広島(☆3対2★)中日 =リーグ戦23回戦(2019.09.12)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:フランスア(7勝6敗12S)
敗戦投手:藤嶋 健人(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】長野 久義(4号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島が劇的なサヨナラ勝利。広島は4回裏、長野のソロで先制する。その後同点とされて迎えた9回には、1死一二塁から堂林が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・フランスアが今季7勝目。敗れた中日は、終盤に再三の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆広島長野久義外野手(34)が7試合ぶりの4号ソロを放ち、チームに先制点をもたらした。両軍無得点の4回。先頭の長野はカウント2-2から中日先発阿知羅の浮いたフォークを強振して、左翼席に突き刺した。 「(先発の野村)祐輔が頑張って投げているので、いい先制点になって良かったです」。両軍ともに序盤から走者を出しながらあと1本出ない攻撃が続いていたが、長野が一振りで均衡を破った。

◆序盤は互いに好機を生かせない。中日は3回無死二塁、広島は3回無死一、二塁も無得点。先発は広島が野村、中日が阿知羅。 中日が6回2死満塁から、代打堂上の右前2点適時打で同点に追い付いた。投手は5回から又吉に継投。広島野村は6回降板。 広島は9回1死一、二塁、途中出場の堂林が左翼越えのサヨナラ打を放った。2位DeNAとのゲーム差を0とした。 広島フランスアが7勝目、中日藤嶋が2敗目。

◆広島会沢翼捕手(31)が12日中日戦の8回1死走者なしの打席で、ロドリゲスから左足に死球を受けベンチに下がり、そのまま交代した。球速表示は151キロだった。 緒方監督は「あれだけのボールが足に当たったのでちょっと心配している。出てほしいけど、状態を見て」と話した。

◆広島が堂林翔太内野手(28)が同点の9回に左翼へサヨナラ打を放ち、チームを3カード連続勝ち越しに導いた。今季2度の2軍降格を味わうなど苦しいシーズンを送るが、途中出場で大きな仕事をやってのけた。7日に第三子を授かったばかりのパパが、グラウンドで結果を残した。チームは球団最多タイとなるシーズン11度目のサヨナラ勝利で2位DeNAにゲーム差なしとした。堂林が捉えたライナーが左翼福田の左を抜けると、打球の行方を見守った広島ファンが喜びを爆発させた。大歓声とともに鈴木が笑顔で生還。一塁ベースを回ったところで、ヒーローはチームメートからの手荒い祝福を満面の笑みで受け入れた。 「相手に向かっていく気持ち。それだけでいきました。感触は良かったんですけど、もしかしたら捕られるかなと思った。抜けて本当に良かったです」。 6日に再昇格して、スタメンは2試合のみ。この日も代打出場で、8回は空振り三振に倒れた。迎えた第2打席は同点の9回1死一、二塁。中日藤嶋の浮いたフォークをコンパクトに振り抜いた。「準備はずっとしていたので、いつでも行けるようにはしていた」。今季3本目の安打が値千金のサヨナラ打となった。 天使が力をくれたのかもしれない。先週7日に第三子となる次女が誕生。再昇格は予定日前日だった。もし2軍のままなら神戸遠征から、そのまま名古屋遠征。まだ愛娘と対面できていなかった。出産日に抱きかかえた愛娘に「やっぱりかわいい」と力をもらった。 今季は2度の2軍降格を味わい、2軍ではケガによる離脱もあった。「なかなかうまくいかないことが今年も多くて辛かったですけど、こういうことがあると思って頑張ってこられたと思います」。今年初のお立ち台で、優しいパパの表情は頼れる男のものに変わっていた。 広島は球団最多タイとなるシーズン11度目のサヨナラ勝利で3カード連続勝ち越し。2位DeNAとのゲーム差なしとした。緒方監督は「よく打ってくれたね。この声援にこうして応えてくれてね。こっちもうれしいし、本人もこの一打は大きい」と勝負強さを発揮したヒーローをたたえた。「もう全部勝つ気持ちでチーム一丸となって戦っていきたいと思います」。遅れて来た堂林が広島のラストスパートに火をつけた。【前原淳】

◆中日の自力CS進出がなくなった。6回に2点差を追いつく粘りを見せたが、9回1死一、二塁で5番手藤嶋が堂林に左越えのサヨナラ打を浴びた。 今季11度目のサヨナラ負けで約2カ月ぶりの5位脱出も逃した与田監督は「常に前を向いていく。シーズンが終わるまで、全力を尽くして戦う」。13日からの本拠地ナゴヤドームでの阪神、DeNAとの4連戦に向け、気持ちを切り替えた。

