DeNA(☆7対5★)阪神 =リーグ戦22回戦(2019.09.04)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:エスコバー(5勝4敗0S)
敗戦投手:能見 篤史(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(26号・4回裏ソロ),ソト(35号・6回裏2ラン),佐野 恵太(4号・8回裏ソロ),筒香 嘉智(27号・10回裏2ラン)

  DAZN
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◆DeNAが劇的なサヨナラ勝利。DeNAは1点ビハインドで迎えた8回裏、佐野がソロを放ち同点とする。そのまま迎えた延長10回には、筒香の2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、6番手・エスコバーが今季5勝目。敗れた阪神は、相手の一発攻勢に泣いた。

◆阪神北條史也内野手が4回に先制となる2点適時打を放った。4回2死二、三塁。DeNA井納の2球目、真ん中低め144キロ直球を捉えた。 打球は三塁手の筒香のグラブをかすめてレフト前へ。走者2人が生還すると、右拳を突き上げた。 「1打席目のチャンスで凡退してしまい、悔しい思いをしたので、その悔しさをぶつけていきました。すぐにやり返すことができて良かったです」 2回の1打席目は1死一、二塁のチャンスで4-6-3の併殺に倒れていただけに、リベンジに成功した。

◆DeNAホセ・ロペス内野手が26号ソロを放った。 4点を追う4回2死、阪神秋山の128キロスライダーを左翼席上段へとたたき込んだ。「完璧にとらえることができました。引き続き積極的に打っていきたい」と喜んだ。試合前ラミレス監督は「勝つためにはベテランの力が必要」と話したとおり、来日7年目の助っ人の1発で反撃ムードを高めた。

◆今季限りで阪神を退団することを明かした阪神鳥谷敬内野手(38)が、退団表明後、初めて試合に出場した。 1点リードの7回1死一、二塁で代打コールされた。カウント3-1から遊ゴロだった。 8月29日に球団と会談した際に「引退勧告」され、今季限りで阪神を退団することを同31日に表明していた。

◆阪神ルーキー近本光司外野手がマルチ安打を放ち、球団新人最多記録の136安打まであと1本とした。 6回に中前打を放ち、8回には自慢の足で遊撃内野安打をもぎ取った。今回の遠征前には「1本でチームが勝つために2本、3本と打てるように」と複数安打に意欲を見せていた男が言葉通りの活躍。これで坪井(現DeNA打撃コーチ)の135安打に到達した。8回は珍しくけん制死があった。

◆先発マスクを被った阪神原口文仁捕手(27)が今季初の猛打賞をマークした。 3回に左前打を放つと、4回には左翼線へ二塁打。7回には三塁への内野安打と足でヒットをもぎ取った。この回で代走梅野を送られたが、守っても同期入団の先発秋山を粘り強くリード。攻守で存在感を示した。

◆DeNAは佐野恵太内野手の1発で同点に追いついた。 1点を追う8回1死、阪神ジョンソンの153キロ直球を振り抜いた。見逃せばボール判定になりそうな外角高めをはじき返し、左中間席へと放り込んだ。 土壇場での同点4号ソロに「入ってくれーと思って走っていました。高めのボールでしたが、しっかりと打ち返すことができました」と振り返った。

◆序盤は投手戦。阪神先発の秋山は3回まで走者を1人も許さない完全投球。DeNA井納も3回まで2安打無失点に抑えた。 阪神は4回、4連打で4得点。6回にも1点を追加。DeNAは4回にロペスの26号ソロ、6回にソトの35号2ランなどで1点差。 DeNAは8回に佐野の4号ソロで同点。阪神は終盤も得点圏に走者を進めるも、あと1本が出ず。そのまま延長戦に入った。 DeNAは延長10回に筒香の右翼席への27号2ランでサヨナラ勝ち。2連勝とした。阪神の連勝は2で止まった。 DeNAエスコバーが5勝目、阪神能見が2敗目。

◆4番に復帰したDeNA筒香嘉智外野手が延長10回1死一塁、右越えにサヨナラ弾を放った。 打った瞬間、ベンチに向けてバンザイしながら一塁へ走りだした。「なかなか厳しいゲームでしたが、全員で勝ち取ったゲームだったと思う」と話した。 これで首位巨人とは2・5ゲーム差。「ジャイアンツも素晴らしいチームですが、ベイスターズはベイスターズらしく最後まで戦いたい」と逆転Vを誓った。

◆阪神先発の秋山拓巳投手(28)は投げては6回途中5安打4失点(自責3)、打っては今季初適時打を放った。 初回からコーナーを丁寧に突き、3回まで打者9人を完璧に抑える立ち上がり。ここまで3試合バッテリーを組んで2勝と好相性の原口と息を合わせた。4点リードの4回にロペスにソロを被弾。6回も相手打線につかまった。先頭の中井に右前打を許すと、続くソトへカウント3-0からのの4球目、外角への変化球を右中間席に運ばれた。2点差とされ、ロペスを北條の失策で出塁させたところで無念の降板。2番手島本に譲った。6回途中、78球で試合は作ったが、反省も残るマウンドとなった。 「点を取ってくれた後に点を取られてしまい、課題としてきた長いイニングを投げることができず悔しい投球となりました。次回は長いイニングを投げられるように、取り組んでいきたいと思います」 ベンチに下がった後は気持ちを切り替え、最前列で声を出した。 バットでは自身を助ける快音を響かせた。4回に2点を先制してなおも2死二、三塁の第2打席。相手先発井納を捉えた。カウント1-2からの4球目。スライダーに食らいつき、しぶとく中前へ運んだ。今季初打点となる適時打で、追加点をもたらした。愛媛・西条高時代は「伊予ゴジラ」と呼ばれ、高校通算48本塁打を記録。勝負強い一打でも存在感は示した。【奥田隼人】

