ソフトバンク(★1対4☆)楽天 =リーグ戦11回戦(2019.06.02)・福岡ヤフオクドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
1200000014911
ソフトバンク
0000010001411
勝利投手:美馬 学(4勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗16S))
敗戦投手:スアレス(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(6号・1回表ソロ)
【ソフトバンク】甲斐 拓也(5号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆楽天が同一カード3連勝。楽天は初回、茂木の先頭打者本塁打で先制に成功する。続く2回表には、堀内の2点適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・美馬が7回途中3安打1失点の好投で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆みやざきスペシャルDAYS3連戦のラスト試合を盛り上げるため、「みやざき大使」を務めるタレント石塚英彦がセレモニアルピッチを行った。 神奈川県出身ながら「誰よりも宮崎牛が大好き」という石塚は背番号「29(ニク)」で登場。山なりの投球は、スリーバウンドし最後はコロコロと転がりミットに収まった。 「びっくりしました。あんなに山なりになるとは。投げる前に地頭鶏炭火焼を食べた時の脂で球がすべったのか。ピッチングはずいまーでしたね」と宮崎名物をPRして笑わせた。

◆2連勝中の楽天が先制に成功した。 1回に茂木栄五郎内野手(25)が今季初の先頭打者アーチ。ソフトバンク・スアレスの156キロを捉えて右翼席に運ぶ6号ソロとなり「とにかくストレートが速いので、そのストレートに遅れないようにと思っていました。しっかり捉えることができましたね」とニッコリ。チームはこの3連戦いずれも先手を取った。

◆楽天堀内謙伍捕手(22)が、2点タイムリーで追加点を挙げた。 2回2死二、三塁からソフトバンク・スアレスの膝元への変化球を器用に拾って右翼フェンス直撃の二塁打。リードを3点に広げる1打に「追い込まれていたので、三振だけはしないようにと思っていました。インコースのボールにうまく体が反応してくれましたね。結果が残せて良かったです」と喜んだ。

◆今季2度目の先発マウンドに立ったソフトバンクのロベルト・スアレス投手(28)が3回1/3、5安打、3四球、3失点でKOされた。 初回、1番茂木に右中間スタンドへ先頭打者本塁打となる6号ソロを浴びた。続く2回も2死二、三塁から9番堀内に右翼フェンス直撃の2点適時打を許した。4回、1死満塁のピンチで降板した。最速158キロと直球に力があったが、制球に苦しんだ。 スアレスは「自分のコンディションとしては悪くなかった。ボール自体は自分らしいボールもいっていたけど、それが結果に結びつかなかった。チャンスをもらったのに、チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない」とコメントした。

◆楽天美馬学投手(32)が7回途中3安打1失点で4勝目の権利をもってマウンドを降りた。 5回まで1人のランナーも許さない投球。6回1死からソフトバンク甲斐に被弾してパーフェクトが途切れると、7回は先頭グラシアルの打球を今江がはじいて出塁を許し、さらに左前打と死球で無死満塁のピンチを招いて降板。高梨、青山の好救援で無失点で切り抜けたが「前半は良かったと思います。味方がエラーしてしまった後に、カバーできない自分が腹立たしいです。次回は絶対抑えます」と悔しさをにじませた。

◆楽天は初回、茂木の6号先頭打者アーチで先制。2回には堀内が2点適時二塁打で追加点。ソフトバンクは3回まで無安打無得点。 ソフトバンクがようやく反撃。6回1死から甲斐の5号ソロで1点返した。楽天は4、5回と2度の満塁機も得点ならず。 楽天は9回に1点を追加、勝負を決めた。同カード3連勝で単独首位をキープ。先発美馬が4勝目。ソフトバンクは3位転落した。 楽天松井が16セーブ、ソフトバンク・スアレスが2敗目。

◆楽天がソフトバンク戦に5連勝。このカードでシーズン5連勝以上は14年8~9月に6連勝して以来2度目だ。 これで楽天は2位日本ハムへ1・5ゲーム差の首位で交流戦へ突入。楽天が交流戦を首位で迎えるのは17年に次いで2度目。昨年の楽天は最下位で、前年最下位球団が首位で交流戦へ突入は12年ロッテ以来、7年ぶり2度目になる。

