広島(☆4対1★)巨人 =リーグ戦17回戦(2020.09.30)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:野村 祐輔(6勝2敗0S)
(セーブ:フランスア(2勝3敗10S))
敗戦投手:田口 麗斗(5勝4敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(24号・8回表ソロ)
【広島】鈴木 誠也(19号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島は0-0で迎えた5回裏、鈴木誠の2ランなどで3点を挙げ、試合の均衡を破る。続く6回には、長野が押し出し四球を選び、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・野村が5回無失点で今季6勝目。敗れた巨人は、打線が終盤に追い上げを見せるも、及ばなかった。

◆9月の巨人は29日終了時点で19勝5敗1分けで、今日勝てば月間20勝に到達。月間20勝以上となれば19年5月の広島(20勝4敗1分け)以来。巨人では67年8月(20勝5敗)以来、球団53年ぶりとなる。

◆巨人が、チームでは1967年(昭42)8月以来となる月間20勝に挑戦する。29日終了時点で19勝5敗1分け。 67年はV9の3年目。巨人は盤石の強さを誇った。5、8月に12連勝。2位中日に12ゲーム差をつけ、日本シリーズでは初優勝で進出した阪急を4勝2敗で退けた。 47本塁打、107打点で2冠王の王貞治がMVP。柴田勲が70個で盗塁王、12勝2敗の堀内恒夫が最高勝率のタイトルを獲得した。 大相撲初場所で、横綱大鵬が2度目の6連覇。米国ではパッカーズ-チーフスの第1回スーパーボウルが行われた。東京のキー各局でカラーテレビの本放送が始まり、ラジオでは「オールナイトニッポン」が放送を開始。ジャッキー吉川とブルー・コメッツ「ブルー・シャトウ」アニメ「黄金バット」がヒットした。

◆広島鈴木誠也外野手(26)が13試合ぶりとなる19号2ランを放った。 「3番右翼」で先発出場。両軍無得点の5回1死一、三塁から田中広の内野ゴロで1点を先制した直後だった。1ボールからの2球目、巨人田口のスライダーを強振し、打球は弾丸ライナーで左翼スタンドに突き刺さった。 「(野村)祐輔さんが頑張っていたので、何とか追加点になって良かったです」。再三のピンチを切り抜け、5回無失点で降板した先発野村にささげる貴重な追加点をたたき出した。

◆先発は広島野村、巨人田口。両先発ともに四球などで初回から毎回走者を出す展開も、後続を打ち取り、3回まで無得点。 広島は5回、鈴木誠の19号2ランなどで3得点。6回には押し出し四球でさらに1点を追加した。巨人は6回まで無得点。 巨人の反撃は8回岡本の24号ソロの1点のみ。野村が6勝目。フランスアが10セーブ目。2位阪神が敗れたため巨人の優勝マジックは1つ減り22となった。田口が4敗目。

◆セ・リーグ5位の広島が、首位の巨人と対戦し4-1で勝利。巨人は67年8月(20勝5敗)以来の球団53年ぶり月間20勝とはならなかった。

◆巨人岡本和真内野手(24)が、4試合ぶりの1発も放つも空砲に終わった。 4点を追う8回2死、広島塹江の初球137キロスライダーを左翼席に運ぶ24号ソロ。「ゾーンにきた球を強く打つイメージで打席に入りました。強くたたくことができました。打てて良かったです」とコメントした。

◆広島野村祐輔投手が5回無失点の粘投で、チームトップタイの6勝目を挙げた。直球の最速は135キロながら、多彩な変化球で凡打の山を築いた。 4回は満塁、5回は二、三塁のピンチを招くも、驚異の粘りで1度もホームを踏ませなかった。「粘り強く投げられたと思います。バックがしっかり守ってくれたので、感謝してます」と喜んだ。執念の投球で、チームの巨人戦連敗を「4」で止めた。

