DeNA(★5対7☆)阪神 =リーグ戦13回戦・横浜スタジアム=
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阪神
01501 0000 7101
DeNA
02000 1200 5111
勝利投手:岩貞 祐太(4勝4敗0S)
(セーブ:ドリス(1勝3敗20S))
敗戦投手:石田 健大(2勝6敗0S)
  DAZN
◆阪神は1点を追う3回表、糸井とロサリオの連続本塁打などで一挙5点を奪い、逆転に成功する。5回には、ロサリオが適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・岩貞が6回3失点で今季4勝目。敗れたDeNAは、先発・石田が3回6失点と試合をつくれなかった。

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手が先制となる5号ソロを放った。2回無死で打席に向かうと、DeNA先発石田の4球目、内角高めにきた130キロ変化球を強振。左翼スタンド上段にまで飛ばした。  5月22日ヤクルト戦(倉敷)以来、約2カ月ぶりのアーチに「抜けてきたボールをミスショットせずに自分のスイングで捉えることができたね。まずは先制することができたのでここからもチームの勝利に貢献できるように頑張るよ」とコメントした。

◆ハンパない!右足を腓骨(ひこつ)骨折している阪神糸井嘉男外野手が、1軍復帰戦で右翼スタンドに11号3ランを放った。  「チームに迷惑をかけてしまっていたので貢献したい気持ちでいっぱいでした。いい結果になってくれて良かったです」  福留の同点適時打で2-2と追いついた直後の3回1死一、二塁。超人が一振りで"ただいま"を告げた。2球目、外角高め直球を捉えると、打球は右翼スタンドに着弾した。  前日20日に2軍戦で実戦復帰。第3打席にセンター右へアーチを描き、準備を整えていた。4番に糸井が帰ってきた猛虎打線が、目を覚ました。

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手が2打席連発で復活ののろしを上げた。  糸井の11号3ランで勝ち越した直後に、ロサリオが2者連続となるアベック弾をぶっ飛ばした。6号ソロを放って機嫌良くダイヤモンドを1周。"闘牛"が復調気配を漂わせた。

◆阪神がウィリン・ロサリオ内野手の来日初の2打席連続本塁打や糸井の3ランなどでDeNAに競り勝ち、連敗を5で止めた。ロサリオの試合後のヒーローインタビューは以下の通り。  -ナイスバッティングでした  ロサリオ ありがとうございました。感じもすごくいいので、これを続けてファンの人にもっと喜んでもらいたいと思っています。  -第1打席、ロサリオ選手の豪快な本塁打から7得点。打線に火を付けましたね  ロサリオ 失投をしっかり狙うことを心掛けていたので、それができてよかったなと思いますし、実際どこまで飛んだか分からなかったんですが、いい感じで打てたのでよかったです。  -2本目は糸井選手の勝ち越し3ランの後、2者連続の本塁打が2打席連発となりました。  ロサリオ 以前もあったと思うんですけど、こうしてまたできたことをすごくうれしく思いますし、こうやって2人で打てば勝てると思うので、それを続けていきたいなと思います。  -後半戦のキーマンとして監督も期待されています。改めて本領発揮とみていいですか  ロサリオ いい感じで打ててるので、これをなんとか続けていきたいですし、それがファンの人、チームのためになると思うのでこれをなんとか続けてチームに貢献したいと思います。  -連敗も5で止まりました。ファンにメッセージを  ロサリオ 今日のミーティングでなんとか連敗を止めようという話をコーチからされてたので、その思いでグラウンドに来ましたし、実際今日勝てましたし、まだまだ試合は残ってます。なにが起こるか分からないので、これからしっかり勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。

◆DeNAは序盤の失点が痛かった。  6月29日・広島戦以来の先発となった左腕石田健大がロサリオに2発、糸井にも1発を食らって3回6失点KO。試合後は「良いときでも失投はあるし、それをどう空振りやファウルにさせるか。その球の精度をより良くしていかないといけない」と反省した。  打線はロペス、ソトの本塁打などで反撃。前日20日にサイクル安打を達成した桑原も12試合連続安打となる右中間適時二塁打を放つなど追い上げたが、2点及ばなかった。  ラミレス監督は試合後、石田について「ロサリオや糸井のような好打者に失投したら打たれてしまう。(前半戦終盤のように)リリーフとして使うオプションも検討する必要がある。リリーフとしては良い投球をしてくれていたし」と話した。

