ソフトバンク(☆9対6★)オリックス =リーグ戦9回戦(2019.05.06)・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
0101200116901
ソフトバンク
63000000X91303
勝利投手:東浜 巨(2勝1敗0S)
敗戦投手:アルバース(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】小島 脩平(2号・2回表ソロ)
【ソフトバンク】デスパイネ(6号・1回裏3ラン),松田 宣浩(8号・2回裏2ラン),グラシアル(4号・2回裏ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクは初回、デスパイネの3ランなどで幸先よく6点を先制する。続く2回裏には、松田宣とグラシアルの2者連続本塁打で3点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・東浜が5回4失点で今季2勝目。敗れたオリックスは先発・アルバースが9失点と誤算だった。

◆オリックスの先発アンドリュー・アルバース投手(33)が、1回2/3を投げ10安打9失点と大炎上して降板した。 初回、先頭打者の川島に初球をとらえられ、右中間を破る二塁打を打たれて悪夢が始まった。続く周東にバント内野安打で無死一、三塁とされると、けん制で一塁走者を誘い出しながら、挟殺プレーの間に三塁走者の川島に先制のホームを許した。無死二塁で今宮に中前打、さらにデスパイネには3ランと先頭打者から6連打とソフトバンク打線を止められず。結局打者11人で一気に6点を失った。 2回には2死二塁から松田に2ラン、続くグラシアルにソロを浴びたところで降板した。アルバースは「チームに申し訳ないということしかありません」とコメントした。

◆新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが始球式を務めた。 4日の福岡大会「レスリングどんたく」で初防衛したばかりのベルトを巻き一塁側ベンチ前に登場。代名詞のレインメーカーポーズで場内を沸かせた。ド派手なマントを脱ぎ捨て、ベルトを肩に担ぎ上げてマウンドへ。鍛え上げられた肉体をフルに生かした豪快なフォームから、美しいストライクボールを投じた。 国内では自身3度目という役目を終えたオカダは「80点というところですね。プロレスラーとして、100点を出すわけにはいかない」とストイックに言い切った。福岡大会での防衛戦は40分近い激闘だったこともあり「あれがなかったら165キロは出ていたと思う。ちょっとダメージがありましたね」と悔しそうに振り返った。 ソフトバンクとは、15年に熊本での試合に訪れて内川からバットをもらうなど縁がある。「注目選手だらけですよね。さっきも『キャノンお願いします』と言ってきました」と、始球式の捕手役だった甲斐にしっかりアピールしていた。 オカダは4月に声優三森すずことの結婚を発表。ソフトバンクには売り出し中の20歳、三森大貴内野手がおり「いろいろうわさは聞いていました。頑張ってもらって、いつかキャッチボールでもできたら面白いですね。始球式より汗をかいちゃいました」と額をぬぐいながら、記者のリクエストに応えエールを送った。

◆ソフトバンクは初回に重盗で先制。デスパイネの3ランなどでこの回6点。 オリックスは2回に1点を返すが、その裏に3失点。 オリックスは4回に吉田正の適時打で1点を返す。5回にも福田が2点適時打を放ち、点差は5点に縮まった。 オリックスは8、9回に1点ずつをかえしたが及ばず。ソフトバンクが5連勝で貯金を今季最多の9に伸ばした。東浜が2勝目。オリックス・アルバースが2敗目。

◆オリックスはソフトバンクに今季同一カード初の3連敗を喫し、借金も7つと今季ワーストを更新した。先発のアルバースが3被弾するなど、1回2/3を投げ10安打9失点。 来日最多失点&最短KOの乱調だった。西村監督は「どこに原因があったのか、これから投手コーチ含めて話し合っていかないといけない。全てはボールが高いのと甘かった」と厳しく指摘した。 先発の後を受けた中継ぎ5人が粘りの投球を見せ、9回まで得点を許さなかった。打線も4番に座った吉田正が2打点を挙げるなど計6点を返すも追い上げは届かず。ソフトバンク相手に4連敗となり、今季対戦成績は1勝7敗1分けと大きく負け越してしまった。指揮官は「気持ちをしっかり切り替えないと。こんなところで下を向いているわけにはいかない」と語気を強めた。

◆ソフトバンク高田知季内野手が29歳の誕生日を自ら祝った。いや、祝わされた。 2安打と決勝ホームスチールの活躍でお立ち台に上がった川島が、インタビューの最後に言った。「今日誕生日のやつがいて、高田知季が自分で歌いたいと言っていた」。前日5日は工藤監督の誕生日で、周東とミランダがお祝いの歌を歌ったばかりだ。「ジャパ~(高田の愛称)、ジャパ~」。川島がロッカールームの方に向け呼びかけたが反応はなく「心の中でみなさん、歌ってあげてください」と1度は締めに入った。 だが、ベンチ脇でその様子をこっそり見ていた高田が見つかった。「終わりかな、と思っていたら、目が合ってしまった」(高田)。川島は手招きでお立ち台に呼び寄せ、「ぱんぱぱーんぱーんぱーんぱーん」と前奏を歌い、マイクを高田に渡した。 高田は「ハッピバースデートゥーユー。ハッピバースデートゥーミー。ハッピバースデーディアジャーパー。ハッピバースデートゥーミー」と美声で歌い上げた。「試合前に『打ってお立ち台で言ってやるわ』と言われていた。まさかほんまに呼ばれるとは...。(思い出に残り)ありがたいですね」。苦笑いしながら、感謝していた。

