1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 |
0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 | 8 | 1 |
中日 |
0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | × | 8 | 6 | 0 |
勝利投手:松坂 大輔(4勝3敗0S) (セーブ:鈴木 博志(4勝4敗4S)) 敗戦投手:才木 浩人(3勝4敗0S) |
◆中日は1点を追う2回裏、高橋の3ランで逆転に成功する。その後は、4回に高橋の2打席連続本塁打となるソロで加点すると、6回には高橋の適時打などで4点を追加した。投げては、先発・松坂が今季4勝目。敗れた阪神は、終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。
◆今季、中日松坂大輔投手(37)の被本塁打は5月13日、東京ドームで吉川尚(巨人)に打たれた1本だけで、ナゴヤドームでは35回を投げて0。 同球場は西武時代を含め通算49回2/3を投げ、まだ本塁打を1本も許していない。
◆中日先発松坂はオールスター後初登板で4勝目を挙げた。5回5安打5奪三振2失点。中日高橋が2本塁打含む6打点の活躍で松坂を援護した。阪神は先発才木、2番手望月が失点し連敗となった。
◆阪神先発の才木浩人投手は5回3安打4失点で降板した。1点リードの2回に2四球で走者を背負い、中日高橋に3ランを被弾。 4回にも高橋に2打席連続のソロを被弾した。浴びた安打はわずかに3本だが、そのうち2本が高橋の本塁打。「先制した次のイニングの先頭を四球で出してしまい長打で逆転を許してしまいました。リズムを作るような投球ができず、守ってくれている野手の皆さんに申し訳ないです」と振り返った。
◆阪神のエフレン・ナバーロ内野手が痛恨の走塁ミスを犯した。 1点を追う4回1死から四球で出塁。続く福留が左翼後方へのフライを打ち上げると、ナバーロはアウトカウントを勘違いしたのか、二塁を回って三塁へ向かった。中日の左翼藤井が捕球した時には三塁に到達。中日がゆっくりボールを一塁へと転送し、アウトとなった。
◆約2カ月ぶりに公式戦復帰した中日松坂大輔投手(37)が驚異の粘りを発揮し、4勝目を挙げた。2回、3回と1点ずつ与えたが、3回までに8残塁。「ゲームを作る」と宣言していた通り、苦しみながらも5回2失点の粘投でリードを守ってバトンを渡した。 2回は2死から2安打と2四球で押し出し。1点を先制された。高橋の3ランで逆転した直後の3回も制球が甘くなり、1点をかえされた。それでも2回2死満塁はナバーロを右飛に打ち取った。3回2死満塁では左打者の糸原を外角スライダーの「バックドア」で見逃し三振にしとめ、ここも傷口を最小限に抑えた。 5回の攻撃でも打席に立った。6回も続投と思われたが、野手を温存したいベンチの作戦で、次の回から佐藤にスイッチした。松坂は5回5安打2失点、94球の内容だった。 6月8日ソフトバンク戦で3勝目を挙げて以来の公式戦。6月17日の西武戦(メットライフドーム)の試合直前に登板回避。「背筋の捻挫」と診断された。7月13日の球宴第1戦で復帰を果たしたが、スライダー、チェンジアップなどを封印したとはいえ1回5失点と乱調で、状態が心配されていた。 この日は全球種を解禁。最速は140キロにとどまったが、途中からチェンジアップやカーブを交えるなど、捕手の松井雅と練った配球も光った。次第に調子を上げ、4回と5回は3人で片付けて"再復活"を印象付けた。
◆阪神のエフレン・ナバーロ内野手が痛恨の走塁ミスを犯した。1点を追う4回1死から四球で出塁。続く福留が左翼後方へのフライを打ち上げると、ナバーロは全力疾走のまま二塁を回って三塁へ向かった。中日の左翼藤井が捕球した時には三塁に到達。中日がゆっくりボールを一塁へと転送し、アウトとなった。 試合後、ナバーロは「もちろん、アウトカウントは分かっていたよ。打った時はホームにかえるんだという気持ちで走っていた。(外野の)頭を越えると思って、この1点は大きい1点になると思って走ったんだ。自分の判断ミスだよ」と神妙な表情で反省した。
◆阪神伊藤隼太外野手が1号3ランを放った。 6点を追う8回。中日又吉からロサリオ、梅野が連打を放ってチャンスメーク。伊藤隼は代打で出場した。真ん中に来た初球の146キロの直球をジャストミート。打球は右翼スタンドへと消えた。 昨季8月6日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)で放って以来の1発。チームとしても、今季ナゴヤドーム7試合目で初本塁打となった。「点差とか好機とかあったけど、特にあれこれ考えず、シンプルに打てる球を打ちました」と振り返った。
