ロッテ(★3対4☆)阪神 =交流戦3回戦(2019.06.06)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 12345678910
阪神
20100000014900
ロッテ
10010000103810
勝利投手:ドリス(3勝1敗13S)
(セーブ:島本 浩也(0勝0敗1S))
敗戦投手:益田 直也(2勝4敗11S)
  DAZN
◆阪神が延長戦を制した。阪神は初回、マルテの2点適時打で先制する。その後は同点とされるも、延長10回表に糸井が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・島本がプロ初

◆阪神島田海吏外野手(23)が今季初めて1軍に合流した。代わって、江越大賀外野手(26)が出場選手登録を抹消された。 2年目の島田は今季、ウエスタン・リーグで52試合に出場し、打率2割5分3厘、2本塁打、15打点。出塁率3割7分8厘と15盗塁は堂々のリーグトップを誇る。ルーキーイヤーの昨季は1軍で12試合に出場し、35打数7安打、打率2割だった。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手が3回までに3打点をたたき出した。まずは1回2死二、三塁で先制の中前2点打。 「打ったのはストレート。初回のチャンスで、チームにいいリズムを作る意味でも大切な打席だった。1本打って自分の仕事をすることができて良かったよ」と振り返った。 1点差に迫られた3回にも右犠飛を記録。序盤で早くも3打点となっている。

◆阪神は1回2死二、三塁、マルテの中前打で2点先取。3回もマルテの犠飛で3点目を挙げた。ロッテは1回裏に1点かえした。 ロッテが4回1死二塁、吉田の中前適時打で1点差に迫った。阪神の先発左腕、高橋遥は1点リードの5回5安打2失点で降板。 ロッテは1点を追う9回2死二塁で、阪神ドリスから清田が右前適時打を放ち同点。そのまま延長戦に突入した。 阪神は延長10回1死一、二塁から糸井の右前適時打で勝ち越し。接戦を制し、交流戦カード勝ち越しスタートを決めた。 阪神ドリス3勝目、島本1セーブ目。ロッテ益田4敗目。

◆阪神小野泰己投手(24)がプロ3年目で初めて救援登板した。1点リードの6回にマウンドへ。140キロ後半の直球を武器に、すべて内野ゴロで3者凡退に仕留めた。 7回も続投。二塁打と2四死球で2死満塁のピンチを招いたが、途中出場の香月を左飛に打ち取った。 今年は1軍沖縄キャンプスタートながら、右肘の違和感を訴えて2軍調整を続けていた。ウエスタン・リーグでは4試合に登板し、防御率2・77。2軍では先発調整を続けていたが、前日5日に今季初めて出場選手登録され、ブルペン待機していた。

◆阪神が延長10回、糸井嘉男外野手(37)の決勝打でロッテに競り勝った。9回に守護神ドリスが今季初めてセーブのつく状況で救援に失敗し、同点とされたが、ベテランがチームを救った。 試合後の糸井のインタビューは以下の通り -チャンスで迎えました 糸井 このチャンスをものにしようと、勝ちたい一心で振り抜きました。 -その思いが伝わってライトへ打球が飛びました 糸井 よかったです、はい。 -9回には追い付かれてのこのゲーム。勝ちきったのは大きいのでは 糸井 みんな勝ちたい一心で毎試合やってるんで。こういうゲームを増やしていきたいと思います。 -熱い声援、千葉のタイガースファンはいかがですか 糸井 どこ行ってもすごいです! -甲子園に帰ってファイターズ戦です 糸井 1戦必勝で、みなさんと一緒に戦っていきましょう! 応援よろしくお願いします。

◆阪神高橋遥人投手の交流戦初勝利はお預けになった。2-0の初回に連続四球から1点を失うも、粘りの投球を続け5回5安打2失点。ツーシームを効果的に使い要所で三振を奪った。「なんとか粘ることは出来ましたが、先発としてもう少し長いイニングを投げなければいけなかったですし、自分自身反省の多い投球でした」。 勝利投手の降板を得て降板したが、9回にドリスが同点打を浴びた。交流戦は昨年から3試合目の登板だったが、白星が遠い。

◆阪神島田海吏外野手が今季初めて1軍に合流した。再調整の江越に代わって出場選手登録された。今季はウエスタン・リーグで52試合に出場し、打率2割5分3厘、2本塁打、15打点。出塁率3割7分8厘と15盗塁はリーグトップだ。 2年目の若虎は「一番の持ち味である守備と走塁でアピールしたい。『やってやる!』という気持ちを大切にして頑張りたい」と意気込みロッテ戦へ。6回守備から途中出場した。

