ソフトバンク(★4対5☆)西武 =リーグ戦8回戦(2019.05.15)・福岡ヤフオクドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:森脇 亮介(1勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(2勝0敗6S))
敗戦投手:森 唯斗(1勝3敗10S)

本塁打
【西武】山川 穂高(17号・2回表ソロ),山川 穂高(18号・6回表ソロ),外崎 修汰(6号・9回表2ラン)
【ソフトバンク】デスパイネ(9号・4回裏ソロ),デスパイネ(10号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆西武は2-4で迎えた6回表、山川がこの日2本目となるソロを放ち1点差とする。そのまま迎えた9回には、1死一塁から外崎の2ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、2番手・森脇が3回無失点の好救援でプロ初勝利。敗れたソフトバンクは、抑えの森が痛恨の一発を浴びた。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(35)はヤフオクドームで通算126本塁打をマーク。 同球場での最多本塁打は松中(ソフトバンク)の154本塁打で、2位は小久保(ソフトバンク)の127本塁打。松田が1発を放てば、小久保に並び2位タイに進出する。

◆西武山川穂高内野手がパパ1号を放った。1回の第1打席。3球目の変化球をとらえ、右中間のラッキーゾーンへ運んだ。 15日未明に第1子となる長女が誕生。元気な姿の写真を見て「元気に生まれてきてくれたので、僕も元気にプレーするだけ」と、いきなりパパ第1号で祝砲を上げた。ベンチでは仲間たちによるゆりかごパフォーマンスからの、どすこいで祝福ムードを演出。「娘のために打ててよかったです ! 」と喜びの声をあげた。

◆西武は2回、先頭の山川が3戦連発となる17号ソロで先制した。先発本田は3回までソフトバンク打線を2安打無失点に抑えた。 ソフトバンクは4、5回にデスパイネの2打席連続弾などで計4点を挙げ逆転。西武も6回、山川の18号ソロで1点差とした。

◆侍ジャパンの稲葉篤紀監督が新たな代表候補を発見した。ソフトバンク-西武戦(ヤフオクドーム)を視察し、ソフトバンク先発の左腕大竹を高評価した。 育成出身の2年目で通算4勝と実績は少ない。だがこの日も6回3失点と今季全7先発でクオリティー・スタートをクリア。リーグ防御率トップを堅持する投球に「建山コーチとも話したが、候補に入って来る投手。今日は本当にいいものを見られた」と収穫を強調した。 代表に少ない左腕に加え、インステップから角度のある球を投げる特性あるフォーム。「球の出所が見づらい。ストライクゾーンの甘い中であの西武打線をファウルにしたり、タイミングも足を着いてから投げるまでのちょっとした間合いだったり、初見では打ちづらい」と評した。 また昨年11月の日米野球で招集した西武山川の2発に「相手も研究してくる中、あれだけの成績を残せるのは実力がある。各国にも情報が行っている中、1発の怖さはどこの国もある」と話した。

◆西武外崎が富士大の先輩、山川にアップルパンチを出産祝いとして届けた。 1点を追う9回1死一塁でソフトバンク森の初球カーブを捉え、2戦連発の6号逆転2ランを放った。 試合前から山川に第1子誕生の報告を受け「写真も見せてもらって目がパッチリでかわいかった。お父さん似? はい。試合中もベンチで声をすごく出していて気持ちが伝わった」と思いを乗せた。

◆2本のバースデーアーチを愛娘に届けた。西武山川穂高内野手(27)は2回の第1打席、右中間スタンドへ先制ソロを打ち上げた。15日未明に生まれた第1子となる長女へささげるパパ1号弾。1本で満足するはずもなく、6回には低めの球に右膝を着きながらの「卍(まんじ)打法」でパパ2号。山川は「娘の力じゃないでしょうか。いつも以上の力が出た気がします」と思いをバットに乗せた。 94年サッカーW杯米国大会で、ブラジル代表FWベベットがゴール後のパフォーマンスで披露したことをきっかけに、世界的に広まったとされる「ゆりかごダンス」が、ヤフオクドーム三塁側ベンチで再現された。踊る仲間たちから祝福を2度受けた。左翼スタンド応援席に向かって2度の「どすこい!」も決め「ありがたい、みんなでやってくれて」と一緒に分かち合った。 5月9日が予定日だった。そわそわしながら札幌遠征に出発。「どんだけ大きくなるんだろう」と福岡に場所を移した直後だった。3822グラムの元気な姿で誕生。深夜、送られてきた写真を見て思った。「健康であれば、元気であればいい」。前夜、陣痛と闘う最中、膝着き卍打法で打った記念球は、頑張ってくれた真衣子夫人に届ける。 これで12日の母の日弾から3試合5発と量産。2発の誕生弾で昨季から9連敗中だったヤフオクで、昨年5月24日以来1年ぶりの勝利を収めた。しかも16日は夫人の誕生日。「明日1本。打ったらまた1本。そうやって、続けていきます」。もちろん、連日連夜のバースデー弾を打つつもりだ。【栗田成芳】

