巨人(☆5対4★)DeNA =リーグ戦4回戦(2019.04.27)・東京ドーム=
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DeNA
00000110241111
巨人
01040000X5600
勝利投手:メルセデス(3勝1敗0S)
(セーブ:野上 亮磨(0勝0敗1S))
敗戦投手:井納 翔一(2勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(9号・6回表ソロ)

  DAZN
◆巨人は2回裏、山本の適時打で先制する。4回には大城と山本の連続適時打などで4点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・メルセデスが今季3勝目。最後は5番手・野上が締めて移籍後初

◆巨人山本泰寛内野手(25)が、先制の適時打を放った。2回2死一、二塁、DeNA井納の低めのスライダーにバットを合わせ、中前に運んだ。 「タイミングは合っていたので、長打を狙わず、コンパクトなスイングを心掛けました。先制点を取れて、良かったです」とコメントした。4回には3点目の適時打もマークし「速い球に合わせていきました。いいところに飛んでくれました」とコメントした。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が、2シーズンぶりに死球を受け、途中交代した。 6回2死二塁、1ストライクから左手甲にボールが直撃。駆け寄ったトレーナーに「大丈夫です」と告げ、一塁に向かった。大事を取る形で、7回表の守備から交代した。

◆巨人は2回2死一、二塁から山本の中前適時打で先制した。先発メルセデスは3回まで2安打4奪三振で無失点と好投。 巨人は4回に大城の中前適時打、山本の左前適時打、敵失で4点を追加した。DeNAは6回にソトの9号ソロで1点を返した。 DeNAは7回に大和の適時二塁打で1点、9回にも筒香の適時打で2点を返したが、9連敗。巨人は貯金7とした。メルセデス3勝目、野上は移籍後初セーブ。DeNA井納は2敗。

◆巨人が2回に山本の適時打で先制すると、4回には大城と山本の連続適時打などで突き放してGW初戦を白星発進した。メルセデス3勝目、野上は移籍後初セーブ。DeNAは9回に追い上げ及ばず、泥沼の9連敗。

◆DeNAの連敗が「9」に伸びた。3点を追う9回に1点差まで追い上げたが、あと1歩及ばなかった。 打線は連敗中の9戦で計20得点しか奪えず、1試合平均は2・2。中でも17年に首位打者を獲得した宮崎敏郎内野手(30)は打率1割8分3厘と苦しみ、終盤の好機で凡退を重ねた。12日時点で12球団最少の「2」だった失策数も、ここに来て「13」と歯車がかみ合っていない。首位巨人とのゲーム差は6・5に開いた。トンネル脱出へイケイケムードだった。3点を追う9回。2死一塁から3連打で1点差まで詰めた。なお2死一、二塁と好機が続く中で、宮崎が空振り三振。16日中日戦から続く連敗は「9」まで伸びた。ラミレス監督は「最後はエキサイティングな展開だったけど、あと1歩が。打ちだしたのが遅かった。序盤に攻めないと」と唇をかんだ。 自慢の打線がつながらない。ここ9試合の1試合平均が2・2得点。中でも重症は最後の打者となった5番の宮崎だ。6、8、9回と3度の得点圏で凡退し、打線の流れを寸断してしまった。スタメン野手で唯一の打率1割台と、2年連続で打率3割をクリアした男が極度の不振にあえぐ。同監督は「これほどのスランプを見たことがない」と心配。「いい球を見逃し、悪い球に手を出している。悪いスランプの顕著なサイン。チームにとって、彼にとって何がベストか」と打順の組み替えを示唆した。 鉄壁だったはずの守備にも、ほころびが出始めている。12日時点では両リーグ最少失策「2」だったが「13」に急増。4回2死満塁の場面では大和が打球を左足に当て、外野へ後逸。名手が珍しいエラーを犯し、2点を献上した。ブルペンも不安で、心配の種はパットン。同点の8回に投入された19日の広島戦では、3イニング目となった延長10回にサヨナラ打を喫した。9連敗の中で唯一、先制した試合だったが、昨季リーグ2位の33ホールドをマークしたリリーバーも開幕から安定感を欠いたままだ。 さらなる不安要素も舞い込んだ。攻守の軸であるロペスが、7回守備からベンチへ退いた。6回の打席でスイングの際に、左肘を痛めた。本人は「今のところ、明日は大丈夫」とガッツを見せたが、離脱となれば影響は計り知れない。何とか1日でも早く、白星が欲しい。ラミレス監督は「やり続けるしかない。自信を取り戻すしかない」と切り替えを強調。暗雲がたれ込める平成の終わりを早く断ち切りたい。【栗田尚樹】