◆阪神が敗れて借金は8。中日に抜かれ、ゲーム差なしの単独最下位に転落した。2回に押し出し四球で先制したものの、先発才木がその裏に高橋に逆転3ランを被弾。才木は4回にも高橋に被弾した。 中日先発松坂を打ち崩したい打線も好機をつくりながら決定的な一打が出ず、4回にはナバーロの走塁ミスも重なり立ち直りを許してしまった。 金本知憲監督は「集中力を欠いているわけじゃないでしょうけどね。負の流れにのまれている気がしますけどね。我々が何とかしないと。変えていかないといけないんだけど」と語った。単独最下位については「関係ないよ、別に」と意に介さず、ここからかと問われると「もちろん。あと何試合残っているの」と前を向いた。
◆中日が今季2度目の4連勝を飾り、5位に浮上した。背筋の捻挫から復帰した松坂大輔投手が5回2失点と試合を作り、高橋周平内野手が自身初の2本塁打を含む6打点と大爆発し、阪神を連破した。 森繁和監督は「(松坂)大輔が投げた日にたまたま周平デーになりましたね。2本目は左翼(越え)にだし、そのあとのヒット(左越え2点二塁打)もチームとして一番いいパターン。今日は高橋1人でしょう」ともろ手を上げてほめた。 復帰戦で4勝目を挙げた松坂については「走者をためながら1点ずつに抑えた。ゲームを作ったからよかった。今日は5回を投げられるかを見ていた。抹消するけど、次は本人がもう1イニングいきたいという球数にしてくれたらいい」と10日以上空ける次回先発に期待した。
◆中日松坂大輔投手(37)が驚異の粘りを発揮して復活の4勝目を挙げた。 6四死球を与えながら5回2失点と粘った。6月8日に古巣ソフトバンクに勝って3勝目を挙げて以来、55日ぶりの登板だった。 2回、3回と1点ずつ与えたが、3回までに8残塁。4-2とリードを守ってバトンを渡した。お立ち台は2発6打点の高橋周平内野手に譲った。 「野手の方に助けられながら、なんとか粘って投げることができました。次回はもう少し長いイニングを投げたいです。結果的に勝てたけど、自分では何もできなかった。勝たせてもらいました」と感謝した。 ナゴヤドームがざわめいたのは5回の攻撃。すでに94球を投げていたが、そのまま打席に立った。だが6回のマウンドには佐藤が上がった。野手を温存したいベンチの作戦だった。 試合後に松坂が内幕を明かした。打席に向かう前に森監督から交代について話を振られ、1度は「行きます」と伝えた。ただ、指揮官は「今日はあんまりよくないだろう」と話し、それに対して松坂は「自分から、もういいですとは言えません」と伝えたという。一任された格好の森監督は「じゃあ、まだ代打を使いたくないから打ってから代われ」と判断した。 森監督は会見で「今日は野手を1人減らしていたし、大輔の打撃を見たいお客さんもいるだろうし」と説明した。
◆中日松坂大輔投手(37)が4勝目を挙げた試合後、同学年で親交が深い前巨人村田修一にメッセージを送った。 村田はこの日午前に会見した。今季いっぱいBCリーグ栃木でプレーを続け、来年以降のNPB復帰に否定的な内容だった。松坂は登板日だったため連絡はとっていなかったが、情報は把握しており、試合後に取材対応した。少し、言葉を探したあとに"直球"を投げ込んだ。 「僕からシュウに言いたいのは、自分もそうだったけど、可能性はゼロじゃない。来年に向けて、あきらめないでほしい。やめないでほしいという気持ちです。僕は最後まであきらめず、もがき続ける姿を見せていきたい。自分たちはまだやれるんだと、僕らの世代みんなで見せていきたい。そこにシュウイチも入ってきてほしい」 松坂自身も昨年オフ、3年間で1試合しか登板できなかったソフトバンクを退団。右肩の深刻な故障を抱えていたため、獲得球団がなかなか現れず、ようやく1月下旬に中日の入団テストを受けた経緯がある。昨年のこの時期には現役引退も頭をよぎっていた。「松坂世代」の仲間としてだけではなく、野球人としてどん底から1軍マウンドに帰ってきた自らの経験も重ねたエールに聞こえた。
◆阪神が重苦しいムードのまま、敗れ去った。中日松坂を打ちあぐね、3回は好機で連続見逃し三振。1点を追う4回には1死後にナバーロが出塁し、福留の左翼のライナーで猛ダッシュ。藤井に捕られたときは三塁まで達していた...。凡ミスの走塁死で反撃機を逃した。 中日に連敗して6月25日以来の単独最下位に転落した。借金も今季最多8個に膨れ、シーズン87試合目で、ついに自力優勝の可能性が消滅した。首位広島と13ゲーム差。8月初戦に厳しい現実を突きつけられた。金本監督も「負の流れに、のまれている気がしますけどね。我々が何とかしないと。変えていかないといけないんだけど」と話した。 リーグ最少のチーム338得点は、首位広島と121点もの開きがある。チーム打率2割4分5厘、52本塁打はリーグワースト。特に主砲として期待した新外国人ロサリオが本領発揮できず、破壊力不足に陥っている。この日も象徴的だった。3回、1点差に迫ってなおも無死二、三塁。松坂の高めカットボールを打ち損じて二飛に倒れた。犠飛すら打てずに空回り。指揮官も「3回の攻撃がすべてじゃないですかね、やっぱり。もちろん、誰もが...」と嘆くしかなかった。 前半戦の戦いを支えた先発陣も最近は耐えきれない状況だ。この日は才木が2被弾に沈んだ。それでも、金本監督は前を向く。最下位転落にも「関係ないよ、別に。あと何試合、残っているの。悔しい思いを出してくれると思うし、出していかないといけない」と話した。残り56試合。阪神の意地が試される。【酒井俊作】
