◆ＤｅＮＡは3回裏、2死二塁から大和の適時打が飛び出し、1点を先制する。そのまま迎えた6回には、ソトの適時二塁打などで一挙4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・大貫が7回途中1失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆ヤクルト太田賢吾内野手田が、12球団を通じて令和初安打をマークした。「1番三塁」でスタメン出場。 カウント2－2からDeNA先発大貫の5球目直球を中前打とした。歴史に名を残すことになり「うれしいのはうれしい。たまたま1番を打っていて、そういう形になりました。（この試合の）初球が回収されたのがびっくりした」と振り返った。

◆ヤクルト太田賢吾内野手が令和初の安打を放った。カウント2－2からDeNA大貫の146キロ直球を中前へとはじき返した。 新時代初の「H」ランプをともしたが、2番打者の青木宣親外野手が令和初の遊ゴロ併殺打に倒れ、二塁フォースアウト。生還することはできなかった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手（19）が「平成生まれの令和初弾」を記録した。 5点を追う7回無死走者なし。カウント0－1からDeNA大貫晋一投手の140キロ直球をはじき返した。降りしきる雨粒を切り裂いて、右翼スタンドへ7号ソロを放り込んだ。 令和初の1発は午後2時30分に昭和63生まれの巨人坂本勇人が記録。村上は令和で2本目、「平成生まれ」初の1発を放った。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が、平成生まれでは令和初となる7号本塁打を放った。 0－5で迎えた7回先頭で、DeNA先発大貫の2球目高めの140キロ直球を右翼席へ運んだ。雨の中、劣勢の展開が続いていたが「これで流れが変われば、と思います」と話した。 大貫からは、4月4日DeNA戦（神宮）で今季1号も放っている。

◆ヤクルト先発の高橋奎二投手は5回2／3を5失点でマウンドを降りた。2回までは力のある直球を軸に無安打に抑えていたが、3回に連打を許し1失点。 4、5回は持ち直したものの、6回にも連打で失点し降板した。「6回を守りきれなくて申し訳ないと思います。自分の力不足です」と話した。

◆DeNAが3回、大和の中前適時打で先制。先発大貫は直球が走り、3回まで2安打無失点。ヤクルト先発は高橋。 DeNAは6回にソト、宮崎、神里の適時二塁打で4点を追加。ヤクルト高橋は、5回2／3を6安打5失点で降板。 DeNAが逃げ切り借金を6とした。7回途中1失点と好投の大貫が2勝目。ヤクルトの連勝は3で止まり、高橋が１敗目。貯金は4。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手（34）が、上半身のコンディション不良のため1日のDeNA5回戦（横浜）で2回に途中交代した。 試合前から違和感を訴えており、試合中に話し合って大事をとって交代した。病院には行かず、経過を見る予定。2日の試合出場について小川淳司監督（61）は「明日になってみないと分からない」と話した。

◆ヤクルトの令和は黒星スタートとなった。 5点を追う7回に、村上宗隆が平成生まれでは令和初となる7号ソロを放って一矢報いた。「これで流れが変われば」と願ったが、打線がつながらず5安打に終わり連勝は3でストップ。首位巨人とは1・5差になった。小川淳司監督は「1点取ったので（村上の）本塁打はよかったんじゃないか」と話した。

◆試合前の得点圏打率「0割4分8厘」。打率は「1割6分5厘」。不名誉な数字を引っさげ、宮崎が打席に入った。 ヤクルトベンチは前打者ロペスを申告敬遠で歩かせ、不振の男との勝負に挑んだ。宮崎は「打ってやる」と奮い立たせた。2点リードの6回2死一、二塁。カウント2－1からの4球目。高め直球を見逃さず、左翼線への適時二塁打とした。塁上で一塁側ベンチへガッツポーズ。何度も拳を突き上げた。 17年の首位打者。昨季まで2年連続で打率3割をクリアした好打者が、極度の不振にあえいでいた。4月25日の阪神戦以来、21打席ぶりの「H」ランプをともし、41打席ぶりの打点を挙げた。「試行錯誤しながら、何も変えなかったのが良かったのかもしれない」。平成最後に苦しんだ男が、令和元年の初日に見事に復活した。【栗田尚樹】

◆ヤクルト・村上宗隆内野手（１９）が１日、ＤｅＮＡ５回戦（横浜）に「７番・三塁」で先発し、０－５の七回に７号ソロを放った。 　先発・大貫の１４０キロ直球を完璧に捉えた打球はぐんぐん伸び、右翼席に着弾した。３試合連続打点を挙げた大砲は「これで流れが変われば、と思います」と語った。

◆ＤｅＮＡのドラフト３位ルーキー大貫が令和のチーム初戦で２勝目を手にした。「人生でもなかなか立ち会える場面じゃない。記念になります」とはにかんだ。 　得意のツーシームでゴロの山を築き、平成最後の試合で１５安打を放ったヤクルト打線を七回途中まで本塁打による１点に抑えた。横浜市出身の２５歳。横浜スタジアムでの初白星に「小さいころから通った球場。感慨深い」と喜んだ。 ラミレス監督（大貫に） 「スタミナも十分だった。投げるたびに自信を増している」 大和（三回に先制打） 「厳しい状況の中で大貫がバントを決めてくれた。何とか白星をあげたいと思っていた」 神里（六回に２点二塁打） 「考え方をシンプルにし、来たボールを打ち返すことだけを考えた」