◆3試合連続で3番に入った広島の鈴木誠也外野手が、13試合ぶりの19号2ランでチームを勝利に導いた。 5回1死一、三塁から田中広の内野ゴロで1点を先制した直後。2死一塁から巨人田口のスライダーを強振すると、打球は弾丸ライナーで左翼席に突き刺さった。お立ち台では「久しぶりすぎてうれしかったです。いつもだらしない試合ばかりですみませんでした。これからはしっかり勝てるように、打てるように頑張ります」と気合を入れた。

◆巨人は球団53年ぶりの月間20勝は逃したが、阪神が敗れ優勝マジック22とした。 4回2死満塁など序盤の好機を生かせず、岡本の24号ソロによる1点止まり。 原監督は「ああいう場面でも1本出るのは大きい。最後も粘り強く戦えているのは良かった」と言った。9月は19勝6敗1分けで貯金13を積み上げた。「戦いは続くし、まだまだ振り返れないね」と引き締めた。

◆巨人田口麗斗投手が5回5安打3失点で4敗目を喫した。5回1死一、三塁、田中広を投ゴロに打ち取り併殺を狙ったが、自身の送球がそれ1死しか奪えず。併殺崩れの間に先制点を許すと、続く鈴木誠に2ランを浴びた。 「もう少し冷静になれば良かった。三塁ランナーを見て1つのアウトを確実に取るなり防げる方法はありました」。原監督は「ランナーを見て静止させるという大事な作業ができていなかった」と指摘した。

◆巨人の宮本和知投手チーフコーチが先発田口が先制を与えた場面を悔やんだ。 5回1死一、三塁、田口が田中広を投ゴロに打ち取り併殺を狙ったが、自身の送球がそれ1死しか奪えず。三塁走者の生還を許した。宮本コーチは「彼はゲッツー取れると思ったんだけども、あそこで、いくんだったら送球がぴったりね。ちょっと勇人への送球がそれてしまった。バッターランナーの足を考えたら、三塁ランナーをチェックでしょうね」と指摘した。 2番手で登板し、2死二、三塁から投手のケムナに四球を与え、その後押し出しを許した田中豊については「やっぱり(腰の張りで離脱中の)大竹寛ちゃんのポジションを鍵谷と2人でやってもらいたいっていうのがあったんだけども。ピッチャーに対しての四球っていうのはね。やっぱり士気が下がるよね。勝負ができないとなると、つらい。こっちも送り出すことができなくなってしまう。ただ、上がって最初の登板なんでね。信頼を得てほしいね」と巻き返しを期待した。

◆9月19日のイベントの規制緩和後、初めての本拠地登板。広島・野村が2週連続で巨人・田口と投げ合った。  「やりにくさはあるが自分の持ち味を出していければいいと思う。とにかく勝つだけ。お客さんに喜んでもらえるようにしたい」  雨で試合開始が29分遅れたが、影響を感じさせなかった。一回、先頭の吉川尚をツーシームで三ゴロに打ち取ると、松原は直球で見逃し三振。坂本を四球で歩かせたが、岡本をツーシームで遊飛に仕留め、上々の立ち上がりをみせた。  1週間前の屈辱を胸にマウンドに上がった。前回9月23日の東京ドームでは7安打4失点で今季最短3回でKOされ、黒星を喫した。対する田口は8回1/3を3失点で白星を記録。同じ相手に投げ負けるわけにはいかない。  投手戦が続く三回裏の攻撃前にはサプライズがあった。2016-18年のリーグ3連覇時の監督だった緒方孝市氏(15-19年監督)が球団創立70周年を記念したOB紹介企画でバックスクリーンの大型ビジョンに生中継で登場。数分の映像の最後に、緒方氏が「きょうこそ、ジャイアンツを倒そうぜ!!」とナインに呼びかけると、球場は盛り上がった。  野村は四回に先頭の坂本、岡本の連続で中前打を浴びたが、丸、中島を右飛に打ち取った。大城に四球を与えて2死満塁を招いたが、ウレーニャを一飛に打ち取ってピンチを脱出。5回4安打無失点で勝利のバトンを救援陣に託した。(柏村翔)

