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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:ニール(10勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗27S))
敗戦投手:高橋 礼(11勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(33号・5回表ソロ)

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◆西武は3回裏、2死満塁から森が走者一掃の適時二塁打を放ち先制する。3-1で迎えた8回には、山川の適時打でリードを広げた。投げては、先発・ニールが今季10勝目。3番手・増田が通算100

◆今季の西武山川穂高内野手(27)はソフトバンク戦で11本塁打、23打点。 両軍選手の中で、このカードの本塁打と打点は最も多い。山川がソフトバンク戦で打点を挙げた時の西武は8勝4敗、打点0の時は3勝8敗になっている。

◆ソフトバンク高橋礼投手(23)が6回5安打3失点で降板した。 3回につかまった。2死満塁から3番森に右翼線へ3点先制二塁打を許した。その後は粘りの投球で追加点を許さず、6回2死一、二塁のピンチも外崎を中飛に仕留めた。 「直球も変化球も調子としては悪くなかった。点を取られてしまった回は、ボール球を使ったりリズムを変えたりして、投球に変化をつければよかった。もう少しチームの力になりたかったし、勝てる投球をしたかったです。」とコメント。しっかりと試合をつくったが、102球、6回、2点のビハインドでの悔しい交代となった。

◆西武は先発ニールが内野ゴロ6個で9者連続凡退に打ち取った。すると3回2死満塁で森が3点適時二塁打を放ち先制した。 ソフトバンクは5回、先頭のデスパイネが左中間へ33号ソロを放った。6回には1死一、二塁で柳田が二ゴロで併殺に終わる。 逃げ切った西武は今季初めて首位に浮上した。ソフトバンクは2連敗を喫し、6月24日以来の首位陥落となった。西武ニール10勝目、ソフトバンク高橋礼は4敗目。

◆西武ザック・ニール投手が6月20日中日戦から9連勝。外国人投手のシーズン9連勝以上は18年に11連勝したボルシンガー(ロッテ)以来10人、12度目で、来日1年目はボルシンガー以来5人目。 西武では88年10連勝、91年9連勝、94年9連勝した郭泰源に次いで25年ぶり2人目だ。外国人投手が9連勝以上したチームは過去11度のうち7度が優勝。郭泰源が9連勝以上した年の西武は3度とも優勝したが、今年はどうか。

◆ソフトバンクのセットアッパー甲斐野央(ひろし)投手(22=東洋大)が手痛いダメ押し点を献上した。 2点を追う8回からマウンドに上がり、1死から連続四球。一、二塁と走者をためたところで山川に中前適時打を浴びた。「首位がひっくり返ったので。自分のピッチングをすることがチームのプラスになる。明日の試合に向けて、しっかり準備したい」と気持ちを切り替えていた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手は4打数無安打に倒れた。 2点を追う6回1死一、二塁では力ない打球で二ゴロ併殺打。初対戦だったニールに3打席抑え込まれた。9回1死では抑えの増田から空振り三振に倒れ、反撃できなかった。 9月に入ってからは9試合で33打数5安打と不調が続く。「チームに申し訳ない。アジャストできなかった。自分のスイングができなかった」と悔やんだ。

◆西武ザック・ニール投手が9連勝で今季10勝目を挙げ、首位浮上に導いた。 4回まで完全投球で、7回7安打1失点無四球の好投。西武の外国人では94年郭泰源以来25年ぶりの9連勝で、2桁勝利は02年張誌家以来となった。 「首位攻防戦に先発ということで、熱気が投げている中でも伝わってきた。連勝は考えることなく投げた。頭にあると気負ってしまうから」と冷静に投げた。

