DeNA(☆7対4★)ロッテ =オープン戦1回戦(2019.03.17)・横浜スタジアム=
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ロッテ
0100012004800
DeNA
40000102X7812
勝利投手:井納 翔一(1勝0敗0S)
(セーブ:パットン(0勝0敗1S))
敗戦投手:有吉 優樹(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(3号・1回裏2ラン),筒香 嘉智(1号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAはオープン戦初登板の井納が5回1失点の好投。開幕ローテーション入りへ、アピールに成功した。対するロッテは、加藤が2安打1打点の活躍。チーム唯一のマルチヒットを記録し、バットで存在感を示した。

◆DeNA筒香嘉智外野手が、記念すべき「ウイング席1号」を放った。2点リードの6回2死走者なしからロッテ酒居の真ん中145キロ直球を捉えた。 打球は今季から新たに右翼スタンド上部に新設された「ウイング席」へ、初のスタンドイン。左ふくらはぎの張りから復帰2戦目で、推定130メートルのオープン戦1号をマークした。

◆昨年10月に右肘クリーニング手術を受けたDeNA井納翔一投手が、開幕ローテ入りをほぼ手中に収めた。 ロッテ相手にオープン戦初登板。最速149キロの直球と落差のあるフォークで5個の三振を奪うなど5回2安打1失点。「反省するところもあるけど、コースには投げられた」とアピールに成功した。ラミレス監督は「5回に入っても146キロを出し、安定していた」とうなずいた。

◆生きた教材を見た。ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)は中堅守備に就いた6回、DeNA筒香の推定130メートル弾を外野から目の当たりにした。 試合前には大村打撃コーチに連れられてあいさつ。「いろいろ教えてもらいました。(本塁打は)感じるものというか、すごいな」。自身も8回に左翼フェンス際へ大飛球。惜しくもプロ1号とはいかず「少しこすって、ひと押しできなかった」と反省した。

◆「筒香センサー」感度良好! DeNA筒香嘉智外野手(27)が、ロッテ戦(横浜)の6回に特大のオープン戦1号を放った。 今季から右翼へ新設された「ウィング席」へ初めて到達する、メジャーリーガー顔負けの1発。キャンプ中から模索していたボールの感じ方は「まとめ作業に入っている」と自信を深め、ビンビンで開幕を迎える。昨年までなら場外へ消えていた。筒香が放った打球は、ハマスタ名物「鳩サブレー」の看板を見下ろしてグングン伸びた。2点リードの6回2死走者なし。カウント2-2からど真ん中に入った145キロ直球に、体が反応した。 今季から右翼スタンドの上部に新設された、地上約30メートルの「ウィング席」に運んだ。16日ソフトバンク戦でオープンしたばかりの同席へ届けた「ウィング1号」。キャッチした男性ファンは「まさかここまで!」の顔。目を見開いて喜んだ。「これだけ素晴らしい球場で野球ができて、すごくうれしい。そこへ打てて良かった」と野球少年のように喜んだ。 左ふくらはぎの張りで、2日の日本ハム戦(札幌ドーム)を最後に離脱。16日に1軍合流して2戦目で結果を残した。1回には先制の適時打、第4打席では5球粘り、6球目に押し出しの四球。開幕まで2週間を切った中で「2軍にいる時も、打撃投手の球を打席で見ている。ズレもない」と感度は最高潮だ。 キャンプ中から常々「体で感じる」という言葉を使い「ボールへのアプローチ」をテーマに挙げていた。打撃フォームも重心を低くしたり、ややノーステップ気味に変更するなど微調整を加え、理想に近づけてきた。「ボールに対してのセンサーが、ズレもない。ボールへの反応、対応スピードもよくなってきている。あとは、まとめ作業」。感じるままにバットを振ればいい。 速度が落ちないメジャー級のオープン戦1号。ラミレス監督も「新しいところに、いいプレゼントとなった」と満面の笑み。ハマスタの主はもちろん、今年も筒香だ。【栗田尚樹】

◆なかなか勝利の方程式が固まらない。先発とリリーフ両にらみのロッテ種市篤暉が、DeNAとのオープン戦で1点を追う8回に登板。15日の台湾・ラミゴ戦で3者連続三振を奪ったが、この日は1死満塁から筒香、2死からは柴田に押し出し四球を与えて2点を献上した。 昨季26セーブを挙げた内は11月の右肘手術から復帰半ば。守護神候補として獲得したジョシュ・レイビン投手(31=ブレーブス)も右肩に張りを訴えて出遅れている。抑えは経験のある益田が有力だが、井口監督は「中継ぎはまだまだ競争が続いてますし、内容、調子のいい選手を残り5試合で見たい」。ギリギリまで適材適所を見極める。 そんな中、3番手で7回を投げたドラフト2位、東妻勇輔投手(22=日体大)は明るい材料。力強い球で内野ゴロ3つに封じ「変な力みが抜けて、程よくゾーンに集まってくれた」とうなずく。オープン戦は1分けを挟んで5連敗中。我慢の先に「解」をつかむ。【鎌田良美】

