日本ハム(★2対3☆)オリックス =リーグ戦21回戦(2020.10.30)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
00012000031000
日本ハム
2000000002710
勝利投手:山岡 泰輔(4勝5敗0S)
敗戦投手:マルティネス(2勝7敗1S)
  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆オリックスが連敗を止めた。オリックスは2点を追う4回表、モヤが適時打を放ち、1点差に迫る。続く5回には、佐野と安達の適時打が飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・山岡が9回2失点の好投。今季初完投で4勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆3度目の打点王へ、日本ハム中田翔内野手(31)が初回から2打点を稼いだ。 1死二、三塁の場面で左翼フェンス直撃の先制2点適時打。二塁を狙って走塁死となったが、打点は106に伸ばし、この時点で楽天浅村とは6打点差に広げた。 中田は「少し詰まったけど、先制点につながって良かった。マルちゃん(先発マルティネス)をもっと援護できるように最後まで集中していきます」とコメントした。

◆オリックス安達了一内野手が5回に勝ち越し適時打を放った。 同点に追いついた直後の5回2死二塁。148キロ直球を捉え、二塁手を強襲する適時二塁打となった。「チャンスの場面だったので、積極的に打ちにいきました。しっかりと強い打球を打てましたし、勝ち越しのタイムリーになってくれてよかった」。32歳の中堅プレーヤーが意地を見せた。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、5回の守備から途中交代した。 この日は4番左翼で出場。5回の第3打席で右すね付近に自打球を受け、直後の守備でベンチに下がった。球団発表では大事を取っての交代とされており、アイシングなどで様子を見ている。 吉田正は試合前まで、リーグトップの打率3割5分5厘を残していた。

◆日本ハムは初回、オリックス山岡から中田の2点適時打で先制。先発マルティネスは3回まで1安打無失点と上々の立ち上がり。 オリックスは4回、モヤの適時二塁打で1点。5回は佐野の適時打と安達の適時二塁打で2点を加え、逆転に成功した。 オリックス山岡が今季初完投勝利で4勝目。チームの連敗を4で止めた。日本ハムは連勝が3で止まり、シーズン負け越しが決定。マルティネスは7敗目。

◆オリックス山岡泰輔投手が、今季初完投で4勝目を挙げた。今季最多128球を投げ、9回7安打2失点。9回は中嶋監督代行に「行きたいです」と直訴した。 「(今季)最後は完投したいなとずっと思ってた。昨日(阪神の)西さんの完投も見て、勝って終わりたかった。でも、それ以上に来年のこと考えたら投げとくべきだなと思ったんで」。左脇腹痛に泣いたエースは、来季にも目を向けていた。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手が今季の札幌ドーム最終登板で粘投した。 2-2の5回1死一塁、味方守備の乱れで二塁に走者を背負うと、2死から勝ち越しを許した。7回9安打3失点(自責2)で7敗目。札幌ドーム最終戦の11月1日オリックス戦後、米国に帰国予定で「本当は勝ちたかった。勝てなくて残念ですけど、内容は満足」と受け止めた。