◆「猛省ヒーロー」は静かに闘志を燃やした。阪神北條史也内野手が先制適時打を放ち、チームを勢いに乗せた。4回2死二、三塁。DeNA井納の2球目、真ん中低め144キロ直球を捉えた。打球は三塁手の筒香のグラブをかすめてレフト前へ。走者2人が生還すると、右拳を突き上げた。 「1打席目のチャンスで凡退してしまい、悔しい思いをしたので、その悔しさをぶつけていきました。すぐにやり返すことができて良かったです」 2回の第1打席は1死一、二塁のチャンスで4-6-3の併殺に倒れていた。悔しさと反省を胸に向かった打席でリベンジに成功した。声を張り、ベンチを盛り上げるムードメーカーが打線を波に乗せた。続く原口が左翼線二塁打でチャンス拡大し、投手の9番秋山も中前打で追加点を挙げるなど、打者一巡の猛攻で一気に4点を奪った。 ミス帳消し後も課題は残った。6回の三塁守備ではロペスのゴロを捕球するも一塁へ悪送球。直後に秋山が降板し、2番手島本が失策で出した走者を生還させて1点差にまで迫られた。再びバットで取り返したいところで、失敗を繰り返した。7回無死一塁で打席へ。送りバントのサインにもスリーバント失敗で走者を進められなかった。 打撃不振の大山に代わり、5試合連続でサードでスタメン出場中。地位を固める上でアピールが必要だった。もがき続ける背番号2は、同点の9回2死から三塁へセーフティーバントを決めて出塁。直後に代走を送られてベンチに退いたが、「猛省ヒーロー」が浮き沈みの激しいゲームで最後まで諦めない執念を見せた。【真柴健】

◆阪神のルーキー木浪聖也内野手が連続試合安打を12に伸ばした。 4回2死一、三塁で井納のフォークボールを捉えて8戦ぶりの適時打。6回にも左前安を放って、ここ12戦で9度目の複数安打とした。近本が5月に13試合連続安打で01年赤星憲広の球団新人記録を塗り替えたばかり。同期の持つ記録にあと1と迫るも「ヒットが出ていることは良いことですが勝たないと報われない。勝てる一打を打てるように」と気持ちを切り替えた。

◆4番の一振りで、首位に2・5差に迫った。DeNA筒香嘉智外野手(27)が延長10回1死一塁で阪神能見からサヨナラ2ランを放った。 8月8日の広島戦以降、約1カ月間2番打者を務めていたが、この日、4番に復帰。最大4点差を追う展開をチーム一丸で追いつき、最後は52年ぶりの記録をつくる主砲の1発で勝ちきった。敗れた首位巨人はエース菅野が負傷し、暗雲が漂う。頼れる男を中心に逆転優勝へ突き進む。横浜の、いや、日本の4番だと証明する放物線だった。延長10回1死一塁。筒香はカクテル光線とともに、願いを浴びた。「ホームランかっ飛ばせ、つーつーごー!」。鳴り物の消えた夜空に響く応援歌。カウント2-1からの4球目、阪神能見のスライダーを逃さなかった。思い切りしばき上げ、右翼席最上段へとぶち込んだ。「田代さんが早く決めてこいって言ってたんで。あわよくばと思ってました」と4時間18分の熱闘にサヨナラを告げた。 魔法をかけたのは大洋の4番だった。打席に向かう直前、ベンチで背中をたたかれた。「何とかせえ!」。田代チーフ打撃コーチの大きな手だった。新人から見守ってきた師に思いを託されていた。 田代 俺の場合は不振で4番から6番になったことがあってよ。それでも打てなくてさ。そしたら、その時の関根監督が「やっぱ田代には似合わねえ」って言ってくれて、4番に戻った。それがうれしくてさ。4番っていうのは顔なんだな。やっぱりゴウには4番が似合う。2番じゃねえよ。何とかしてくれる。打てなくてもさ、誰よりも声を出してチームを盛り上げる。つらい時に、救ってくれる。それが4番の姿だよ。 チームを勝たせるのが4番の役割。脈々と受け継がれてきたバトンだった。 だからこそ、応えた。この日はメジャー流の2番起用から8月7日以来、約1カ月ぶりの4番復帰戦。ジリジリと相手に重圧をかけた。第2打席で右翼線へ痛烈な安打を放つと、6回はストレートの四球。「4番の責任感は違う。相手に回したくないような打者、1番嫌だと思われる打者になりたい」と何かを起こす雰囲気をまとい続けた。 最大4点差をはね返し、首位巨人とは2・5差まで詰め寄った。「点差が開いても、負ける雰囲気がベンチ内になかった。そういうところで成長している」と主将として士気の高さも感じる。「9月の最後で、決まる。全員が100%の力を発揮できるように」。さぁ、勝負の9月。優勝争いで、巨人にサヨナラとは言わせない。【島根純】   ▼筒香が17年7月23日巨人戦以来、通算4本目のサヨナラ本塁打。DeNAのサヨナラ本塁打は前身球団から通じて区切りの100本目となった。これでチームは横浜スタジアムで今季40勝目。78年の横浜移転後、同球場でシーズン40勝は07年の39勝を上回る最多。 ▼4日はヤクルト山田哲、ロッテ田村もサヨナラ本塁打。1日3本のサヨナラ本塁打は67年9月10日の高木守(中日=対大洋)鎌田(広島=対サンケイ)藤井(阪神=対巨人)以来、52年ぶり2度目。67年は当日に12試合行っており、6試合では初めて。

