12345678910
ヤクルト
201001300071230
広島
0100100142X91322
勝利投手:中﨑 翔太(2勝2敗4S)
敗戦投手:中尾 輝(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(12号・8回裏ソロ),鈴木 誠也(13号・10回裏2ラン)

◆広島は4点を追う9回裏、鈴木と磯村の適時打などで一挙4点を挙げ、土壇場で同点とする。続く延長10回に、鈴木がこの日2本目の本塁打となる2ランを放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・中崎が今季2勝目。敗れたヤクルトは、8回以降に投手陣が崩れた。

◆広島大瀬良大地投手(27)のヤクルト戦は通算10勝0敗。デビューからの同一カード連勝記録は稲尾(西鉄)の近鉄戦22連勝だが、広島では大瀬良のヤクルト戦と95~97年山内の巨人戦10連勝が最多。 球団新記録に挑戦する。

◆ヤクルトが1回に雄平の適時打などで2点を先制。先発スアレスが1回で降板し、2回に1点差とされるも、3回に1点を加えた。 広島は4回、3番手マクガフから鈴木の適時二塁打で1点差とするも、6回に菊池涼の適時失策で再び2点差となった。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が5回2死一塁から三塁線を破る適時二塁打を放ち、3試合連続打点をマークした。 2点を追う5回。2死から3番バティスタが左前打で出塁すると、続く鈴木は3番手マクガフの143キロをたたいて三塁線を襲った。 「いいところに飛んでくれましたね。バティ(バティスタ)がよく走ってくれました」。一塁から一気に本塁を駆け抜けたチームメートに感謝した。

◆広島カイル・レグナルト投手(30)が2点ビハインドの7回に登板し、来日初失点を喫した。 開幕からの連続無失点は16試合で止まった。 先頭の代打荒木に左前打を許すと、続く太田の投手前バントで自らが失策してピンチを広げた。さらに四球で満塁とすると、2つの内野ゴロと村上の遊撃内野安打で3点を失った。

◆広島大瀬良大地投手のデビュー以来のヤクルト戦連勝記録が継続した。 通算10勝0敗で迎えた22度目の対戦は、6回4失点(自責3)で降板。その時点で2点負けており「悪いなりに何とか修正したかったですが、勝負どころで粘りきることができなかった」とコメントした。 それでも、味方が9回に同点に追いつき、黒星が消えた。次回対戦で球団単独最多の11連勝を狙う。

◆これが4番だ。広島鈴木誠也外野手(24)が、7-7の延長10回、13号サヨナラ2ランを放った。一時は5点差を追う展開となったが、反撃ムードを作ったのも鈴木だ。8回に12号ソロでのろしを上げると、9回にも中前適時打を放ち同点に追い付く道を作った。劇的な勝利で4連勝。首位巨人に1ゲーム差と迫った。4番が決めた。7-7同点で延長10回裏、1死一塁。ヤクルト中尾のフルカウントからの6球目を思い切りたたいた。打球は広島ファンの大歓声とともにセンターへ飛び込んだ。サヨナラ13号2ランだ。 劣勢の展開が続いても、大量ビハインドを背負っても、4番がナインを鼓舞し続けた。終盤に一挙5得点を奪い、試合を振り出しに戻した攻撃の先頭には、2イニング連続安打、連続打点の鈴木がいた。 5点ビハインドの8回。ヤクルトのベテラン五十嵐の初球144 キロ を強振した。火を噴くような鋭い弾道でバックスクリーンに突き刺すと、スタンドのボルテージは一気に上がり、広島ナインも息を吹き返した。 8回は追加点を奪えなかったものの、まだ4点差ある9回に再び4番が火をつけた。1死一、二塁でフルカウントからヤクルト梅野の低め真っすぐに食らいつき、中堅前にはじき返した。4番の諦めない姿に、ナインが続いた。西川が高めの球を上からたたきつけるような打撃を放てば、前の回からマスクを被る磯村は1死満塁から1点差に詰め寄った。楽勝ムードだったヤクルトを追い詰めると、2つの四球で同点。終盤だけで5点差を追いついた。 若き主砲は借金が最大8となっても、動じなかった。「チームの雰囲気はずっと悪くなかった。143試合は長いので連敗もある。連敗を続けずにやっていきたい」。3連覇した経験が生きている。ただ、今年は昨年とは違う。「チームが重い空気のときに流れを変えられる打撃をしたい。昨年は丸さんに頼っていた。それを今年は僕が。という思いです」。4番としての自覚、責任をより強く感じている。 5月に入り打撃が上向き、チームを上昇気流に乗せた。劣勢でも諦めない姿勢を示し、そしてバットで変える。真の4番に成長した鈴木が、ドラマチックな試合を演出した。【前原淳】

