123456789
阪神
63004 0002 15151
ヤクルト
10000 0204 783
勝利投手:才木 浩人(2勝2敗0S)
敗戦投手:ハフ(1勝6敗0S)
◆阪神は初回、福留と糸井の連続適時打などで一挙6点を先制する。その後は2回表に熊谷の適時打が飛び出すなど、終わってみれば15安打で15得点を挙げた。投げては、緊急登板の2番手・才木が6回無失点の好投。なお、この試合でヤクルト・山田哲が通算150本塁打を達成した。

◆ヤクルト青木が、頭部死球を受け、退場した。  6点を追う1回無死二塁、カウント1-1からの3球目が、頭部を直撃。青木はその場に倒れ込み、ベンチからスタッフが駆け寄った。  担架で固定され、そのまま退場した。  阪神岩貞は、危険球で退場となった。  青木は土がついたユニホームのまま、患部の右側頭部を冷やしながらしっかりした足取りで球団の車両に乗り込み、クラブハウスに引き揚げた。  青木の代走に送られた雄平が、そのまま2番に入った。

◆阪神ドラフト3位の熊谷敬宥内野手がプロ初打点となる適時打を放った。  「2番遊撃」でスタメン出場。5点リードの2回無死二塁からヤクルト先発ハフのチェンジアップに食らいつき、右前に落とした。「逆方向に意識を置いて開かずに打つ事ができました。(初打点については)打点をあげることでチームの勝利につながると思うのでこれからもいい所で打てるように頑張ります」と広報を通じてコメントした。

◆元巨人のウォーレン・クロマティ氏(64)が、始球式に登場した。  「こんばんは神宮! 久しぶりだね~」とあいさつすると、拍手喝采。現役時代と同じ背番号49のユニホーム姿で投じた1球は、左打席に入った阪神糸原の背中よりも外へ。ヤクルト捕手中村は捕球できず、ボールは転々。それでもクロマティ氏は、笑顔で手を振りながら退場した。  「神宮ダイスキ」と思い出を振り返った。86年10月2日ヤクルト-巨人戦(神宮)で、高野から頭部死球を受けたが、翌3日のヤクルト戦にもベンチ入りし代打満塁本塁打を放った打席は、衝撃的なインパクトを残した。「高野さん。死球あったね。神宮久しぶり」と笑った。  ヤクルトファンの「東京音頭」がお気に入り。現役時代もベンチでリズムに乗っていたことを明かし「ナンバーワン」とうれしそうだった。さらに今年のヤクルトについては「ファイトしている」と満足げ。巨人では、岡本を「アイ ライク ヒム」と評価していた。  メジャーとの違いについて質問されると「(日本は)テンポが遅い。テンポを上げる必要がある」と何度も訴えた。

◆阪神先発岩貞祐太投手が危険球で退場となった。  1回無死一塁からヤクルト2番青木へ投じた3球目が頭部死球となった。球審から退場が宣告された。打者2人、7球で退場。岩貞の危険球退場はプロ初。阪神の危険球退場は今年4月8日中日戦(京セラドーム大阪)の石崎以来。  阪神は2番手才木浩人投手がマウンドに上がった。

◆ヤクルト青木宣親が、頭部死球を受け、退場した。  6点を追う1回無死二塁、カウント1-1からの3球目が、頭部を直撃。青木はその場に倒れ込み、ベンチからスタッフが駆け寄った。  担架で固定され、そのまま退場した。  阪神岩貞は、危険球で退場となった。  青木は土がついたユニホームのまま、患部の右側頭部を冷やしながらしっかりした足取りで球団の車両に乗り込み、クラブハウスに引き揚げた。  青木の代走に送られた雄平が、そのまま2番に入った。  その後青木は、ジャージーに着替え、スタッフとともにタクシーに乗って病院へ向かった。

◆阪神は初回、ヤクルト先発ハフから6点を奪う猛攻。先発全員安打で15点を奪い、大勝した。危険球で退場した岩貞に代わり、急遽マウンドに上がった才木が6回0封で2勝目。ヤクルトは先発ハフが9失点(自責7)と誤算。連勝が5で止まった。  ヤクルト青木が頭部死球を受け、退場した。6点を追う1回無死二塁、カウント1-1からの3球目が、頭部を直撃。青木はその場に倒れ込み、ベンチからスタッフが駆け寄った。担架で固定され、そのまま退場した。阪神岩貞は、危険球で退場となった。

◆阪神才木浩人投手が救い投げだ。危険球で7球で退場となった岩貞の後を受けて登板。  緊急登板ながら6回まで投げて3安打無失点。大量援護に守られて悠々と腕を振った。鋭く落ちる変化球も決まり7奪三振。98球で投げ終えた。