◆阪神大山悠輔内野手(24)が有言実行!?の御礼打を決めた。1回2死一塁で1ボール2ストライクと追い込まれながら、外角高めに浮いたフォークを右中間二塁打。「追い込まれていたので、なんとか。1番いいボールが直球。真っすぐに合わせながら対応しました」。2死二、三塁に好機を広げ、次打者マルテの先制打をお膳立てした。 相手投手は種市。3日前、交流戦開幕記者会見に出席した際、壇上で楽しく"舌戦"した右腕だった。お互い対戦したい選手に名前をあげ、まずは大山が「しっかり打ち崩したい」と笑顔で宣戦布告。種市が「ノーヒットで抑えられるように」と返すと、再び大山は「力のあるストレートを打ち崩すことで気持ちも折れてくれる」とニッコリ。注目の対戦では球種こそ直球ではなかったが、宣言通り出ばなをくじいてみせた。 試合前には球宴ファン投票の中間発表でリーグ三塁部門1位に躍り出ていた。108664票で全国的に注目を集めるヤクルト19歳村上をわずか83票上回ったが、試合後は「まだ、それは...。交流戦中なので目の前の試合をしっかりやっていくだけです」と強調。朗報にも一切浮足立たない心が何より頼もしい。【佐井陽介】

◆ロッテ阪神3回戦の7回に、井上晴哉内野手(29)への死球から両軍がマウンド付近で入り乱れ、警告試合が宣告された。 井上への死球は同2回戦から2試合で3つ目だった。

◆ロッテは阪神に1勝2敗で、交流戦最初のカードを負け越した。 3回の守備では、二塁中村奨の失策から出した走者を種市の暴投で進ませ、3点目を献上。攻撃では1点を追う8回2死二塁、同点の走者だった岡が飛び出してアウトになった。 井口資仁監督は「いろいろミスがね。そういうことをやってると勝てない」。直接の敗因は延長10回に益田が打たれたことでも、9回までにあった勝機を手放しての結果に苦い顔だった。

◆9回に登板した阪神ドリス投手はリードを守れなかった。 わずか2球で2死としたが、鈴木に四球を与えると暴投で2死二塁のピンチを招き、清田の右前適時打で一時同点に。「2アウトから同点に追いつかれてしまって、自分の責任ですし反省しないといけないですが、チームが勝ってくれて救われました」と反省しきり。10回に勝ち越し、3勝目を記録した。

◆阪神糸井嘉男外野手(37)が延長10回の激闘にケリをつけた。「日本生命セ・パ交流戦」の9回、守護神ドリスで追いつかれたが、直後の好機で守護神益田から右前に決勝タイムリー。出場最年長のベテランが3位後退の危機を救い、交流戦勝ち越し発進を導いた。7日からは甲子園に帰り、清宮も出場予定の日本ハム3連戦。3ゲーム差で追う首位広島を猛追する。糸井が決めた。延長10回1死一、二塁で益田から決勝打の右前タイムリー。直前の9回に守護神ドリスが今季初めてセーブのつく状況で救援に失敗し、同点とされたがベテランがチームを救った。6度目の勝利打点はリーグトップタイだ。 5番マルテのバットも火を吹いた。初回、糸原と大山の安打で2死二、三塁。福留の離脱後中軸に座る助っ人は先発種市の3球目、真ん中に入った149キロの直球を捉えた。打球はきれいに中前へ抜け2者が生還。先制パンチで自身最長の9試合連続安打だ。 「塁が埋まっている状況だったので、前に飛ばせば何か起こるとポジティブな気持ちで打席に入った。追加点が取れて良かった」 1点リードの3回にも、1死満塁から左翼へ邪犠飛を放ち、来日最多となる3打点の活躍だ。 福留の離脱で2日の広島戦から5番に入った。初のクリーンアップを任され、4試合で18打数6安打5打点1本塁打。代役を果たしている。気温の上昇もマルテの温度を上げる。1軍デビューした4月は打率1割2分5厘も5月は2割5分7厘、さらに暑くなった6月はここまで3割8分1厘と、バットも熱を帯びている。熱帯ドミニカ出身のラテン男には好都合の気温上昇。この日も日中は31度の真夏日を記録し、後押ししたようだ。 デビュー当初は6番での出場も、数試合で7番に固定された。それでも「打順は関係ない。自分の前にいるランナーを返すだけ」と、どの打順に入ってもやることは変わらない。 この日も守備では一、二塁間に抜けそうな当たりに飛びつき先発の高橋遥を援護。ホットな男が攻守で勝利に貢献した。3番糸井と5番マルテ。4番大山も初回に先制を呼ぶ二塁打を放つなど中軸が機能した。チームは7日から清宮も出場予定の日本ハムと甲子園で3連戦。3差で追う首位広島を猛追する。【奥田隼人】

