1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 4 | 8 | 1 | 2 |
広島 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 7 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:ジョンソン(1勝2敗0S) 敗戦投手:国吉 佑樹(1勝1敗0S) 本塁打 |
◆広島が4連勝。広島は初回、4番・鈴木の適時打などで4点を先制する。続く2回裏には、バティスタの2点適時打で追加点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・ジョンソンが5回1失点と試合をつくり、今季初勝利。敗れたDeNAは、先発・国吉が誤算だった。
◆広島鈴木誠也外野手(24)が先制打を放った。1回1死二、三塁で、DeNA先発国吉から左前打を放ち、三塁走者を迎え入れた。 この回一挙4点のきっかけをつくり「打ったのはスライダー。チャンスだったので、先制点につながって良かったです」と話した。
◆広島が今季初の4連勝で最下位を脱出した。6番一塁で先発したサビエル・バティスタ内野手(27)が7回、ダメ押しの1号ソロを放った。 ドミニカ共和国に一時帰国するヘンディ・クレート通訳(35)への餞別(せんべつ)代わりの1発。1、2打席目の適時打とあわせ、いずれも今季最多の3安打4打点と打ちまくった。息を吹き返した助っ人とともに、苦しんできた王者が上位を追いかける。バティスタは集中していた。1、2打席目で適時打を放ち、気分よく迎えた7回1死走者なし。DeNAエスコバーに対しファウルで粘った9球目、153キロの真っすぐをフルスイングで捉えた。打球は115メートル先の左翼スタンドへ。勝利を決定づける1号ソロの感触をかみしめながらベースを回った。3安打が今季初なら、4打点も最多。自らのバットで4連勝を導き、お立ち台に呼ばれた。 「アリガトウゴザイマス。何とか(スタンドに)入りました。練習から一生懸命やっているから、調子はよくなっている」 打ちたい理由があった。ヒーローインタビューに付き添ってくれたクレート通訳は、第3子出産を控える夫人をサポートするため、28日にドミニカ共和国に一時帰国する。食事から生活まで身内のように面倒を見てくれ、日本で生き抜くすべを教えてくれた恩人。餞別代わりの1発を贈り「家族じゃないけど、仲がいい。いいコンビです」と笑った。 乗れないチーム同様、苦しんできた。打ちたい気持ちが空回りし、打率は1割台前半まで落ち込んだ。2軍降格がちらつく中、前日20日に32打席ぶりの適時打を放ち、立場をつないだ。そしてこの日、会心の3安打。相手は国吉、砂田、エスコバーと、いずれも違ったが、センター返しの意識で打ち砕いた。 緒方監督は「週の最後にいいゲームをファンの人に見せられてうれしく思う」と話した。昨季25発を放ったドミニカンの目覚めとともに、チームは巻き返し態勢に入った。【村野森】
◆広島が序盤の集中打でDeNAを圧倒し、今季初の4連勝で最下位を脱出した。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 「週の最後にいいゲームをファンの人に見せられてうれしく思う。野手陣が初回からいい攻撃をしてくれた。先発ジョンソンに関しては、あまりいい内容の投球ではなかった。いい流れでやっていたのが、ああいう投球内容では(次の)攻撃につながらない。次回はまた間隔があくので、しっかりとした姿を見せてほしい。本人からしたら勝ち星がついて、気分的にも変わるだろう。選手たちも明日しっかり休めるから、また初戦からいい試合をしたい。4連勝? 1つ1つです」
◆DeNAは「オープナー」で、連敗ストップとはならなかった。最速161キロを誇る救援の国吉が先発も1回に4失点。最速は150キロだった。 2番手もリリーフの砂田で1回2失点。メジャーで流行する、救援投手を先発で起用し、2回以降に本来の先発投手に継投する「オープナー」だが、チームは先発の京山を3番手で投入。ラミレス監督が昨年12月から描いていたプランを試したが、連敗は今季最長の5に伸びた。それでも同監督は「中盤以降の投手の計算が立てやすくなる」と今後もオープナーに前向きな考えを示した。
