DeNA(★5対8☆)巨人 =リーグ戦22回戦(2019.09.12)・横浜スタジアム=
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巨人
20130002081213
DeNA
0100200025812
勝利投手:田口 麗斗(3勝3敗1S)
敗戦投手:平良 拳太郎(5勝5敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(25号・4回表2ラン),岡本 和真(29号・4回表ソロ),丸 佳浩(26号・8回表2ラン)
【DeNA】ソト(40号・2回裏ソロ),佐野 恵太(5号・9回裏2ラン)

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◆巨人は初回、丸の適時打などで2点を先制する。その後は、3-1で迎えた4回表に丸と岡本の2者連続本塁打で3点を追加すると、8回には丸がこの日2本目となる2ランを放ち、試合を決めた。投げては、3番手・田口が今季3勝目。敗れたDeNAは、投手陣が精彩を欠いた。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(30)は昨季41本塁打を放ち、今季はここまで39本塁打。2年連続40本塁打以上は今季山川(西武)が記録したが、DeNAでマークしたのは03、04年のウッズだけ。得意の巨人戦で1発を放ち、球団2人目の快挙なるか。

◆巨人丸佳浩外野手(30)が、チームメートもビックリの「ツイスト打法」で25号2ランを放った。 2点リードの4回1死一塁、2ストライクからの142キロ直球に腰を逆回転させ、豪快に右翼席に運んだ。打った瞬間、顔は打球方向の右翼方向ではなく、三塁ベンチ方向に向いたままだった。「すごいいい感触で打てました。完璧でした。いい追加点になりました」とコメントした。

◆巨人は1回に亀井、坂本勇、丸の3連打などで2点を挙げ、3回にも犠飛で1点を追加。DeNAは2回にソトの40号ソロで反撃。 巨人は4回に丸の2ラン、岡本のソロで点差を広げる。DeNAは5回にロペスの犠飛、筒香の適時打で3点差に迫り、終盤へ。 巨人は8回に丸の2ランで突き放し、優勝へのマジックを7にした。田口が3勝目。敗れたDeNAは首位巨人とのゲーム差が再び5に開いた。平良が5敗目。

◆巨人岡本和真内野手が2年連続の30号に王手をかけた。 4回2死、前打者丸の衝撃アーチの直後だった。DeNA武藤の高めに浮いたカーブを粘り腰で捉えた。「お手本のようなバッティングを丸さんが見せてくれたので、いいイメージで打席に入れました」とにんまり。次打者席からの残像を残したまま、29号ソロを左翼席へ放り込んだ。 体感とのギャップが間合いを一致させた。捉えたのは114キロカーブだったが「打ったのはスライダー」と言った。武藤のスライダーは130キロ中盤で、15キロ前後の誤認がある。スイングを始動してから一拍、我慢して、再始動で振り抜いた。下半身の粘り、上体の開きを制御した"2段スイング"の荒業で、この3連戦の3発目で締めた。悲願まであと1歩。「打ち方も良くなってきている。思い切りやりたい」と若き4番として戦い抜く。【為田聡史】

◆DeNAネフタリ・ソト内野手が2回に40号本塁打。ソトは昨年も41本塁打で、DeNAで2年連続40発は横浜時代の03~04年ウッズ以来15年ぶり2人目。 来日1年目から2年続けて40発は、80~81年ソレイタ(日本ハム)01~03年カブレラ(西武=3年)前記ウッズに次いで4人目となった。また巨人戦では今季12本目。巨人戦のシーズン最多本塁打は73年田淵(阪神)の16本だが、球団では67年桑田、18年筒香の12本に並ぶ最多タイ。

◆2位DeNAとの直接対決を2勝1敗で勝ち越した巨人原辰徳監督は「今日のゲームを取れたのは大きいですね」と言った。 前日3発浴びたソトには1本塁打を許したが、3回1死一、三塁では併殺打に打ち取った。3連戦で巨人5本塁打に対して、DeNAは8本塁打。「誇れるものではないよ。戦いは続くし、教材として生かしていかないと」と引き締めた。