◆中14日で先発した広島野村祐輔投手は6回2失点で勝ち負けはつかなかった。 2回以外毎回走者を背負いながらの投球。2-0の6回に2死から2安打と四球で満塁とされ、代打堂上に同点の2点打を浴びた。「やられ方がよくなかった。2死からですからね」と悔しさありあり。緒方監督は「もう1アウトがんばってほしいところもあったけど、しっかりゲームをつくってくれた」とねぎらった。 ▽広島佐々岡コーチ(野村について)「粘り強い本来の祐輔らしいピッチングだった。(課題は2失点した)6回のあそこだけ」

◆広島が今季11度目のサヨナラ勝ちで、3カード連続勝ち越しを決めた。9回1死一、二塁から、途中出場の堂林が左翼へサヨナラ打を放った。 緒方孝市監督の談話は以下の通り。 緒方監督 よく打ってくれたね。この声援にこうして応えてくれてね。こっちもうれしいし、本人もこの一打は大きい。みんながんばるよ。(野村)祐輔ももう1アウトがんばってほしいところもあったけど、しっかりゲームをつくってくれたし、攻撃もしっかり1点を取るために中盤以降も、粘り強く2アウトからでも攻撃してくれた。ピッチャーも中継ぎが踏ん張ってくれた。全員の力で勝ち取った1勝。 -会沢が死球交代 緒方監督 明日の様子見て。あれだけのボールが足にあたったのでちょっと心配している。出てほしいけど、状態を見て...。

◆広島が8月20日ヤクルト戦に次ぎ、今季11度目のサヨナラ勝ち。 シーズン11度のサヨナラ勝ちは10年中日(12度)以来で、広島では03年(11度)に次いで16年ぶり2度目の球団最多タイとなった。 なお堂林のサヨナラ打は、サヨナラ本塁打を打った14年4月2日ヤクルト戦以来通算3本目。

◆堂林が2-2の九回にサヨナラ打。1死二塁から前を打つ長野が申告敬遠で歩かされ、冷静さを保ちつつも「火が付いた」。藤嶋の浮いてきた球を、左越えまで運んだ。夫人の元TBSの枡田絵理奈アナウンサーとの間に、7日に第3子が誕生したばかり。「報告ができる」と父親の顔をのぞかせた。これで3カード連続の勝ち越し。再び2位・DeNAにゲーム差なしと肉薄した。 堂林のサヨナラ打に広島・緒方監督 「本人にとってもすごく大きいんじゃないか。よく打ってくれた。全員で勝ち取った試合」

◆六回に代打・堂上の2点打で追い付いたが、九回に救援の藤嶋が堂林にサヨナラ打を浴びた。残塁11の拙攻に、与田監督は「これを何とか克服していくしかない」と険しい表情。これで自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消えたが、指揮官は「シーズンが終わるまで全力を尽くして戦う」と懸命に前を向いた。 六回に代打で2点打を放った中日・堂上 「バットの先だったけど、気持ちで持っていった」 4回1失点で降板した中日・阿知羅 「先に点を取られてしまっては駄目」 九回にサヨナラ打を浴び、目を赤くした中日・藤嶋 「大事なところで仕事ができないのは自分の実力のなさ」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
71572 0.555
(↑0.004)
M7
(↑2)
13613
(+8)
522
(+5)
166
(+3)
75
(+1)
0.260
(↑0.001)
3.750
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
67633 0.515
(↓0.004)
5
(↓1)
10554
(+5)
560
(+8)
152
(+2)
38
(-)
0.245
(-)
3.880
(↓0.02)
3
(-)
広島
68643 0.515
(↑0.004)
5
(-)
8558
(+3)
555
(+2)
133
(+1)
76
(-)
0.254
(-)
3.580
(↑0.01)
4
(-)
阪神
60656 0.480
(↓0.004)
9.5
(↓1)
12493
(+2)
540
(+12)
87
(+1)
87
(+1)
0.252
(-)
3.580
(↓0.04)
5
(-)
中日
61672 0.477
(↓0.003)
10
(↓1)
13507
(+2)
505
(+3)
82
(-)
61
(-)
0.266
(↑0.001
3.800
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
54772 0.412
(↑0.004)
18.5
(-)
10609
(+12)
679
(+2)
153
(+1)
57
(-)
0.244
(↑0.001)
4.690
(↑0.03)