◆阪神糸井嘉男外野手が、1軍復帰戦で右翼スタンドに11号3ランを放った。  「チームに迷惑をかけてしまっていたので貢献したい気持ちでいっぱいでした。いい結果になってくれて良かったです」  同点の3回1死一、二塁。超人が一振りで"ただいま"を告げた。2球目、外角高め直球を捉えると、打球は右翼スタンドに着弾した。  感謝も忘れない。「新井良太(育成コーチ)が何百球も投げてくれていたので、打たないと怒られるなと」と恩返しアーチを描いた。

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手が2打席連発を含む3安打3打点と暴れた。  2回先頭の第1打席でDeNA石田の高めに浮いたフォークを捉え、左翼席上段へ運ぶ5号ソロ。3回、糸井の3ランで勝ち越した直後の打席でも左越えに6号ソロをたたき込んだ。  来日初の1試合2発をマークし、「状態もいいのでやってきたことが結果に出てよかった。この調子を維持していきたい」と力を込めた。1軍に返り咲いた"闘牛"が、いよいよ本領発揮の雰囲気だ。

◆阪神がトンネルを抜けた。2回にロサリオの5号ソロで先制したが、その裏、ロペスに被弾して逆転されていた。意地を見せたのは3回だ。糸井、ロサリオの2者連続アーチなど5連打で一挙5得点。豪快に逆転し、そのまま逃げ切った。今季最長タイだった5連敗で食い止め、今季最多だった借金7を減らした。  金本知憲監督は「勝てない時は選手もつらいし、我々もつらい。いい機会というか、何かをキッカケにきっと乗っていけると思う。今日であればいい」と話した。この日は超攻撃型のオーダーを組んでいた。中堅は守備に不慣れなナバーロを先発起用し、糸井、福留と外野を守った。一塁ロサリオ、三塁陽川を敷く強力打線で臨んだ。指揮官は「いま、チームがそういう状態ですから。狭い球場ですし。今日みたいな打ち合いは想定できた。そういう時こそ守りと言いたいけれど、何しろいま、ウチは点を取れない状態」と説明した。乱打戦の読みは的中し、用兵も生かして白星を拾った。

◆右足腓骨(ひこつ)を骨折し、戦列を離れていた阪神糸井嘉男外野手(36)が、豪快な復活アーチを横浜の空に打ち上げた。1軍昇格したばかりのDeNA13回戦で、3回に勝ち越しの11号3ランを放った。帰ってきた超人が、チームの連敗を5で止め、後半戦初勝利を運んできた。  グッと踏ん張りを利かせて振り切った。何事もなかったかのように、糸井は打球方向を確認しながら走り出した。右翼席に着弾する11号勝ち越し3ラン。1軍復帰戦で超人が豪快に帰還を告げた。  「連敗が止まったのが大きい。チームに迷惑をかけてしまっていたので貢献したい気持ちでいっぱいでした。いい結果になってくれて良かったです」  同点の3回1死一、二塁。「審判に注意されたから。着けたらあかんって...」と、患部を守るために装着していた特注のレガーズを外した。死球や自打球による直撃を避けるための"再発防止"だった。右足は骨折しており、完治まではいっていない。それでも渾身(こんしん)の一振りで虎を後半戦初勝利に導いた。  スパイクも替えた。今季は膝にかかる負担を少しでも軽くできるように「厚底にしてほしい。ちょっとでも軽めで」と足裏にこだわりを見せ、前歯は従来通りの金具だが、かかと部分はポイント(ゴム)のものを使用。だが、この日は歯の全てが金具のスパイク。足への負担よりも、地面をかみしめる感覚を優先して放った1発だった。  金本監督は「いいところでワンパンチの1発。(レガーズは)NPBに申請しないといけないけど、してなかったみたい」と説明。試合中にNPB担当者と連絡がつき、4回裏終了時には「許可下りましたよ」と審判に伝え、4打席目からは再装着できた。待ち遠しかった超人復帰。首位広島の背中は遠いが、虎に希望の火がともった。【真柴健】