◆背中の捻挫のため2カ月ぶり公式戦マウンドに上がった中日松坂大輔投手(37)が"再復活"を飾った。阪神15回戦(ナゴヤドーム)で5回2失点。5安打6四死球と苦しみながら、粘りに粘って4勝目を手にした。この日、「松坂世代」のBC栃木・村田修一内野手(37)が会見し、今季限りでの現役引退の意向を示したが、レジェンドはまだまだ投げ続ける。 軽やかにベンチを出て、ナインを出迎えた。「連勝中だったので自分で止めたくなかった。今日はみんなに助けられて勝たせてもらいました。自分では何もできなかった」。最下位脱出に導く仕事に、少しだけ胸をなで下ろした。 3回までに8残塁。乱れても"大けが"だけは避けた証拠だ。2回は北條への押し出し四球で先制された。高橋の3ランで逆転した直後にも1失点。制球難でふらふらに見えた。 だが2回2死満塁はナバーロを右飛。3回2死満塁では左打者の糸原を外角スライダーの「バックドア」で見逃し三振に。途中からカーブとチェンジアップも入れて幻惑。最後の2回は3人ずつで抑えた。野手温存のため5回の打席に立ってから交代。94球。森監督は「5回を投げられるか見ていた」とうなずいた。 6月17日の西武戦直前に「背筋の捻挫」で登板回避。7月13日の球宴第1戦で"復帰"したが1回5失点と打たれ、状態が心配された。球宴後すぐ森監督と登板日を選定。2週間以上空けると決めた。今回も出場選手登録を抹消される。 「松坂世代」の言葉が生まれた横浜高の98年春夏甲子園連覇から20年。この日の最速は当時より10キロ以上遅い140キロだったが、20年分の経験を詰め込んだような意地の投球だった。 今年復活した自身と逆に、前巨人村田修一が一線を退く。会見で「大輔の背中を追ってきた。1日でも長く野球をやってほしい」とエールを送られた。昨年、ソフトバンク退団後に去就が決まらなかった松坂は、村田の動向をずっと気にかけていた。実は村田の中日入りを誰より熱望し、球団に思いを伝えていた。 「シュウに言いたいのは可能性はゼロじゃない。来年に向けて、あきらめないでほしい。やめないでほしい。僕はもがき続ける姿を見せる。自分たちはまだやれるんだと、僕らの世代みんなで見せていきたい。そこにシュウも入ってきてほしい」。しんみりとした表情で、自分なりのメッセージを発した。【柏原誠】
◆阪神陽川は適時二塁打で存在感を示した。 やや調子を落とし気味にも映っていたが、2点を追う3回無死一、二塁で左越えタイムリー二塁打。「食らいついていこうという気持ちが、いい結果につながったのかなと思います」と謙虚に振り返った。
◆中日高橋周平が2発6打点の大活躍で松坂を援護した。1試合6打点は自身最多で、2本塁打も7年目で初。年間6本塁打は14年に並ぶ最多タイだ。 2回、才木の初球の142キロをとらえ右中間に逆転3ラン。これが決勝点になった。4回は6号ソロ、6回は2点二塁打と、3本いずれも効果的な得点。単独のお立ち台で「まさかこんな日が来るとは思わなかったです。必死に頑張りました」と照れた。 福田、亀沢とのレギュラー争いが続く。波留打撃コーチの指導のもと、コンパクトな構えから最短距離で振り抜くスイングを習得中。今季は開幕から精彩を欠いてきたが、取り組みが実を結びだした。「なかなかヒットが出なかったけど、いろいろな方から助言をいただいて何とか持ちこたえました。まだ厳しい戦いが続くので、何とか連勝を伸ばせるようにしたい」と声量を上げてファンに約束した。
◆必勝リレーの一角であるベテラン阪神能見が心意気を見せた。 6点リードされた展開だったが、ブルペンで肩を作り、3点差に迫った8回に登板。代打アルモンテに中前打を浴びたが武山をフォークで空振り三振に仕留めた。金本監督は「(選手は)もちろん、奮起してくれるでしょう。能見がいい例でしょう。(たとえ)6点差でもいくという、意地というか。それも自らいくという、アピールしたかったんじゃないですか。メッセージというか」と話した。
◆1日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発する阪神・才木は31日、ダッシュなどで汗を流した。敵地で5回12安打5失点と崩れ、今季初黒星を喫した5月20日以来の同戦に向けて「リベンジしたい気持ちは強い。今の時期はドームは涼しいですし、マウンドの固さなども苦手意識はないです」と力を込めた。自身2連勝を決め、4勝目を狙う。
◆中日は勝てば最下位脱出となる1日の阪神戦は松坂が先発する。31日はキャッチボールなどで調整した。6月17日の西武戦(メットライフ)を背中の捻挫で登板回避。7月13日の球宴第1戦(京セラ)で1回(5失点)を投げたが、公式戦は6月8日のソフトバンク戦(ナゴヤドーム)以来約2カ月ぶりだ。森監督は「夏休みだし、(子供の)いい思い出になるような投球を(したい)と思っているでしょう」と期待を込めた。 (ナゴヤドーム)
