中日(★1対2☆)DeNA =リーグ戦8回戦(2019.05.29)・ナゴヤドーム=
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DeNA
1000000000121000
中日
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勝利投手:三嶋 一輝(1勝2敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(1勝1敗7S))
敗戦投手:鈴木 博志(0勝2敗14S)
  DAZN
◆DeNAは初回、ソトの適時打で1点を先制する。その後、同点とされ迎えた延長11回表、2死三塁から筒香が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・三嶋が今季初勝利。敗れた中日は先発・大野雄が8回1失点と力投するも、打線が援護できなかった。

◆中日大野雄大投手が6回、DeNA平良拳太郎投手から中前安打を放ち、17年から続けていた連続打席無安打を80打席で止めた。 安打は16年9月28日巨人戦で菅野から打って以来、81打席ぶり。工藤(巨人)が00~02年につくった84打席連続無安打のセ・リーグ記録に近づき、80打席は87~90年猪俣(阪神)の79打席を上回るリーグ2番目の長さだった。

◆中日大野雄大投手(30)が連続打席無安打を「80」で止めた。6回1死一塁の第2打席。カウント0-1からDeNA平良の2球目変化球をセンター前に運んだ。 16年9月28日の巨人戦以来、81打席ぶりとなるヒット。工藤公康(巨人)の84打席連続無安打のリーグ記録にあと4と迫っていた。一塁ベース上ではガッツポーズから手をたたき喜びを体現していた。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手が先制の右前適時打を放った。1回1死二塁、中日先発大野雄のシュート系の速球を捉え、一、二塁間を破った。 23日巨人戦(東京ドーム)以来の打点。「ランナーをかえしたいと思っていたので、先制点を取ることができてうれしいです」と今季初登板の先発平良を援護した。

◆中日は大野雄、DeNAは平良が先発。DeNAは1回、ソトの適時打で1点を先制。平良は3回まで無安打無失点。 中日は6回1死一、三塁で代打京田の二ゴロで同点とした。大野雄は2回から6回までDeNAを無失点に抑えた。 大野雄は8回5安打1失点で降板。DeNAは7回から継投で中日の反撃を抑え、延長戦に突入した。 DeNAは延長11回、筒香が適時打を放ち勝ち越し。そのまま逃げ切り、今季初めて延長戦に勝った。中日の連勝は3で止まった。 DeNA三嶋が1勝、山崎が7セーブ、中日鈴木博が2敗目。

◆主砲が試合を決めた。1-1で迎えた延長11回2死三塁。DeNA筒香嘉智外野手が、気持ちで持っていった。1ボールからの2球目。中日の守護神・鈴木博の内角高め149キロ直球を左前へしばいた。「本当にチャンスだったので、何とか打ちたいと思っていた。来たボールに対して強く振ることだけを意識して」と3安打目が殊勲の一打となった。 今季3戦全敗だった延長戦を初めて制した。筒香が「こういう接戦のゲームをモノにすることができれば、チームにも勢いがつく」とうなずけば、ラミレス監督も「非常に大きな勝利。完璧な勝ち方だった」とナインをたたえた。5位ヤクルトが敗れたためゲーム差はなくなり、30日にも4月24日以来の5位が見えてきた。浮上するだけだ。

◆中日は今季初の4連勝に届かなかった。1-1の延長11回。守護神鈴木博志投手を送ったが、1死から宮崎に二塁打。2死三塁から筒香に右越え適時打を許してしまった。 与田剛監督は「選手を起用しているのはこちら。選手を責めるようなことをしたくない。長い目で見て、いろいろ考えてやっていく」と振り絞った。延長戦は今季3戦3敗となった。

◆中日の大野雄は8回1失点と好投したが、報われなかった。一回に失点して以降は直球を軸に攻め立て、ゼロを並べた。それでも与田監督は「1失点でいいというわけではない。もっと高いものを目指してもらう」と辛口だった。  大野雄は「無理と分かっている投手なら、そういうことは言わないと思うので」と受け止めた。得点につながる3シーズンぶりの安打も飛び出したものの「バットを振っていればいつかは安打になると思っていたので」と話すだけだった。

◆今季初登板の平良が6回3安打1失点と好投した後、5人の中継ぎ陣が無失点リレーでチームに勝利をもたらした。七回のエスコバーから最後の山崎まで、全投手が走者を出しながらも決定打を許さず、延長十回を無失点でしのいだ三嶋に今季初白星がついた。ラミレス監督は「リリーフ陣がすごくよかったし、リードした嶺井もよくやってくれた」と称賛した。

◆主砲が決めた。DeNA・筒香嘉智外野手(27)が延長十一回に勝ち越し打。接戦を制した。  「ピッチャーが頑張っていたので、何とか勝ちたい気持ちでした。宮崎さんが三塁まで進んで、何とか、かえそうと、来た球を強くたたこうと思いました」  1-1の延長十一回に宮崎の右翼線二塁打などで2死三塁とすると、筒香が守護神・鈴木博の直球を右翼線に運んで勝負を決めた。一回にソトの適時打で先制しながらも追加点を奪えない苦しい展開だったが、この試合で10イニングぶりの得点をもたらしたのは4番のバットだった。  この試合前まで得点圏打率・237だったが、存在感は際立つ。ラミレス監督は「非常に大きい勝利。完璧な勝ち方」と選手をたたえた。筒香については「今年は得点圏で結果が出ていないが、いつも言っているように、どう始まるかより、どう終わるかが大事だ」と、さらなる爆発に期待を寄せた。  今季3戦全敗だった延長戦で初めて勝利。5位・ヤクルトにゲーム差なしまで肉薄した。「逆転したり、競った試合を勝ったりすることはチームに勢いがつく。いい流れに乗れたらいい」と筒香。駒不足だった先発陣もそろいはじめ、浮上の予感が漂い始めた。 (湯浅大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
30191 0.612
(↑0.008)
-
(-)
93208
(+5)
191
(+3)
50
(+1)
33
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.140
(-)
2
(1↑)
阪神
27222 0.551
(↑0.009)
3
(-)
92201
(+8)
209
(+4)
39
(+2)
31
(-)
0.248
(↑0.002)
3.560
(↑0.01)
3
(1↓)
巨人
25211 0.543
(↓0.013)
3.5
(↓1)
96237
(+4)
195
(+8)
65
(+3)
24
(-)
0.268
(-)
3.800
(↓0.07)
4
(-)
中日
22260 0.458
(↓0.01)
7.5
(↓1)
95179
(+1)
182
(+2)
33
(-)
29
(-)
0.262
(↓0.001)
3.660
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
21292 0.420
(↓0.009)
9.5
(↓1)
91239
(+3)
263
(+5)
62
(+1)
21
(-)
0.243
(-)
4.550
(↓0.01)
6
(-)
DeNA
20280 0.417
(↑0.013)
9.5
(-)
95184
(+2)
208
(+1)
55
(-)
14
(+1)
0.241
(-)
3.960
(↑0.08)