◆冷静に阪神能見がマウンドへ向かった。2点リードの8回1死二、三塁で代打梶谷がコールされた場面。セットアッパー桑原が走者を出し、火消し役を託された。一打同点のピンチにも「勝負は勝負。でも1点まではOKだから。そういうことも頭の片隅に」と冷静。フルカウントまで粘られたが、最後はフォークで空振り三振に打ち取った。続く桑原も初球で遊飛。スーパー救援で1点もやらず、ホールドを記録。抵抗するDeNA打線の息の根を止めた。  ピンチをつくった桑原を助けたかった。四球と安打、犠打でピンチをつくった同僚へ「ああいうこともあるでしょうし。クワには去年だいぶ助けてもらっているのでね」と感謝のリリーフ。今季すでに30試合に登板している桑原を傷つけることなく、バトンを守護神ドリスへとつないだ。  昨オフ、能見は桑原へウイニングショットのフォークを伝授した。生き抜いてきた武器を渡しただけではない。意識、感覚まで教わったことに感謝する桑原へ向け「自分の感覚に合わなければ捨ててもいい」とも言った。幾度となく助けてもらった恩返し。助け合う中継ぎ陣の、一丸の勝利だった。【池本泰尚】

◆リリーフで阪神の一時代を築いた藤川が、また金字塔を打ち立てた。4点リードの7回に登板。2点を失うなど本調子ではなかったが、1死二塁で宮崎から外角速球で見逃し三振を奪い、救援登板だけで通算1000奪三振に到達した。人知れず、球団史上初の快挙。さらに2死一塁でロペスを空振り三振に仕留め、上積みした(先発登板を含めると、通算1093奪三振)。  通算224セーブは球団史上最多の好記録だ。新たに節目の数字に達した。往年の「火の玉ストレート」がよみがえりつつある。この日は最速151キロを計測するなど150キロ台を連発。ホップする球筋を描く。金本監督も19日に各球団のセットアッパー、クローザーを見渡して「球児くらいじゃないかな、一番安定しているのは」と信頼感を寄せる。  桑原が本調子ではなく、マテオは2軍調整中。守護神ドリスにつなぐ役回りとして、貴重な右腕が勝負の後半戦をフル稼働する。

◆阪神金本監督の鮮やかなタクトも連敗脱出の要因になった。逆転された直後の3回1死一塁。北條の打席でエンドランを仕掛けると右前に運び、一、三塁の同点機を築いた。直後に打線が5得点。1番糸原から5連打の猛攻を浴びせた。指揮官は「そういう場面がなくて。今まで仕掛けたかったのは、ずっとあった。待っていてもキリがない」と説明した。  攻撃重視の先発オーダーも機能した。中堅は守備に不慣れなナバーロを起用し、外野は糸井、福留の布陣を敷いた。「狭い球場だし、今日みたいな打ち合いは想定できた。そういう時こそ守りと言いたいけれど、何しろいま、ウチは点を取れない状態」。乱打戦を見越した用兵が光った。

◆いよいよ本領発揮だ。5番一塁でフル出場した阪神ウィリン・ロサリオ内野手(29)が、2打席連発を含む3安打3打点の大暴れ。猛打賞は5月18日中日戦以来で、1試合2発は来日初。崖っぷちから1軍に返り咲いた助っ人が、見事な反発力で猛虎打線を勢いづかせた。  2回先頭の第1打席、DeNA石田の高めに抜けたフォークを逃さず、フルスイングで捉えた。大きなフォロースルーが会心の当たりを物語る、推定140メートル弾。「抜けてきたボールをミスショットせずに自分のスイングで捉えることができたね」。1発にとどまらなかった。3回、糸井の3ランの直後、高めに浮いた141キロ直球を、またしても左翼上段にぶち込んだ。  徹底したこだわりが実を結んだ。フリー打撃の打ち始めは必ずスローボールから。しっかりとフォームを確認するためで、打撃投手は「(ロサリオからの)注文ですね。最初の3球は必ず緩い球を投げてくれと」と明かす。2軍調整中もそのルーティンを貫き通し、着実に状態を上向かせた。この日の試合前の打撃練習では2発の場外弾を披露し、豪打の予兆を見せていた。  金本監督は「まだまだ。右投手のスライダー系がどこまでという。フォークとかね。これからまた、攻めも変わってくるかもしれないし」と冷静な見方を崩さないが、それも期待値が高いゆえ。指揮官から後半戦巻き返しのキーマンにも指名されたロサリオは「いい感じで打ててるので、これをなんとか続けていきたいですし、それがファンの人、チームのためになると思うので、これをなんとか続けてチームに貢献したいと思います」と力強く意気込んだ。【吉見元太】