◆最大8・5ゲーム差をひっくり返し、西武がついに首位に立った。辻発彦監督(60)が強気のタクトで3回の先制機を演出。首位攻防戦最終ラウンドの勝利に導いた。 試合前にはもう1人の"辻監督"も登場し、チームの士気を高めるゲキを飛ばした。リーグ連覇へ向けて、ムードは最高潮。勝負師がラストスパートを仕掛ける。強攻策に出た。1点差勝負の様相を呈した投手戦。それでも、辻監督は序盤に勝負をかけた。3回の先頭山川が、難敵の高橋礼からこの試合初安打を打つと、次打者木村に犠打のサインは、なし。送って1点を奪うことよりも、打って攻略することを選んだ。「今日の木村はよかったからね」。その言葉通り、連打で広げたチャンス。突破口を采配で切り開いた。 首位攻防の嫌な緊張感を、試合前にもう1人の指揮官が振り払った。ベンチ前での円陣で、熊代がお面をかぶり扮(ふん)する"辻監督"が声を出す。「お前たち、去年の俺の言葉を忘れてないか!?」。クライマックスシリーズファイナルで敗れた際、涙ながら言った言葉。「『悔しいです!』。今は追われる立場じゃなくて、追う立場にいる。気楽にいつも通りやればいい!」。昨季グッズ販売されたお面を広報に頼んで取り寄せ、げきを飛ばした。辻監督は試合後に「お面が効いたな」と、こっそりと陰の立役者をたたえた。首位浮上のベンチワークは、最後まで細部にわたって行われた。 真夏の猛追でようやく鷹をとらえた。そのサインはちょうど1カ月前、同監督から出ていた。8月11日ロッテ戦で不調の山川に代えて中村を今季初めて4番に配置転換。「(山川の復調を)ずっと粘っていたけど」と決断。その打線組み替えが功を奏し、1カ月で首位浮上。昨季とは違う姿の山賊打線が終盤にきて破壊力を見せている。ブルペン陣も平井、増田を軸に、小川が加わり若手の平良ら、整備が進んだ。終盤にかけて、接戦をモノにできるチームを作りあげた。 残り13試合。「ベンチはいつもと変わらず、元気を出してやっていた。今日勝てたことがうれしい。首位といっても首位じゃない。負け数があるから。まだまだだと思います」。追われる立場になっても、あの悔しさがある限り、変わらず頂点まで走り抜ける。【栗田成芳】

◆西武守護神の増田達至投手が、史上32人目となる通算100セーブを達成した。3点リードの9回、中村を三ゴロ、柳田を空振り三振に仕留め、最後はデスパイネを一邪飛に打ち取った。 今季27セーブ目を挙げ、プロ7年目で大台に到達。お立ち台で「素直にうれしい。先発、中継ぎ、野手のみなさんに感謝。まだまだ試合はある。1つでも多く勝利に貢献したい」と101セーブ目を見据えた。   ▼通算100セーブ=増田(西武) 11日のソフトバンク24回戦(メットライフ)で今季27セーブ目を挙げて達成。プロ野球32人目。初セーブは15年9月8日のオリックス19回戦(西武プリンス)。

◆ソフトバンクが西武との直接対決に敗れ、6月24日以来の2位に転落した。今季西武相手に4勝を挙げている高橋礼投手(23)が3回2死満塁から森に決勝打となる右翼線先制3点二塁打を許した。 工藤公康監督は「明日は絶対勝ちます」と12日の西武との今季最後の直接対決での必勝を誓った。今日勝って首位を奪い返し、優勝マジック12を点灯させる。甘い球ではなかった。3回2死満塁、高橋礼は初球、真ん中低めへの変化球を森に拾われ右翼線へ運ばれた。走者一掃で3失点。決勝打となった。工藤監督は「あの回(3回)だけ。森君はうまく打ったからな。低めの球だったし。西武打線に3点は許容範囲。いい投球だった」と6回3失点の投球の高橋礼を責めなかった。高橋礼は「ボール球から入ればよかった。ベース板の上から落とす球になった。下位打線からチャンスをつくられたので悔しい。集中力が相手の方が上だった」と悔やみきれない1球となった。 工藤監督は2点ビハインドでも、7回はモイネロ、8回は甲斐野と勝ちパターンの投手をつぎ込み勝利への執念を見せた。しかし打線が球を手元で動かす西武ニールをとらえきれなかった。工藤監督は「いつもと配球が全然違っていたので、合わせるのにちょっと。中盤からは安打も出た。残念ですね」と、明かした。 大事な西武との直接対決2連戦。この日の試合前は、通常選手のみで行う円陣に入り「俺たちはチャレンジャーだ。1つのボールに集中して、バカになってやろう。こういうときにバカになって野球ができるか、楽しめるか。それが本当に強いチーム。楽しんで、今日は勝つぞ!」と、自ら大きな声を出した。今季初めての行動で、選手たちにも熱い思いは届いていた。 6月24日以来の首位陥落。だが、今日12日に西武に勝てば優勝マジック12が点灯する。工藤監督は「明日は勝ちます。明日、(首位を)取り返せばいい」と普段は慎重だが、はっきりと必勝を誓った。今季全幅の信頼を置く12勝のエース千賀に先発マウンドを託す。工藤監督は「あとは野球の神様がどちらにほほ笑んでくれるか。僕らは一生懸命やるだけ」と話す。就任した15年から2度リーグ優勝、3度の日本一と経験豊富なナインを信じ、最後の直接対決に挑む。【石橋隆雄】 ▽ソフトバンク・デスパイネ(5回にチーム唯一の得点となる33号ソロ)「打ったのは真っすぐかツーシーム。完璧に捉えられたよ」

