ソフトバンク(☆5対1★)ロッテ =リーグ戦17回戦(2020.10.10)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
03100010X5902
勝利投手:東浜 巨(7勝1敗0S)
敗戦投手:中村 稔弥(2勝5敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(14号・2回裏2ラン),グラシアル(9号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは2回裏、松田宣の適時打と栗原の2ランで3点を先制する。続く3回には、柳田の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・東浜が8回1失点の快投で今季7勝目。敗れたロッテは、先発・中村稔が試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆ソフトバンクは2回、松田宣の適時二塁打と栗原の14号2ランで3点を先制。3回にも1点を追加した。ロッテは3回まで無得点。 ロッテはようやく6回に反撃。1死二塁から藤原が左翼線へ適時打を放ち1点を返した。ソフトバンクは4回以降は無得点。 ソフトバンクは7回にグラシアルの9号ソロでダメ押し、勝負を決めた。ロッテと1ゲーム差とした。先発東浜は7勝目を挙げた。ロッテ中村稔は5敗目。

◆首位ソフトバンクと1厘差に迫った2位ロッテのパ・リーグ首位攻防戦。ソフトバンク先発東浜がロッテ打線を8回1失点に抑え7勝目を挙げた。

◆ソフトバンク東浜巨投手(30)が2位ロッテを相手に8回1失点の好投を見せ、今季7勝目を挙げた。チームの連敗を3で止め、対ロッテのペイペイドーム連敗も6でストップさせた。今季チームで5勝のうち、東浜先発の試合で3勝。「カモメキラー」がV争いのキーマンになりそうだ。東浜は顔中びっしょりにかいた汗を飛ばしながらほえた。8回2死一塁で西巻から空振り三振。8回1失点で堂々のカモメ斬りだ。自身はここ5度の登板で連続白星を挙げ、チームトップタイの7勝目をマーク。0ゲーム差、勝率1厘差で、負ければ首位陥落の一戦を制し「負けられない試合だなと思ってマウンドに立っていた。今年は優勝したいと特に強い思いを持って臨んでいるシーズン。勝てて良かった」とさわやかに笑った。ペイペイドームで6連敗中だったロッテにやり返した。再び1ゲーム差を付け、このカード中に首位を奪われることはなくなった。投手陣はロッテ戦で1試合平均6個以上の四死球を出し苦戦していたが、この日は3四球。ストライク先行でポンポンと攻めて5回2死までは無安打と、苦手攻略のお手本になるような投球だった。 ロッテとの今季対戦成績はこれで5勝11敗1分け。5勝のうち、好投しながら勝ち星が付かなかった開幕戦を含め3試合が東浜の先発試合だ。「後半戦は大事なところでよく回ってくる。相手がどこだろうといい緊張感を持って投げられている。いい意味で楽しみながら臨めているのかなと思います」。昨年からチームが苦戦している相手にも動じることなく向かっている。 右腕のカモメキラーぶりに工藤監督も「プレッシャーはあったと思いますが、落ち着いているように見えた。よく投げてくれた」。ロッテとはまだ2度の3連戦が控えており「投球の内容を見ると、うちのスタッフの中で一番すばらしい。しっかり考えていきたい」とローテを再編して直接対決にぶつけていく可能性も示唆した。まだまだ行方の見えない激しいV争い。東浜が天敵退治のキーマンになる。【山本大地】

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が14号2ランを含む2安打2打点と気を吐いた。 2回、松田宣の先制二塁打の直後。ロッテ先発中村稔の初球、145キロ直球を右中間テラス席に運び去った。「流れに乗ろうと必死に打ちにいきました。入るとは思わなかったのでビックリしました」。5試合ぶりの1発で必勝の流れをたぐり寄せた。 東浜とともにお立ち台に呼ばれた若きスラッガーは「首位争いの中で負けられない戦いが続きますので、頑張っていきたい」と力を込めた。

◆ロッテは土曜日の投手起用が難しくなりそうだ。この日は中村稔が2回3失点で降板。 「本当に悔しいですし、チームに申し訳ない」と肩を落とした。もともと打者2巡目からは、右腕古谷が救援するプランだった。療養中の岩下が復帰するまでは、2人に佐々木千を加えた3人が準備することになりそう。井口監督はさらに「なんとか土曜日を回すことになると思います」と見通しを話した。