◆DeNAの石田は3本塁打を浴び、3回6失点でKOされた。味方が逆転した直後の三回は復帰戦の糸井に勝ち越し3ランを献上。「1本打たれた時に冷静になることができなかった」と続くロサリオにも速球が高めに浮き、2打席連続となる特大アーチを食らった。  開幕投手を務めたサウスポーは、球宴前に2度のリリーフ登板を経験。救援の準備の大変さを知り、長いイニングを投げると誓っていただけに「負担をかけてしまうリリーフ陣と、野手のみなさんに申し訳ない」と肩を落とした。

◆阪神はDeNAに競り勝ち、連敗を5で止めた。1点を追う三回にこの日、スタメン復帰の4番・糸井嘉男外野手(36)の11号3ラン、ウィリン・ロサリオ内野手(29)の6号ソロなどで5点を奪い逆転。この後、五回にも1点を加え、逃げ切った。  DeNAは石田、阪神は岩貞が先発したハマスタ。阪神は二回、先頭のロサリオが左翼席へ5号ソロを放ち先制した。DeNAはその裏、無死二塁でロペスが17号2ランを放ち、逆転した。  阪神は三回、一死一、三塁の好機を作ると、福留の右前適時打で同点。続くスタメン復帰の糸井が右翼席へ11号3ランを放ち勝ち越し。さらにロサリオが2打席連続となる6号ソロを放ち6-2とした。五回には二死一塁からロサリオが右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、7-2とした。  DeNAは六回、先頭のソトが11号ソロを放ち、1点を返した。七回には無死一塁から桑原の右中間適時二塁打、筒香の右翼線適時打などで2点をかえした。  阪神は7-5で迎えた九回をドリスが無失点で締め、DeNAの追い上げを振り切った。

◆阪神はDeNAに競り勝ち、連敗を5で止めた。1点を追う三回にこの日、スタメン復帰の4番・糸井嘉男外野手(36)の11号3ラン、ウィリン・ロサリオ内野手(29)の6号ソロなどで5点を奪い逆転。この後、五回にも1点を加え、逃げ切った。以下は2本塁打を含む3安打3打点と活躍したロサリオの一問一答。  --2本塁打の活躍  「打撃の感触もいい。これを続けていけるように頑張りたい」  --先制のソロ  「失投をしっかり狙うことを心がけていた。いい感じで打てた」  --2本目のソロ  「糸井と2人で打てれば勝てると思うので、今後も活躍できるようにしたい」  --2本塁打で本領発揮か  「いい感じで打てているので続けていきたい。それがファン、チームのためになるので、自分が打って勝利に貢献したい」  --ファンにメッセージを  「ミーティングでもきょうで連敗を止めようと、その思いで球場にきた。まだ試合はたくさん残っている、何が起こるかわからない。勝利のために全力をつくすだけ」

◆阪神の岩貞は6回3失点と先発の役目を果たし、5月25日以来の4勝目を手にした。六回先頭のソトに一発を浴びて7-3と追い上げられ、1死後に3連打を浴びて満塁を招いたが「自信を持って投げるしかない」と奮起。伊藤を二飛、代打の中川大を低めの変化球で投ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。  「チームも連敗だったので、それを抜けられて良かった」と胸をなで下ろした。自身の勝ち負けを五分に戻したサウスポーは今季、地元熊本で開催されたオールスターに出場するなど、防御率1点台と安定した投球を続けている。

