オリックス(☆12対8★)日本ハム =リーグ戦14回戦(2020.09.27)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
00400200281102
ORIX
31400211X122011
勝利投手:山﨑 福也(4勝4敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(2勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(8号・6回表2ラン),清宮 幸太郎(5号・9回表2ラン)
【オリックス】モヤ(6号・3回裏2ラン)

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◆オリックスが乱打戦を制した。オリックスは4-4で迎えた3回裏、モヤの2ランなどで4点の勝ち越しに成功する。2点差に迫られ迎えた6回には、大下の2点適時打が飛び出し、相手を引き離した。投げては、先発・山崎福が今季4勝目。敗れた日本ハムは、投手陣が崩壊した。

◆日本ハム吉田輝星投手(19)の立ち上がりをアクシデントが襲った。 1回無死一、三塁で安達の放った打球が左足の下付近を直撃。強襲の内野安打となり先制点を献上した。直後に木田投手コーチとトレーナーがマウンドへと駆け寄り、治療のため1度ベンチ裏へと引き揚げた。 数分間の治療を経て、再びマウンドへ上がったが、一、二塁から吉田正に中堅フェンス直撃の適時二塁打を打たれると、1死二、三塁からジョーンズに中犠飛を打たれるなど、初回3失点を喫した。

◆日本ハム吉田輝星投手(19)が2回途中でマウンドを降りた。 1回、安達の打球を左足下付近に受ける内野安打で先制点を献上。さらに吉田正に中堅フェンス直撃の適時二塁打、ジョーンズに中犠飛を打たれるなど立ち上がりから3失点を喫した。 2回先頭の小田に一塁内野安打で出塁され、続く伏見を遊ゴロに打ち取ったところで降板。 2回途中、打者9人に47球を投じ5安打4失点、今季初勝利を狙ったマウンドだったが、悔いの残る結果となった。 降板後「調子はあまり良くありませんでした。真っすぐを意識させて変化球を織り交ぜて投げていくイメージだったのですが、うまくペースをつかめませんでした。早い回で降板してリリーフ陣やチームに迷惑をかけてしまい、申し訳ないです」とコメントした。

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手(29)が、3試合連続となる6号2ランを放ち、勝ち越しに成功した。 「甘いボールが来たらしっかりと捉えることだけ考えて打席に入っていたよ。少し体が前に流れてしまったけど、しっかりと捉えられたし、ホームランになってくれてよかった」 日本ハム先発の吉田輝を攻略し、2回までに4点を先制するも、同点に追いつかれた直後の3回無死一塁。初球の120キロスライダー振り切ると右中間スタンドに届いた。これで17日の再昇格後10試合で6発。モヤが止まらない。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が、20試合連続安打となる8号2ランをかっ飛ばした。 4点を追う6回1死一塁で山崎福の121キロ変化球を豪快にスイング。左翼席へと運ぶ1発を放った。8月27日西武戦(メットライフドーム)以来、1カ月ぶり。点差を一時2点に縮める1発に「劣勢の展開でこの点差でしたけど、最後まで諦めない気持ちで打ちました。絶対に逆転する気持ちで、チーム全員でまだまだ攻めていきます」とコメントした。 自身としては9月5日西武戦(札幌ドーム)から続く連続試合安打を20まで伸ばした。

◆オリックスはモヤの3戦連発となる6号2ランなどで、3回までに11安打8得点。日本ハム吉田輝は1回1/3を5安打4失点でKO。 日本ハムは6回に大田の8号2ランで2点を返す。オリックスはその裏、大下の2点適時二塁打が飛び出し、突き放す。 オリックスは7回に安達の中犠飛、8回は小田の適時三塁打で追加点。山崎福は4勝目。日本ハム加藤は2敗目。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が2試合連続代打で結果を出した。6点を追う9回1死一塁。2-2からファウルで粘った後の8球目、漆原の145キロ直球を右中間席へ5号2ランとした。 26日の試合では9回に起死回生の同点打。「いい準備をして、いい練習をして臨めている結果かなと思う」。栗山監督は「待ち方とか、ファウルの仕方、ボールの見逃し方、いろんなものが前に進んでくれたら」と話した。