◆ロッテがソフトバンクの壁にはね返された。勝てば逆転で単独首位に立つ大事な一戦で、打線がソフトバンク東浜に8回3安打と沈黙した。井口監督も「中軸がもう少し打たないと」と苦笑い。2~5番が東浜との対戦で、打球を1本も外野に飛ばせなかった。 それでも、敗戦の中で希望も生まれた。9番遊撃で2試合連続安打をマークした西巻賢二内野手(21)だ。6回1死、左翼線二塁打を放ち、1番藤原の適時打で生還した。4点リードされた8回2死一塁でも、代打は出されない。「そのへんは彼に任せているので。この期間、出てもらわなくちゃいけない選手」。三振に終わったが、期待の高さを示す起用だった。 仙台育英出身。少年時代から高いレベルでもまれ、大一番でも落ち着きがある。制球に苦しむプロ初登板の古谷に、いち早く声掛けへ動いたのも西巻。身長167センチと小柄ながら、藤岡らが新型コロナウイルス感染症の療養に入ったことでの遊撃の穴を、物おじせずに埋めようとしている。 3戦連続安打の藤原も1番の座をつかみかける。若手の必死さに中軸が応えたい。1勝1敗の首位攻防3戦目は、技巧派和田との対決。中村奨に井上。カード勝ち越しは、その活躍にかかってくる。【金子真仁】

◆ロッテ古谷拓郎投手(20)が首位攻防の緊迫下で、プロ初登板を終えた。 先発中村稔が2回3失点で降板し、3回から2番手でマウンドへ。先発予定だった8日のオリックス戦(ZOZOマリン)が雨天中止となり、リリーフ待機でベンチ入りしていた。「行くぞと言われてからはあっという間で、緊張する間もありませんでした」と振り返る。 1番周東にいきなり150キロを2球続け、右飛で1死。2番中村晃には152キロをマークしたが、四球で歩かせた。3番柳田はカーブも交えながら2-2と追い込むも、逃げる球を技ありの適時打にされ、1点を失った。4番グラシアル、5番川島は直球で連続空振り三振に切った。セットポジションでも球に力があった。4回は3連続四球と自滅するも、何とか無失点に。5回もゼロで切り抜け、3回3安打1失点、三振は5つ奪った。要した球数は71球と多かった。「課題もたくさん見つかりましたが、なんとか粘れたかなと思います。まずは初めて1軍で投げることができて良かったです」と振り返った。 地元千葉の習志野高から18年ドラフト6位で入団し、2年目を過ごしている。今季は初対外試合(2月8日、台湾楽天戦)や、本来の1軍開幕戦(3月20日のソフトバンク戦=練習試合に)など節目の試合で先発。将来の先発投手候補として、球団の期待も大きい。 7月末以降は腰の痛みで2軍でも登板がなかったが、コロナ禍の影響でシーズン終盤な大事な時期にデビューが巡ってきた。井口監督は「走者を出しながら、なんとか1点で抑えたので、いいデビューだったんじゃないかと思います」と若者のスタートに温かい言葉を送っていた。【金子真仁】

◆ロッテがソフトバンクの壁にはね返された。勝てば逆転で単独首位に立つ大事な一戦で、打線がソフトバンク東浜に8回3安打と沈黙した。井口監督も「中軸がもう少し打たないと」と苦笑い。2~5番が東浜との対戦で、打球を1本も外野に飛ばせなかった。 それでも、敗戦の中で希望も生まれた。9番遊撃で2試合連続安打をマークした西巻賢二内野手(21)だ。6回1死、左翼線二塁打を放ち、1番藤原の適時打で生還した。4点リードされた8回2死一塁でも、代打は出されない。「そのへんは彼に任せているので。この期間、出てもらわなくちゃいけない選手」。三振に終わったが、期待の高さを示す起用だった。 仙台育英出身。少年時代から高いレベルでもまれ、大一番でも落ち着きがある。制球に苦しむプロ初登板の古谷に、いち早く声掛けへ動いたのも西巻。身長167センチと小柄ながら、藤岡らが新型コロナウイルス感染症の療養に入ったことでの遊撃の穴を、物おじせずに埋めようとしている。 3戦連続安打の藤原も1番の座をつかみかける。若手の必死さに中軸が応えたい。1勝1敗の首位攻防3戦目は、技巧派和田との対決。中村奨に井上。カード勝ち越しは、その活躍にかかってくる。【金子真仁】