◆まず虎党の皆様に(わかってるだろうが...)あえてご注意申し上げておきます。  冷えたビールや焼酎の水割りというのは最近の異常熱気列島の熱中症対策には逆効果ですぞ。つまり昨夜の6時半頃に思わず「もうじゃんじゃん持ってきて! ロサリオビールのキンキンに冷えたヤツ」「糸井焼酎のロックや!」「あ、ロサリオビールもう一杯追加やでぇ」「おい、みんなでDeNA石田投手に"感謝"の乾杯をしようや!え、一番高いのん、ジャンジャン持ってきてや」というヒートアップ。  が、アルコール摂取は水分補給にならないので、逆効果で極めて危険なのでありますゾ。水と一緒にお酒を飲まなければいけません。  だけどここまで我慢してたんだ。散々じらしやがって...もったいつけて、それでもあきらめずに今夜ねッ今夜は...あらダメなのよ、なんてふられて...また指をくわえて終電でトボトボと...(何の話や。ヘンな想像しないでください)でも今夜はやっと♪窓を開ければ港がみえる...という気分。やっとこんな夜を待っとったんじゃ...グスン。  いささか冷静さを欠きました。やっと阪神は後半戦『開幕』です。糸原が打った。北條がエンドラン決めた。福留がいぶし銀。糸井が3ラン...ロサリオが...連発やぞぉぉぉ!  試合前にトラ番新里公章の電話だ。「岩貞投手には自信と余裕を感じました。それに金本監督が今日もガンガンとノッカー役で気合をいれてました。今夜は熱いデス」  竹村岳は前夜DeNA桑原のサイクル安打について「僕は初めてナマでサイクルを見ました。実は高校の時にヒット、二塁打、三塁打と打ちまして人生唯一の"サイクルに王手"をかけた。そしてあとは本塁打だ! と張り切って打席にはいると監督は僕になんと送りバントのサイン...トホホでした」という。それでも彼は真剣に送りバントを決めた。人生ってのはそういうものなのだ。竹村は21日付2面に北條予告1号の喜びを書いていたが『月間MVP』の候補にノミネートされてるらしい。高校時代の竹村はサイクル目前でチームバッティングで送りバントの運命だったが北條は「思い切って」と前夜に一発。そしてこの夜は三回に石田のリズムを狂わす絶妙のエンドランを決めた。いうならば糸井、ロサの連発のスイッチは北條が入れたのだ。  連夜の北條の活躍はキャップ阿部祐亮も試合前にちゃんと"予告"してきた。「彼はとても喜んでいまして、顔が合うとニコニコと笑顔があふれていた...」  おいおいどいつもこいつも我がトラ番軍団はゲーム前にホットドッグ状態の明るい報告だけを電話してきたのです。こうなるとあまのじゃくの私めは「どうせ今夜も負け...と思って、余計なことを虎ソナに書かれたくないから、歯の浮くようなイイ話だけを電話してきやがったナ」と思っていたが...ごめんな我がトラ番諸君よ、おじさんは素直じゃなかった。ヒガミと誤解が過ぎましたヮ。  聞くとこの日の当番デスクは大澤謙一郎は前夜の休みは「明日(21日)は多分虎は...という気持ちで」久しぶりに奥方と二人だけで夜の散歩に静かな時間を持ったらしい。そしたら打線大爆発だ!  大澤よ、これから毎晩、奥さんと散歩をしてくれんか。

◆阪神ファンの皆さ~ん、本日公開猛虎劇場の『帰ってきたあぶないデカ』みてくれましたかア!?  1メートル88、とデカ!! のヨシオ(糸井)と球団史上最高額3億4000万円の年俸がデカ!! のロサリオのデカコンビが横浜を舞台に秘密組織デナ(DeNA)をぶっ倒す豪快アーチアクションサイコーでした。  ヨシオは6月30日の神宮で死球を受け、本日が現場復帰。その2打席目に派手な一撃の3ラン!!  一方、ロサリオは日本の敵のトリックに翻弄され続け、心を蜂の巣のごとく打ち抜かれたけど、ついに長い療養生活を終え、本日2打席連続の本塁打に適時二塁打の3打点と大爆発!!  帰ってきましたよー!! ヨシオとロサのあぶデカコンビが!! さー、もう誰にも止められないよ、阪神の真夏の大連勝は!!  と...大見え切りたいところだけど、後半はピンチの連続。あぶないデカじゃなくて虎党にはあぶない心臓の医学ドラマになっとったやないか~! 第3戦はあぶなげなく勝ってくれ!!

◆「2番・右翼」で先発のソトが、九回から初めて二塁の守備につき、糸原の二ゴロをさばくなど無難な動きを見せた。ナショナルズ3A時代に二塁で11試合出場するなど経験があり、後半戦から練習を始めていた。「去年もプレーしているし、問題なくできている」とソト。六回に11号ソロを放つなど打撃も好調で、梶谷との併用を見据え、今後二塁で先発する可能性もある。

◆6月29日の広島戦(横浜)以来の先発だった石田が3回6失点KO。三回に糸井に3ラン、ロサリオに2打席連続弾を浴びるなど甘い球をことごとく捉えられた。降板後はベンチで主将の筒香から諭されたという石田は、「次はないくらいの気持ちでやらないといけない」と厳しい表情。ラミレス監督は今後の起用法について「リリーフとして使うオプションを考える可能性はある」と話した。

