西武(★3対9☆)ロッテ =リーグ戦24回戦(2019.09.16)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:石川 歩(7勝5敗0S)
敗戦投手:本田 圭佑(6勝6敗0S)

本塁打
【ロッテ】藤岡 裕大(2号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆ロッテが連敗を3で止めた。ロッテは2点ビハインドで迎えた5回表、藤岡のソロで1点を返す。続く6回には清田、田村の連続適時打など打者一巡の猛攻で6点を奪い、逆転に成功した。投げては、先発・石川が7回3失点で今季7勝目。敗れた西武は、先発・本田が中盤に崩れた。

◆ロッテは石川歩投手(31)が先発する。石川の西武戦は14~16年から8連勝するなど、通算22試合で11勝4敗、防御率3・22と好相性。チームは西武に対して8連敗中だが、石川が連敗ストップできるか。

◆西武は2回無死一、二塁から山川の2点適時二塁打で先制。先発本田は丁寧な投球で3回まで2安打無失点に抑えた。 ロッテは5回に藤岡の2号ソロで反撃。6回に無死満塁から清田、田村の連続適時打など、打者11人の猛攻で6点を奪い逆転した。 ロッテが快勝し、西武戦の連敗を8でストップ。先発石川が7勝目を挙げた。西武の連勝は3で止まり、先発本田は6敗目。

◆ロッテが西武戦連敗を8で止め、4位楽天と1ゲーム差をキープした。田村龍弘捕手が決めた。 同点に追いついた6回、なお無死満塁で、本田の初球チェンジアップを中前に落とす2点打とした。9月は13試合で打率3割4分9厘、10打点と好調。「打順が7番に上がって、いいところで回ってくる。ゲッツーでもいいから1点を」と執念を見せた。 守っては4回の3者連続空振り三振など、石川を好リード。「ここ3試合、緩急を付けられていなかった。シンカーのイメージが強いと思うので」とカーブを増やし、内角を突いて強力打線を3点にとどめた。 チームは苦手のメットライフドームで今季2勝目を挙げ、4連戦全敗を阻止。23日には今季限りで現役を退く福浦の引退試合が待つ。自主トレをともし、ベテランを慕う田村は「CSがかかって緊張していたら、楽しく笑顔で送ってあげられない。そこまでに(3位を)決める」と思いを強くした。【鎌田良美】 ▽ロッテ井口監督(今季4戦全敗だった西武本田を攻略し、連敗を3でストップ)「やられっぱなしで終わらなくてよかった。対策は言えませんよ。(CSで)もう1回対戦あるかもしれないんで」 ▽ロッテ石川(7回3失点で7勝目。先発復帰後3勝負けなし)「よかったところはあんまりないけど、何とか粘れた。すごく援護をもらってますし」

◆山賊は負けても悲壮感なし。首位西武がロッテに大敗し連勝が3で止まったが、2位ソフトバンクも敗れたためマジックを8に減らした。 辻発彦監督(60)は8回1死一、二塁、木村文紀外野手(31)の三振判定を巡ってリクエストをしたが覆らず。左小指に当たったとアピールしきれなかったことに「達川さんの爪のあかでももらってこい」と笑い飛ばした。ラッキーボーイが一転「アンラッキーボーイ」となった。4点を追う8回1死一、二塁、木村がロッテ田中の内角高めを打ちに行った。判定はファウルチップを捕手田村が捕球したとして三振だったが、辻監督は投球が木村の左小指に当たったとリクエストを要求。しかし、決定的な証拠映像がなく判定は覆らず。流れを失ったチームは大敗を喫した。 試合後、辻監督は穏やかな表情で報道陣の前へ。判定については「手袋外して小指が赤くなっているんだからね...。木村もほんとにクソ真面目だからさ」と苦笑い。「達川さんの爪のあかでももらってこいって」と過剰なまでの死球アピールで有名な元広島の達川光男氏の名前を出し、アピール不足を笑いに替えた。 13日に31歳の誕生日を迎え、前日15日ロッテ戦で外野手の交錯を誘う"サヨナラランニング本塁打"を放った(記録は失策)木村だが、この日は4打数4三振とブレーキ。判定には「マジで小指当たったっす」と嘆きつつ「しょうがないっす」と受け入れた。監督からの"アピール不足"を伝え聞くと「いきなりすぎて(アピール)できなかったです」としょんぼり。「昨日からのこれはツライっすわ。こんなんで帰れないです」と、バットを手に室内練習場に向かった。 チームの連勝は止まったが、ソフトバンク、ロッテとの本拠地6連戦を4勝2敗と勝ち越した。指揮官は「上出来でしょ。3つ(ロッテに)勝った時はコイツら本当にすごいなと。目指すところがあるんで選手は必死にやっているよ」と選手をたたえた。敗戦にも「これで髪を切りにいけるよ。バッサリいってくるかな」と重苦しく捉えるムードはない。身も心もきっぱりと切り替え、リーグ連覇へ再加速する。【鈴木正章】 ▽西武森(3安打1打点)「(7回の適時打は)うまいこと拾って打つことができたと思います。1点1点返していくつもりで打席に入りました」 ▽西武本田(6回途中6失点で6敗目)「あの回(6回)初めて先頭を出したのが悔やまれます。フライアウトが多かったのはボールが高かったということ」