◆阪神が才木浩人投手の好救援と15安打15点の打線の爆発でヤクルトに快勝した。危険球退場となった先発岩貞を緊急救援し、6回無失点の好投で2勝目を挙げた才木の試合後のヒーローインタビューは以下の通り。  -突然巡ってきました今日のマウンド、どんな気持ちでした  才木 とりあえず、1つずつしっかり抑えていけるようにしっかり投げればいいかなと思ってました  -ブルペンでもあんまり投げてなかったですよね、何球くらいでした  才木 10球ちょっとでした。こっちでもしっかり投げられたので、なんとか大丈夫でした  -無死満塁となってバレンティン選手  才木 やっぱり、攻めの姿勢でドンドン攻めていければいいかなと思ってみました  -終わってみれば6回無失点。素晴らしい内容でした  才木 ヒットと要らない四球でピンチを作ってしまった場面があるので、そういうところはしっかり反省して次に生かしていきたいと思います  -緊急登板で結果が出た、得た自信、手応えは  才木 まだ2年目で、いろんなことを経験させてもらっているので、これもひとつの経験として、これからの野球人生に生かしていけたらいいかなと思います  -昨日今日と結果が出ました  才木 任されたところをしっかり投げようと思ってやってきたので、それが結果につながってよかったと思います  -ここを見てくれというところは  才木 マウンドでの攻めの姿勢と、やっぱりまっすぐを見てほしいと思います  -ビジターでのヒーローインタビューは初めてです。いかがですかこの雰囲気  才木 最高です  -最後ひと言  才木 これからも投げさせてもらう機会があれば、しっかり抑えられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

◆阪神糸井嘉男外野手は死球にも余裕の表情だった。1回に右翼線適時二塁打を記録。  8回は先頭で右膝付近に死球を受けて、代走を送られた。状態が心配される中、試合後は「病院やな(笑い)」と冗談めかす余裕があった。

◆阪神ドラフト3位ルーキーの熊谷敬宥内野手は立大時代に主戦場とした神宮で、プロ初打点を記録した。  2番遊撃で先発。2回無死二塁から右打席で右翼線に落とし、プロ初適時打の後は二盗も成功させた。5回1死一、二塁では左打席で一、二塁間を抜き、スイッチヒッター挑戦1年目で初となる左打席安打も。  試合後は「右打席より左の方が多く振ってきた。それが結果につながって良かったです」とホッと胸をなで下ろした。

◆阪神が15安打15得点と打線が機能し、打ち勝った。1回から敵失に乗じて4安打を集中して、打者9人で6点を先制。  2回も攻め手を緩めず、さらに4安打で3得点。序盤2イニングで9点を奪うド迫力でワンサイドゲームに持ち込んだ。この日、特筆すべきは本塁打なしでの大量得点だ。前日29日は3本塁打で9点を挙げていたが、この日は様相が一変。  金本知憲監督も「昨日、ホームランでバンバン取ったけど、今日はホームランなしで15点。まあ球場とかもあるのかなあ、やっぱり(笑い)。うちは甲子園だから。やっぱり力が入ったり、力んだりするのかなあ。今日みたいにホームランなしで15点取れるんだから。そういう、外野の間を抜く気持ちを甲子園でも持って、やってほしいですね」と振り返った。打線は確実に上向いており、7月戦線にはずみをつけた。

◆ヤクルトは序盤に大量失点を許し、今季最多の15失点で敗れた。連勝は5で止まった。  先発したデーブ・ハフ投手が、初回から阪神打線につかまり、味方の失策もからんで2回までに9失点。流れをつかめぬまま4回被安打9で降板し、6敗目となった。「序盤で失点を許して、チームに申し訳なく思っています」と話した。  小川淳司監督は「(ハフは)ストライクを投げれば打たれるという状態になってしまった。歯止めがきかなくなった。1回の6失点だけならまだゲームはなんとかチャンスがあったかもしれないが、2回の3失点が大きかった」と渋い表情だった。

◆ヤクルトの山田哲人内野手が、通算150号本塁打を達成した。  1-13で迎えた7回1死一塁、阪神マテオの3球目の151キロをとらえ、バックスクリーンへ17号2ランを放った。  大差で敗れていたこともあり、花束を渡され、つば九郎から記念ボードを手渡されても笑顔は見えなかった。「感触は良くなかったけど、スイング自体はできていたので、入るかなと思いました」と振り返った。  プロ入り8年目で150号に到達し「続けていけるように、狙いすぎて大振りにならないように、自分のスイングをしていきたい」と話した。

◆ヤクルトの青木宣親外野手が、頭部死球で負傷交代した。  6点を追う1回無死二塁、カウント1-1からの阪神岩貞の3球目が、右側頭部を直撃。青木はその場に倒れ込み、担架で固定されてそのまま退場した。  その後、都内の病院で診察を受け側頭部打撲と診断された。帰路につく際には、しっかりとした足取りだった。  大リーグ・ジャイアンツ時代の15年8月には頭部死球を受け、脳振とうの後遺症に苦しんだ経験もあり、小川淳司監督は「米国でひどい脳振とうをしているので、心配」と話した。

◆ヤクルト山田哲人内野手(25)がプロ8年目、球団最年少での通算150号を達成した。1-13で迎えた7回1死一塁、阪神マテオの151キロをバックスクリーンに運ぶ17号2ラン。球場の雰囲気を一振りで変えたものの大差で負けている状況に、花束と記念ボードを受け取っても笑顔はなし。初回には自身の失策もあり6失点。今季最多15失点で、連勝も5で止まり「自分のミスがからんでいたし、何とか打ちたかった。感触は良くなかったけど、スイング自体はできていたので入るかなと思った」と淡々と話した。  高校時代の1本が、思い出に残っている。01年夏、3年で出場した甲子園。3回戦聖光学院戦で歳内からアーチ。「甲子園で本塁打を打つのが、僕のずっと夢だったから」と振り返る。プロ2年目の12年8月10日巨人戦、内海から1号を放って以来2150日。「今は目の前の打席で打つのが夢というか、大事なことだと思っています」。これからも、歴史を刻み続ける。
 ▼通算150本塁打=山田哲(ヤクルト) 30日の阪神8回戦(神宮)の7回、マテオから今季17号を放って達成。プロ野球168人目。初本塁打は12年8月10日の巨人12回戦(東京ドーム)で内海から。25歳11カ月で達成は史上10番目の年少記録で、ヤクルトでは92年池山の26歳4カ月を抜く最年少150号。