◆4年目左腕の巨人・中川皓太投手(25)が、クローザー不在のチームで原辰徳監督(60)の懐刀になる。抑えのクックを右ひじ違和感で欠く中、DeNAのクリーンアップが並んだ8回から登板し、1回無失点に抑えて連続無失点を10試合に伸ばした。原監督は代役クローザーに指名した中川を8回以降の最も厳しい場面で臨機応変に起用する方針で、9回は野上が3年ぶりセーブを挙げて1点差で逃げ切った。3点リードの8回、中川が覚悟を決めてベンチを飛び出した。試合前に9回の起用を予告されていたが「7回の攻撃が始まったくらいに言われました。左打者が続いていたので」と役割を即座に理解。無死一、二塁としたが「今年初めてくらいの結構なピンチだったので、何とか1人ずつ」と心を落ち着け、宮崎、中井を146キロの速球で連続三振。伊藤光はキレ味十分のスライダーで遊ゴロに打ち取り、9回へバトンをつないだ。 原監督はチーム状況を相対的に見渡し、最善の手を打った。8回のDeNAは途中出場の佐野、筒香、宮崎とクリーンアップが並ぶ好打順。「今日のプランニングの中では8回に、一番強い打線のところに中川をいったという部分において、迷いはなかった」と説明。9回は野上を送り出した。「クローザーは現状は全員でカバーする考え方。しかし中川を7回に投入ということはないと思います」。開幕から1点も失っていない左腕を懐に忍ばせ、試合の分岐点で繰り出す腹づもりだ。 中川も重要な役割を担うだけの精神力を養ってきた。昨季シーズン途中からリリーフに専念。優しく穏やかな性格で、時折心の弱さをのぞかせ、30試合で防御率5・02と不安定な投球が続いた。それでも、4年目を迎えた今季はいい意味で開き直った。「僕もいろんな経験をさせてもらって、自分の今持っている以上の力は出せないことが分かりました」。心の波幅を小さくし、等身大の自分を出し切ることが好投につながっている。 開幕から10試合連続無失点に「人間なので、いつか点は取られると思いますが、最少失点で抑えられるように」と背伸びはしない。監督の絶大な信頼にも「期待を無駄にしないように、これからも1試合1試合しっかり抑えたい」。救援陣の大黒柱として、頼もしく応えた。【桑原幹久】

◆巨人野上亮磨投手がプロ初の守護神を務め、3年ぶりのセーブを挙げた。 3点リードの9回直前に起用を告げられ登板。1点差とされたが、2死一、二塁で宮崎から空振り三振を奪った。「こういう緊張感は初めてでしたが、しっかり腕を振れました」と通算3セーブ目を挙げた。宮本投手総合コーチは「今、一番乗っているピッチャーだから推薦できた。今日投げなかったピッチャーがどう思うか」と相乗効果を期待した。

