西武(★3対4☆)ソフトバンク =リーグ戦21回戦(2020.10.30)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:東浜 巨(9勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗30S))
敗戦投手:平井 克典(5勝5敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(16号・4回表2ラン)
【西武】中村 剛也(9号・9回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは3回表、中村晃の適時打で先制する。その後は、4回に栗原の2ランが飛び出すと、8回には牧原が犠飛を放ち、リードを広げた。投げては、先発・東浜が8回無失点の快投で今季9勝目。敗れた西武は、9回に中村の2ランなどで1点差に迫るも、反撃は及ばなかった。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(24)が、自らが持つ連続盗塁試合のプロ野球記録を13試合に伸ばし、メジャーの12試合連続盗塁記録も超えた。7回に左前打で出塁し、続く中村晃の打席で盗塁に成功した。 16日楽天戦(ペイペイドーム)から盗塁を積み重ね、前日29日には、福本豊(阪急)のもつ日本記録(11試合)を塗り替えていたが、勢いはとまらずついに、69年にバート・キャンパネリス(アスレチックス)がマークした12試合連続のメジャー記録も更新して「世界一」となった。 月間でも今月26試合で23盗塁で、球団記録を更新中。月間23盗塁以上は、72年8月福本(27個)以来で、歴代4位タイに浮上した。 ▽ソフトバンク周東(13試合連続盗塁マークに)「出塁したら走ろうと思っていました。クイックが早い投手でしたが、思い切っていきました。成功して良かったです。明日(31日)も試合があるので、チャンスがあればチャレンジしていきます」 ▼周東が16日楽天戦から13試合連続盗塁。前日更新したプロ野球記録をさらに伸ばした。メジャー記録は69年バート・キャンパネリス(アスレチックス)の12試合で、13試合はメジャーでも例がない快挙だ。また、今月は26試合で23盗塁。月間23盗塁は、64年8月高木守(中日)67年8月柴田(巨人=24個)72年に3度の福本(阪急=5月23個、6月26個、8月27個)に次ぎ史上4人目(6度目)。

◆ソフトバンクが西武を破って5連勝を飾り、月間21勝目(4敗)をマーク。過去53年9月の巨人、54年8月の中日、02年8月の西武の3チームがマークした日本記録に並んだ。 3回に四球、犠打、内野ゴロ、内野安打で1点を先制。4回には栗原の16号2ランも飛び出して、試合の主導権を握った。 10月は1日から4連勝スタート。引き分けを挟んで3連敗を喫したが、10日のロッテ戦(ペイペイドーム)から怒濤(どとう)の12連勝を飾った。2位ロッテとのゲーム差を広げ24日に黒星を喫したが、再び連勝して3年ぶりの優勝を決めた。工藤監督が「勝負の10月」と位置づけた月に大きな収穫を手にした。昨年までの2年間、V逸の原因でもあったシーズン終盤での失速の反省を生かし、長期的な視野でコンディションを重視した戦いをしてきた成果でもあった。 10月最後の試合となる31日西武戦(メットライフドーム)で勝てば、プロ野球新記録となる。

◆先発投手は西武が平井、ソフトバンクが東浜。ソフトバンクが3回に中村晃の三塁への適時内野安打で先制した。 ソフトバンクは4回に栗原の16号2ランで追加点。西武は平井は5回4安打3失点で降板した。打線は6回まで散発3安打で沈黙。 ソフトバンクが5連勝でプロ野球タイ記録の月間最多の21勝目をマーク。東浜は8回無失点9勝目を挙げた。ソフトバンク森が30セーブ目。西武は2連敗。西武平井は5敗目。

◆西武は終盤の追い上げも及ばず2連敗に沈んだ。 相手先発の東浜を打ち崩せずに8回までは散発3安打無得点。降板後の9回に中村の9号2ランなどで1点差に迫るも、最後は山川が空振り三振に倒れて万事休す。CS圏内の2位ロッテまで1ゲーム差、4位楽天とは0・5ゲーム差。大混戦のCS争いは続く。辻監督は「最後もう1本というところまできて、そういう姿が明日につながっていく」と前を向いた。

