ロッテ(☆6対1★)日本ハム =リーグ戦13回戦(2019.07.09)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:佐々木 千隼(1勝0敗0S)
敗戦投手:中村 勝(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】近藤 健介(1号・6回表ソロ)
【ロッテ】清田 育宏(6号・3回裏満塁)

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◆ロッテは2回裏、田村の適時打で先制に成功する。続く3回には、清田のグランドスラムなどで一挙5点を挙げ、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・佐々木が7回5安打1失点の力投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、投打がかみ合わず、連勝は4で止まった。

◆約2年ぶりに1軍の先発マウンドに上がった日本ハム中村勝投手(27)が3回途中6失点でKOされた。  1回を3者凡退に抑え、好スタートを切った後の2回。2死一、二塁から田村に直球を右前へとはじき返される先制適時打を献上。 3回には無死満塁のピンチから1点を追加されると、清田に134キロの直球を左翼スタンドへと運ばれる満塁弾を浴び、1つのアウトも取れずにノックアウトとなった。3回途中、打者14人に対し59球、3安打6失点4四球で、直球の最速は138キロだった。 17年に右肘内側側幅靱帯(じんたい)損傷の再建術を受ける前の同年6月1日DeNA戦(札幌ドーム)で勝利して以来の1軍マウンドも白星をつかむことはできなかった。「チームが連勝中で良い流れの中、自分でリズムを崩してしまい苦しいピッチングとなってしまいました。無駄なボール球が多かったですし、こういう結果となったのは実力不足だと思うので、しっかり練習していきたいと思います」と話した。

◆ロッテが2回に先制。2死一、二塁で田村が右前適時打を放った。3回にも清田の6号満塁弾などで5点を追加した。 日本ハムは6回にようやく反撃。それまで抑えられていたロッテ先発佐々木から、近藤が今季初本塁打を放って1点を返した。 試合はそのままロッテが6-1で勝利。佐々木に17年9月21日の西武戦以来、656日ぶりの白星がついた。日本ハム中村は今季初黒星。

◆日本ハム近藤健介外野手が今季初本塁打を放った。 6点を追う6回2死、ロッテ佐々木から、逆方向となる左翼スタンドへ運ぶ1号ソロ。「良い感じでとらえられたのでよかった。しっかり打ちにいけたし、風にもうまく乗ってくれてよかったと思う」と振り返った。

◆ロッテの16年ドラフト1位、佐々木千隼投手(25)がうれしい656日ぶり勝利を挙げた。昨年右肘を手術した右腕は2年ぶりに1軍で先発。日本ハムを7回1失点に封じて、17年9月21日の西武戦以来の白星を手にした。チームはここまで5位。苦しい戦いが続くが、球宴後の巻き返しへ向け、井口監督は佐々木を後半戦のローテーションへ組み込むと明言した。お立ち台に上がった佐々木はファンの大歓声を耳にすると「ちょっと泣きそうです」と声を詰まらせた。最後に勝ってから2年近い月日が流れた。「喜びというよりホッとしたというか...。やっと勝てたというか。そっちの方が大きい」。その目は真っ赤だった。 ルーキーイヤーの17年に4勝(7敗)。だが昨年は開幕直後からの不調に加え、7月には右肘関節の遊離体を除去する手術を受けた。結局1軍登板はなし。この日が17年10月5日楽天戦以来となる1軍のマウンドだった。 試合前から緊張し、立ち上がりはボールも多かった。2回までに39球を費やした。だが「投げていくにつれてほぐれていきました」。3回以降はキレのある直球にシンカー、スライダーを交えて好投。6回終了時に首脳陣から状態を聞かれると「大丈夫です」と、自ら続投を志願した。 当初、手術は簡単なものだと思っていた。だが痛みが戻る一進一退の状態が続き、復帰が大幅に遅れた。今年4月3日イースタン・リーグのヤクルト戦でようやく実戦復帰。だが当初は打ち込まれることも多く、捕手と相談。もともと横投げに近いスリークオーターだが「(今より)肘が低い位置で投げていた。打者からしても見やすいだろうという話をして。ちょっとずつですけど意識を『上から(投げる)』にしていった」という。 井口監督は試合後「コントロールも非常に良かったですし、攻めるピッチングをしてくれた」と高く評価。後半戦のローテーションについても「出てきて欲しいと期待して投げさせているわけですから。千隼は(ローテに)入ってくると思います」と明言。佐々木の復活とともに、チームも逆襲をスタートさせる。【千葉修宏】