◆DeNAの連敗が「9」に伸びた。3点を追う9回に1点差まで追い上げたが、あと1歩及ばなかった。打線は連敗中の9戦で計20得点しか奪えず、1試合平均は2・2。中でも17年に首位打者を獲得した宮崎敏郎内野手(30)は打率1割8分3厘と苦しみ、終盤の好機で凡退を重ねた。12日時点で12球団最少の「2」だった失策数も、ここに来て「13」と歯車がかみ合っていない。首位巨人とのゲーム差は6・5に開いた。▼DeNAが16日中日戦から9連敗。DeNAの9連敗以上は15年6月3~20日に12連敗して以来、4年ぶり。開幕直後の4月中に9連敗以上は03年4月13~25日の9連敗以来、16年ぶりになる。過去にセ・リーグで4月中に9連敗以上した球団の最終順位を出すと、50年国鉄14連敗7位、50年広島9連敗8位、54年洋松11連敗6位、61年大洋11連敗6位、03年横浜9連敗6位、14年ヤクルト9連敗6位。今回で7度目だが、50年は8球団制の7位と8位で、その他はすべて最下位に終わっている。 ▼今季は5番打者が機能しない。先発5番には宮崎16試合、ロペス6試合、ソト2試合の3人を起用し、合わせて打率1割3分5厘の4打点。打順別では9番に次ぐ低打率で、5番の打率と打点はリーグ最低。5番が記録した打点は4日宮崎のソロ本塁打、12日ソトの2ラン、17日宮崎の中安1点と、本塁打を除いた5番の「適時安打」がまだ1本しかない。

◆DeNAの連敗が「9」に伸びた。3点を追う9回に1点差まで追い上げたが、あと1歩及ばなかった。打線は連敗中の9戦で計20得点しか奪えず、1試合平均は2・2。中でも17年に首位打者を獲得した宮崎敏郎内野手(30)は打率1割8分3厘と苦しみ、終盤の好機で凡退を重ねた。12日時点で12球団最少の「2」だった失策数も、ここに来て「13」と歯車がかみ合っていない。首位巨人とのゲーム差は6・5に開いた。 トンネル脱出へイケイケムードだった。3点を追う9回。2死一塁から3連打で1点差まで詰めた。なお2死一、二塁と好機が続く中で、宮崎が空振り三振。16日中日戦から続く連敗は「9」まで伸びた。ラミレス監督は「最後はエキサイティングな展開だったけど、あと1歩が。打ちだしたのが遅かった。序盤に攻めないと」と唇をかんだ。 自慢の打線がつながらない。ここ9試合の1試合平均が2・2得点。中でも重症は最後の打者となった5番の宮崎だ。6、8、9回と3度の得点圏で凡退し、打線の流れを寸断してしまった。スタメン野手で唯一の打率1割台と、2年連続で打率3割をクリアした男が極度の不振にあえぐ。同監督は「これほどのスランプを見たことがない」と心配。「いい球を見逃し、悪い球に手を出している。悪いスランプの顕著なサイン。チームにとって、彼にとって何がベストか」と打順の組み替えを示唆した。 鉄壁だったはずの守備にも、ほころびが出始めている。12日時点では両リーグ最少失策「2」だったが「13」に急増。4回2死満塁の場面では大和が打球を左足に当て、外野へ後逸。名手が珍しいエラーを犯し、2点を献上した。ブルペンも不安で、心配の種はパットン。同点の8回に投入された19日の広島戦では、3イニング目となった延長10回にサヨナラ打を喫した。9連敗の中で唯一、先制した試合だったが、昨季リーグ2位の33ホールドをマークしたリリーバーも開幕から安定感を欠いたままだ。 さらなる不安要素も舞い込んだ。攻守の軸であるロペスが、7回守備からベンチへ退いた。6回の打席でスイングの際に、左肘を痛めた。本人は「今のところ、明日は大丈夫」とガッツを見せたが、離脱となれば影響は計り知れない。何とか1日でも早く、白星が欲しい。ラミレス監督は「やり続けるしかない。自信を取り戻すしかない」と切り替えを強調。暗雲がたれ込める平成の終わりを早く断ち切りたい。【栗田尚樹】

◆DeNAソトが今季9号を放ち、出場130試合目で通算50本塁打をマークした。 50本塁打のスピード記録3傑を出すと、(1)89年ブライアント(近鉄)110試合(2)19年ソト130試合(3)81年ソレイタ(日本ハム)135試合。ブライアントに次いで史上2位、右打者では02年カブレラ(西武)の142試合を抜く最速50号。

