楽天(★3対12☆)ソフトバンク =リーグ戦19回戦(2019.08.14)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:武田 翔太(4勝3敗1S)
敗戦投手:則本 昂大(2勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(21号・3回表ソロ)
【楽天】和田 恋(2号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクは3-3で迎えた3回表、グラシアルのソロで勝ち越しに成功する。続く4回に福田と内川聖一の適時打で加点すると、その後も小刻みに得点を重ね、終わってみれば19安打で12得点を挙げた。投げては、先発・武田が8回3失点の好投で今季4勝目。敗れた楽天は、投手陣が振るわなかった。

◆楽天和田恋外野手(23)がプロ2本目の1発をバックスクリーンにたたき込んだ。 2回無死二塁からソフトバンク武田の初球カーブをしなやかに運ぶ2号2ラン。エース則本昂大投手(28)が2回までに3失点する中、一時同点に追いついた。「強引にいかなかったのが良かったですね。結果が出て良かったです」。7月に巨人からトレード移籍し、11日のオリックス戦でプロ初本塁打を放ったばかりだった。

◆敗れれば自力優勝が消滅する一戦で、楽天のエース則本昂大投手(28)が今季最短4回KOされた。 初回に先頭福田、中村晃と連続長打を浴びてあっさり先制されるなど、2回までに3失点。追いついてもらった直後の3回はグラシアルに1発を許し、捕手がルーキー太田から嶋に代わった4回にも福田の2打席連続タイムリーを含む2本の適時打を浴びた。 毎回の10安打6失点(自責5)はいずれも今季ワースト。立ち直る気配なくマウンドを降り「何もありません。チームのみんなに申し訳ないです」と悔しさをにじませた。

◆楽天青山浩二投手(36)が、プロ野球史上41人目の通算600試合登板を達成した。 大量8点ビハインドの7回から登板。上林から三振を奪うなど、3者凡退で抑えた。

◆ソフトバンクは1回に中村晃とデスパイネの適時打で2点先制。2回に楽天和田の2ランで同点も、3回にグラシアルが21号ソロ。 ソフトバンクは楽天則本から4回で6点を奪ってKOした後も6回に4本の適時打を放つなど着実に加点。楽天は3回以降1安打。 ソフトバンクは今季最多19安打で6連勝。武田が4勝目。3失策と守備が乱れた楽天は自力優勝の可能性が消滅。則本昂が3敗目。

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手がチーム再合流後、初となる4安打と大暴れした。 キューバ代表として国際大会に出場して、10日の復帰後は4試合連続で1安打。この日は同点の3回に決勝21号ソロを放つなど、今季3度目の固め打ち。「則本さんは日本を代表するいい投手。ああいう場面で点が取れて良かった」。ただ、初回は左前打を後逸し三塁に進まれ、「しっかり準備しないといけない」と反省も忘れなかった。

◆ソフトバンク武田翔太投手が5月10日ロッテ戦以来、3カ月ぶりの先発マウンドで白星をつかんだ。 2-0の初回に1失点し、3-1の2回も2失点と不安定だったが、3回以降は立ち直って8回3失点で4勝目。「めっちゃ緊張しました。いつもならグダグダになっていたところ、1歩前に進めたと思う」と序盤の失点を反省しながらも手応えをつかんだ。次回以降も先発で起用される見込みだ。

◆楽天は今季ワーストに並ぶ19安打を浴び、3失策と守備も乱れる大敗で自力優勝の可能性が消滅した。エース則本昂大投手が今季最短4回KOで3敗目。 初回に先頭から連続長打で先制され、追いついてもらった直後の3回はグラシアルに被弾。捕手がルーキー太田から嶋に代わった4回も立て直せず、毎回の10安打6失点(自責5)に「チームのみんなに申し訳ない」と肩を落とした。平石監督は「一方的な試合になってしまい、ファンに申し訳ない。今後次第で自力(優勝)も復活するかもしれない。とにかく明日取りにいかないと」と、同一カード3連敗阻止を誓った。