◆ソフトバンク・グラシアルが貴重なダメ押し弾を放った。3点差の7回裏2死走者なしから佐々木千のフォークボールをバックスクリーン左に突き刺した。「久々のホームランで素直にうれしいね。いい追加点になってくれた」。 9月24日のオリックス戦(ペイペイドーム)以来の9号ソロ。ベンチに戻ると高谷を相手にお決まりの「ボクシングポーズ」を決め笑顔。

◆昭和生まれにとって「10月10日」といえば「体育の日」というのがどうしてもなじみ深い。今は「スポーツの日」となって、さらに今年は東京オリンピック(五輪)の開催予定だったこともあって7月にスポーツの日は"引っ越し"していた。 「体育の日」制定は56年前に行われた東京五輪の開幕日が10月10日だったことにちなむ。当時のプロ野球は南海(現ソフトバンク)がパ・リーグを制覇。セ・リーグは阪神が優勝し、日本シリーズは「御堂筋シリーズ」とも言われた。第7戦までもつれ込み南海が4勝3敗で日本一に輝いている。巨人の主砲だったソフトバンク王球団会長はV逸の悔しさを胸に秘めつつシリーズではテレビのゲスト解説として熱戦を見守った。「東京五輪があったのでシリーズの開幕も早かった。あの時は大阪での試合だったから。シリーズが終わってからオリンピックを楽しんだよ」。懐かしそうに半世紀以上前の出来事を振り返っていたが、翌年から巨人はV9へ快走した。 ロッテとの首位攻防第2ラウンドはホークスが取った。東浜の好投に2本の効果的なアーチも出た。やはり先発の好投と、本塁打はこのチームの必勝条件のようだ。4回以降の得点はグラシアルの1発だけという寂しさも残ったが、まずは負けないこと。選手の調子もさることながら、終幕に向けてはベンチ采配が大きなカギを握る。昨年のこの時期はすでにクライマックス・シリーズに突入。楽天を●○○で下し、王者西武に4連勝。さらにシリーズでも巨人に4連勝。10連勝で令和元年を締めくくった。短期戦では「鬼采配」を見せた工藤監督だが、もうその時期に来ている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆工藤公康監督(57)が試合前に取材に対応。2位・ロッテとの第2ラウンドに向けて「選手も重圧もかかると思いますけど。それはどこも一緒なので。しっかりといい戦い方をホークスはしないといけない。僕らは勝たないといけないチームなので」と闘志を燃やした。  前日9日は4安打1得点。一回に失策や3四死球などで与えた失点が最後まで響いた。勝率は1厘差となり、ゲーム差はなし。残り24試合、ラストスパートに向けて「マラソンでいえば30キロを過ぎた。ここで耐えられた人が最後のゴールを切れると思うので」。引き分けを挟んで3連敗中の現状を「とにかく我慢をすること」と表現して選手を鼓舞した。  先発はロッテ戦防御率2・81の東浜。「四球を出さないで勝負ができている。その中で結果が出ているのが一番」と背中を押した。総力戦で第2ラウンドを制するつもりだ。

◆ソフトバンク・和田毅投手(39)が11日のロッテ戦での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整。首位攻防戦でのマウンドに「時期が時期で、相手が相手。高ぶるものが出てこないとおかしいと思いますし、向かっていく気持ちだけは忘れずに」と意気込んだ。  ロッテ戦は今季2度目。開幕2戦目だった6月20日以来で、6回1/3を投げて1失点だった。「メンバーが今回のコロナの件で入れ替わっていますけど、中軸は変わっていない。彼らの前に走者を出さないようにすることが一番大事」と警戒した。  プロ18年目のベテランは、自らの腕で何度も優勝をつかみとってきた。終盤戦での登板に「こういう場面で投げさせてもらえることはありがたいこと。意気に感じて、チームが勝てるように」と必勝を誓った。結果だけを求めて、スコアボードに「0」を並べる。

