広島(☆3対0★)ヤクルト =リーグ戦19回戦(2020.10.10)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:森下 暢仁(8勝3敗0S)
(セーブ:フランスア(2勝3敗12S))
敗戦投手:スアレス(4勝2敗0S)
  DAZN
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◆広島は初回、松山の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた5回裏には、1死満塁の好機から宇草の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・森下が6回4安打無失点の好投で今季8勝目。敗れたヤクルトは、打線が5安打無得点と振るわなかった。

◆広島が1回に松山の左前打で先制。先発森下は1回無死満塁を無失点で切り抜け、3回まで2安打4三振無失点の立ち上がり。 広島は5回に1死満塁から宇草の中前打で2点を追加。先発森下は6回1死満塁を連続三振で無失点で切り抜け、降板となった。 広島が継投で逃げ切り、連敗を止めた。森下が8勝目。フランスアが12セーブ目。ヤクルトはスアレスが2敗目。

◆ヤクルトが2度の満塁のチャンスで無得点に終わり、今季7度目の完封負けを喫した。 初回は無死満塁で4番村上が空振り三振。さらに青木、中山も凡退。6回にも1死満塁から無得点で、広島森下に3敗目。村上は通算9打数無安打4奪三振と苦手にしている。 高津監督は「今日はもう初回。大きなポイントだった。1点でも2点でも取っていれば、また違った展開になった」と悔やんだ。

◆新人王をグイッと引き寄せた。広島森下暢仁投手(23)が6回無失点の力投で8勝目を手にした。最初から最後まで、丁寧かつ大胆に攻めた。1回に不運な安打も重なり、いきなり無死満塁のピンチを招いたが「ゼロで抑えたい気持ちでした。抑えたら雰囲気が良くなるなと思った」。4番村上を空振り三振、ベテラン青木は三ゴロに打ち取り、最後は中山を150キロ直球で空振り三振に切った。 新人ながら、要所を理解している。まずは立ち上がりだ。長いイニングを投げることを意識したマウンドでも、1回だけで29球。2週続けて対戦となったヤクルト相手に慎重を期した。今季15試合に登板して1回に失点した試合は2度しかなく、11試合連続で1回を無失点で滑り出す。先制点を与えぬ投球が安定感につながっている。 ピンチでは、より集中力が研ぎ澄まされる。1回に続き、3点差の6回は1死満塁を迎えた。代打宮本にはフルカウントから捕手のサインに2度首を振り、低めカットボールで空を切らせた。続く西浦には直球を3連投。見逃し三振を奪った。被打率2割3分9厘は、得点圏では被打率2割2分5厘に下がる。巨人菅野(得点圏被打率2割1分8厘)にも引けをとらない。特に今季10度迎えた満塁では1安打しか打たれておらず、7三振を奪っている。 新人王を争う巨人戸郷に並ぶ8勝目。規定投球回に到達し、奪三振率9・49は、リーグ奪三振王の中日大野雄の9・25を上回る。新人王へ大きな1歩となる勝利にも「1試合1試合結果を出してつかみ取れればいい」と冷静だ。すべてに新人離れした右腕が、チームの連敗を止めた。【前原淳】 ▽広島佐々岡監督(2度の満塁のピンチがありながら無失点の先発森下に)「本当に並大抵のことではないと思う。いい心臓を持っていると思う。初回も、6回も気持ちの入りようが素晴らしい。本当にナイスピッチングとしか言いようがない。本当に気持ちの強い子だなと思う」

◆ヤクルト・中村悠平捕手(30)が「8番・捕手」で先発出場し。約1カ月ぶりのスタメン復帰となった。  プロ12年目の今季は、開幕日の6月19日に上半身のコンディション不良を訴え、翌20日に出場選手登録を外れた。約2カ月のリハビリを経て8月20日に昇格したが、9月9日の広島戦(マツダ)の三回に、本塁に突入した走者と自身の左脚が交錯。翌10日に再び出場選手登録を抹消され、前日10月9日に出場選手登録をされていた。