◆  --糸井の右膝のサポーターは  金本監督 「申請せないけんかったらしい。(球団が)してなかったみたい。きょう(土日でNPBが)休みだから。なかなか連絡がつかなかったみたい」  --あとで監督がいった  「1回注意されたから。それで『つけられない』と。で、NPBの許可待ちということだったから、『許可がおりましたよ』というので、(審判のもとへ)行ったんよ」  --糸井本人からすればサポーターをつける方がいい  「(まだ)怖いんじゃないの?」  --打撃内容をみても安心できた  「もちろん、安心ですよね。ロサリオに関してもね」  --ロサリオの状態も上がってきた  「まだまだ。右のスライダー系がどこまで、というね。フォークとね。また攻めも変わってくるかもしれないし」

◆怒とうの押せ押せムードだったハマスタが、その場内アナウンスで一瞬、たじろいだ。えっ、そんな男がまだ残っていたのか...。  「ピッチャー、桑原に代わりまして能見」  剛腕・球児を打ち込み、セットアッパー桑原を攻め立て、大逆転を夢見たDeNAファンを現実世界に引き戻したのは、猛虎が誇るサウスポーだった。  最悪に近かった登場シーン。2点リードしているとはいえ、一打同点の八回一死二、三塁。代打・梶谷が打席にいた。本来なら八回桑原、九回ドリスの「勝利の方程式」だから、能見に出番はないはず。ところが、この回は満を持して送り込んだ桑原が、倉本に四球、伊藤に左前打でピンチを招いてしまう。  が、スクランブル発進にも動じないのは、百戦錬磨のベテランゆえ。梶谷を133キロワンバウンドのフォークで空振り三振に仕留めると、前夜(20日)のサイクル男・桑原も147キロ直球で遊飛に打ち取る。DeNAに傾きかけた流れを背番号14が完ぺきに止めた。  「1点はあげてもいい場面だったし、打者に集中できました」  そう振り返った投のヒーローは「ああいうこともありますよ」と笑った。桑原の乱調をかばい、こうも付け加えた。  「クワ(桑原)には去年、何度も助けてもらっていますから」  先発・能見が降板した後、安心して桑原の投球を見つめた日々。ようやく恩返しだ。苦しい夏場、調子が上がりきらない救援陣。でも、虎投には能見がいる。セ界のライバルのみなさん、そのことをお忘れなく! (上田雅昭)

◆薄暮の横浜の空に大きなアーチをかけた。白球は虎党で埋まった左翼席上段に吸い込まれていった。しかも2本も。ロサリオが来日初の2打席連発にダメ押しタイムリーで猛打賞&3打点の大暴れ。大砲が深い深い眠りから覚め、勝負を決めた。  「いい感じで打てているのでこれをなんとか続けていきたい。ファンの人に喜んでもらえるように、チームが勝てるようにがんばりたい」  2軍暮らしも経験してのヒーローインタビュー。助っ人の喜びの声にも実感がこもっていた。0-0の二回先頭で石田の高めに浮いた130キロ変化球を「しっかりとヒットすることを心がけていた」と一閃。相手の隙を見逃さずに「実際どこまで飛んだか分からなかった」と自身も驚く飛距離の今季5号ソロで先制した。  直後の二回に岩貞がロペスに逆転2ランを食らったが、糸井の3ランなどで5-2と再逆転して迎えた三回の第2打席は再び石田の高め141キロを捉え、軽々と今季6号を左翼席へ運び去った。  五回二死一塁からは右翼フェンス直撃の適時二塁打も放ち、5月18日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、出場14試合ぶり今季5度目の猛打賞で連敗ストップに大貢献だ。  年俸3億4000万円の鳴り物入りで入団したが変化球への対応に苦しみ6月3日に2軍落ちの屈辱を味わった。酷暑の鳴尾浜、ウエスタンの遠征先で必死に復調のキッカケを探してきた。16日のウエスタン・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)後。福岡・大牟田市内で球団関係者に連れ出されて焼き肉に舌鼓を打った。  雌伏の時を過ごすなか、周囲のサポートがうれしかった。翌17日に急きょ大阪に呼び戻され、緊急昇格。体内に充填させていたエネルギーを横浜で解き放ち、感謝の思いをあらわした。  ロサリオは「ミーティングのときになんとか連敗を止めようとコーチの方から話があった、きょう勝ててよかった。本当にやるしかない。この調子を保って試合に出続けたい」と力を込めた。勝負の夏。これから何度もバットでチームを救ってみせる。 (新里公章)

