ヤクルト(★3対6☆)DeNA =リーグ戦17回戦・明治神宮=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
14000 0001 6121
ヤクルト
10100 0010 3101
勝利投手:濵口 遥大(2勝5敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(2勝4敗26S))
敗戦投手:ブキャナン(9勝9敗0S)
  DAZN
◆DeNAは1-1で迎えた2回表、柴田の適時打で勝ち越しに成功する。その後ソトとロペスの連続適時打が飛び出すなど、この回4点を挙げた。先発・濱口が5回2失点。その後は、三嶋、パットン、山崎とつなぎ、濱口は今季2勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、打線がつながりを欠いた。

◆7月4日に「東京ルージュ」でデビューした新人歌手の藤井香愛(かわい=29)が24日、神宮球場で行われたヤクルト-DeNA戦で始球式を行った。 08年にヤクルトの公認パフォーマンスグループ「DDS」に所属し、公認サポーターソングを歌う選抜ユニット「DAD'S」でメインボーカルを務めていた藤井は、「10年ぶりに神宮に戻ってきました」と笑顔。 ワンバン投球となったが「バウンドしてしまって残念ですけど、真っすぐ投げられて良かった。50点くらいかな」と話した。 「DDS」に所属していたころは神宮球場で連日のように歌声を披露していたが、「マウンドに足を踏み入れると怒られるので、上がったのは初めてです」とし、「すごく広いなと思いました。プロモーションビジョンにPVが流れた時には感極まって泣きそうになりました」と興奮気味に語った。

◆ヤクルト山田哲が2試合連続本塁打で「トリプルスリー」達成条件の1つをクリアした。1回2死、DeNA浜口のチェンジアップを引きつけて強振し、左翼席へ30号ソロ。「緩い球も頭にあった。上体を前に出されることなく、しっかりためて打てた」と話しつつも、3連敗での3位転落に表情は硬かった。 蓄積する疲労とも闘っている。昨季は全試合フルイニング出場し、今季も欠場は2試合のみ。しかも前夜は広島に9回逆転サヨナラ負けを喫し、数時間後には早朝の新幹線に乗車。約4時間座りっぱなしで帰京後に試合と、心身とも疲労の色は濃くなる一方だった。 この日はチームが疲労軽減策を講じた。バレンティン、坂口とともに打撃練習は免除。試合前のシートノックは全選手が今季初めて行わず、試合前のアップ開始時間を15分遅くして体を休ませる時間を増やした。集中力を高め、1打席目に30号の大台に乗せた。 24日終了時で、打率3割2分で28盗塁。30盗塁をクリアすれば3度目の偉業達成はほぼ決定的になるが、「(30本塁打は)うれしいですけど、まだまだあるので」と引き締めた。トリプルスリーだけでなく、クライマックスシリーズ進出を決めるべく、心技体に気を配り続ける。【浜本卓也】
▼山田哲が1回に本塁打を放ち、15、16年に次いで自身3度目のシーズン30号。二塁手でシーズン30本塁打を3度は、シピン(大洋)が73、75、76年に記録して以来2人目。日本人では落合(ロッテ)が81、82年に記録した2度を上回る最多となった。

◆DeNA先発の浜口が、5回8安打2失点と粘りの投球で自身の連敗を3で止め、7月25日(中日)以来の2勝目を挙げた。4回は2死から3連打で満塁とされたが、1打席目に本塁打を浴びたヤクルト山田哲を136キロのスライダーで空振り三振に切った。序盤からチェンジアップを狙われ「自信を持って腕を振った」と直球2球で追い込んで仕留めた。 今季初の中5日の先発は、昨季10勝を挙げた左腕の復調を願うラミレス監督からのメッセージだった。指揮官は試合前に「この試合に選んだ意味を、言葉ではなくて感じて欲しい」と言った。登板間隔を詰めて、CS進出のためにも勝利したい3位ヤクルトとのカード初戦にぶつけた。浜口は「とにかく勝つしかない。今Aクラスにいる相手」と期待に応えた。残り33試合。前日23日のルーキー東に続き、チーム浮上のカギを握る左腕の勝利で、チームは3連勝を飾った。

