巨人(★3対7☆)中日 =リーグ戦9回戦(2019.05.31)・東京ドーム=
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中日
1030200107903
巨人
1000110003811
勝利投手:柳 裕也(5勝2敗0S)
敗戦投手:髙橋 優貴(3勝3敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(7号・5回表ソロ),高橋 周平(4号・5回表ソロ),遠藤 一星(1号・8回表ソロ)
【巨人】大城 卓三(3号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆中日は1-1で迎えた3回表、高橋の適時二塁打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功する。そのまま迎えた5回にはビシエドと高橋の2者連続本塁打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・柳が6回3失点で今季5勝目。敗れた巨人は先発の高橋が6失点と誤算だった。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が"神走塁"で同点のホームを陥れた。 1点を先制された直後の1回2死一、二塁、大城の右前打で二塁から本塁に突入。タイミング的には微妙だったが、捕手武山のタッチをかいくぐって、ベースの端を左手で触った。 同点適時打の大城は「守備でミスをしたので、何とかしたかった。食らいついていきました。坂本さんの走塁にも助けていただきました」と感謝した。

◆中日が1回、大島の犠飛で先制したが、巨人はその裏、大城が同点打。中日は3回に高橋の適時二塁打で2点を勝ち越した。 中日が5回、ビシエド、高橋の連続本塁打で2点を加えた。巨人は5回に坂本勇の適時二塁打、6回に大城のソロで1点を返した。 中日が8回に遠藤のソロで1点を追加し、連敗を2で止めた。巨人は高橋が5回途中6失点で3敗目。チームは3連敗を喫した。 中日柳が5勝目。

◆「神様超え」はできなかったが、中日高橋周平内野手がV打を含むマルチ安打で連敗ストップに貢献した。 あと1安打だった。9回1死一塁。カウント2-2から高橋のバットは空を切った。思わず天を仰いだ。5月最後戦で、猛打賞の月間最多記録に挑んだが、惜しくも達成できなかった。「(4打席目から)意識してましたよ。もう2度とないと思う。でもチームが勝ったので良かった。明日からまたがんばります」。記録にリーチをかけてから2打席凡退を、高橋はさばさばと振り返った。 4月までは打率2割5分と苦しんだ。5月初旬に立石野手巡回コーチに打撃指導を仰いだ。打撃始動時のグリップの位置を修正。同コーチは「いろんな球に手を出して、凡打になっていた。ボール球を見極め、好不調の波が少なくなった」と説明。5月6日広島戦の猛打賞で覚醒した。同26日のヤクルト戦までに8度の猛打賞を積み重ねた。打撃の神様・川上哲治氏や初代ミスタードラゴンズ西沢道夫氏、イチローらの日本記録に並んだ。5月最終戦で、新記録達成は幻に終わったが、打線の核になった。 「記録はまた挑めばいい。こういう経験をできたことは良かったんじゃないか」と与田監督も高橋の成長を称賛。月間打率4割1分7厘で、自身初の月間MVPも視野に入れた。主将のバットが6月竜反攻の起爆剤になる。【伊東大介】

◆巨人は、先発のルーキー高橋優貴投手が、プロ入りワーストとなる6失点で敗れ、今季2度目の3連敗で首位広島に5・5ゲーム差に離された。高橋は5回途中6安打4四死球で6失点。5回無死からビシエド、高橋に連続ソロを浴びてマウンドを降りた。 前回22日のDeNA戦は4回3失点で降板し、原辰徳監督は「ここのところ、ゲームをつくるという点においては、ちょっとしんどかったかなと」と言った。 先発投手は5月18日のメルセデスを最後に、9試合勝ち星がついていない。 「先発も中継ぎもクローザーもあるいは打線も、というのがね。これが、やっぱりそろうのがチームですからね。まあ、そういう時はバッターも逆に頑張らないといけない」。 打線は大城が2試合連続のソロを放つなど、3点を奪ったが、終盤に再び突き放された。4番岡本は1回1死一、二塁、5回2死二塁の得点圏で三振、右飛に倒れた。指揮官は「悔しい思いをしているだろうなと本人が、そこをどういう風にバネとして出すかでしょうね」と言った。