◆打たぬなら、打たせてみせよう-。最下位転落危機にあった金本監督が、豊臣秀吉ばりのタクトで逆転劇を演出した。  「(石田は)フォーク系があるから、ちょっと(サインを)出しにくいというところだったんだけどな。でも待っていてもキリがないですから」  ハイライトは1点を追う三回だ。一死後に糸原が中前に弾き返す。そして、打席には北條。1ボールからの2球目にヒットエンドランのサインを出した。外角のチェンジアップ。ボール球でも北條はバットを投げ出すように食らいつき、右前に運んだ。  北條は「うまく打てました。次、同じようなサインが出ても打てるようにしたい。思いきってやる中で最低限のチーム打撃もできるようにしたい」と拳を握った。好機は一、三塁と拡大。福留の同点打につなげ、糸井&ロサリオの連弾と一挙5点を奪った。  「今まで仕掛けたかったのは、ずっとあったんだけど...」  チーム打率・242はセ・リーグ最低。「暗黒時代よりも打ってない」とボヤきながらの横浜入りだった。虎将はこの日、グラウンドに足を踏み入れると、誰よりも早くバットを手にティー打撃を開始。スタジアムツアーに訪れたDeNAファンが思わず見入ってしまうほどの迫力だった。そして次は三塁、遊撃にノックの嵐。玉の汗に「気持ちええわ」とタオルでごしごし顔をふき、うまそうに水を飲んだ。打てず、勝てず。がんじがらめになるときこそ、明るく振る舞い、体を動かし、チームを引っ張るしかない。采配でも積極的だった。  「勝てないときは選手もつらいし、われわれも辛いし、ま、いい機会というか。何かをきっかけに乗っていける。きょうであればいいですね」  4日の中日戦(甲子園)以来17日ぶりの白星。最高の薬にしたい。 (阿部祐亮)

◆ドえらい超人や!! 右腓骨骨折で3日に2軍落ちしていた阪神・糸井嘉男外野手(36)が復帰即、決勝3ラン。4番に座り、同点の三回に右中間スタンドへ弾丸ライナーを放ち、チームの連敗を5で止めた。超人の復帰で7月4日以来の白星。打線は3発と上昇ムードで、ここから追い上げるで!!  だから超人だ。虎が誇る大黒柱が、ド派手に帰ってきた。目が覚める強烈なライナーが、ハマスタを切り裂く。1軍に合流した糸井が決勝の11号3ランだ。試合後は真っ先に感謝の思いが口をついた。  「新井良太(2軍育成コーチ)が何100球も投げてくれたから。打たないと怒られる」  2歳年下のコーチに思わず頭を下げた。前日ナイターの甲子園での2軍戦で2ランを放ち、駆けつけた横浜で4番で出陣。場面は1-2の三回、一死から糸原、北條、福留の3連打で同点に追いつき、なお一、二塁だった。先発・石田の142キロ直球を一閃。打球は瞬く間にDeNAファンで真っ青な右中間席に着弾する2日連続の劇弾だ。  一回の打席の直後だった。審判団から呼び止められた。腓骨を骨折した右膝部分を守るため装着していたすねから上の部分の保護サポーターに、審判から"待った"がかかった。装着には事前にNPBへの申請が必要だった。糸井は「注意されたから」と2打席目に外した。その無防備な状態で、1軍では6月21日のオリックス戦(甲子園)以来、1カ月ぶりのアーチとは...。試合中に球団が申請を済ませ、4打席目から再着用できたが、超人伝説に新たな1ページが加わった。  同30日のヤクルト戦(神宮)で死球を受け、右腓骨骨折。3日に登録抹消となるも、わずか18日で1軍に戻ってきた。思案した結果、4番を任せた金本監督は「陽川を楽に打たせてやろうかな...というのもあった」と説明し「いいところでワンパンチで一発いってくれましたわ」と最敬礼した。不在の間、チームは2勝6敗。主砲の存在感を思い知った。だから賛辞を惜しまなかった。  「後半戦開幕から10試合出場できない」というペナルティーを回避するために出場した「マイナビオールスター2018」。手負いの状態でも糸井は、プロ野球選手の役目を胸に刻んでいた。14日の第2戦(熊本)での出来事...。  「糸井さん! 大ファンなんです!」  声の主はアルバイトとして球場にきていた、東海大熊本キャンパスで野球部の小林優輝さん(18)。フェンス際で汗を流していると、声をかけられた。技術的なことやトレーニングのこと。積極的に質問する姿に感心した糸井は「ちょっと待っとけ」。関係者にオールスター仕様のマスコットバットを取ってきてもらい、そのままプレゼントした。「野球、頑張れよ」の一言に優輝さんは大興奮。年に1度の晴れ舞台。超人は忘れられない夢を届けて帰ってきた。  実に4日以来の勝利。「連敗が止まったのは大きかったです。チームに迷惑をかけてしまっていたので、貢献したい気持ちでいっぱいでした」。まだ64試合も残っている。前代未聞のカムバックを遂げた超人が、虎の夏を熱くする。 (竹村岳) ★先月30日死球  糸井は6月30日のヤクルト戦(神宮)の八回、右膝付近に死球を受けて途中交代。7月3日に「右足腓骨の骨折」と発表され、出場登録を抹消された。早期復帰を目指し、辞退した場合、後半戦10試合出場停止の処分を避けるため、球宴に強行出場。13日の第1戦(京セラ)は六回代打で二飛だった。  20日のウエスタン・中日戦(甲子園)に「3番・右翼」で出場し、右中間に2ランを放つなど、3打数2安打2打点。試合後「行くぞ横浜!!」と自らに気合を入れ、後半戦5試合目のこの日1軍復帰した。