◆広島の田中広が6試合ぶりの2安打を放ち、猛攻の口火を切った。一回、国吉の初球の速球を中前打とし、4点の先制につなげると、二回にも先頭打者で左前打を放ちバティスタの2点打につなげた。 さらに四球と死球で出塁し、三回には盗塁を決めてリードオフマンとして満点の働き。「久しぶりにいい当たりが飛んだし、僕のヒットで勢いづけたいと思っていた」と喜んだ。
◆中継ぎながら「オープナー」として先発のマウンドに立ったDeNA・国吉だったが、一回だけで5安打を浴び、2つの押し出し四球も与えて4失点で降板。試合も敗れて今季初黒星を喫した。 「切り替えて、次、どうやったら抑えられるかを考えるしかない。いつもと同じ感じで試合に入りました」 1死二、三塁から鈴木に許した先制の左前打は、完全につまらせた飛球が前進守備を敷いていた遊撃と、左翼の間に落ちた当たり。「しっかり打たれたのもありましたけど、不運な当たりもありました。球自体はいうほど悪くなかったと思います」。最速161キロを誇るが、この日は150キロどまり。それでも「マツダのスピードガンは右投手はでにくい」と調子は問題なかったことを強調していた。
◆DeNAのラミレス監督は21日の広島戦(マツダ)で中継ぎの国吉を先発させ、「オープナー」制で勝利を狙ったが、4-7で敗れた。 試合後のラミレス監督の主な一問一答 --1回4失点の国吉について 「もう少しやってくれると思って先発させたが、いきなり4失点で完全に相手に流れがいってしまった。結果だけみたらよくなかった」 --国吉の内容について 「国吉を先発させるということは一回の初球に155キロを出して、相手に『すごい』と思わせたかったのだが、初球は144キロの直球で、その後もずっとそのままのスピードだった」 --変化球の割合も多かった 「マウンドを降りたあと声をかけたら『いつもと同じようにやっている』と話していた。(変化球の多さは)何でか分からないが、結果だけみると、われわれの知っている国吉の投球ではなかった。もう1イニング投げさせることもできたが、7、8番打者にああいう形で四球(連続押し出し)を与えてしまい、自信をなくしていた」 --今後の「オープナー」制について 「もちろん、やっていく。別の見方をすれば、(3番手で)先発タイプの京山がいい投球をした。もし、オープナーが抑えたあと、(本来の)先発投手がロングリリーフをすれば、そのまま勝ち継投につなげられる。仮に(本来の)先発投手が先に大量失点すると、リリーフも相当使って、場合によっては勝ち継投の投手も使うことになってしまう。負けたとしても(オープナーに)メリットはあると思う」
◆ジョンソンが4度目の先発で今季初勝利。3回でKOされてから中4日で登板して5回を4安打1失点と粘り、「こういう形でシーズンが始まって、自分の思った通りではないけど、勝ててよかった」とほっと息をついた。開幕から3試合で13失点と打ち込まれ、投球モーションをビデオで確認し修正。「やれることはしっかりやった」と自信を持って臨み、期待に応えた。
◆本来は救援でチーム初の「オープナー」として先発した国吉は1回5安打4失点で降板。チームは5連敗となった。最速161キロ右腕はこの日、150キロどまりでラミレス監督は「初球から155キロで相手を『ワオ!』と驚かせたかったが...。結果だけ見ると期待した国吉の投球ではなかった」と渋い表情。今後のオープナーの起用については「やっていく。メリットもあった」と強調した。 昨年9月25日以来の先発は1回4失点のDeNA・国吉 「いつもと同じ感じで試合に入った。切り替えて、次はどうやったら抑えられるか考えていくしかない」