◆広島が最大5点差を逆転し、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。 5点を追う8回に鈴木誠也外野手(24)が反撃の12号ソロ。9回打者10人攻撃で4点を取って同点とし、延長戦へ持ち込んだ。最後は10回に再び鈴木がサヨナラの13号2ランを放った。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   緒方監督 今日はすごいのひとこと。さすがカープの4番。こういう試合を最後、決めてくれて。選手全員がよくがんばってくれた。9回小窪も同点の押し出しを選んで、それを前のバッターもつないでいって。すごい試合を、今年もまた、してくれている。 -今の打線の状態は 緒方監督 全員が全員、状態がいいわけじゃないけど、その中でしっかりと、自分の役割としてつないでいったりとか、得点が全体で取れている。勝ちという最高の結果がこうやって出た。粘り強い試合を、勝ちとか負けとかにこだわらずにやっていくことが大事。休日をはさんで3連戦が始まるので、1戦1戦、戦っていきます。

◆広島-ヤクルト8回戦(マツダスタジアム)に先発したヤクルトのアルバート・スアレス投手(29)が、上半身のアクシデントで1回で降板。

◆ヤクルトは難敵の広島大瀬良を攻略も、延長10回の末にサヨナラ負けした。 序盤からリードを奪った。初回、1番太田が外角初球を逆らわず左へ転がすと、2番青木は右翼ポール際への二塁打。1死後、4番雄平が内角直球を二塁後方へ落として先取点を挙げた。警戒していたカットボールで追い込まれる前に、いずれもファーストストライクの直球打ち。大瀬良から2安打2打点の雄平は「いつも抑えられてましたが、今日は思った通りにできた」。通算0勝10敗だった相手エースを、6回4失点でマウンドから降ろした。 だが投手陣が誤算だった。先発スアレスが上半身のアクシデントで1回で降板。ブルペン陣をつぎ込んだ結果、8回以降に7点を失った。9回は離脱中の石山に代わって守護神を務める梅野が、4点リードを追いつかれた。小川監督は「この球場だといつもミスが絡む。何とか抑えてほしかったけど...」。3失策も絡み、大逆転での2連敗に声を落とした。【鎌田良美】

◆広島鈴木誠也外野手(24)が"神"になった。5点ビハインドから8回に自身ソロで反撃の口火を切ると、9回には4得点の猛攻の火を付けた。 仕上げは同点の10回だ。1死一塁からヤクルト中尾の低めの球を強振。鋭い弾道はセンターバックスクリーンに突き刺さった。大歓声の中、本塁で待ち受けるチームメートの姿に笑顔を見せた。 最大で5点のビハインドを背負った。それでも一丸で粘って逆転した。今季は4番としての自覚と責任を強くする。「チームが重い空気のときに流れを変えられる打撃をしたい。昨年は丸さんに頼っていた。それを今年は僕が、という思い」。5回から4打席連続で打点を上げ、逆転劇の主役になった。お立ち台では3度「サイコーでーす!」と叫んだ。今季はお立ち台で封印していた決めぜりふ。重みを感じた勝利だった。 打率3割4分7厘、32打点はいずれもリーグトップとなり、13本塁打もトップタイ。3冠王にも「正直、どうでもいいです。それよりも勝つことが一番」と興味を示さない。だが、ブレークした16年に「神ってる」とたたえた緒方監督は「すごいの一言やね。さすがカープの4番。こういう試合を最後、決めてくれて」と驚嘆した。今ではもう「神ってる」ではない。野間は「あいつとは生まれた星が違う。あれはもう"神"ですよ」と舌を巻いた。 4連勝で2位タイに浮上し、首位巨人に1ゲーム差。若き主砲は冷静に足元を見つめる。「チーム状態がいいですし、いいときに勝っておきたい。自分たちでミスをして流れを悪くするのではなく、いいときこそ集中して、1戦1戦できればと思います」。まだ24歳ながら、すでに4番の風格十分。首位巨人から4チームが1ゲーム差の中にひしめく。快進撃のコイが混セを演出した。【前原淳】

◆広島鈴木誠也外野手がサヨナラ2ラン。鈴木のサヨナラ本塁打は昨年8月23日ヤクルト戦以来で4年連続5本目。4年連続でサヨナラ弾を打ったのは91~94年広沢(ヤクルト)以来25年ぶり6人目のプロ野球タイ記録で、広島の選手では初めて。 広島でサヨナラ本塁打5本は、山本浩に並ぶ球団史上最多だ。またこの鈴木の1発が、広島の通算100本目のサヨナラ弾になった。

◆ヤクルトの雄平が2安打3打点と勝負強さを発揮した。一回は大瀬良の内角の147キロを右前にはじき返し、先制打とした。「厳しい球で詰まったが、いいところに飛んでくれた」と素直に喜んだ。三回は左翼へ犠飛、六回には右前打を放った。  チームはここまで大瀬良に負けを付けたことがない。雄平は「次回からはいいイメージにはなると思う。こういう打席を増やしたい」と前向きに話した。