◆4年目左腕の巨人中川皓太投手(25)が、クローザー不在のチームで原辰徳監督(60)の懐刀になる。抑えのクックを右ひじ違和感で欠く中、DeNAの中軸が並んだ8回から登板し、1回無失点に抑えて連続無失点を10試合に伸ばした。原監督は代役クローザーに指名した中川を8回以降の最も厳しい場面で臨機応変に起用する方針だ。 3点リードの8回、中川が覚悟を決めてベンチを飛び出した。試合前に9回の起用を予告されていたが「7回の攻撃が始まったくらいに言われました。左打者が続いていたので」と即座に理解。無死一、二塁としたが「今年初めてくらいの結構なピンチだったので、何とか1人ずつ」と心を落ち着け、宮崎、中井を146キロの速球で連続三振。伊藤光はキレ味十分のスライダーで遊ゴロに打ち取り、野上へバトンをつないだ。 原監督はチーム状況を相対的に見渡し、最善の手を打った。「今日のプランニングの中では8回に、一番強い打線のところに中川をいったという部分において、迷いはなかった。クローザーは現状は全員でカバーする考え方。しかし中川を7回に投入ということはないと思います」。開幕から1点も失っていない左腕を懐に忍ばせ、試合の分岐点で繰り出す。 4年目を迎え「僕もいろんな経験をさせてもらって、自分の今持っている以上の力は出せないことが分かりました」。心の波幅を小さくし、等身大の自分を出し切ることが好投につながっている。「期待を無駄にしないように、これからも1試合1試合しっかり抑えたい」。救援陣の大黒柱として、頼もしく応えた。【桑原幹久】 ◆中川皓太(なかがわ・こうた)1994年(平6)2月24日生まれ、大阪府富田林市出身。山陽では甲子園出場なし。東海大では4年秋に首都大学リーグMVP。15年ドラフト7位で巨人入団。18年8月19日中日戦で初勝利。今季推定年俸1900万円。183センチ、86キロ。左投げ左打ち。

◆4年目左腕の巨人・中川皓太投手(25)が、クローザー不在のチームで原辰徳監督(60)の懐刀になる。抑えのクックを右ひじ違和感で欠く中、DeNAのクリーンアップが並んだ8回から登板し、1回無失点に抑えて連続無失点を10試合に伸ばした。原監督は代役クローザーに指名した中川を8回以降の最も厳しい場面で臨機応変に起用する方針で、9回は野上が3年ぶりセーブを挙げて1点差で逃げ切った。 原監督のコメント。 「今日のプランニングの中では8回に、一番強い打線のところに中川をいったという部分において、迷いはなかった」 9回は野上を送り出した。 「クローザーは現状は全員でカバーする考え方。しかし中川を7回に投入ということはないと思います」

◆DeNAが9連敗。アレックス・ラミレス監督のコメント。 「最後はエキサイティングな展開だったけど、あと1歩が。打ちだしたのが遅かった。序盤に攻めないと」 5番宮崎が6、8、9回と3度の得点圏で凡退し、打線の流れを寸断。スタメン野手で唯一の打率1割台と、2年連続で打率3割をクリアした男が極度の不振にあえぐ。 「これほどのスランプを見たことがない。いい球を見逃し、悪い球に手を出している。悪いスランプの顕著なサイン。チームにとって、彼にとって何がベストか」 1日でも早く、白星が欲しい。 「やり続けるしかない。自信を取り戻すしかない」

◆巨人・山本泰寛内野手(25)が27日、DeNA4回戦(東京ドーム)に「8番・二塁」で先発出場。二回2死一、二塁から先制の中前適時打を放った。  「タイミングはあっていたので、長打を狙わずコンパクトなスイングを心掛けました。先制点をとれてよかったです」  相手先発・井納が投じた3球目、134キロのフォークに食らいついた。この日、田中俊が出場選手登録を抹消され、吉川尚は現在、腰部痛のためファームで調整中。巡ってきたチャンスを生かし、レギュラー定着を狙う。