◆"ゆあスマイル"が1軍デビューだ。高卒2年目の日本ハム田宮裕涼捕手(20)が、27日オリックス14回戦(京セラドーム大阪)でプロ初出場し、初打席初安打を記録した。8回の守備から出場し、9回にオリックス漆原から中前打を放った。脳振とう特例措置で出場選手登録を外れたクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)の代替選手として、26日に初昇格。さっそく勝負強さをアピールした。塁上で愛くるしい"ゆあスマイル"が輝いた。9回先頭、田宮のプロ初打席。オリックス漆原の150キロに迫る剛速球を空振りし、1-2と追い込まれたが、4球目、外角の落ちる球にバットを合わせた。体勢を崩しながら、最後は右手1本で中前へ。「真っすぐに対してタイミングが遅くなっていたので、早くしようと打ちにいったら、たまたまフォークが来て、前で拾えたっていう感じです」。2年目で生まれたプロ初安打に、照れ笑いした。 ドタバタで1軍に合流した。脳振とう特例措置で抹消となったビヤヌエバの代替選手としてプロ初昇格。25日に平塚でナイターの2軍戦に出場し、鎌ケ谷の寮に帰って就寝すると、翌26日朝には即大阪へ移動。なんとか、午後2時プレーボールの試合前練習に間に合った。 2軍では人気急上昇中だ。千葉・成田高から18年ドラフト6位で入団。この日先発だった吉田輝を筆頭に、甲子園のスターが集う同期たちの中で目立つ存在ではなかったが、人懐っこい童顔と「ゆあビーム」と呼ばれる強肩、俊足捕手という意外性で、ファンの人気は高まっている。高校時代は胃けいれんや逆流性食道炎に苦しむなど、決して強くなかった体も「(入団時と比べ)4キロほど増えました」。胸囲や胴回りが太くなり、プロの体になってきた。 「うまく打っていたね。打つほうは、非凡なものを感じていた」とうなずいた栗山監督は、「ここ1発で力を発揮できるのは良いことだし、いいものを持っている」。キラリと光った新戦力に目を細めた。【中島宙恵】

◆伏し目がちに、今季2度目の先発マウンドを後にした。日本ハム吉田輝星投手は、2回途中を5安打4失点でノックアウト。「指のかみ(ボールへの指の掛かり具合)が全然、良くなかった。修正しきれなかった」。持ち味の直球は、いつもの伸びを欠いた。 出番は、試合開始から1時間もたたずに終わってしまった。1回無死一、三塁で、安達の打球が左すねに直撃するアクシデント(強襲安打)もあったが、先頭から4連続長短打を浴びるなど、いきなり3失点。「真っすぐを意識させて、変化球を織り交ぜて投げるイメージだったが、うまくペースをつかめませんでした」と、悔しがった。 今季は2度の先発で未勝利。ただ、2度とも味方打線が追いつき、黒星は付いていない。「足りないところも、他の人にないものも、プロに入って分かった」という19歳。高い壁を乗り越えるべく、再び研さんを積む。 ▼日本ハム栗山監督(今季ワーストの20被安打など、3カードぶり負け越しで5位転落)「まだ、まだいけると思っているので。ちゃんとしっかりできることをやって、火曜日からやっていくしかないので」