◆ヤクルトの先発、アルバート・スアレス投手(31)は、5回86球を投げ6安打3失点。一回2死二塁から松山の左前適時打で先制を許した後は、相手に流れを渡さず好投していたが、五回だった。  1死から堂林に左前打とされると、続く菊池涼に四球を与える。一、二塁から森下の投前の犠打を三塁へ送球するも、判定はセーフに(記録は犠打野選)。1番・宇草に中前2点打を浴び、リードを広げられた。  「状態は良く、全体的に良いピッチングはできたと思う。五回に宇草にタイムリーを許したところが反省点であり、とても悔しいです」と助っ人右腕。9月26日の阪神戦(神宮)以来となる5勝目は、お預けとなった。

◆レギュラーシーズンも残り約1カ月。2度の長期離脱をした男が、帰ってきた。選手会長で正捕手の中村が「8番・捕手」で約1カ月ぶりにスタメン復帰。扇の要に座った。  「故障した箇所の回復と、とにかく早く1軍に復帰できるように心掛けました。最善の努力をしました」  プロ12年目は、山あり谷ありのシーズンだ。開幕日の6月19日に上半身のコンディション不良を訴え、翌20日に出場選手登録を外れた。約2カ月間のリハビリを経て8月20日に昇格したが、9月9日の広島戦(マツダ)の三回の守備で、本塁に突入してきた走者と左脚が交錯。翌10日に登録を外れ、再びリハビリ生活に入った。  「1軍の試合をテレビ観戦することでいろいろな気持ちが出てきて、『いつまでもリハビリをしていては駄目だ。本来の活躍する場所ではない』と考えていました」  悔しさを抱えながらも前を向き、前日9日に昇格を果たした。そして、この日は三回の守備で二盗を試みた宇草を自慢の強肩で刺すと、五回の攻撃では復帰後初安打となる左前打を放った。(赤尾裕希)

◆ヤクルトはまたもルーキー森下に封じられた。一回はエスコバーの安打から無死満塁と攻めたが、村上が速球に空振り三振を喫するなど後続にあと1本が出なかった。高津監督は「4、5、6番で返せなかったのは大きなポイント。1点でも取れていたら違う展開だった」と悔しがった。  森下には4戦勝ちなしの3敗目で、前週の3日に続いて無得点。高津監督は「対策をしていないわけではないが、うまくいっていない」とため息をついた。

◆2度の絶好機を逃し、今季7度目の零敗を喫した。一回無死満塁で村上が空振り三振に倒れるなど、無得点に終わると、六回1死満塁でも無得点。広島先発・森下には4試合27イニングで3得点と封じられており、高津監督は「対策をしていないわけではないけど、うまくいってない。先に点がほしかったのは間違いない」と渋い表情だった。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
60304 0.667
(↑0.004)
M12
(↑2)
26448
(+7)
321
(+1)
115
(+1)
61
(+2)
0.261
(↑0.001)
3.280
(↑0.03)
2
(-)
阪神
46445 0.511
(↓0.006)
14
(↓1)
25403
(+3)
383
(+5)
95
(-)
65
(-)
0.247
(↓0.001)
3.590
(↓0.01)
3
(1↑)
DeNA
45475 0.489
(↑0.005)
16
(-)
23420
(+5)
389
(+3)
109
(+3)
23
(+1)
0.268
(-)
3.830
(↑0.02)
4
(1↓)
中日
44465 0.489
(↓0.005)
16
(↓1)
25339
(+1)
392
(+7)
56
(-)
23
(+1)
0.247
(-)
3.880
(↓0.03)
5
(-)
広島
38489 0.442
(↑0.007)
20
(-)
25419
(+3)
458
(-)
93
(-)
47
(+1)
0.265
(↓0.001)
4.450
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
35536 0.398
(↓0.004)
24
(↓1)
26391
(-)
477
(+3)
93
(-)
54
(-)
0.249
(↓0.001)
4.720
(↑0.02)