◆阪神がDeNAに痛恨のサヨナラ負けを喫した。5-5の延長10回に能見が主砲筒香に2ランを浴びた。 4回に一挙4点を先制する理想の展開だったが、攻守でミスが出て流れを失った。3位広島が先に最下位ヤクルトに敗れており、勝てば1・5ゲーム差だった。2・5差で変わらず、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う戦いは厳しいままだ。ショッキングな幕切れだった。5-5の延長10回。1死から6番手能見がロペスを四球で歩かせると、カウント2-1から筒香に内角スライダーをフルスイングされ、右翼席中段に運ばれた。ドッと沸くDeNAベンチとは対照的に阪神ベンチは意気消沈。4時間18分のロングゲームは矢野阪神にとって痛すぎる敗戦となってしまった。 ゲームセット直後にベンチ裏から出てきた矢野監督は悔しさを押し殺すように口を開いた。「まあ、そら負けるには原因がいろいろあると思うし、1本が出ないのもそうやし、ミスもあったしね。原因はいろいろとあると思う」。4点リードの試合は最後にまさかのうっちゃり負け。指揮官は「ピッチャーだけの責任には俺はできへんけどね」と攻守でのミスをポイントに挙げた。 頻発するミスが流れを変えた。4回に先制2点タイムリーを放った北條が、1点差まで迫られた7回1死で走者を送れずバント失敗。8回には内野安打で出塁した近本がけん制アウトとまさかのボーンヘッド。DeNAよりも多い14安打を放ちながら11残塁と得点につなげられなかった。守備でも6回にサード北條の一塁悪送球から傷口を広げた。 落雷の影響でノーゲームとなった前夜。矢野監督は「中継ぎも総動員でいける」と宣言。「みんなで狙っていく」とCS進出を絶対目標に挙げた。その言葉通りに6回途中で先発秋山を下げると、惜しげもなく強力中継ぎ陣を投入。だが、ミス連発が投手陣にも影響したのか...。8回のジョンソンが登板51試合目で佐野に来日初被弾を喫するなど、今季ワーストタイの4本塁打を浴びた。 矢野阪神が追いかける3位広島は、先に神宮でヤクルトに敗れた。勝っていれば1・5ゲーム差まで迫ることが出来たはずが、ゲーム差は2・5差のまま...。投手陣への信頼は変わらないか? そう問われた指揮官は「当たり前やん!」と返した。強みを生かした戦い方を貫く。シーズン残り19試合。負けられない試合が続く。【桝井聡】 ▼阪神のサヨナラ負けは、7月16日中日戦以来で、今季5度目。サヨナラ本塁打を打たれたのは18年9月17日DeNA戦でのソト以来で、今季初。 ▼阪神は14安打を放ちながら敗戦。負けた試合での安打数では、今季最多だった。 ▽阪神金村投手コーチ(10回への継投について)「(9回登板の)ドリスを打席に立たせてソト、ロペスにいきたかったけど...。試合の流れ的に誰がいってもきついね」 ▽阪神島本(6回無死一塁から2番手で登板、1失点も無死満塁を切り抜ける)「満塁になってからは開き直って投げられたけど、先頭(打者)から開き直っていくくらいじゃないと」 ▽阪神能見(筒香にサヨナラ弾を浴び)「打たれたことを振り返っても仕方ない。自分の力がなかった。それだけです」

◆4番の一振りで、首位に2・5差に迫った。DeNA筒香嘉智外野手(27)が延長10回1死一塁で阪神能見からサヨナラ2ランを放った。 ▼筒香が17年7月23日巨人戦以来、通算4本目のサヨナラ本塁打。DeNAのサヨナラ本塁打は前身球団から通じて区切りの100本目となった。これでチームは横浜スタジアムで今季40勝目。78年の横浜移転後、同球場でシーズン40勝は07年の39勝を上回る最多。 ▼4日はヤクルト山田哲、ロッテ田村もサヨナラ本塁打。1日3本のサヨナラ本塁打は67年9月10日の高木守(中日=対大洋)鎌田(広島=対サンケイ)藤井(阪神=対巨人)以来、52年ぶり2度目。67年は当日に12試合行っており、6試合では初めて。

