語った。

◆短期決戦は「想定をしておく」ことが非常に重要だ。「勝つため」「ミスをしないため」の準備に目が行きがちだが、実はもっと大事なのは「エラーをしたとき」「負けたとき」を想定した準備だ。  第1戦で西武は有形無形のミスがあだとなり敗れた。六回1死三塁から木村が犠飛を打てず、八回の守備では二塁手・外崎が許した内野安打から逆転を許した。森は大事な場面でパスボール...。第2戦を前にこれをどう受け止めたか。  「負けられない」「ミスできない」という思考では、一つ一つのプレーは重くのしかかり、ストレスになるばかり。むしろ、こういう試合では失策は出るものだと開き直り、このまま4連敗する可能性もあるぞ、という最悪の想定から、ミスをしたとき、追い込まれたときの予行演習をしておけば慌てることもない。  西武の打撃コーチだった2008年の巨人との日本シリーズ直前、選手たちに「ラミレスの年俸だけでお前ら全員分だ。勝てるわけない」と話したことがある。後年、片岡(現巨人コーチ)から「あの言葉ですごく楽しく戦うことができた」と言われた。結果は4勝3敗で西武が日本一。究極のマイナス思考は最高のプラス思考、という。今からでも遅くない。西武は4連敗する最悪の想定から突破口を見つければいい。(サンケイスポーツ専属評論家)

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