◆ソフトバンクのキューバ・コンビが2戦連続のアベック弾だ。デスパイネは先制直後の初回無死一、三塁で中堅左へ6号3ラン。グラシアルは2回に左翼席へ4号ソロを運んだ。3日にグラシアルが1軍復帰してから、4戦で3度目の共演弾となった。 グラシアルは「状態は日々上がっている。ピッチャーとの距離感も、だんだん慣れてきた」とうなずいた。

◆ソフトバンクの松田遼馬投手が移籍後初のお立ち台に立った。 リードが5点に縮まっていた6回から登板。まずは4番吉田正から3者連続三振で斬ると、7回も後藤から三振を奪うなど3者凡退。2回を完全投球でオリックスの反撃ムードを沈めた。まだ勝ち、負け、ホールドはないが、開幕から11試合、13回2/3を投げて無失点と存在感が増している。阪神から加入して2年目。「投手のレベルが高いので、1年間食らいついていきたい」と気合を入れていた。

◆ソフトバンク東浜巨投手が今季2勝目も7日に出場選手登録を抹消される。5回4失点。2回までに9点援護され、何とか責任の5回を投げ抜いた。 「序盤はいい感覚だった。(開幕から先発として)ずっと果たせていない。悔しい。自分に腹立たしい」。工藤監督は「自分の中で投げるタイミングを探している。復調して頑張ってほしい」と話した。今後は1軍に同行しながら、調整を続けていく。

◆ソフトバンクが初回に思わぬ重盗成功から大量得点を奪い、両リーグ20勝一番乗りを果たした。1番川島慶三内野手(35)と2番周東佑京外野手(23)のコンビで先制点をゲット。 今季2度目の5連勝を飾り、貯金は今季最多の9となった。2日ぶりにパ・リーグの貯金を再び独占し、2位に4・5ゲーム差。故障者続出の中で独走気配を漂わせ始めた。 周東の足と川島の判断力が連勝キープへの引き金となった。1回無死一、三塁で打席に3番今宮。カウント1-2から、左腕アルバースが一塁へ2度目のけん制をした時だった。一塁走者周東が二塁へ向かって飛び出してしまった。「あ...。終わった。もう逃げ切るしかない...」(周東)。だが、思わぬ結末が待っていた。 一塁手T-岡田からショート大城に送球されたが、周東はアウトにならず、再びT-岡田にボールが渡った。その瞬間、三塁走者川島が本塁へ。頭から飛び込む本盗で先制点をもぎ取った川島は「(最悪でも)周東が二塁に残ればいい。アウトになっても周東のせいだと思って走った。周東がよく粘ってくれた。大城にタッチされなかったことがすべて」と、粘った周東を持ち上げた。一方で冷静な判断も。本塁へスタートを切るタイミングをはかっていたが、右利きの大城ではなく左利きのT-岡田にボールが渡ったことで決断。一、二塁間の挟殺プレー中の本塁送球は、一塁手の左投げ選手は体を反転させる必要があり、時間がかかるためだ。 周東のミスをベテラン川島が救い、結果的に重盗成功、しかも、二塁を陥れた周東は今季9個目の盗塁で成功率100%も保ったまま。「成功率はもう気にせずやっている。(川島)慶三さんにはありがたいです」と感謝した。このビッグプレーで勢いに乗り、初回6点、2回に3点と早々と試合の流れを決めた。 チームは今季2度目の5連勝。この日、上林が右手薬指を骨折していたことが判明。柳田、中村晃、福田ら主力が離脱し、ますます周東や三森らニューフェースにかかる期待は大きい。工藤監督は「チームが勢いづいている。上がってきた若手たちがノビノビやっていることがうれしい」と話すように、故障者続出の穴を感じさせず、パの貯金を再び独占した。【石橋隆雄】

◆オリックスの先発アルバースは二回途中で降板し2敗目。10安打を許し、来日2年目でワーストの9失点だった。一回先頭の川島から6連打を浴びるなどして6点を失い、二回は松田宣の2ラン、続くグラシアルにソロ。「チームに申し訳ない」と言葉少なだった。  ソフトバンク打線と初対戦した4月2日も5回7失点とつかまっていた。西村監督は「(ボールが)高いのと甘い」と課題を指摘した。

◆ソフトバンクの東浜は大量援護に支えられ、5回4失点で約1カ月ぶりの2勝目を挙げた。ただ、9-2の五回は連続四球に暴投で傷口を広げ、2点を失う。制球が次第に乱れ「自分自身に腹立たしい。悔しい思いのほうが強い」と唇をかんだ。  倉野投手コーチは7日に出場選手登録を抹消し、先発ローテーションから一度外すと説明。先発陣の柱として期待されながら、ここまで6度の登板は、6失点した4月16日の6回が最長と役割を果たせていない。東浜は「一日でも早く状態が上がるようにやっていくしかない」と話した。