◆ロッテの5番清田育宏外野手が佐々木千隼投手を援護する1発を放った。3回に1点を追加し、なおも無死満塁。中村の直球を左翼席へ運んだ。 「今日は試合前に千隼に声をかけたらすごい緊張していたので、先に点を挙げられてよかった。満塁はプロで2本目なんですけど、なかなか打てるものじゃないので非常にうれしいです」と喜んだ。

◆日本ハム2年目の鈴木遼太郎投手が、プロ入り初のマウンドに上がった。 7回から登板し、2イニングを無失点。1発のある井上にも直球勝負で挑み、145キロストレートで三振を奪った。「ファームでやってきたことを出せたと思う。思ったところに投げられた。結果、内容にこだわっていきたい」と、次回登板へ向けて気を引き締めていた。

◆右肘のトミー・ジョン手術を乗り越えた日本ハム中村勝投手(27)が、確かな再起の1歩を踏み出した。 ロッテ13回戦(ZOZOマリン)で、17年6月以来768日ぶりに先発。「すごく興奮もしたし、緊張もした」。立ち上がりは3者凡退スタート。「初回はしっかり投げたボールは打者を差し込めていた」。復活星は逃したが、苦しいリハビリ生活を経て、2年ぶりに1軍の舞台にカムバックした思いをぶつけられた。 完全復活の途上であることも再認識した。2回は2四球でピンチを広げ、田村に先制打を献上。3回も自らの野選で失点すると、無死満塁から清田にグランドスラムを浴びた。2回0/3を3安打6失点。「あらためて、実力不足だなと感じた。練習あるのみです」。悔しさを味わえるのも、目指してきた場所に戻ってこられたから。だからこそ、力強く、言葉も紡いだ。 中村 やっとスタートラインに立てた。1軍の舞台で投げる目標も達成できた。その中でチームに貢献できないと使ってもらえない。ファームに戻って、誰よりもいい成績を出して、また呼んでもらえるようにしたい。 栗山監督も「必死な思いは伝わりすぎていた。そういう思いは必ず、チームを前に進めてくれるはず」と熱く語った。チームの連勝は4で止まったが、覇権奪回に必要な戦力のひとりが戻ってきた。【木下大輔】

◆6日楽天戦以来3試合ぶりにスタメン出場した日本ハム清宮幸太郎内野手が、3打席連続三振に倒れた。 2、5回は右腕佐々木、8回は左腕の松永の投球に、バットは当たらず。23打席連続無安打と苦しむが「プラス思考でいければいいと思います」と気丈に話し、球場を後にした。

◆日本ハム王柏融外野手(25)が9日、ロッテ13回戦(ZOZOマリン)の6回の守備で右肩付近を痛めて途中交代した。 左中間への打球を追い、スライディングキャッチを試みた際に負傷。1度はプレーを続行したが、交代となった。病院に行く予定はなく、10日の出場は当日の状態を見て判断される見込み。栗山英樹監督(58)は「大丈夫。明日は行けると思う」と話した。

◆約2カ月ぶりに1軍登板した日本ハム斎藤佑樹投手(31)が3回1/3を無失点に抑えた。 先発中村の後を受け、6点を追う3回無死の場面から2番手でマウンドへ。1死から井上に左前安打を許すも、この回を無失点。続く4回、5回も無失点とし、6回1死から藤岡に二塁打を打たれたところで降板となったが、打者13人を3安打無失点に抑えた。 5月3日の西武戦(メットライフドーム)以来の1軍マウンドを終えて「鎌ケ谷でやってきたのと同じような感じで、気持ちの上で変わらず投げられた」と話した。

◆ロッテの清田育宏外野手(33)が9日、日本ハム13回戦(ZOZOマリン)に「5番・右翼」で出場。三回の第2打席で左翼席へ、2015年5月23日のオリックス戦(京セラ)以来、4年ぶりプロ2本目となる6号満塁本塁打を放った。  「ど真ん中でした。今日は千隼が(佐々木)が今季初登板で、楽に投げさせてあげたいと思っていたので、チャンスでしっかりとランナーを返すことができて良かった」  1-0の三回、無死満塁からレアードの投ゴロで、一時は本塁封殺と判定されたが、リプレー検証の結果覆り(記録は野選)、1点を追加。直後に打席に立った清田が、日本ハム先発・中村の2球目の直球を完璧にはじき返し、鮮やかな放物線が左翼席に着弾した。  この日は2017年ドラフト1位の佐々木が、2年ぶりの1軍復帰登板。清田が後輩に貴重な4点をプレゼントした。