◆左ふくらはぎの張りから復帰したDeNAの主砲・筒香嘉智外野手(27)が17日のロッテ戦(横浜)でオープン戦1号弾を放った。  2点差に追い上げられた六回2死走者なしから、ロッテ二番手・酒居の145キロ直球を自信を持って振り抜き、右翼席へと運んだ。着弾地点は、今季から地上約30メートルの新スタンドに設置された「ウィング席」(約3500人収容)で16日のソフトバンク戦にオープンしたばかり。同席への本塁打も記念すべき1号弾となる。  一回の第1打席では、1死一、三塁の好機に有吉の低めのシュートを捉え右前適時打。復帰初戦だった前日は2打数無安打に終わっていたため、筒香の安打は2月24日広島戦(宜野湾)以来となる。ラミレス監督は試合前、「もう大丈夫でしょう。彼のコンディション次第ですがきょうは2、3打席立てる」と話しており、十日余りとなった開幕へ上り調子を証明した形となった。

◆DeNAの井納がオープン戦初登板で5回を2安打1失点と好投し、開幕ローテーション入りへ前進した。速球の力強さに加えて制球も安定し「気持ちを入れていい球が投げられた」と自賛した。  昨年10月に右肘を手術し、今春は2軍キャンプで調整していた。石田や東が故障で離脱している苦しい状況で、頼もしい戦力が状態を上げてきた。 ラミレス監督(井納に) 「素晴らしい投球。球速も安定して出ていて、予想以上に良かった」

◆ロッテのドラフト1位新人の藤原(大阪桐蔭高)は途中出場し、八回に左翼フェンス際へ大飛球を放ったが、左翼手に好捕された。スタンドまであとひと伸び足りず「少しこすった。もう一押しができなかった」と悔しがった。  オープン戦は21打数4安打で打率1割9分。開幕1軍には残り5試合でアピールが必要だ。「ここからが大事になってくる。自分ができることを100パーセントやっていきたい」と気合を入れ直した。

◆ロッテのドラフト2位ルーキー東妻(日体大)が七回に登板し、3人でぴしゃりと抑えた。12日のヤクルト戦では2死から制球を乱しただけに「前回までは力んで投げていたが、変な力みもなく投げられた」と手応えを語った。  救援陣は新外国人レイビンや、昨季抑えを務めた内が出遅れ、手薄な状況だ。井口監督は「まだチャンスはあるでしょうね。中継ぎに関しては競争が続いている」と期待した。 有吉(一回に4点を失ったが、その後は六回途中で降板するまで走者を許さず) 「球は一回も悪くなかった。二回からカーブを多めに使った。次回は内容と結果が伴った投球をしたい」

◆昨年10月に右肘手術を受けた井納がオープン戦初登板。ロッテ打線を5回2安打1失点に封じた。一回に上武大の後輩、加藤を149キロの直球で三振に斬るなど、球威は十分。「後輩だったので絶対に打たれたくないというのもあった。しっかりコースに投げられたことが一番」と胸を張った。開幕ローテ入りを引き寄せる快投で「そこを目指すしかない。いいスタートが切れるようにしたい」と誓った。 井納についてDeNA・ラミレス監督 「素晴らしい投球。球速も安定して出ていて、予想以上に良かった」

◆前日16日に左ふくらはぎの張りから復帰したDeNA・筒香嘉智外野手(27)が17日、ロッテ戦(横浜)で今季オープン戦1号となるソロ本塁打を放った。  2軍施設で筒香と相対した若手投手は、その存在感に脱帽しきりだ。12日に、ブルペンで打席に立つ筒香に向かって15球を投げた上茶谷は「オーラがすごい。打たれるコースにボールが吸い込まれていく感覚」と感服。14日にシート打撃で対戦した2年目左腕、東は本塁打を許し「雰囲気がすごいです。相手投手の気持ちが分かった。かみちゃ(上茶谷)のコメント通りで、どこに投げても打たれる気がしました」と脱帽していた。