◆今季1勝(5敗)と苦しむ2年目左腕、DeNA浜口遥大投手(23)が、5回8安打2失点と勝利投手の権利を持って降板した。 「調子自体は普通でしたが、ストレートの指のかかりは良かったです。ヤクルト打線にチェンジアップを見極められるなか、粘りの投球ができたことは収穫です」と言った。 昨季は10勝を挙げたが、今季は7月25日の中日戦で初勝利を挙げて以降、8月に入ってからも3連敗。中5日の登板で、5回で3四球を出すなど101球を要した。「次回登板では1人の打者への球数を少なくし、少しでも長いイニングを投げられるようにしたいです」と課題を挙げた。

◆ヤクルトが3連敗で3位に転落した。先発のデービッド・ブキャナン投手が立ち上がりにつかまり、2回までに5失点。 打線も毎回走者を起きながらも、DeNA先発浜口を攻めあぐねた。 小川淳司監督は「ブキャナンは点の取られ方がね。波に乗る前にやられた。3回からは立ち直って点を与えなかった。攻撃はチャンスをつくったけど、あと1本が出なかった」と厳しい表情で振り返った。

◆DeNAが12安打で6点を奪い、3連勝を飾った。1-1の2回は9番柴田の2点適時二塁打、2番ソトの適時二塁打、3番ロペスの適時打など、4安打で4点を奪った。 アレックス・ラミレス監督(43)は「いい形で点が取れたと思う。投打がかみ合って、相手を打ち崩した。得点圏でも高い集中力を持って臨んでくれた。こういう点の取り方はしばらくできていなかった」と言った。3連勝については「非常に良かった。巨人に2つ勝って、うちに強いスワローズとの最初の試合を取れた」と喜んだ。 先発浜口は5回8安打2失点と粘りの投球で、7月25日以来の今季2勝目を挙げた。 ラミレス監督は「8安打されて2失点で抑えられるとは思ってなかった。いいピッチングをしてくれたと思う」とたたえた。

◆23日の広島戦(マツダスタジアム)に先発し7回途中5失点で降板したヤクルト原樹理投手が、下半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された。 DeNA戦前、田畑投手コーチは「アクシデントというほどではない。(登板を)1回飛ばすことになる。ローテの一角だし、10日間で戻ってきてもらわないと困る」と説明しており、大事には至っていない模様だ。25日以降も1軍に同行しながら調整を続ける予定。 代わりに塩見泰隆外野手が1軍に昇格した。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、トリプルスリーの達成条件の1つでもある「30本塁打」に到達した。 1回2死、DeNA浜口のチェンジアップを左翼席へ運んだ。節目の30号に「上体を前に出されることなく、ためてしっかり自分のスイングができました」とコメントした。

◆ヤクルトはブキャナン、DeNAは浜口が先発した。DeNAは一回、先頭の大和が左前打。続くソトの右前打で一、三塁。ロペスの三ゴロ併殺打の間に三走が生還し、1点を先制した。ヤクルトはその裏、山田哲が左翼席へ30号ソロを放ち1-1とした。  DeNAは二回、一死二、三塁とし、柴田が右翼線に2点二塁打を放った。二死となりソトが左翼へ適時二塁打。ロペスは左前適時打を放ち、5-1とした。  ヤクルトは三回、一死一、二塁から、バレンティンが左前適時打を放ち1点を返した。 ヤクルト・山田哲のコメント 「打ったのはチェンジアップ、上体を前に出されることなく、ためてシッカリ自分のスイングが出来ました」

◆DeNAが3連勝した。1-1の二回に柴田の2点二塁打、ソトの適時二塁打、ロペスの適時打で4点を勝ち越し、九回にソトの適時打で加点した。浜口は5回2失点で2勝目。山崎は26セーブ目。ヤクルトは3連敗で3位に転落した。

