楽天(★4対5☆)オリックス =リーグ戦4回戦(2019.04.19)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
0011020015803
楽天
0101101004503
勝利投手:山岡 泰輔(2勝0敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗5S))
敗戦投手:青山 浩二(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】大城 滉二(1号・3回表ソロ),ロメロ(1号・4回表ソロ),頓宮 裕真(2号・9回表ソロ)
【楽天】ウィーラー(5号・2回裏ソロ),浅村 栄斗(4号・4回裏ソロ),足立 祐一(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆オリックスは1点を追う6回表、メネセスと頓宮の連続適時打で逆転する。その後同点とされ迎えた9回には、頓宮のソロで勝ち越しに成功した。先発・山岡が8回4失点で今季2勝目。最後は守護神・増井が締め、通算150

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(30)が一時勝ち越しとなる今季1号ソロを放った。 同点で迎えた4回1死に安楽が投じた内角の直球を完璧にとらえ、左翼スタンドに運んだ。ロメロは「ファーストスイングから積極的に打ちにいこうと思っていた。甘めに来たボールをうまくとらえることが出来たよ」とコメントした。 しかし6回の打席で右脇腹付近に違和感を覚えた模様で、途中交代した。現在はアイシングなどで様子をみている。

◆オリックス・ドラフト2位の頓宮裕真内野手(22)が、一時勝ち越しのタイムリーを放った。 6番三塁でスタメン出場。6回にメネセスが左前への同点打を放った直後、2死一、二塁から、安楽の内角高めの変化球を完璧に捉え、打球は左翼線への適時二塁打。「インコースに入ってきたボールを、肘を抜いてうまく打つことができたと思います。良い流れで来ていたので自分も続く事が出来て良かったです」。 18日の日本ハム戦ではプロ1号を放っており、波に乗ってきた。

◆楽天安楽智大投手の658日ぶりの勝利はならなかった。 5回まではソロ2発を浴びながら球数56球とテンポよくアウトを重ねていたが、1点リードの6回に捕まった。2死一、二塁からメネセス、頓宮の連続適時打で勝ち越しを許し「野手の皆さんが逆転してくれたあとに逆転を許してしまって、皆さんに申し訳ないです」と悔しさをにじませた。 それでも、今季登板した3試合全てでバッテリーを組んでいる女房役の足立が、7回に安楽の黒星を消す同点弾を放った。

◆楽天の3、4番コンビが難敵からアベックアーチを記録した。 前回対戦で8イニングをゼロ封されたオリックス山岡の前に1回は3者連続三振。しかし2回に4番ゼラス・ウィーラー内野手(32)が先制弾。 昨季から通算10打数無安打と沈黙していた相手エースのチェンジアップを左翼ポール際に運び「いいピッチャーだからね。まずは先制できて良かったよ」とうなずいた。 先発安楽が2発目のソロを浴びて勝ち越された直後の4回には、浅村栄斗内野手(28)が甘く入ったスライダーを逃さず右中間に運び、2戦連発となる同点ソロ。「1発で仕留められました。勝ち越された後だったので、すぐに追いつけて良かったです」と振り返った。

◆オリックス大城滉二内野手(25)が今季1号の同点ソロを放った。 9番遊撃で出場。1点を追う3回、1死走者なしから安楽のスライダーを引っ張り、左中間スタンドに放り込んだ。大城は「完璧に捉えることが出来ましたが、まさか入るとは思いませんでした。早く追いつきたかったので、同点にすることが出来て良かったです」とコメントした。

◆楽天浅村栄斗内野手(28)の2戦連発となる4号ソロも勝利につながらなかった。 4回、オリックス山岡の甘く入った変化球を逃さなかった。浅村らしい放物線で今季初めて逆方向へ運んだが「勝たないと意味がない。自分の成績よりも、勝てなかったことが悔しい」。浅村の1発が出た試合では、今季4試合目でチーム初黒星となった。

◆オリックスドラフト2位の頓宮裕真が2戦連発となるアーチでチームを勝利に導いた。 4-4の同点で迎えた9回、1死走者なしから青山が投じた真ん中145キロの直球を初球打ち。打球は左中間スタンドに吸い込まれた。「少しバットの先だったので、どうかなと思いましたが入ってくれて良かったです」。値千金の決勝弾に笑顔だった。

◆ゲームセットの瞬間、普段クールな男が満面の笑みを浮かべた。 オリックス増井浩俊投手(34)がプロ野球史上14人目の通算150セーブを達成した。「自分自身が150セーブを達成できるとは思ってなかった。達成できてうれしいです」。ホールドポイントは165個をマークしており、セーブとの"ダブル150"達成は阪神藤川球児と元オリックスで現在はダイヤモンドバックスの平野佳寿に次ぐ3人目の快挙だ。 やられた分、きっちりやり返した。7日楽天戦では3点リードの9回に登板したが3失点で救援失敗。「やったりやられたりの世界。今度はやり返してやるという気持ちはありました」。1点リードの9回、ブラッシュ、オコエ、足立をきっちり3人で仕留めた。 小さな積み重ねが偉業を後押しした。「一番はケガがなかったことですね」。2月の春季キャンプは1度もトレーナー室に行かなかった。「自分でのケアの年々上手になっているというか、自分の体をどんどんわかってきた」。炭酸風呂で疲れを癒やしつつ、高額の超音波器具を購入。日々傷んだ筋肉をほぐし続けた。 日本ハム時代の12年5月6日、オリックス戦で挙げたプロ初セーブから始まった。「クローザーとして使い続けてもらっているので、こうやって記録を達成して少し恩返しができたかな」。西村監督は「いろんな若手に良いものをみせてくれている。貴重な存在ですね」とたたえた。 記念のボールはプロ10年間でつかんできた「100セーブ記念」「100ホールド記念」「12球団セーブ記念」などとともに、都内の自宅に飾る。「守護神はチーム内で最も頼れるリリーバー。できるだけそのポジションにいたいなと思います」。また新たな歴史に名を刻むべく、日々鍛錬を重ねていく。【古財稜明】 ▼通算150セーブ=増井(オリックス) 19日の楽天4回戦(楽天生命パーク)で今季5セーブ目を挙げて達成。プロ野球14人目。初セーブは日本ハム時代の12年5月6日のオリックス9回戦(札幌ドーム)。