◆西武ルーキーの森脇亮介投手がプロ初勝利を挙げた。1点を追う6回から登板。すると2死一、三塁のピンチを招くも釜元を左飛に打ち取った。 3回投げて1安打無失点でプロ初勝利「(記念球は)持って帰って家に飾ろうと思います。先を見ることなく1人1人バッターに向かっていくことを心がけた」とうれしそうに話した。

◆ソフトバンクの守護神森唯斗投手(27)が9回1点リードを守れず逆転負けし、今季3度目の3連敗となった。 1死一塁から外崎に初球カーブを中堅ホームランテラスゾーンに運ばれる逆転2ランを食らった。今季19試合目での初被弾に、森はぼうぜんと打球を見送った。今季3敗目、ここ3試合で2敗となった森について、工藤監督は「球の質の変化は感じていない。これまで通り抑えをやってもらうつもり」と責めなかった。 この日はここまで援護が少ない先発大竹に打線が4点をプレゼント。大竹も山川に2被弾されながら、111球を投げ試合をつくった。「山川さんの本塁打は、悔いが残るしもっと丁寧に投げるべきだった。ただ山川さんの前に走者を出さなかった点は自分でも評価できるところ」。6回で降板も3失点も、今季ワーストになるほど、7試合すべて安定感抜群。それでも2勝目とはいかなかった。 救援陣に疲れが見える中、2番手松田遼は13試合連続無失点、モイネロも155キロの直球で山川らをねじ伏せた。指揮官は「いい結果を出し続ければ投げる場所も変わってくる」と語り、開幕から主にビハインドの展開で無失点を続けてきた松田遼をこの日は勝っている場面に抜てきした。疲れが見え始めるリリーフ陣の中、調子のいい投手を見極める。今季初の3カード連続の負け越しとなった。「明日(16日)切り替えて」と、工藤監督は前を向いた。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク大竹耕太郎投手(23)が、侍ジャパンへの思いを口にした。 この日は勝ち投手にはなれなかったが6回3失点と好投。今季は開幕から7試合すべてクオリティースタート(6回自責点3以下)の安定感を見せている。 この日、侍ジャパンの稲葉監督が視察し「球の出どころが見づらい」「候補に入ってくる」と高評価したことを試合後に聞いた大竹は「そうですか」と目を輝かせた。 「それ(日の丸)を見て育ってきた。高校(済々黌)の時は1次候補に入ったけれどもれた。大学(早大)時代は好調な時は、リーグ戦前に代表が決まっていた。今までは縁がなかった。野球をやっている以上、そういうところで投げてみたい」と代表への思いを熱く語った。

◆逆転弾を食らったソフトバンクの守護神森唯斗投手が次回は背水の陣での雪辱を誓った。 1点リードの9回に登場。1死一塁から9番外崎に初球カーブを中堅ホームランテラスゾーンへ運ばれる逆転2ランを許した。今季3敗目。ここ3試合で2敗目となった。 「みんなちゃんとしていたし、今日負けたのは僕の責任。次はないという気持ちでいく。いつまでもそこ(抑え)で投げられると思わず、しっかり明日やりかえすだけ」と、守護神の座をかけてでも次回登板できっちりと抑えるつもりだ。