◆ヤクルトの山田哲が2試合連発となる30号ソロを放った。打率は3割2分で盗塁は28をマークしており、2年ぶり3度目となる打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリー達成に着実に近づいている。だが、チームが3位に転落し「うれしいけど、まだまだ(試合は)あるので」と笑顔はなかった。  0-1の一回2死無走者で2ボール1ストライクから浜口の浮いたチェンジアップを完璧に捉えて左翼席中段に運んだ。2年ぶりの大台到達となる一発には「上体を前に出されることなく、ためて、しっかり自分のスイングができた」と納得の表情だった。 小川監督(6回5失点のブキャナンに)「三回からは立ち直ったが、波に乗る前にやられた形」 バレンティン(三回に適時打で7試合連続打点)「強い打球を打つことを心掛けて打席に入った」

◆DeNAの浜口が5回を2失点で粘り、約1カ月ぶりの勝利を挙げた。5-2の四回2死満塁で、一回にソロを浴びた山田哲を空振り三振に仕留めると、五回2死一、二塁もしのぎ「いい準備をして自信を持って投げれば今日みたいに粘れる」とうなずいた。  昨季は新人で10勝を挙げたが、今季はようやく2勝目。浜口を上位進出へのキーマンに挙げるラミレス監督は「5回8安打で2点に抑えるとは思わなかった」と冗談交じりに粘り腰をたたえた。 ラミレス監督(今季4度目の3連勝)「うちに強いヤクルトとの初戦を取れた。非常に良かった」 ロペス(二回に適時打)「前の打席がチャンスの場面で併殺打だったので、必ず走者をかえす気持ちだった」 三嶋(2番手で2回無失点)「浜口が粘っていたので、何とか勝ちを付けてあげたかった」

◆この日のヤクルト-DeNAは「オープンハウス・ホームランDAY」として行われた。ヤクルト選手が本塁打を放った場合、選手に金一封と、その選手の直筆サイン入りユニホームが「スワローズクルー」会員3人にプレゼントされる特別企画を実施。一回に山田哲が30号ソロを、八回に坂口が3号ソロを放ち、試合後に金一封が贈呈された。球団とトップスポンサー契約を結ぶオープンハウスは、神宮のバックスクリーンなどに設置された同社の看板に本塁打を当てた選手に「東京の家」1軒をプレゼントする企画も実施している。

◆「9番・二塁」で出場した柴田が、1-1の二回一死二、三塁から右翼線へ勝ち越しの2点二塁打を放った。ブキャナンの147キロの直球を「思い切りいきました」と引っ張った。四回にも左前打を放ち、今季6度目の複数安打を記録。3試合ぶりの先発起用で、持ち味の守備に加えて打撃でも輝き、「ベイスターズらしい、いい雰囲気が出てきている」と笑った。

◆3連敗で3位に後退した。先発のブキャナンが6回10安打5失点で9敗目(9勝)。一回に先制点を許すと、二回は4本の長短打を集められて4点を失った。小川監督は「点の取られ方がよくなかった。三回は立ち直ったのだけれど...」と言葉少な。打線は2本のソロ以外はバレンティンの適時打による1点に終わり、「あと一本が出なかった」と唇をかんだ。

◆DeNAは24日、ヤクルト17回戦(神宮)に6-3で勝ち、今季4度目の3連勝。プロ2年目で初の中5日で先発した浜口遥大投手(23)が、5回8安打ながら2失点で切り抜け、2勝目(5敗)を挙げた。  「絶好調ではなかったけど、野手のみなさんに助けられた。チームが勝ってよかった」  左腕がホッと一息ついた。今季ここまで6勝10敗の難敵相手に、粘って試合を作った。四回は二死から3連打で満塁とされたが、一回に本塁打を浴びた山田哲を136キロのスライダーで空振り三振に。「自信を持って投げた」と汗をぬぐった。  プロ初の中5日。昨季10勝しながら今季1勝5敗と不振だった浜口を、ラミレス監督は「メッセージ的な意味合いもある。重要な位置付けの試合に選んだ理由も感じてほしい」と期待を込めて送り出した。Aクラス相手で、しかもカード初戦。意気に感じた23歳は「勝つしかない」と強い気持ちで結果を残した。普段より1日短い登板間隔も「しっかり準備できた」と苦にしなかった。  夏場に入り、通常は登板前日に行う短いダッシュやコーンの間を細かくステップするメニューを「切れを出したい」と登板当日に行うよう変更。調整法も工夫している。  打線は12安打、4本の適時打も出ての6得点で、投手陣は前夜の東に続いて若きサウスポーが好投。3連勝と波に乗るDeNAが、ここから浮上する。 (伊藤昇)
2番手で2回無失点のDeNA・三嶋 「浜口が粘っていたので勝ちをつけてあげたかった。勢いをつける投球をしていきたい」

