日本ハム(★1対3☆)楽天 =リーグ戦24回戦(2019.09.11)・東京ドーム=
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楽天
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日本ハム
0000010001600
勝利投手:ブセニッツ(4勝2敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(2勝7敗35S))
敗戦投手:秋吉 亮(0勝5敗22S)

本塁打
【楽天】ブラッシュ(32号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は0-0で迎えた4回表、ブラッシュのソロで1点を先制する。その後同点を許すも、9回に1死満塁の好機から銀次の2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・ブセニッツが今季4勝目。敗れた日本ハムは、5番手・秋吉が誤算だった。

◆日本ハム中田翔内野手(30)が11日、楽天戦(東京ドーム)を欠場した。10日ロッテ戦(同)の9回の守備で味方野手と交錯し、転倒。後頭部を地面に強く打ち、脳振とうの疑いがあったため、途中交代して都内の病院で検査を受けていた。 栗山英樹監督(58)は「本人は絶対に出ると言ったけど、今日は絶対ダメとドクターストップがかかっている」と説明。中田は球場入りしたがグラウンドに現れることなく、再検査のため都内の病院へ向かった。検査の結果、異常は見られず、12日楽天戦(同)は当日の状態を見て出場可否が判断される見込みだ。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手が、外国人として球団最多のシーズン32号本塁打を放った。 4回1死、カウント1-1から日本ハム加藤のフォークをバックスクリーン左まで運んだ。17年にウィーラーが記録した31本を抜いて、助っ人最多を更新する先制ソロ。「1発で仕留められたね。これからも更新していけるように頑張るよ」と笑顔を見せた。

◆日本ハム加藤、楽天則本昂の両先発が3回まで、ともに3安打と走者を許しながらも無失点。0-0のまま中盤戦へ。 楽天は4回、ブラッシュの32号ソロで先制。日本ハムは6回無死二塁の場面で、近藤が左前適時打を放って同点に追いついた。 楽天は9回、銀次の適時打で2点を勝ち越した。3番手で登板したブセニッツが4勝目。松井が35セーブ目。日本ハムは2連敗。秋吉が5敗目。

◆今季限りで引退する日本ハム田中賢介内野手が、日本通算1500安打まで残り6本とした。 2点を勝ち越された後の9回1死走者なしで、代打として登場。楽天の守護神、松井から右前打を放った。プロ初出場、初安打、初本塁打、初打点と東京ドームで記録。1000安打目も放った思い出の場所だ。「なんとか勝って、良い形で現役最後の東京ドームを締めくくれたら」。ここでの試合も、12日楽天戦が最後となる。

◆日本ハムの守護神・秋吉亮投手が乱れた。1-1の9回に登板。申告敬遠を含む3四死球で1死満塁のピンチを招き、銀次に初球を捉えられ右前2点打で勝ち越された。 直後に降板し、ベンチで髪をかきむしり悔しがった。「同じ場面(同点)で打たれたのは5回くらい。先頭への四球が全てかな。同じことを何回もしていられない」と前を向いた。

◆日本ハムが接戦を落として、CS進出の可能性が、また1歩、遠のいた。エース則本昂を相手に投手戦に持ち込む展開は理想的だったが、1-1の9回に守護神の秋吉亮投手が2失点。 4位楽天に手痛い敗戦で12試合を残して3位ロッテとは5・5差。12日楽天戦に敗れれば、3年連続のV逸も決まる。限りなく厳しい状況となった栗山監督は「みんなで勝つしかない」と話した。 ▽日本ハム清宮(勝ち越し機の8回2死満塁で二ゴロ)「あそこを打っていれば、流れが変わったかなと思います」 ▽日本ハム秋吉(9回に勝ち越し打を献上)「先頭の四球が全てかな。同じことを何回もしていられない」

◆楽天松井裕樹投手が江夏超えを果たした。2点勝ち越した直後の9回を守り、1安打無失点。83年江夏(日本ハム)の34セーブを抜いて、左腕としてパ・リーグ最多の35セーブ目を記録した。 2死一塁で日本ハム大田の大飛球を、中堅辰己がジャンピングキャッチの好プレー。「辰己さんの35セーブ目。辰己さんのおかげ」と感謝し「明日もしっかりセーブを挙げて、CSに行けるように」と引き締めた。