◆4番の一振りで、首位に2・5差に迫った。DeNA筒香嘉智外野手(27)が延長10回1死一塁で阪神能見からサヨナラ2ランを放った。 ラミレス監督のコメント。 「筒香を4番に戻した日に4番の仕事をしてくれた。結果が出てスペシャルな日になった」

◆阪神がDeNAに痛恨のサヨナラ負けを喫した。5-5の延長10回に能見が主砲筒香に2ランを浴びた。 4回に一挙4点を先制する理想の展開だったが、攻守でミスが出て流れを失った。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -どっちに転ぶか分からない試合だった まあ、そら負けるには原因がいろいろあると思うし、一本が出ないのもそうやし、ミスもあったしね。原因はいろいろあるとは思うけど。 -能見は四球というところか そういうのも...。うーん、もちろんこの狭い球場でホームランはあかんという中で慎重に攻めていって、ストライクが入れへんっていうフォアボールじゃないし。ピッチャーだけの責任には俺はできへんけどね。 -攻撃では四回に点を奪ったが細かいところに課題も さっき言った通りやね、ミスもあったし。守備も走塁もミスがあったし。結局チャンスを作ったけど一本が出ていないっていうところが結果的にこうやって響くっていうのも、もちろんそうやし。 -秋山は全体的に見て まあ、アキらしさっていうのは出たところもあったし。最後の回かな。何とか先頭を打ち取ってくれたらっていうところでスリーボールか。スリーボールでガンっていかれてっていうところやったから。あそこを頑張ってくれたらなというのはあるけど、全体としてはしっかり、原口と2人でやってくれたんじゃないかなと思います。 -救援陣への信頼は変わらずか 当たり前やん。

◆阪神・北條史也内野手(25)が4日のDeNA戦(横浜)の四回2死二、三塁で左前適時打を放ち、2点を先制した。  四回、先頭の福留、マルテが連続で四球。無死一、二塁から糸原が一前犠打を決め、1死二、三塁と好機を演出した。高山が遊邪飛に倒れて2死も、続く北條が決めた。  初球を空振りで1ストライクからの2球目。外角144キロを振り抜き、しぶとく三遊間を破った。先制の2点打となり、試合の均衡を破った。

◆阪神・秋山拓巳投手(28)が4日のDeNA戦(横浜)の四回2死二、三塁で中前適時打を放ち、3-0と点差を広げた。  北條の2点打で先制。なおも2死一塁で原口が左翼線二塁打で続き、再び二、三塁に。3回まで無安打投球を続けている秋山が、バットでも魅せた。カウント1-2からの4球目を中前へ運び、3点目。自らを援護する貴重な一打で追加点を得た。

◆阪神・木浪聖也内野手(25)が4日のDeNA戦(横浜)の四回2死一、三塁で右前適時打を放ち、4点目を追加した。  北條の2点打、秋山の適時打で3-0となった四回。なおも2死一、三塁の好機で好調のルーキーが魅せた。1ストライクからの2球目、131キロフォークを振り抜き右前へ。4連打で4-0とさらに点差を広げ、先発の秋山を援護した。

◆阪神・秋山拓巳投手(28)が4日のDeNA戦(横浜)の四回2死でロペスに左越えソロを被弾した。  4点を先取した直後の四回。2死まではすんなりとこぎつけたが、続くロペスに初球のスライダーを捉えられ、左翼席上段へ放り込まれた。1-4と点差を縮められた。

◆阪神・近本光司外野手(24)が3日のDeNA戦(横浜)の一回に中前打を放ち、今季134安打目。球団新人記録2位の135安打を放った坪井にあと「1」に迫った。  4-1の六回2死。前を打つ木浪がこの日2安打目となる左前打で出塁すると、近本も続いた。1球目、143キロを振り抜き中前へ。今季134安打目を放ち、好機を演出した。

◆阪神が4日のDeNA戦(横浜)の六回2死満塁でジェフリー・マルテ内野手(28)の遊ゴロ失策の間に5点目を追加した。  六回2死から"キナチカ"コンビの連打で一、二塁と好機をつくると、福留が四球を選んで満塁に。カウント1-1からマルテが振り抜いた打球は遊撃への強いゴロとなり、相手遊撃・大和が後逸。三走・木浪が生還し5-1と点差を広げた。

◆阪神・秋山拓巳投手(28)が4日のDeNA戦(横浜)に先発し、5回0/3を5安打3失点で降板した。 「点をとってくれたあとに点をとられてしまい、課題としてきた長いイニングを投げることができず、悔しい投球となりました。次回は長いイニングを投げられるように取り組んでいきたい」  一発が痛かった。四回2死でロペスに左翼席上段へソロを被弾。5-1の六回無死一塁ではソトに右中間席へ2ランを浴びて2点差に迫られた。続くロペスを三ゴロ失策で出塁を許したところで降板。勝利投手の権利を持って、2番手には島本がマウンドに上がった。

◆今季限りでの退団を表明している阪神・鳥谷敬内野手(38)が4日のDeNA戦(横浜)の七回1死一、二塁で代打で登場。退団表明後初めての打席で、遊ゴロに倒れた。  代打・鳥谷がコールされると、横浜スタジアムの左半分が沸きに沸いた。同じく代打で出場した8月28日の中日戦(甲子園)以来の出場。3ボール1ストライクからの5球目、148キロを振り抜いた打球は遊ゴロに。走者を得点圏においての打席も、今季初打点とはならなかった。

