日本ハム(☆8対0★)西武 =リーグ戦8回戦(2019.05.11)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:杉浦 稔大(1勝0敗0S)
敗戦投手:今井 達也(4勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(6号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムは3回裏、大田の適時二塁打などで一挙4点を先制する。続く4回に近藤と渡邉の適時打で2点を追加すると、5回には大田の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・杉浦が5回無失点で今季初勝利。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆北海道出身のお笑いコンビ・タカアンドトシが、試合前にファーストピッチセレモニーを行い球場を盛り上げた。 選手らが着用するものと同じグリーンのユニホームを着てグラウンドへと登場。タカが投手を務め、トシは三塁のポジションへとついた。 右打席に入った日本ハムの杉谷拳士内野手(28)が、タカの投じたストライクボールにバットを振ったが結果はファウルチップ。その直後にトシが杉谷に「ファウルチップはいちばんダメでしょ」と突っ込みを入れ、杉谷は苦笑いを浮かべタジタジの様子だった。 セレモニー後の取材でタカは「あのパターンは想定していませんでした。杉谷さんにもっていかれましたね。勉強になりました」。その後「早く吉本に来てほしいですね」と笑い、トシも「現役引退したら吉本に」とお笑いの世界へとオファーを出した。

◆日本ハムは3回無死一塁から大田の左中間への適時二塁打で先制。さらに1死満塁から石井が左前適時打を放つなど3点を追加した。 日本ハムは4回に近藤、渡辺の適時打で2点を追加。5回には大田が左翼席へ6号2ランを放ち、リードを8点に広げた。 日本ハムは12安打8得点で2連勝。先発杉浦が5回1安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。西武は5連敗となった。 西武今井が3敗目。

◆日本ハム杉浦稔大投手が5回を1安打に抑え今季初勝利。ヤクルト時代の杉浦は通算6勝8敗、防御率4・95だったが、これで日本ハム移籍後は3勝0敗となり、防御率は1・59。 5回無安打で降板したのが2試合もあり、移籍後の被打率はわずか9分6厘。特に、札幌ドームの4試合では20回無失点で、63打数4安打の被打率6分3厘と、完璧な投球を続けている。

◆北海道出身のお笑いコンビ・タカアンドトシが、ファーストピッチセレモニーを行った。右打席に入った日本ハム杉谷拳士内野手(28)が、タカの投じたストライクボールにバットを振ったが結果はファウルチップ。杉谷は苦笑いを浮かべた。 甲子園の阪神-中日戦ではフィギュアスケート女子で全日本女王の坂本花織(19)が、同門の三原舞依(19=いずれもシスメックス)が見事な2回転ジャンプを披露した。 ヤフオクドームのソフトバンク-ロッテ戦では、タレント美舞(みぶき=24)が試合前にセレモニアルピッチ、俳優の岡田健史(19)が始球式を行った。

◆"恐怖の2番打者"が大爆発だ。日本ハム大田泰示外野手(28)が11日、西武8回戦(札幌ドーム)で2安打3打点をマークし、2連勝に導いた。3回に左中間を破る先制の適時二塁打を放つと、5回1死一塁では左翼スタンドへ6号2ランを放った。5月は打率4割と打線をけん引している。 お立ち台で大田が振り返った。「ゲッツーを打った後だったので、思い切りバットを振りました」。3回無死一塁の第2打席。立ち上がりから制球が不安定だった西武先発今井の5球目を振り抜き、左中間を破っていく適時二塁打。「甘くきた球をしっかり振れた」。4月23日以来の先発となった杉浦を援護する先制点をもたらした。 初回の凡打を取り返した。西川が四球で出塁した直後の第1打席で、初球に手を出し二塁への併殺に倒れた。「1つの失敗で得たものを生かせたのはよかった」。同じく西川を一塁に置いての第2打席。「しっかりそこでリセットして、次の球に集中することが大事だと思う。そこに集中できて、間を抜けてくれたのでよかった」。続く5回1死一塁の第3打席では、ファンの待つ左翼スタンドへ6号2ランと試合を決定づける大きな1発を放った。 尊敬する先輩コーチから刺激を受けている。昨季限りで現役引退し、今季からチーム統轄本部特命コーチを務める矢野氏の存在だ。試合前練習など積極的に会話するなどしてアドバイスを得ている。「僕の知らないところでの野球のメンタリティであったり、野球に対する考えであったり、そういうのを聞けるのも新鮮だし、僕にとってはプラスになる」と話す。矢野は「人間的にものすごく成長している。野球のことをいちばんに考えているし、今まで以上に本気度を感じる」と目を細める。 5月に入ってからここまでの打率は4割ちょうどと絶好調だ。「シーズン終わってみての数字が全てだと思う。今はよくても、結局シーズン後半、優勝争いしている時につながってこないと意味がないと思う」。開幕してまだ36試合。頼れる男は満足せず高みを目指す。【山崎純一】