◆4連勝の中日は高橋がプロ初の1試合2本塁打を含む、3安打で6打点と荒稼ぎした。 先制された直後の二回一死一、二塁で逆転3ラン。「前の打者が四球だったので、タイミングを合わせて思い切りいこうと思っていた」と初球の速球を右中間に放り込んだ。3-2の四回は「必死でした」と外角球を左に運んで自己最多に並ぶ6号ソロ。六回は2点二塁打を放ち、お立ち台で「まさかこんな日が来るとは」と笑顔を見せた。 6月8日に続き、この日も松坂の登板日に本塁打で援護した。森監督も「きょうは高橋一人でしょう」と手放しで褒めた。 藤井(六回に犠飛) 「最低限の仕事はできたと思う」 武山(六回に犠飛) 「バットを短く持ってコンパクトにいった。点が入って良かった」
◆中日・松坂大輔投手(37)が阪神戦に先発し、5回を投げ5三振を奪うなど5安打2失点で4勝目(3敗)を挙げた。球数は94で6四死球。7番・高橋周平内野手(24)が二回、四回に2打席連続本塁打を放つなど3安打6打点と勝利に貢献した。チームは4連勝で5位浮上。阪神は2連敗で最下位に転落した。 松坂は二回に先制点を許した。二死後、梅野に三塁線を破る二塁打を浴び、先発の才木には右前打。続く糸原に四球を与えて満塁となった後、2番・北條に押し出し四球を許した。中日はその裏、高橋が右越え3ランを放ち、3-1とした。 阪神は三回、陽川が左越え適時二塁打を放ち、1点を返した。中日は四回、高橋が左越えに2打席連発となる6号ソロを放ち、4-2。松坂を援護した。中日は六回のマウンドに佐藤を送った。中日は六回の攻撃で一挙4点を奪い、8-2。阪神は八回に3点を返したが、前半の大量失点が響いた。 中日・高橋の話 「まさかこんな日が来るとは思わなかったんですけど...。良かったです! (7月は)なかなかヒットが出なかったんですけど、いろんな方からアドバイスをいただいて、なんとか...なんとか持ちこたえました」
◆中日・松坂大輔投手(37)が阪神戦に先発し、5回を投げ5三振を奪うなど5安打2失点で4勝目(3敗)を挙げた。球数は94で6四死球。7番・高橋周平内野手(24)が二回、四回に2打席連続本塁打を放つなど3安打6打点と勝利に貢献した。チームは4連勝で5位浮上。森監督が試合を振り返った。 --4連勝で8月発進。この勝利は大きいんじゃないでしょうか 「いつでも勝てば大きいですけど。今日はたまたま。(松坂)大輔が投げたときに(高橋)周平デーみたいになってしまったけれども。まあ、終わってみてあまり面白いゲームではなかったな、と。八回にああいう点の取られ方をしたんで。まあでも、大輔がランナーを溜めながらもね。1点ずつに終わったというところは、まあ、ゲームを作ってくれたというところでね、良しとして次に頑張ってもらいましょう」 --松坂投手、復帰登板で5回2失点という形に。最後は打席に入っての交代になりましたけど、そのあたりはどんなことだったんでしょうか 「松坂が投げるんで野手を1人減らしていたので、あまり使いたくないところだったんですけども。まあ、バッティングを見たいお客さんもいるでしょうし、まあ『行くなら行け』と。行きたければというところだったんですけれども。まあ、もう1イニングという話は本人もしていたんですけども、できるならもう代えるよと。普通だったら『行きます』って言うんですけど、今日は『任せます』という言葉が出た時点ですぐ代えるということに決めたんで。まあ、打席には立たせましたけどね」 --次回以降についても十分に考えられる登板だったのではないでしょうか 「今日の登板はもう事前にね。今日5イニングを投げられるかどうかをまず見ることと、これから当然、抹消をまたすると思いますけども。10日経ってから、どういう形になるかわかりませんけども、次はね、本人もまた『もう1イニング。もう1イニング』っていうような球数にしてくれれば一番良いんですけどね」 --先ほど森監督からもありましたが"周平デー"。高橋周平選手です。 「そうですね。まあ、1本目はああいうこともあるでしょうけども。2本目がレフトにっていうことも、これもなかなかね、見たことがあまりないんですけども。それよりも一番効いたのは次の打席で左ピッチャーからああやってヒットを打ったというところが一番大きかったし、チームとしてもこうやって終わってみれば、一番良い得点のパターンとなったので。今日はもう、高橋一人でしょう」 --点を取られたあと、ちょっと試合が止まった中、駄目押しという本当に良いところでの一打だったと思いますが 「まあ、周平の場合は、打席ごとにチャンスが来ていたのでね。そこをモノにしたというのは良いことなんですけど。問題はこの次の試合からでしょうね」 --その次の試合、明後日からということになりますが。またナゴヤドームでの巨人戦。週末になります。お客さんたくさん来ると思います。そのあたり、皆さんにコメントをお願いします 「まあ、いつも勝ちたい。勝ちをという気持ちではありますけども。こればかりはね、やってみないとわかりませんけども。とりあえずみんな、一戦一戦、次の試合に向かって頑張ってくれると期待しています」
