ロッテ(☆9対5★)ソフトバンク =リーグ戦20回戦(2019.08.24)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:中村 稔弥(1勝1敗0S)
敗戦投手:ミランダ(6勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(6号・3回表ソロ),中村 晃(1号・3回表2ラン)
【ロッテ】荻野 貴司(10号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは1点を追う1回裏、荻野のソロとレアードの適時打などで4点を挙げ、逆転する。続く2回には、清田の適時打などで一挙5点を加え、試合の大勢を決めた。投げては、2番手・中村稔がプロ初勝利。敗れたソフトバンクは打線が16安打を放つも、序盤の失点が響いた。

◆ロッテ荻野貴司外野手(33)が今季5度目の先頭打者本塁打を放った。1点を先制された直後、追い込まれてからの7球目、ソフトバンク・ミランダの143キロを引っ張った。 低い弾道の打球は風速8メートルの向かい風に負けず、左翼席へ突き刺さった。自身初の2桁本塁打となる10号ソロに「うれしいです。早い段階で追いつくことができて良かった」と笑顔を見せた。リードオフマンの一打で勢いに乗り、この回レアードの適時打などで3点を追加。2回にも清田、レアードの2打席連続適時打などで2回までに9点を奪った。

◆ソフトバンク先発のアリエル・ミランダ投手(30)が、またも苦手のロッテ打線につかまり、来日2年目で最短の1回1/3でKOされた。 初回に味方が1点を先制してのマウンド。いきなり先頭荻野に左翼スタンドへライナーで10号ソロを運ばれ同点にされた。さらに2死一、三塁で中村奨を投手へのゴロへ打ち取ったが、一塁へ悪送球し勝ち越し点を献上した。1回に4失点、2回も立ち直れず四球、安打、四球で無死満塁とし、3番マーティンに中犠飛を許したところで降板。リリーフも打たれ1回1/3で7失点を喫した。 「先発としての役割がまったく果たせなかった。ボールを操ることができずに、打者と勝負することができなかった。チームに申し訳ない」と肩を落とした。 今季ここまで6勝を挙げているミランダだが、ロッテ戦は今季4試合に先発して11イニングで20失点(自責17)、防御率13・91と打ち込まれている。

◆ロッテは荻野の先頭打者弾などで3回までに9得点。ソフトバンクは3回に柳田、中村晃の本塁打で5点差に迫った。 ロッテは4回無死一、三塁、ソフトバンクは5回2死一、二塁の好機で、ともに追加点を奪えず。ロッテ継投策で終盤戦へ。 ロッテは8回に松永が明石の適時打で1点を失うも、継投で逃げ切り連勝。2番手中村稔弥がプロ初勝利を挙げた。ソフトバンク・ミランダが4敗目。

◆ソフトバンク中村晃外野手が今季1号を放った。3回、柳田の6号ソロが飛び出すと、松田宣の右前打に続いて左腕中村稔の直球を右翼席上段へ豪快に運び去った。 「ラッキーです。風にも乗った感じ。しっかり集中して打てました。いいスイングだったと思う」。開幕前から自律神経失調症など体調不良に見舞われたが、今季62打席目で快音を響かせた。5回には中前打も放ちマルチ安打。大敗の中で気を吐いた。

◆ソフトバンクは打線が16安打を放ったが序盤の9失点が重く連敗した。 先発アリエル・ミランダ投手が来日最短の1回1/3、7失点でKOされた。今季4敗中3敗がロッテ戦。苦手な相手にのみ込まれ2軍へ降格。 工藤公康監督は「球が操れていなかった。打線はあきらめず、つなぐ意識がある。明日(25日)は今季ZOZOマリンで最後の試合なので勇姿を見せられるように」と、今季2勝9敗の鬼門での勝利を誓った。2位西武との差は3・5に縮まった。

◆ソフトバンクは連敗を喫した中、柳田悠岐外野手が2戦ぶりの6号ソロを放つなど2安打2打点と気を吐いた。 8点を追う3回、右翼席へライナーで突き刺した。「詰まり気味でしたが、スイング自体はしっかりできました」。初回は2死一、二塁から中前へ先制適時打。この日は復帰4戦目で初めてクリーンアップの5番に入った。左膝裏の肉離れから復帰した21日オリックス戦以降の3試合は2番で起用。慣れさせるためにも打席に多く立たせる工藤監督の考えからだったが「そのほうが(走者をかえす打順が)いい」と、"リハビリ"を卒業させた。 試合後は「3打席目以降がダメだったので反省するところ。もっと貢献しないといけませんね」と悔しそうに話した。2試合連続中堅を守りフル出場。送球エラーを1つ記録したが、強風のZOZOマリンでもしっかり打球を追えていた。「(感覚は)全然大丈夫」と、4カ月のブランクもなくなりつつある。 王球団会長も「少しずつ勘が戻ってきているね。いるのといないのでは全然違う。チームメートも違う。まだ大詰めがあるから」と話す。2位西武とは3・5ゲーム差。残り25試合とポストシーズン、ギータが暴れる舞台はまだまだ残っている。【石橋隆雄】

◆ロッテのドラフト5位ルーキー中村稔弥投手がプロ初勝利を挙げた。 2回でマウンドを降りた先発二木の後を受け2番手で登板。3回に柳田、中村晃から被弾しながらも、その後は立ち直り3回1/33失点。リードを守った。「打たれたけど勝ててよかった。次は抑えて勝てるようにしたい」。 対戦を心待ちにしていた亜大の先輩松田宣からは3回に安打を浴びたが、5回には三振を奪い「三振が取れたのは素直にうれしい」と笑顔を見せた。

◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が28日、ソフトバンク20回戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で出場。一回の第1打席に今季5本目の先頭打者本塁打を放ち、プロ10年目で初めて2桁本塁打をマークした。  「打ったのはストレート。早い段階で追いつくことができて良かった。2桁本塁打は初めて? そうですね。うれしいです」  一回に1点を先制されたがその裏、先頭で右打席に入った荻野がフルカウントからの7球目、ミランダの143キロの速球を鮮やかに左翼席へと運んだ。これまで本塁打は、2017年の5本が最高。初のシーズン10号本塁打に爽やかな笑顔を見せた。

◆チームトップタイの6勝を挙げているロッテ・二木康太投手(24)が先発。今季最短の2回5安打1失点で降板を告げられた。  「早い回にマウンドを降りてしまい、チームに申し訳ないです」  一回2死から内川、グラシアル、柳田に3連打を浴び先制を許すと、二回も甲斐、明石の8、9番に連打を浴びるなど、2回で実に63球を要した。  6年目の今季は開幕ローテーション入りこそ逃したが、3カード目の4月6日の初先発から1人、ローテーションを守ってきた。前半戦だけで自己最多にあと1勝に迫る6勝を挙げてオールスターにも出場したが、後半戦は一転して勝ち星なし。8月は3試合連続で5失点以上を喫し「3回連続で失敗したらファームに落ちるのが多いこの世界で、もう一戦チャンスをもらったので、しっかり結果で応えたい」と背水の陣で臨んだマウンドだったが、またしても結果を残すことができなかった。  井口監督は「真っすぐが3回連続で戻ってきていない。真っすぐがこないと、フォークも見極められる。きょうは風もあって、二木にとってはいいコンディションだったと思うんですが」と厳しい表情。25日にも出場選手登録を抹消され、2軍で再調整となる見込み。

◆ロッテのドラフト5位・中村稔弥投手(23)=亜大=がプロ初勝利をマーク。9-1の三回に2番手で登板し、2本塁打を浴びながら、3回1/3を3失点と踏ん張った。  「素直にうれしい。打たれたけど、勝ててよかった」。長崎・清峰高から亜大を経て入団した左腕。登板5試合目での初白星だった。  釣り好きで有名な城島健司氏(元ソフトバンクなど)と同じ長崎・佐世保市相浦小出身。中村稔は当時、同級生の親が持つ釣舟『幸正丸』に乗って沖釣りを楽しんだ。船長の岩崎藤次さん(50)は「野球だけじゃなく釣りのセンスもある。足腰がしっかりしているので、ぐらつきが少ないんです」と証言。丈夫な下半身は野球で鍛えられたものだが、揺れる船上でバランス感覚を養った。  チームは連勝で3位・楽天に再び1ゲーム差に迫った。初勝利を"釣り上げた"中村稔は「次は抑えて勝てるように頑張りたい」と成長を誓った。 (浜浦日向) 中村稔についてロッテ・井口監督 「流れが(相手に)行きかけていた中で、しっかり仕事をしてくれた」 今季5本目の先頭打者本塁打で、初の2桁本塁打到達にロッテ・荻野 「狙って打てる打者じゃないので、安打の延長だと思っている」 今季最短の2回で降板したロッテ・二木 「早い回にマウンドを降りてしまい、チームに申し訳ない」

◆復活した主砲は勢いを増した。それでもロッテに勝てない。また難敵に苦しめられ、ソフトバンク・工藤監督は淡々と試合を振り返った。  「最初に点を取っていい形で入っただけに、もったいないけど」  一回2死一、二塁、柳田の中前適時打で先制した。左膝のけがから復帰して4試合連続安打。好調のため、2番から5番に変更して成功したが、先発のミランダが大誤算だ。一回に4点を失い、1回1/3を7失点。2番手の椎野も止められず、二回までに3失策も絡んで9点を奪われた。  前日23日に6年ぶりの負け越しが決まったロッテ戦は、敵地での4カードすべて負け越しとなった。柳田は三回には右越えに6号ソロ。「少し詰まったけど、しっかりスイングできた。もっと貢献しないと」。25日以降もクリーンアップに座る。指揮官は「その方がいいと思う」と語ると、気丈に振る舞った。  「あしたは今季ここで最後の試合。ホークスの雄姿をお見せできるように頑張ります」  優勝へのマジックナンバーは28日以降に持ち越されたが、敵地での最後の一戦で首位の意地をみせる。 (安藤理) 自身最短の1回1/3で7失点KOのソフトバンク・ミランダ 「役割をまったく果たせなかった。ストライクゾーンで勝負できなかった。チームに申し訳ないよ」 三回に右翼席上段に1号2ランを放ったソフトバンク・中村晃 「点差がついてしまいましたけど、しっかり集中して打ちにいけました。いいスイングで打てたと思います」

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64504 0.561
(↓0.005)
-
(-)
25498
(+5)
464
(+9)
155
(+2)
101
(+1)
0.252
(↑0.001
3.590
(↓0.02)
2
(-)
西武
61541 0.530
(↑0.004)
3.5
(↑1)
27622
(+6)
589
(+5)
144
(+2)
118
(+4)
0.264
(-)
4.530
(↑0.01)
3
(-)
楽天
56564 0.500
(↓0.004)
7
(-)
27501
(+5)
497
(+6)
118
(+1)
39
(+1)
0.252
(↑0.001)
4.000
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
56583 0.491
(↑0.004)
8
(↑1)
26527
(+9)
502
(+5)
138
(+1)
70
(-)
0.248
(-)
3.960
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
55575 0.491
(↑0.005)
8
(↑1)
26482
(+7)
491
(+1)
83
(+2)
44
(-)
0.252
(-)
3.840
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
53585 0.477
(↓0.005)
9.5
(-)
27451
(+1)
511
(+7)
82
(+1)
103
(-)
0.244
(↓0.001)
4.010
(↓0.01)