◆ソフトバンク甲斐野央投手が手応えの投球を披露した。2点を追う8回に登板し、今江、辰己を連続で空振り三振。 堀内も遊直に仕留め、5月11日ロッテ戦以来、4試合ぶりに1回を3人で斬った。「3人できっちり抑えられたのは良かった。2試合続けて0で抑えられたので、続けていきたい」。5月上旬にプロ初失点から3試合連続失点を喫した楽天相手の好投で、復調の兆しを見せた。

◆ソフトバンクは3番手椎野新投手が6回から2イニング投げ6三振を奪った。6回は堀内、茂木、渡辺佳を3者連続見逃し三振。 7回も浅村を空振り、ウィーラーは見逃しで三振。銀次に右安を打たれ6連続はならなかったがブラッシュを149キロ直球で空振り三振に仕留めた。「3人見逃しは初めて。直球がいい感じだった。三振は狙ってない。たまたま一番いいのが出た」。この日最速は152キロ。敗戦の中、196センチの長身右腕が強烈にアピールした。

◆楽天松井裕樹投手が、ソフトバンクとの首位攻防3連戦で3試合連続セーブを挙げた。今季初の3連投。 「そんなにボールはいってなかった」と正直に振り返りつつ「3点やらなければいい」。リードを守ることに集中した。先発美馬は5回までパーフェクト投球。7回無死満塁の大ピンチは高梨と青山が無失点で切り抜けた。「みんな必死につないでくれた。あの投球を見て自分も燃えるものがあった」。魂を込めて左腕を振った。 両リーグ最多タイ28試合目の登板で今季3度目の奪三振ゼロも無安打無失点。前日は3者連続三振で締めた。奪三振率は5試合登板以上に限れば両リーグ唯一の15台となる15・34をマーク。「今年は三振を狙っていきたい」と繰り返すのは、チームのためにほかならない。大リーグで用いられる指標、選手の勝利への貢献度を表す「WAR(Wins Above Replacement)」では、投手は奪三振率が高いほど数字が上がる。「打球を前に飛ばさせなければ、野手の方に守備をさせないで済む。三振を奪えばエラーになる可能性がないし、WARが上がる。つまり、三振を取ると、勝利に近づけるんです」と真意を語る。 両リーグトップの16セーブ目。「疲れはありますけど、試合で投げていって調子が出てくるタイプ。ケガさえ気を付ければいい。僕が投げなくても、チームが勝てば、それでいいと思っています」。守護神の矜持(きょうじ)が示すように、チームは単独首位で交流戦を迎える。【亀山泰宏】

◆成長著しい。楽天堀内謙伍捕手(22)がソフトバンク11回戦(ヤフオクドーム)の2回2死二、三塁、貴重な追加点となる2点適時二塁打を放った。前日は岸、この日は美馬と経験十分な右腕2人をリードし、今季2度目の同一カード3連戦3連勝に貢献。単独首位で迎える交流戦でも、若い力がチームに刺激をもたらす。落ちる変化球を巧みに拾った打球が、切れることなく右翼フェンスを直撃した。堀内の今季3安打は、いずれも日曜日の第1打席に放った2点タイムリー。「たまたまです。まだまだ凡退が多いので...」と言ったが、先発の立ち上がりをバットで援護している。 バットをリードする右腕には、痛々しい手術痕が残る。本格的に捕手になったのは、兄俊吾さんの後を追うように静岡高へ入学してから。東海大翔洋中ではエースだったが、肘を痛めて2年時はほとんど投げられなかった。膝の骨を右肘に移植する大手術を経験。今も真っすぐに伸ばすことができない。プロ入り後も最初のキャンプで早々に離脱。右手有鉤(ゆうこう)骨骨折と有鉤骨体部らせん骨折で手術を受けた。ケガを乗り越えてきた野球人生に大きなチャンスが訪れている。 守備での奮闘も光る。シュートが持ち味の先発美馬はこの日、内角への制球が抜群。序盤は徹底的にソフトバンク打線の懐を突かせて意識を植え付け、5回までパーフェクトに封じた。8回には福田の二盗を防ぎ、数は少ないながら盗塁阻止率を5割に乗せた。「守りの面では少しずつ落ち着いてできてきているし、盗塁も刺せた。そこは自信を持っていきたい」とうなずく。 大黒柱の岸と初めてコンビを組んだ前日は、出したサインに首を振られるシーンも少なくなかった。2回2死一塁、明石を迎えた場面では内角要求に首を振った岸がアウトローに直球を決めて見逃し三振。明石がそれまで外角へのボールに全く反応していなかったこと、内角を狙って制球が甘くなれば"払い打ち"で被弾のリスクもあること...。ベンチで岸から1球に込めた意図を説かれ「勉強になりました」。正捕手の嶋や先輩投手から学ぶことは、いっぱいある。それを伸びしろに変換できるのが、22歳の特権だ。【亀山泰宏】

