オリックス(☆3対2★)DeNA =交流戦3回戦(2019.06.06)・大阪ドーム=
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DeNA
00010001021111
ORIX
00120000X31200
勝利投手:榊原 翼(3勝3敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝1敗16S))
敗戦投手:東 克樹(3勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】筒香 嘉智(12号・8回表ソロ)

  DAZN
◆オリックスは3回裏、吉田正の適時打で先制する。直後に追いつかれて迎えた4回には、福田の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・榊原が7回1失点の好投で今季3勝目。敗れたDeNAは、9回に一打逆転の好機をつくるも、あと一歩及ばなかった。

◆オリックス福田周平内野手(26)が1軍昇格即スタメン起用に応えた。打撃不振を理由に5月27日に出場選手登録を抹消され、10日間の2軍調整期間を経て、この日1軍に合流。 2番二塁で出場し、同点で迎えた4回1死二塁から東が投じた内角直球をとらえ、右翼線へ抜ける適時二塁打で勝ち越し点を生み出した。 福田は「ここまで打ちたいという欲が強すぎたので、結果を気にせず、自分のスイングをすることを心掛けたことがいい結果につながったと思います」とコメント。帰ってきた主将が、チームに勢いをもたらした。

◆オリックス榊原、DeNA東の投げ合い。オリックスは3回、吉田正の左翼越えの適時二塁打で先制。DeNAは3回まで無得点。 DeNAは4回、1死満塁から柴田の中犠飛で同点。オリックスはその裏、福田の適時二塁打などで勝ち越しに成功した。 DeNAは8回、筒香の12号ソロで1点を返すも追い上げ届かず。オリックスが連勝で7カードぶりのカード勝ち越し。榊原3勝目、増井16セーブ目、東2敗目。

◆DeNAの昨季新人王の状態が上がらない。先発東克樹投手が3回1/3を投げ、8安打3失点で2敗目を喫した。最速143キロと本来の球威にはほど遠く、3回、4回と直球をはじき返されて失点を重ねた。 「ボールにうまく力を伝えることができず、また制球も不安定で、試合の中で修正することができなかった。直球の質を上げられるように取り組んでいく」と課題を口にした。

◆オリックス福田周平内野手が1軍再昇格即スタメン起用に応える活躍で、チームを約1カ月ぶりの連勝に導いた。 同点で迎えた4回1死二塁。東が投じた内角直球をコンパクトなスイングで振り抜いた。「(体が)開かずにいい形でインパクトすることができた」と右翼線へ抜ける決勝の適時二塁打を振り返った。2安打1打点で3得点全てに絡んだ。2年目の若き主将はプロ初のお立ち台で「この日に照準をしぼってファームでやってきた。いい形でチームに貢献できてよかった」と喜んだ。 打撃不振で5月27日に出場選手登録を抹消されたが、最短10日間の抹消期間で1軍に戻ってきた。2軍にいる間は全試合を自宅のテレビでチェックした。「この選手落ち込んでるなとか、そういう風な目線で見られた。ネガティブな心があれば表情にも出てくる。やっぱり生きた顔でやっていきたいと思いました」。主将として態度とプレーでチームをもり立てた。 チームを7カードぶりの勝ち越しに導いた主将の活躍に指揮官は、「気持ち的なところを切り替える意味でファームにいってもらった。ヒット2本は大きい。いい働きをしてくれました」とたたえた。福田は「僕の一番の仕事はホームベースを踏むこと。これからもたくさん打って、たくさん踏んでいきたい」。チームに頼もしい主将が帰ってきた。【古財稜明】

◆オリックス先発榊原翼投手が7回1失点の粘投で今季3勝目を挙げた。8安打を浴びながら、何度も訪れたピンチを強気の投球でくぐり抜け、最少失点で踏ん張った。 西村監督は「あそこの回まで投げてくれたらナイスピッチングですね」と評価。しかし、7回にソトの打球が右手親指付近に直撃。試合後、大阪市内の病院を受診し、エックス線検査、CT検査の結果「右手親指根元付近の打撲」と診断された。大事をとって、出場選手登録を抹消される見込みだ。

◆オリックス吉田正尚外野手が先制打を含む3安打で打線をけん引した。3回無死一塁から東が投じた外角直球をとらえ、左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。 「しっかりボールに対してアプローチすることができた。意外に延びました」。この日DeNAは遊撃手を二塁ベース後方に配置する「吉田正シフト」を敷いてきた。「対策してくるチームの上をいけるように。ライナー性の打球であれば、いい感じで間を抜けると思う」と語った。