◆昨季リーグ王者の西武が、今季130試合目で初めて首位に立った。 0・5差で追う首位ソフトバンクとの首位攻防第1戦。両軍無得点で迎えた3回2死満塁の好機で、3番森友哉捕手(24)が走者一掃の適時二塁打を放った。満塁で無類の強さを誇る山賊打線の中軸が、攻守でチームをけん引した。12日、勝つか引き分ければ連覇へ向けてのマジックが点灯する。大一番で闘魂がバットに乗り移った。森は3回2死満塁の場面で、121キロのシンカーを強振した。右翼線へ強い打球を放ち、走者一掃の3点適時二塁打。「きた球を打とうと思った。球種は全部頭に入っているけど、当たると思った球にバットを振る。大事な一戦で大きなチャンスで回してもらったので気合が入りました」と初球、低めの悪球打ち。首位攻防最終ラウンド第1戦で、強烈な先制パンチを食らわせた。これがV打となり、チームは今季初の首位に浮上した。 満塁男は、おかわりだけじゃない。7回の満塁では空振り三振だったが、満塁時は13打数7安打で打率5割3分8厘、28打点、出塁率6割5分を誇る。驚異的な強さはマインドにある。「割り切りました。打てなかったら1死満塁で点が入らなかったゲンさん(前打者の源田)のせいだと思って」とニヤリ。数字がすべてを物語り、打率と出塁率は、満塁弾通算20本の中村を上回る。勝負強さは負けていない。 ここ1カ月、試合後はおそるおそるスマホをのぞく日々が続いていた。首位打者を走るがオリックス吉田正から猛追を受ける。「毎試合ドキドキしながら吉田さんの結果を見て、しっかり落ち込んでいます。プレッシャーしかない。追う立場でいたいので、追われる立場は嫌ですね」。その言葉にウソはない。だからこそチームとしてソフトバンクに猛プレッシャーをかける。首位浮上で追われる立場となり「またビクビクするんじゃないですかね?」という言葉とは裏腹に、顔は不敵に笑っていた。 昨オフに炭谷がFA移籍で抜け、正捕手としてマスクをかぶる。「1日ヒット1本四球1個がテーマ。守りは守り、打撃は打撃。違うスポーツと思ってやっている。その部分で切り替えができている」。好リードで1失点継投。山賊打線では中軸として、守備では扇の要。リーグ連覇へ向けて、今の西武にはドッシリと構える森がいる。【栗田成芳】 ▽西武山川(8回1死一、二塁から貴重な追加点となる中前適時打)「コンパクトにコンパクトに、と考えた。まだソフトバンクが首位だと思っているので、今まで通り必死に食らい付いていくだけです」

◆西武が7月9日にあった首位ソフトバンクとの8・5ゲーム差を逆転し、130試合目で今季初めて首位に立った。 シーズン初めての首位が遅いケースには08年9月21日巨人の131試合目があるが、パ・リーグでは01年9月14日西武の129試合目を抜いて最も遅い初首位となった。01年のパ・リーグ140試合制で、西武は残り11試合が2勝9敗で最終3位だった。 ▼12日は西武が○ならばM11、△でもM12が西武に点灯し、ソフトバンクが○ならばソフトバンクにM12が出る。両チームにM点灯の可能性がある直接対決は16年9月22日のソフトバンク-日本ハム戦以来になる。16年は9月2日にソフトバンクがM20を点灯も、同4日にM消滅。22日は日本ハム○でM6、△でM7が点灯、ソフトバンク○でM8が再点灯だったが、結果は日本ハムが5-2で勝利。M6が出た日本ハムは同28日に優勝を決めた。