◆巨人は、先発のルーキー高橋優貴投手が、プロ入りワーストとなる6失点で敗れ、今季2度目の3連敗で首位広島に5・5ゲーム差に離された。高橋は5回途中6安打4四死球で6失点。5回無死からビシエド、高橋に連続ソロを浴びてマウンドを降り、試合後にプロ入り初の2軍降格が決まった。 前回22日のDeNA戦は4回3失点で降板し、原辰徳監督は「ここのところ、ゲームをつくるという点においては、ちょっとしんどかったかなと」と言った。 先発投手は5月18日のメルセデスを最後に、9試合勝ち星がついていない。 「先発も中継ぎもクローザーもあるいは打線も、というのがね。これが、やっぱりそろうのがチームですからね。まあ、そういう時はバッターも逆に頑張らないといけない」。 打線は大城が2試合連続のソロを放つなど、3点を奪ったが、終盤に再び突き放された。4番岡本は1回1死一、二塁、5回2死二塁の得点圏で三振、右飛に倒れた。指揮官は「悔しい思いをしているだろうなと本人が、そこをどういう風にバネとして出すかでしょうね」と言った。

◆中日柳裕也がチームトップの5勝目を挙げた。 6回5安打3失点。112球の粘り投球で試合を作った。「6点もらったので、もう1、2イニング投げきりたかったです」と反省。左腕大野雄と並び開幕ローテーションを守る3年目右腕が連敗ストップに貢献した。

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が31日、中日戦(東京ドーム)で、鮮やかな"タッチ回避"で生還した。  1点を追う一回1死で左前打を放ち、次打者・丸の打席で今季4盗塁目となる二盗に成功。1死一、二塁から、大城の右前適時打が放たれると、二走の坂本勇は三塁を回り、本塁でのクロスプレーとなった。  右翼手・松井佑の送球はやや三塁方向にそれて捕手・武山のミットへ。坂本勇は素早く体をくねらせてタッチをかわし、倒れながら左手で本塁をタッチして同点のホームイン。俊足とスライディング技術が光った好走塁だった。

◆巨人・大城卓三捕手(26)が31日、中日9回戦(東京ドーム)に「5番・一塁」で先発出場。1点を先制された直後の一回2死一、二塁から右前適時打を放った。  「守備でミスをしたのでなんとかしたかった。くらいついていきました。坂本(勇)さんの走塁にも助けていただきました」  相手先発・柳が投じたカーブを捉えた。二走・坂本が捕手・武山のタッチをかいくぐり、ホームイン。一回の守備では、無死一塁から回転のかかった球を捕球できず、一、三塁とピンチを広げ、大島の右犠飛で先制を許しただけに、自らのミスを自らでカバーした。

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が31日、中日戦(東京ドーム)で3安打1打点で今季6度目の猛打賞をマーク。打率を・338に上昇させたが、チームは3-7で敗れ、3連敗を喫した。  試合後は自身の打撃について「(調子を)維持するのは難しいけど、波がないようにしたい。投手と打者が助け合いながらやるしかない」と気持ちを切り替えた。

◆中日の柳が中5日で先発し、6回3失点で5勝目を手にした。リードをもらいながら四回以降、四球や安打を許すなどして球数がかさみ「もう1イニング、2イニング投げ切りたかった」と勝利にも浮かない表情だった。  追い込んでから粘られ「早いカウントでもっと勝負できれば良かった」と課題を挙げた。与田監督は「追い込んでからのボール球の使い方でもったいないなというところがあった」と反省を促した。

◆セ・リーグ3位の巨人は31日、中日9回戦(東京ドーム)に3-7で敗れ、3連敗。先発のドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=が五回途中6安打6失点で3敗目を喫し、6月1日にも出場選手登録を抹消されることとなった。  「実力不足を身にしみて感じた。これで終わりではない。またしっかり次への準備をしたい」  一回、先頭・京田に中前打とされると、続く伊藤康の打球を一塁手・大城が失策し、無死一、三塁。大島に右犠飛とされ、あっさりと先制を許した。  1-1の三回には、2死一、二塁から高橋の中越え2点二塁打で勝ち越しを許す。続く阿部から3者連続四死球を与え、さらに1点を失った。五回、ビシエド、高橋に2者連発を浴びた時点で交代。前回登板(22日、DeNA戦)も4回3失点で降板しており、2試合続けて5回を持たなかった。  宮本投手総合コーチは「躍動感というのもね、もう一度取り戻すというか。彼は力があるから、ここまで一生懸命チームを支えてくれた部分もある。『さらにパワーアップして戻って来いよ』と。6月中には帰ってくると思います。半分感謝の気持ちもある」と説明した。  「体もリフレッシュしていい形で戻って来られるようにしたい」と高橋。ファームで2、3試合に登板し、1軍復帰を目指す。