◆▽楽天平石監督(6回に則本昂の一塁けん制がボークと判定され、失点につながったことに)「審判からは、肩が入っていたと(説明された)。ジャッジは仕方ない。よく投げてくれたと思います」 ▽楽天則本昂(けん制ボークから同点に追いつかれ、4勝目ならず)「1点取られたのは悔しかったけど、その後追い越されなかったんでよかったです」

◆勝負を決する打球が、日本ハム清宮幸太郎内野手(20)の頭上を越えていった。1-1で迎えた9回1死満塁の守備。清宮の決死のジャンプも届かず、楽天銀次の放ったライナーは、右前へ落ちる決勝の2点適時打となった。試合後に素振り用のバットを持って球場から引き揚げた清宮は「あそこを打っていれば、流れが変わったかなと思います...」と振り返った。 「あそこ」とは、直前の8回の攻撃だ。3番手のブセニッツはコントロールに苦しんでいた。3四死球で2死満塁の大チャンスとなり、清宮に打席が回った。「制球も乱していたので、真っすぐを、しっかり狙っていた」。初球と2球目は冷静に見極めて2ボール。打者有利のカウントに持ち込み、ストライクを取りに来た3球目、狙っていた150キロ直球を強振。青写真通りのアプローチだったが、鋭い打球は一塁側スタンドへ飛び込むファウル。「悪くはなかったと思うんですけど」という内容も結果は伴わず、最後はフルカウントから135キロのカットボールに泳がされて二ゴロに倒れた。どんな状況でもハイライトが当たるのもスターの宿命だが、誰もが経験できない思いを、次につなげるしかない。 終盤の満塁での攻防が明暗を分け、東京ドームで痛恨の連敗を喫した。対楽天の負け越しが決まり、12試合を残して3位ロッテとは5・5差。クライマックスシリーズへの道も険しさを増し、12日楽天戦に敗れれば、3年連続のV逸も決まる。限りなく厳しい状況となった栗山監督は「みんなで勝つしかない」と語気を強めた。【木下大輔】 ▽日本ハム宮西(8回を3者凡退。14年の自己最多に並ぶ41ホールド)「気にはしていない。今は救援陣に疲れが一気に出ているところ。なんとか走り抜けたい」 ▽日本ハム加藤(5回1失点で降板し)「(6回も)投げたかったですし、前回も中継ぎに負担がかかっていたので、珍しく(続投したいと)言いました」

◆最強助っ人が先制パンチを食らわせた。 楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(30)が日本ハム戦の4回、球団の外国人として歴代最多となるシーズン32号本塁打を放った。 チームが今季、前対戦まで6試合で防御率0・57と抑え込まれていた日本ハム加藤から、貴重な1点をもぎ取って2連勝に貢献。貯金1とし、3位ロッテに1ゲーム差のまま、しぶとく食らい付いた。打った瞬間に確信した。ブラッシュは4回1死、1ストライク1ボールから日本ハムの先発左腕、加藤の130キロフォークを高々と打ち上げた。バックスクリーン左に飛び込んだ大きな先制ソロ。「一発で仕留められたね。球団記録を更新できて、それが勝利につながってうれしく思う」とうなずいた。 シーズン32号本塁打。17年にウィーラーが記録した31本を抜いて、楽天助っ人の歴代新記録を打ち立てた。8日に31号を放った後、今は2軍にいるウィーラーと食事に出掛けた。「あと1本で新記録だ。お前がやってくれたらうれしいよ」。レコードホルダーから"後継者"に指名された。9月に入って早くも5本目。記録はすぐに塗り替えられた。 来日1年目ながら、迷いのないスイングから力強い打球を繰り出す。2月のオープン戦(沖縄・セルラースタジアム那覇)では初打席で、日本屈指の右腕・巨人菅野を左中間ソロで打ち砕く驚異のデビュー。シーズンに突入しても5月、6月と推定飛距離140メートルの特大弾を連発してきた。規格外のパワーは現役バリバリの大リーガーたちが認めるほどだ。 メジャー通算298本塁打を誇るエンゼルスの4番、アップトンが「僕の2倍くらい飛ばす」と言えば、同66発のシモンズも「自分の7倍くらいパワーがあるんじゃないか」。元同僚たちがアメリカンジョークを交えつつ、評したすごさが海の向こうで証明された。 クライマックス・シリーズ(CS)進出へ負けられない戦いは続く。接戦をものにし、2連勝で3位ロッテと1ゲーム差をキープした。「しっかり役割を果たせてよかった。これからも更新していけるように頑張るよ」。いたってシンプル。4番が打てば、CSに近づく。【鎌田良美】