◆西武が最大8・5ゲーム差をひっくり返しついに首位に立った。辻発彦監督のコメント。 「ベンチはいつもと変わらず、元気を出してやっていた。今日勝てたことがうれしい。首位といっても首位じゃない。負け数があるから。まだまだだと思います」 試合前にはベンチ前での円陣で、熊代がお面をかぶり扮(ふん)する"辻監督"が声を出す。「お前たち、去年の俺の言葉を忘れてないか!?」。クライマックスシリーズファイナルで敗れた際、涙ながら言った言葉。「『悔しいです!』。今は追われる立場じゃなくて、追う立場にいる。気楽にいつも通りやればいい!」。昨季グッズ販売されたお面を広報に頼んで取り寄せ、げきを飛ばした。辻監督は試合後に「お面が効いたな」と、こっそりと陰の立役者をたたえた。

◆ソフトバンクが西武との直接対決に敗れ、6月24日以来の2位に転落した。工藤公康監督のコメント。 大事な西武との直接対決2連戦。この日の試合前は、通常選手のみで行う円陣に入り自ら大きな声を出した。 「俺たちはチャレンジャーだ。1つのボールに集中して、バカになってやろう。こういうときにバカになって野球ができるか、楽しめるか。それが本当に強いチーム。楽しんで、今日は勝つぞ!」 しかし6月24日以来の首位陥落。それでも今日12日に西武に勝てば優勝マジック12が点灯する。 「明日は勝ちます。明日、(首位を)取り返せばいい。あとは野球の神様がどちらにほほ笑んでくれるか。僕らは一生懸命やるだけ」

◆逆転で首位に立った西武で貢献度NO・1の投手といえば、今試合で先発したニールだろう。150キロ以上の快速球を投げるわけでもなく、投球そのものに派手さはないが「勝てる投手」の持ち味が、大一番の試合でも発揮されていた。 バッテリーが「難しい」とされる"初球の入り"が抜群だった。7回を投げ、打者25人に対し、初球がボールになったのは8度だけ。2球続けてボールになったのは2回2死からの松田宣だけで、打者有利のカウントからの勝負はほとんどなかった。初球がボールになった打席は1本塁打を含む8打数3安打に対し、初球がストライクゾーンに決まった打席は17打数4安打(初球の安打が1本)。ゴロアウトが10個で、ここ一番のピンチで2併殺。まさに"ゴロピッチャー"の本領発揮だった。 初球のストライクがどれだけ投手に有利になるかを考えてみる。打者は「追い込まれる前に打ちたい」という心理が働き、ストライクゾーンを広くする。当然、難しい球の打ち損じが増える。球速は140キロ中盤から前半で、空振りをバンバンと奪うような変化球もないニールだが、打者が「打てそうで打てない」のは、投手不利のカウントにしないからだろう。 ソフトバンクの先発高橋礼も、ニールと同じゴロを打たせて打ち取るタイプ。しかし、高橋は6回を投げて初球でストライクからの勝負が9度。ボールからの勝負が12度だった。特に調子が悪そうではなかったが、この手の技巧派の投手は負けられない大一番で慎重になりすぎ、際どいコースを狙いすぎてカウントを悪くするケースがある。決して悪くはなかったが、自分のピッチングをしたニールとの差になった。これが勝負の分かれ目になった。【小島信行】

◆ソフトバンクの高橋礼は6回5安打3失点と試合をつくったが、打線の援護に恵まれずに4敗目を喫した。初めて走者を許した三回のピンチは2死までこぎつけたが、満塁から西武・森に走者一掃の二塁打を浴びた。初球に投じた低めの変化球を右翼線へ運ばれ「下位打線からチャンスをつくられたので悔しい。集中力で相手のほうが上だった」と唇をかんだ。  プロ2年目は11勝と飛躍し、敵地での首位攻防戦を任された。工藤監督は「得点能力の高い西武打線に3点だから」と責めることはなかった。