◆阪神・近本光司外野手(24)が4日のDeNA戦(横浜)の八回先頭で遊撃内野安打を放ち、今季135安打目。坪井の持つ球団新人安打記録の2位に並んだ。  8月23日のヤクルト戦(神宮)以来、37度目のマルチ安打で球団新人2位タイに到達した。八回先頭で打席に入り、石田の129キロを振り抜いた。打球は遊撃への高いバウンドのゴロに。快足で悠々と一塁に到達し、内野安打をもぎ取った。  ここからもう一度好機を演出したいところだったが、続く福留が打席に入ったところでけん制死。厳しい表情でベンチへ戻った。 試合結果へ

◆阪神のピアース・ジョンソン投手(28)が4日のDeNA戦(横浜)の八回1死で佐野に左越えの同点ソロを被弾した。  5-4の八回。先頭の筒香を空振り三振に仕留めたが、続く佐野にやられた。カウン3-1からの5球目、外角高め153キロ直球を振り抜かれ、左翼席へ。六回には1点差に迫る適時二塁打を放っていた佐野にまたしても痛恨の一打を浴び、試合を振り出しに戻してしまった。  ジョンソンが本塁打を許すのは今季初。失点は8月18日の巨人戦(東京ドーム)以来だった。

◆DeNAの主砲が劇弾で試合を決めた。 阪神22回戦(横浜)の5-5で迎えた延長十回、1死一塁の場面で、筒香嘉智外野手が27号サヨナラ本塁打。能見の4球目の変化球をとらえ歓喜のアーチをかけた。  首位・巨人が中日戦に敗れたため、ゲーム差はついに「2・5」となった。

◆北條が天国から地獄を味わった。四回に先制2点打を放ったが、3-5の六回無死では三ゴロ失策(チーム93失策目。両リーグワースト)が失点に直結。七回無死一塁ではスリーバント失敗。試合後は先制打について「前の打席でゲッツーは一番やってはいけないところでやってしまったので、切り替えて打席に入れたのはよかったと思います」と振り返りながら、厳しい表情だった。

◆さすがハマの4番・筒香!! 一振りで試合を決めたサヨナラ2ラン。悔しいけど見事やー!!  そして、ひと言エールを送らせてもらうと...。「二度と2番なんかボーっと打ってるんじゃねーよ!」。それにしても...。わが阪神にとって痛すぎる一発や~!!  それもこれも、全ては虎の先発・秋山の『虚弱体質』が悪い!! 阪神ベンチも秋山の体力のなさを知っているから、今までの登板では早すぎると思える場面で交代してきた。けど...。本日は5回を投げてまだ65球、六回表で得点も5-1と4点リードだし、どう考えても交代させられない。  ところが六回裏。ソトの2ランやらで勝ちムードが一転して嫌な空気になって...。そんな投手、この先、どー使えっちゅうねん!? ウェ~ン(涙)。  勝てば3位・広島と1・5ゲーム差に迫るところだったのに...。あー、終わったことは仕方ない!! とにかく、「CSで負けたら終わり」くらいの気持ちで戦ったれー!!

◆--どっちに転ぶか分からない試合だった  矢野監督「そら負けるには原因がいろいろあると思うし、一本が出ないのもそうやし、ミスもあったしね。原因はいろいろあるとは思う」  --能見は四球が  「もちろんこの狭い球場でホームランはあかんという中で慎重に攻めていって。ストライクが入れへんっていう四球じゃないし。ピッチャーだけの責任には俺はできへんけどね」  --四回に4点を奪ったが、課題も  「さっき言った通りやね、ミスもあったし。守備も走塁もミスがあったし。結局チャンスを作ったけど、一本が出ていないっていうところが結果的に、こうやって響くっていうのももちろんそうやし」  --秋山は  「(六回は)何とか先頭(中井)を打ち取ってくれたらっていうところで。(ソトには)スリーボールか。あそこを頑張ってくれたらなというのはあるけど、全体としてはしっかり、原口と2人でやってくれたんじゃないかなと思います」  --救援陣への信頼は変わらずか  「当たり前やん」