◆スクランブル登板にも、阪神才木浩人投手(19)は動じなかった。先発岩貞がわずか7球で危険球退場。指示を受け、ブルペンでキャッチボールを始めた。10球ほど投げたところでマウンドへ。時間は与えられるが、プロ2年目の若武者にとってはもちろん初めての経験だ。ふ~っと深呼吸して試合再開を迎えると、スイッチが入った。  「本当に緊急だったけど、自分はロングリリーフ。心の準備は出来ていた。1つずつしっかり投げていくという気持ちでした」  1回無死一、二塁で試合再開。6点リードとはいえ、何が起こっても不思議ではない状況。先頭の山田哲に四球を与え無死満塁となったが、ここから本領を発揮した。バレンティンを三ゴロ、畠山を二飛、坂口を遊飛。大ピンチを1点に抑えた。2回からは140キロ台後半の直球と、鋭く落ちるフォークで押した。6回3安打7奪三振で無失点。力投でプロ2勝目を手にした。  窮地に、周囲のサポートも万全だった。香田投手コーチからは抜け気味だったスライダーの修正ポイントの助言を受けた。ベンチでは捕手梅野と何度も会話。攻撃中のキャッチボール前には、福留から「1つずつ確実に抑えていけよ」などと何度も言葉を掛けられた。「緊急登板の時っていうのは、急にエアポケットに入ったりするから」と福留。緊急事態でチーム全体が才木を後押しした。  金本監督も「緊急で、スクランブルをよく耐えたわね」と目を細めた。週明け3日からは9連戦。秋山を欠く状況もあり「そうね。次も先発です」と明言した。大仕事をやってのけた才木は最後「いろんなことを経験させてもらっている。これもひとつの経験として、これからの野球人生に生かしていけたら」と初々しく笑った。【池本泰尚】

◆鬱憤(うっぷん)を晴らす大勝や! 猛虎打線がヤクルト8回戦(神宮)で大爆発し、15安打15得点で勝利を飾った。阪神北條史也内野手(24)が初回に燕を突き放す走者一掃の三塁打を放つなど、4打点の活躍。前日6月29日は虎党にとってすっきりしない判定もあったが、この日は文句なしの快勝だ。この勢いで反攻を加速させるで~。  北條がバットを体に巻き付けた。窮屈になってもいい。内角低め144キロ直球に食らいついた。力を込めた打球は左翼手の頭上を越え、フェンス手前で大きく跳ねた。1回。2点を奪い、なおも1死満塁で三塁打。「三振だけはしないようにと思った。風もあったし、いい形でつながってよかった」。感情を爆発させた。  無理もない。前日6月29日には7回の守備で、タッチを試みたと思われるプレーが、タッチしにいっていないとみなされ、その後に敗戦に直結する失点を喫した。試合後に映像を見返したりもしたが「終わったことはしょうがないので切り替えて」。その分、グラウンドで暴れればいい。2回にも右前適時打を放ち、自己最多となる1試合4打点をマーク。後味の悪い一戦から一夜明け、嫌なムードを振り払った。 大振りせず、コンパクトに切り裂いた。春先は思うような結果が出ず、鳴尾浜でくすぶっていた。何かを変えなければ前に進めないと決断。左足の上げ方を変更した。意識は体の軸がぶれないように動きを小さく。二人三脚で取り組んだ浜中2軍打撃コーチは「今年の最初の方は左足をグワっと上げていたけど、すり足に変えた。上体のブレがなくなって、ボールを引きつけられて見極められている。ミスショットも減って、食らいついていけている」と太鼓判を押した。その結果、ウエスタン・リーグでトップの46四球を選んだ。球筋を見極められることで勝負強さも増して同リーグトップの34打点。満を持して1軍舞台に返り咲き、輝きを増してきた。 終わってみれば15安打15得点の猛攻。金本監督は先発全員安打を記録した野手陣に「今日みたいにホームランなしで15点取れるんだから。外野の間を抜く気持ちを甲子園でも持って、やってほしいですね」と笑顔の注文だ。「凡退しても、次と思ってやっています」と北條。失敗は恐れず、取り返す。悔しさを乗り越えた背番号2が、また大きくなった。【真柴健】

◆阪神の新助っ人ナバーロは好調をキープしている。前日ヤクルト戦で1軍デビューし、代打の初打席でいきなり適時打を記録。  この日も途中出場して7回の1打席目は左腕中沢から一直。9回無死一、二塁では左飛球で相手失策を誘った。一塁守備にも入り、初スタメンも近そうな気配。「2打席とも内容のある打席だったと思うよ」と笑顔で球場を後にした。