◆楽天青山浩二投手がプロ野球史上41人目、球団生え抜き初となる通算600試合登板を達成した。 7回をチーム唯一の3者凡退でピシャリ。「自分らしく『どこでも投げる』という気持ちで積み重ねてきた結果だと思う。素直にうれしい」と感慨をにじませた。平石監督は「どんな場面であろうが、自分のやるべき仕事をこなしてくれる」と14年目のベテランに敬意を表した。

◆まさに無敵の若鷹軍団だ。ソフトバンク打線が今季最多19安打で12点を挙げ、今季2度目の6連勝を飾った。 今季初対戦の楽天則本昂に初回から襲いかかった。1番福田が右翼線二塁打でチャンスをつくり、2番中村晃が甘いフォークボールを捉えて右翼線へ先制適時三塁打。「最後に甘い球が来てくれて、仕留められてよかった」。昨年の対戦成績は10打数5安打2打点。好相性は続いていた。則本昂には4回までに10安打を浴びせ、3年ぶりに6点を奪ってKO。2番手辛島以降も攻撃の手を緩めず、小雨の仙台で上位進出を狙う楽天をたたいた。 10日に戻ってきた福田、中村晃、グラシアルの3人で8安打5打点。工藤監督は「いい投手なので初回、2回で点を取ろうと。初回から集中して打席に入ってくれた。グラシアルも時差(ぼけ)や疲労がある中よく頑張ってくれている」とほめた。 110試合目のスタメンマスクは今季2度目の高谷を起用。ベテランが3カ月ぶりに先発した武田を引っ張った。打線を組み替えて、甲斐、今宮を休ませながらの大勝。9回には途中出場した上林、高田も安打を放つなど、生存競争の激化もチーム力を高めている。工藤監督は「選手のコンディションを見てやっているが、選手が自分以上のものを出してくれる。疲労などを考えてやっていくのがうまくチームがまわっていく方法」と、胸を張る。故障者は続出しているが、さらなる故障者を出さず、チームがバテることもない。この日で楽天の自力Vを消し、最短で18日にもマジックが点灯する。指揮官の思い通りに首位を独走し続けている。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクの福田が2打席連続の適時打を放った。2-1の二回は2死二塁から、速球をたたいて中越えの適時二塁打。四回1死二塁では、中前に運んだ。「得点圏だったので積極的に打ちに行った」と声を弾ませた。  6月30日以来の1番で先発。リードオフマンの役割を果たし、則本昂を攻略する糸口をつくった。一回には一塁線を破る二塁打で出塁し、先制のホームを踏む。適時打の四回も一塁から快足を飛ばし、内川の二塁打で生還した。内川は「タイムリーになったのは秀平のおかげ」と福田をたたえた。

◆楽天の則本昂は10安打と打ち込まれて4回6失点で降板した。一回は福田、中村晃の1、2番に連続長打を浴びてすぐに1点を失うと、デスパイネにも適時二塁打を浴びた。3-3と追い付いた直後の三回はグラシアルのソロ、四回にも2本の適時打を浴びて踏ん張れなかった。  制球が甘くなったところを次々と捉えられた。まさかのふがいない投球で役割を果たせなかったエースは「何もありません。チームのみんなに申し訳ないです」と悔しさをにじませた。

◆5月10日以来の先発となったソフトバンクの武田が、8回4安打3失点で4勝目を挙げた。二回までに3点を失いながら立て直し、三回以降はテンポよく1安打に抑えた。「めっちゃ緊張した。これじゃいかんと思って、三回から切り替えられた」と笑顔を見せた。  開幕直後は先発ローテーションを任されながら不本意な投球が続き、中継ぎに。2軍では、先発として再調整した。しっかり役割を果たし「やってることは徐々にいい方向に出ている」と手応えを口にした。