◆波乱の展開で必死に踏みとどまったのは、プロ3年目でリリーフ初登板の阪神小野泰己投手だ。1点リードの7回2死二、三塁。抜け球が4番井上の左手付近を直撃する。激高した井上が指を3本突き立てて梅野に詰め寄る。「3つ目やぞ」のジェスチャーで怒りを示すと、両軍ナインが本塁付近に殺到。一触即発の状態に陥った。 前日5日も2死球ぶつけていた。笠原球審が警告試合を宣告する険悪ムードだが、マウンドの小野は動じなかった。香月を速球で押し込み、左飛に料理した。矢野監督も「いままで先発を多くしてきた投手が中継ぎをやるのは、めちゃくちゃ難しい。普段とは全然違う気持ちでマウンドに上がったなかで、2回をしっかり抑えてくれたのも大きい」と最敬礼のコメントだ。 3年目の今季は2月キャンプで右肘を痛めた。ようやく傷が癒え、19年初登板のこの日が、プロ初の救援登板。指揮官は「俺はもう腹くくっている。でもめっちゃドキドキしたよ」と胸中を明かした。緊迫した1点リードの6回から投入。140キロ台後半の速球主体で攻めて、中村奨ら3者を内野ゴロで片づけた。7回は絶体絶命のピンチを招いたが、切り抜けた。 リリーフ小野は「秘策」だ。昨年11月の安芸秋季キャンプ。実戦でも救援登板を試した。まさに、この日のような展開に備えた「秘密兵器」だろう。開幕からフル回転のジョンソンの温存が試合前から決まっていた。そのなかで、2イニングを無失点。指揮官が「あそこで2回行ってくれたら最高」と思い描いた通りの力投だった。特に投手が打席に立たないパ・リーグ本拠地試合で強力なピースになりそう。今後のロング救援として「そのためにちょっと上げた」と構想する。 昨季7勝など先発一筋で2年奮闘してきた剛腕も言う。「先発の時より緊張しました。とりあえず全力で投げることを意識してマウンドに上がりました」。先発、リリーフともに層が分厚い投手陣が、さらに強くなりそうだ。【酒井俊作】

◆阪神が延長10回、糸井嘉男外野手(37)の決勝打でロッテに競り勝った。9回に守護神ドリスが今季初めてセーブのつく状況で救援に失敗し、同点とされたが、ベテランがチームを救った。交流戦の開幕カードを勝ち越した。試合後の矢野燿大監督の談話は以下の通り。-延長10回の攻撃はつなぐ集中力を見せた 矢野監督 集中力というかね。みんなが気持ちを出してくれたと思うし。(点を)取られた後だったんでね。よく取ってくれました。 -ジョンソンに登板機会がなかった 矢野監督 今日はちょっと休ませようと思ってね。 -コンディション不良か 矢野監督 そういうのではない。1年間、長い。今日は休みと決めていた。そのなかで。もちろんドリスでしっかり終わるのが一番の理想かもしれないけどね。 (自ら切り出して) なあ、最後...。感動せえへん? みんな(感動)してくれているの? ホンマに。あの1イニング、どんなんか分かる? ホンマ。 -小野が初の中継ぎだ 矢野監督 ちょっと、その前に待ってくれる? あそこのリュウ(梅野)のリードな。めっちゃ成長した。1回の攻めも。島本とリュウが、コイツらすごく成長してきたなと。すごいよ、あの1イニング。 -小野は今後も中継ぎ起用か 矢野監督 いまのところ、先発のみんなが頑張ってくれているし、状況を見ながら。チームのバランスをいろいろ考えながら。今日みたいなことも十分ある。中継ぎで、故障明けだから、あんまり無理はさせられないけど、いい経験できる。先発とはまた違う、自分がどうやって勝たせてくれているとか先発いったときにね。 (自ら切り出し) 1面だれ? マルテは何も聞かれていないけど。大丈夫? 誰が1面? 新聞によって違うんか。楽しみにしています。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手が自己最多の3打点で勝利に貢献した。初回の好機で種市から中前に先制の2点適時打。「チームにいいリズムを作る意味でも大切な打席だった」。 自己最長の連続試合安打も「9」に伸ばすと、3回は1死満塁で右犠飛を上げて3点目をたたき出した。福留の離脱で2日広島戦から5番を務め、4試合で18打数6安打5打点1本塁打と堂々の代役ぶり。 気温の上昇も好調の要因か。4月は打率1割2分5厘だったが5月は2割5分7厘。蒸し暑い6月はドミニカ共和国出身のラテン男らしく? 3割8分1厘とバットも熱を帯びてきた。守備でも好守を見せ、「しっかり貢献しいくことを続けていきたい」と引き締めた。

◆満身創痍(そうい)の阪神糸井嘉男外野手が一振りで決めた。守護神ドリスが同点に追いつかれて迎えた10回。近本、糸原の連打で1死一、二塁。守護神益田の真ん中低め、148キロ直球を引っ張った。「このチャンスをものにしようと、勝ちたい一心で振り抜きました」。打球は一、二塁間を抜け、近本が生還。糸井は一塁上でベンチに向けて手をクルクル。独特のポーズで喜びを表現した。「(チームの)みんな、勝ちたい一心で毎試合やっているんで。こういうゲームを増やしていきたいと思います」。3試合連続タイムリーで、6度目の勝利打点はリーグトップタイ。ここぞの場面で、ベテランが勝負強さを発揮した。 体調は万全ではない。5月に入り、コンディション不良で出場を制限する日もあった。5月1日の広島戦(マツダスタジアム)では今季初の欠場。それでも最年長福留を欠くチームには、この男が必要だ。 実は交流戦に強い。ロッテ3連戦前の交流戦打率3割1分2厘は歴代4位。17年にオリックスから加入したパ・リーグを知る男は、昨季も18試合で3割4分4厘13打点と高打率を残していた。交流戦を前に「顔なじみの選手は?」という問いには、なぜか「ズレータ!」と回答。ハイテンションに打ちまくり、ロッテ3戦は14打数6安打5打点1本塁打。打率は脅威の4割2分9厘と頼もしい。 矢野監督は手負いのベテランに「身体のコンディションのこともある。こういうタイミングでDHがあったので使えた。嘉男も集中力を高めて、そういう仕事をしてくれている」とたたえた。お立ち台に上がった糸井は「一戦必勝で、みなさんと一緒に戦っていきましょう! 応援よろしくお願いします」と、千葉の虎党に誓った。チームは7日から清宮も出場予定の日本ハムと甲子園で3連戦。3差で追う首位広島猛追へ、超人のバットに、乞うご期待だ。【奥田隼人】