◆阪神才木浩人投手(19)がスクランブル登板にも動じずプロ2勝目を挙げた。ヤクルト8回戦(神宮)で先発岩貞がわずか7球で危険球退場。1回無死一、二塁でマウンドに上がり、6回3安打7奪三振で無失点と力投しました。阪神担当・真柴健記者が才木の秘話を紹介します。 ◇   ◇   ◇  スクランブル登板にも冷静だった才木。突然、大舞台に上がることは実践済みだった。  須磨翔風3年秋の文化祭。飛び込み参加でいきなり舞台に上がり込み、漫才を披露した。突然のエース登場。もちろん、場内を大爆笑の渦に包み込んだ。「野球を引退していたので、友達と何かおもしろいことをしようってなって。ネタは一から考えましたよ」。思い切りのいい性格に加えて、したたかな準備能力も兼ね備えていた。  勝負根性、前のめりな姿勢が目を引く。「(高校で)3年連続、学級代表に立候補したことがあります。(挙手は)授業とかもですね」。周囲の友人には「主役になりたいから」と前向きな理由を笑って漏らしたこともある。素直に理由を友人に打ち明けた才木が、神宮の舞台で"主役"になりきった。【阪神担当=真柴健】

◆阪神・岩貞祐太投手(26)が30日、ヤクルト戦(神宮)に先発したが、一回に2番青木への頭部死球で危険球退場となった。  一回、先頭の西浦に左中間へ二塁打を浴び、無死二塁とされた後だった。カウント1-1からの3球目が青木の頭部に直撃。青木はその場に横たわり、担架で運ばれた。岩貞はわずか7球で退場に。代わって、急きょ才木浩人投手(19)が登板した。

◆阪神は二回までに9点を奪い、試合の主導権を握った。一回にヤクルトの先発、ハフを攻め、無死一、三塁とすると福留の中前適時打で先制。続く糸井も右翼線に適時二塁打を放って追加点を奪った。さらに一死満塁として北條が左中間に走者一掃の三塁打を放ち、5点目。梅野の犠飛で6-0とした。  その裏に先発の岩貞がヤクルトの青木に頭部死球を与えてしまい、危険球退場。急きょ登板した才木が一死満塁のピンチを招いたが、1失点にとどめた。  二回にも無死二塁から熊谷、福留の連続適時打で追加点。さらに二死一、二塁から北條の右前適時打で9-1とした。

◆阪神は15安打15得点の大勝を飾った。先発・岩貞の危険球退場から急きょマウンドに上った才木浩人投手(19)が6回3安打無失点の好投で今季2勝目(2敗)を挙げた。  一回にヤクルトの先発、ハフを攻め、無死一、三塁とすると福留の中前適時打で先制。続く糸井も右翼線に適時二塁打を放って追加点を奪った。さらに一死満塁として北條が左中間に走者一掃の三塁打を放ち、5点目。梅野の犠飛で6-0とした。  その裏に岩貞がヤクルトの青木に頭部死球を与え危険球退場。急きょ登板した才木が一死満塁のピンチを招いたが、岩貞が残した走者を返すのみにとどめた。  阪神は二回にも無死二塁から熊谷、福留の連続適時打で追加点。さらに二死一、二塁から北條の右前適時打で9-1とした。  攻撃の手を緩めない阪神は五回にも一死満塁のチャンスを作ると、福留の左翼フェンス直撃の2点二塁打などで4点を入れて13-1とした。  ヤクルトは七回に一死一塁で山田哲がバックスクリーンへ17号2ランを放ち、2点を返したが、阪神は九回にも相手の失策などから2点を追加した。  阪神は緊急登板した才木が6回を無失点。その後、マテオが七回に2失点したものの、八回を高橋聡が無失点。九回には伊藤和が4点を失ったが、逃げ切った。

◆阪神は15安打15得点の大勝を飾った。先発・岩貞の危険球退場から急きょマウンドに上った才木浩人投手(19)が6回3安打無失点の好投で今季2勝目(2敗)を挙げた。  --急きょ登板  「とりあえず1人ずつ抑えていけるように、しっかり投げられればいいと思っていた」  --準備はしていた  「ブルペンでは10球ちょっと。でもマウンドでしっかり投げられた」  --一回無死満塁のピンチ  「攻めの姿勢でどんどん投げていけた」  --6回無失点の好投  「ヒットやいらない四球でピンチを作ったので、そこは反省として次にいかしたい」  --2試合連続で好投  「2年目でいろんなことを経験させてもらっている。きょうも1つの経験として、今後の野球人生にいかせていけたらいい」  --2勝目  「任されたところでしっかりと投げようと思ってやってきた。それが結果につながってよかった」  --アピールポイントは  「攻めの姿勢とまっすぐを見てほしい」  --これからの抱負  「投げさせてもらえる機会があれば、しっかりと抑えたい」

◆ヤクルトの山田哲が七回に通算150本塁打となる17号2ランを放った。プロ8年目、7月16日が26歳の誕生日のスター選手は「達成できてすごくうれしい。まだまだ通過点だが、これからも自分の打撃をできるように日々練習していきたい」と実感を込めた。  1-13のこの回、一死一塁で打席へ入った。マテオの外角速球を捉えると、打球はバックスクリーンに吸い込まれた。  大阪・履正社高からドラフト1位で入団。打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を史上初めて2度達成するなど、球史に名を刻み続ける男がまた一つ勲章を手にした。

◆好調だったヤクルトの青木が一回に頭部に岩貞の投球を受け、交代した。小川監督によると、試合中に東京都内の病院で精密検査を受け、側頭部打撲と診断された。  担架で運ばれてグラウンドを後にした青木はその後は自力で歩く姿も見られ、一度戻った球場から帰路に就く際には「大丈夫」と小さな声で話した。小川監督は「米国でも(頭部死球の経験が)あるし、明日以降は様子を見て(決める)」と心配そうだった。