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が27日、DeNA4回戦(東京ドーム)で"坂本シフト"を破る中前打を放ち、開幕から続く連続試合出塁を「23」に伸ばした。  1点リードの三回先頭で迎えた第2打席。今季から相手打者に応じて大胆な守備シフトを敷くDeNAは、二塁の中井が投手後方に守る変則陣形を展開。だが、坂本勇は井納がフルカウントから投じた外角低めへの146キロの直球を逆らわずに打ち返した。強烈なゴロは二塁の定位置付近を通過し、中前へ。流し打ちで華麗に"坂本シフト"を打破した。  この安打で、開幕から続く連続試合出塁の自己最長記録を「23」に伸ばした。

◆巨人・大城卓三捕手(26)が27日、DeNA4回戦(東京ドーム)に「7番・捕手」で先発出場。1点リードの四回1死一、二塁から中前適時打を放った。  相手先発・井納が投じた4球目をはじき返し、先発のメルセデスを援護。"女房役"として仕事を果たした。打線はこの回、一挙4得点。井納をマウンドから降ろした。

◆8連敗中のDeNAは27日の巨人戦(東京ドーム)に先発陣最年長、32歳の井納翔一投手が先発した。  これまでラミレス監督政権下ではワーストだった2016年の6連敗を好投で止めたのが井納だっただけに、この日も連敗ストッパーとして快投を期待された。一回は3者連続三振という最高の立ち上がりをみせたが、二回に先頭の岡本への死球から1失点。四回は岡本、亀井の連続安打からピンチを広げ、大城や山本に適時打を許し、2死満塁からは遊撃・大和の失策もあり、この回だけで4点を奪われ、交代を告げられた。  四回途中、6安打、3四死球、5失点(自責点3)の内容に「マウンド上で、自分の感情をうまくコントロールする事ができませんでした。チームにいい流れを持ってくる投球ができず、悔しいです」とコメントした。

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が27日、DeNA4回戦(東京ドーム)で2シーズンぶりの死球を記録し、途中交代した。  5-1でリードの六回2死1塁での第4打席。横手投げ右腕の進藤が投じた144キロの直球が、左手甲に直撃。坂本勇は一瞬、左手を気にするしぐさを見せたが、すぐに一塁へ向かった。攻守交代後、増田大と交代してベンチへ下がった。  得意とする内角への攻めが少なく、体付近へ投球が来ても俊敏にかわすため、2015年以降の死球は17年に記録した「3」のみ。今回の死球も17年9月12日の阪神戦(甲子園)で藤浪から受けて以来だった。

◆巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(25)が27日、DeNA4回戦(東京ドーム)に先発。6回1/3を投げ、7安打2失点と役目を果たした。  武器の動く直球とスライダー、チェンジアップをコースに制球。自慢の制球力で球を操り、DeNA打線のつながりを断った。今季初となる中5日での登板で、チームに流れを呼ぶ粘投。次回登板も中5日になる予定で、七回途中109球でマウンドを降りた。

◆プロ8年目の巨人・田原誠次投手(29)が27日、DeNA4回戦(東京ドーム)で通算200試合登板を達成した。  3点リードの七回2死一、三塁からマウンドに上がった右腕。一発が出れば同点に追いつかれる場面で、この日、右越えソロを放っているソトと対戦し、捕邪飛に打ち取った。

◆DeNAは先発陣最年長、32歳の井納翔一投手が先発したが四回途中、6安打、3四死球、5失点(自責点3)で降板。3点を追う九回、2死満塁のチャンスで筒香が左前2点打を放ち1点差に追い上げたが、続く宮崎が空振りの三振に倒れ9連敗。借金は「6」に膨らんだ。

◆DeNAのホセ・ロペス内野手が27日の巨人戦(東京ドーム)で、七回の守備から交代した。  ロペスによれば右飛に終わった六回の第3打席で初球を空振りした際に左肘に違和感があったという。  「少し違和感があったので、念のために交代した。明日? 問題なさそうな感触です。あした球場にきてみて、打撃で確認したいと思う」  軽症であることを語り、28日の巨人戦への出場意欲をみせた。チームはこの日の敗戦で9連敗を喫した。  「確かに難しい状態ですが、毎日一試合一試合、同じ強い気持ちでしっかり戦うことが大事」。打線の中軸を担う強打者として、一塁手で連続無失策記録を更新する守備の名手として、チームリーダーとして、苦しいときこそロペスの存在が不可欠だ。