◆日本ハム宮西尚生投手(35)がオリックス21回戦(札幌ドーム)で、プロ入りした08年から13年連続となる50試合以上登板を達成した。1点を追う9回に登板し、自身が持つパ・リーグ記録を更新。コロナ禍でシーズン120試合となった今季だったが、113試合目で節目に到達した。チームは逆転負けで、2年連続のシーズン負け越しが決まった。9回のマウンドに宮西が上がると、本拠地に詰めかけたファンから大きな拍手が起こった。この登板が意味するものを、みんなが分かっていた。今季50試合目の登板。「良かったなと思う。簡単ではなかった」。ルーキーイヤーから続けてきた、本人いわく「最低限」の登板数をクリア。これで13年連続となり、プロ野球記録を持つ元中日岩瀬の15年(99~13年)に、あと2年に迫った。 メモリアル登板も、らしさ全開だった。先頭打者に四球を与え、走者を背負うと慎重に、たっぷりと時間もかけながら、後続の打者1人1人を打ち取っていった。2死一塁の場面で清水が捕逸。三塁まで走者を進められても「ホームを踏ませなきゃ、いいんでしょ」。最後は外角低めの直球で代打頓宮を見逃し三振。最後まで、チームに勝機をつないだ。 コロナ禍で通常の143試合から23試合減の120試合となったシーズン。開幕直後は左肘のコンディションは万全ではなく、本来ならシーズン約60試合ペースで到達する「50試合」という数字は「半分くらい、諦めていた」という。過去に60試合超えは4度あるが、6年前の14年が最後。「あのころは若かったからね」と、35歳となった自身の肉体とも折り合いを付けながらノルマを達成した。 今季は慣れないクローザーも務めている。栗山監督とも話し合い、若手のために一肌脱いだ。「後輩がつぶれてはいけないし、つぶしてもいけない」。プレッシャーのかかる役目を引き受け、全うできたのも700試合以上の登板実績による経験値があるから。来季は「自分が(守護神を)やっていてはダメ」と後輩投手には愛のある叱咤(しった)激励も送った。 栗山監督も試合後に「ありがとう」と感謝を伝えた。「肘の状況があまり良くない中で、今年はあらためて、ちょっとすごいな。すごかった。あらためて、俺が(宮西をすごいと)思っていることを、全ての人に理解してもらえたシーズン」と絶賛した、岩瀬に次ぐ史上2人目となる13度目の50試合登板。宮西は岩瀬の背中は「はるかに遠い」と言いながら、「まだまだ、いけるわ」。確信を持って、言った。【木下大輔】

◆オリックス山岡泰輔投手(25)が、9回128球の粘投で、今季初完投を飾った。 「(9回は2死一、二塁のピンチを迎えたが)こういう試合で勝たないといけないって、ずっと、何年も思っていたので、ちょっと成長したかなと思います。来年につながるようなピッチングになったかなと思います」 今季はケガに苦しんだ。開幕直後の6月26日ロッテ戦(ZOZOマリン)で3球を投じて緊急降板。左脇腹を痛めて離脱した。今でも本来の投球フォームには戻っておらず「やっぱり真っすぐがある程度戻らないと、コース(狙い)になって球数も多くなっちゃう。そこを今日うまく(伏見)寅威さんがいろんなボールを使ってくれて、バラバラにしてくれたので、そこが良かったのかなと思います」と感謝した。 中嶋監督代行は「(9回は)『行きたい』ということだったので。球数的に止めてもよかったですけど。まあ、行きたいでしょうね(笑い)。あんまり次のことを考えずに。シーズン最初だったら行ってないでしょうけど」と意地を見せたエースの投球を褒めた。

◆日本ハムは逆転負けで50勝58敗5分けとなり、7試合を残してシーズン負け越しが決まった。2年連続で負け越すのは、北海道へ移転した04年以降では初めてとなった。 最後まで勝利のチャンスはあったが、及ばなかった。1点を追う9回は2死から四球、内野安打で好機を拡大。オリックス山岡を追い詰めたが、最後の打者となった野村に、あと1本が出なかった。守備では同点とされた5回の挟殺プレーで清宮が走者にタッチが届かず、送球を受けた平沼も落球(記録は平沼の失策)。ピンチが拡大し、決勝点を奪われた。若手にとっては、悔しさが残る敗戦となった。 栗山英樹監督は「できることがもっともっとあるのであれば、次に何倍にもしてプラスにできるか。それを、こっちは望んでいる」と話した。CS進出は限りなく難しい状況だが、来季へつなげる試合を最後まで続けなければいけない。タイトルを争う中田や近藤、西川だけでなく、出場機会を与えられる若手にとって消化試合はない。来季以降のレギュラー奪取へ向けた足がかりをつかむ、必死な姿を求めた。

◆日本ハム野村佑希内野手が復帰後、初スタメンも4打数無安打だった。7番三塁でフル出場。1点を追う9回2死一、二塁のチャンスで、フルカウントまで粘ったが二飛に倒れた。 「最後も、しっかり球は見えていたので(状態は)徐々に上がってきている」と手応え。「残り少ないので、自分の結果より自分のやろうとしていることを出して、無駄な打席がないようにしたい」と見据えた。

