西武(☆5対3★)楽天 =リーグ戦21回戦(2019.09.20)・メットライフドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:増田 達至(4勝1敗29S)
敗戦投手:松井 裕樹(2勝8敗36S)

本塁打
【西武】メヒア(6号・9回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武が劇的なサヨナラ勝利で3連勝。西武は0-0で迎えた6回裏、森の適時打などで3点を先制する。直後に同点とされるも、9回に代打・メヒアの2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・増田が今季4勝目。敗れた楽天は、守護神・松井が痛恨の一発を浴びた。

◆楽天塩見貴洋投手(31)が7月5日の日本ハム戦以来の先発に臨む。 復帰戦の相手となる西武とは通算9勝7敗と勝ち越し。本拠地楽天生命パークで3勝5敗も、敵地メットライフドームでは5勝0敗と負けなしだ。

◆西武平井克典投手が「稲尾様」に並んだ。 3-3の7回からマウンドに上がり、今季78試合に登板。1961年(昭36)に西鉄時代の稲尾和久が樹立したリーグ、球団記録に並んだ。「ここまできたらいけるところまでいきたい。リミッターを外して何連投でもする」と宣言し、記録更新に意欲を見せていた。 先頭の茂木に中前安打を許したものの、続く浅村を遊ゴロで併殺打に打ち取ると、ブラッシュを空振り三振に仕留め切り抜けた。

◆序盤は投手戦の展開。西武松本航は9者連続凡打に打ち取り3回までパーフェクト。楽天塩見も1四球のみで3回まで無安打。 西武は6回1死満塁とし、森の右前適時打で2点先制。さらに一、三塁で中村の遊ゴロの間に1点を追加した。 楽天は7回の辰己の中前打で同点。西武は9回1死一塁、メヒアの左越え2ランでサヨナラ勝ち。マジックを4とした。勝ち投手は増田が4勝目、負け投手は松井で8敗目。

◆西武の代打エルネスト・メヒア内野手が来日初のサヨナラ本塁打を放った。 9回1死一塁、代打で登場。楽天松井から今季3発目となるアーチを描いた。ホーム直前にヘルメットを高々と放り投げて生還。対松井は今季4打数3安打3本塁打、打率7割5分と得意とする相手だった。ホーム最終戦でマジックを4に減らした立役者は「素晴らしい投手。でも打席に立つときは、相手よりも自分との戦いだと思っている。難しい試合で、最後の最後にチームの助けになれてうれしい」と興奮した様子だった。

◆3位楽天が首位西武にサヨナラで敗れ、連勝が3で止まった。ドラフト1位ルーキー辰己涼介外野手が攻守で奮闘したが、同点の9回、守護神松井がメヒアに手痛い1発を浴びた。4位ロッテも敗れたためCS圏内に踏みとどまった。 劣勢の中、9番中堅で先発した辰己が存在感を見せた。6回、3点を先制され、なお2死満塁のピンチ。栗山の大飛球を背走してフェンス手前で好捕。抜ければ走者一掃となりえる打球をもぎ取り、ダメ押しを許さなかった。「打った瞬間(頭を)越えると思ったけど勝負せなと。一直線に終えて捕れてよかった」。 守備で流れを引き寄せた直後の7回、2点をかえし、なお2死一、三塁の好機で平良から執念の中前適時打。「ホームランを打ちたかったですけど、今年の自分の力では...。あれができてよかった」と振り返った。ロッテと激しく3位を争う中で奮闘する22歳は「ああいうプレーをするのが今の自分の仕事。なんとか守備でいい流れをもってこれるようにしたい」。21日から地元仙台に戻り、西武と3連戦。最後まで攻守に全力を尽くす。【鈴木正章】

◆楽天松井裕樹投手がメヒアに痛恨のサヨナラ本塁打を浴びた。同点の9回1死一塁、高め148キロ直球を左翼席ギリギリに運ばれた。 「納得して選択したボールなんで...」と険しい表情。平石監督は「球種が分かっているような打ち方、見逃し方をしているので対策が必要かな」と話した。守護神は「(西武と)あと4試合残ってるので、まだやり返せる」とリベンジを誓った。

