ロッテ(★2対3☆)オリックス =リーグ戦6回戦(2019.05.15)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
0010010103700
ロッテ
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勝利投手:榊原 翼(2勝3敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗12S))
敗戦投手:唐川 侑己(2勝2敗0S)
  DAZN
◆オリックスは1-1で迎えた6回表、マレーロの適時二塁打で勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、8回に小島の内野ゴロの間に1点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・榊原が7回2失点の力投で今季2勝目。敗れたロッテは、打線が好機を生かしきれなかった。

◆オリックス佐野皓大外野手が持ち味の快足を存分に発揮した。 9番中堅で8日日本ハム戦以来のスタメン出場。1点ビハインドの3回、先頭打者で右前打で出塁すると、続く中川の初球に今季4個目の盗塁を成功させた。内野ゴロで三塁へ進み、福田の二ゴロで迷いなくスタートを切り、本塁へヘッドスライディング。前進守備をかいくぐる好走塁で同点に追いつく貴重な1点をもぎ取った。

◆ロッテは1回、鈴木の内野ゴロの間に先制。オリックスは3回、福田の二ゴロが野選となり同点に追いついた。 オリックスは6回2死三塁、マレーロの適時二塁打で勝ち越し。ロッテは先発榊原の前に3回以降1安打に抑えられた。

◆オリックスのクリス・マレーロ外野手(30)が勝ち越しタイムリーを放った。 1-1の同点で迎えた6回、1死から吉田正が左翼線を破る二塁打でチャンスを作り、2死三塁で迎えた打席。カウント2-1からの4球目、涌井が投じた高めに浮いたスライダーを振り抜いた。三塁線を破る適時二塁打で勝ち越しに成功した。マレーロは「甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることが出来たよ。なんとか抜けて、タイムリーになってくれて良かった」とコメント。17年9月29日ロッテ戦でプロ野球通算10万号を放った思い出の球場で再び躍動した。

◆ロッテが接戦を落とし4位に転落した。オリックス先発榊原の前に6回まで3安打に抑えられた。7回に清田の中前適時打で一時同点に追いついたが、ひと押しできなかった。 井口監督は「(打線が)なかなかつながらなかった。ワク(涌井)はゲームを作って頑張ってくれたけど、援護できなかった。何とか明日、接戦のゲームになると思うけど、打線でもう1回やっていきたい」と前を向いた。

◆オリックス榊原翼投手が故郷千葉初登板で凱旋(がいせん)勝利を飾った。初回に無死三塁から鈴木の内野ゴロの間に先制点を失うも、中盤は最速150キロの直球を軸に凡打の山を築いた。しかし、1点リードの7回2死三塁から清田に中前への同点打を浴び、「本当に悔しかった」とベンチで悔し涙を浮かべたが、直後に打線が勝ち越しを決め、今季2勝目を手にした。お立ち台では「千葉で勝てたのは本当にうれしい。15年間育った千葉県最高です!」と声を張り上げた。 中学時代の恩師の前で成長した姿をみせた。この日は家族や同級生の他に中学時代の担任の先生を球場に招待した。榊原は当時を振り返り、「(担任が)英語の先生だったんですけど、授業の最初5分くらいにビンゴゲームがあって、それを楽しむためだけに授業にいってました。それが終わったらもういいやという感じで。いつも『都合のいい男だな』と言われていました」。榊原は中学を卒業し、埼玉・浦和学院に進学後も試合の応援にかけつけたという。"ニコちゃんマーク"が記された自身のサインを考案するなど、卒業後も頻繁に連絡をとっている。「自分がやんちゃだったので、本当にお世話になりました」。勝利という最高のプレゼントで恩返しを決めた。 これで6試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責3以内)と安定した投球を続けている。西村監督は「だいぶ(安定感が)出てきた。若い投手が出てきているのはチームにとっても大きい。どんどん競争していってほしい」と語った。若干二十歳の右腕が地元で躍動した。【古財稜明】

◆今季4度目の観戦で"初勝利"となったオリックス宮内義彦オーナーは「いい試合で勝てた。楽しいですね」と上機嫌だった。 前回観戦した4月28日西武戦ではK-鈴木が7回無失点と好投も、8回に近藤と山崎福で6与四球4失点と炎上。K-鈴木のプロ初勝利が消え「(プロ初勝利を)つぶすのが得意なんだ、うちは ! 」と激怒していた。この日は中継ぎが無失点で「もうコメントしない」と笑顔で球場を後にした。