◆ソフトバンク東浜巨投手が10月負けなしの月間4勝目を挙げた。今季初の中5日での登板。「ちょっと(肩が)重かったですが、試合を作れる状態だと思っていた。問題なかったです」。5回1死一、二塁のピンチはあったが、三塁を踏ませない投球で8回無失点。今季9勝目をマークし「なんとか長い回を投げられて良かった」と振り返った。10日ロッテ戦の7回から24イニング連続で0封。5度の登板で月間防御率0・48という圧倒的な数字を残している。 工藤監督も「0で抑えたので、100点です」と評価。規定投球回まで残り8回2/3で、防御率も現在2・02とタイトル獲得も視野に入ってきた。それでも東浜自身は「意識しないと言えば嘘になる。でも、あまりそこにとらわれすぎないように。CSもありますし、その先もあるので」と冷静に話した。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(24)が「世界記録」を打ち立てた。7回の第4打席に左前打で出塁すると、あっさり二盗に成功。13試合連続盗塁を決め、1969年にバート・キャンパネリス(アスレチックス)が持つメジャー記録12試合を更新した。昨年の「代走要員」からの大出世。走りだしたら止まらない男の足から目が離せなくなった。勇気を振り絞った。力強く踏み出した周東の足が、加速度を増して二塁に向かった。球場の視線を一身に背負った末、二盗に成功。わずか数秒の出来事にも、スタジアムを最高に盛り上げた。 13試合連続で盗塁を決めた。遠い昔の遠い米国の地で生まれたメジャー記録を抜いた。69年にバート・キャンパネリス(アスレチックス)が打ち立てた12試合連続を抜き去った。「実感はないです」。ビッグな記録更新にも周東は淡々と振り返った。 第4打席だった。「盗塁というより1本打ちたかった」。3打席出塁できなかったことが悔しかった。左前打で出塁すると、あとは「決断」するだけだった。「(西武小川は)クイックが速い投手なので。スタートは良くなかったが、リードは取れていた」。2球スタートを切るタイミングを計り、3球目にスタートして「世界記録」を打ち立てた。 東農大北海道オホーツク時代から「メジャー級」だった。当時の指揮官だった東農大の樋越勉監督(63)は「一塁への駆け抜けタイムが3秒4。当時、マリナーズで活躍していたイチローが3秒6と言われていたから、スカウトも驚いてました」と振り返る。「いろいろと周囲から言われますが、浮かれないようにしたい」。周東はそれでも謙虚さを失わない。 キャンパネリスはメジャーで盗塁王6回。通算649盗塁をマークした。引退後は87年から西武の守備走塁コーチを2年務め、工藤監督も現役時代だった。「マークされながら決めたのはすごいのひとこと。驚く限り」と指揮官も目を丸くした。 「記録を伸ばすことができればうれしいですが、そこはあんまり意識せず試合に臨みたい」。もはや一塁への出塁は「二塁打」を意味する。周東の足だけは誰も止められない。【浦田由紀夫】

◆ソフトバンクがプロ野球史上4度目のタイ記録、月間21勝目を挙げた。 工藤監督は「選手たちが頑張って作った記録。よくやってくれたと思います。優勝してからも、自分たちの野球を貫いてくれた結果」と話した。10日ロッテ戦からは15年ぶりの12連勝。27日にリーグ優勝を決めてからも手を緩めることなく、まだ負けていない。31日も勝てばプロ野球新記録となる。

◆ソフトバンク森唯斗投手が球団日本人初の3年連続30セーブを記録した。 2番手嘉弥真が打たれ、3点差に迫られた9回1死三塁から登板。2死三塁で中村に2ランを浴びたが、最後はスパンジェンバーグを空振り三振に仕留め、リードを守り切った。最多セーブ争いでも西武増田に1差に迫った。

◆ソフトバンクの周東が左前打を放った七回、続く中村晃の3球目で二盗を決め、プロ野球記録となる連続試合盗塁を13に伸ばした。米大リーグ記録は1969年にキャンパネリス(アスレチックス)がマークした12試合連続で、これを上回る数字となり「松田宣さんがすごい言っていたので(大リーグ記録は)知っていた。あまり実感はわかない」と率直に言った。  29日のロッテ戦で、約半世紀前に福本(阪急)が2度マークした11試合連続の記録を塗り替えたばかり。連日にわたり快足を世に知らしめ「伸ばせればうれしいけど、あまり意識しすぎないように」と冷静に言葉をつないだ。

◆ソフトバンクが5連勝。三回に中村晃の適時打で先制、四回に栗原の2ラン、八回に牧原の犠飛で加点した。東浜が8回無失点で自身7連勝の9勝目、森が30セーブ目。西武は九回に中村の2ランなど1点差に迫ったが届かなかった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
69405 0.633
(↑0.003)
優勝
(-)
6506
(+4)
373
(+3)
122
(+1)
97
(+2)
0.250
(-)
2.930
(-)
2
(-)
ロッテ
56542 0.509
(↓0.005)
13.5
(↓1)
8427
(+1)
454
(+2)
84
(-)
80
(-)
0.236
(↓0.001)
3.870
(↑0.02)
3
(-)
西武
54543 0.500
(↓0.005)
14.5
(↓1)
9443
(+3)
500
(+4)
101
(+1)
80
(+1)
0.237
(↓0.001)
4.280
(-)
4
(-)
楽天
53546 0.495
(↑0.004)
15
(-)
7527
(+2)
489
(+1)
110
(-)
63
(-)
0.259
(↓0.001)
4.170
(↑0.03)
5
(-)
日本ハム
50585 0.463
(↓0.004)
18.5
(↓1)
7463
(+2)
499
(+3)
86
(-)
72
(-)
0.248
(↓0.001)
4.010
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
42647 0.396
(↑0.006)
25.5
(-)
7417
(+3)
468
(+2)
84
(-)
87
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.960
(↑0.01)