◆阪神が序盤から畳み掛け、先発野手全員となる15安打15得点。ヤクルト先発ハフの甘い球を逃さず、相手ミスで好機を広げた一回に福留が中前に先制打を放つと、続く糸井は右翼線へ適時二塁打。1死後は北條が左中間に3点三塁打と、この回一挙6点を奪った。  3点を加えた二回には熊谷のプロ初タイムリーも飛び出した。立大時代にプレーした神宮球場で2安打2打点1盗塁と躍動した新人は「いいところは伸ばして悪いところは修正してやりたい。これからもいいところで打てるように頑張りたい」とはにかんだ。
金本監督(才木に) 「緊急で、スクランブルでよく耐えたね。これだけ投げたということは、次は先発です」 阪神・香田投手コーチ(才木に) 「よく頑張ってくれた。いいところをしっかり出してくれた」 福留(先制打を含む3安打4打点) 「チャンスで何とかできて良かった」 岩貞(危険球で退場) 「頭に当ててしまい、青木選手に申し訳ないという気持ち。それだけです」

◆--中継ぎの登板が増えていただけに  金本監督「(才木は)大きいですね。もう1イニングいけたと思うんだけど、点差もあったし、マテオと(高橋)聡文を投げさせたかったし」  --内容もよかった  「五回にちょっと抜け始めたけど、立ち直りを見せてくれた。危ないなというところからのアレ(踏ん張り)がよかったんじゃないかな。成長というか。次は先発ですよ。きょう、これだけ投げたということは」  --打線は15得点  「(狭い)球場というのもあるんかな...ハッハッハッ(笑)。昨日はホームランでバンバンと取ったけど、きょうみたいにホームランなしでも15点取れるんだから。外野の間を抜くというか。そういう気持ちを(広い)甲子園でも持って、やって欲しいですね」

◆ウギャ~いよいよ地球滅亡か!? 前日関東地方の観測史上最速の梅雨明けが発表されたと思ったら、本日あれほどまでに貧打に泣いていた虎打線が先発野手全員安打で15得点の大爆発勝利!! (てか、この4試合で計43得点て...宇宙人襲来すんじゃねーか? 怖わ~)  そんな中、一回、頭部への危険球を受けた青木の状態と、当ててしまった岩貞のハートが心配です...2人とも無事で一日も早くグラウンドで手に汗握る対決を繰り広げてくれることを祈るのだ。  そして、本日一番ピカピカと輝いたのは一回スクランブル登板となった19歳の才木くんでーす!!6回まで緩急を使っての3安打無失点の2勝目はいい仕事だったー!!  人生において経験ほどの財産はないのだ。  このなかなか巡ってこない経験での勝利投手は必ずやこの先32年の現役生活に役立つのだ!! えっ32年? そーよ、中日山本昌の50歳1カ月26日超えを達成してもらうのだ!!

◆死球にヒヤリ。一回無死一、三塁で右翼線へ適時二塁打を放った糸井だが、八回無死では風張の147キロ直球を右膝に受け、そのまま退いた。ベンチ裏ではアイシングを行ったという。試合後は「病院かな」とジョークで振り返ったが、昨春キャンプは右膝関節の故障で別メニュー調整を強いられただけに、心配な箇所。金本監督も「明日、いけそうか?」と心配そうに話しかけていた。

◆神宮の試合は一回の18分で終わった。ハフが31球...糸原から打者9人。アウトになったのは陽川と梅野(犠飛)と岩貞...。キツネにつままれた!? ようなスタートでした。その模様はサンスポは細大漏らさずドヒャッと記事にしてますから、まぁここ数日のサッカーW杯ロシア大会の"寝不足"の分を、みなさまには、ゆっくりと取り戻していただきマス。  それにしても昨夜の神宮は、阪神のもっともリラクゼーション(くつろぐこと)な試合のナンバー1じゃなかったでしょうか? ただ、東京は気温32度。梅雨があけてそりゃあ暑いわけ。ですから神宮の我がトラ番記者たちは、どいつもこいつも異口同音に第一声は「暑いです...」。  わかってらい。俺はクーラーのやや効いた浪花の社にいるんだ。はるか何万光年のイスカンダル星にいるわけじゃない。そしてトラ番たちは神宮で打者の後ろの少し薄暗い部分(記者席)のど真ん中があいにくサンスポの席でいて、五回表で13点という電話番号みたいなことになっちまってからは、キャップ阿部祐亮などは「ここの記者席は最前列はクーラーがあまり効かないんですよ。それで汗がドドーッです。といってテレビに映っているから後ろのエアコンのよく効いた場所に避難? するわけにもいかず...イロイロたいへんなんですョ」とぜいたくな文句を言ってきた。  編集委員上田雅昭は「試合開始が午後5時というフシギな時間やからその中途半端さがどう影響するかや...。まぁ、いつもの空気感で神宮は生暖かったけどなぁ...ヨーいドンでこんな展開になるとは...」という。 こういう場合は何かファンサービスでも考えて「五回以降はリクエスト方式のファンに喜んでいただく別の催しでも...」と今流行のリクエスト方式で考えたらどうか。一回表でケリがついたような試合を"消化"するだけでは、蒸し暑いではないか(なんたる贅沢なことを俺は言ってるのか...)。  実は、1963年のこの6月30日に国鉄の金田正一投手は東京スタジアムでの広島戦で、別所毅彦を抜いて311勝で最多記録(最終的に400勝)をマークした。金田さんといえばロッテの監督時代に筆者が取材で鹿児島キャンプを訪ねると「おお、ちょうどエエ時にきた」と今から打撃投手をするからウオームアップの相手をしてくれ...という。気軽に応じたらなんといきなり金田さんはあの長身から三段に落ちるドロップを投げてきて、ギャッといった記憶がある。そういうファンサービスのいたずらをする人だった。でも常にお客さんを喜ばすことを考えていた。  この63年の8月11日、後楽園の巨人戦で七回に救援登板した阪神村山投手は、カウント2-2からの1球をボールと判定されて「涙の抗議」。国友主審は退場を宣告した。たかが1球、されど1球...この「涙の抗議」は熱血村山の必死さに多くのファンが胸を熱くした。  神宮の試合は思わぬアクシデントもあったが、ほぼ一方的で、ミスも出て、蒸し暑い展開になった。だが、たかが打撃投手に登板するのでも金田正一は真剣に肩をつくり、村山実は1球のボールに号泣した。それを忘れたくない。その向こうにファンの熱い目線があることを...だ。 【続きを読む】