◆広島は21日、DeNA6回戦(マツダ)に7-4で勝ち、今季初の4連勝を飾った。同一カード3連戦3連勝も今季初で、リーグ最下位を脱出。救援投手を先発起用するDeNAの「オープナー」戦術を攻略し、一回に5安打4得点の猛攻を見せた。サビエル・バティスタ外野手(27)は、3安打4打点の活躍で勝利に貢献。昨季25本塁打を放ったスラッガーの目覚めとともに、昨季リーグ王者が、ようやく上昇気流に乗り始めた。 "奇策"を打ち砕いた。広島が一回に5安打を集中し、DeNA先発の国吉をKO。救援投手を先発させ、短いイニングで継投するラミレス監督が初めて取った「オープナー」戦術を攻略した。 「いい攻撃ができた」 緒方監督が満足そうに振り返った。一回先頭の田中広が中前打、野間が右中間二塁打で1死二、三塁とし、鈴木が左前打を放って軽々と先制した。バティスタの右前適時打、安部と石原の連続押し出しで計4得点。連敗脱出へ勢い込む相手の出はなをくじき、勝利を大きく引き寄せた。 快勝の立役者となったのは昨季25本塁打を放った助っ人、バティスタだった。2打席目でも適時打を放ち、七回1死では左翼席への1号ソロ。今季初の3安打に、今季最多の4打点をマークした。 同じドミニカ共和国出身の通訳、クレート氏とお立ち台に上がり「今日は調子が良かったです。4連勝できたので、これからもっと頑張ります」と誓うと、本拠地は大盛り上がりだ。今季初の同一カード3連戦3連勝に4連勝まで加え、ついにリーグ最下位を脱出したチームに、マツダスタジアムのスタンドも本来の熱気、明るさを取り戻した。 バティ砲にとって、打ちたい理由があった。2017年6月に初めて一緒にお立ち台に上がって以来、絶妙な掛け合いと片言の日本語で人気となったクレート氏は兄弟のような存在。その通訳が夫人の出産を前に、28日から夏場まで一時帰国するのだ。 開幕直後から打率が1割台に低迷し「球の見逃し方がよくない」と"兄貴"に心配されていたバティスタ。はなむけの活躍に「よかった。僕たちは良いコンビだよ」と満面の笑みを浮かべた。 チームは最大「8」あった借金を「4」まで減らした。鯉の季節を前に、いよいよ昨季王者がお目覚めだ。 (柏村翔) 一回の先制打に広島・鈴木 「チャンスだったので、先制点につながってよかった」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
巨人 |
12 | 7 | 0 | 0.632 (↑0.021) | - (↓0.5) |
124 | 94 (+3) | 71 (-) | 29 (-) | 6 (+1) |
0.273 (↓0.004) | 3.450 (↑0.2) |
2 (1↓) |
ヤクルト |
12 | 8 | 1 | 0.600 (↓0.032) | 0.5 (↑0.5) |
122 | 113 (+5) | 91 (+7) | 24 (+1) | 8 (+1) |
0.253 (↑0.001) | 4.100 (↓0.17) |
3 (-) |
中日 |
11 | 8 | 0 | 0.579 (↑0.023) | 1 (↑0.5) |
124 | 86 (+7) | 64 (+5) | 17 (-) | 16 (+2) |
0.285 (↑0.003) | 3.340 (↓0.1) |
4 (-) |
DeNA |
9 | 11 | 0 | 0.450 (↓0.024) | 3.5 (↓0.5) |
123 | 79 (+4) | 83 (+7) | 24 (+2) | 4 (-) |
0.241 (↓0.001) | 3.890 (↓0.2) |
5 (-) |
広島 |
8 | 12 | 0 | 0.400 (↑0.032) | 4.5 (↑0.5) |
123 | 70 (+7) | 99 (+4) | 16 (+1) | 7 (+1) |
0.224 (↑0.004) | 4.020 (-) |
6 (1↓) |
阪神 |
7 | 13 | 1 | 0.350 (↓0.018) | 5.5 (↓0.5) |
122 | 75 (-) | 109 (+3) | 16 (-) | 7 (-) |
0.235 (↓0.001) | 4.290 (↑0.16) |
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