◆阪神島本浩也投手がプロ9年目で初セーブを挙げた。糸井の適時打で1点を勝ち越した直後の10回に登板。先頭の香月を糸原の好捕で二ゴロに仕留めて乗ると、中村奨をフォークで空振り三振。最後はあと1球コールを受け、142キロの真っすぐで岡を右飛に仕留めた。 わずか10球で3者凡退。ゲームセットの瞬間は梅野と笑顔で抱き合った。「この前のヤクルト戦で失点していて、やり返す気持ちで投げました。先頭をいいプレーでアウトにしてもらった」と会心の笑顔。初のセーブ機会だった5月8日のヤクルト戦(神宮)は、登板した12回に2失点して引き分けた。"2度目の正直"でセーブをゲットした。 10年育成ドラフト2位で入団。なかなか芽が出なかったが努力を重ね、14年オフに支配下契約を勝ち取った。昨季は1軍登板1試合に終わったが、今季はすでにプロ入り最多タイの23試合に登板。島本の台頭で救援陣の厚みが増している。

◆ロッテ-阪神戦が6日、ZOZOマリンスタジアムで行われ阪神が一回に2点を先制。ジェフリー・マルテ内野手(27)が中前適時打を放った。  「初回のチャンスで、チームにいいリズムを作る意味でも大切な打席だった。1本打って自分の仕事をすることができてよかったよ」  一回1死、糸原が中前打で出塁。2死となり大山が右中間への二塁打で二、三塁とすると、マルテが2ストライクと追い込まれながらも3球目を中前に弾きかえした。これでロッテとの3連戦は全て先制に成功。先制すれば20勝3敗2分けの高い勝率を誇るだけに、大きな一打となった。

◆ロッテ-阪神戦が6日、ZOZOマリンスタジアムで行われ阪神が三回に追加点。ジェフリー・マルテ内野手(27)が右犠飛を放った。  「塁が埋まっている状況だったので、前に飛ばせば何か起こるとポジティブな気持ちで打席に入ったよ。追加点がとれてよかったね」  2-1の三回。1死から糸原が敵失で出塁すると、糸井が遊撃内野安打。大山が四球で満塁とし、マルテが打席に立った。外角直球を素直に打ち返すと、飛距離は十分。右犠飛で3点目を生み出した。マルテの3打点は来日最多。追いすがるロッテを突き放した。

◆阪神・高橋遥人投手(23)が6日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発し、5回2失点で降板。2勝目の権利を持ったまま、降板し2番手・小野泰己投手(25)にバトンを託した。  「立ち上がりに四球から失点してしまい、先制してもらった直後にも関わらずリズムを悪くしてしまいました。なんとか粘ることはできましたが、先発としてもう少し長いイニングを投げなければいけなかったですし、自分自身反省の多い投球でした」  2点の先制点をもらった直後の一回、2四球で2死一、二塁とするとレアードに左前適時打。四回にも1死二塁から吉田に中前適時打を浴びたが、1度もリードは許さず。五回は三者凡退で何とかリズムを作り、5安打104球で降板した。5月30日の巨人戦(甲子園)以来の2勝目の瞬間を、ベンチで待った。

◆ロッテ・井上晴哉内野手(29)が阪神・小野から死球を受け激怒。両軍のベンチが飛び出し険悪ムードとなった。  井上は1点を追う七回2死二、三塁の場面で打席に立つと、カウント2-1から左肘に死球を受けた。昨日も2死球の井上は我慢できず梅野に詰め寄ると両軍がベンチを飛び出し険悪なムードに。警告試合となった。

◆阪神は6日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に4-3で勝利。3-2の九回に守護神・ドリスが同点に追いつかれたが、延長十回1死一、二塁で糸井が右前に決勝適時打を放った。その裏は島本が三者凡退に抑えてプロ初セーブ。チームは交流戦開幕カード勝ち越しを決め、再び今季最多タイの貯金6とした。

◆ロッテの先発種市は今季最長の7回を投げ、6安打3失点(自責点2)と好投した。三回までに3点を失っても、追加点を許さない。4回8失点と精彩を欠いた前回登板から立て直し「中盤以降は何とか粘れた」と振り返った。  悔やまれるのは一回の2失点だ。2死二、三塁でマルテに対し、2ストライクから真ん中に入った直球を中前に運ばれた。「序盤の投球が課題なので、きょうの反省を次回に生かしたい」と前を向いた。