◆西武の増田が試合を完璧に締め、通算100セーブを達成した。4-1の九回にマウンドに上がると、中村晃を三ゴロ、柳田を空振り三振、デスパイネを一邪飛と、強打者をねじ伏せた。抑え投手として大台の数字に「皆さんのおかげで達成できた。感謝している」と実感を込めた。  防御率1・54と抜群の安定感で、守護神の役割を全うしている。チームは今季初の首位浮上に成功。リーグ2連覇へ「このまま勝ち続ければ首位を譲ることはない。胴上げ投手になりたい」と言葉に力を込めた。

◆増田が3人で締め、通算100セーブを達成した。4-1の九回にマウンドに上がると、中村晃を三ゴロ、柳田を空振り三振、デスパイネを一邪飛と強打者をねじ伏せた。抑え投手として大台に「皆さんのおかげで達成できた」と実感を込めた。防御率1・54と抜群の安定感を誇る守護神は、逆転でのリーグ2連覇へ「このまま勝ち続ければ首位を譲ることはない。胴上げ投手になりたい」と言葉に力を込めた。

◆ヒーローインタビューにわく西武ファンの大歓声が届く通路を、ソフトバンク・工藤監督は切り替えたような笑顔も見せながら歩いた。79日ぶりの首位陥落も、まず好投した高橋礼をかばった。  「いい投球だった。森くんがうまく打った」  右腕は紙一重で泣いた。三回無死一、三塁から2死満塁まで粘ったが、森に右翼線に3点二塁打を許した。四回まで無安打に終わった打線は1点を返した五回、さらに2死一塁で今宮が右越え二塁打も、一走の内川が本塁憤死。六回1死一、二塁で柳田が二ゴロ併殺に倒れるなど攻めきれなかった。  試合前、指揮官は自ら円陣の中心に立った。「こういうときこそ、バカになって野球を楽しもう」。2017年のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで楽天に連敗して追い込まれたときと同じ行動、言葉で鼓舞。鷹の最大の魅力である明るい雰囲気を求めた。試合後も自身が実践し、はきはきとした言葉で締めた。  「あしたは勝ちます。(首位は)あした取り返せばいい」  6月25日から守った指定席は譲ったが、半歩の差。勝てばマジック「12」が点灯する12日に全力を注ぐ。 (安藤理)

◆ついに首位奪取! パ・リーグ2位の西武は11日、0・5ゲーム差だった首位・ソフトバンクとの24回戦(メットライフ)に4-1で勝利。最大8・5ゲーム差をひっくり返し、今季130試合目にして初めて首位に立った。0-0の三回2死満塁で、森友哉捕手(24)が走者一掃の適時二塁打。リードもさえ、1失点リレーも演出した。12日の同カード最終戦に勝てば、優勝へのマジックナンバー「11」、引き分けでも同「12」が点灯する。  大一番を前にメットライフドーム周辺でとどろいた雷鳴は、鷹を撃ち落とす獅子の"咆哮"だった。昨季リーグ王者・西武が今季130試合目で、初めて首位に立った。  「打てないと思っていたので積極的にいった。(無得点だったら)源さん(源田)のせいだと思って割り切りました」  会心の勝利に白い歯を見せたのは、決勝打の3番・森だ。0-0の三回1死満塁で2番・源田が一ゴロに倒れた直後に、高橋礼の初球、121キロのシンカーを右翼線へ。この打席まで今季11打数1安打と苦手にしていたサブマリンから適時二塁打を放ち、3人をかえした。今季満塁では13打数7安打の打率・538、2本塁打、28打点だ。  捕手としてもニール、平井、増田の3投手を無四球と巧みにリード。1失点リレーを演出し、「こういう試合ができてバッテリーとしてはうれしい」と胸を張った。  「気合? いや、伸びたから」と本人はあっけらかんとしていたが、前日10日の練習後に美容室で金髪を染め直し、両サイドを刈り上げて決戦を迎えた。この日は自身初の月間MVP受賞が決定。3・4月は仲のいい山川にさらわれ、悔しさをあらわにしていた。8月は打率・377、10本塁打、30打点。28日の日本ハム戦(釧路)からは4戦連続アーチで、首位猛追の立役者となった。  0・5ゲーム差で迎えた首位ソフトバンクとの決戦のシートノック前。昨季、試合前に行う"訓示"で10年ぶりの優勝に貢献したムードメーカーの熊代が、辻監督のお面をかぶって登場した。昨年のクライマックスシリーズ・ファイナルステージで敗退した際に「悔しいです」と涙した指揮官の姿を再現。「去年のあれを忘れてないか? 去年は追われる立場。今年は追う立場で、怖いもんはないやろ!!」とナインに活を入れた。辻監督に「年俸10万円アップだな」とねぎらわれた、今季年俸1000万円の熊代は「みんなにコトイチ(今年一番)といわれた。勝ててよかった」と笑顔で帰路に就いた。  7月9日にソフトバンクに8・5ゲーム差をつけられていたが、8月末の直接対決3連戦(メットライフ)に勝ち越し、1ゲーム差に迫った。先週の6試合は両軍5勝1敗。獅子が勝てば鷹も勝ち、獅子が負ければ鷹も敗れるデッドヒートを、我慢比べの末、ついに抜き去った。  「緊張感? あるんかなーと思っていたけど、いい雰囲気だった。一時的な首位だと思っている。残り13試合、全部勝ちにいくつもり」と殊勲の森は気を引き締めた。12日の同カード最終戦で、勝ちか引き分けなら優勝へのマジックナンバーがつく。西武が、今年もパ・リーグの頂点へ突き進む。 (花里雄太) ★首位打者へビクビク  森はこの日4打数1安打で今季打率.339。リーグトップを走る。「野村さん、古田さん、阿部さん。それぐらい知っていますよ」と、頭に刻んでいる史上4人目の「捕手での首位打者」へ期待が膨らむ中、2位の吉田正(オリックス)が迫る。ライバルは4打数無安打で打率.333から.330に下げたが、森は「毎試合後、ビクビクしながら吉田さんの成績を見て落ち込んでいる。(首位打者を)取られそう。追う立場でありたい」。派手な見た目とは裏腹に、ちょっぴり弱気の虫ものぞかせる24歳だ。

