ソフトバンク(☆5対1★)オリックス =リーグ戦20回戦(2019.08.22)・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:和田 毅(4勝2敗0S)
敗戦投手:張 奕(2勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(5号・7回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは1点ビハインドで迎えた5回裏、内川聖一とグラシアルの連続適時二塁打で3点を挙げ、逆転に成功する。7回には柳田のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・和田が6回1失点の好投で今季4勝目。敗れたオリックスは、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆好調オリックスが先手を取った。初回無死一、三塁から併殺打の間に1点を先制。ソフトバンクは3回まで1安打無得点。 ソフトバンクが5回に逆転した。2死一、二塁から内川、グラシアルの連続二塁打で3点を挙げた。オリックスは2回以降無得点。 ソフトバンクは柳田の5号ソロなど終盤に2点を追加し勝負を決めた。6年連続で対オリックスに勝ち越し。先発和田は4勝目。オリックス張奕は初黒星。

◆ソフトバンクの和田毅投手が6回1失点の好投で4勝目を手にした。 初回に1点を失ったが2回以降は修正。3回から4イニングはパーフェクトに抑える力投だった。「(初回の)1点は仕方ない、と割り切って投げた。3回からは低めを意識した。それがよかった」。6回、西浦を142キロの直球で空振り三振に切ると、珍しく左手でグラブをたたきガッツポーズをつくった。

◆オリックスは最下位脱出を逃した。先発の張奕が1点リードの5回2死から連続四球を与え、内川に逆転2点適時二塁打を浴びるなど3点を奪われ、この回途中で降板。 プロ初黒星を喫した。「打者に慎重になりすぎた。悔しい」。前日21日同戦で17安打14得点の打線も4安打1得点と沈黙。西村監督は「(打線の)立ち上がりがよくなかっただけにもっと点を取れていたら」と悔やんだ。連勝は5でストップ。これでソフトバンクに6年連続の負け越しが決まった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(30)が左膝裏肉離れからの復帰後8打席目で本塁打を放った。 4月7日ロッテ戦以来、137日ぶりの今季5号がダメ押しとなり、復帰2戦目で待望の勝利をつかんだ。 苦しんだ分だけ喜びは何倍にもなった。2点リードの7回1死。柳田らしい大飛球が左翼席まで届いた。「気持ちいい。やばい」。久々の感触、久々のハイタッチ、久々の「最高!」ポーズに表情が緩んだ。プロ入り後初めて2番に座った前日に続き、この日も同じ打順で先発したが、指名打者ではなく中堅の守備にも就いた。「昨日ボロ負けだったでしょ。助かりました」。涙した2軍復帰戦とは違い、これでもかというほど笑みがはじけた。 4カ月半に及ぶ長い時間。積極的には野球を見なかった。無理もない。朝からリハビリに励み、3歳の娘と夜9時には布団に入る生活だ。もちろん、悪いことばかりではなかった。「子どもと遊んだり、映画やドラマもいっぱい見た。人間の感情を取り戻しました」。野球ができなくても、普段どおりに過ごしてくれる家族が支えになった。 「脂肪っすよ」。本人はケラケラ笑うが、故障前より大きくなった体に工藤監督も目を見張った。バットやボールを触れなかった頃は、ひたすら上半身を鍛えた。「しんどい練習もしてきたんで、自信を持っていきたい」。前に進めない時期もあったが、ただ立ち止まっていたわけではなかった。 2位西武が敗れ、23日にも優勝マジック21が点灯する可能性がある。柳田は休んだ分も打って、もっと笑うつもりだ。【山本大地】

◆ソフトバンク内川聖一が逆転適時二塁打を放った。 5回2死一、二塁から張奕の141キロの直球を中越えにはじき返した。「前のチャンスで打てなかったので、絶対に打ってやろうと思っていた」。7回にも技ありの右前打で、3試合連続のマルチ安打。連続試合安打も「9」とし、打撃上昇の気配だ。

◆オリックス張奕(チョウ・ヤク)投手(25)が5回途中4安打3失点でプロ初黒星を喫した。 最速151キロの直球を軸に4回まで2安打無失点と力投。しかし5回2死一、二塁から内川に左中間への2点二塁打を浴びるなど、3失点で途中降板した。張は「ファームの時からの悪い癖で、打者に慎重になりすぎてしまった。悔しいです」と反省した。この日まで無四球登板を続け、プロ初先発初勝利から2戦2勝と勢いに乗っていたが、自身3連勝とはいかなかった。 慣れ親しんだ地での"凱旋(がいせん)勝利"はお預けとなった。福岡は福岡第一、日本経大で7年間過ごした地。外野手だった大学4年時には同球場で本塁打を放ったこともあり、試合前には「個人的には相性はいい」と話していた。戦いの場を打席からマウンドに変え、プロの投手として戻ってきたが、勝ち星を挙げることはできなかった。 西村監督は「(張は)5回で勝ちを意識してしまったんでしょけど、2死から2四球はもったいない」と苦言。次戦に向けて右腕は「今日はバランスが悪かった。上と下が合ってなかったので、そこを修正して次につながるように頑張りたい」と前を向いた。

