ロッテ(★1対2☆)オリックス =リーグ戦2回戦(2019.04.11)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
0000010012611
ロッテ
0100000001310
勝利投手:山本 由伸(1勝0敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗3S))
敗戦投手:益田 直也(2勝1敗1S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(1号・6回表ソロ)

  DAZN
◆オリックスは1点を追う6回表、吉田正がソロを放ち同点とする。そのまま迎えた9回には、1死二塁から後藤が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・山本が8回1失点の快投で今季初勝利。敗れたロッテは、先発岩下が6回1失点と好投するも、打線が援護できなかった。

◆ロッテ藤岡裕大内野手が先制適時打を放った。 2四球をもらって2死一、二塁とした2回の第1打席。フルカウントからオリックス山本の内角高めを右方向へはじき返した。「打ったのは多分ストレートです。スムーズにバットが出ました。うまく引っ張ることができて良かったです」とコメントした。

◆オリックス吉田正尚外野手(25)が待望の今季1号ソロを放った。 1点を追う6回先頭の打席。岩下が投じた1ボールからの2球目、真ん中高め145キロの直球を完璧にとらえ、打球はホームランラグーンを越え、右中間スタンドに飛び込む同点弾。 開幕から11試合目での1発に吉田正は「しっかりと自分のスイングをすることを心掛けました。自分のスイングができたので、打った瞬間いってくれると思いました。なんとか追いつくことができてよかったです!」とコメントした。

◆オリックス後藤駿太外野手が値千金の決勝打で山本に今季初白星を贈った。同点で迎えた9回1死二塁、中前にはじき返した。 「全然打ててなかったのに使ってもらっていたので、なんとか打ちたかった」。山本は「休みの時もすごく練習してた。ヒットが出てなかった中で、自分の時に打ってくれてめっちゃうれしかった」と感謝した。

◆先発に再転向したオリックスの山本由伸投手(20)が、粘りの投球で今季初勝利を手にした。8回を3安打1失点。116球の熱投でつかんだ先発589日ぶりの白星だ。「とにかくうれしくて感動しています。最後に点を取ってくれた時は泣きそうになりました」。笑顔を爆発させ、仲間と喜びを分かち合った。 序盤は制球を乱し、2回に先制点を奪われた。「力が入っていた。みんなに声をかけてもらって修正ができた」。3回から8回までに浴びた安打は1本。最速153キロの直球と先発用に増やした多彩な変化球でロッテ打線を手玉に取った。 剛速球を生む強固な肉体は「やり投げ」鍛錬で作り上げた。師事するトレーナーの勧めで、17年オフから導入。長さ約70センチ、重さ400グラムのプラスチック製のやりで、今季開幕後も試合前の京セラドーム大阪などで投げて調整している。 「やり投げはやりを遠くに飛ばす種目。野球も速い球を投げる競技。違うとよく言われるけど、自分は一緒だと思う。あれのおかげでどんどん球も速くなって、体も楽になっている」 3日のソフトバンク戦は8回途中まで無安打無失点と好投したが援護なく白星を逃した。この日も我慢比べになったがブレなかった。「絶対最後に点を取ってくれることを信じて、粘っていこうと思っていた」。9回、その願いに後藤が勝ち越し打で応えてくれた。 新人の17年8月31日にプロ初勝利を挙げた地での白星。「ヒーローインタビューの感じが懐かしかった。ここからスタート。チームが優勝できるようにいっぱい勝ちたいと思います!」。チームも今季初めて最下位脱出に成功。高卒3年目の怪物右腕が、旋風を起こしそうだ。【古財稜明】 ◆山本由伸(やまもと・よしのぶ)1998年(平10)8月17日生まれ、岡山県出身。都城(宮崎)から16年ドラフト4位でオリックス入り。1年目の17年8月31日ロッテ戦に先発し、2試合目でプロ初勝利。同年はすべて先発で5試合に登板(1勝1敗)。昨季はセットアッパーに抜てきされ、すべて救援で54試合に投げ、リーグ2位の36HPと急成長を遂げた。今季推定年俸は800万円から4000万円にアップ。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。

