ソフトバンク(★1対4☆)ロッテ =リーグ戦10回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
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福岡
00000 0100 150
勝利投手:酒居 知史(2勝2敗0S)
(セーブ:内 竜也(1勝3敗19S))
敗戦投手:バンデンハーク(5勝6敗0S)
  DAZN
◆ロッテは5回表、中村と角中の連続適時打で2点を先制する。その後は7回に井上の犠飛、8回には平沢の適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・酒居が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、先発・バンデンハークが試合をつくるも、打線が振るわなかった。

◆ソフトバンク-ロッテ戦前に"乱闘騒ぎ"が起きた。  今回の3連戦は「みやざきスペシャルDAYS」として開催されており、この日は宮崎出身のお笑い芸人とろサーモンがゲストとして登場した。セレモニアルピッチを行おうと、とろサーモン久保田がマウンドへ。さあ投球、と思ったところで同じく宮崎出身のテレビ朝日・松尾由美子アナウンサーがサプライズ乱入。久保田の役割を奪い、代わりに投球してしまった。しかもノーバウンドのストライク投球となり、久保田は怒ってマウンド周辺で大暴れ。乱闘寸前の騒ぎとなり、マスコットのハリーホークらに取り押さえられてグラウンドを後にした。  久保田は「練習してきたのに。ドッキリはいいけど、せめて(投球を)ミスれ」と松尾アナをチクリ。この日までに新宿のバッティングセンターにあるストラックアウトで投げ込み。当日もOBで球団職員の新垣渚氏らから指導を受けていた。トルネード投法のサイドスローを磨いて準備してきただけに、消化不良となったようだ。「次の始球式が先なのか、ソフトバンクのCMが先なのか。犬の役で立候補したい」とリベンジ? を誓っていた。

◆ロッテがソフトバンクに連勝し、3位タイに浮上した。先発酒居知史投手(25)が7回5安打1失点、6三振1四球と好投。4月1日以来、3カ月ぶりの今季2勝目(2敗)を挙げた。  打線も相手投手陣の12四死球の乱調に乗じて、中盤以降に4得点。酒居を援護した。  井口監督は「順位は別として、自分たちの野球がしっかりできている。これを継続して最後までやることが大事。次はオリックス戦。初戦(の相手先発)はアルバース。何とか攻略できるようにやりたい」と、今季3敗を喫している左腕打倒へ意気込んだ。

◆ソフトバンクがロッテに連敗し、順位は3位ながら同率でオリックス、ロッテに並ばれる事態となった。  投手陣が12四死球。打線もデスパイネのソロ本塁打による1得点しか奪えず、工藤監督は「去年の王者がこんな姿を見せてはいけない」と話した。  この日は5回無死二塁で走者を進められずに三振した松田を6回の守備から下げる厳しい采配も見せた。工藤監督は「ちょっと、アグレッシブに行ってほしいところがある。出てもらわないといけない選手だし、やってもらわないといけない選手。また守って、打って、走ってというところをしっかりやってもらいたい」と奮起を期待した。

◆ロッテがソフトバンクに連勝し、ソフトバンク、オリックスと3位タイで並んだ。先発酒居知史投手(25)が7回5安打1失点と好投。4月1日以来、3カ月ぶりの2勝目を挙げた。試合後には「プロ野球って本当に厳しいなと感じました。死に物狂いで勝ちを取りにいかないと勝てないことがすごく分かった」と正直な気持ちを打ち明けた。  井口監督が待ちに待った男の完全復調だ。7回、デスパイネに1発を浴び、なおも2死一、二塁。酒居はフォークで福田を空振り三振に仕留めてピンチをしのいだ。「変化球も全部腕を振って投げられた」。この日を象徴する1球だった。  開幕からローテの一角として期待された。だが4月1日に今季初勝利を挙げたものの直球が走らない。同30日に登録抹消され、約1カ月半の2軍調整。その間、大きな決断をした。今季導入したカットボールを封印したのだ。清水投手コーチは「真っすぐが走らないからカットに逃げていた。年とったらいくらでもできるんですよ。カットをなくして真っすぐをしっかり投げる原点に戻った。そこに自分で気づけたのが進歩だと思う」と説明した。  生き返った直球は最速147キロを記録した。井口監督も「今日はずっと球が強かった。先発陣の刺激になるし次回も期待している」とたたえた。酒居の復調でますます勢いに乗りそうだ。【千葉修宏】  ▼パ・リーグは3位にソフトバンク、オリックス、ロッテの3球団が並んだ。各チーム70試合以上を消化し、3位に3球団が並ぶのは、79年7月29日のセ・リーグ以来39年ぶりの珍現象となった。