◆ロッテは九回2死から清田の適時打で追い付く粘りを見せたが、延長十回に益田が3連打を浴びて勝ち越しを許した。序盤から守備や走塁のミスが目立ち、井口監督は「そういうものを無くさないと接戦は勝てない」と厳しい表情だった。  益田は最近5試合の登板で3敗目となった。開幕当初の安定感が影を潜めており、監督は「球自体はいっていると思うが、きのう、きょうと安打されている」と心配そうに話した。

◆ロッテのレアードが五回の第3打席で左足に自打球を当て、七回の守備から退いた。井口監督は「明日(7日)は大丈夫だと思う」と軽症を強調した。

◆ロッテの3年目右腕・酒居は大阪ガスの後輩、阪神のD1位・近本について「もう雲の上(の存在)ですよ」と持ち上げた。入れ違いで、社会人時代にともにプレーすることはなかったが、プロでの活躍に刺激を受けている。前日5日には握手を交わした。酒居は2015年の都市対抗大会で新人王にあたる若獅子賞、近本は18年にMVPにあたる橋戸賞を受賞。酒居は「なかなかとれる賞じゃないし、すごいこと」とアマチュア時代の実績にも敬意を表した。

◆高橋遥は104球の粘投で5回5安打2失点も、九回にドリスが追いつかれて2勝目の権利は消えた。2-0の一回2死から2連続四球で自ら一、二塁としてレアードに左前適時打を浴び、四回には9番・吉田に中前適時打を食らった。序盤から球数を要し「悔しいです。野手の方がカバーしてくれた。次は先発の役目を果たせるようにしたい」と誓った。

◆D1位・近本光司外野手(大阪ガス)が延長十回に価値ある一打で勝利を"アシスト"した。1死から益田の146キロを右前へ弾き返すこの日初安打で出塁。続く糸原が中前打を放ち、一、二塁から糸井の右前適時打で一気に生還した。それまでが3三振を含む4打席凡退の内容に「塁に出れば後ろが何とかしてくれるので、もっと出塁できるように頑張ります」と奮起を誓った。

◆右肘の違和感で出遅れていた小野が3-2の六回から今季初登板。プロ3年目で初めてとなる中継ぎで2回無失点に抑えた。七回2死二、三塁から井上への死球(ここ2試合で3個目)で両軍がベンチから飛び出し警告試合になったが、2死満塁のピンチでしのいでプロ初ホールドを記録。「1軍は独特の緊張感がある。その中で抑える楽しさがあった」と、昨年10月5日の中日戦(甲子園)以来の1軍マウンドを振り返った。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手が阪神最終戦(ZOZOマリン)の五回の第3打席で自打球を左足に当て、七回の守備から退いた。7日以降の出場は様子を見て決める。

◆大山が一回2死一塁から種市の外角高めに浮いたフォークを捉えて右中間へ二塁打。3日の交流戦開幕前日会見で"舌戦"を繰り広げた相手から4試合連続安打を放ち「(種市の)一番いいボールが真っすぐ。真っすぐに合わせている中で対応した」と振り返った。この日、球宴ファン投票の三塁手部門でヤクルト・村上を抜いてトップに立ったが「まだまだ。目の前の試合をしっかりやっていきたい」と気持ちを引き締めた。

◆ZOZOマリンもムシ暑かった。トラ番キャップ大石豊佳によると「とにかく誰もが上気してましたョ」となる。しかしそれは単なる気温だけの話ではない。  この日の阪神はまだ前夜(5日)の『九回1死三塁』を引きずっていた。  前夜のその同点機は結局、積極攻撃で矢野監督の超強気作戦が裏目に出て...そのわずか1点に泣いた。それについてはこの朝のサンスポ紙面などで分析しているから読者の皆さんも記憶に新しいだろう。  あえてそれを繰り返さない。ただこれだけははっきりしている。これまであきれるほど長く阪神を取材してきたが、あの前夜の植田の足を計算した矢野監督の"度胸一番"の強引な本塁突入作戦は驚かされた。それが正しいか、暴挙なのか、それともこれが矢野イズムなのか...いろんな「論争」が一夜あけたこの日までチームのあちこちでポジティブ(積極的な)論争を生んでいた。  重要なのはそんなホットな空気が醸成されていったことだ。あえて行数がないので繰り返さないが、若い選手たちも少しも"アノ幕切れ"(結果的に1点差のままのゲーム終了)に後味の悪さが沈殿していなかった。こんな傾向はついぞ最近の阪神タイガースにはみられなかった現象といえる。  それが試合前のキャップ大石の「チームの雰囲気はとてもホットでした...」というフレーズによく表れていた。  ついでといっては何だが静岡・藤枝東高出身の大石は「先発の高橋遥人も静岡の出身ですからきっと気っ風のいいピッチングをしてくれると思います」と言ってきた。静岡ならみんな清水の次郎長みたいな度胸一番だとはいわないが、たしかにどこかに遠州に共通する気風は期待できる。つまり...初回の立ち上がりには少しコントロールがきまらなかった高橋遥だが、せっかく先手をとったのにちょいとヒヤリとさせられたりしたが...。  この日の当番デスクは澄田垂穂。せっかくの休みには息子をつれて甲子園の外野席にかけつける"虎党親父"なのだ。  「とにかく最近の矢野阪神の試合時間はかなり長い。それだけ一球一打に執着し、繊細なサインがでている証拠です。それは素晴らしいんですが...僕が当番の時はすんなりいってもらいたい。ポンポンと点をとってくれさえすれば...締め切りを横目にハラハラするのはドドッとつかれますから...ウフフ」とデスクの誰もが口にする都合のいいセリフを口にした。  ああ...だが、とてもスリリングな展開で澄田のストレスはたまる。  ロッテだってガムやチョコレートばかり食っていつもキャピキャピしてるわけじゃないのだ。ほとんどの若手はナイターが終わっても結構居残りの特打などをしているらしい。パ・リーグの骨っぽさは力任せのアバウトなパワー野球にみえて、実はその猛烈練習に裏打ちされている。だから交流戦になるとエッと思わせる"対セ意識"がカマ首をもたげてシビアな野球をしかけてくる。  かつて阪神・江夏豊が球宴でパの強力打線を『9者連続奪三振』(1971年)を西宮球場で演じているが、彼はソレがわかっているから「力には力」の勝負をさけてパワーにはリズムと間合いの「微妙な駆け引き」で挑み、見事に記録を達成した。江夏はその後、パ・リーグでも抑えで成功しているが、それは力にムキにならず「柳に風...」と絶妙な投球術を駆使したからだ。  つまりこの夜、またしても1点差の緊迫感が続く。澄田デスクが恐れていた時間との勝負...大胆な矢野継投はスパッと六回に高橋から小野投入...そして七回に井上に死球からの満塁の緊迫...。それもしのいで...超えた。若虎も凄い!