◆平井様が稲尾様に並んだ。同点の8回、平井克典投手(27)が4番手でマウンドに上がり、安打を許しながらも1回を無失点。メヒアの来日初のサヨナラアーチを呼び込むリリーフが、今季78登板目。西鉄時代の61年稲尾和久氏が持つリーグ記録に並んだ。チームは劇的勝利でホーム最終戦を飾り、優勝マジックを4。最短22日楽天戦(楽天生命パーク)で連覇を目指す。稲尾に並んだ平井が、サヨナラ勝ちを呼び込む投球で、リーグ記録に花を添えた。8回のマウンド。先頭茂木に中前打を許した。「どうしても勝ちたかった。気持ちだけ。絶対に抑えるんだって気持ちだけだった、と思う。あんまり覚えていないんです」。闘志がボールに乗り移る。打席は今季何度も痛い目に合わされた浅村。カウント2-2からスライダーで遊ゴロ併殺打に打ち取る。続くブラッシュは直球で空振り三振。山賊打線を信じて、封じた。 78登板という58年間も破られることがなかった記録に並んだ。優勝マジック5で迎えた本拠地最終戦。埋め尽くされたスタンドにボルテージは自然と上がる。「スイッチはマウンドに上がれば勝手に入る」。スタンドからは「平井様!」の大声援。「どのアスリートだって、観客が多いところでやることはうれしいこと」。打たれるわけにはいかなかった。 プロ3年目。「僕みたいな選手が、1軍で投げられるとも思っていなかった」。高校時代から優勝とは無縁だった。「監督、コーチのおかげです。今はいないけど、(森)慎二さん、土肥さん。指導していただいたことが、ちょっとずつ出てきているんだと思います」。遅咲きの鉄腕は、芽吹く前までさかのぼって感謝する。 残り5試合、マジック4。山賊らしく豪快にホームでの有終の美を飾った劇的サヨナラ勝利の余韻に浸りながら言った。「まだ終わってない。まだ何も言えない。チームが勝つことが大前提。またチームの勝ちに貢献するために頑張りたい」。勝つために投げる。新記録はあとからついてくる。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(本拠地最終戦を終えセレモニーで)「メヒアのホームランでまだ頭が真っ白です。(優勝が)すぐそこまできています。明日から離れますが、残り5試合、必ず2連覇を達成します。熱い心を背中に背負って、我々は戦ってきます」

◆西武は劇的サヨナラ勝利でホーム最終戦を飾り、優勝マジックを4とした。辻発彦監督の試合後セレモニーでのあいさつ。 「メヒアのホームランでまだ頭が真っ白です。(優勝が)すぐそこまできています。明日から離れますが、残り5試合、必ず2連覇を達成します。熱い心を背中に背負って、我々は戦ってきます」

◆平井様が稲尾様に並んだ。同点の8回、西武平井克典投手(27)が4番手でマウンドに上がり、安打を許しながらも1回を無失点。メヒアの来日初のサヨナラアーチを呼び込むリリーフが、今季78登板目。西鉄時代の61年稲尾和久氏が持つリーグ記録に並んだ。チームは劇的勝利でホーム最終戦を飾り、優勝マジックを4。最短22日楽天戦(楽天生命パーク)で連覇を目指す。稲尾に並んだ平井が、サヨナラ勝ちを呼び込む投球で、リーグ記録に花を添えた。8回のマウンド。先頭茂木に中前打を許した。「どうしても勝ちたかった。気持ちだけ。絶対に抑えるんだって気持ちだけだった、と思う。あんまり覚えていないんです」。闘志がボールに乗り移る。打席は今季何度も痛い目に遭わされた浅村。カウント2-2からスライダーで遊ゴロ併殺打に打ち取る。続くブラッシュは直球で空振り三振。山賊打線を信じて、封じた。 78登板という58年間も破られることがなかった記録に並んだ。優勝マジック5で迎えた本拠地最終戦。埋め尽くされたスタンドにボルテージは自然と上がる。「スイッチはマウンドに上がれば勝手に入る」。スタンドからは「平井様!」の大声援。「どのアスリートだって、観客が多いところでやることはうれしいこと」。打たれるわけにはいかなかった。 プロ3年目。「僕みたいな選手が、1軍で投げられるとも思っていなかった」。高校時代から優勝とは無縁だった。「監督、コーチのおかげです。今はいないけど、(森)慎二さん、土肥さん。指導していただいたことが、ちょっとずつ出てきているんだと思います」。遅咲きの鉄腕は、芽吹く前までさかのぼって感謝する。 残り5試合、マジック4。山賊らしく豪快にホームでの有終の美を飾った劇的サヨナラ勝利の余韻に浸りながら言った。「まだ終わってない。まだ何も言えない。チームが勝つことが大前提。またチームの勝ちに貢献するために頑張りたい」。勝つために投げる。新記録はあとからついてくる。【栗田成芳】

◆西武の森が2点適時打を放ち、5試合ぶりの複数打点をマークした。0-0の六回1死満塁で、塩見に2球で追い込まれながらもファウルで粘り、7球目の変化球に食らい付いて一、二塁間を破った。均衡を破る一打で一塁に到達すると、手をたたいた。  これで今季は満塁の場面では14打数8安打の打率5割7分1厘で、2本塁打、30打点と驚異的な勝負強さを見せている。「今季は常に、次の打者にいい形で回すことを考えて打席に立っている」と言う通り、得点が欲しい場面でも強引になることなく、好不調の波の少ない打撃を続けている。