◆  佐野 打つべき人が打っての連敗ストップ。大きいですよね。ロサリオは打席で余裕を感じましたし、チェンジアップを打った1本目、ミスショットしなかった2本目。自信になったのでは?  田尾 2発も良かったけれど、3打席目の右への二塁打を褒めたい。配球を読んで、右方向へ狙っての一打。あれができれば、率も上がってくる。  佐野 投手目線でも、あの打球は体が前のめりになっていないと感じるし、警戒しなきゃと思いますよ。  田尾 ただ、4打席目の三振は外のスライダーを追いかけてしまって、以前の悪い時と一緒に見えてしまう。決して万々歳とはいかない。  佐野 全体的に打球が上がってきてます。いい兆し、と信じましょう。  田尾 ロサリオを5番に据えたこの日の打順、僕はベストだと思う。陽川が下降線だから4番を外して正解だし、さらに悪くなれば鳥谷起用でいい。ポジション固定もいいけれど、1人2人は競争で状態のいい方を使うべき。忘れていけないのが、三回の北條の打席で決めたエンドラン。勝因の1つ。機動力を組み入れた攻撃ができれば、得点力もアップしてくる。  佐野 投げる方では能見。100点満点です。八回、追い上げムードのDeNAの攻撃をよく断ち切った。先発時はスライダーの曲がりが大きくなってしまって、捉えられるケースが増えていましたが、リリーフになって、鋭い、空振りが取れる、全盛時のスライダーに戻ってきています。他の中継ぎが疲れ気味なので、貴重な存在です。  田尾 打線が毎日爆発するわけにもいかない。投手全体で頑張ってもらいたい。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
473310.588
(↑0.006)
0
(-)
62406
(+7)
351
(+5)
95
(-)
46
(+1)
0.262
(↑0.001)
4.02
(↑0.04)
2
(-)
巨人
434310.5
(↓0.006)
7
(↓1)
56399
(+5)
357
(+7)
84
(-)
44
(-)
0.26
(-)
3.95
(↓0.04)
3
(-)
DeNA
384320.469
(↓0.006)
9.5
(↓1)
60324
(+5)
360
(+7)
100
(+2)
52
(-)
0.248
(-)
3.98
(↓0.04)
3
(↑1)
ヤクルト
384310.469
(↑0.006)
9.5
(-)
61365
(+7)
395
(+5)
74
(+2)
41
(+1)
0.261
(↑0.001)
4.35
(↓0.01)
5
(-)
阪神
364210.462
(↑0.007)
10
(-)
64298
(+7)
338
(+5)
46
(+3)
44
(-)
0.242
(-)
3.81
(↓0.02)
6
(-)
中日
384710.447
(↓0.005)
11.5
(↓1)
57344
(+5)
399
(+7)
56
(+2)
41
(-)
0.261
(-)
4.46
(↓0.03)