◆ひとは意外な"特技"をもっている...。  少し小雨模様の横浜から編集委員の上田雅昭が「虎ソナのネタがありますョ」と電話をくれたのは試合直前だ。取材力と長年の経験からわざわざそんな電話だから大阪の編集局窓際でこっちは思わず「オッ、ぜひ聞きたいぞョ」と食いついた。  「トラ番紅一点、箭内桃子記者が実はもんじゃ焼の名手なんですョ」という。なんだそんなことか...というなかれ。女性記者として感性の鋭さを持つが、別に「もんじゃ焼き」を実においしくテキパキと焼くということはトラ番として必須条件ではない。だが...そこまで上田がいうのだから、ここはひとつ、箭内桃子記者ともんじゃ焼きの関連性でも考えてみることにした。  何、そんな難しいことをいわなくても...こっちの下心は秋雨の降り始めた横浜...こりゃひょっとするとまた前日の雷に続いて、今度はシトシトの秋雨でノーゲームになるんじゃないか...という心配がよぎった。となると我がサンスポの若いトラ番たちは"雨傘企画"のネタ探しでてんやわんやだ。そうなると...虎ソナ担当としてはどれだけ電話をかけても彼らは「このクソ忙しいのに...」と舌打ちなんかして「スマホなんか見なかったことにしよう...」なんてスルーするにきまってるんだ(さっきから俺は何を口走ってるんだ...)。  つまり「虎ソナ班」としてはあらゆるケースを考えて予防線をはっていくわけ。と、そこにもんじゃ焼きの名人から電話がかかってきた。おい、ちょっと小耳にはさんだが、キミはもんじゃ焼きが上手だって...。  「そうです」。アハハッ上田から聞いたんだが...なんでもんじゃ焼の焼き方が上手なんだい(もはや取材の必然性は乱れている。これが新聞記者のなれのはて...)。「それは札幌の高校時代に学校の近くにもんじゃ焼のおいしい店がありまして、そこでよく...」。そうかぁ...アハハッ。今夜は先発秋山だもんなぁ...もんじゃ焼みたいに柔らかく、柔軟なピッチングをしてもらいたいもんだねぇ...そいじゃヨロシク...。読者の皆様、いつもこの欄はそんな半煮えのもんじゃ焼みたいな会話を現場としているわけじゃございません。すべて私めが空振りばかりしているわけですヮ。  さて、そんな会話をして次は野手担当の織原祥平記者にアタック。織原は「試合前に近本選手と少し話したんですがキリッとしてましたから期待してください」という。そんなこんなで私めもいささか"消化不良"の気分でプレーボール。  先発の秋山は抜群の制球で...三回までピシャリ! DeNA打線を完ぺきに料理していく。いつの間にか雨もあがり...こんなマカ不思議な夜はエッというようなことが起きるんだ。そのミステリアスなことが起きる空気感が現実となった。四回の阪神は下位打線の4連打で、一挙4得点の猛攻! その裏にロペスが一発。六回に阪神は名手・大和の失策で5点目。その裏、DeNAの長打攻勢...で1点差。ああ虎の"もんじゃ焼打線"は風前の灯火なのか...。  七回のチャンス。代打鳥谷には精彩はなかった...けれども...。

◆最大4点リードも、追加点のチャンスを何度も逃した末に、4被弾で逆転負け。矢野監督が、歯ぎしりした。  「負けるには原因がいろいろある」  4-1の五回は無死一、三塁から無得点。5-4と迫られた直後の七回無死一塁では北條がスリーバント失敗。八回先頭で出塁した近本はけん制死...。6度先頭打者を出しながら得点に結びついたのは四回だけ。「守備も走塁もミスがあった。結局チャンスを作ったけど一本が出ていないっていうところが結果的に、こうやって響く」。11残塁の拙攻では流れを失うのも必然だった。  逆転を許した救援陣への信頼は変わらないかと問われると、「当たり前やん」と語気を強めた。3位広島と2・5差は変わらず。もう一度締め直す。これ以上、もったいない敗戦は許されない。(大石豊佳)

◆佐野が1点を追う八回、値千金の4号同点ソロを放った。ジョンソンの153キロの直球を逆方向の左翼席へ。「"入ってくれー"と思いながら走っていました。高めのボールでしたが、しっかりと打ち返すことができました」。これまで攻略できずにいた相手の中継ぎエースからチームとして今季初めて打った安打が価値ある一発となった。

◆D1位・近本が得意の横浜で2安打を重ね、今季135安打。球団の新人安打記録で、いまは相手ベンチに打撃コーチとして座る2位の坪井智哉(1998年)に並び、1位の高山俊(2016年)の「136」に、王手をかけた。  「(明日から)気持ちを切り替えてやっていきます」  自身のミスと敗戦に悔しさを押し殺した。六回に中前打を放ち、5-4の八回は先頭で遊撃内野安打。しかし左腕・石田の微妙なけん制にタッチアウト...。「走るタイミングをうかがっていた。いいけん制だったけど、チームに迷惑をかけて申し訳ない」。直後にジョンソンが同点被弾しただけに、悔しさも倍増だ。  マルチ安打も37度目で球団新人では坪井の「40」に迫る。まずは、5日。勝利に直結するヒットで、球団史に名を刻む。 近本に並ばれたDeNA・坪井打撃コーチ 「これからもドンドン抜いていってもらいたいです」