◆西武の平井が八回に登板し、西鉄(現西武)の稲尾が1961年にマークした78試合のパ・リーグのシーズン最多登板記録に並んだ。チームを支える"鉄腕"は「まだシーズンが終わっていないので実感が湧かないけど、たくさんの方に支えられてここまで投げられた。感謝したい」と喜んだ。  先頭打者の茂木に中前打で出塁を許したが、続く浅村を遊ゴロ併殺打、ブラッシュを空振り三振と3人で攻撃を終わらせた。3連勝に貢献してリーグ2連覇は目前。「僕たちは自力で勝っていくだけ。まずは4連勝」と力を込めた。

◆楽天の松井がメヒアにサヨナラ2ランを浴びた。3-3の九回1死一塁で、真ん中高めの速球を左翼席へ運ばれ「自分が納得して選んだ球だから仕方ない。カーブを打たれたら悔いが残る」と悔しさを押し殺すように振り返った。  メヒアは今季の6本塁打のうち3本を松井から打っている。平石監督は「球種が分かったように見逃してくる。対策が必要」と指摘し、松井は「まだ対戦が4試合ある。また出てくるだろうからやり返してチームの力になりたい」と雪辱を誓った。

◆九回1死一塁で代打・メヒアがサヨナラ2ランを放ち、本拠地最終戦を勝利で飾った。松井との今季対戦成績を4打数3安打(3本塁打)とした助っ人は「難しい試合の中でチームを助けることができてすごくうれしい」と笑顔。試合後のセレモニーでは辻監督が「優勝がそこまできています。明日からこの球場を離れますが、必ず2連覇を達成したいと思います」とファンに誓った。

◆同点の九回に登板した抑えの松井が、メヒアにサヨナラ2ランを浴びた。148キロの高めの直球を左翼席に運ばれ「実力がなかっただけです」。今季メヒアに許した本塁打は3本目で「やり返してチームの力になりたい」と雪辱を誓った。平石監督は「球種が分かっているような見送り方をする。対策をしないといけない」と首をひねった。

◆神様・仏様・平井様だ!! パ・リーグ首位の西武は楽天にサヨナラ勝ちし、優勝マジックを1つ減らして「4」に。2年連続のリーグVが近づく中で平井克典投手(27)が、通算276勝を挙げて「鉄腕」と呼ばれた稲尾和久(西鉄)と同じ登板数に達した。  「実感はないです。稲尾さんは400イニングを投げている。並んだとも思っていないです」  八回に登板し、1回1安打無失点。稲尾が1961年にマークしたシーズン78試合のパ・リーグ記録に並んだ(プロ野球記録は2007年の阪神・久保田の90試合)。  西武の鉄腕はプロ1年目の2017年、2月の春季キャンプでクビを覚悟した。投手陣の投球練習を見て「全員の球がよく見えた。すごいところに来てしまった...」と圧倒された。キャンプ中の休日に挑戦したカツオさばきを漁師にほめられ「セカンドキャリアが見つかりました」と笑わせたが、胸の内は複雑だった。  あれから2年。今季は新球のフォークボールも威力を発揮し、チームに欠かせない存在に。「こういう状況で戦えるのは恵まれている。無限に投げます」。本拠地最終戦で劇的勝利を飾ったチームの最短Vは、22日。歓喜は目前だ。 (花里雄太)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
78591 0.569
(↑0.003)
M4
(↑1)
5732
(+5)
668
(+3)
169
(+1)
130
(-)
0.267
(-)
4.320
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
74594 0.556
(↑0.003)
2
(-)
6561
(+1)
539
(-)
176
(-)
112
(-)
0.251
(↓0.001)
3.630
(↑0.02)
3
(-)
楽天
67674 0.500
(↓0.004)
9.5
(↓1)
5587
(+3)
564
(+5)
134
(-)
44
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.780
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
67684 0.496
(↓0.004)
10
(↓1)
4627
(+8)
595
(+11)
158
(+2)
75
(-)
0.248
(↑0.001)
3.920
(↓0.06)
5
(-)
日本ハム
62705 0.470
(↓0.003)
13.5
(↓1)
6543
(-)
568
(+1)
91
(-)
48
(-)
0.252
(↓0.001)
3.810
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
58716 0.450
(↑0.005)
16
(-)
8521
(+11)
610
(+8)
98
(+1)
116
(+3)
0.245
(↑0.002)
4.100
(↓0.01)