◆楽天美馬学投手(32)が7回途中3安打1失点でチームトップタイの4勝目を挙げた。 「インコースの精度が良かった」と懐を丹念に突き、5回まで1人の走者も許さない投球。6回1死からソフトバンク甲斐に被弾してパーフェクトが途切れると、7回は先頭グラシアルの打球を今江がはじいて出塁を許し、さらに左前打と死球で無死満塁のピンチを招いて降板。「ああいうところをしっかり抑えないと、もっと長い回を投げられないし、自分としても成長できない」と悔しがったが、しっかりとゲームをつくった。 これまで被打率3割3分と苦しんできた左打者対策にも兆しが見えた。「自分が投げやすい球でも、向こうが嫌じゃなければ意味がない」と配球を見直し、左打者に浴びたヒットはわずか1本。「『先発がいい』と言われるような先発陣になっていきたい」と、開幕からローテを守るスターターのプライドをにじませた。

◆楽天青山浩二投手(35)が通算150ホールドを達成した。2点リードの7回、好投してきた先発美馬が無死満塁とピンチを招いて降板。 スペシャリストの高梨が中村晃を三塁へのハーフライナーに抑えた後、1死満塁で青山がマウンドに上がった。「最高でゲッツー、最低でも犠牲フライで1アウト」。内川を2球で追い込み、最後は狙い通り外のスライダーを引っかけさせて三ゴロ併殺で切り抜けた。 今季24試合目の登板。通算600試合登板まであと「24」となり、シーズン中の到達も視野に入っている。「(ホールドは)積み重ねですね。いっぱい失敗もしてきましたけど、使ってもらって感謝です」と優しくほほ笑んだ。

◆ソフトバンクが打てず守れずで首位楽天に3連敗。3位転落で交流戦を迎えることとなった。打線は楽天美馬に6回1死まで完全に抑えられていた。甲斐が左翼ホームランテラスにチーム初安打となる5号ソロを放ったが、この日奪った得点はその1点のみだった。 守りでも2回に痛恨のミスが出た。2死一、三塁、打者堀内の時に一塁走者辰己が二盗。捕手甲斐は三塁走者銀次が飛び出していたのを見逃さず三塁へ送球した。三塁手松田宣は数歩追って甲斐へ返球。甲斐と三塁走者の距離が大きく、追いつかずに誰もカバーがいない三塁に戻してしまった。二、三塁にし堀内に右翼フェンス直撃の2点適時打を浴びた。この2点が重かった。 本多内野守備走塁コーチは「防ぎようはあった。(追わずに)すぐに捕手へ返球し三塁へ戻るか、しっかり追って(二塁ベースカバーから三塁ベースカバーへ走って来る遊撃手が来るまで)時間稼ぎをしないといけない」と説明。三塁を守り続ける松田宣らしからぬ判断ミスだった。貯金2で4日から交流戦へ突入する。工藤監督は「気持ちを切り替えて交流戦は戦っていきたい」。工藤政権過去4年で3度勝率1位の得意の交流戦でチームを立て直す。【石橋隆雄】