◆ロッテ岩下大輝投手(22)が、先発ローテ定着を決めた。先発し6回を3安打1失点。最速152キロの直球を武器に9三振を奪い、存在感を示した。 「ゲームを作る意味では、ある程度いいピッチングができたと思います。次は立ち上がりから、今日の2回以降のような投球ができれば」。 尻上がりに調子を上げた。初回こそ3四球を与え、30球を要したが、その後は直球を武器に、持ち味の力強い投球を披露。 1-0の6回にオリックス吉田正に1発を浴びて同点とされたが、井口監督も「ゲームはしっかり作ってくれた。次はもっと長いイニングを投げて欲しい」と高評価だ。 前回登板は5日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。石川の腰痛による離脱で回ってきたチャンスで先発し、3回を5安打3失点。2本塁打を浴び「結果を出してやろうという気持ちでいったが、もうちょっと粘りたかった」と反省した。この日も「自分は要領よくはできないので、最初から全力で」と意気込んで挑み、序盤こそ力み過ぎたが、次第に修正し、成長した姿を見せた。22歳の本格派。これからもチームの勝利のため、全力で右腕を振り抜く。【鈴木正章】

◆ロッテの藤岡裕大内野手(25)が11日、オリックス2回戦(ZOZOマリン)に「9番・遊撃」で出場。二回に先制の右前打を放ち、9試合ぶりの打点をマークした。  「スムーズにバットが出た。うまく引っ張ることができてよかった」  0-0の二回、2つの四球で2死一、二塁のチャンスに、フルカウントからの6球目のカットボールを鮮やかに右前にはじき返した。  3日のソフトバンク戦で強力打線を相手に、9回1安打無失点の好投をみせたオリックス先発・山本由伸から、今季初得点を奪った。

◆ロッテの9番藤岡が0-0の二回に適時打を放った。2死一、二塁で山本の内角高めの速球を引っ張り、右前に運んだ。フルカウントからの一打を「スムーズにバットが出た。うまく引っ張ることができて良かった」と振り返った。  新人だった昨季は、遊撃手として全試合に出場した。今季は打撃が不調で、打点を挙げるのは開幕2戦目の3月30日以来。この一打が復調のきっかけとなるか。

◆ロッテの井口資仁監督(44)は11日、オリックス2回戦(ZOZOマリン)の1-1の七回、2死二、三塁で、遊ゴロの一塁での際どい判定を巡ってリクエストを要求。一度はセーフの判定が下ったが、審判団がリプレー検証を行い、判定が覆り、3アウトチェンジとなった。  ロッテ・岩下、オリックス・山本のハイレベルな投手戦が続いた七回、ロッテ2番手・松永が招いた2死二、三塁のピンチで、2番・西浦が止めたバットに当たった打球は遊撃手手前へのボテボテのゴロに。遊撃手・藤岡が懸命なランニングスローを見せるも、一塁はセーフの判定。その間に2者が生還し、オリックスが貴重な2点を勝ち越したかに思われたが、リプレー検証の結果、判定はアウトに。この回無失点で切り抜け、大きなリクエスト成功となった。

◆ロッテは11日、オリックス2回戦(ZOZOマリン)に1-2で逆転負け。連勝とはならなかった。  6回3安打1失点9奪三振の好投をみせたが、今季初勝利を手にすることはできなかった先発・岩下について井口監督は「ゲームはしっかりつくってくれた。きょうしっかり投げてくれたので、次もっと長いイニング投げられるように」と今後もローテーション投手として期待を寄せた。  自慢の長打力を誇る打線については、オリックス先発の最速155キロ右腕・山本-守護神・増井の継投の前に3安打1得点に封じ込められ「いいピッチャーなのでなかなか点も取れなかった。なんとか早い回で相手の先発投手を降ろしたいところだっだんですけど、8回まで投げさせてしまった」と話した。

◆「岩下の、しんしょ~が♪」ならぬ、岩下の奪三振ショーが光った。ロッテの5年目右腕・岩下大輝投手(22)がオリックス2回戦(ZOZOマリン)に先発し、6回3安打1失点。104球で降板し、白星こそつかなかったものの、9つの三振を奪う好投をみせた。  「(三振は)たまたまです。立ち上がりが悪かったけど、ゲームをつくるという意味では、ある程度はいいピッチングができた」  一回は3つの四球を与え、2死満塁のピンチを招いたが、6番・西野を二ゴロに打ち取り無失点。二回以降は危なげないピッチングで、五回に吉田正にソロを浴びたものの、オリックス打線を寄せつけなかった。最速155キロを誇るオリックス先発・山本にも負けない最速152キロをマークし、レベルの高い投手戦を演じた。  「初回の球数がなければもう少し頑張れたと思うので、次は立ち上がりから二回以降のようなピッチングができるようにしたい」と次回登板を見据えた。  岩下の登板時にネット上で『頑張れ岩下の新生姜』というファンの書き込みが急増することがきっかけとなり、今季から「岩下の新生姜」を販売する栃木県の岩下食品が球団の新オフィシャルスポンサーとなっている。

