ロッテ(★1対2☆)オリックス =リーグ戦20回戦(2019.08.31)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:近藤 大亮(4勝5敗1S)
(セーブ:ディクソン(2勝1敗15S))
敗戦投手:益田 直也(3勝5敗24S)

本塁打
【オリックス】安達 了一(2号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは両軍無得点で迎えた5回表、1死三塁から宗の適時打が飛び出し、試合の均衡を破る。その後は同点を許すも、9回に安達が値千金のソロを放ち、再びリードを奪った。投げては、2番手・近藤が今季4勝目。敗れたロッテは、4番手・益田が痛恨の一発を浴びた。

◆球団OBで05年の日本一に貢献した小林雅英氏(現女子プロ野球リーグ投手総合コーチ)が始球式を務めた。 背番号30を背負い、青いグラブでマウンドへ。打者を務めたオリックス福田に対し、120キロの直球を外角へ投げ込んだ。「福田選手のオーラにびびってアウトコースに外れてしまいました。球団の方にはこのような機会をいただいて感謝しております。チームは一丸となって優勝を頑張って欲しいと思います」とエールを送った。

◆ロッテは初回、連打で1死一、三塁の好機をつくるも先制できず。オリックスもロッテ先発佐々木の前に3回まで無安打。 オリックスは5回、モヤがチーム初安打となる二塁打を放つと、1死三塁から宗の適時打で先制。ロッテは得点を奪えず終盤戦へ。 ロッテは7回、田村のスクイズで同点。オリックスは9回に安達の2号ソロで勝ち越し。ロッテ戦2年連続の勝ち越しを決めた。オリックス近藤4勝目、ロッテ益田5敗。

◆ロッテは宿敵アルバースを打ち崩すことができず、オリックス相手に2年連続の負け越しが決まった。 昨季から4敗を喫している左腕に対し、今季ここまで全試合でスタメン出場していたレアードを外したが、得点は田村のスクイズによる1点にとどまった。 8回1死二、三塁でも得点を奪えず、井口資仁監督は「チャンスで打てない。何とかもう1本というところまで持っていったが、あと1本が出ない」と悔やんだ。

◆オリックスが4月26日以来約4カ月ぶりとなる待望の最下位脱出を果たした。試合を決めたのは安達了一内野手(31)だ。1-1の同点で迎えた9回、2死走者なしからロッテ守護神益田の高め146キロ直球をとらえた。打球はオリックスファンの待つ左翼スタンドに着弾する決勝の2号ソロ。「久々の感触だった。真っすぐ1本で思い切っていきました」。執念の一振りで死闘に終止符を打った。 「オリックスでお世話になったので、オリックスで優勝目指して頑張りたい」。昨オフに3年契約を結び、並々ならぬ覚悟で挑んだ今季は開幕から攻守で精彩を欠き、4月4日に2軍降格。しかし6月に復活した後は開幕直後とは別人のような働きで勝利に貢献し続けている。 西村監督は「最後よくあそこで打ってくれた。ここのところ頑張ってくれている。特に守備の方でも。存在感を出してくれている」と称賛。16年に発症した潰瘍性大腸炎と闘い、体を張りながら8月は2割9分2厘、2本塁打、14打点と奮闘している。 チームは8月14勝9敗と大きく勝ち越し、5位に浮上。ロッテ戦は5連勝で、同カード2年連続の勝ち越しを決めた。安達は「乗っていけたらいい。これから本当に大事。チーム全員で頑張りたい」と力を込めた。最後は「自分のものにしないといけない」とオリックス社CMでおなじみの「やる気MAX! オリックス!」と言い残し、胸を張って球場を後にした。チーム愛あふれる背番号3が、逆転CS、そして悲願の頂点へ。先頭に立ってチームを鼓舞していく。【古財稜明】

◆先発のロッテ・佐々木千隼投手(25)が5回を2安打1失点で降板した。  桜美林大からドラフト1位で入団して今季3年目の右腕は、四回までオリックス打線を無安打。五回無死からモヤ外野手(28)に右翼線二塁打を浴び、1死三塁から宗佑磨外野手(23)に先制の右前適時打を打たれた。  ちょうど80球でマウンドを降り「こういう展開できたので、何とか先に点を与えないようにと思っていましたが、先制点を与えてしまったことが悔しいです。あとフォアボールが多くなってしまったので、そこは反省しないといけないです」と4与四球の投球を振り返った。

◆ロッテの佐々木は5回を2安打1失点と好投したが、打線の援護がなく今季3勝目はならなかった。五回無死でモヤに初安打となる二塁打を許すと、1死三塁から宗に先制打を浴び、この回でマウンドを降りた。  シンカーを低めに集める丁寧な投球で、先発の役割は十分に果たしたが、チームは終盤に競り負けた。リードを許して降板したことに「何とか先に点を与えないようにと思っていたが、先制点を与えてしまったことが悔しい」と話した。