◆楽天のブラッシュが0-0の四回に32号ソロを放った。ウィーラーが2017年にマークした球団の外国人選手のシーズン最多記録を塗り替え「31号を打った後、ウィーラーから『おまえが更新してくれたらうれしい』と言われた。チームも勝ったし率直にうれしい」と笑顔だった。  加藤のフォークボールが甘く入ったのを見逃さず強振した打球は中堅フェンスを軽々と越えた。一回2死二塁の好機では凡退していただけに「今度は一発で仕留められた」と喜んだ。

◆日本ハム・中田翔内野手(30)が11日、楽天戦(東京ドーム)を欠場した。前日のロッテ戦(同)の守備中に渡辺と交錯し、後頭部を強打して交代。脳振とうの疑いで試合後に東京都内の病院で検査を受けていた。  この日、再検査を受けて異常なしと診断されたが、栗山監督は「本人は絶対出ると言っていたけど、今日は絶対駄目とドクターストップがかかった」と説明。12日の出場は当日の状態を見て判断する。

◆ブラッシュが0-0の四回に32号ソロを放った。ウィーラーが2017年にマークした球団の外国人選手のシーズン最多記録を塗り替え「チームも勝利できたし、非常にうれしいです」と頬を緩めた。8日の試合で31号を放った後、ウィーラーと会食し「お前がやってくれたらうれしい」とエールを送られていた。

◆主将が値千金の一打を放った。楽天・銀次内野手(31)が1-1の九回1死満塁で勝ち越しの2点打。秋吉のスライダーを引っ張り「3打席凡退していたので積極的に打ちにいった。頑張っていた投手を助けたかった」と息をついた。  3四死球で得た好機に集中を高め、初球を捉えた。満塁時の今季通算打率は・412(17打数7安打)。打率を・309とし、5年ぶり3度目の規定打席に到達しての打率3割達成が現実味を帯びる。  岩手・普代小時代の夏の思い出は海水浴。太田名部漁港に近い海岸で、仲間と魚突きの道具を持ち、水中メガネを装着してアイナメなどを追いかけた。「アワビとか、たくさんいた。ウニを割って食べました。密漁? 小学生の頃の話だから時効ですね」と笑う。  やんちゃな少年から勝負強い主将に成長した銀次を、平石監督は「素晴らしい打撃だった」と絶賛した。残り12試合。クライマックスシリーズ進出へ、3位・ロッテを1ゲーム差で追う。 (広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
72571 0.558
(↑0.003)
-
(↓0.5)
13699
(+4)
644
(+1)
163
(-)
124
(-)
0.266
(-)
4.420
(↑0.03)
2
(1↓)
ソフトバンク
70564 0.556
(↓0.004)
0.5
(↑0.5)
13541
(+1)
513
(+4)
171
(+1)
106
(-)
0.251
(↓0.001)
3.620
(-)
3
(-)
ロッテ
66634 0.512
(↑0.004)
6
(↑0.5)
10601
(+6)
563
(+4)
153
(+2)
73
(-)
0.248
(-)
3.860
(-)
4
(-)
楽天
64634 0.504
(↑0.004)
7
(↑0.5)
12563
(+3)
541
(+1)
131
(+1)
41
(-)
0.251
(-)
3.840
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
59675 0.468
(↓0.004)
11.5
(↓0.5)
12524
(+1)
553
(+3)
88
(-)
47
(-)
0.253
(-)
3.860
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
55686 0.447
(↓0.004)
14
(↓0.5)
14495
(+4)
582
(+6)
94
(+2)
109
(-)
0.244
(↓0.001)
4.100
(↓0.02)