◆令和となって半月がたった。平成からまたいだ大型連休は工藤ホークスにとって文字通りエビス顔の「黄金週間」だった。9試合で7勝2敗。新時代の幕開けとなった1日こそ本拠地ヤフオクドームで楽天に大敗(0-9)してしまったが、その後は5連勝。波に乗ったはず、だった。 仙台で楽天に2戦連続サヨナラ負けを喫して歯車が狂った。続くロッテ3連戦は1勝2敗。前日14日の北九州での西武戦も敗れて連休後は1勝5敗。3カード連続で初戦を落とし、貯金も散財した。まして今季は開幕から「水曜日」が鬼門となっている。4月3日のオリックス戦(京セラドーム)で延長12回の末、0-0の引き分け。1安打に封じられた。週が変わっても白星をたぐり寄せることはできなかった。1分けから始まって5連敗。そのうち1点差負けが4度あった。 「暗い水曜日」は変わらなかった。この日は守護神森が9回にまさかの逆転弾を浴びた。これで開幕から水曜日は6連敗となってしまった。先発大竹は防御率1点台と安定した投球を続けながら、まだ1勝。チームも必死で2年目左腕に白星をプレゼントしようとしているのだが、思いとは裏腹、結果が伴わない。大竹が初勝利したのは5月2日の楽天戦(ヤフオクドーム)。木曜日だった。1週間後は再び西武と那覇で対決する。負の連鎖は早く断ち切りたいところだ。ブルペン陣の疲労が大きいのかもしれない。交流戦前から6連戦が4週連続となる。中継ぎ陣の稼働も増えるはずだ。 好投を続けながら、2勝目にたどり着けない大竹と、対照的に西武2番手の新人森脇が3回無失点の見事なセットアップぶりでプロ初勝利。勝負の世界はなかなか非情なものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武・山川穂高内野手(27)が15日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の二回先頭で、先制の17号ソロを右翼席に運んだ。この日、午前1時51分に群馬県内の病院で第1子となる長女が誕生。試合前には「写真で見ました。元気なのが分かって、心置きなくやれます。いつも狙っているけど、打てたらいいですね」と祝砲を誓っており、宣言通りの一発。「娘のために打ててよかったです」と喜びを口にした。ベンチではチームメートに「ゆりかごダンス」で出迎えられ、満面の笑み。恒例の「どすこいポーズ」を決めて、レオ党の歓声に応えた。

◆西武の山川が二回に3試合連発となる17号ソロ。先制点をもたらした。大竹の外角チェンジアップをコースに逆らわずに打ち返し、右翼にせり出すホームランテラス席へ運んだ。  この日は第1子となる長女が誕生したばかり。「いつも通り本塁打は狙うけど、きょうみたいな日に打てればベスト」と試合に臨み、有言実行した。ベンチに戻るとチームメートと"ゆりかごポーズ"を決め、「娘のために打てて良かった」と喜んだ。

◆日本代表の稲葉監督が視察に訪れ、2本塁打を放った西武の山川について「昨年もあれだけ打って、今年は相手チームもすごく研究をしている中、あれだけの成績を残せるのは実力がある」と高く評価した。  11月には五輪の前哨戦となる国際大会「プレミア12」を控える。育成出身で飛躍の2年目を過ごすソフトバンクの大竹にも触れ「初見ではなかなか打ちづらい投手。候補選手に入ってくるような投手」と新戦力としての期待を寄せた。

◆西武の外崎が値千金の逆転2ランを放った。3-4の九回1死一塁で「初球から思い切り自分のスイングをしようと思った」と森の甘く入った変化球を強振。左中間にせり出すホームランテラス席へ運び、2戦連発のアーチで逆転勝ちに導いた。  この日は富士大の先輩でもある山川に長女が誕生。「試合前から、きょうは絶対勝つという気持ちが伝わってきた」と言う。勝利で先輩を祝福し「いい記念になると思う。僕自身もうれしい」と笑った。

◆西武のドラフト6位新人、森脇が2番手で登板し、プロ初勝利を挙げた。3-4の六回にマウンドに上がると、1死一、二塁のピンチを無失点でしのぐ。続投した七、八回は無安打で終わらせ、九回に味方が逆転して白星が転がり込んだ。「素直にうれしい」と喜びを口にした。  京都・塔南高-日大-セガサミーを経て入団した26歳。既に2児の父でもある。「家族の存在はもちろん大きい。自分が食べさせていかないといけない」と言う一家の大黒柱は、家族の元へと持ち帰るウイニングボールを大事そうに手にした。

◆日本代表の稲葉監督が試合を視察。2発の山川を「昨年あれだけ打って、今年は相手がすごく研究してくる中でこれだけの成績が残るのは、実力があるから。どの国にも一発の怖さはあるはずだし、彼のプレースタイルを崩さずにやってほしい」と高く評価した。またソフトバンク・大竹にも触れ「初見ではなかなか打ちづらい。候補選手に入ってくるような投手」と期待した。