◆待っていましたとばかり、敵地・横浜を黄色く染めた左翼スタンドから大歓声がこだました。今季限りでの退団を明言している鳥谷が、球団から引退勧告を受けてから初めての打席へ立った。  「点がほしい場面だったんですけど...。次、頑張ります」  快音は響かず、試合後は声を絞ったが、出番は5-4と1点差に迫られた直後の七回だった。1死一、二塁の好機で「代打・鳥谷」がコールされた。8月28日の中日戦(甲子園)で代打で出場(二ゴロ)して以来の打席-。ネクストバッターズサークルから、その時間をかみしめるように、ゆっくり歩を進めた。  しかし、カウント3-1から三嶋の外角高め148キロに遊ゴロ。併殺崩れで残った一塁上で、厳しい表情を見せた。  8月29日に引退勧告を受け、同31日の巨人戦(甲子園)の試合前に、今季限りでの退団を表明した。現役続行の意志が強く、今後は移籍先を探す見通しだが...。矢野監督は9月2日に、残り試合の1軍帯同を「当たり前やん」と明言。CSへ進出し、日本シリーズへ。それが最高だ。  残り19試合-。1つも負けられない試合が続く中、レジェンドのタテジマでのカウントダウンも始まる。今季得点圏で41打席連続適時打なし。打点もいまだ「0」。これでは終われない。虎で"最後のひと花"を咲かし、1試合でも長く、仲間と戦う。 (織原祥平) ★鳥谷・去就の経過  8月25日のヤクルト戦(神宮)の九回に代打で内野安打。今季の神宮最終戦であることについて「神宮というか、自分も最後かもしれないので、いい打席だったと思います」と発言した。翌26日に「(深い意味は)全然ない」と説明したが...。29日の午前中に西宮市内のクラブハウスで球団首脳3人と会談。揚塩球団社長から「ユニホームを脱いでください」と引退勧告を受け、31日の巨人戦(甲子園)前に「タイガースのユニホームを着てやるというのは今シーズンで最後になる」と明らかにした。

◆好球必打で食らいついた。D3位・木浪が、8月18日の巨人戦(東京ドーム)から12試合連続となる安打をマーク。同級生のD1位・近本が今季樹立した13試合連続安打の球団新人記録まで、あと「1」に迫った。  「ヒットが出ているのはいいことですが、やっぱり勝つためのヒットというか...。勝たないと報われないと思うので」  逆転負けに悔しさをにじませたが、バットは雄弁だった。  まずは四回。北條、秋山の適時打で3点を先取し、なおも2死一、三塁の好機で一気にたたみかけた。「目の前で秋山さんが打ってくれたので、自分も絶対に打ってやる! という気持ちで打席に立ちました」。井納の初球フォークを空振りも、もう1球続けられた131キロのフォークを振り抜き右前へ。さらに1点を追加する適時打で、4-0とした。  1本では終わらない。4-1の六回には、得点の突破口を開いた。2死走者なしで打席に入ると、カウント2-2からの6球目、137キロを左前へ。自ら出塁し好機を演出すると、その後、敵失で5点目のホームを踏んだ。これで1日の巨人戦(甲子園)に続く25度目のマルチ安打もマーク。7月26日には2軍降格を味わったが、8月6日に再昇格してからは打率・426(61打数26安打)と好調キープだ。  しのぎを削り合う同期の記録も、目前だ。球団新人の12試合連続安打は2001年の赤星憲広に並び、近本が今季樹立したばかりの新記録に、リーチ。"キナチカ"コンビとしてチームを引っ張るルーキー2人が、また新たな歴史を刻もうとしている。  「勝てる一打を打てるように、もっと頑張っていきたいです」  引き締まった表情で前を向いた。次こそは「勝てる一打」を放ち、記録に並び、塗り替える。 (箭内桃子)

◆DeNA・筒香嘉智外野手(27)は4日、阪神22回戦(横浜)の延長十回にサヨナラの27号2ランを放ち、チームを7-5での劇的勝利に導いた。一時4点をリードされたが、8月7日以来の4番に復帰した主砲が、球団(前身を含む)通算100本目となるサヨナラ本塁打で試合を決めた。敗れた首位・巨人とは2・5ゲーム差に再接近。21年ぶりのリーグ優勝に向け、「メークミラクル」ならぬ「メークラミクル」への風が吹いてきた。  打球の着弾よりも早くバットをほうり投げ、自軍ベンチへ両拳を突き上げた。4時間18分の激闘に終止符を打ち、筒香は会心の笑みを浮かべた。  「手応えは良かったです。僕はコースや球種で狙わない。体の反応ですね」  5-5の延長十回1死一塁。左腕・能見に対して直球が3球続いたあとの内角への変化球を仕留めた。打球角度30度、最高到達点32メートルの放物線は、125メートル先の青に染まる右翼席に到達。2017年7月23日の巨人戦以来となる自身4本目、チームとしても今季初のサヨナラ弾は、球団通算100本目の劇弾となった。  やはり、4番がよく似合う。高い出塁率を理由にオールスター戦明けの後半戦から主に2番に入り、35試合で打率・288、8本塁打、29打点、出塁率・394と存在感を示した。  だが、勝負どころの9月に入り、ラミレス監督は「4番・筒香で優勝する」と決断。落雷でノーゲームとなった前日から仕切り直し、8月7日以来の4番復帰戦となった。「相手が回したくない打者。そういう打者になることを目指しています」。筒香は、言葉通りに4番の矜持(きょうじ)を結果で示した。  首位・巨人猛追へ、主将の筒香と選手会長の石田が中心になり「一生残る、一瞬のために。」という勝負ワードを考案した。例年、この時期に球団主導で発表されていたが、今季は筒香が選手主導で結束力を高めることを重視。8月30日の広島戦前には、1軍メンバーを集め「この瞬間を逃したら一生戻ってこない」と熱く語りかけた。  この日は3試合がサヨナラ本塁打で決着。52年ぶりの"快挙"を完成させたのはハマの主砲だった。既に今季負け越しが決まっている苦手の阪神を打ち破る一打に、指揮官も「4番に戻した日に4番の仕事をしてくれた。スペシャルな日だ。特別な勝利」と最敬礼した。  「全員で勝ち取った(試合)。最後までベイスターズらしく全力で戦います」と筒香は胸を張った。巨人とは2・5ゲーム差。直接対決はあと6試合もある。最大10・5ゲーム差からの逆転優勝へ、奇跡は全員で起こす。 (湯浅大)