◆六回に死球を受け、七回の守備からベンチへ下がった巨人・坂本勇人内野手(30)は試合後、「全然大丈夫」と笑顔で話した。  5-1でリードの六回2死1塁での第4打席で、横手投げ右腕の進藤が投じた144キロの直球が、左手甲に直撃。攻守交代後、増田大と交代していた。  原監督も「あすに備えて替えたというところですね。まあ、大したことはないと思います」と説明した。

◆DeNAは四回までの5失点が響いて9連敗となった。四回の守りでは2死満塁で大和がトンネルして2者の生還を許した。ラミレス監督は「序盤に先に点を取られては苦しい」と肩を落とした。  2-5の九回は2死一塁から3連打で1点差まで迫ったが、最後は宮崎が空振り三振に倒れた。打率1割8分3厘とスランプに陥っている2年前の首位打者は「チームに迷惑を掛けて申し訳ない。何とかしたいと毎日考えながらやっているが」と苦悩の表情だった。 井納(四回途中まで5失点で2敗目) 「マウンド上で感情をうまくコントロールできなかった。チームにいい流れを持ってくる投球ができず悔しい」

◆巨人の中川が5-2の八回に登板し、1回を無得点で切り抜け、開幕から10試合連続無失点とした。死球と筒香の中前打で無死一、二塁とされたが、後続を落ち着いて仕留め「何とか一人ずつという気持ちだった」と振り返った。  広島・山陽高から東海大を経て2016年にドラフト7位で入団。救援として好投を続けていることに「必死に抑えることだけを考えているのがいい結果につながっている」と自己分析した。 メルセデス(3勝目) 「いい投球ができた。失投しないように気を付けていた」 大城(四回に適時打) 「チャンスの場面で回って来たので何とかしたかった」

◆メルセデスは6回1/3を7安打2失点で3勝目(1敗)。10連戦の初戦でチームを勝利へ導き、「大事な試合が続くのは分かっていた。失投しないようにだけ気をつけた」と胸を張った。今季の初登板からバッテリーを組む大城とは、普段から冗談を言い合う仲。「打撃でも助けてくれる。本当に相性がいいと感じる」と"専属捕手"に感謝した。

◆坂本勇が三回に中前打を放ち、開幕からの連続試合出塁を「23」に伸ばした。投手の後方に二塁手を配置するDeNAの変則シフトに対し、二塁の定位置へ打ち返した。六回には2017年9月以来の死球を左手甲に受け、直後の守備で交代したが、「全然大丈夫」と笑顔。原監督は「明日(28日)に備えて代えた。大したことはないと思います」と説明した。

◆0-5から後半に追い上げ、九回に1点差としてなお2死一、二塁だったが、5番・宮崎が空振り三振に倒れて9連敗を喫した。ラミレス監督は「最後はエキサイティングな展開だったが、残念ながら、あと1点届かなかった。序盤から点を取らないといけない」と後手に回る展開を嘆いた。中軸を担う宮崎は好機での凡退が目立ち、この日も5打数無安打で打率は・183に低迷。指揮官は打順変更を示唆した。 四回途中6安打5失点で2敗目のDeNA・井納 「マウンド上で自分の感情をうまくコントロールすることができなかった」 左肘の違和感で七回の守備から退いたDeNA・ロペス 「(六回の打席で)初球を空振りしたときに少し違和感があった。明日(28日)は打撃練習で感触を確かめたい」