◆工藤ソフトバンクにとっては何ともつらい3連敗となった。交流戦前の楽天3連戦。それも本拠地・ヤフオクドームで歓声に包まれるはずの首位決戦が悲鳴と変わってしまった。4月16日からのロッテ3連戦(ZOZOマリン)以来、今季2度目の同一カード3連敗で3位に転落してしまった。 敗因はいくつもあろう。だが、記録に残らない2つの「エラー」は致命的だった。2回表の2死一、三塁からの挟殺プレー。相手のミスを帳消にしたどころか、その後に9番堀内に2点適時打を打たれたわけだから、悔やんでも悔やみきれない。「あ、しまった。銀次がやってしまったと思いましたよ。そしたら向こうがミスして。本当にラッキーでしたね」。試合後、楽天笘篠三塁ベースコーチは苦笑いで振り返った。重盗のサインで三走・銀次が甲斐の二塁送球を確認することなく本塁突入。まんまと三本間に挟んだが、アウトにすることはできなかった。 もう1つは2点差の9回表。この回から登板した武田が二塁打と犠打で1死三塁とされ、3番浅村への初球は外角高めの直球。あっさりと右犠飛を許し、決定的ともいえる4点目を献上してしまった。制球ミスにしてもあまりにも安易すぎる1球だった。6回以降は椎野、甲斐野が計8三振を奪い無失点に封じていただけに、反撃のムードはこの1点で吹き飛んだと言っていい。ミスは出る。だが「仕方ない」では済まない2つの「エラー」ではあったように思う。 まあ、悲観的になってもいけない。得意の交流戦が4日から始まる。昨年は23勝23敗の勝率5割でセ界との戦いに突入し、いきなり6連勝で浮上した。ゲンのいい「データ」に期待しよう。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク三笠杉彦取締役GM(45)は4日、楽天11回戦(2日、ヤフオクドーム)の9回裏の楽天側の捕球判定を巡ってNPBに提出した意見書の回答を受け、新たに申し入れを出す考えを明かした。 回答は「捕球後の落球なのか捕球前の落球なのか。そのようなプレーはリクエスト対象外であるとのことだが、周知不足だったので、この日の全ての試合前に審判から周知させる、というものだった」と説明。三笠GMは「今後、リクエストに含めていいのではないかなどを申し入れたい」と話した。

◆ソフトバンクは2日の楽天戦(ヤフオクドーム)に1-4で敗れ、3位に転落した。九回にリプレー検証を要求するも審判団から対象外とされ、近日中に意見書を提出することを決めた。  1死一塁でデスパイネが三ゴロ。併殺を狙った楽天は二塁に転送して、二塁手の浅村が落球したかにみえた。有隅二塁塁審は完全捕球後と判断して、アウトを宣告。工藤監督はベンチを出てリプレー検証を要求したが、認められなかった。  「(リクエストを)しようと思ったら、だめですといわれたので」  しかたなく協議を要求して、4人の審判が集まったが、判定は変わらなかった。走者が残れば本塁打で同点という場面。「(納得できない)というのもありますけど」と後味の悪い様子。試合後に球団と話し合い、意見書の提出が決まった。三笠GMは「われわれは完全捕球かどうかが対象外だという認識はない。判定についてではなく、リクエストの対象の認識について審判と相違があるので確認したい」と説明した。

◆左肩の故障を乗り越えたソフトバンク・和田毅投手(38)が2日、ヤフオクドームで1軍に合流した。昨年2月の春季キャンプで離脱して以来。楽天戦もベンチ裏で観戦し、「負けてしまったけど、みんなと話したり声をかけたりできました」と振り返った。  試合前にブルペンで47球を投じ、5日の中日戦(ヤフオクドーム)で2年ぶりに先発することが濃厚だ。

◆ソフトバンクの椎野は2回1安打無失点で6奪三振と好救援した。六回から3番手で登板。195センチの長身から繰り出す直球で押し、全てのアウトを三振で奪った。「真っすぐはコース、高さと狙ったところにいける感じがあった。交流戦に向けて一番いい準備ができた」と好感触を口にした。  プロ2年目で5月に中継ぎの一角をつかんだ。倉野投手コーチは「自分史上最高の投球をしたねと、言った」と冗談めかしつつ「躍動感がある。フォームに角度もあった」とたたえた。

◆楽天の松井は得点を許さず九回を締めくくり、リーグ単独トップの16セーブ目。ソフトバンクとの首位攻防3連戦全てに登板し、3戦ともセーブを記録した。「そんなにボールは行っていなかった。疲れはまあまあ。本当に勝てて良かった」と喜んだ。  今季53試合で、早くも28試合目のマウンドに立った。それでも11試合連続無失点と抜群の安定感を誇り「試合で投げていって調子が出てくる投手なので」と頼もしかった。