◆九回に登板した守護神のドリスが、今季初のセーブ失敗。2球で2死を奪ったが、鈴木を四球で歩かせると暴投で二進を許し、清田の右前適時打で追いつかれた。延長十回の糸井の適時打で3勝目を手にし「2アウトから追いつかれて、反省しているし、悔しい。(ただ)結果としてチームが勝ったので、救われました」と仲間に感謝していた。

◆奇跡の一日?! 朝からワイドショーは山ちゃん(南海キャンディーズの山里亮太)と女優・蒼井優のまさに『美女と野獣婚』を報じた。  「こんなことって世の中にあるんだー?!」と昼間に首をひねり続けた全国の虎党はその夜、九回2死、あと1アウトでロッテに勝利、しかも全3打点が一度はダメ外国人のレッテルを貼られかけたマルテだっただけに、一日に2度の奇跡を目にするはずだったのに...。守護神・ドリスが2死走者なしから同点にされ、虎の奇跡を壊した(涙)!! ちなみに、この涙には「なんで蒼井優ちゃんが、山ちゃんの奥さんになるんだよー!!」という日本中の男性の心情も含まれています。  その悔しさをバットに込めて、ロッテ・益田の投じた球を山ちゃんだと思い、思い切りたたいて決勝打を放った糸井さん。あんたは男の気持ちが分かる男や!!  てなわけで、わが阪神は鬼門の交流戦の最初のカードを勝ち越したけど、四-九回は高山の内野安打1本だけはブサイク過ぎる! 次の日本ハム戦は、美しい白星を射止めてくれー!!

◆阪神のピアース・ジョンソン投手(28)が6日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、登板を回避した。1点リードで八回を迎え、本来なら出番だったが、マウンドには藤川。結局、最後まで登板することはなかった。  「今日はちょっと休ませようと思ってね」と矢野監督。報道陣に「コンディション不良か?」と問われると「そういうのではないんだけど。1年間、長いんでね。今日は休みと決めていた」と、先を見据えた"積極的休養"だと説明した。  本人はコメントすることなく、試合後はナインとともにバスに乗り込んだ。ジョンソンは来日1年目の今季、28試合に登板し、2勝0敗19ホールド、防御率0・64と圧倒的な数字を残している。

◆――価値ある勝利となった  矢野監督 「感動せえへん? みんな(感動)してくれているの。本当に? あの1イニング(延長十回)、どんなんかわかる。ホンマ」  ――小野は初の中継ぎ 「ちょっと待ってくれる。あそこ(延長十回)のリュウ(梅野)のリードとな。めっちゃ成長したと思ってな。1イニングの攻めでもね。小野も普段とは全然違う気持ちでマウンドに上がったなかで、2回をしっかり抑えてくれたのも大きい」  ――小野は今後も中継ぎ起用か  「今のところ、先発のみんなが頑張ってくれているし、状況を見ながら。チームのバランスといろいろ考えながら。きょうみたいなことも十分ある」  ――監督も勇気の必要な決断だった

◆九回に清田の適時打で同点としたが、延長十回に抑えの益田が糸井に勝ち越し打を浴びた。七回に井上への死球をめぐって両軍がもみ合いとなり、警告試合が宣告された試合をものにできず。八回の攻撃では二走・岡が牽制(けんせい)死するボーンヘッドもあり、井口監督は「走塁を含めてミスが痛かった」と渋い表情だった。