◆巨人打線が10残塁と広島投手陣を攻めきれず、連勝ストップ。先発・田口は5回3失点で4敗目を喫し、前カードから続いていた対広島戦の連勝も「4」で止まった。  0-0の五回、好投を続けてきた先発・田口が広島打線につかまる。1死一、三塁から田中広の投ゴロ併殺崩れの間に1点を先制され、続く鈴木誠には19号2ランを被弾。この回3点を失った。六回には田口に代えて2番手・田中豊をマウンドに上げるが、2死満塁とピンチを招くと押し出し四球を献上。4-0とリードを広げられた。  頼みの打線も八回に岡本の24号ソロで1点を返すのがやっと。四回は2死満塁、五回は2死二、三塁の好機を作ったが、広島先発・野村の粘投の前にあと1本が出ず。9回もフランスアから2死一、二塁の好機を作ったが、最後は松原が空振り三振に倒れた。

◆広島は鈴木誠が15日以来の本塁打となる19号2ランで勝利を引き寄せた。五回に1点を先制してなお2死一塁。田口の甘いスライダーをライナーで左翼席に打ち込み「全然打っていなかったので、感覚が分からなかった。何とか抜けてくれという感じで打球を見ていた」と息をついた。  4番から3番に打順が変更となった28日のDeNA戦から2試合続けて無安打。地元ファンの落胆を誘っていたとあって「久しぶりに皆さんが喜んでいるのを聞けたのでうれしかった」と実感を込めた。

◆広島が巨人戦の連敗を4で止めた。試合後の佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下のとおり。  --0-0五回無死一塁では野村の代打に磯村を送った。いつもより仕掛けが早かった  「(野村)祐輔に代打を送った中でまず1点というところの仕掛け。大盛のタイミングが合っていなかったので何としても1点を取りにいった。(代打の)長野がつないでくれて、(田中)広輔が何としてもボールを当てる執念をみせてくれた。あそこで久々に(鈴木)誠也らしい、弾丸というか、すごい打球だった」  --足を絡めた攻撃が目立った  「走りながらはいつも心がけている。ただ、試合展開による。先発が早々に点を取られると動けない。きょうは(野村)祐輔が粘り強く投げた中でこういう展開ができた。ランナーを出しながら、五回まで良く投げてくれた。その結果」  --ケムナが六回から登板し、2回無失点に抑えた  「あの展開ならケムナを2イニングいかせると頭に入れていた。(六回の)攻撃でチャンスになったけど、2イニングを優先させた。ケムナの仕事が大きかった」  --25歳と若いケムナは度胸がある  「どんどんそういうのを出してくれて、ポジションを取ってほしい。評価は上がっていくから、しっかりと投げてほしい」  --10月1日の巨人3戦目はスコット(前オリオールズ)が来日初先発する  「ちょうど合間というところなので。下で先発をしてどういうピッチングをしてくれるか」  --何イニングを投げてほしいか  「1回ずつです。何回はわからない。1イニング1イニング、しっかりやってほしい」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
54274 0.667
(↓0.008)
M22
(↑1)
35402
(+1)
285
(+4)
104
(+1)
51
(-)
0.260
(-)
3.240
(↓0.01)
2
(-)
阪神
42404 0.512
(↓0.007)
12.5
(-)
34367
(-)
348
(+9)
88
(-)
54
(-)
0.246
(↓0.001)
3.570
(↓0.06)
3
(-)
DeNA
42425 0.500
(↓0.006)
13.5
(-)
31377
(+3)
346
(+5)
90
(-)
22
(-)
0.267
(↓0.001)
3.710
(↓0.01)
4
(-)
中日
40435 0.482
(↑0.006)
15
(↑1)
32310
(+9)
361
(-)
52
(+1)
21
(+1)
0.246
(↑0.001)
3.840
(↑0.05)
5
(-)
広島
33458 0.423
(↑0.007)
19.5
(↑1)
34366
(+4)
414
(+1)
85
(+1)
38
(+2)
0.263
(↑0.001
4.450
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
33476 0.413
(↑0.008)
20.5
(↑1)
34365
(+5)
433
(+3)
85
(+1)
49
(+1)
0.252
(↑0.001)
4.660
(↑0.01)