◆楽天の島内が左膝の負傷で欠場した。1日のソフトバンク戦の、九回の守備で痛めた。試合前には打撃練習を行い、ベンチ入りメンバーにも入ったが出場機会はなし。島内は「全然、問題ないです」と話した。  石井ゼネラルマネジャーは、3日に仙台市内の病院で検査を受けると説明し「大事を取って。とりあえず何かあったら困るので」と話した。

◆ソフトバンクは3万8142人の観衆を集め、主催試合の入場者が103万3554人となった。主催29試合目での100万人突破は実数発表となった2005年以降、昨年と並んでパ・リーグ最速。

◆痛恨の3連敗を喫し、今季初めて3位に転落した。六回1死まで走者さえ出せず、得点はソロだけ。工藤監督は「最後の方で、こうやって痛い連敗があった。交流戦では気持ちを切り替えて戦いたい」と悔しさを押し殺した。楽天には5連敗となり、2ゲーム差をつけられた。2015-17年に3年連続で最高勝率に輝くなど、得意の交流戦で再浮上のきっかけをつかむ。 四回途中3失点で2敗目。2軍降格が決まったソフトバンク・スアレス 「自分らしいボールもいっていたけど、結果に結びつかなかった」

◆1日に来日した新外国人、カーター・スチュワート投手(19)が球場内の個室で両親らと観戦した。気付いた観客から窓越しにサインをねだられて応じると数十人が列をつくり、球団関係者が「危ないので途中で止めました」とストップをかける人気ぶり。右腕は3日、本拠地で入団会見を行う。

◆4年目捕手の堀内が二回、右翼フェンス直撃の2点二塁打で貴重な追加点をたたき出した。スアレスのフォークボールを振り抜き、「追い込まれていたので三振だけはしないように気をつけた。内角の球にうまく体が反応した」と笑顔。守りでも5投手を好リードし、平石監督は「堂々として投手を引っ張った」とたたえた。 3連投でリーグ単独トップの16セーブ目を挙げた楽天・松井 「そんなにボールは行っていなかった。疲れはまあまあ。本当に勝ててよかった」

◆楽天・美馬学投手(32)が"ケンカ投法"で、4勝目を飾った。  「打者が嫌がる球を投げられるようになってきた。でも、先発はもっと長い回を投げないと。次回は絶対に投げます」  右打者の内角を、最速148キロの直球とシュートでえぐった。六回1死から甲斐に左越えにソロを許すまで、無安打無失点だった。  原動力は美人女優のサントス・アンナ夫人が妊娠6カ月の安定期に入ったこと。「うれしい。最高です。不思議なくらい力が湧いてきます」と乗りに乗っていた。  七回に無死満塁のピンチを招いて降板。ベンチへ戻るとグラブをたたきつけて自分への怒りをあらわにしたが、3安打1失点の堂々たる投球を、平石監督は「どの球も制球がよくて素晴らしかった」と絶賛した。  右腕の力投で、ソフトバンクとの首位攻防3連戦に3連勝。パ・リーグ首位で、交流戦に突入する。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
29231 0.558
(↑0.009)
-
(-)
90260
(+4)
240
(+1)
63
(+1)
19
(+1)
0.257
(-)
4.330
(↑0.06)
2
(1↑)
日本ハム
27243 0.529
(↑0.009)
1.5
(-)
89240
(+8)
219
(+5)
37
(+2)
22
(+1)
0.259
(↑0.001)
3.730
(↓0.02)
3
(1↓)
ソフトバンク
27252 0.519
(↓0.01)
2
(↓1)
89222
(+1)
207
(+4)
67
(+1)
49
(-)
0.256
(↓0.002)
3.430
(↓0.01)
4
(1↓)
西武
26251 0.510
(↓0.01)
2.5
(↓1)
91269
(+1)
276
(+8)
64
(+1)
64
(-)
0.257
(↓0.001)
4.620
(↓0.08)
5
(-)
ロッテ
25261 0.490
(↑0.01)
3.5
(-)
91228
(+8)
220
(+1)
66
(+3)
38
(-)
0.242
(↑0.001)
3.800
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
19304 0.388
(↓0.008)
8.5
(↓1)
90175
(+5)
232
(+8)
40
(+2)
45
(-)
0.220
(↓0.001)
3.810
(↑0.02)