◆最後の打者を右飛に抑えた瞬間、安堵の笑みがこぼれた。延長十回のマウンドを託された島本が9年目でプロ初セーブ。ジョンソン不在の救援陣がつないできた緊迫の試合で、1点のリードを守りきった。  「先頭打者も(糸原に)いいプレーをしてもらって。最後、アウトをとったら、梅野さんがすごく喜んでくれて、余計にうれしかったです」  九回2死から、守護神ドリスが今季初めて救援失敗。そして延長十回、先頭の香月はカウント1-1から外角スライダー。二遊間を抜けそうな当たりだったが二塁・糸原が好捕。続く中村奨は、追い込んでから外角ワンバウンドのフォークで空振り三振に。最後は岡を力のこもった142キロ直球で右飛に詰まらせゲームセット。わずか10球で三者凡退に斬った。  「1回失敗しているので。1点差でいかせてもらって、絶対にやり返すという気持ちでした」  5月8日のヤクルト戦(神宮)で、2点を勝ち越した後の延長十二回に登板。守り切ればチームは勝つ-。しかし、先頭の山田哲にソロを被弾。さらに中村に右越え適時二塁打を浴びて、痛恨の2失点。勝ち試合を引き分けとしてしまった。  その悔しさを忘れるはずがなかった。遠征中の球場と宿舎との行き帰りのバス。スマートフォンで自身の投球を確認するのが日課で「抑えた日のやつは何回も見たりします」。いいイメージを頭にすり込む目的もある中で、忘れたくなるような"あの日"の投球からも、逃げなかった。「正直、あまり見たくなかったですけど...」。5・8のあの1イニングは、一度だけ再生。「同じ失敗はしないように」。気持ちを再確認し、矢野監督の期待に応えた。  マウンドに送り出した指揮官も「めちゃうれしいよ。ファームで去年やってたやつらと、こんな大事な場面で投げてくれるっていうのは。感動せえへん? 俺だけ?」と大興奮。任された場面で役割を果たす。島本がスコアボードにゼロを刻み、信頼に応えていく。 (箭内桃子)

◆助っ人の先制パンチが流れを引き寄せた。マルテが一回にいきなり先制の2点打。さらに三回には犠飛で3点目を演出し、来日最多の3打点で勝利に導いた。  「チームのリズムを作る意味でも大切な打席だった。1本打って自分の仕事をすることができてよかったよ」  一回2死二、三塁。先発・種市の前に2球続けてストレートをファウルして追い込まれたが、3度目の正直で仕留めた。再び来た直球はど真ん中。149キロを中前に運んで2者を生還させた。前日5日は打席に入る前に捕手・吉田に"因縁"をつけられてにらみ合いとなったが、一夜明けて見返してみせた。  チームにとって、大きい先制打だ。先制すれば、この試合前で20勝3敗2分けの勝率8割。前日5日こそ先制しながら敗れたが、それまでは1分けを挟んで12連勝中だった。絶対的有利に立つ一打を決め、右手を突き上げた。  9試合連続安打でノリノリとなった助っ人は、三回1死二、三塁から右犠飛。さらに一塁の守備でも、1点リードの八回1死一塁では、代打・菅野の強烈な当たりを横っ飛びで好捕してチームを救った。  「どんな球でもしっかりリアクションしないといけない。いつも心がけている」。甲子園での試合前には、欠かさず室内で打撃練習をしてからグラウンドに姿を見せる勤勉助っ人。右ふくらはぎを痛めた福留が不在の中、クリーンアップをつとめあげている。  終盤の劇的な展開で、マルテの活躍が忘れ去られそうに。矢野監督は取材の終わり際に「マルテは何も聞かれていないけど、大丈夫?」と自ら報道陣に問いかけた。助っ人があげた3点が勝利に導いたことは、いわずもがなだ。  「チャンスがあればチームに貢献したいと思ってる。続けていかないといけない」  「H」ランプを灯した9試合で打率・200から・272に急上昇。4月は右ふくらはぎの負傷で出遅れたが、調子を上げてきた。虎がVロードを歩むためには、欠かせない戦力になってきた。 (大石豊佳)