◆この1週間、ソフトバンクの背後にピタリとつけ、直接対決で首位の座を奪う。西武が、かつての黄金期のような勝負強さを見せた。  三回の先制劇は、森の天才的なバットコントロールがもたらした。抜いた変化球で一瞬、体勢を崩されたと思いきや、右翼へ強烈なライナーで3点二塁打にした。  しかも、無死一、三塁から内野ゴロで本塁アウトを繰り返し、2死まで持ち込まれたあと。相手に流れを持っていかれそうな場面だっただけに、価値は高い。  八回には山川が駄目押しタイムリー。打率トップと本塁打トップの看板打者による4点。申し分のない勝ち方だろう。  打力ばかりに目がいく中、守備も見逃せない。四回には左翼・金子侑が柳田の邪飛をスライディングしながら好捕。六回には外崎と源田の二遊間が、これも柳田の緩いゴロで併殺を完成させた。失策数こそ多いが、ここ一番での球際の強さ、しぶとい守備力は、やはり黄金期の野球と重なる。  12日の最後の直接対決で千賀から勝利をもぎ取れば、そのまま連覇のゴールテープを切る気がする。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
72571 0.558
(↑0.003)
-
(↓0.5)
13699
(+4)
644
(+1)
163
(-)
124
(-)
0.266
(-)
4.420
(↑0.03)
2
(1↓)
ソフトバンク
70564 0.556
(↓0.004)
0.5
(↑0.5)
13541
(+1)
513
(+4)
171
(+1)
106
(-)
0.251
(↓0.001)
3.620
(-)
3
(-)
ロッテ
66634 0.512
(↑0.004)
6
(↑0.5)
10601
(+6)
563
(+4)
153
(+2)
73
(-)
0.248
(-)
3.860
(-)
4
(-)
楽天
64634 0.504
(↑0.004)
7
(↑0.5)
12563
(+3)
541
(+1)
131
(+1)
41
(-)
0.251
(-)
3.840
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
59675 0.468
(↓0.004)
11.5
(↓0.5)
12524
(+1)
553
(+3)
88
(-)
47
(-)
0.253
(-)
3.860
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
55686 0.447
(↓0.004)
14
(↓0.5)
14495
(+4)
582
(+6)
94
(+2)
109
(-)
0.244
(↓0.001)
4.100
(↓0.02)