◆ソフトバンクは柳田の5号ソロなどで5得点を奪い快勝。6年連続で対オリックスに勝ち越しを決めた。 ▼工藤公康監督が就任5年で監督通算413勝目。就任から5年目までの通算勝利数は54年水原監督(巨人)の413勝が最多で、工藤監督が27試合を残して歴代最多に並んだ。

◆ベテランはやはり頼りになる。ソフトバンク和田が6回2安打1失点の好投で4勝目を挙げた。前日(21日)は最下位オリックスに大敗。イヤな流れをサウスポーが断ち切った。 初回。いきなり先頭福田の三塁打から失点。「仕方ない。その後は0で抑えたいという気持ちで投げた」。立ち上がりから高めに浮く球を自己分析。2回以降は低めを意識し投球を修正した。気持ちの切り替えと、テクニカル面の修正能力。だてに通算17年もプロで飯を食っていない。この1戦の重要さもマウンドでかみしめていた。 「昨日はああいう形(大量失点)で負けていたし、今日の試合は落とせなかった。勝ってホッとしました」。3回から6回まではパーフェクト投球。5回裏の攻撃前。ベンチ裏のトイレで内川と一緒になった。「そろそろ打ちそうだね」と声をかけると「打ちますよ」と返した後輩が、直後に逆転二塁打。"トイレの約束"に応えてくれた。 7月20日の楽天戦(ヤフオクドーム)で右ふくらはぎがつり降板。選手登録を抹消された。ファームでの調整登板なく1軍復帰し、12日の日本ハム戦で3勝目。中9日で臨んだこの日のマウンドは間隔が空いた分、練習量を上げた。チーム最年長だが、季節に関係なくランニング量は誰よりも多い。「7回も感覚的にはいけたけど、ウチには頼もしいブルペン陣がいますから」。V奪回を目指すチームにとって、正念場の苦しさを知るベテラン左腕の存在は大きい。「7回(を投げるのは)次の課題にしておきます」。涼しい顔で38歳は言った。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆育成から今季支配下登録され、3度目の先発に臨んだオリックスの張奕は、1-0の五回2死から崩れた。福田、柳田を続けて歩かせてしまい、内川、グラシアルに連続の適時二塁打を浴びて3失点。自身2連勝中だったが、勝利投手の権利を目前にして逆転を許し、初黒星を喫した。「2アウトから慎重になりすぎた」と唇をかんだ。  台湾出身で、福岡は高校、大学時代を過ごした思い出の地。日本経大では、野手としてヤフオクドームの打席を経験しており「やりやすい。相性はいいんじゃないか」と好印象を抱いていた。ただ、投手へ転向して初めて立ったマウンドでは悔しい結果となった。

◆オリックスは14点を奪った前日とは打って変わり、打線が振るわず連勝が5で止まった。一回に先頭の福田が三塁打。続く西浦が歩いて一、三塁としたが、吉田正は併殺打に倒れ、その間の1点にとどまった。西村監督は「(和田の)立ち上がりは良くなかった。あそこでもっと取れていたら」と悔やんだ。  絶好調だった吉田正、ロメロ、モヤのクリーンアップも沈黙。攻撃の迫力を欠き、ソフトバンク戦は6年連続となる負け越しが決まった。

◆137日ぶりのアーチ。本拠地のお立ち台で「野球最高!」と笑顔で声を張り上げた。左膝の肉離れから戻った柳田悠岐外野手(30)が復帰後初本塁打を放ち、ソフトバンクが優勝へのマジックナンバー点灯に王手をかけた。  「完璧でした。やっぱ気持ちいい、やばい。(ファンも)みんな最高なんやなと思って、うれしかったです」  3-1の七回1死、神戸の149キロの速球を左翼席へ。復帰2試合目、8打席目で放った5号ソロで勝負は決した。2四球も選び、五回2死一塁では続く内川の逆転打につなげた。自身は一塁から一気に決勝のホームへ。前夜はDHで、この日は中堅。工藤監督は「脚の状態もいいんだなと感じた」と安心した。  2位・西武と5・5ゲーム差。23日の両軍の結果次第で、マジック「21」が点灯する。 (安藤理)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64484 0.571
(↑0.003)
-
(-)
27493
(+5)
452
(+1)
153
(+1)
98
(-)
0.252
(-)
3.570
(↑0.02)
2
(-)
西武
59541 0.522
(↓0.005)
5.5
(↓1)
29608
(+3)
578
(+5)
139
(+2)
113
(-)
0.263
(-)
4.520
(-)
3
(-)
楽天
56544 0.509
(↑0.004)
7
(-)
29490
(+8)
483
(+5)
115
(+3)
38
(-)
0.252
(↑0.001)
3.960
(↓0.01)
4
(1↑)
日本ハム
54565 0.491
(↑0.005)
9
(-)
28471
(+5)
484
(+3)
80
(+2)
43
(-)
0.251
(↓0.001)
3.850
(-)
5
(1↓)
ロッテ
54583 0.482
(↓0.005)
10
(↓1)
28515
(+5)
497
(+8)
136
(+2)
70
(+2)
0.249
(↑0.001)
3.990
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
52575 0.477
(↓0.004)
10.5
(↓1)
29444
(+1)
500
(+5)
79
(-)
102
(+1)
0.244
(↓0.001)
4.000
(↓0.01)