◆ロッテ井口資仁監督(今季4戦全敗だった西武本田を攻略し、連敗を3でストップ)のコメント。 「やられっぱなしで終わらなくてよかった。対策は言えませんよ。(CSで)もう1回対戦あるかもしれないんで」

◆ロッテは16日、西武24回戦(メットライフ)で"2球連続リクエスト"の珍プレーが起こった。  7-3の八回、1死一、二塁の場面。カウント0-2からの3球目、8番・木村の胸元へと投じられた一球は、わずかに方向が変わり捕手・田村のミットに収まった。球審の本田は投球がバットに当たったと判断し、ファウルチップで三振の判定を下した。これに対し、木村は投球が左手に当たったと主張し、西武・辻監督がリクエスト。しかし、リプレー検証の結果、判定は覆らず。木村は納得のいかない表情を浮かべたままダッグアウトへ下がった。  2死一、二塁となり、9番・金子侑への初球はワンバウンドとなり、田村が片手で捕球を試みるも右に弾いた。これを見て2走者がそれぞれ進塁を目指すも、わずかにスタートの遅れた一走・メヒアを見逃さず、田村は二塁へ送球。際どいタイミングで一度はセーフの判定が下ったが、今度はロッテ・井口監督がリクエスト。リプレー検証の結果、今度は判定が覆り3アウトチェンジ。異例の"2球連続リクエスト"で、ロッテがピンチを脱した。

◆ロッテは16日、西武24回戦(メットライフ)に9-3で大勝し、対西武の連敗を8でストップ。4位・楽天とのゲーム差を1で保ち、3位を守った。  今季4戦4敗と苦手にしていた西武・本田圭佑をついに沈めた。今季から顎ひげをたくわえた天敵攻略のキーマンは、ロッテの2人の"ヒゲ男(ダン)"だった。  ロッテの主砲・井上はこの試合まで16打数無安打。カード2戦目にはスタメン落ちも味わった。不振脱出、そして天敵攻略へ「本田対策です」と右腕に合わせて、無精ひげを4日間そらずにたくわえた。「外や低めにくる球もあるけど、シンプルに打てる球を打つ」と1打席目で右前打を放つと、六回無死一塁から左中間へ二塁打。ここから打線がつながり、本田をノックアウトした。  こうなればロッテの"元祖ヒゲ男"先発の石川が要所をおさえ、7回3失点。不調で中継ぎ配置転換も経験した開幕投手が、8月13日の先発転向後は無傷の4連勝でチームを勝利に導いた。  「宿命」の対戦に「グッバイ」。CSに進めば再戦の可能性もある天敵・本田を、ロッテが"ヒゲ男ディズム"で打ち崩し、大きな1勝を手にした。

◆西武の本田は六回途中まで6失点で6敗目を喫した。直球に力があり、四回までは散発3安打に抑えていたが、2-0の五回、藤岡にソロ本塁打を浴びると、六回には4長短打と2四球で降板を告げられ「調子は悪くなかった。先頭打者を出してしまったことが悔やまれる」とうつむいた。  今季4勝と好相性だったロッテに5戦目で初黒星を喫した。奪ったアウトはフライによるものが多く「いつもより、1個分高いボールが多かったんだと思う」と反省した。

◆西武は12安打を放ちながら3点に終わり、連勝が3で止まった。二回に山川の2点二塁打で先制したが、その後は毎回、走者を出しながらも追加点は七回の森の適時打による1点だけ。辻監督は相手捕手の名前を挙げ「田村にいいリードをされた」と潔く話した。  ソフトバンクが敗れたため、優勝へのマジックナンバーは一つ減って8となった。6連戦を4勝2敗で終え、辻監督は「上出来。目指すところがあるから、選手は必死にやっている」と奮闘をたたえた。 森(七回に適時打で4試合連続打点) 「チャンスだったし、一点一点返していくつもりだった」 藤岡(0-2の五回に2号ソロ) 「思い切って振った。点差を縮めて、結果的にチームに勢いがついて良かった」