◆日本ハム・谷内亮太内野手(29)の夫人が、10月27日に石川県内の病院で第2子(次女)を出産した。母子ともに健康。球団が発表した。  谷内は「まずこの大変な状況の中、頑張ってくれた妻と元気に生まれてきてくれた子供に感謝したいです。少しでも多く活躍している姿を家族に見せられるように、より一層頑張っていきます」と話した。  谷内は2013年ドラフト6位でヤクルトに入団して6年在籍。19年から日本ハムでプレーしている。今季は47試合に出場して打率250、0本塁打、2打点。主に守備固めでの出場だが、9月24日の西武18回戦(メットライフ)で、九回に右前打で出塁。日本ハムにとって、5年ぶりの1試合20安打を決めるヒットを放った。

◆10月27日に今季限りでの現役引退を発表した日本ハム・浦野博司投手(31)が、31日のオリックス22回戦(札幌ドーム)に登板予定で"引退試合"を行う。試合前は球団事務所で引退会見。球団は試合後、花束贈呈などの引退セレモニーを実施する。  浦野は社会人野球のセガサミーから、2014年ドラフト2位で日本ハムに入団して7年在籍。主に中継ぎとして、18年にシーズン自己最多の36試合に登板した。今季は2月22日に行われたオープン戦の巨人戦(名護)と、イースタン・リーグ20試合に登板。1軍戦は未登板だった。

◆右手小指骨折が完治し、29日に出場選手登録された日本ハム・野村佑希内野手(20)が「7番・三塁」で先発出場する。野村のスタメンは、右手小指を骨折した7月7日のオリックス1回戦(京セラドーム)以来。  野村は29日に代打で復帰出場。3-3の延長十回無死で打席に立ち、空振り三振に倒れた。  登板後に米国へ帰国する先発のニック・マルティネス投手(30)は、今季最後の試合となる。来日3年目の今季は、試合前の時点で16試合に登板して2勝6敗、防御率4・83。「とにかくストライク先行でいくということだけは、心がけてやっていきたい」とカウントを有利にした投球で3勝目を目指す。

◆日本ハム・中田翔外野手(31)が一回1死二、三塁から左翼フェンス直撃の2点打を放ち、リーグトップの打点を106に伸ばし、2位の楽天・浅村(100打点)に6点差をつけた。  中田は「4番・DH」でスタメン。オリックス先発の山岡から3試合ぶりの打点を挙げた。一塁を回って力走したが、二塁でタッチアウトになった。

◆日本ハムがオリックスに2-3で逆転負けし、3連勝でストップした。  一回1死二、三塁で中田が左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、2点を先制した。だが、先発のマルティネスが2-1の五回1死三塁で佐野に中前適時打を浴び、同点に追いつかれた。なおも2死二塁から、安達の中前適時二塁打で逆転された。  九回からマウンドに上がった宮西が、今季50試合目の登板。日本ハム入団1年目の2008年から、13年連続50試合以上登板を果たした。

◆オリックスが逆転勝ちで連敗を4で止めた。1-2の五回に佐野の適時打で追い付き、安達の適時二塁打で勝ち越した。山岡が2失点で今季初完投して4勝目。日本ハムは連勝が3でストップし、今季の負け越しが決まった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
69405 0.633
(↑0.003)
優勝
(-)
6506
(+4)
373
(+3)
122
(+1)
97
(+2)
0.250
(-)
2.930
(-)
2
(-)
ロッテ
56542 0.509
(↓0.005)
13.5
(↓1)
8427
(+1)
454
(+2)
84
(-)
80
(-)
0.236
(↓0.001)
3.870
(↑0.02)
3
(-)
西武
54543 0.500
(↓0.005)
14.5
(↓1)
9443
(+3)
500
(+4)
101
(+1)
80
(+1)
0.237
(↓0.001)
4.280
(-)
4
(-)
楽天
53546 0.495
(↑0.004)
15
(-)
7527
(+2)
489
(+1)
110
(-)
63
(-)
0.259
(↓0.001)
4.170
(↑0.03)
5
(-)
日本ハム
50585 0.463
(↓0.004)
18.5
(↓1)
7463
(+2)
499
(+3)
86
(-)
72
(-)
0.248
(↓0.001)
4.010
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
42647 0.396
(↑0.006)
25.5
(-)
7417
(+3)
468
(+2)
84
(-)
87
(+1)
0.248
(↑0.001
3.960
(↑0.01)