◆さすが超人や! 阪神・糸井嘉男外野手(37)が延長十回に右前へ決勝打。九回2死から追いつかれたが、接戦にピリオドを打った。再び貯金を「6」とし、首位・広島とも3ゲーム差。交流戦開幕カードも2年ぶりの勝ち越しや!  集中力を研ぎ澄まし、追いすがるカモメを撃ち落とした。パ・リーグ相手の大熱戦。主役はやっぱり超人だ。シーソーゲームに終止符を打つ糸井のV打で、交流戦をカード勝ち越し発進。お立ち台からみえる幕張の夜空は、いつもより心地よかった。  「このチャンスをものにしようと。勝ちたい一心で振り抜きました。よかったッス」  3-2で迎えた九回、2死二塁までこぎつけるも守護神・ドリスが清田に同点打。先発した高橋遥の勝利も消え、打線も七回以降無安打と雰囲気は完全にロッテへと傾き突入した延長だった。  直後の十回。先頭のD1位・近本光司外野手(大阪ガス)、糸原の連打で1死一、二塁として糸井が打席に立った。カウント3-1から148キロ直球を右前へ弾き返す。二走・近本が俊足を飛ばして生還し、これが決勝点だ。頭上で腕をくるくる回す超人流のガッツポーズ。九回のため息を、たったひと振りで大歓声へと変えてくれた。  「(阪神ファンは)どこいってもすごいです! みんな、勝ちたい一心で毎試合やっているので。こういうゲームを増やしていきたいと思います」  3試合連続で「3番・DH」での出場。"打者専任"を糸井に託す矢野監督も「体のコンディションのこともあるし。こういうタイミングでDHがあったので」と体調面も含めて説明。最高の結果で応えてくれたベテランに「集中力を高めてそういう仕事をしてくれているし。プラスに考えたらプラスもいっぱいあるので」と頭を下げた。7日からは日本ハム戦(甲子園)。糸井にとっての古巣を相手に、本拠地で再び虎を加速させていく。  飽くなき向上心が、準備へと突き動かす。特大の4号2ランを放った4日の初戦。一夜明けた翌日だ。「早めにいきたいです」。清水ヘッドコーチに連絡した。前夜の一発に満足することなく、選手全員が乗り込むチームバスよりも早く球場に足を運んだ。ただひとりタクシーで球場に入ると黙々と室内練習場でバットを振る。そのルーティンは、V打を放ったこの日も同じだった。  清水ヘッドは「確かめたいことがあったんじゃないかな。やることはしっかりやる選手だから」と全幅の信頼を寄せる。休日でも時間を見つけては甲子園に足を運んで、マッサージを受けるなど体のケアを怠ることはない。その姿勢は若手だけでなく、球団スタッフのお手本にもなっている。  「いやもう一戦必勝で、皆さんと一緒に戦っていきましょう! 応援よろしくお願いします!」  貯金は再び「6」となり、首位・広島とは3差。失速の心配なんていらない。知り尽くしたパが相手だから、超人が力強く虎を引っ張ってくれる。 (竹村岳) 決勝適時打を放った糸井について阪神・清水ヘッドコーチ 「よく打ってくれた。足の状態もよくない中、精いっぱいやってくれているので」

◆矢野監督には驚かされた。1点リードの六回に今季初登板の小野を起用した場面だ。しかも中継ぎは初体験。守屋か島本か、早めに能見か藤川かと思っていただけに非常に面白いと思った。  ジョンソンは"積極的休養"だそうだが、それでも他の監督ではなかなかできない起用だ。選手との強い信頼関係を感じた。しかも1点という差も考え、延長十二回まで戦うことも見据えていた。小野を2イニング行かせたことで十回に島本を使えたし、能見も守屋も残せた。十一、十二回までもつれても大丈夫という、見事な采配だ。  小野も最初から7球連続真っすぐで押したように、球自体は非常によかった。七回2死、ピンチを背負ってから明らかに勢いがなくなったが、経験の無さもあるだろう。満塁でも続投させた監督の決断が、小野を開き直らせた。最後の左飛は強く腕が振れていた。  中継ぎ適性は1試合だけではわからないが、最初の登板で2回無失点は本人にとって大きい。今の中継ぎ陣に、ロングリリーフも1イニングもいける小野が加われば、かなり強力になる。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
-
(-)
1517
(+6)
10
(+4)
10
(+2)
4
(+3)
0.298
(↑0.036)
3.000
(↓0.5)
2
(-)
阪神
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1519
(+4)
11
(+3)
3
(-)
5
(-)
0.319
(↓0.036)
3.330
(↑0.38)
3
(2↑)
ORIX
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
159
(+3)
5
(+2)
1
(-)
1
(+1)
0.308
(↑0.009)
1.670
(↓0.17)
4
(6↑)
西武
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1515
(+9)
15
(+2)
6
(+5)
3
(+1)
0.291
(↑0.051)
4.500
(↑1.07)
5
(2↑)
巨人
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
157
(+2)
7
(+1)
4
(+1)
0
(-)
0.238
(↓0.016)
2.420
(↑0.76)
6
(3↑)
日本ハム
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1510
(+3)
12
(+1)
2
(-)
3
(+1)
0.250
(↑0.023)
3.210
(↑1.05)
7
(3↓)
ヤクルト
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1512
(+1)
10
(+3)
3
(-)
2
(-)
0.225
(↓0.018)
3.040
(↑0.34)
8
(2↓)
楽天
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
157
(+1)
7
(+2)
2
(-)
0
(-)
0.226
(↓0.041)
2.330
(↑0.17)
9
(6↓)
広島
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1515
(+2)
15
(+9)
3
(-)
1
(+1)
0.202
(↓0.026)
3.860
(↓2.51)
10
(2↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
155
(+2)
9
(+3)
2
(+1)
1
(+1)
0.273
(↑0.027)
2.880
(↑0.3)
11
(-)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1511
(+3)
19
(+4)
1
(-)
1
(-)
0.210
(↑0.004
5.460
(↑1.54)
12
(-)
中日
030 0.000
(-)
3
(↓1)
1510
(+4)
17
(+6)
3
(+1)
0
(-)
0.224
(↑0.024)
6.380
(↓0.19)