◆今季初出場の日本ハム谷口雄也外野手が3年ぶりの安打を放った。 先発に抜てきされ、3回に16年9月18日ロッテ戦(札幌ドーム)以来、965日ぶりとなる左前打。 4回には投手強襲安打も放った。17年3月に右膝前十字靱帯(じんたい)を手術し、はい上がった男は「長かったなと思いましたね。めちゃくちゃ緊張しました。また明日から気を引き締めていきたい」と笑顔だった。

◆愛する家族の声が、力になった。日本ハム杉浦稔大投手(27)が、西武戦(札幌ドーム)で5回1安打無失点と好投し今季初勝利。直球は主に140キロ台中盤も、丁寧にコースを突いた。 スタンドでは「モーニング娘。」出身の元アナウンサー、あさ美夫人も観戦。5回パーフェクトで降板した前回4月23日楽天戦(札幌ドーム)に続いて二塁を踏ませず、チームを約半月ぶりの2連勝に導いた。冷静な右腕の声が、心なしか弾んでいた。今季初勝利で本拠地のお立ち台に上がった日本ハム杉浦は「野手の方がこれだけ援護してくれたので、自分の投球をするだけでした」。超重量打線相手に5回を1安打1四球で無失点。真っ先に口をついたのは、チームメートへの感謝だった。 故障続きの体を考慮して、中17日でマウンドに上がった。負担を少しでも減らすため、あえて2軍戦では投げず、2度のブルペン入りで調整。今季初めての試みだったが「そんなに不安はなかった。間隔は空いたけど、投球フォームを確認したり有意義な時間だった」。4回以降、直球の威力が落ちてきたところで変化球を多投し、マスクを被った鶴岡のリードに応えた。 ドラフト1位でヤクルトに入団も、故障に泣いて16年の3勝が最高成績。昨季、右肩痛から約1年ぶりに実戦復帰したばかりで、今季初先発となった前回4月23日楽天戦では、5回パーフェクトながら降板しチームも敗戦。イニング数が短いのも、登板間隔が開くのも、故障のリスク回避のためだ。12日に再び出場選手登録を外れる予定で、吉村ゼネラルマネジャー(GM)は「焦って(間隔を)詰めるより、安定した投球を続けることが大事」。現場も、首脳陣も、エースに成り得る大器の覚醒へ一丸となっている。 この日、スタンドからは「モーニング娘。」出身で元テレビ東京アナウンサーのあさ美夫人ら家族が声援を送った。2児のパパの"育メン"は「家に帰ると、僕のことなんかお構いなしに泣いて大変だけど、それが癒やしになっているので、子どものために頑張りたい。活躍することが一番の恩返し」。チームに4月25日以来の連勝をもたらした右腕の快進撃は、ここから始まる。【中島宙恵】 ▽日本ハム鶴岡(杉浦に)「途中で球速が出なくなったので、変化球を増やした。相手も真っすぐを待っていたので。もともと変化球は悪くない」

◆日本ハムのリードオフマン西川遥輝外野手が今季4度目の3安打猛打賞。 大田との1、2番コンビで、西武今井を打ち崩した。先頭の3回には右前打で出塁し、大田の左中間二塁打で先制のホームを踏み、左前打で出塁した5回も大田の一発で生還。「タイシさん(大田)が、よく走らせてくれる」と苦笑いも、連日の大量得点に充実感を漂わせた。