◆ヤクルトは打線がつながらなかった。０－５の七回、村上の本塁打で１点を返してさらに１死一、二塁の好機をつくったが、青木と山田哲が続けて３球三振に倒れた。小川監督は「安打を続けるのが難しかった」と悔しがった。 　主砲のバレンティンが二回の守備から退き、状態が心配される。「上半身かな。病院には行かないが明日になってみないと分からない」と心配そうだった。 太田（一回にプロ野球の令和初安打をマーク） 「打席に入る前は意識したが、いざ立ったら忘れていた。たまたまだが、名前が残るのはうれしいこと」 村上（七回にチームの令和１号となるソロを放ち） 「これで流れが変わればと思った」 高橋（六回に崩れ） 「五回までは粘れた。でも六回は３、４番の前に走者を出してしまったのが反省点」

◆ＤｅＮＡ・宮崎敏郎内野手は１日のヤクルト戦（横浜）に２安打１打点で勝利に貢献。４月は打撃不振に苦しんだ"ハマのプーさん"が復調への兆しをみせた。宮崎の主な一問一答。 　－－六回の第３打席（適時二塁打）について 　「チャンスで結果が出ていなかったので、チームに迷惑をかけていた。ロペスが敬遠されて、何とか打ちたいと思って打席に入りました」 　－－前打者の敬遠に燃えるものがあったのでは 　「（敬遠に）なるんじゃないかと思っていました。でも、打ってやるという気持ちでいました」 　－－苦しい時期でも大事にしていた部分 　「試行錯誤しながらやってきたけど、変えなかったことですかね。いろいろです。自分の中のことで、あまりいいたくないけど」 　－－二塁ベース上では珍しくガッツポーズ 　「チームのためになんとかしたいと思っていたので、自然に出たのかなと思います」 　－－この日が復調へのきっかけになるか 　「それは、分かりません」 　－－適時打後、守備についたときの歓声がすごかった 　「久々なので、大きかったのか分かりませんでした（苦笑）」

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手（３４）が１日、ＤｅＮＡ５回戦（横浜）で上半身のコンディション不良のため、二回の守備から途中交代。「４番・左翼」で出場し、一回の打席は三ゴロだった。 　軽症とみられ、小川監督は「明日（２日）の様子を見てみないと。病院には行っていない」と説明した。

◆Ｄ３位・大貫（新日鉄住金鹿島）が七回途中まで４安打１失点の好投で２勝目（１敗）。デビュー戦となった４月４日の対戦で三回途中４失点と打たれたヤクルト打線にリベンジを果たした。新元号で"チーム１号"の白星となり「（改元は）なかなか立ち会える場面もないので、記念になりました」と初のお立ち台で笑顔を見せた。

◆１番・太田が一回の第１打席でＤｅＮＡ先発の大貫が投じた５球目を捉え、中前打。１２球団の令和初安打となり、「うれしいっちゃ、うれしいです」と表情を緩めた。オフに日本ハムからトレードで加入した２２歳内野手は３打数１安打で２四球。「四球を選べたのは大きかった。でも最後（九回）のチャンスで打てればよかった」と反省も忘れなかった。

◆ＤｅＮＡ投手陣を攻略できず、５安打１得点で連勝が「３」で止まった。それでも５点を追いかける七回に１９歳の村上が右翼席へ７号ソロを放った。「（試合の）流れが変われば...」と、願いを込めて放ったチームの令和１号でバレンティン（８本）に次ぐチーム２位タイとなった。小川監督も「１点を取れたのは村上の本塁打。よかったんじゃないか」と評価した。 六回途中まで６安打５失点で今季初黒星を喫したヤクルト・高橋 「五回まではそれなりに投げられたけど、（４失点した）六回は粘れなかったことに悔いが残る」

◆ＤｅＮＡ・宮崎敏郎内野手（３０）の闘志に火がついた。２－０の六回２死二塁。前の打者のロペスが申告敬遠で歩かされ、迎えた打席で、２１打席ぶりの安打となる左越えの適時二塁打を放った。 　「敬遠されるんじゃないかと思っていた。チームに迷惑をかけていたので、何とか打ちたいと思っていました」 　試合前まで打率・１６５だったが、八回に左前打を放って８試合ぶりの１試合２安打。ラミレス監督は「（二塁打が）スランプから抜け出すウェイクアップコールになったかな」と復活を確信した。 　チームは４月に１０連敗を喫し、現在も最下位に低迷する。「令和に入って勝率１０割。これを続けたい」と指揮官。令和の１勝を飾ったベイスターズが５月に反攻する。　（湯浅大） 三回の先制打に加え、好守でも貢献したＤｅＮＡ・大和 「（三回は前打者の）大貫が犠打で送ってくれたので、何とか走者をかえそうと思った」 六回に２点二塁打を放ったＤｅＮＡ・神里 「シンプルに、来たボールを打ち返すことだけを考えて、打席に向かいました」