◆オリックスの大城が令和となった1日からの連続試合安打を12に伸ばした。1-1の三回1死一塁で涌井の外角スライダーに逆らわず右前にはじき返し、好機をつくる打撃を見せた。  「自分の間でボールを見られている」のが好調の要因。5日のソフトバンク戦から3番での起用が続いているが、その期待に応えている。

◆ロッテは15日、オリックス6回戦(ZOZOマリン)に2-3で敗れた。先発の涌井が7回を6安打2失点と好投したが、2-2で迎えた八回に2番手の唐川が1点を勝ち越された。  井口監督は「(打線が)なかなかつながらなかった。(先発の涌井は)しっかりゲームをつくって、がんばってくれた。打つ方でしっかりして、あしたまたやりたい」とさばさばした表情で敗戦を振り返った。

◆ロッテは打線がつながらなかった。七回は井上、レアードと初めて連打が出たものの、レアードが二塁を欲張ってタッチアウトに。井口監督は「走塁ミスもあったので、そこらへんをしっかりやっていきたい」と話した。  7回2失点と粘った涌井の好投が実らず、監督は「涌井はしっかり試合をつくってくれた。打つ方で援護できなかった」と残念がった。

◆先発の涌井が7回を6安打2失点に抑えたが、打線が援護できなかった。オリックスを1本上回る8安打を放ちながら、1点を追う八、九回の好機でいずれも凡退。井口監督は「(打線が)なかなかつながらなかった。(涌井は)しっかりゲームをつくって、よく投げてくれた。打つ方でしっかりして、あしたまたやりたい」とさばさばした表情で惜敗を振り返った。 3安打で打率・333としたロッテ・荻野 「塁に出るのが仕事なので、それができた。今季は調子の波を小さくできている」

◆マレーロが一時勝ち越しとなる一打を放った。1-1の六回2死三塁で左翼線に適時二塁打。今季初打点をマークし、「甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることができた。なんとか抜けて、タイムリーになってくれて良かった」とコメントした。西村監督も「本人もホッとしているんじゃないか。そのあたりが打つと得点につながる」とうなずいていた。

◆地元千葉で歓喜の雄叫びだ。オリックス・榊原が7回2失点で今季2勝目(3敗)。生まれ育った地で、約1カ月ぶりの白星をつかんだ。  「この千葉で勝てて本当にうれしい。この千葉で15年間育ったんで。千葉、最高です!!」  銚子市出身。埼玉・浦和学院高入学まで過ごした地元で踏ん張り、プロ初勝利をマークした4月17日の日本ハム戦(京セラ)以来、4戦ぶりの勝ち星だ。  スタンドでは小学4年時に脳梗塞で倒れ入院中の父に代わって育ててくれた叔父、叔母、知人ら約15人が観戦。叔父夫婦は5月1日のロッテ戦にも招待している。白星は付かなかったが、試合後に一緒に焼き肉を食べ、「楽しい話をしようと思って」と明るい話題で笑い合った。伝えたい感謝の気持ち、笑顔が右腕の原動力だ。  観戦していた宮内オーナーも今季初めて勝利を見届け「いい試合で、勝てて楽しいですね」と笑顔。以前、継投ミスを指摘したこともあったが、「もうコメントはしない」。満足そうに球場を後にした。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
21172 0.553
(↓0.015)
-
(-)
103173
(+4)
152
(+5)
51
(+2)
40
(+2)
0.258
(↓0.001)
3.330
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
19182 0.514
(↓0.014)
1.5
(-)
104164
(+8)
151
(+9)
25
(+2)
14
(-)
0.254
(↑0.001)
3.630
(↓0.01)
2
(2↑)
楽天
19181 0.514
(↑0.014)
1.5
(↑1)
105194
(+9)
186
(+8)
48
(+4)
11
(-)
0.263
(-)
4.610
(↓0.07)
4
(1↓)
ロッテ
18181 0.500
(↓0.014)
2
(-)
106152
(+2)
152
(+3)
41
(-)
32
(+1)
0.244
(-)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
西武
18191 0.486
(↑0.014)
2.5
(↑1)
105198
(+5)
210
(+4)
47
(+3)
46
(+2)
0.252
(-)
4.810
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
15203 0.429
(↑0.017)
4.5
(↑1)
105125
(+3)
155
(+2)
30
(-)
35
(+1)
0.225
(↓0.001)
3.770
(↑0.05)