◆右肩のコンディショニング不良で2軍調整していたマテオは昇格即、七回に登板。雄平への死球の後、山田哲にバックスクリーンへ2ランを浴びたが「肩は問題ない。大丈夫」と強調した。同じく左肩のコンディショニング不良から復帰した高橋聡は八回にマウンドへ。1回1安打無失点に抑え「痛みが出なかったのはよかったです」と安心した表情だった。

◆先発した岩貞は、わずか7球で危険球退場となった。一回無死二塁、2番・青木への3球目が頭部へ。「頭に当ててしまい、青木選手に申し訳ないという気持ち。それだけです」と広報を通じてコメントした。阪神選手の退場は4月12日の広島戦(甲子園)でのメッセンジャー(審判への暴言)以来。危険球退場は4月8日の中日戦(京セラ)での石崎以来。
★今季両リーグで7人目  阪神の岩貞祐太投手(26)が30日、ヤクルト8回戦(神宮)で危険球による退場処分を受けた。今季両リーグで7人目。一回無死二塁で青木の頭部に投球を当てた。

◆先発のハフが4回9安打9失点(自責点7)と乱調で6敗目(1勝)を喫した。試合後には2軍での再調整が決まった。制球、球威ともに苦しかった左腕は「序盤で得点を許してしまい、チームに申し訳なく思っている」と反省。代わって寺島が昇格し、1日に先発。山崎も1軍に昇格する予定だ。

◆ヤクルトは30日、阪神8回戦(神宮)に7-15で敗れ、連勝が5で止まった。  この日の阪神戦はスポーツチャンネル「DAZN(ダゾーン)」が冠スポンサーを務めるDAZNデーとして行われ、元巨人のウォーレン・クロマティ氏(64)が始球式を行った。1986年に頭部死球を受けた"因縁の地"だが、無事に始球式を終えると「神宮は大好き」と笑顔。「ヤクルトはいつもファイトしている。バレンティンが安打を打てばよい結果を残せる。青木には大リーグのテンポの早い野球を持ち込んでもらいたい」と要望していた。

◆生涯忘れることのない打球を2本、右前へ運んだ。ドラフト3位・熊谷敬宥内野手(立教大)がうれしいうれしいプロ初打点&左打席初安打。猛爆の中、ルーキー2番打者がキラリ輝いた。  「右打席より、左打席のほうが多く振ってきたので、結果が残せて良かったです」  本人の喜びは、五回一死一、二塁から飛び出した左打席初安打のほうが大きかったのかも。俊足巧打をより生かすため、プロ入り後に挑んだスイッチ。その努力が実った瞬間だった。  今季2度目のスタメンで、一回は送りバントを決めて相手ミス(山田哲の失策)を誘って好機を拡大。二回無死二塁からは右前打でプロ初打点を叩き出した。もちろんマルチ安打も初体験だ。  二塁に回っていた九回は一塁への悪送球が失点に直結したが、金本監督は「しっかりそこは反省して。左打席でヒットが出たというのもよかったんじゃないかな」と評価。今季3つ目の盗塁も決めた俊足の遊撃手は、植田と高いレベルの競争が期待できる。  6月15日からの楽天3連戦。生まれ育った仙台へ"凱旋"を果たした。両親にチケットを用意し、息子がプレーする1軍戦を初めて観戦してもらった。 「喜んでくれました。普通ですよ、普通」  謙遜気味に、でも親孝行が1つできたことが誇らしそうだった。  「楽天戦まで1軍にいられるか、わからないですけれどね」  活躍できない時期は、思わずそんな本音が漏れたこともあった。"凱旋試合"の直前には2軍落ち。それでも、直前に再び、1軍に舞い戻った。試合のベンチには毎日1番乗り。常に声を枯らす。「当たり前です。一番ヘタクソなので」。全然ヘタクソじゃない。貴重な戦力。努力は今、花開こうとしている。 (上田雅昭)