◆前日16日に左ふくらはぎの張りから復帰したDeNA・筒香嘉智外野手(27)が17日、ロッテ戦(横浜)で今季オープン戦1号となるソロ本塁打を放った。前日16日から稼働する新スタンド「ウィング席」に届く本塁打は、これが初めて。記念の一発を、昨季までなら場外に飛び出していた飛距離132メートルの特大弾で飾った。シーズン開幕は11日後。離脱が長引き心配されたが、ハマの主砲がきっちりと調子を上げてきた。  新時代への船出を祝う汽笛がハマスタに響く。新装開店のスタンドを埋めたファンへ、筒香がでっかいアーチを届けた。  「素晴らしい球場で野球ができることは幸せですし、打てたことはうれしい」  振り返ったのは、2点差に追い上げられた直後の六回2死の場面だ。ロッテ2番手・酒居の145キロの直球を自信満々に振り抜いた。舞い上がった打球は、右翼上部の新スタンドに設けられた「ウィング席」へ-。前日16日に稼働が始まった特等席に着弾する"新スタンド1号"となった。  飛距離は昨季までなら場外に飛び出す132メートル。改修効果で昨季の最多(2万8964人)を上回る2万9289人が詰め掛けたハマスタで、自身でも「年に何回か」と評する完璧なオープン戦1号を披露した。  一回の第1打席では1死一、三塁の好機に有吉の低めのシュートを捉え、2月24日の広島戦(宜野湾)以来となる安打を右前適時打もマークした。締めて2安打3打点。今月2日の日本ハム戦(札幌ドーム)後に左ふくらはぎの張りを訴え、実戦を遠ざかっていたが、復帰2試合目で早くも完全復調を印象付けた。  2軍での約2週間の調整は、実戦感覚を手放さないよう工夫を凝らした。ブルペンで投げるドラフト1位・上茶谷(東洋大)の姿を見つけるとおもむろに打席に立ち、開幕ローテーション入りが確実な新人右腕の球を見つめた。  左肘の違和感で2軍調整中の東がシート打撃に登板すると聞くや"ガチンコ対決"も申し出た。真剣勝負の5打席は、右越え本塁打を含む2安打2四球。昨季のセ・リーグ新人王相手に手応えをつかんだ。  オープン戦は残り5試合。シーズン開幕に向けて「体のセンサーが鋭くなっている感覚がある。残り何試合かで、もっと上げていけば反応的にもいいスイングができる確率は上がってくる」と自信を示す主砲に、ラミレス監督も「非常に順調に仕上がっている」と満足そうにうなずいた。  この日はDHで出場したが、21日の日本ハム戦(横浜)から左翼の守備にも就く予定だ。「いろんな方向から技術的にもアプローチしてきたので、そのまとめ作業に入っている感じ」と筒香。進化し続ける4番打者を旗印に、DeNAが21年ぶりの優勝を目指す新シーズンへ帆を上げる。 (佐藤春佳)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
621 0.750
(↑0.036)
-
(↓0.5)
45
(+4)
29
(+2)
7
(-)
6
(+2)
0.259
(↓0.005)
2.670
(↑0.08)
1
(-)
広島
622 0.750
(-)
0
(-)
47
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.239
(↓0.011)
3.500
(↑0.39)
3
(-)
ソフトバンク
730 0.700
(↑0.033)
0
(↓0.5)
39
(+7)
34
(+5)
9
(+2)
6
(+2)
0.238
(↑0.014)
3.400
(↓0.18)
4
(1↓)
ORIX
632 0.667
(-)
0.5
(-)
47
(-)
36
(-)
8
(-)
15
(+1)
0.276
(↓0.011)
1.910
(↑0.19)
5
(-)
巨人
750 0.583
(-)
1
(-)
46
(-)
48
(-)
9
(-)
8
(-)
0.232
(-)
3.860
(-)
6
(-)
西武
451 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓0.5)
45
(+3)
46
(+7)
5
(+1)
12
(+1)
0.243
(↓0.008)
3.180
(↓0.47)
7
(1↑)
日本ハム
342 0.429
(-)
2.5
(-)
41
(-)
32
(-)
12
(-)
7
(-)
0.279
(-)
3.580
(-)
8
(1↓)
ヤクルト
570 0.417
(↓0.038)
3
(↓0.5)
55
(+5)
56
(+7)
11
(+1)
15
(+3)
0.251
(↑0.003)
3.970
(-)
9
(1↓)
ロッテ
351 0.375
(↓0.054)
3
(↓0.5)
35
(+4)
37
(+7)
4
(-)
8
(+1)
0.229
(↓0.001)
3.940
(↓0.44)
10
(1↑)
DeNA
363 0.333
(↑0.083)
3.5
(↑0.5)
39
(+7)
54
(+4)
9
(+2)
4
(-)
0.232
(↑0.002
4.190
(↑0.02)
10
(-)
中日
481 0.333
(↓0.031)
4
(↓0.5)
33
(+2)
46
(+4)
6
(-)
5
(+2)
0.204
(↑0.005)
3.490
(↓0.07)
12
(-)
阪神
371 0.300
(↑0.078)
4
(↑0.5)
29
(+7)
47
(+3)
5
(+1)
11
(+1)
0.223
(↑0.009)
4.020
(↑0.22)