◆巨人はDeNAに2勝1敗と勝ち越し、優勝へのマジックを7とした。 原辰徳監督(61)は「苦しい戦いではありましたけど2勝したのは大きいですね。(マジック7は)もうひと声掛からないと、まだマジックという感想はでないですね」と言った。 丸が「ツイスト打法」で2本塁打を放った。 指揮官は「いやー、見事でしたね。やや調子が下降気味のところで、バッティングを修正、本人がしていてね。それをゲームでも(体が)開かない、バットのヘッドを生かすというね、まあ横向きとか、ツイストというスイングと言われますけど、それを実戦でやり切っているというのが素晴らしいと思いますね」 前日に3本塁打を許したDeNAソトには、2回にソロを許したが、3回1死一、三塁では併殺打に打ち取った。 「まああそこが一番、厳しいところでしょうね。よくあそこを抑えてくれましたね」 リリーフ陣については「田口も2イニングは完璧に抑えたわけですから非常に価値のあるリリーフだったですね」と言い「7連戦という中での戦いですから、明日本拠地東京ドームに戻って、もうひと踏ん張りしたいと思います」と引き締めた。

◆大一番を落とした。DeNAアレックス・ラミレス監督は「5ゲーム差になって、選手たちは1敗もできないプレッシャーがかかる」と嘆いた。 試合前から「今年一番大事な試合」と位置づけた。タクトを休めなかった。先発平良が初回に2失点し、2回2死から2者連続四球で満塁にするとスパッと見切った。2番手武藤を投入。岡本を仕留めてしのいだが、武藤を引っ張り過ぎた。4回に丸、岡本に連続アーチを浴びて勢いを取り戻せず。「5打点。丸1人にやられた」と完敗だった。 打線もつながらなかった。前日から1、2番を変更。しかし中井、乙坂のコンビは2出塁に封じ込まれた。筒香が2安打、ソトの40号ソロも飛び出したが、走者をためられなければ破壊力は半減。左有鉤(ゆうこう)骨骨折から復帰した宮崎が2安打と気を吐くも、たたみかけられなかった。 残り10試合で巨人とのゲーム差は5。「まだシーズンは終わっていない」と力を込めたが、逆転優勝はほぼ絶望的と追い込まれた。 ▽DeNA平良(1回2/3、2失点で5敗目)「大事な試合のマウンドを任されながら、試合を作ることができずに悔しいです」 ▽DeNAソト(2回に40号ソロ。球団史上2人目の2年連続40本塁打)「手応えはよかったですが、スタンドまで届くとは思いませんでした」

◆巨人丸佳浩外野手(30)が、チームメートも目を丸くさせる衝撃の「ツイスト打法」でチームを勝利に導いた。2点リードの4回1死一塁、新打法で右翼席へ25号2ラン。1回無死一、二塁には先制の左前適時打を放ち、3点リードの8回2死一塁では今季3度目の1試合2発となる26号2ランで勝負を決めた。2位DeNAとの天王山第3ラウンドで3安打5打点。優勝マジックを7とした。打った瞬間、丸の視線は打球方向の右翼ではなく、三塁側ベンチ方向を向いていた。「出だしはどこにいったかわからなかった。野手の動きを見てわかった」。2点リードの4回1死一塁。頭を残しながら、腰を逆回転させる「ツイスト打法」で右翼席中段にたたき込んだ。3点リードの8回2死一塁にも、新打法で今季3度目の1試合2発となる26号2ラン。3安打5打点で勝利を引き寄せた。 もがき、苦しんだ末にたどり着いた打法だった。9月は試合前の段階で2割7厘と不調。「バランスが良くなかった。普通に打ってても、打てないから」と打撃フォームの見直しを決断した。前回カードのヤクルト戦で阿部に自身の状態を相談すると「ツイストで打ってみたら?」と助言され、何度か試した経験のある「ツイスト打法」を本格的に導入した。 丸 見た目はあまりいい打ち方じゃないですけど。苦肉の策というか、わらにもすがる思いで始めた。 探求心と決断力は周囲に衝撃を与えた。優勝争い真っただ中のシーズン終盤。重圧とともに、疲労との闘いの中で新打法で不振を脱出した姿に、原監督からも「見事でしたね。やや調子が下降気味のところで修正してね。それを実戦でやり切っているのが素晴らしい」と称賛された。 2位DeNAとの天王山3連戦に勝ち越し、優勝マジックを7とした。大一番で新打法が結果に表れ「新しく見えてくるものがある」と丸。「マジックも1ケタになっていますし、今日のようにチーム一丸となって、優勝に向かって突き進んでいきたいです」と力を込めた。【久保賢吾】