◆ロッテの岩下は6回を投げて3安打1失点と好投したが、勝利には結び付かなかった。1-0の六回、先頭打者の吉田正にソロ本塁打を浴び「振り抜きやすいところに投げてしまった。もっと集中して入れば良かった」と悔しがった。  一回に3四球を与えるなど制球に苦しんだ。そこから立ち直り、140キロ台後半の速球とフォークボールのコンビネーションで9三振を奪う力投を披露した。  チームは最下位に沈んだが、若手投手の台頭は好材料。井口監督は「ゲームはしっかりつくってくれた。次はもっと長い回を投げてほしい」と期待した。 加藤(4試合連続の複数安打) 「九回の打席で打てなかったし、三振を二つしてしまったので、打てなかった打席の反省をしていきたい」

◆オリックスの吉田正が今季初本塁打を放った。0-1の六回、先頭打者として打席に入り、1ボールからの2球目の高め直球を振り抜いて右翼席へ運び「打った瞬間、行ってくれると思った」とうなずいた。  昨季、打率3割2分1厘、26本塁打と活躍した。だが、今季は徹底的にマークされたこともあり、打率1割6分7厘と苦しんでいる。49打席目で待望の一発は出たが「しっかりと自分のスイングをすることを心掛け、打てる球を打つ」と表情を引き締めた。 西村監督(九回に勝ち越し打を放った後藤に) 「よく打ってくれた。前の打席も送りバントを決めてくれた」

◆九回に4番手・益田が後藤に適時打を許し、逆転負けで最下位に転落した。先発の岩下は6回3安打1失点、9奪三振と好投したが「次は立ち上がりから二回以降のような投球ができるようにしたい」と一回に3四球を与えるなど制球に苦しんだ内容を反省。井口監督は「次はもっと長いイニングを投げられるように」と期待した。

◆粘り強く116球を投げ、今季初勝利を引き寄せた。オリックス・山本が先発して8回3安打1失点。投げ終えた直後の九回に味方が1点を勝ち越して、白星が転がり込んだ。  「逆転を信じていた。素直にうれしい」  20歳の右腕は、笑顔で喜びをかみしめた。  今季初登板だった3日のソフトバンク戦(京セラ)では9回1安打無失点。八回途中までノーヒットノーランという圧巻の投球をしながら、打線の援護に恵まれなかった(延長12回、0-0でドロー)。今回もなかなか援護がなく、緊迫した試合展開での投球となったが、最後まで気持ちを切らさなかった。  不安定だったのは、立ち上がりだけ。二回に制球が安定せずレアードとバルガスに四球を与えて2死一、二塁とし、9番藤岡に高めの速球を右前に運ばれて簡単に先制を許した。だが、その後はカーブを軸に緩急を使い、三回以降はわずか1安打。「球数を少なくしよう」と内野ゴロの山を築き「うまく修正できた」とうなずいた。  宮崎・都城高から2017年ドラフト4位で入団。昨季は救援としてリーグ2位の36ホールドポイントを挙げてブレークし、3年目の今季は志願して先発に戻った。  「シーズンは長い。いろいろな面を丁寧にやっていきたい」  チームも最下位脱出。西(阪神)、金子(日本ハム)の抜けた先発陣に現われた期待の新星は、浮かれることなく、次の登板に照準を合わせた。 九回に勝ち越し打を放った後藤にオリックス・西村監督 「よく打ってくれた。前の打席も送りバントを決めてくれた」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
732 0.700
(↑0.033)
-
(↓0.5)
131
(-1)
55
(+5)
37
(+2)
20
(-)
9.000
(-)
0.000
(-)
1
(-)
楽天
731 0.700
(-)
0
(-)
132
(-)
59
(-)
38
(-)
10
(-)
3.000
(-)
0.000
(-)
3
(-)
西武
560 0.455
(-)
2.5
(-)
132
(-)
67
(-)
51
(-)
12
(-)
15.000
(-)
0.000
(-)
4
(-)
日本ハム
462 0.400
(↓0.044)
3
(↓0.5)
131
(-1)
37
(+2)
57
(+5)
6
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)
5
(1↑)
ORIX
353 0.375
(↑0.089)
3
(↑0.5)
132
(-1)
28
(+2)
40
(+1)
5
(+1)
17.000
(↑3
0.000
(-)
6
(1↓)
ロッテ
470 0.364
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
132
(-1)
46
(+1)
69
(+2)
20
(-)
10.000
(↑1
0.000
(-)