◆ソフトバンク王会長がホークス監督だったころ、よく言っていた。  「投手はコントロール。打者は選球眼。これが大事なんだよ」。  きわどく投げ込む制球力に対して、しっかりと打席で見極める選球の眼力...。相反する課題を克服できるチームが勝利を手にするのだ、と。  この日のホークスは残念ながら裏目に出た。先発バンデンハークを含め4投手で12四死球。ロッテの残塁11もあって「大敗」とはならなかったものの、星はきっちり落とした。またしても先発投手が勝てない。それどころか、Bクラス転落の危機が目前に迫ってきた。  ロッテとの3連戦を振り返ると、初戦をサヨナラ勝利したものの、連敗。奪首を目指すチームの戦いというよりも、むしろ「下位低迷」阻止の必死の攻防戦のように感じられた。チームの雰囲気は今季最悪だろう。故障者が続出の影響? もうそんなことを言っている場合ではない。現有戦力でどう戦い抜くか。その気概と気迫が感じられないのだ。追走するロッテの方が「チーム一丸」の雰囲気を醸し出していただけに、今後の行方に不安が募る。  ベンチは珍しく6回の守備から松田をベンチに下げた。5回表。2失点につながるロッテ中村の左前タイムリーは、サード松田のグラブの下を抜けた打球だった。その裏の打席で松田は無死二塁の場面で空振り三振。攻守にさえないと判断したのだろう。だが、その後のベンチで松田を気遣うような工藤監督の姿があった。何で代えたのだろう。ケガでも故障でもないのなら、交代指令に気遣いは無用だと思うのだが...。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクがロッテに連敗し、苦境に立たされた。先発酒居らの前に、得点はデスパイネのソロ本塁打1点のみ。投手陣も計12四死球と荒れ、点差以上に完敗の内容だった。順位は3位だが、オリックスとロッテに同率で並ばれた。交流戦での貯金が4つあるものの、パ・リーグ相手に限れば借金1。工藤監督は「去年の王者がこんな姿を見せてはいけない」と厳しい口調で話した。  指揮官も悪い流れを断ち切ろうと、采配に厳しさを見せた。松田を6回守備からベンチに下げた。5回の守備で三遊間への打球がグラブ下を抜け、先制点を献上(記録は左前打)。その裏、無死二塁の打席では走者を進められず空振り三振に倒れていた。工藤監督は「ちょっと、アグレッシブに行ってほしいところがある」と説明。主力に対し、懲罰交代とも取れる措置だった。今季のスタメン試合では最短でベンチに退いた松田は「ユニホームを着ている以上はやっているが、足りないのかなと思う。外れたから次頑張るとかではなく、自分の持っているものを出せるように」と、指揮官の思いを受け止め、表情を引き締めた。  球宴前最後のヤフオクドームで敗れ、明日3日にもBクラス転落の危機に陥った。先発陣にも半月以上白星がついていない。工藤監督は「みんなが気持ちを出して戦わないと。調子がいいとか、自分のバッティングがどうということではなく、チームにとって大事なことを考えてやらないとズルズルいってしまう」とカツを入れ、投打の奮起を促した。【山本大地】

◆ロッテが3位タイに浮上した。五回に中村、角中の連続適時打で2点を先行。七回は犠飛、八回は平沢の適時打で加点した。酒居は7回5安打1失点と好投し2勝目を挙げた。ソフトバンクは投手陣が12四死球と乱れ、得点はソロのみ。

◆ロッテは6安打だったが、12四死球に足も絡めて4点を奪った。井口監督は「いい形で点を取れた。自分たちの野球ができている」と目を細めた。  2点を先制した五回は三塁前へのバント安打で出た荻野が、俊足でプレッシャーをかけた。2ボールにさせてから3球目で二盗に成功し、藤岡裕も四球で好機拡大。続く中村と角中が適時打を放って主導権を握った。角中は「これを続けていきたい」と語った。

◆打撃不振で6月30日は出番がなかったソフトバンクの内川が、先発に復帰し2安打を放った。珍しくクリーンアップを外れて2014年以来となる6番に座り、五回は先頭で左翼線へ二塁打。七回は中前に運んだ。それでも表情は引き締まったままで「しっかりやるだけ」と話した。  工藤監督は、自ら内川に先発復帰を伝えたといい「調子が悪くても出てもらいたいと。4打数無安打でも構わない」と主将への信頼を口にした。
デスパイネ(七回に18号ソロ) 「打ったのはスライダー。なんとか得点したかった」 加治屋(八回に登板し、1失点) 「(反省点は)先頭の四球です」 松田(攻守に精彩を欠き六回の守りで交代) 「外されたから次は頑張ると言うことではない。自分の持っているものをこれまで通り出す」

