中日(★2対3☆)広島 =リーグ戦9回戦(2019.05.08)・ナゴヤドーム=
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広島
3000000003802
中日
0200000002620
勝利投手:大瀬良 大地(3勝2敗0S)
敗戦投手:ロメロ(2勝2敗0S)

本塁打
【広島】バティスタ(7号・1回表ソロ),鈴木 誠也(10号・1回表ソロ)

  DAZN
◆広島が接戦を制した。広島は1回表、菊池涼の内野ゴロの間に先制する。さらにバティスタ、鈴木に2者連続本塁打が飛び出し、この回3点を挙げた。投げては、先発・大瀬良が9回6安打2失点の好投で今季3勝目。敗れた中日は、3回以降わずか3安打と打線が沈黙した。

◆BS砲さく裂。広島が1回、3番サビエル・バティスタ外野手(27)と4番鈴木誠也外野手(24)の2者連続弾などで3点を先制した。 1回、四球で出塁した野間が中日ロメロのけん制に飛び出すも、一塁ビシエドの送球が頭部に当たってそれる間に三塁進塁。2番菊池涼の二ゴロで幸先良く先制した。さらにバティスタが「甘く浮いてきた球をいいポイントで捉えることが出来ました」とスライダーを豪快に左翼席にたたき込んだ。 続く鈴木は高め153キロを強振。「バティスタのいい流れに乗せてもらい、しっかりと自分のスイングで捉えることが出来ました」。直球に振り負けない力強いスイングで、センターバックスクリーン左へ突き刺した。16年から4年連続2桁本塁打となる10号で貴重な追加点を奪った。 4月29日ヤクルト戦(神宮)から10試合続けて3、4番コンビを組む中軸がアーチ競演でチームを勢いづけた。

◆中日はロメロ、広島は大瀬良が先発。広島は初回、バティスタ、鈴木の連続本塁打などで3点先制。中日は2回、2点を返した。 広島は4、6回と得点圏に走者を進めるが、追加点を挙げられず。大瀬良は4~6回を無失点。広島が1点リードで終盤に入った。 中日は大瀬良を打ち崩せず、5カード連続の負け越し。大瀬良は6安打2失点完投で3勝目を挙げた。広島は勝率5割復帰。中日ロメロは2敗目。

◆中日が広島大瀬良を打ち崩せず、5カード連続の負け越しとなった。3点を追う2回。1点差に迫り、なおも1死一塁で加藤匠馬捕手の強い打球は、一塁手バティスタのミットに吸い込まれた。一直で、一塁走者伊藤康祐外野手も戻ることができなかった。5回以降は1安打に終わり、大瀬良に完投勝利を献上。コイのエースにはこれで今季2連敗を喫した。 与田剛監督は「要所、要所であと1本であったり、非常にいい当たりが野手の正面にいったり。攻撃を祈るしかない状況。こういう負けも仕方がない。明後日から勝てるようにしたい」と、敗戦を受け入れるしかなかった。 先発エンニー・ロメロ投手は、初回に3失点も、その後は立ち直り5回5安打3失点と粘りを見せた。リリーフも失点を許さなかったが、12連戦は4勝8敗で幕を閉じた。「勝ち越してないから、楽しいわけがない」と与田監督。カード負け越しストップを竜党も待っている。【伊東大介】

◆広島エース大瀬良を打ち崩せず、1点差で敗戦。中日は5カード連続の負け越し。12連戦を4勝8敗で終えた。試合後の与田監督の会見は次の通り。 -チャンスにいい当たりもあったが、大瀬良を打ち崩せなかった 与田監督 要所、要所であと1本であったり、非常にいい当たりが野手の正面に行ったりすることもあった。負けは負け。明後日から勝てるようにしたいと思います。 -ロメロはリズムがなかなかつかめなかった 与田監督 初回から少し力が入っていた。徐々に落ち着いてくればいいなと思ったが、フォームのバランスは決して良くなかった。 -ロメロを5回99球で降板させたのは 与田監督 いろんな意味合いで。 -ロメロ以降もリリーフがゼロでつないだが 与田監督 そうですね。 -鈴木博もゼロでしのいだ 与田監督 プラスもマイナスもある。いろんな評価は考えている。 -勝ちパターンを投入したのは 与田監督 ホームゲームで1点差。ワンチャンスで勝つチャンスもある。初回以降、みんな0点で抑えてくれた。攻撃を祈るしかない状況。こういう負けも仕方がない。 -12連戦は4勝8敗だが 与田監督 勝ち越してないから楽しいわけがない。