◆ソフトバンクが6日、オリックス戦(ヤフオクドーム)で今季最長タイの5連勝を飾った。攻撃開始と同時に怒濤(どとう)の6連打で一気に6点。打線の起爆剤はグラシアルだ。  「いい流れに乗れたね。日々、状態は上がっていると思うよ」  一回に4点を先制して、なおも無死一塁で右中間へ。適時二塁打で先頭の川島から6連打とした。打者一巡して川島の適時打で生還した助っ人は先頭から6者連続得点もフィニッシュ。二回には松田宣と2者連続で4号ソロも放った。  両リーグ最速で20勝の工藤監督は「グラシアルは万全ではないのに、すばらしい集中力。その効果がデスパイネにも表れたりして打線がつながっている」と助っ人の2試合連続アベック弾と攻撃陣に目を細めた。

◆ソフトバンク・東浜は6日、オリックス戦(ヤフオクドーム)に先発。2勝目を挙げたが、5回5安打4失点で「悔しいです。自分に腹立たしいし、楽しみにしてくれるファンに申し訳ない」と唇をかんだ。大量リードの展開も、中盤に乱れて早めの降板。不調が続き、次週は先発陣に余裕があるため、出場登録を抹消されることが決まった。倉野投手コーチは「(復調まで)もう少しだけど、安定するところまでいかない。一度、時間をつくって」と説明。1軍には帯同しながら立て直しを図る。

◆快音と歓声が鳴り止まないまま、一気に6点が刻まれた。攻撃開始と同時に怒濤の6連打で、ソフトバンクが今季最長タイの5連勝。打線の起爆剤はグラシアルだ。  「いい流れに乗れたね。日々、状態は上がっていると思うよ」  一回に4点を先制して、なおも無死一塁で右中間へ。適時二塁打で先頭の川島から6連打とした。打者一巡して川島の適時打で生還した助っ人は先頭から6者連続得点もフィニッシュ。二回には松田宣と2者連続で4号ソロも放った。  両リーグ最速で20勝の工藤監督は「グラシアルは万全ではないのに、すばらしい集中力。その効果がデスパイネにも表れたりして打線がつながっている」と助っ人の2試合連続アベック弾と攻撃陣に目を細めた。数日前まで得点力不足で、左脇腹痛が回復したグラシアルを2軍戦わずか2試合で緊急昇格。復帰して4試合で16打数8安打、3本塁打と暴れ、チームもすべて2桁安打で1試合平均8得点と目覚めた。  指揮官は「若手が伸び伸びしているのをみるのもうれしい」と続けた。柳田が左膝裏肉離れ、グラシアルが左脇腹痛など、けが人続出の中、ゴールデンウイークの9試合で8盗塁の周東ら若手が躍動。川島が「僕やマッチ(松田)がワイワイ『声を出せ』とやって、若手も元気が出てきた。いいチームです」と誇れば、8号2ランなど4試合で9打点を荒稼ぎの松田も力説した。  「声を出すのは若手という時代じゃない。ベテランが声を出して、若手が思い切り自分のプレーをできればいい」  鷹流のムード作りで、パ・リーグの貯金9を独占した。戦力が整わないまま、2位と4・5ゲーム差。どこよりも大型連休を満喫したのは福岡のファンだ。(安藤 理) ★重盗で先制点  先制点は重盗だった。一回先頭の川島が初球を右中間二塁打。周東の初球の投前犠打は内野安打になり、2球で無死一、三塁を作った。周東はけん制で飛び出したが、一、二塁間で粘る間に川島が本塁へ突入。周東は「粘ったらチャンスはある。川島さん、お願いします、と」と振り返り、川島は「周東がよく粘った。(遊撃の)大城にタッチされなかったのがすべて」とうなずいた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20112 0.645
(↑0.012)
-
(-)
110143
(+9)
108
(+6)
41
(+3)
34
(+2)
0.261
(↑0.004
2.780
(↓0.1)
2
(-)
西武
15151 0.500
(↓0.017)
4.5
(↓1)
112166
(+4)
164
(+8)
37
(-)
38
(+2)
0.251
(↓0.001)
4.640
(↓0.08)
2
(-)
日本ハム
15152 0.500
(↓0.017)
4.5
(↓1)
111123
(+3)
128
(+5)
18
(-)
14
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.860
(↓0.05)
2
(2↑)
楽天
15151 0.500
(↑0.017)
4.5
(-)
112155
(+8)
136
(+4)
34
(+2)
10
(-)
0.251
(↑0.001)
4.080
(-)
5
(-)
ロッテ
14161 0.467
(↑0.019)
5.5
(-)
112117
(+5)
135
(+3)
35
(+2)
26
(+2)
0.235
(↑0.001)
3.920
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
11183 0.379
(↓0.014)
8
(↓1)
111101
(+6)
134
(+9)
24
(+1)
30
(-)
0.224
(↑0.002
3.840
(↓0.17)