◆ヤクルト・山田哲人内野手(26)が、24日のDeNA17回戦(神宮)の一回、2戦連発となる30号ソロを左翼席に放った。2年ぶり3度目のトリプルスリー(同一年に打率3割、30本塁打、30盗塁)達成に向け、まず本塁打を"クリア"。しかし試合は3-6で敗れ、3位に後退した。  打った瞬間、本塁打と分かる打球で大台に乗せた。山田哲が一回、浜口が投じたチェンジアップを捉えて左翼席へ運んだ。30号で"ノルマの一つ"をクリアした。  「しっかりためて打つことができた。直球の速い投手だけれど、緩いボールも頭にありました」  大きなフォロースルーが、復調を印象づけた。前日23日の広島戦(マツダ)で10試合ぶりに放った満塁本塁打に続く2試合連続のアーチに、3万850人が酔いしれた。2年ぶりの30号には「うれしいです。だけど、まだまだ(試合数は)あるので」と、チームの敗戦で笑顔はなかった。  開幕前から個人の目標と公言していたトリプルスリーへ、まずは「本塁打」を達成。盗塁も28盗塁で残り「2」と、到達間近だ。本人が最も難しいという打率も・320。残り35試合で4打数1安打のペースなら打率・302(537打数162安打)となり、"1試合1安打"が2年ぶり3度目となる偉業達成への目安となる。  山田哲が1軍に定着してから打撃を見続けてきた杉村巡回コーチも「春から今年は体の切れが違った。2015年、16年の状態に近いし、それ以上かもしれない」と太鼓判を押した。1メートル80、76キロと決して大柄ではない体で、筋肉量も秀でているわけではない。それでも「自分を分析したとき、優れているというか、人より『バネ』があるのかなと思う」と源を語る。「自分の長所ですし、そのバネがスピードにもつながっているし、打撃にもいい影響が出てくる」と自負する。  チームは3連敗で3位に後退。山田哲も四回二死満塁で空振り三振。六回一死一、二塁では三ゴロ併殺打と好機にあと1本が出ず「相手もあること。打ちたかったけれど、いいところに投げられた」と悔しさをにじませた。チームの勝利を目指しながら、トリプルスリーへ歩みを進める。 (横山尚杜)
三回の適時打で7試合連続打点としたヤクルト・バレンティン 「強い打球を打つことを心掛けて打席に入った」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
644320.598
(↓0.006)
M23
(-)
34564
(+3)
489
(+5)
143
(+2)
65
(-)
0.268
(↑0.001)
4.1
(↑0.01)
2
(↑1)
巨人
565820.491
(↑0.004)
11.5
(↑1)
27508
(+2)
466
(-)
116
(-)
52
(-)
0.259
(-)
3.84
(↑0.03)
3
(↓1)
ヤクルト
525510.486
(↓0.005)
12
(-)
35505
(+3)
527
(+6)
104
(+2)
58
(-)
0.27
(-)
4.46
(↓0.01)
4
(-)
阪神
495510.471
(↓0.005)
13.5
(-)
38412
(-)
460
(+2)
64
(-)
51
(-)
0.249
(↓0.002)
3.99
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
495920.454
(↑0.005)
15.5
(↑1)
33436
(+6)
506
(+3)
134
(-)
61
(+1)
0.251
(↑0.001)
4.3
(↑0.01)
6
(-)
中日
516210.451
(↑0.005)
16
(↑1)
29469
(+5)
510
(+3)
71
(-)
51
(-)
0.263
(-)
4.31
(↑0.01)