◆巨人はDeNAに2勝1敗と勝ち越し、優勝へのマジックを7とした。原辰徳監督のコメント。 「苦しい戦いではありましたけど2勝したのは大きいですね。(マジック7は)もうひと声掛からないと、まだマジックという感想はでないですね」 丸が「ツイスト打法」で2本塁打を放った。 「いやー、見事でしたね。やや調子が下降気味のところで、バッティングを修正、本人がしていてね。それをゲームでも(体が)開かない、バットのヘッドを生かすというね、まあ横向きとか、ツイストというスイングと言われますけど、それを実戦でやり切っているというのが素晴らしいと思いますね」 前日に3本塁打を許したDeNAソトには、2回にソロを許したが、3回1死一、三塁では併殺打に打ち取った。 「まああそこが一番、厳しいところでしょうね。よくあそこを抑えてくれましたね」 リリーフ陣について。 「田口も2イニングは完璧に抑えたわけですから非常に価値のあるリリーフだったですね。7連戦という中での戦いですから、明日本拠地東京ドームに戻って、もうひと踏ん張りしたいと思います」

◆巨人・丸佳浩外野手(30)と岡本和真内野手(23)の3、4番を組む「OM砲」が12日、DeNA戦(横浜)の四回に2者連続本塁打をマークした。  3-1の2点リードで迎えた四回1死一塁。まずは丸がDeNAの中継ぎ右腕・武藤の高めへの142キロ直球をライトポール際へ25号2ラン。「すごいいい感触で打てました。完璧でした」とコメントした。体が一塁方向へ開かないように意識したスイングで、振った後も顔が三塁方向に残ったままという異様なスイングだった。  直後に打席に入った岡本も真ん中のカーブを左翼席へ運ぶ29号ソロ。2年連続30本塁打の大台に残り1本とした。「前の打席でお手本のようなバッティングを丸さんが見せてくれたので。いいイメージで打席に入れました。いいホームランが打てました」と丸に感謝した。

◆巨人のドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=が12日、DeNA22回戦(横浜)に先発。4回1/3で71球を投げ、5安打3失点で降板した。  「初回から全力で飛ばしていきました。先発投手として、最低でも5回を投げきれるようにならないといけないと思います。イニングの途中で降板となり、悔しいです」  序盤から味方の援護があったが、なかなか波に乗りきれなかった。二回、ソトに40号ソロを被弾すると、その後失策なども絡み、2死満塁のピンチを招くも無失点。三回も四球などで1死一、二塁とされたが、ソトを遊ゴロ併殺打に打ち取った。  だが、五回。先頭・大和に右前打とされると、続く中井にも左前打。乙坂の犠打で1死二、三塁とされたところで降板した。

◆DeNAの平良は持ち味の制球が定まらず、2失点ながらプロ6年目で自己最短となる1回2/3で降板となった。一回に1番打者の亀井から3連打を浴びるなど2点を失った。二回は2死二塁から連続四球で満塁とし、4番岡本を迎えた場面で交代を告げられた。  昨季まで7連勝中だった横浜スタジアムでの乱調。2016年まで所属した古巣との優勝争いで、大一番に起用された期待に応えられず「大事な試合のマウンドを任されながら、試合をつくることができずに悔しい」と唇をかんだ。

◆DeNAは得意の打撃戦で敗れて巨人との直接対決3連戦に負け越し、逆転優勝は極めて難しい状況となった。ラミレス監督は丸に2本塁打を含む3安打5打点を挙げられたバッテリーの攻め方を問題視し「対戦する前に調子の良い打者を認識して対応する必要がある」と厳しい表情だった。  先発の平良を二回2死満塁で降板させるなど早めの継投策に出る一方で、好救援していた武藤を引っ張った四回に痛い3点を失うなどタクトもさえなかった。ラミレス監督は「終わったことは仕方がない。前を向き、諦めずに首位を狙う」と言葉を絞り出した。

◆四回の丸の2ランの直後、岡本が2者連続となる29号ソロを左翼席に放った。先輩の「ツイスト打法」での一発に「打った余韻がすごい」と驚いた中で打席へ。武藤の緩い変化球に対して右脚に体重を残して捉え、「反応でしたね。久々にああいうホームランを打てました。打ち方もよくなっている。残り少ないので、思い切りやりたい」。2年連続の30号へあと1本と迫った。