◆右腓骨骨折の状態が芳しくない糸井が2試合連続で欠場した。7月21日に1軍合流以降、欠場は3試合目。試合前には前日7月31日には行わなかったフリー打撃で25スイング。金本監督、片岡ヘッド兼打撃コーチも見守る中、1本のサク越えを右翼席へ放った。試合後には右膝にアイシングを施し、言葉を発することなく帰りのバスへ。糸井がスタメン落ちした試合は今季、これで2勝9敗。8連敗となった。
◆猛虎戦士全員で、夏だし海へ行こうよ~! ついに最下位になった? そんなもん関係あるかいな!! どーせ毎日毎日、試合前に同じように打撃練習をしてもな~んも変わらないんだったら、サザンやTUBEの夏の曲をガンガン流しながら海にプカプカ浮かんだり、そーだ、砂浜でスイカ割りなんてのもい~ね(ヤバ、ロサリオや陽川、中谷は空振りするんじゃねーか?) 要するに何が言いたいかというと、どこかの大学のアメフット部もアマチュアボクシング界も、偉い人の言うことばかりにハイハイと従っていたら、とんでもないことになってるじゃねーの!! もちろん、阪神の偉い人(首脳陣)は絶対に悪い人ではないのだ!! だけど、天才肌で現役をやってきて、並の打者の並の悩みなど分からないのでは? 世間の並の者って、それが分からないって言い出しづらいんだよね! な、そこのサラリーマンの君!? だから、真剣に海に行って波にのまれて、砂山の棒倒しゲームやって、コーチを砂に埋めてオッパ○作って...。偉い人との距離の近さが現代のスポーツを強くするのでは... とマジに思うのだ!!
◆37歳と19歳...松坂大輔と才木浩人の間には18年の河が流れている...。 その松坂が20年前の甲子園で8月22日、京都成章を相手に決勝戦であの夏の日をあびて笑顔を浮かべてノーヒット・ノーランを演じた。 その時、神戸の病院では同じ甲子園のマウンドで常に悲壮感を漂わせてきた阪神の永久欠番11の村山実が静かにガンで旅立っていった。 それを想いながら...あらためてナゴヤドームのマウンドを見つめると...そこには"甲子園の松坂大輔"はいない...。笑顔もない...。5回で94球、四死球6...なんども彼は自らこぶしをにぎりしめて自分に怒りをぶつけた。♪歌を忘れたカナリアは...しかし失点は2だ。阪神は不思議な"拙攻"のまま...だ。 この春、沖縄・北谷の中日キャンプで初めて"ナマ松坂"を見て感激したトラ番竹村岳は「今日、僕はその松坂投手のピッチングを生まれて初めてみるんです!」と声をふるわせていた。なにしろ竹村は中学時代にまったく野球に興味のない友人の部屋で印刷された松坂のサインボールをみつけて、これ、俺にくれない? 友人はああイイよ...エッ、本当! そのボールをずっと大切にしていたほどだ...。 人には誰だって"ロマン"を持ち続けることはある。そしてそのヒーローが目前にいる...。 才木は5回をわずか3安打。それでも高橋の2本塁打で4失点。 「試合前の金本監督は7月はノックの雨でしたが、8月に入って、打撃ケージのそばに立って打撃練習に目を光らせていました」とキャップ阿部祐亮の電話だ。 その試合前に久しぶりに金本監督と顔をあわせた中日担当の三木建次が「若虎たちはなかなか大変やネ」と水をむけると、監督はズバッとこう即答したそうだ。「いや、外国人(のアテはずれ)でしょう...」と。監督も苦悩しているのだ。 「そりゃあないぜ(こんなハズでは...)」という言葉を、実は1969年のこの8月1日に甲子園でのTG戦でライバルの阪神村山と巨人長嶋がともにひと言ずつ発しているので紹介しておく。 まず通算奪三振2000個目を「長嶋さんから必ずとる!」と予告していた村山は、そのメモリアル対決シーンが一回一死一、三塁で来た。球場がシーンとする緊迫感。カウント1-2から村山は外角へのカーブ。意表をつかれた長嶋はアッといって見送って三振。 「そりゃあないぜムラさん!」(いつもならフォークか速球勝負じゃないのか...) そして試合は0-0のまま最終回となる。巨人は無死一、二塁で打席はそれまでノーヒットの長嶋。初球、とっさに今度は村山が叫ぶ。「そりゃあないぜチョウさん!」。 なんと長嶋は送りバントを試みた。通算334打席の村山vs長嶋の対決で、これが最初で最後のバントは内野安打となった...ここから2失点で阪神は負けた...。試合時間わずか2時間9分。村山126球...。炎の対決と称された村山-長嶋のそれぞれの「1球の驚愕」が描いた明暗...。 ナゴヤドームでの終盤をみた時、同じ「そりゃあない」という言葉がでる。その脈絡があまりにも失われていた...。顔を上げろ! タイガース