◆1点リードの九回に、森が外崎に逆転2ランを浴びた。昨季のセーブ王が、今季早くも3度目のセーブ失敗で3敗目。チームも3連敗を喫したが、工藤監督は「打たれるときもあるし、抑えるときもある。これまで通り、森君に抑えをやってもらうつもり」と気丈に振る舞った。昨季途中から西武にはヤフオクドームで9連勝中だったが、好相性を生かせなかった。

◆九回に逆転の2ランを放った外崎は「思い切り初球からいこうと思った」とうなずいた。試合前に山川から「生まれたよー」と報告を受け、写真も見せてもらい「かわいかった。目がパッチリしていて山川さん似ですかね」。富士大の先輩に捧げる祝砲になり、2歳の娘がいる殊勲の26歳は「山川さんは、ベンチでずっと声を出していて気持ちが伝わってきた。いい思い出になると思うし、ぼく自身もうれしいです」と喜んだ。

◆2番手で3回1安打無失点に抑えたD6位・森脇(セガサミー)がプロ初勝利。「素直にうれしい。一球ずつ思い切り腕を振った結果。ストライク先行でいけた」と胸を張った。2歳の長男と8カ月の長女がいる2児のパパは、ウイニングボールの行方を聞かれ、「子供に渡したら遊び道具になってしまうので、手の届かない所に飾りたい」と笑った。

◆西武は15日、パ・リーグ首位のソフトバンクとの8回戦(ヤフオクドーム)に5-4で逆転勝ちし、3連勝を飾った。この日、第1子となる長女が生まれた4番・山川穂高内野手(27)が、二回先頭で3戦連発となる"パパ1号"の先制17号、六回にも追撃の18号ソロを放ち、勝利に大きく貢献。リーグ5位は変わらないが借金を1とし、首位とのゲーム差を2・5に縮めた。  最愛の妻へ、生まれてきた娘へ、感謝の気持ちを2本の放物線に込めた。山川が2本塁打で3連勝に貢献し「娘の力じゃないでしょうか。いつも以上に力が出ました」と笑みを浮かべた。  まずは二回、大竹の129キロのチェンジアップをコースに逆らわずに打ち返し、右翼席からせり出すホームランテラス席に運んだ。3試合連発となる先制のソロで勢いに乗ると、2点を追う六回も膝を折って中越えへ18号ソロ。チームメートに「ゆりかごダンス」のサプライズで出迎えられ「あそこまで伸びたのは娘のおかげ」と両手を揺らして応えた。  ここ3試合で5発。九回1死一塁で外崎が逆転2ランを放つと熱く抱き合った。「諦めていなかった。いけそうな雰囲気があった」。富士大の1学年後輩を頼もしげに見つめ、胸を張った。  この日、午前1時51分に群馬県内の病院で夫人の麻衣子さん(29)が体重3822グラムの第1子(長女)を出産。電話で「お疲れさま」「お疲れさま」と何度もねぎらいの言葉を掛けた。  写真で子供の顔を確認し「どっち似とかは、まだ。猿みたいです」とニッコリ。「真央」と名付けたことを明かし「かわいい名前だし、字画を見て決めました。フィギュアスケートの浅田真央さんと同じ字。平成のすごい人なので、その名前をもらいました」と口元を緩めた。  「(父の職業が分かる頃には)もっとすごい選手になれるように頑張りたい」。パパになったレオの主砲は、わが子のためにも勝利の放物線を描き続ける。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
21172 0.553
(↓0.015)
-
(-)
103173
(+4)
152
(+5)
51
(+2)
40
(+2)
0.258
(↓0.001)
3.330
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
19182 0.514
(↓0.014)
1.5
(-)
104164
(+8)
151
(+9)
25
(+2)
14
(-)
0.254
(↑0.001)
3.630
(↓0.01)
2
(2↑)
楽天
19181 0.514
(↑0.014)
1.5
(↑1)
105194
(+9)
186
(+8)
48
(+4)
11
(-)
0.263
(-)
4.610
(↓0.07)
4
(1↓)
ロッテ
18181 0.500
(↓0.014)
2
(-)
106152
(+2)
152
(+3)
41
(-)
32
(+1)
0.244
(-)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
西武
18191 0.486
(↑0.014)
2.5
(↑1)
105198
(+5)
210
(+4)
47
(+3)
46
(+2)
0.252
(-)
4.810
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
15203 0.429
(↑0.017)
4.5
(↑1)
105125
(+3)
155
(+2)
30
(-)
35
(+1)
0.225
(↓0.001)
3.770
(↑0.05)