◆ロッテの佐々木千隼投手(25)が9日、日本ハム13回戦(ZOZOマリン)で2年ぶりに1軍で先発登板。7回5安打1失点で、2017年9月21日の西武戦以来、656日ぶりの白星を手にした。  「ちょっと泣きそう。手術してここまで長かった。やっと勝てたというのが大きい」とお立ち台で声を震わせた。  一回に2死から安打と四球で一、二塁のピンチを招いたが、王を冷静に二ゴロに仕留めて無失点。その後も打たせて取る投球で、終わってみれば散発5安打、5奪三振の好投で、相手に流れを渡さなかった。  2016年秋のドラフトで外れ1位ながら5球団が競合した右腕は昨季、右肘の手術を受け、1軍での登板がなかった。悔しさをバネに、今季は2軍で10試合に登板し2勝2敗、防御率3・57。つかんだチャンスで、しっかりと結果を残した。  井口監督も「昨年手術をして、しっかり仕上げてここまできてくれた」と絶賛。オールスター休みを挟むため、あす10日に一度抹消させるが、後半戦のローテーション入りを明言した。

◆2017年に右肘内側側副靱帯再建手術を受けた日本ハムの中村が先発で2年ぶりに復帰し、2回0/3を投げて3安打6失点で黒星を喫した。二回に2四球でピンチを招いて先制適時打を許すと、三回に先頭打者への四球から清田に満塁弾を浴びるなど5点を失いKOされた。  チームの連勝は4でストップ。「チームに申し訳ない。無駄なボール球が多かったし、こういう結果となったのは実力不足」と肩を落とした。

◆日本ハムの王柏融が左翼の守備で六回1死から藤岡の打球を捕球しようとした際に右肩付近を痛め、次打者の打席途中に大事を取って退いた。球団によると、病院には行かずに様子を見る。

◆清田が三回、左翼席へ6号満塁本塁打を放ち「ど真ん中。(右飛だった)1打席目に差し込まれていたので、真っすぐを思い切り振りにいった結果」と笑顔を見せた。2015年5月23日のオリックス戦以来、4年ぶり2本目の満塁弾に「なかなか打てるものではないので、すごくうれしい」とお立ち台で声を弾ませた。

◆プロ入り後初めて「9番・一塁」で3試合ぶりに先発出場した清宮は3打席連続三振。6月22日の中日戦から23打席連続無安打、16三振と極度の不振だが「プラス志向でいければいいと思う」と気丈に振る舞った。チームの連勝は4でストップ。栗山監督は悩める20歳の長距離砲について「何とかしないといけない。(この経験を)プラスにしてくれれば」と切に願った。

◆久々に味わう喜びだった。ロッテ・佐々木千隼投手(25)が2年ぶりに先発し、7回5安打1失点。新人だった2017年9月21日以来、実に656日ぶりの白星を手にした。  「ちょっと泣きそう。手術してここまで長かった。やっと勝てたというのが大きい」と、お立ち台で声を震わせた。  16年秋のドラフト会議で外れ1位ながら5球団が競合。17年は4勝(7敗)を挙げたが、昨季は7月に右肘の手術を受けるなど、1軍登板機会なし。テレビで1軍の試合を見ながら「早くあそこで投げたい」と誓いを立てた。日差しの強い2軍施設でリハビリに励み、精悍(せいかん)さが増した顔つきは、同僚から日焼けサロンに通っていると疑われたほどだ。  右肘への負担を減らす投球フォームを模索した結果、体重移動を意識した下半身主導へと改良された。「真っすぐの質は前より良くなった。長い期間、毎日サポートしてもらったトレーナーの方々に元気な姿を見せられてよかった」。首脳陣は球宴明けの先発枠に、佐々木を加える方針。人生最大の試練を乗り越えた右腕が後半戦のキーマンになる。 (浜浦日向)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48314 0.608
(↑0.005)
-
(-)
60356
(+3)
311
(+2)
115
(+1)
73
(+1)
0.255
(↓0.002)
3.400
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
41384 0.519
(↓0.007)
7
(↓1)
60354
(+1)
342
(+6)
58
(+1)
35
(-)
0.258
(↓0.001)
3.830
(↓0.03)
3
(1↑)
楽天
40392 0.506
(↑0.006)
8
(-)
62361
(+6)
351
(+1)
85
(+2)
27
(-)
0.249
(-)
4.170
(↑0.04)
4
(1↓)
西武
40401 0.500
(↓0.006)
8.5
(↓1)
62416
(+2)
401
(+3)
90
(-)
86
(-)
0.258
(↓0.001)
4.380
(↑0.03)
5
(-)
ロッテ
38402 0.487
(↑0.006)
9.5
(-)
63363
(+6)
351
(+1)
99
(+1)
52
(+1)
0.246
(-)
3.960
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
35425 0.455
(↓0.006)
12
(↓1)
61286
(+1)
353
(+6)
55
(+1)
72
(+1)
0.233
(↓0.001)
3.850
(↓0.04)