◆才木は5回を被安打3も、2被弾4失点で4敗目を喫した。1-0の二回は先頭のビシエドに四球、一死から藤井にも四球で一、二塁とし、高橋に初球、外角寄りの142キロを右中間スタンドへ運ばれ、逆転された。高橋には四回にもソロ本塁打を浴び、「四球からの失点は反省です。野手の方に申し訳なかったですし、リリーフの投手の方にもいやな流れになってしまいました」と唇をかんだ。これで松坂との対戦は2戦2敗となった。 阪神・香田投手コーチ 「才木は味方に点を取ってもらった直後の先頭打者に四球。走者をためて長打。経験を次に生かしてもらいたい」 七回から登板して1回無失点の阪神・岡本 「(試合に)出たらとにかく0で抑えることだけ。1試合1試合に集中してやっていきたいです」
◆ ――序盤、松坂は制球に苦しんでいた 金本監督「もらったチャンスやけどね。三回の攻撃がすべてじゃないですか」 ――無死二、三塁で最低でも同点 「もちろん、誰もが」 ――走塁、守備なども含めて集中力を欠いているような場面も 「集中力を欠いているわけじゃないでしょうけどね。そのへん、負の流れというか、そういうのにのまれているような感じはしますけどね。それをわれわれが何とかしないと、変えていかないといけないんだけど」 ――才木は 「やっぱり、四球、四球でドカンというのがちょっと...今年の傾向かな、小野とかにしてもね。逆球だから悔いが残るわね」 ――選手がこの現状をどう受け止めるか 「もちろん、奮起してくれるでしょう。悔しい思いを出してくれるでしょうし、出していかないといけない。能見がいいアレでしょう。6点差(登板時は3点差)でもいくという意地というか、あの点差でも自らいってくれるというね、アピールしたかったんじゃないですか、やっぱ。メッセージというか」 ――そういう姿勢は見失っていない 「うん、と思うよ」 ――単独最下位に 「関係ない。別に」 ――ここから 「もちろん。何試合残ってんの」
◆虎の意地-。2-8の八回無死一、二塁、伊藤隼が代打で1号3ランを放ち、竜に一矢報いた。 「点差とかチャンスとか、あれこれ考えずに。シンプルに打てる球を打とうと」 又吉の初球146キロを振り抜くと、打球は右翼席最前列へ。今季82打席目でようやく飛び出した。代打での本塁打は昨年8月6日のヤクルト戦(京セラ)以来、通算5本目。停滞感を振り払う一撃で、一気に3点差へと詰め寄った。 これで今季の代打打率・265(34打数9安打)、9打点。昨年と変わらぬ集中力で、原口と代打の両輪としてチームを支えている。 「変わらずに、毎日毎日いい準備をやっていきます」 本人に笑顔はない。今度こそ、チームを勝利に導く一打を放つ。 (竹村岳)
◆拙攻の象徴のような情けないシーンだった。1-3の三回、陽川の適時二塁打で1点を返して、なお無死二、三塁。フラフラの松坂に対し、打席にはロサリオ。相手内野陣は後ろに下がり、"1点OK"。最低でも同点にしたい場面だったが、カウント1-1から高めカットボールに力ない二飛に終わった。 「いつもチームを助けたい。勝てるようにと思っています」 試合後、助っ人砲は前を向いたが...。その後の一死満塁から、投手の才木、糸原が連続見逃し三振。瀕死の"怪物"を甦らせてしまった。 「もらったチャンスやけどね。三回の攻撃がすべてじゃないですか」 金本監督は苦虫をかみつぶすと「無死二、三塁で最低でも同点?」と問われて「もちろん、誰もが(そう期待する)」と吐き捨てた。 ファンも、イライラMAXだったはずだ。松坂とは今季3度目の対戦。ここまで2試合は計13回で3点しか奪えず、指揮官も「うちも調子が悪いときやったからな」と、逆襲を誓っていた。 しかし一回は二死一、二塁で中谷が遊飛。二回は押し出しで先制し、なお二死満塁でナバーロが右飛。極めつけが、三回だ。3イニングで5安打を浴びせ、5四死球をもらいながら、わずか2点。残塁は「8」だ。 四、五回はナバーロの凡走もあり、打者6人で攻撃終了。松坂に4勝目を献上とは情けない。 チーム打率・245、52本塁打、338得点はすべてリーグワースト。最下位転落は"数字通り"だが、貧打の原因がR砲だ。右足が万全ではない糸井を欠く中、前半戦の不調を取り返す奮起を期待されているが...。昇格直後の7月21、22日のDeNA戦(横浜)で2戦3発の後、打点は7試合で2。しかも併殺崩れと押し出し四球だ。 この日は昇格後、初の7番に降格。八回の左前打で4試合連続安打とし「(安打を)続けていけるようにしたいです」と話したが、期待しているのは走者がいる場面での一打。得点圏打率・203では、厳しい。 (新里公章)
◆悪夢の連鎖が止まらない。阪神は暴投に失策に暴走とミスのオンパレードで5-8で中日に敗れた。2連敗で単独最下位に転落し、自力優勝の可能性が早くも初消滅した。金本知憲監督(50)は「負の流れにのまれている」とがっくり。就任3年目、集大成のはずのシーズンで借金は今季ワースト8に膨らみ、首位広島と13ゲーム差。こんな試合をしていては、とてもじゃないが浮上できない-。 絶対に負けられない試合だった。スローガンである「執念」が試されていた。なのに...。徳俵に足が乗ると、あっさり土俵を割った。今季87試合目。プロらしからぬ凡プレーの連発で金本阪神が最下位に転落。自力Vの可能性も消滅した。 「関係ない。別に...。何試合残ってんの」 金本監督は硬い笑みを浮かべた後、奥歯をグッとかみ、怒りをこらえた。