◆ソフトバンクが二回に3点を先制した。1点を先制し、なお1死二塁のチャンスで栗原陵矢捕手(24)が右中間テラスに14号2ランを突き刺した。  「集中して打席に入りました。先制した後のチャンスだったので、積極的に打ちにいきました。いい追加点になったと思います」  1死から川島が左前打。続く松田宣が三塁線を破る適時二塁打で先制し、栗原だ。初球の145キロ直球にすっとバットを出すと、白球はどよめきとともにテラス席に着弾した。4日の日本ハム戦(ペイペイドーム)以来のアーチだ。  試合前の時点で栗原はロッテ戦で打率・228。13安打はパ5球団では最少と、栗原にとっては苦しめられてきた相手だった。ロッテ戦でのアーチは今季3本目。絶対に負けられない一戦なだけに、値千金のひと振りとなった。

◆ロッテ・藤原恭大外野手(20)が0-4の六回1死二塁から左前適時打を放った。「打ったのはツーシームだと思います。何とか粘って打つことができた」と、カウント2-2からの一打を振り返った。前日(9日)は2年目でプロ初の猛打賞と盗塁を記録。この日で3試合連続で「1番・左翼」で先発出場となり、3試合連続安打ともなった。

◆ロッテ・中村稔弥投手(24)が2回3失点で降板。「試合をつくることができずに本当に悔しいし、チームに申し訳ない」とうなだれた。一回は三者凡退で上々の立ち上がりだったが、二回に栗原に2ランを被弾するなど3点を失った。前日(9日)には「大事な首位争いの中で投げさせてもらえるので、先発としての役目をしっかりと果たせるように、1球1球丁寧に気持ちを込めて投げていきたい」と話していた2年目左腕。試合前までソフトバンク戦は今季2試合に登板し、0勝2敗、防御率10・57だった。

◆ロッテ・古谷拓郎投手(20)がプロ初登板を果たした。三回から2番手で登板し、3回を3安打1失点、4三振を奪った。最速152キロをマークした千葉・習志野高出身の2年目右腕は「あっという間で緊張する間もありませんでしたが、マウンドに立って初球を投げるときは少し緊張しました。まずは初めて1軍で投げることができて良かったし、何とか粘れたかな、と思います」と振り返った。

◆ソフトバンクが連敗を3で止めた。二回に松田宣の適時二塁打と栗原の2ランで3点を先制し、三回に柳田の適時打、七回にグラシアルのソロで加点。東浜は8回3安打1失点で7勝目。ロッテは中村稔が2回3失点と粘れなかった。

◆ソフトバンクが逃げ切り連敗を「3」でストップ。工藤公康監督(57)が試合後、取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --東浜は緊張感の中で好投を見せた  「本当、きょう負けたらということを考えたらすごい重圧も本人の中にあったと思うんですけど。最初からマウンドで落ち着いているように見えましたし。自分の投球をするんだという気持ちがすごく出ていたので。よく投げてくれたと思います」  --完投は考えていたか  「本人も(完投)という思いもあったんですけど。これからもっと1試合1試合が大事になってくるので。少しでも肩、肘を休められれば、また次回の登板にもということも考えて、きょうは8回で降りてもらいました」  --打線はグラシアルに久しぶりの1本  「ヒット、ホームランが出ることが自分の調子を上げる意味でも、一番の栄養剤だと思いますし。ホームランも出て、本人にとってここから上がっていってくれれば。僕らにとっても、ほっとするホームランだったので。よく打ってくれたと思います」  --ベンチの雰囲気もよかったのでは  「ベンチのムードはいつもと変わらず元気に声も出してくれて。いい雰囲気の中でできたと思います」  --第3戦が大切  「毎日大事だと思うので。そこの中でいいプレー、いい投球、打撃ができるようにみんなで力を合わせてやっていくことが何より大事ですし。まだまだ最終的に決まるのは先だと思うので。日々の試合をしっかりと戦っていくことが何より大事だと思います」