◆西武が約2年ぶりの5連敗を喫し、最下位転落の危機に立たされた。先発今井達也投手が初回から4四球と制球に苦しんだ。 2回り目の3回につかまると、5回までに8失点。完封した前回登板から中5日で臨んだが、薬指を切って出血するアクシデントもあり、一転して炎上での降板。今井は「いいときと悪いときの差が激しい。ブルペンでよくても試合で投げられなければ意味がない。実力不足」と自身を責めた。 今季初めて森を3番に起用するなど組み替えた打順も、大量失点に負の連鎖を起こした。6試合連続スタメン変更というテコ入れも実らず、今季2度目の無得点に封じられた。辻監督は「(打線の)つながりがよくなればと思ったけど。明日からは落ち着いていきます」と開幕オーダーに戻す可能性を示唆した。17年7月以来の5連敗で借金4はワースト。最下位オリックスに0・5ゲーム差に迫られた。

◆日本ハム・大田泰示外野手(28)が11日の西武戦(札幌ドーム)に「2番・右翼」で先発出場し、三回に先制の中越え適時二塁打。さらに6-0の五回には、左越えに6号2ランを放った。  「甘いところに入ってきたので、思い切り振り切れました。気持ちいいです」とダイヤモンドを一周した。  この試合前の時点で5月の打率は・389。強打の2番打者の勢いは、止まりそうにない。

◆日本ハム・杉浦稔大投手(27)が11日の西武戦(札幌ドーム)に先発し、5回を1安打無失点と好投した。  先発して5回を完全に抑えた4月23日の楽天戦(札幌ドーム)以来のマウンド。本人は「あまり調子が良くなくて真っすぐが走っていなかったんですけど、鶴岡さんがうまくリードしてくれました」と振り返ったが、最速150キロをマークした直球と変化球で、西武打線を翻弄した。投球数は72だった。  打線が5回までに大量8得点。杉浦は「自分のピッチングに集中することができました。投げやすい環境を作ってくれたことに感謝したいです」と頭を下げた。  ヤクルトから移籍後、自己最長タイとなる5回で交代。勝利投手の権利を持って、マウンドを降りた。

◆日本ハムは11日の西武戦(札幌ドーム)に8-0で快勝。先発した杉浦稔大投手(27)が5回で72球を投げて1安打無失点と好投し、今季初勝利を挙げた。  杉浦は先発して5回を完全に抑えた4月23日の楽天戦(札幌ドーム)以来のマウンド。本人は「あまり調子が良くなくて真っすぐが走っていなかったんですけど、鶴岡さんがうまくリードしてくれました」と振り返ったが、最速150キロをマークした直球と変化球で、西武打線を翻弄した。  打線が5回までに大量8得点。杉浦は「自分のピッチングに集中することができました。投げやすい環境を作ってくれたことに感謝したいです」と頭を下げた。

◆西武の今井は5回を投げ、ともにプロ3年目でワーストの11安打8失点で、3敗目を喫した。7四球の大乱調で131球を要し、自身の連勝が3でストップ。「初回から浮足立っていた。最後まで修正できず、いつもの悪いパターンだった」と唇をかんだ。  今季初の中5日での登板。試合前のブルペンでは調子が良かったというが、力を発揮できなかった。チームは5連敗で借金が今季最多の4に。「いざ試合になっていい球が投げられないと意味がない。実力不足」と自らを責めた。 辻監督(乱調の今井に) 「精神的なものじゃないか。最低でも7回ぐらいはいってくれると思っていたけど」 西武・小野投手コーチ(今井に) 「うちでは一番、投げる体力がある投手。あとは精度をどう上げるか。失敗を糧にしてほしい」

◆日本ハムの杉浦が5回1安打無失点で今季初勝利を挙げた。5回を完璧に抑えた4月23日の楽天戦に続き今季2試合目の登板でも快投し「野手の方が援護点を取ってくれたので自分の投球に集中するだけだった。投げやすい環境をつくってくれたことに感謝したい」と謙虚に話した。  球威のある直球で9三振を奪った前回とスタイルを変え、緩急を使って打たせて取った。「あまり調子が良くなくて真っすぐが走っていなかったが、(捕手の)鶴岡さんがうまくリードしてくれた」と振り返った。 栗山監督(杉浦に) 「状態良く投げれば素晴らしい投球をするのは理解している。もっといい球を投げられる」 谷口(先発で今季初出場して2安打) 「めちゃくちゃ緊張した。また気を引き締めてやりたい」 石井(三回に今季初打点となる左前適時打) 「後ろにつなぐ気持ちで打席に立ったことがいい結果につながった」