◆ソトが0-2の二回、中越えに40号ソロを放った。2年連続の40号到達で、球団では2003、04年のウッズ以来15年ぶり2人目。3発を放った前日11日に続く一発を「手応えはよかったですが、スタンドまで届くとは思いませんでした」と振り返った。キング争いで2位の巨人・坂本勇に5本差をつけ、98打点もトップで、打撃2冠に向けて打ちまくる。

◆21年ぶりのリーグ優勝が、大きく遠のいた。前日11日に正捕手の伊藤光、この日は打線の中軸・宮崎が骨折による離脱から復帰したが、DeNAは巨人の勢いを止めることができなかった。  「巨人と戦うときは当たっている打者、調子の悪い打者を認識して対応することが必要になってくる」とラミレス監督。2本塁打など3安打5打点を許した丸への攻め方に苦言を呈した。先発の平良には、二回途中で鬼の降板指令。「精度が悪かった。もう一度、巨人打線の主軸を無事に通り抜けるのは難しいと思えた」。しかし2番手・武藤も打たれ、打線も劣勢をはね返せなかった。  「今季一番重要な試合になる」と位置づけた大一番で負けた。「優勝を諦めたわけではない。勝てば相手のプレッシャーが大きくなり、負けたらこちらのプレッシャーが大きくなる。そういう意味で重要でした」と指揮官。残りわずか10試合で5ゲーム差。逆転Vには、厳しい数字が立ちはだかる。 (湯浅大)

◆日本刀を鞘から抜くようにバットを振った。巨人・丸佳浩外野手(30)が2点リードの四回、右翼ポール際へ25号2ランを放った。  「感触はすごく良かった。打った瞬間は打球がどこに行ったか分からなかった。あまり見てくれはいい打ち方じゃないけど、苦肉の策です」  バットを振り切った後、顔が打球方向ではなく三塁側を向いたまま。スイングの際に腰を通常と逆方向にひねる"ツイスト打法"だった。  当たりが止まっていた今月上旬に「わらにもすがる思いで」、"本家"の阿部に相談。「ツイスト気味で打ってみたら」と助言を受け、新打法に挑戦した。試合前の打撃練習で繰り返し、最近4試合は15打数7安打と復調。体の開きを抑えることなどを意識し、再び当たりを取り戻した。  八回には左中間席へ駄目押しの26号2ラン。2位・DeNAに引導を渡すような3安打5打点の活躍で、5年ぶりの優勝へのマジックナンバーを7に減らし「大事な3連戦と思っていたし、勝ち越せて本当に良かった」と笑顔をのぞかせた。  「1本目なんて打球を見ていない。実戦でやり切っているのが素晴らしい。自分の打撃をよく知っている」と原監督。最短優勝は16日。歓喜の瞬間が近づいてきた。 (谷川直之) 丸の打撃に巨人・後藤打撃兼外野守備コーチ 「自分の中で最良の工夫をしている。それを大事な場面で出せる。俺の域では分からない」 ★ツイスト打法  スイングする際、腰を通常とは逆方向にひねる。これにより、腰が開かずにバットのヘッドがグンと走る。ティー打撃など、練習で取り入れている選手も多い。ツイストは英語で『ねじる、ひねる』という意味。1960年代に米国の黒人歌手、チャビー・チェッカーが始めた腰をひねり、片足を上げて踊るツイストダンスが日本でも大流行した。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
71572 0.555
(↑0.004)
M7
(↑2)
13613
(+8)
522
(+5)
166
(+3)
75
(+1)
0.260
(↑0.001
3.750
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
67633 0.515
(↓0.004)
5
(↓1)
10554
(+5)
560
(+8)
152
(+2)
38
(-)
0.245
(-)
3.880
(↓0.02)
3
(-)
広島
68643 0.515
(↑0.004)
5
(-)
8558
(+3)
555
(+2)
133
(+1)
76
(-)
0.254
(-)
3.580
(↑0.01)
4
(-)
阪神
60656 0.480
(↓0.004)
9.5
(↓1)
12493
(+2)
540
(+12)
87
(+1)
87
(+1)
0.252
(-)
3.580
(↓0.04)
5
(-)
中日
61672 0.477
(↓0.003)
10
(↓1)
13507
(+2)
505
(+3)
82
(-)
61
(-)
0.266
(↑0.001)
3.800
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
54772 0.412
(↑0.004)
18.5
(-)
10609
(+12)
679
(+2)
153
(+1)
57
(-)
0.244
(↑0.001)
4.690
(↑0.03)