◆広島大瀬良大地投手が完投で3勝目を手にした。2回に先頭ビシエドから3者連続安打で2失点し、連続無失点が20イニングで止まったものの、3回以降は「腕を振って良くなった」と立て直した。 配球面でもフォークを増やし、中日に的を絞らせなかった。「何とか勝って終わりたかった」と、12連戦勝ち越しで再び勝率5割。今季初めて連敗を免れた。 ◆広島佐々岡投手コーチ(先発大瀬良に)「7、8、9回の投球だよね。エースとしてチームを支えてくれている。苦しいときでもこういう投球をしてくれる」

◆広島が1回にバティスタ、鈴木の2者連続弾などで奪った得点を先発大瀬良が完投勝利で守り抜いた。 12連戦を6勝5敗1分けと勝ち越し、勝率を5割に戻した。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。-先発大瀬良投手が完投 緒方監督 大地が途中からギアが入って、両コーナーに投げ切れていたからね。(3連打で2失点の)2回は少し甘めに入ったところをいい打撃でつながれた。ただ、中盤以降の投球は大したもの。 -エースの風格を感じるか 緒方監督 こちらはそのつもりで9回のマウンドに送り出している。それにしっかり結果、内容の投球を見せてくれるわけだからね。そこは彼自身がベンチだけでなく、守っているナインに対して信頼を積み重ねていって今、大きくそこ(エース)の段階に入っていっている。 -1回は上位打線で3得点 緒方監督 1回にいい攻撃がしっかりできた。

◆BS砲さく裂!! 広島が3番サビエル・バティスタ外野手(27)と4番鈴木誠也外野手(24)の今季初アベック弾などで勝利をつかんだ。 今季初めて連敗を阻止。12連戦の勝ち越しを決め、再び勝率を5割に戻した。開幕から広島打線は試行錯誤を続けているが、10試合続けて3、4番コンビを組んだ2人がアーチ競演でチームを勢いづけた。衝撃音が、ナゴヤドームに2度続けて響いた。1点を先制した直後の1回1死走者なし。まずはバティスタだ。中日ロメロの甘いスライダーを逃さずフルスイング。大きな放物線を描いて左翼席に吸い込まれた。続く4番鈴木は高め153キロを強振。鋭い弾道はセンターバックスクリーン左に突き刺さった。戦前まで2度の対戦で無得点に抑えられていた天敵ロメロに10試合連続コンビとなった3、4番の初アベック弾で強烈パンチを見舞った。 広島は開幕から打線を試行錯誤した。田中広や松山らの不振もあり、得点力に苦しんだ。ただ、4月29日ヤクルト戦からは3番からバティスタ、鈴木を並べた。開幕から安定する鈴木の前を打つバティスタの復調は4番に好影響を与えている。4年連続2桁本塁打となる10号に「バティに続いて入りやすい状態で入れたので良かった」と新相棒に感謝した。 4番の鈴木はバットだけでなく、足でも中日投手陣を揺さぶった。猛打賞となる右前打で出塁した8回。ロドリゲスから二盗、そして三盗を成功させた。「行けるところは積極的に行けた」とうなずいた。1回の先制点も四球から足を絡めて、菊池涼の二ゴロで奪ったもの。広島らしさが出てきた。緒方監督も「1回にいい攻撃がしっかりできた」と納得の表情だった。 ジェットコースターのように連勝と連敗を繰り返してきたが、今季初めて連敗を阻止。鈴木は「(シーズン)最初は打てませんでしたが、結果論ですから。あまりみんなは気にしていなかった。チームの雰囲気はずっと悪くなかった。143試合は長いので連敗もある。連敗を続けずにやっていきたい」ときっぱり。バティスタと3、4番を組んだ計14試合は8勝5敗1分け。まだ復調気配をつかめない選手もいるが、新たな3、4番コンビがチームに安定感をもたらしている。【前原淳】