◆楽天足立祐一捕手(29)が攻守に活躍も、悔しい黒星となった。 7回にオリックス山岡から今季初安打となる1号ソロを左翼席に運び、一時は同点に追いついたが「(5回に)バントを失敗しているので。(大事なのは)そっちですね」と反省を口にした。 守っても1回に西浦、5回に大城の二盗を阻止。今季チームで盗塁を阻止していたのは、4月7日のオリックス戦で捕手を使い切った9回からマスクをかぶった内野手登録の銀次だけだった。「日頃の練習の成果が出た」とうなずきつつ、勝ちにつなげられなかった悔しさは募る。「野手が山岡投手から4点取ってくれた。なかなか(山岡から)4点取るのは難しい。3点に抑えないといけなかった」と終始険しい表情だった。

◆楽天が難敵オリックス山岡から4点を奪いながら敗れた。 1点を勝ち越した直後の6回に粘っていた安楽が2失点。平石監督は「これまでも好投はしている。勝とうと思ったら、あそこを乗り越えないと」と今季未勝利の右腕に奮起を促した。首位に立つ一方でオリックス相手には4戦勝ちなし。16日の西武戦で右頸部(けいぶ)に死球を受けて2試合を欠場した4番島内も20日に復帰の見込みで「全員で勝ちにいく」と気合を入れ直した。

◆オリックスのドラフト2位・頓宮裕真内野手(亜大)が19日の楽天戦(楽天生命パーク)の九回に決勝弾となる2号ソロを放った。  4-4の九回1死、青山の初球ど真ん中の真っすぐを逃さなかった。左中間へたたき込む勝ち越しソロ。18日の日本ハム戦(ほっと神戸)でプロ59打席目で待望の1号を放ったばかり。2試合連続のアーチで、大学時代に通算14本を放った期待の長距離砲が覚醒だ。  守護神の増井が九回から登板し、1点リードを守り切り、通算150セーブ目をマークした。

◆楽天は投手陣が踏ん張れず、競り負けた。3-2の六回に先発の安楽が2点を失い逆転されると、同点に追い付いて迎えた九回には青山が本塁打を浴び、勝ち越された。  打線は前回5日の対戦で8回無得点に抑え込まれた山岡から4点を奪っただけに、悔しい敗戦。2位ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫られ、平石監督は「打つ方は効率よく点を取れた。取りたかったですね」と残念がった。

◆オリックスのロメロが六回の打席で右脇腹付近を痛め、八回の打席で代打を送られ交代した。西村監督は「大事を取って。(状態は)明日になってみないと分からない」と話した。

◆オリックスの増井が5-4の九回に登板して、3人で完璧に締め、通算150セーブを達成した。記念のボードを掲げ「150もできると思っていなかった。できる限り(数字を)伸ばしたい」と笑顔だった。  日本ハムで抑えとして不動の地位を築き、フリーエージェント(FA)で昨季からオリックスでプレー。昨年6月には史上4人目の12球団セーブを達成した。「抑えは(仲間から)信頼を得られるピッチャー。できるだけ、そこにいたい。もっともっと完璧に抑えられるようになりたい」と貪欲だった。

◆1点差で惜敗し、3連勝は逃した。今季初勝利を狙って先発した安楽は6回7安打4失点。六回は3安打に四球が絡んで2点を失い、「野手の皆さんが(五回に)勝ち越してくれた後に逆転を許してしまい、申し訳ないです」と猛省。平石監督は「何とか乗り越えてもらいたい。今後につなげてほしい」と奮起を促した。

◆D2位・頓宮裕真内野手(亜大)が4-4の九回1死で左中間に勝ち越しソロ。プロ初本塁打から2試合連続でアーチをかけた。「打って貢献できた。勝てて良かった」。直球に狙いを絞り「しっかりと踏み込むことを意識した」と、青山の初球の甘く入った速球を振り抜いた。西村監督は「最高の本塁打になった。彼本来のスイングをしてくれた」と絶賛した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1061 0.625
(↓0.042)
-
(-)
12680
(+4)
60
(+5)
15
(+3)
7
(-)
0.245
(↓0.005)
3.310
(↓0.1)
2
(-)
ソフトバンク
1072 0.588
(↑0.025)
0.5
(↓1)
12468
(+2)
54
(-)
22
(-)
13
(-)
0.244
(↑0.005)
2.450
(↑0.14)
3
(-)
日本ハム
882 0.500
(-)
2
(↑0.5)
12558
(-)
77
(-)
8
(-)
6
(-)
0.227
(-)
4.060
(-)
4
(1↑)
ORIX
783 0.467
(↑0.038)
2.5
(↑1)
12564
(+5)
70
(+4)
18
(+3)
23
(-)
0.226
(↑0.001
3.400
(↓0.03)
5
(1↓)
西武
7100 0.412
(↓0.026)
3.5
(-)
12690
(-)
78
(+2)
16
(-)
17
(-)
0.250
(↓0.01)
4.310
(↑0.15)
5
(1↑)
ロッテ
7100 0.412
(-)
3.5
(↑0.5)
12660
(-)
81
(-)
23
(-)
12
(-)
0.220
(-)
4.260
(-)