◆ロッテは相手を上回る9安打を放ちながら、田村のスクイズによる1点にとどまった。一回1死一、三塁と八回1死二、三塁ではともに4番井上、5番清田が倒れて無得点に終わるなど、好機を生かせなかった。  アルバースには8月16日の対戦でも7回無失点と好投されていた。またも攻めあぐね、井口監督は「何とかもう一本というところまではいったけど、その一本が出なかった」と嘆いた。

◆オリックスのアルバースが七回途中まで1失点と好投した。勝ち星は付かなかったがチームは競り勝って最下位を脱出し「こういう状況で、どんな勝ちでもチームが勝ったことがうれしい」と笑顔だった。  速球は140キロに届かないが、制球良く緩急を付けた。クライマックスシリーズ(CS)進出に向け、重圧がかかる登板が続くが「(米球界時代にも)大事な試合を経験している。楽しんで投げている」と頼もしかった。

◆ロッテが1-2で敗れた。  0-1の七回1死一、三塁で、田村龍弘捕手(25)が投前スクイズを決めて同点に追い着いたが、八回1死一、三塁のチャンスで無得点。直後の九回に登板した益田直也投手(29)が、2死から安達了一内野手(31)に勝ち越しの左越えソロ本塁打を浴びた。  井口資仁監督(44)は「チャンスで打てない」と適時打の出なかった拙攻を敗因に挙げた。  チームは8月29日に勝率5割復帰を果たして、3カ月ぶりに3位タイへ浮上。だが、30日のオリックス戦(ZOZOマリン)で逆転負けを喫し、わずか1日で4位に転落した。31日も敗れて2連敗。借金2となった。

◆近藤がキャリアハイの今季4勝目をあげた。七回に1-1の同点とされ、なおも2死二塁のピンチで登板。1回2/3を無失点で切り抜け「(自己最多は)全然意識していなかったので、素直にうれしい」と振り返った。勝ち越しを許さない力投に、西村監督も「あそこで逆転されないのが今のいい状態。近藤がしっかりゼロで抑えてくれた」とたたえた。

◆レアード、マーティンの両助っ人をスタメンから外して打線を組み替えたが、チャンスで適時打が出ずに、勝率5割復帰から2連敗。1-1の八回は1死一、三塁で井上が二ゴロ、清田が右飛で得点できなかった。井口監督は「チャンスで打てない。もう1本が打てない」と9安打で1得点の拙攻を嘆いた。

◆幕張の夜空に白球を高々と舞い上げた。オリックスファンの待つ左翼席に着弾。安達が決めた。今季2号ソロは、チームを約4カ月ぶりの最下位脱出に導く、一撃となった。  「入ったらいいなと思いながら、自分でいきました。(本塁打の)イメージはなかったけど、思い切っていきました」  1-1の九回2死。ロッテ守護神、益田が投じた146キロの直球をフルスイングした。クライマックスシリーズ進出をたぐり寄せる一発に、涙を流すファンの姿も。「感動していただいてうれしい」と笑顔を浮かべた。  対ロッテ5連勝で、今季の対戦成績を13勝7敗とし、2年連続で勝ち越し決定。ゲーム差なしだった日本ハムが楽天に敗れ、4月26日以来となる5位に浮上した。じわじわとAクラスに近づいているが、西村監督は「1試合1試合が大事。連勝を続けないと上にいけない」と気を引き締めた。  ビジターなだけに、安達と福田のヒーローインタビューではおなじみとなった「やる気MAX! ORIX!」のかけ声はお預け。安達は「福田がホームで2回やったので。自分のモノにしないと。ビジターでもやりたい」と笑った。最下位からの下克上へ、ナインの気合もMAXだ。 (西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64534 0.547
(↓0.005)
-
(-)
22508
(+5)
482
(+10)
159
(+2)
103
(-)
0.252
(-)
3.650
(↓0.05)
2
(-)
西武
66551 0.545
(↑0.003)
0
(↓1)
21661
(+10)
622
(+5)
156
(+4)
123
(+1)
0.267
(↑0.001)
4.530
(↑0.02)
3
(-)
楽天
60584 0.508
(↑0.004)
4.5
(↑1)
21536
(+1)
513
(-)
122
(-)
39
(-)
0.253
(-)
3.890
(↑0.03)
4
(-)
ロッテ
59613 0.492
(↓0.004)
6.5
(-)
20548
(+1)
530
(+2)
142
(-)
70
(-)
0.249
(-)
3.960
(↑0.01)
5
(1↑)
ORIX
55595 0.482
(↑0.004)
7.5
(↑1)
24464
(+2)
522
(+1)
84
(+1)
109
(+1)
0.245
(-)
3.990
(↑0.03)
6
(1↓)
日本ハム
56625 0.475
(↓0.004)
8.5
(-)
20502
(-)
523
(+1)
85
(-)
46
(-)
0.253
(-)
3.870
(↑0.03)