確かに2位巨人とは2・5ゲーム差。それでも最下位は最下位。集大成と位置づけた就任3年目、「これまでのチームで一番強い」と胸を張って臨んだシーズンで、まさか87試合目にしてこんな状況に陥るとは...。 「集中力を欠いているわけじゃないでしょうけどね。そのへん、負の流れというか、そういうのに、のまれているような感じはしますけどね」 ミスのオンパレードだった。1点リードの二回。才木が2四球の後、長打力のある高橋に初球の真っすぐを痛打され、逆転3ランを献上。四球後の初球というセオリー通りのやられ方だった。打線も松坂に三回まで8残塁の拙攻。ただ、悪夢はここからだった。 1点を追う四回一死一塁では、福留の左飛に一走・ナバーロがノンストップで暴走。帰塁出来ずに併殺となった。N砲は「打った瞬間(本塁に)かえるという意識をしていた。絶対に越えると思って走った。自分の判断ミス」と猛省したが、唖然呆然のプレーだ。 さらに五回の守りでも亀沢の投ゴロに対し、ロサリオが打球を追って一塁に戻れず、内野安打に...。バッテリーも1試合3暴投&1捕逸とズタボロ。6安打で8点を奪われては(阪神は8安打で5点)、勝てるわけがない。見てられないとばかり試合終了を待たずに虎党は次々と席を立つ...。悲しい光景だった。 「それ(負の流れ)を、われわれが何とかしないと、変えていかないといけないんだけど...」 ベンチが、流れを変えられないのが現実だ。7月29日のヤクルト戦(神宮)から一塁コーチャーを中村外野守備走塁コーチから久慈内野守備走塁コーチに急きょ、変更。指揮官は流れを変えるためであることを説明したが、首脳陣間のドタバタした空気がグラウンドにまで伝わっているのか、選手たちに浮足だったプレーがさらに目立っている。各部門で指示系統がうまく機能しない。拙攻、拙守、拙走。"空中分解"寸前といわれても仕方がないようなベンチワークになっている。 「もちろん奮起してくれるでしょう。悔しい思いを(プレーで)出してくれるでしょうし、出していかないといけない」 4日から地元・京セラドームでヤクルト2連戦を迎える。借金はワースト8。これだけ隙を見せては"死のロード"になるばかり-。目の前のプレーに集中する。今は、それしかない。 (阿部祐亮)
◆中日は1日、阪神15回戦(ナゴヤドーム)に8-5で勝ち、4連勝でセ・リーグ最下位を脱出した。6月8日のソフトバンク戦(ナゴヤドーム)以来、54日ぶりの1軍戦登板となった松坂大輔投手(37)が6四死球と荒れた投球ながら、5回5安打2失点と粘って今季4勝目(3敗)。シーズン4勝は米大リーグ・レッドソックス時代の2010年(9勝)以来、8年ぶり。かつて夏の甲子園で伝説をつくった右腕が、酷暑の夏に輝きを放った。 積み重ねた経験は、だてではない。最後の白星を挙げた6月8日のソフトバンク戦以来、54日ぶりとなる1軍戦マウンドに上がった松坂は、再三のピンチをしのいでの勝利に納得の表情を浮かべた。 「チームが連勝していたので止めたくないという気持ちでした。何とか粘れたし、背中の痛みも出なかった」 5回94球を投げて5安打2失点。立ち上がりから制球が定まらず、6四死球と苦しんだ。二回には北條にストレートの押し出し四球で先制点を許し、3-1で迎えた三回無死一、二塁では陽川にスライダーを捉えられ、適時二塁打とされた。 しかし、ここから踏ん張った。打者との間合いを微妙にずらし、カーブを効果的に織り交ぜるなど、百戦錬磨の経験と技術で大崩れしなかった。五回は中谷、陽川を連続三振に仕留めるなど3人で退けた。 6月17日の西武戦(メットライフ)では背中の痛みを訴え、直前で登板を回避。その後、先発した7月13日のオールスター第1戦(京セラ)では1回5失点と不安を残した。登板前には「万全かどうか分からない」とこぼしたが、それでも粘り強く役割を果たした。 特別な思いで腕を振った。同じ1980年度生まれの"松坂世代"で、昨季限りで巨人を自由契約になって独立リーグのルートインBCリーグ・栃木でプレーしていた村田修一内野手(37)が、今季限りでの現役引退を示唆。この日、栃木・小山市で開かれた記者会見で、村田は「大輔(松坂)の背中を追いかけてやってきた」と打ち明けた。 高校日本代表でともに戦った経験もある盟友の言葉に、松坂は「修一(村田)に言いたいのは、今年は(NPB復帰は)無理かもしれないが、来年に向けて諦めないでほしいということ。僕も(中日入団前は)そうだった」と呼応。この日の投球は、まるで"松坂世代"によるエールの交換のようでもあった。 さらに、来季も中日のユニホームを着てプレーすることが確実な日米通算168勝右腕は「僕は諦めないで、もがき続けていく姿を(ファンに)見せていきたい」と語気を強めた。 夏は松坂の季節だ。横浜高3年時の1998年、夏の甲子園決勝で無安打無得点試合を達成し、春夏連覇を成し遂げた。それから20年。この日の最速は140キロと、かつての剛速球こそ影を潜めたが、老練な投球術という新たな武器でレッドソックス時代の2010年以来となるシーズン4勝目を挙げた。 チームも今季最多に並ぶ4連勝で最下位を脱出した。37歳は「自分たちはやれるんだというのを、僕らの世代みんなで見せていきたい」と力強く誓った。 (三木建次)