◆オリックスが今季最多20安打&最多タイ12得点で、4カード連続の勝ち越しを決めた。毎回&今季2度目の先発全員安打の猛爆だ。 「自分だけ(ヒットを)打ってなかったんでドキドキしながら」。パズルを完成させたのは、育成出身の大下誠一郎外野手だった。2点差に迫られた6回2死一、二塁。「初球から狙っていた。その1球を捉えられた」。外角139キロ直球を振り抜くと、打球は左中間フェンス最上部に直撃。「とにかく(外野の)間を抜けてくれと思って走ってた」。無我夢中で三塁に達すると右拳を突き上げた。この2点適時打で先発全員安打だ。 絶叫モンスターになりつつある。「声を出さないと落ち着かない。(試合に)出ていないときでも貢献できる」。野太い声で仲間を鼓舞し、今月中旬の大下昇格後のチームは12試合8勝3敗1分けで勝率7割超え。最下位ながら9月は勝率5割だ。「勝ちたい思いが強い。それがみんなに伝わっているのかなと」。 喉のケアは中嶋監督代行の気遣いで潤す。「いつもベンチで監督にもらうんです。声が裏返ると『あめ食え』って。ずっとファームのときから変わらず。声が裏返ったら気遣いをしてくれる。最高ッスね...」。かすれた声は、勝利を導く勲章だ。【真柴健】

◆腰痛で離脱していたオリックスのアダム・ジョーンズ外野手が1軍復帰し、1安打1打点で復調をアピールした。 「6番DH」でスタメン出場。初回に追加点の中犠飛を放つと、4回には村田から左前安打を放った。抹消期間中は、チーム練習が始まる前にフリー打撃を行うなど、精力的な調整を重ねてきた。

◆得点圏打率リーグ2位の3割6分5厘を誇る日本ハム近藤健介外野手が、さすがの勝負強さをみせた。 3点を追う3回1死満塁の好機に、オリックス山崎福の142キロ速球を振り抜いて右前へ2点適時打。「ラッキーヒットです。いい当たりではなかったですが、抜けてくれて良かったです」。このイニング一時同点に追いつく原動力となった。

◆日本ハムは今季ワーストの20被安打で12失点。栗山監督は3回までにリクエスト要求2度を使い切るなど、序盤から積極的な指揮も実らなかった。 10日ぶりの5位転落。「結果的にこういう試合になったことに関して...。まだいけると思っているので、ちゃんとしっかりできることを火曜日からやっていくしかないので」と前を向いた。

◆オリックスの決勝打は同点の3回、3戦連発となるスティーブン・モヤ外野手の6号2ランだ。再昇格後は10試合で6発。8回には天井直撃の二塁打も放った。この日からジョーンズが1軍復帰し、外国人枠争いは激しさを増す。「それはチーム、フロントが考えること。自分はグラウンドに立って、結果を出すだけ。出なければ他の人が出る。それがビジネス」と闘志を燃やした。

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が午前11時半の開場直前に「お客さん入るよ! 吉田輝星に期待しましょう。ここ甲子園? に近い大阪で。頑張っていきましょう」と話し、先発する吉田輝星投手(19)の今季初勝利を願った。  吉田輝は今季2度目の1軍戦登板となる。前回は11日の楽天16回戦(楽天生命パーク)で先発。5回0/3を投げて4安打3失点で降板し、勝ち負けはつかなかなった。  翌12日に出場選手登録を抹消され、イースタン・リーグ18日のヤクルト8回戦(戸田)に先発して6回を7安打自責0。25日に1軍へ再合流し、登板当日の27日に出場選手登録された。  金足農(秋田)のエースとして2018年夏の甲子園で準優勝。高校時代に慣れ親しんだ甲子園のマウンドではないが、小気味よいピッチングでチームの勝利に貢献したい一心だ。

◆日本ハム・吉田輝星投手(19)は先発したが、二回1死三塁の場面で降板した。1回1/3を5安打4失点。47球を投げ、最速は147キロだった。  吉田輝は先頭の福田に中前打、T-岡田に右前打、続く安達にピッチャー強襲の適時打を浴び、1点を先制された。  安達の打球が左足を直撃したため、ベンチに下がったがマウンドへ。直後の一、二塁から吉田正に中堅フェンス直撃の適時二塁打を浴び、立ち上がりに4連打を浴びた。  モヤは右直で1死。なおも二、三塁からジョーンズの中犠飛で一回に計3点を奪われた。  二回は、先頭の小田が一塁内野安打で出塁して二盗。続く伏見の遊ゴロで、1死三塁となった時点で降板した。  吉田輝は今季2度目の1軍戦登板だった。前回は11日の楽天16回戦(楽天生命パーク)で先発。5回0/3を投げて4安打3失点で降板し、勝ち負けはつかなかった。