◆中日の高橋は二回無死一、二塁から右前適時打し、3戦連続で打点を記録した。リードされていただけに「早く追い付きたい気持ちで打席に入った。良い角度でバットが出せたと思う」と語った。  ここ最近低調なチームにあって、6日は3安打、7日は4安打と調子を上げてきた。高橋は「みんな勝ちたい気持ちはある。10日から勝てるように頑張っていきたい」と勝利を望んだ。

◆広島の大瀬良が2失点完投で3勝目を挙げた。二回に2点を失ったが、三回からはテンポのいい投球で3安打に抑えて無失点。「しっかり腕を振れて良くなった」と直球の精度が上がり、尻上がりに調子を上げた。  113球で投げ終え、12連戦の最終戦を白星で締めた。「いい気持ちだった。これからいい流れでやっていけるんじゃないかと思う」とエースはチーム浮上に自信を見せた。

◆広島・鈴木が一回、4年連続2桁本塁打となる10号を放った。相手の失策が絡んで1点を先制し、バティスタの左越え7号ソロで2-0とした直後、気落ちした中日・ロメロの153キロ直球を左中間席に運んだ。  「バティスタのいい流れに乗せてもらい、しっかりと自分のスイングで捉えることができた」  自己最速の35試合目での10号到達に喜びをかみしめた。29本塁打を放った16年は71試合目。26本塁打の17年は51試合目。最多の30本塁打をマークした昨季の66試合目を大きく上回るシーズン40発ペースだ。  この日は3安打の固め打ちに2盗塁にも成功。12連戦の最後を白星で飾って、チームも勝率5割復帰し、「これからも負ける試合があると思うが、連敗だけはしないようにしたい」と不動の4番は力を込めた。(三木建次)

◆一回の3失点を取り返せず、5カード連続で負け越し。12連戦を4勝8敗で終えた。借金も4に増え、与田監督は「非常に良い当たりが野手の正面にいくというのがあった。勝ち越していないから楽しいわけがない」と不満げだった。5回で99球を費やしたロメロは「少しずつペースを取り戻してきたが、それではもう遅い」。無失点でつないだ救援陣の奮闘も及ばなかった。 3戦連続で打点を記録したが、敗戦に中日・高橋 「みんな勝ちたい気持ちはある。10日から勝てるように頑張っていきたい」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
20121 0.625
(↑0.012)
-
(-)
110168
(+8)
121
(+5)
44
(-)
18
(+1)
0.264
(↑0.001)
3.390
(↓0.02)
2
(-)
ヤクルト
19152 0.559
(-)
2
(↓0.5)
107179
(+7)
156
(+7)
43
(+1)
14
(+1)
0.247
(↑0.001)
3.990
(↓0.05)
3
(-)
阪神
18162 0.529
(-)
3
(↓0.5)
107141
(+7)
151
(+7)
24
(-)
22
(+2)
0.241
(-)
3.480
(↓0.07)
4
(-)
広島
17171 0.500
(↑0.015)
4
(-)
108119
(+3)
144
(+2)
33
(+2)
18
(+3)
0.233
(-)
3.290
(↑0.04)
5
(-)
中日
15190 0.441
(↓0.014)
6
(↓1)
109124
(+2)
129
(+3)
23
(-)
23
(+1)
0.265
(↓0.002)
3.700
(↑0.05)
6
(-)
DeNA
12220 0.353
(↓0.011)
9
(↓1)
109126
(+5)
156
(+8)
38
(+1)
7
(-)
0.232
(-)
4.110
(↓0.12)