★松坂と甲子園 横浜高3年時の1998年に春夏連続出場。春は決勝で久保(元DeNA)を擁する関大第一(大阪)を完封で下し、優勝。夏は3回戦までわずか1失点。準々決勝ではPL学園(大阪)との延長十七回の死闘を投げ抜き、準決勝は0-6から明徳義塾(高知)に奇跡の逆転勝ち。決勝では京都成章を相手にノーヒットノーランを達成し、史上5校目の春夏連覇を成し遂げた。
★松坂と甲子園 横浜高3年時の1998年に春夏連続出場。春は決勝で久保(元DeNA)を擁する関大第一(大阪)を完封で下し、優勝。夏は3回戦までわずか1失点。準々決勝ではPL学園(大阪)との延長十七回の死闘を投げ抜き、準決勝は0-6から明徳義塾(高知)に奇跡の逆転勝ち。決勝では京都成章を相手にノーヒットノーランを達成し、史上5校目の春夏連覇を成し遂げた。
◆ミス続出での最下位転落。阪急、オリックス、阪神で通算176勝左腕の星野伸之氏(52)=サンケイスポーツ専属評論家=は「選手個々の何とかしようという思いは伝わるが、すべて空回り」と指摘。ただ「最下位といっても2位巨人とは2・5差」と、まずは平常心での戦いをすることを望んだ。 阪神という人気チームの宿命かもしれないが、最下位転落という現実が、選手を落ち着いて戦えなくしている気がする。選手個々の空回りで、信じられないミスが続きすぎだ。 四回、福留の左飛で飛び出して併殺になった一塁走者・ナバーロ。走りながら、自分の目で打球を確認できるコースだけに、ちょっと考えにくいボーンヘッドだった。五回の亀沢の投ゴロで、打球の方向へ飛び出してしまい一塁ベースを空き家にしてしまった一塁手・ロサリオ。打球を処理したいのなら、もっと思い切って飛び出すはずで、いずれにしても中途半端だった。 ただ、この試合はやはり投手陣のミスを指摘せざるを得ない。才木が二回、2四球を与えて一、二塁から高橋に逆転3ランを浴びた。四球は投手のミスだし、四球の直後の初球を打たれたのも痛い。2番手・望月も五回、連続四球でピンチを広げて一死も奪えずに交代。結果的にこの回の4失点で致命傷になった。 才木、望月に共通しているのは、力みすぎ。何とかしたい、1点も与えたくない、という気持ちが強すぎるのだろう。理解はするが、今こそ開き直って投げればいい。 才木はいいフォークを持っているのに、ボール先行でカウントを悪くし、自らフォークを投げにくい状況にしてしまった。望月も、もっと大胆な投球ができるはずなのに、窮屈になってしまっていた。3暴投1捕逸も低めに投げなければ、の思いが強すぎて、とんでもないワンバウンドになった結果だ。 今の阪神は「弱さ」を感じる。選手個々が自分の役割をしっかりやってもらいたい。そして、強調したいのは「順位を考えるな」。最下位かもしれないが、2位とは2・5差。落ち込む必要など全くない位置だ。目の前の試合を1つ1つ、戦っていけばいい。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 53 | 35 | 1 | 0.602 (↑0.004) | 0 (-) | 54 | 459 (+13) | 387 (+7) | 114 (+6) | 54 (+1) | 0.262 (↑0.001) | 3.99 (↓0.03) |
2 (↑1) |
巨人 | 46 | 49 | 1 | 0.484 (↑0.005) | 10.5 (-) | 47 | 433 (+7) | 392 (+1) | 93 (+2) | 47 (-) | 0.26 (-) | 3.91 (↑0.03) |
3 (↓1) |
ヤクルト | 43 | 46 | 1 | 0.483 (↓0.006) | 10.5 (↓1) | 53 | 405 (+7) | 438 (+13) | 85 (+2) | 51 (-) | 0.264 (-) | 4.37 (↓0.09) |
4 (-) |
DeNA | 41 | 48 | 2 | 0.461 (↓0.005) | 12.5 (↓1) | 52 | 355 (+1) | 413 (+7) | 108 (-) | 55 (-) | 0.247 (-) | 4.18 (↓0.03) |
5 (↑1) |
中日 | 43 | 51 | 1 | 0.457 (↑0.005) | 13 (-) | 48 | 394 (+8) | 431 (+5) | 64 (+2) | 47 (+1) | 0.261 (↓0.001) | 4.38 (-) |
6 (↓1) |
阪神 | 39 | 47 | 1 | 0.453 (↓0.006) | 13 (↓1) | 56 | 338 (+5) | 387 (+8) | 52 (+1) | 45 (-) | 0.245 (-) | 3.99 (↓0.04) |
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