◆プロ9年目の谷口が「6番・左翼」で今季初出場。三回に2016年9月18日以来、965日ぶりの安打となる左前打を放つなど2安打をマークし、「めちゃくちゃ緊張しました」と振り返った。右膝の手術から完全復活を目指す26歳は「再スタート。いい一日だと思えるよう、これからも結果を出したい」と決意を新たにしていた。

◆投が杉浦なら打のヒーローは大田。三回に先制の中越え適時二塁打で杉浦を援護すると、6点リードの五回には左越え6号2ランで勝利を大きく引き寄せた。一回は二ゴロ併殺打に倒れていただけに「ゲッツーにならないよう、思い切りバットを振りました」と会心の笑み。4打数2安打3打点の活躍で、令和に改まった5月の打率は.400。それでも、強打の2番打者は「まだ5月は11日しかたっていない」と端正なマスクを引き締めていた。

◆日本ハムは11日、西武8回戦(札幌ドーム)に8-0と大勝し、リーグ単独2位につけた。前回登板で5回完全投球を見せた先発の杉浦稔大投手(27)が、5回1安打無失点で今季初勝利。2017年途中にヤクルトからトレードで加入した右腕の快投で、チームは4月24、25日以来の連勝を飾り、貯金を4月1日以来の「2」に伸ばした。  恒例イベント「北海道シリーズ」を記念した限定ユニホームのカラー「新時代緑」に染まった本拠地でお立ち台に上がると、北海道帯広市出身の杉浦は、控えめにほほ笑んだ。  「野手の方が援護点をくれたので、自分のピッチングに集中するだけでした」  5回完全投球を披露した4月23日の楽天戦(札幌ドーム)から中17日。「真っすぐが走っていなかった」が、許した安打は三回先頭、木村の右前打のみ。二塁を踏ませない圧巻の内容だった。  一回は150キロを計測した直球が、徐々に140キロ前半まで落ちたこともあり、女房役の鶴岡の判断で変化球主体の投球にチェンジ。四回には4番・山川を変化球で追い込み、142キロの直球で一邪飛に仕留めた。近年は右肩痛に苦しんだこともあり72球で降板したが、今季2試合、10イニングで無失点投球を続けている。  2017年に「モーニング娘。」出身の元テレビ東京アナウンサー、あさ美さんと結婚。一家の大黒柱として覚悟を持って臨む。昨季終了後に本拠地のある札幌市内に引っ越し。2月には第2子となる長男が生まれた。  7日は栄養面などでサポートしてくれる夫人の32歳の誕生日。「活躍することが一番の恩返しになる」。2児の母にもなった夫人ら家族が観戦に訪れた「母の日」前日の試合で、輝きを放った。  登板間隔が空くため出場選手登録を外れるが、存在感は増すばかり。この日単独2位になったチームは約2週間ぶりの連勝で4月1日以来の貯金2。首位追撃へ、背番号57の力は欠かせない。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
21142 0.600
(↑0.012)
-
(-)
106158
(+4)
131
(+2)
47
(+3)
36
(-)
0.259
(-)
3.090
(↑0.05)
2
(-)
日本ハム
18162 0.529
(↑0.014)
2.5
(-)
107140
(+8)
135
(-)
21
(+1)
14
(-)
0.248
(↑0.003
3.620
(↑0.11)
3
(1↓)
ロッテ
17171 0.500
(↓0.015)
3.5
(↓1)
108145
(+2)
145
(+4)
40
(-)
31
(-)
0.242
(↓0.001)
3.720
(↓0.02)
3
(1↓)
楽天
17171 0.500
(↓0.015)
3.5
(↓1)
108176
(+3)
160
(+6)
41
(-)
11
(-)
0.258
(↓0.001)
4.320
(↓0.06)
5
(-)
西武
15191 0.441
(↓0.014)
5.5
(↓1)
108176
(-)
196
(+8)
38
(-)
38
(-)
0.244
(↓0.003)
4.960
(↓0.07)
6
(-)
ORIX
14193 0.424
(↑0.018)
6
(-)
107117
(+6)
145
(+3)
29
(-)
34
(+2)
0.225
(↑0.002)
3.730
(↑0.03)