◆どんな状況であろうと、落ち着いて腕を振るだけだった。緊急登板した2年目の才木が、6回を3安打無失点。非常事態を救う98球の熱投で、2勝目を挙げた。  「(アウトを)ひとつずつ。しっかり投げていきたいという気持ちでした。本当に緊急でしたけど、自分はロングリリーフなので。心の準備はできていました」  一回、岩貞が7球で危険球退場となった。まさかの事態に声が掛かったのが19歳右腕。10球ほどで肩をつくり、マウンドに向かった。無死一、二塁から山田哲に四球。動揺を隠せなかったが、無死満塁でバレンティンを迎え、「やっぱり攻める姿勢で。どんどん攻めていこう」-。気合を入れ直すと、三ゴロの間に1点を失っただけでしのぎ、大量失点なら流れが変わる場面で踏ん張った。  この日最速149キロの直球にカーブとフォークが効いた。「抜け気味だった」というスライダーは試合中に香田コーチの助言を受けて修正。奪った三振は7。「真っすぐで空振りやファウルがとれたり、フォークで三振がとれたのは自信になりました」とうなずいた。  19歳の柔軟な吸収力で成長を続ける日々だ。初勝利を挙げた5月27日の巨人戦(甲子園)から、1度の先発登板を経て、今は中継ぎを担う。「真っすぐも変化球も、もっと低めに集めたりコーナーをきっちり突いたりしていかないと抑えられない」。見つかった課題を改善するために、自ら考えて始めたのが、臀部のトレーニングだ。 「ブルペンで直すことも大事かもしれませんが、僕は体そのものから直したい方。下半身をうまく使うために、足りないおしりの筋肉を使えるようにしていこうと」  弱点を分析し、それを直す地道な努力を結果に結びつけた。  金本監督は「緊急で...よく耐えたね、初回1点で。大きい」と感謝。「次は先発ですよ」と、7月3日の中日戦(甲子園)から始まる前半戦最後の9連戦中に、先発させることを明言した。  「2年目でいろいろな経験をさせてもらっている。(今回も)1つの経験としして、生かしていけたらと思います」  勢いあふれる19歳が、虎を上昇気流に乗せていく。 (箭内桃子)

◆何度も何度もスタンドに手を振って、声援に応えていた。夏祭りにはちょっぴり早い、猛虎祭。41歳の福留が屋台骨として支えるからこそ、だ。  「初回のチャンスで何とかとれてよかった。みんながつないで勝てた」  3安打すべて適時打で、6月27日のDeNA戦(横浜)以来、今季2度目の4打点を決めた。  一回無死一、三塁の先制機では左腕・ハフからきれいに中前に弾き返し、二回無死二塁でも再び中前へ。圧巻は五回一死満塁。今度はサブマリン山中の初球シンカーに反応した。打球は左翼フェンスを直撃し、2点二塁打。試合を決定づけた。  「(頭部死球を受けたヤクルトの)青木も心配だけど...。才木もこれだけ頑張ってくれた。自信になると思う」  緊急登板ながら6回無失点でプロ2勝目を挙げた才木には、「1つずつ抑えていけよ」とベンチで声をかけ続けた。降板後にも、笑顔でねぎらう姿もあった。  主将2年目。チームのことを誰よりも考えている。見ている方が爪の垢でも煎じて飲みたいところだが、福留に爪の垢は"ない"。爪を切った後、やすりを使って丁寧に研ぐのが習慣。どんな小さなほころびでも、ときに命取りになる。だからこそ念には念を入れる。20年、プロでうまい飯を食えてきたワケだ。 金本監督は「孝介(福留)の場合は体力との勝負ですから(笑)。年齢が年齢なんで...。しっかり配慮できるところは配慮してやって、万全でできるように」と期待を込めて話した。関東地方は梅雨明け。汗だくになりながら猛暑に耐えるエイトマンが、虎党の心を焦がしている。 (阿部祐亮)
五回に先発野手全員安打となる中前適時打を放った阪神・陽川 「打線が乗っていたので、それに乗っていこうと思った。出遅れていたので打ててよかった。結果を残さないといけない立場なので」

◆ヤクルト・山田哲人内野手(25)が七回一死一塁から中越えに8年目で通算150号となる17号2ランを放った。25歳11カ月での到達は池山隆寛(現楽天2軍監督)の26歳4カ月を抜き、球団史上最年少となった。  「差し込まれたが、スイングはできたのでいくと思った。自分のミスが失点に絡んでいたので、何とか打ちたかった」  マテオが投じた151キロの直球をとらえた打球はバックスクリーンで弾んだ。  記録を持っていた池山氏は入団時の2軍打撃コーチ。大きく育てようと「インコースは引っ張るんや」と何度も言われた。左足を高く上げる打撃フォームも同氏の助言から。「何でも教えてくれる」という恩人を結果で超えた。チームが敗れ、自身も一回に守備の捕球ミスがあったため笑顔はない。「まだまだ通過点」と前を見据えた。

◆ヤクルトは30日、阪神8回戦(神宮)に7-15で敗れ、連勝が5で止まった。青木宣親外野手(36)が一回に頭部死球を受けて途中交代し、今後に不安を残した。  夏模様の神宮が悲鳴に包まれた。一回無死二塁。岩貞が投じた3球目の直球が青木の右側頭部を直撃。その場に倒れ、担架で運び出された。  東京都内の病院で精密検査を受けた結果は右側頭部の打撲だった。「ちょっと今は何も言えない。大丈夫」と青木。米大リーグ、ジャイアンツ時代の2015年8月には頭部死球を受けた影響で離脱が長引いたこともあり、小川監督は「米国でひどい脳振とうをやっているから。心配だよね。明日になってみないと」と慎重に語った。  現状は出場選手登録を抹消しない方向だが、今後の症状次第では脳振とう特例措置で抹消する可能性もある。4月3日の広島戦では川端が頭部死球を受け、4日に特例措置で抹消された。今季頭部死球を受けたのは荒木、川端、中村に次いで4人目と多い。  試合は守備のミスが絡み、今季ワーストの15失点。一夜で借金生活となり、指揮官は「(序盤の失点が)重すぎた。(守備のミスは)するべきことをしなければいけないという表れ」と厳しかった。 (長崎右)