◆楽天投手陣は19安打を浴びて12失点と崩壊。首位ソフトバンクとは7・5ゲーム差に開き、自力での優勝の可能性が消滅した。3-3とした直後の三回に則本昂がソロを浴び、流れを手放した。救援陣も踏ん張れず、一方的な展開となった。  3失策はすべて失点につながり、拙守も目立った。平石監督は「こんな試合になって申し訳ない。立ち止まるわけにはいかない。あしたの試合を取りにいかないと」と懸命な姿勢を見せた。

◆約3カ月ぶりに先発した武田が尻上がりの8回4安打3失点で4勝目を挙げた。「緊張したけど(捕手の)高谷さんに救われました。ベンチでも話をして導いてくれ、気持ちを切り替えて投げられました」。二回までに3失点も、三回以降は1安打。91球で今季最長イニングを投げ、先発では4月11日以来の白星だ。5月中旬に中継ぎに配置転換され、7月中旬に2軍降格して復活。今後も先発で起用される方向だ。

◆打線爆発で2年ぶりのリーグ制覇に向かってラストスパートだ。優勝争いのライバルを次々と撃破。小刻みに得点が刻まれたスコアボードを背に引き揚げてくるナインをソフトバンク・工藤監督は誇らしげに迎えた。  「一回か二回に何とか点を取りたかったけど、1打席目からよく集中してくれた」  一回先頭の福田が右翼線二塁打で突破口を開いた。続く中村晃が右翼線に先制三塁打を放つなどして、則本昂から早々に2点を奪った。同点とされた直後の三回にはグラシアルが勝ち越しソロを放つなど、相手エースから計6点を奪って4回でKO。五回まで毎回得点を刻み、今季最多19安打、12得点の大勝で6連勝を決めた。  福田は6月30日以来の1番で、則本に昨季10打数5安打の中村晃は今季初の2番だ。連勝中にも関わらず、クリーンアップ以外の打順を前夜と変更。故障者続出で、常に当日の最善策を探して多彩な起用を繰り出してきた。終盤を迎え、さらにタクトがさえてきた。  「コンディションをみて起用しているけど、出る選手が自分の役割、それ以上の仕事をしてくれてうまくいっている。選手のおかげです」  毎日トレーナーに各自の体調を確認し、各部門のコーチと戦略を練る。就任5年目で「一番長い」と語る今季だが、監督室に呼ぶ前にコーチ陣からの提案が増えた。舞台裏でも成長したチームが一枚岩で加速した。  「疲労も考えているし、それでチームがうまくまわれば。今後もしっかりコンディションを把握して使っていきたい」  前のカードで3連勝した日本ハムに続き、楽天の自力優勝の可能性も消した。直接対決で引導を渡し、残る西武と次カードで対戦。最短で18日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。 (安藤理) 三回に勝ち越しの右越え21号ソロなど4安打2打点のソフトバンク・グラシアル 「則本はいい投手だと知っているし、チームを助けられて良かったよ。各自、しっかり準備ができているね」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61454 0.575
(↑0.004)
-
(-)
33466
(+12)
415
(+3)
146
(+1)
93
(+1)
0.252
(↑0.002
3.440
(↑0.01)
2
(-)
西武
56501 0.528
(↑0.004)
5
(-)
36564
(+8)
530
(+7)
128
(+2)
109
(+1)
0.262
(↑0.001)
4.380
(↓0.02)
3
(-)
楽天
53523 0.505
(↓0.005)
7.5
(↓1)
35467
(+3)
457
(+12)
108
(+1)
38
(-)
0.252
(-)
3.950
(↓0.03)
4
(-)
日本ハム
52534 0.495
(↓0.005)
8.5
(↓1)
34448
(+4)
455
(+9)
75
(+1)
42
(-)
0.253
(-)
3.850
(↓0.05)
4
(1↑)
ロッテ
52533 0.495
(↑0.005)
8.5
(-)
35494
(+9)
473
(+4)
132
(+4)
68
(-)
0.250
(↑0.001)
4.010
(-)
6
(-)
ORIX
47565 0.456
(↓0.005)
12.5
(↓1)
35399
(+7)
481
(+8)
73
(-)
95
(-)
0.241
(↑0.001)
4.040
(↓0.04)