◆試合中右手に打球が直撃し、7回終了後に降板したオリックス榊原翼投手(20)が6日、試合途中に大阪市内の病院を受診し、エックス線検査、CT検査の結果「右手親指根元付近の打撲」と診断された。 7回にソトの打球に右手を出したことに榊原は「やってはいけないことです」と反省。この日は何度も訪れたピンチを強気の投球でくぐり抜け、7回1失点で3勝目を挙げた。「守備のみなさんに助けられて、なんとか最少失点で粘ることができた」。大事をとって、7日に出場登録を抹消される。

◆DeNA東が3回1/3を投げ、8安打3失点で2敗目を喫した。アレックス・ラミレス監督のコメント。 「今日は厳しかった。最後は直球が133キロ。見慣れた東じゃなかった。(今後の登板間隔は)ちょっと考えます」

◆オリックスの吉田正が逆方向への二塁打で先制点をたたき出した。 三回無死一塁で東の高めの直球をはじき返すと、打球はぐんぐんと伸びて左翼フェンスを直撃。4試合ぶりの打点をマークした左打者は「少し上がりすぎたかなと思ったが、なんとか適時打になってくれてよかった」とほっとした様子だった。  今季は相手チームからの厳しいマークもあって、なかなか状態が上向かない。それでも「とにかく後ろにつないでいく気持ちで打った」と気迫で快打につなげた。  昨季の交流戦では打率3割9分7厘、3本塁打、10打点をマークしてMVPに輝いた。悩めるスラッガーはチームとともに再び交流戦で復調のきっかけをつかめるか。

◆オリックスの西村が1軍に昇格し「7番・右翼」で即先発出場したが、2打数無安打に終わった。五回に代打を送られて交代した2年目の外野手は「やっぱりこの舞台で結果を出さないと」と唇をかんだ。  二回の第1打席は空振り三振。1死満塁の好機で迎えた三回は遊飛に倒れた。ただ、タイミングの取り方などに手応えを感じたようで「やってきたことは間違っていない。次は結果を出せるようにしたい」と闘志を燃やした。

◆DeNAはオリックス戦を2年連続で負け越した。1点差の九回2死二、三塁ではソトが空振り三振に倒れた。  ラミレス監督は「打者なので打つ時も打たない時もある。仕方ないこと」とかばったが、ソトは本塁打王に輝いた昨季も交流戦期間は打率1割8厘と苦しんでおり、今季も3戦無安打のスタートとなった。  この日は犠飛と筒香のソロによる2点止まりで10残塁。監督は「チャンスはつくれたが、投打がかみ合わなかった」と拙攻を嘆いた。 筒香(八回に10試合ぶりとなる特大の12号ソロ) 「自分のスイングで強く打つことができた」

◆オリックスの榊原が7回1失点の力投で3勝目。8安打を許したが、低めに集めて踏ん張り、9試合連続のクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)をマークした。「守備に助けられ、最少失点に粘れたことはよかった。ピンチの場面でも大胆にいけた」と納得の様子だった。  1死満塁を招いた四回は柴田の犠飛で1点を失ったが、続く大和を三振に仕留めた。七回に右手親指付近に打球を受け、この回限りで降板した。  大阪市内の病院で打撲と診断され、7日に出場選手登録から外れる見込み。 西村監督(7回1失点の榊原に) 「あそこの回まで投げてくれたらナイスピッチング」 吉田正(3安打1打点) 「しっかりセンター方向を意識して打ちに行けた。続けていきたい」

◆オリックス・榊原翼投手(20)が6日、大阪市内の病院で精密検査を受け、「右手親指根元付近の打撲」と診断された。7日に出場選手登録を抹消される。  榊原はこの日のDeNA戦に先発。7回を1失点で今季3勝目を挙げたが、七回に相手打者の打球が右手親指を直撃。降板後はアイシングを施し、その後、病院に向かった。次回登板は未定。

◆「マサタカ!」。ティー打撃を行うオリックス・吉田正の元に、DeNA・筒香が笑顔で歩み寄った。吉田正と同じ1993年生まれのDeNA・柴田を通じてバットを譲ってもらったお礼を伝えた。吉田正とは昨年の球宴で開催されたホームランダービーで対戦して勝利。談笑は数分間だったが、両リーグを代表する左のスラッガー同士の豪華なツーショットとなった。