◆悔しい思いをバットに込めた! 必勝の決意を結果で示した!! 阪神は打線が奮起し、ヤクルトに15-7と大勝。前夜の"疑惑の判定"の当事者となった北條史也内野手(23)が一回に走者一掃の三塁打を放つなど、自己最多の1試合4打点をマークした。首位広島とは6・5ゲーム差に。さあ、虎の熱い7月の幕開けだ!! 前夜の後味の悪さを、プレーボールと同時に吹っ飛ばした。一回から神宮の杜を席巻する、一挙6得点! 立役者となった北條は、三塁ベースに滑り込むと、思いを込めて拳を突き上げた。  「三振だけはしないようにと思っていた。風もあったし、いい形でつながってよかったです」  福留、糸井の連続適時打で2点先制した一回。なお一死満塁で打席に立った。カウント1-2からハフの144キロを一閃。左中間に上がった打球は風にあおられ、左翼・バレンティンのグラブを越えた。3点三塁打。梅野の犠飛で生還し、大きな「6」が刻まれた。  一回に6点以上奪うのは2014年7月1日のヤクルト戦(倉敷)での「7」以来、4年ぶり。3点を追加した二回も右前適時打を放ち、1試合4打点も3戦連続マルチ安打も、6年目で初。先発野手全員安打で15得点の打線をけん引した。 9-10で敗れた前日29日。8-8の七回一死二塁の守備で三ゴロを捕球した北條は、三進を狙った藤井にタッチをかいくぐられ、セーフと判定(記録は野選)された。金本監督は藤井が走路から3フィート以上離れていると審判団の協議を要求したが、認められず。飯塚三塁塁審は「タッグ(タッチ)行為はなかった」と説明し、直後に決勝点を奪われた。  「タッチに行きました」-。無念の表情で主張した北條。宿舎でも映像を確認した。納得は出来ない。それでも「終わったことは仕方ない。次です」と前を向いた。  金本監督も「(選手たちは)切り替えはできたと思いますよ。北條? 本人に聞いて」と笑顔でうなずいた。ズルズルと連敗はできない一戦で、「執念」を体現した姿勢が、うれしかった。  悔しさをバネに-。ブレークした16年から一転、昨季は83試合出場。毎年行っていた母校(青森・八戸学院光星高)へのあいさつを、このオフは思いとどまった。 「自分の練習する時間を削っていかないといけなかったから。監督の方に、自分から連絡させてもらって...」  すべての時間を野球につぎ込みたかった。そして、がむしゃらにバットを振り、白球を追った。"お詫び"に母校の後輩には自身のバットやヘルメットを郵送。「けっこう送りました」と照れくさそうに話した。応援してくれる人に、自分自身のために。今年は"やり返す姿"を見せる。  「凡退とかしても、次のプレーと思ってやっています」  開幕1軍は逃したが、6月22日の再昇格から快音を重ね、打率・333。借金を3とし、首位広島との差を6・5に縮めた虎。7月反攻の先頭に、不屈の北條が立つ。 (竹村岳)

◆死球退場に始まり、荒れたムードの試合だったが、決めたのは北條の2本のタイムリーだった。  感心したのは打席での対応。大乱調のハフだったが、実は右打者は打ちにくそうにしていた。スライダー、チェンジアップが効果的で、陽川、俊介らが首を傾げている光景が目立った。  ところが、北條は他の右打者が苦労した変化球に、最初からしっかりタイミングが合っていた。前の打者への投球を見ながら、いい準備ができていた証拠。結果的に一回の三塁打は直球だったが、二回の右前打はチェンジアップを確実に捉えたもの。精神的な成長が、試合の中での落ち着きにつながり、結果が残せるようになっている。  一時期は低調だった打線の流れも良くなってきている。特に1番・糸原。相手の左右に関係なく左中間方向へ強い打球が飛ばせる。出塁率が高く理想的な1番に近づいている。新外国人のナバーロは外の難しい球にもバットがついていく。スタメンで打席に立たせて慣れさせていけば、面白い存在になれる。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
403010.571
(↓0.009)
0
(-)
72351
(+1)
315
(+2)
81
(+1)
40
(+1)
0.261
(↓0.001)
4.18
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
343510.493
(↓0.007)
5.5
(-)
73314
(+7)
338
(+15)
65
(+2)
37
(-)
0.257
(-)
4.35
(↓0.1)
3
(-)
阪神
333610.478
(↑0.007)
6.5
(↑1)
73263
(+15)
289
(+7)
40
(-)
42
(+1)
0.242
(↑0.002)
3.68
(↓0.04)
4
(-)
DeNA
323620.471
(↑0.008)
7
(↑1)
73265
(+2)
289
(+1)
82
(+1)
46
(-)
0.248
(-)
3.72
(↑0.04)
5
(-)
巨人
333810.465
(↑0.008)
7.5
(↑1)
71322
(+5)
293
(+2)
66
(-)
36
(-)
0.263
(-)
3.91
(↑0.03)
6
(-)
中日
324010.444
(↓0.007)
9
(-)
70286
(+2)
341
(+5)
47
(-)
37
(-)
0.259
(↓0.003)
4.48
(↑0.01)