◆日本ハム・大田泰示外野手(30)が4-8の六回1死一塁でオリックス先発・山崎福から左越え8号2ランを放ち、自己最長を更新する20試合連続安打を記録した。9月5日の西武14回戦(札幌)から続けている。  球団記録は東急時代の1951年に大下弘、日本ハム時代の2007年に森本稀哲が記録した24試合。 大田は8月25日の西武10回戦(メットライフ)から9月3日の楽天15回戦(札幌)まで9試合連続安打。4日の西武13回戦(札幌)は無安打だったが、翌5日から再び安打を続け、16日のソフトバンク17回戦(札幌)で自己最多タイの10試合連続安打をマークした。17日以降も打ち続け、直近の30試合中じつに29試合で安打を記録した。

◆日本ハム・田宮裕涼(ゆあ)捕手(20)が、6-11の八回から守備に就いてプロ初出場。九回無死で回ってきたプロ初打席で、オリックスの6番手・漆原から中前打を放った。  田宮は、成田(千葉)から2019年ドラフト6位で日本ハムに入団して今季2年目。26日に脳振とう対象選手のクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)に代わって、脳振とう代替選手として1軍入りしていた。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(21)が6-12の九回1死一塁から代打て登場し、オリックス6番手・漆原から右中間5号2ランを放った。清宮の本塁打は8月23日の楽天12回戦(札幌)以来、30試合ぶり。試合は敗れた。

◆オリックスが今季最多の20安打で、12得点を挙げた。同点の三回にモヤの3試合連発となる6号2ランなどで4点を勝ち越した。六回には大下の2点二塁打で突き放した。山崎福が六回途中6失点で4勝目。日本ハムは投手陣が崩れた。

◆日本ハム・吉田輝星投手(19)は、今季2度目の登板で2回もたず5安打4失点で降板。「真っすぐがよくなかった。フォークを見送られて空振りを取りきれなかった」と肩を落とした。  一回は先頭から4連打を浴びるなど3失点。無死一、三塁で安達の打球が左膝付近を直撃するアクシデントもあった。治療後に再登板したが、二回も立ち直りの気配がなく、打者9人に47球を投げたところで無念のKO。「(課題は)真っすぐです」という秋田・金足農高出身の2年目右腕に、栗山監督も「そこ(直球)が生命線なんで」と指摘した。  三回に味方が追いついて黒星こそ免れたが、昨年6月以来のプロ2勝目はお預けとなった。チームも9試合ぶりに5位に後退し、吉田輝は「次はもっといいゲームをつくれるようにしたい」と誓った。 (山口泰弘)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
47354 0.573
(↓0.007)
-
(-)
34366
(+4)
306
(+8)
97
(-)
62
(-)
0.244
(↑0.001)
3.200
(↓0.05)
2
(-)
ロッテ
47372 0.560
(↑0.006)
1
(↑1)
34362
(+8)
375
(+4)
70
(-)
63
(-)
0.242
(-)
4.180
(↑0.01)
3
(-)
楽天
42413 0.506
(↓0.006)
5.5
(-)
34410
(+2)
383
(+6)
91
(+2)
49
(-)
0.259
(↓0.001)
4.300
(↓0.02)
4
(1↑)
西武
40422 0.488
(↑0.007)
7
(↑1)
36361
(+6)
387
(+2)
83
(-)
56
(-)
0.246
(-)
4.440
(↑0.03)
5
(1↓)
日本ハム
40433 0.482
(↓0.006)
7.5
(-)
34374
(+8)
379
(+12)
66
(+2)
46
(-)
0.257
(-)
3.980
(↓0.1)
6
(-)
ORIX
31496 0.388
(↑0.008)
15
(↑1)
34332
(+12)
375
(+8)
66
(+1)
69
(+3)
0.247
(↑0.003
4.140
(↓0.05)