◆巨人は27日、DeNA4回戦(東京ドーム)に5-4で競り勝ち、今季最多タイの貯金7とした。「8番・二塁」で先発出場した山本泰寛内野手(25)が先制打を含む2安打2打点。ゴールデンウイーク中の10連戦の初戦で、プロ4年目の若武者が首位固めに貢献した。  ゴールデンウイーク中の10連戦の初戦。東京ドームに4万3766人の大観衆が詰めかける中、山本が最高の働きを見せた。四回だ。147キロの内角直球にバットを折られながら、左前へ適時打を放った。  「何か変えないといけないという思いでやってきた。バットの出し方、タイミングの取り方だったり。変えてきた結果が、いい方向にいっているのかなと思います」  1打席目から仕事をこなした。二回は先制の中前適時打。規定打席未満だが、2安打2打点で打率を・364に上げた。  同じ内野手の吉川尚と田中俊が開幕スタメンの座をつかむ中、山本も開幕を1軍で迎えたが、3月31日に2軍落ち。「同世代の活躍はいい刺激になりますし、やらなきゃいけないという思いで2軍でもやってきた」。吉川尚が腰痛で離脱し、山本と併用で二塁手に起用されていた田中俊はこの日、出場選手登録を外れた。山本は16日の再昇格後、チャンスを生かし続けている。  慶応高から慶大を経て2016年、ドラフト5位で巨人入り。昨季、自己最多の38試合に出場した25歳は、寝起きから準備を怠らない。慶大時代からほぼ毎日、朝食前にバットを握り、その日の感覚を確かめる。現在は自宅でバットを振るが、窓ガラスや42型ほどの大型テレビを壊してしまったこともあるという。「感覚というのは日々、全然、違うので確認している。不安なので、毎日が」と修正点を探り、打席に立っている。  176センチの小柄な内野手が勝利の立役者となり、チームは今季最多タイの貯金7。「8番打者という中でいいバッティングをしてくれると、(打線に)幅が出ますね。非常に成長の跡が見られていますね」と原監督。世間はGW中だが、勝利のために山本は休まずに働き続ける。 (赤尾裕希) 八回の中川投入に巨人・宮本投手総合コーチ 「大事なポイントで登板させた。今一番乗っている投手なので、推薦しました」 西武時代の2016年8月5日以来となる通算3セーブ目に巨人・野上 「しっかり腕を振って投げられたと思う」 通算200試合登板に巨人・田原 「シーズンでしっかり成績を残したい。その積み重ねで300、400となったらうれしい」

◆巨人最大の不安がモロに出たね。逃げ切りの投手不在、という現実よ。  九回に投げた野上には、これといったウイニングショットがない。不振の宮崎にすら、落ちる球を何球も余裕で見送られていた。最高の低さとコースに決めないと、痛打の危険がつきまとう。  八回の中川にしても、無失点を続けているとはいえ、先頭の佐野にいきなり死球で、つけいる隙を与えてしまった。相手に、まだいけると思わせては駄目なんだ。  原監督も、そのあたりはわかって投げさせているはず。祈るような心境だったと思うよ。  さて、どう改善していくか-。答えは、先発投手に見いだすしかない。メルセデスは毎試合、100球を超えたところで降板している。もったいない。100球くらいで球威と制球力が落ちないよう、もっと高いレベルを求めるべき。  もちろんそれは、他の先発投手にもいえる。抑えの不安の解決策は、先発が長く投げること。それしかないよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1580 0.652
(↑0.016)
-
(-)
120117
(+5)
88
(+4)
32
(-)
8
(-)
0.273
(↓0.002)
3.610
(↓0.02)
2
(-)
ヤクルト
13111 0.542
(↓0.023)
2.5
(↓1)
118126
(-)
111
(+2)
30
(-)
9
(-)
0.255
(↓0.002)
4.120
(↑0.09)
3
(-)
中日
12110 0.522
(↑0.022)
3
(-)
12093
(+5)
78
(+4)
20
(+1)
16
(-)
0.276
(↓0.001)
3.360
(↑0.02)
4
(-)
広島
12120 0.500
(↑0.022)
3.5
(-)
11982
(+2)
101
(-)
20
(-)
9
(+1)
0.227
(↓0.001)
3.420
(↑0.15)
5
(-)
阪神
10141 0.417
(↓0.018)
5.5
(↓1)
11895
(+4)
121
(+5)
20
(-)
10
(-)
0.239
(↓0.002)
4.060
(↓0.06)
6
(-)
DeNA
9150 0.375
(↓0.016)
6.5
(↓1)
11990
(+4)
104
(+5)
29
(+1)
4
(-)
0.240
(↑0.003
3.710
(↑0.01)