広島(☆7対4★)ヤクルト =リーグ戦25回戦・マツダスタジアム=
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ヤクルト
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広島
00300013X7700
勝利投手:フランスア(3勝4敗1S)
(セーブ:中﨑 翔太(4勝0敗31S))
敗戦投手:近藤 一樹(7勝4敗2S)
  DAZN
◆広島が逆転勝ち。広島は1点を追う7回裏、1死一二塁から松山が適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。続く8回には、會澤と曽根の連続適時打が飛び出し、3点を勝ち越した。投げては、5番手・フランスアが今季3勝目。敗れたヤクルトは、3番手・近藤が誤算だった。

◆ヤクルト畠山和洋内野手(36)が、出場選手登録を抹消された。下半身のコンディション不良が理由だが、試合前練習で打撃練習を行うなど軽症の模様だ。 小川淳司監督は「今日抹消すれば最終戦(10月8日阪神戦)に戻ってこられるので」と説明した。クライマックスシリーズ進出も見据えてコンディションを整え、最短10日間での1軍復帰を目指していく。

◆優勝を決めている広島が、2位ヤクルトに逆転勝ちした。初回に4点先取されたが7回に追いつき、8回に会沢翼捕手の三塁打などで3点勝ち越した。緒方孝市監督は投打の粘りをほめた。談話は以下の通り。 --終盤に 緒方監督 今日も全員、投手も野手も粘り強く戦ってくれて、いい勝利を収められたゲームだった。 --ヘルウェグがまた好救援 緒方監督 采配のことはいいよ。今日は終盤にいい攻撃をして。投手も初回の4失点のあとは、みんないい投球をしてくれた。初回はもったいなかったけどね。また明日です。

◆ヤクルトの継投策が決まらなかった。4-3の7回、先発カラシティーから梅野にスイッチしたが、梅野が1死からの四球で乱れて1失点で追いつかれると、8回はセットアッパーの近藤が3失点で勝ち越された。 打線も初回に山田哲と大引の2点適時二塁打で4点を先制したが、2回以降は無得点に終わった。 小川淳司監督は「結果的に追加点をあげられなくて、展開的に完全に広島のペースになってしまった。カラシティーは良く投げたと思う。失点はすべて四球絡み。終盤の流れからして、負けるべくして負けた」と厳しい表情で振り返った。 今季の広島戦は6勝19敗、マツダスタジアムでは2勝9敗と大きく負け越した。クライマックスシリーズ進出となれば再戦の可能性もある。小川監督は「対戦成績に広島の強さが表れていると思う」と悔しさをにじませた。

◆広島丸佳浩外野手の連続試合出塁が46試合で止まった。4打席凡退で、1度も塁に出られなかった。 前日に46試合に到達し、セ・リーグ歴代単独5位になっていた。この日も出塁していれば巨人阿部、阪神鳥谷と並ぶ同3位だった。シーズン出塁率がいまだ4割7分8厘もある3番打者は「出塁できていないということは試合に貢献できていないということ。反省したい」と高い意識をのぞかせた。

◆広島会沢翼捕手が勝負を決めた。同点の8回2死一、二塁で前進守備の右翼の頭上を越える2点三塁打。さらに曽根海成内野手の適時打も出て、この回3点を勝ち越した。 初回に4点を奪われながらの逆転劇。逆転勝ちはリーグ単独トップの39度目だ。また2位ヤクルトとのレギュラーシーズンの対戦を19勝6敗の圧勝で終えた。 「カープのあきらめない野球ができていると思う。ヤクルトとはCSで戦う可能性が十分にある。嫌なイメージをつけておきたかった」と会沢。昨年はDeNAに敗れたCSファイナルを見据え、カード勝ち越しにこだわっていたことを明かした。

◆ソフトバンクから移籍した広島曽根海成内野手(23)がプロで初めてお立ち台に立った。菊池涼介内野手を休ませるため前日に続いて「8番二塁」で先発。四球、三振、死球で迎えた8回の第4打席に中前適時打を放って勝利に貢献した。 直前に決勝2点三塁打を放った会沢翼捕手と並んでのひのき舞台。「緊張してんの?」と選手会長に言われ、笑顔を見せた。 「試合の時より緊張しています。この声援が力になりますし、本当にありがたいです」。26日に決めた優勝について聞かれると「やっぱり、そこに自分もいられたっていうのが本当にうれしくて、よかったです。みんな優しくて温かくて、家族みたいなチーム。カープに来てよかった。初めまして、曽根です」と声を張り上げ、球場に残っていたファンを沸かせた。 京都国際高から14年育成ドラフト3位でソフトバンク入り。17年から支配下選手登録されたが、2試合出場に終わった。今年はソフトバンクで1軍出場できなかったが7月22日に美間優槻内野手(24)とのトレードが成立し、広島に加入した。俊足と、内外野守れる守備力が特長で、この日も二塁で俊敏な動きを見せた。そしてバットでもアピール。これが移籍後3度目の先発だったが、代打も含めて今季は打率3割1分3厘を残している。「ポスト菊池」の候補として、V3チームの中で輝きを放った。

◆鬼門突破とはいかなかった。ヤクルトは4点を先制した初回以外は3安打無得点と打線が沈黙。7回からの継投策も決まらず、逃げ切りに失敗した。 今季の広島戦は6勝19敗で、マツダスタジアムでは2勝9敗と完敗。CSに進出してファイナルまで進めば再戦となるが、小川監督は「対戦成績に広島の強さが表れている。追加点を取れず完全に広島のペースになってしまった」と唇をかみしめた。

◆広島が逆転勝ち。3-4の七回に松山の右前打で追い付き、八回は会沢の2点三塁打と曽根の適時打で計3点を勝ち越した。フランスアが3勝目。一回に4点を先行したヤクルトは追加点を奪えず、八回は近藤がつかまった。