◆もっと攻めろ! 窮屈になるな!! 阪神は2位DeNAに延長十回、5-7と痛恨のサヨナラ負け。勝負の5連戦の初戦で、4点リードを逆転された。中日、阪神などで活躍し、楽天監督も務めた田尾安志氏(65)=サンケイスポーツ専属評論家=は「攻めない攻撃」「攻めない投球」と厳しく指摘。幸い3位広島も敗れ、2・5ゲーム差のまま。残り19試合、矢野燿大監督(50)に攻めの采配を求めた。  前半は完全に勝ちパターン。快勝も予想できただけに、このサヨナラ負けは痛い。特に3位を争う広島が負けていたから、是が非でも勝ちたかった。  敗因は「攻めない攻撃」であり、「攻めない投球」だった。  「攻めない攻撃」の象徴は七回。1点差に迫られて直後の無死一塁から、北條に送りバントのサインは間違いではない。カウント3-0となって1球見送りも正解。ただ、私ならここでエンドランのサインを出す。送りバントは、どうしてもプレー成功の責任が打者に大きくのしかかる。選手はどうしても「窮屈」になる。  エンドランなら、打者は転がすことに集中すればいいし、ヒットなら大成功。走者を進めてもOK。気楽になる。  さらにバント失敗でフルカウントになったが、ここでも私なら、一走・高山の盗塁だ。ストライクが来たら打者は打つから、ランエンドヒットの形になる(結果はバント失敗で三振)。  残り19試合。4日付のこの欄で「総動員という考え方は選手が浮き足立つ」と書いた。同じように、窮屈な攻めは、選手を余計に硬くさせてしまう。ベンチの指示、采配で、もっともっと積極的に攻める野球をしてもらいたい。そうすれば選手も伸び伸び戦える。  「攻めない投球」は先発の秋山。というよりも、捕手の原口の配球だろう。リードして、特に顕著になったが、変化球を多用しての逃げの投球になってしまった。  こちらの象徴例は六回、ソトに反撃の2ランを浴びたシーン。スライダー、スライダー、フォークが3球外れて、再びスライダーを仕留められた。一回、内角低めの真っすぐで空振り三振を奪った打席を思い出せば、もっと大胆に攻められたはず。私が現役時代、一番嫌だった攻めは、内角にズドーンと真っすぐを放り込まれること。本人たちに逃げた意識はないかもしれないが、見ている側には勝負しきれていないように映った。  ここから先は、選手がいかにノビノビと力を出し切れるか。引き出すのは矢野監督の仕事。攻めて攻めて、結果に結びつけてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆DeNA・筒香嘉智外野手がピカチュウと夢の"共演"を果たした。  スマートフォン向けゲーム「ポケモンマスターズ」とコラボして行われた4日の阪神戦(横浜スタジアム)に人気キャラクター・ピカチュウが来場。試合前の「セレモニアルピッチ」に登場しスターマンとともにマウンドをトコトコとよじのぼったが、いざボールを投げる段階になると... うまくつかめない。  そこでヒーロー・筒香が照れ笑いを浮かべて登場。ピカチュウからボールを受け取り、捕手役の山本にめがけ見事なストライク投球を見せた。背番号「025」のユニホームを身につけているピカチュウだが、筒香ファン...というわけではなく、「図鑑番号」を意味したもの。ピカチュウと記念撮影におさまった筒香は白い歯を見せ、試合前の横浜スタジアムがほっこりムードに包まれた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68542 0.557
(↓0.005)
-
(-)
19583
(+4)
491
(+8)
156
(+1)
73
(+1)
0.259
(-)
3.690
(↓0.04)
2
(-)
DeNA
66573 0.537
(↑0.004)
2.5
(↑1)
17526
(+7)
514
(+5)
140
(+4)
37
(-)
0.245
(↓0.001)
3.780
(-)
3
(-)
広島
63623 0.504
(↓0.004)
6.5
(-)
15530
(+7)
537
(+11)
126
(+3)
73
(+2)
0.253
(-)
3.670
(↓0.03)
4
(-)
阪神
57616 0.483
(↓0.004)
9
(-)
19456
(+5)
506
(+7)
83
(-)
83
(+1)
0.250
(-)
3.530
(↓0.02)
5
(-)
中日
56652 0.463
(↑0.005)
11.5
(↑1)
20478
(+8)
486
(+4)
80
(+1)
59
(-)
0.265
(↑0.001)
3.870
(-)
6
(-)
ヤクルト
51742 0.408
(↑0.005)
18.5
(↑1)
16577
(+11)
643
(+7)
149
(+3)
56
(+1)
0.243
(-)
4.650
(↓0.02)