◆緊張感すら幸せなのは、悔しい日々を乗り越えたから。大粒の汗をぬぐうと、目指してきた景色が広がっていた。ソフトバンク・東浜が8回1失点でチームトップタイの7勝目。自身5連勝で、首位攻防第2戦を制した。  「今年は特に優勝したいと強い気持ちを持って臨んでいるので。勝ててよかったです」  五回2死まで無安打。六回1死二塁から藤原に左前適時打を浴びるも、直球とカットボールで8三振を奪った。チームのロッテ戦は今季5勝だが、そのうち3勝が東浜の登板日。右腕は4試合登板で2勝0敗、防御率2・25と好相性だ。  残っているロッテとの2カードは、ともに火曜日からの3連戦。工藤監督は「うちのスタッフの中では一番いい形で投球している。投手の編成も考えなくては」。ローテを再編して、土曜日を任せている東浜をロッテ戦にぶつけることも示唆した。開幕投手を託された今季。8年目の右腕が今、鷹の柱になろうとしている。  「懐かしみたくないですけど、また1軍に戻れたのはそういう時期があったからなので」  昨年6月に右肘手術。投球を再開したのも「ちょうど(昨年の)この時期」だった。慢性的に痛みを抱えていたが、小学校時代に骨折の経験があった箇所なだけに手術は熟考。しかし、回った全ての病院で出た答えは「要手術」。運命は東浜を逃がしてくれなかった。毎朝起きれば、肘の確認。風呂で頭を洗うのも痛ければ、ときには箸を持つのも辛かった。だからこそ胸にあるのは、マウンドに立てる感謝だけだ。  「投げさせてもらえることに感謝して。今年の目標は最後まで走り抜くことなので」  ロッテとは再び1ゲーム差に広げた。苦い思い出すら武器にして、東浜がお立ち台で笑った。(竹村岳)

◆ソフトバンクに追いつけそうで追いつけない。8月22日以来の首位奪回に失敗したロッテ・井口監督は「中村稔はいつもホームランで点を取られてしまう」と、もどかしげに序盤の3失点を嘆いた。当初、首位攻防戦を見据えて先発ローテーションを再編。この日は岩下の予定だったが、新型コロナウイルスに感染したことで中村稔に戻った。  ただ、敗戦の中で収穫もあった。プロ初登板を果たした古谷拓郎投手(20)だ。三回から2番手で登板すると、最速152キロをマークするなど3回1失点で、クリーンアップからの4個を含め5三振を奪った。千葉・習志野高出身の2年目右腕は「『行くぞ』と言われてからはあっという間で緊張する間もありませんでしたが、マウンドに立って初球を投げるときは少し緊張した。まずは初めて1軍で投げることができて良かったし、何とか粘れたかなと思います」と振り返った。  先発予定だった8日のオリックス戦が雨天中止となり、この日は"第2先発"としてブルペン待機。入団時から体重も5キロ増えて80キロ。今春のキャンプでは憧れの人であるソフトバンクの元エース、斉藤和巳氏が視察に訪れ初対面。試合の入り方、登板間の球数などを質問したという。  井口監督は岩下が復帰するまでの土曜日の先発について、「(佐々木)千隼もいるんで、(古谷と中村稔の)3人で何とか回していければ」と言及。古谷も「課題もたくさん見つかったので、次のチャンスに向けてしっかり準備していきたい」と、"ポスト岩下"に名乗りを上げた。(東山貴実)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
53395 0.576
(↑0.005)
-
(-)
23410
(+5)
343
(+1)
107
(+2)
73
(+1)
0.243
(↑0.001
3.210
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
53412 0.564
(↓0.006)
1
(↓1)
24392
(+1)
397
(+5)
75
(-)
74
(-)
0.240
(↓0.001)
3.950
(↓0.02)
3
(-)
楽天
46464 0.500
(-)
7
(↓0.5)
24444
(-)
421
(-)
96
(-)
54
(-)
0.257
(-)
4.210
(-)
4
(-)
西武
45463 0.495
(-)
7.5
(↓0.5)
26389
(-)
425
(-)
93
(-)
62
(-)
0.241
(-)
4.340
(-)
5
(-)
日本ハム
43504 0.462
(↑0.005)
10.5
(-)
23407
(+4)
419
(-)
77
(+1)
56
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.930
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
36546 0.400
(↓0.004)
16
(↓1)
24368
(-)
405
(+4)
73
(-)
75
(-)
0.249
(↓0.001)
4.020
(↓0.01)