◆ヤクルトは広島との最終戦で逆転負けを喫し、このカード6勝19敗と大きく負け越した。小川監督は「対戦成績に広島の強さが表れている」と険しい顔。一回に山田哲と大引の2点二塁打で4点先取したが、加点できなかったのが響いた。  クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで広島に再挑戦できる可能性がある。山田哲は「CSになったら(レギュラーシーズンの)勝敗は関係ない。目の前の試合に集中してやっていけるし、苦手意識はそこまでないと思う」と雪辱を誓った。 近藤(4敗目) 「自分の球を制球できず、自分との戦いになってしまった」 カラシティー(6回3失点) 「自分の投球はできたと思う。三回に8番打者に与えた四球が痛かった」 大引(一回に2点二塁打) 「フルカウントだったが、いい形で打つことができた」

◆広島は4-4の八回二死から、選手会長の会沢が勝ち越しの2点三塁打を右越えに放った。「何とか決めてやるという気持ちだった。(3年ぶりの三塁打は)疲れましたけど、うれしかったです」と頬を緩めた。  一回にいきなり4点を先取されたが、三回に1点差に追い上げ、七回に松山が同点打。投手陣も二回以降は得点を許さず、緒方監督は「全員で粘り強く戦えた中で、いい勝利を収めることができた試合だった」と投打をたたえた。

◆今季2度目の先発マウンドに上がった広島の3年目、高橋樹は4失点で五回途中降板。プロ初勝利は持ち越しとなり「チャンスをものにできず悔しい」と話した。  一回に先頭からの3連打で2点を失い、1死後の一、二塁から大引に2点二塁打を献上。「コースを狙いすぎて、腕が振れていなかった」と反省した。二~四回はゼロを並べるなど、立ち直りも見せ「(二回以降は)しっかりと下半身を使って投げられた。そういう部分は良かった」と収穫も口にした。   丸(4打数無安打に終わり、連続試合出塁が46でストップ) 「出塁できていないということは、試合に貢献できていないということ。また貢献できるように頑張ります」 田中(三回に2点三塁打) 「積極的に打ちにいった結果、うまく拾うことができた」 曽根(八回に適時打。お立ち台に上がり) 「試合より緊張しています。2点差あったので、気持ちを楽に入れました」 松山(七回に同点打) 「うまく反応して打つことができた」

◆セ・リーグ2位のヤクルトは28日、広島最終戦(マツダ)に4-7で敗れた。条件次第でクライマックスシリーズ(CS)進出が決まる日だったが、七、八回に救援陣がつかまって逆転を許し、29日以降に持ち越しとなった。  小川監督は「3度の失点が四球絡み。完全に広島のペースになってしまった」と悔やんだ。一回に山田哲と大引の2点適時打で4点を先制も、三、七、八回はいずれも四球が絡み失点。これで今季の広島戦は6勝19敗で借金13。接戦こそ多いが、競り負けている。  「負けるべくして負けた内容だった。広島の強さが対戦成績に表れていると思います」と指揮官。CSファイナルでの雪辱を目指し、まずはリーグ2位の座を狙う。 (横山尚杜) 広島戦を大きく負け越して終えたヤクルト・山田哲 「CSになったら(レギュラーシーズンの)勝敗は関係ない。目の前の試合に集中してやっていけるし、苦手意識はそこまでないと思う」 八回に3失点で4敗目を喫したヤクルト・近藤 「自分で自分のボールをコントロールできなかった」 先発で6回3失点のヤクルト・カラシティー 「三回に四球が失点に絡んだ以外は、自分の投球ができた」

◆昨年の二の舞はゴメンだ!! 広島は会沢の決勝打で逆転勝利。クライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージで対戦する可能性のある2位ヤクルトに最終戦でも勝利を収め、シーズン19勝6敗と圧倒した。  「カープの野球ができた。(CSで)戦う可能性もある。嫌な印象を残すことができたと思う」  初回の4点ビハインドを七回に追いつき、4-4の八回二死一、二塁で会沢が近藤から右越え2点三塁打。今季39度目の逆転勝利を飾った。  決して"消化試合"にはしない。昨年はCSファイナルステージでシーズン3位のDeNAに敗れた。1年前の経験を糧に、リーグ優勝後も勝利に貪欲なナインを緒方監督は「いい攻撃をしてくれた」とうなずいた。  打率・300に上昇した会沢は「3割はひとつのモチベーション」。34年ぶりの日本一へ選手会長は勝負の10月を見据える。 (柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
79562 0.585
(↑0.003)
優勝
(-)
6701
(+7)
628
(+4)
172
(-)
86
(-)
0.265
(-)
4.15
(-)
2
(-)
ヤクルト
69652 0.515
(↓0.004)
9.5
(↓1)
7630
(+4)
647
(+7)
125
(-)
66
(-)
0.267
(↓0.001)
4.23
(↓0.03)
3
(1↑)
巨人
64695 0.481
(↑0.004)
14
(-)
5595
(+1)
551
(-)
142
(+1)
61
(+1)
0.255
(-)
3.76
(↑0.03)
4
(1↓)
DeNA
64702 0.478
(↓0.003)
14.5
(↓1)
7547
(-)
627
(+1)
175
(-)
71
(-)
0.251
(↓0.001)
4.29
(↑0.02)
5
(-)
阪神
58712 0.45
(↓0.003)
18
(↓1)
12550
(+3)
578
(+4)
84
(-)
71
(+1)
0.256
(-)
4.05
(-)
6
(-)
中日
62762 0.449
(↑0.004)
18.5
(-)
3590
(+4)
646
(+3)
95
(-)
59
(-)
0.266
(↑0.001)
4.41
(↑0.01)