◆巨人・大城卓三捕手(26)が31日、中日戦(東京ドーム)で右越えの3号ソロなど2安打2打点で存在感を発揮した。チームは3-7で敗れ、3連敗を喫した。  4試合連続で「5番・一塁」でスタメン出場。一回の守備でゴロを後逸する失策を犯したが、その裏の第1打席で右前適時打。六回には中日・柳が投じた高めの直球を右中間席へ運ぶ3号ソロを放ち、「なんとか(走者を)かえしたいと思って打席に入ったのでよかった。反応できた」と振り返った。それでも3点を追う七回2死満塁のチャンスには谷元の前に二ゴロに倒れ、「今日の反省するところ」と悔やんだ。

◆高橋が1-1の三回2死一、二塁で勝ち越しの左中間2点二塁打。今季初めて左投手から打点を挙げ、勢いに乗った。五回にはビシエドのソロに続いて4号ソロ。内角高めの速球を右翼席に放り込み「真っすぐを狙っていた」と胸を張った。五回までに2安打し、両リーグの月間記録を更新する9度目の1試合3安打以上に期待がかかったが、その後の2打席は凡退。「こういうチャンスは二度とないと思うので残念は残念」と苦笑いした。 中5日で先発し、6回3失点で5勝目の中日・柳 「もう1、2イニングを投げ切りたかった。早いカウントでもっと勝負できればよかった」 好投の柳に中日・与田監督 「追い込んでからのボール球の使い方に、もったいないところがあった」 八回に2年ぶりの本塁打を放った中日・遠藤 「(高橋)周平だけに頼ってここ数試合やっていて、何とか他の野手でということもあった」

◆上昇気流に乗れず、3連敗。巨人・原辰徳監督(60)は「投打のバランスは、ややかみ合ってないというのがこの頃」と首をかしげた。  先発の高橋が4回0/3で6失点と試合を作れず、2軍落ちが決まった。打っては4番の岡本が好機で2度凡退。指揮官は「(岡本が)悔しい思いをしているだろうな。どうバネとして出すか」と、打率・250に沈む主砲の奮起を待つ。  テコ入れは実らなかった。この日からブルペン担当として、三沢ファーム投手コーチを1軍に配置転換。投手陣再生の一手として投手コーチを3人体制にした。さらに打率・171のベテラン中島、先発ローテの一角のヤングマンを2軍に降格させ、ビヤヌエバと宮国を1軍に昇格させた。しかし2軍調整を経た助っ人は、途中出場で2打数無安打。心機一転を図ったが、5月は9勝13敗で終わった。 (谷川直之) 3敗目を喫し、出場選手登録を抹消されることになった巨人D1位・高橋(八戸学院大) 「実力不足を身にしみて感じた。体もリフレッシュして、いい形で戻ってこられるようにしたい」 3安打1打点の巨人・坂本勇 「(調子を)維持するのは難しいけど、波がないように。投手と野手と共同で戦っている。助け合いながらやるしかない」 六回の3号ソロなど2安打2打点の巨人・大城 「なんとか(走者を)かえしたいと思って打席に入ったのでよかった。反応できた」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
32191 0.627
(↑0.007)
-
(-)
91223
(+2)
192
(+1)
53
(-)
35
(+1)
0.257
(↓0.001)
3.030
(↑0.05)
2
(-)
阪神
28232 0.549
(↓0.011)
4
(↓1)
90207
(+1)
213
(+2)
40
(-)
33
(-)
0.248
(-)
3.490
(↑0.04)
3
(-)
巨人
25231 0.521
(↓0.011)
5.5
(↓1)
94242
(+3)
207
(+7)
67
(+1)
25
(+1)
0.265
(↓0.001)
3.870
(↓0.04)
4
(-)
中日
23270 0.460
(↑0.011)
8.5
(-)
93187
(+7)
193
(+3)
36
(+3)
30
(+1)
0.260
(-)
3.730
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
22280 0.440
(↑0.011)
9.5
(-)
93195
(+3)
211
(+2)
57
(+1)
14
(-)
0.243
(↓0.001)
3.860
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
21312 0.404
(↓0.008)
11.5
(↓1)
89241
(+2)
279
(+3)
62
(-)
21
(-)
0.239
(↓0.001)
4.690
(↑0.02)