◆敵地が、どよめきに包まれた。DeNA・筒香嘉智外野手(27)が八回、右翼席最上段付近に着弾する推定飛距離140メートルの特大12号ソロを放ったが、勝利にはあと一歩届かなかった。  1-3の八回にオリックス・近藤から10試合ぶりの一発をほうり込み「(手応えは)よかったです」と振り返ったが、カード初戦白星からの2連敗に「試合をやるのは選手。試合の中で勝ちゲームを作っていかないといけない」と表情を険しくした。  打線がつながらず、五回無死二塁、七回無死一、三塁の好機にも無得点。11安打で10残塁では厳しかった。「投手と野手がかみ合った試合をできたらいいと思います」と筒香。交流戦のスタートはパ・リーグ最下位のオリックスに負け越した。主砲を先頭に、7日から西武を相手に本拠地・横浜で仕切り直す。 (湯浅大)

◆帰ってきた主将が勝利に導いた。1軍再昇格したオリックス・福田が、「2番・二塁」で即スタメン出場。2安打1打点2得点で、プロ初のお立ち台に上がった。  「この日に照準を絞ってやってきた。よかったです」  三回に右前打で出塁し、先制のホームを踏むと1-1の四回1死二塁からは右翼線に決勝の適時二塁打。「体が開いてしまう」と課題だった内角球を見事に弾き返した。  チームは約1カ月ぶりの2連勝で、交流戦の最初の3連戦は3年連続となる勝ち越し。西村監督も「(福田の存在は)大きい。チームも乗ってくる」とうなずいた。  新主将に任命されたプロ2年目。開幕直後は好調も5月の月間打率は・167(66打数11安打)と苦しんだ。同27日に2軍降格。将には「(打席で)悩んでいるんじゃないか。1回、下でリフレッシュしてこい」と言葉をかけられた。  2軍では「試合に出場した翌日は練習日」というスケジュールを繰り返し、課題を克服。1軍も全試合をテレビ観戦し「けっこう表情が(カメラで)抜かれているんですね。落ち込んでいる顔していたら、落ち込んでいるのかな、とか、寝不足かなとか」とナインの変化を感じ取った。  そして、再昇格したこの日。イベントで使用された自身の等身大のパネルを発見すると、目につくようにロッカールームからグラウンドに続く通路に置いた。練習に向かうチームメートも思わず笑みに。その後、撤去され「誰が片付けたんですか?」と苦笑いしたが、盛り上げようと動いた。  「僕にできる役割をしっかりこなしたい」  前夜は田嶋が1軍に復帰し、今季初勝利を挙げた。この日先発した榊原は右手親指根元付近の打撲で7日に抹消されるが、今度は主将がチームを救う。これまでの悔しさをぶつける。 (西垣戸理大)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
-
(-)
1517
(+6)
10
(+4)
10
(+2)
4
(+3)
0.298
(↑0.036)
3.000
(↓0.5)
2
(-)
阪神
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1519
(+4)
11
(+3)
3
(-)
5
(-)
0.319
(↓0.036)
3.330
(↑0.38)
3
(2↑)
ORIX
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
159
(+3)
5
(+2)
1
(-)
1
(+1)
0.308
(↑0.009
1.670
(↓0.17)
4
(6↑)
西武
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1515
(+9)
15
(+2)
6
(+5)
3
(+1)
0.291
(↑0.051)
4.500
(↑1.07)
5
(2↑)
巨人
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
157
(+2)
7
(+1)
4
(+1)
0
(-)
0.238
(↓0.016)
2.420
(↑0.76)
6
(3↑)
日本ハム
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1510
(+3)
12
(+1)
2
(-)
3
(+1)
0.250
(↑0.023)
3.210
(↑1.05)
7
(3↓)
ヤクルト
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1512
(+1)
10
(+3)
3
(-)
2
(-)
0.225
(↓0.018)
3.040
(↑0.34)
8
(2↓)
楽天
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
157
(+1)
7
(+2)
2
(-)
0
(-)
0.226
(↓0.041)
2.330
(↑0.17)
9
(6↓)
広島
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1515
(+2)
15
(+9)
3
(-)
1
(+1)
0.202
(↓0.026)
3.860
(↓2.51)
10
(2↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
155
(+2)
9
(+3)
2
(+1)
1
(+1)
0.273
(↑0.027
2.880
(↑0.3)
11
(-)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1511
(+3)
19
(+4)
1
(-)
1
(-)
0.210
(↑0.004)
5.460
(↑1.54)
12
(-)
中日
030 0.000
(-)
3
(↓1)
1510
(+4)
17
(+6)
3
(+1)
0
(-)
0.224
(↑0.024)
6.380
(↓0.19)