◆広島の大瀬良は7安打を浴び、6回4失点で勝ち負けは付かなかった。立ち上がりから球がばらつき、一回に雄平の右前打などで2点の先制を許すと、その後もピンチで踏ん張れなかった。「悪いなりに何とか修正したかったが、勝負どころで粘り切ることができなかった」と悔やんだ。  プロ入りから負けなしで、10連勝中だったヤクルトに痛打されたが、九回に味方が打者一巡の攻撃で追い付いた。

◆ヤクルトは悪夢のような逆転負けを喫した。4点リードで迎えた九回に追い付かれ、延長十回に屈した小川監督は「九回は(抑えの)梅野に抑えてほしかったが、あそこも(守備の)ミスが絡んで失点につながった」と肩を落とした。  九回は、三塁手の太田が失策を犯した。そこから梅野が崩れて追い付かれた。梅野は「点差を守り切れなかったのが悔しい。九回が難しいのは分かっているが...」と唇をかんだ。 小川監督(一回で降板した先発スアレスについて) 「ちょっとアクシデント」

◆最大5点あったリードを守りきれなかった。7-3の九回、抑えの梅野が4安打2四球で4失点(自責点2)。延長十回にサヨナラ負けを喫し、小川監督は「ここの球場は、どうしてもミスが失点につながってしまう」と険しい表情を浮かべた。  悪夢に襲われたのは九回だ。石山が離脱する中、抑えを務める梅野が勢いに飲まれた。1死一塁からバティスタの三ゴロを太田が弾いてピンチを広げ、そこから4失点して延長に突入。先発のスアレスが上半身のコンディション不良を訴えて一回で緊急降板し、二回以降を継投でしのいでいただけに、もう余力はなかった。  打線は入団以来10連敗を喫している大瀬良を攻め立ててKOしたが、初勝利はならず。首位・巨人とゲーム差なしに詰め寄る好機だったが、逆に広島、阪神に2位で並ばれる痛い敗戦となった。 (長崎右) 九回に4失点で同点とされたヤクルト・梅野 「悔しいです。状態は悪くなかった。九回が難しいのは分かっていたのですが」

◆豪快に振り抜いた打球がバックスクリーン左に飛び込んだ。劇的なサヨナラ2ラン。広島が今季最大の5点差をひっくり返して2位タイに浮上した。4番の仕事を果たし鈴木は、お立ち台で右拳を突き上げ「最高です!!」と3度絶叫した。  「点差は開いていましたが、あきらめていなかった。遅くまでファンの方が応援してくださったので勝つことができました。ありがとうございます」  延長十回1死一塁で、フルカウントから真ん中に入ってきた中尾のフォークを一閃。チームを今季4度目のサヨナラ勝利に導き、午後10時を過ぎて鳴り物による応援がなくなっていた球場を沸かせた。サヨナラ弾は通算5本目。「ミスター赤ヘル」と称された山本浩二に並ぶ球団記録だ。  劣勢の中、4番はチームを鼓舞し続けた。七回終了時点で2-7だったが、八回に五十嵐から中越えに12号ソロを放って反撃ののろしを上げた。九回にも梅野から適時打。そこから磯村の2点打、小窪の押し出し四球で追いついて延長に持ち込み、最後も鈴木が決めた。五回2死一塁でも左翼線に適時二塁打を放っており、計4安打5打点。打率・347、13本塁打、32打点として、打撃3部門でリーグトップに立った。  「僕は(数字は)見ていないのでわからない。勝ちが続くのはうれしいです。あしたは試合がないので、みなさんゆっくり休んください。あさって全力で応援していただけたらと思います」  4連勝で貯金3。ヤクルト、阪神と並んで2位タイに浮上し、首位巨人と1ゲーム差。頼もしい4番が、チームを"定位置"に引き上げる。 (柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
21161 0.568
(↓0.015)
-
(-)
105199
(+8)
152
(+13)
50
(+2)
21
(+1)
0.268
(↑0.002)
3.630
(↓0.12)
2
(1↑)
広島
21181 0.538
(↑0.012)
1
(↑1)
103151
(+9)
162
(+7)
38
(+2)
24
(+1)
0.240
(↑0.002
3.190
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
21182 0.538
(↓0.015)
1
(-)
102204
(+7)
195
(+9)
47
(-)
17
(-)
0.249
(↑0.001
4.230
(↓0.04)
2
(1↑)
阪神
21182 0.538
(↑0.012)
1
(↑1)
102168
(+13)
174
(+8)
31
(+5)
26
(+1)
0.245
(↑0.005)
3.610
(↓0.1)
5
(-)
中日
17210 0.447
(↓0.012)
4.5
(-)
105139
(+2)
147
(+8)
26
(+1)
24
(-)
0.261
(↓0.002)
3.780
(↓0.1)
6
(-)
DeNA
14240 0.368
(↑0.017)
7.5
(↑1)
105141
(+8)
172
(+2)
44
(+3)
7
(-)
0.237
(↑0.004)
4.120
(↑0.06)