◆先発の酒居は7回5安打1失点の好投で、4月1日以来の2勝目を手にした。「真っすぐもよかったし、変化球でしっかり腕が振れた」と失点は七回にデスパイネに浴びたソロ本塁打のみ。開幕ローテーションに加わったものの調子が上がらず、4月末には2軍でミニキャンプを敢行。「プロの厳しさを知ったし、迷惑をかけてきた。これから期待に応えたい」と意欲をみせた。

◆投手陣が八回まで毎回の12四死球を与えた。先発のバンデンハークは6回を投げ、被安打4ながら7四死球と荒れた。「制球が定まらず、自分にとって非常にタフな投球になってしまった」と反省だ。七回は二保が一死から2四死球。後を受けたモイネロもいきなり歩かせ、満塁から犠飛を許した。八回は加治屋が先頭四球からピンチを招き、適時打で4点目を献上した。
本塁打による1点に終わった打線にソフトバンク・工藤監督 「チームにとって大事な打撃は何か考えてやらないと、ずるずる行ってしまう。去年の王者がこんな姿を見せてはいけない」 打撃不振で6月30日は欠場、4年ぶりの6番で先発に復帰し2安打のソフトバンク・内川 「しっかりやるだけ」 攻守に精彩を欠き六回の守りで交代したソフトバンク・松田 「外されたから次は頑張るということではない。自分の持っているものをこれまで通り出す」

◆ロッテは1日、ソフトバンク10回戦(ヤフオクドーム)に4-1で勝ち、2連勝を飾った。12四死球を足掛かりに効果的に得点を奪い、昨季苦戦した王者に快勝した。貯金を今季最多タイの「3」とし、ソフトバンク、オリックスに並び、4月19日以来のパ・リーグ3位に浮上。5球団がAクラス(3位以上)になる混戦の中、台風の目になろうとしている。 じわりと浸透する"イズム"が、勝利を引き寄せた。6安打ながら、12四死球に足も絡めて4得点。今季から指揮を執る井口資仁監督(43)は、戦略が結果につながり「塁に出て、いい形でしっかり1点を取りにいけている」と、手応え十分にうなずいた。  就任以来、選手には「四球は安打と同じ」と言い聞かせてきた。この日の相手先発はバンデンハーク。なかなか攻め切れないでいたが、勝機を見出したのは五回だ。  三塁前へのバント安打で出た荻野が、まず俊足でプレッシャーをかけた。2ボールから3球目で二盗に成功し、藤岡裕は四球を選んで好機拡大。中村、角中が適時打を放ち2点を先制した。七回にも死球の藤岡裕が生還し、八回に駄目押しのホームを踏んだのも四球で出た菅野だった。 今季は71試合を終えて274四死球で、昨季の同時期より38増。自身も七回に四球を選んだ中村は「球をしっかり見られている。3人で終わってしまうより、四球を1つ取れば相手もリズムに乗りにくくなる」と話す。  効率よく加点したチームは、昨季7勝18敗と大きく負け越したソフトバンクに連勝し、今季はここまで5勝5敗の五分。3日から、今度は3位に並んだオリックスとの直接対決に臨む。  「順位よりも、自分たちの野球をやること」と井口監督。混とんとするパ・リーグの主役に、一気に躍り出る。 (芳賀宏) 八回に適時打のロッテ・平沢 「最近は固定して使ってもらっているのでありがたいし、やりやすい」 七回一死満塁で大きな右犠飛のロッテ・井上 「意外に伸びたので"入れ!"と思ったけど、ちょっと足りなかった。最低限の仕事はできた」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
413010.577
(↑0.006)
0
(-)
71400
(+8)
339
(+7)
85
(+4)
86
(+1)
0.275
(-)
4.4
(↓0.03)
2
(-)
日ハム
413200.562
(↓0.007)
1
(↓1)
70312
(+3)
283
(+6)
84
(+1)
52
(-)
0.245
(-)
3.6
(↑0.01)
3
(-)
福岡
373400.521
(↓0.008)
4
(↓1)
72301
(+1)
291
(+4)
96
(+1)
44
(-)
0.249
(↓0.001)
3.9
(-)
3
(↑1)
ORIX
373430.521
(↑0.007)
4
(-)
69284
(+6)
279
(+3)
58
(-)
45
(-)
0.24
(-)
3.53
(↑0.01)
3
(↑2)
ロッテ
373400.521
(↑0.007)
4
(-)
72283
(+4)
276
(+1)
36
(-)
74
(+2)
0.259
(-)
3.55
(↑0.04)
6
(-)
楽天
274510.375
(↓0.005)
14.5
(↓1)
70252
(+7)
300
(+8)
65
(+2)
40
(-)
0.241
(-)
3.89
(↓0.06)