◆ロッテは今季、苦手としている本田を5度目の対戦でようやく攻略した。1-2の六回、2安打に四球を絡めて無死満塁として清田の適時打で同点。なおも満塁で続く田村が勝ち越しの2点適時打を中前へしぶとく落とし「前回は満塁のチャンスでやられた。今度は打てて良かった」と表情を崩さずに話した。  過去4度の対戦では全て白星を挙げられていた。クライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がるためには避けられない相手に一矢報いた。井口監督は「やられっぱなしでは駄目。一つやり返せて良かった」と笑顔だった。

◆恐怖の7番打者だ。正捕手の田村が六回、同点とし、なお1死満塁で、初球を中前にはじき返し、決勝の2点打に変えた。「とにかく後ろにつなごうと。ゲッツーでもいいと思って思い切りいった」。9月は打率・349。「後ろにつなぐ意識が、いい結果につながっている」と胸を張った。

◆本田は六回途中まで6失点で6敗目を喫した。四回までは散発3安打に抑えていたが、2-0の五回、藤岡にソロを浴びると、六回には4長短打と2四球で降板を告げられ「先頭打者を出してしまったことが悔やまれる」。今季4勝と好相性だったロッテに5戦目で初黒星。奪ったアウトはフライによるものが多く「いつもより、1個分高いボールが多かったんだと思う」と反省した。

◆パ・リーグ3位のロッテは16日、西武24回戦(メットライフ)に9-3で快勝。連敗を3で止めた。先発の石川歩投手(31)が7回8安打3失点、7奪三振の力投で7勝目(5敗)を挙げた。今季は不調で中継ぎ転向も経験した開幕投手が、8月の先発復帰後は、これで無傷の4連勝。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、4位・楽天との1ゲーム差を死守した。  重苦しい空気を、今季の開幕投手が断ち切った。7回8安打3失点。先発の石川が、連覇に向けて突き進む敵地のファンを歯ぎしりさせた。  「あまり調子は良くなかったが何とかという感じ。やっぱり西武打線はすごい、という印象を持って、低めを意識して投げることができた」  いつも通り、淡々と振り返った右腕だが、胸に秘める思いは人一倍だった。今回の西武4連戦は、13日の第1戦に1-6で完敗すると14、15日は守備のミスが続出し、2戦連続でサヨナラ負け。3連敗で貯金もなくなり、ズルズルといきかねない状況で、31歳右腕が踏ん張った。  六回を終えて球数は108球。首脳陣の問いかけに迷わず「いけます」と即答した。実は中5日となった、この日の登板も志願していたという。今季就任した吉井投手コーチは「去年は自分がやるという雰囲気ではなかったと聞いたが、今は違う」と目を細めた。  遠征中は後輩投手を食事に連れて行く兄貴分だ。前週の福岡遠征で出かけた店は、名物のもつ鍋や水炊きではなく、こだわりのカレー鍋。食事にもファッションにも精通する31歳を慕う若手は多い。  6年目の今季は初の開幕投手を任されながらも不調で7月に中継ぎへと配置転換された。だが、短いイニングに集中する投球の中で「力んでも意味がない」と思考を転換できたという。調子を取り戻し、8月中旬から先発に復帰すると、これで無傷の4連勝だ。  3年ぶりのCS進出と代名詞の「下克上」へ-。完全復活を果たした石川とともに、ロッテは突き進む。 (浜浦日向) ★ひげにはひげ  今季は4戦4敗と苦しめられていた西武先発、本田を8安打6得点で攻略した。今季から顎ひげをたくわえた天敵に合わせ、「本田対策です」とひげを4日間そらずに試合に臨んだ井上が、一回に20打席ぶりの安打。六回無死一塁では「腰がちゃんと入っていたから飛んだ」と二塁打で好機を広げ、この回のKOにつなげた。ちなみに先発の石川も入団1年目から顎ひげがトレードマーク。投打の"ひげコンビ"が光った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
75591 0.560
(↓0.004)
M8
(↑1)
8720
(+3)
665
(+9)
167
(-)
128
(-)
0.267
(-)
4.390
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
72584 0.554
(↓0.004)
1
(-)
9554
(+2)
530
(+7)
176
(+1)
109
(-)
0.252
(-)
3.640
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
67664 0.504
(↑0.004)
7.5
(↑1)
6619
(+9)
582
(+3)
156
(+1)
75
(-)
0.248
(-)
3.870
(↑0.01)
4
(-)
楽天
65664 0.496
(↑0.004)
8.5
(↑1)
8576
(+8)
557
(+2)
134
(+2)
43
(-)
0.250
(-)
3.820
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
62685 0.477
(↑0.004)
11
(↑1)
8543
(+7)
565
(+2)
91
(+1)
48
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.840
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
57696 0.452
(↓0.004)
14
(-)
11507
(+2)
593
(+8)
96
(+1)
112
(-)
0.244
(-)
4.090
(↓0.03)