巨人(☆8対4★)中日 =リーグ戦19回戦(2020.09.25)・東京ドーム=
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中日
10101100041211
巨人
33010001X81201
勝利投手:サンチェス(5勝3敗0S)
敗戦投手:柳 裕也(3勝6敗0S)

本塁打
【中日】石垣 雅海(1号・3回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(23号・2回裏3ラン)

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◆巨人が5連勝。巨人は1点を追う1回裏、坂本と中島の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功する。続く2回には、岡本の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・サンチェスが6回途中4失点で今季5勝目。敗れた中日は、先発・柳が振るわなかった。

◆巨人元木大介ヘッドコーチは25日、虫垂炎の手術後、初めて東京ドームの試合前練習に合流したが、中日戦ではベンチ入りしないことが決まった。練習中は原辰徳監督や選手たちと言葉を交わし、打撃ケージ裏などから練習を見守った。阿部2軍監督が1軍ヘッドコーチ代行としてベンチ入りする。 元木ヘッドコーチは16日の阪神戦前に虫垂炎と診断されて入院。離脱後は阿部2軍監督が1軍ヘッドコーチ代行を務めている。

◆巨人エンジェル・サンチェス投手(30)が吉川尚と交錯した。 1回1死二、三塁とピンチを背負い、打席に4番ビシエドを迎えた初球。151キロ直球で詰まらせた打球はワンバウンドして投手と二塁手の間へ。サンチェスは捕球を試みるも捕れず、二塁手吉川尚が捕球。サンチェスは避けようとしゃがみこんだが、送球する吉川尚と接触した。 ベンチからはトレーナーと通訳が駆け寄ると、手で制し続投。先制こそ許したが、後続を断った。

◆3番右翼でスタメン出場した中日平田良介外野手(32)が、1回裏の守備につくことなく交代した。 1回表1死一塁、巨人先発サンチェスから5試合連続安打となる左翼線への二塁打を放った。続くビシエドのゴロで三進するなど、1回表の攻撃はベンチに下がることなく走者を務めた。だが打席か走塁で右足に違和感を覚えた模様で、試合中に病院へ。1回裏の守備から遠藤が右翼に入った。 この日まで3番を務めていたアルモンテが実母の死去の精神的ダメージでベンチ入りを外れ、平田が今季初の3番を務めていた。平田は開幕スタメンを務めたが7月中旬に左ヒジ痛で出場登録を抹消。8月23日から1軍に再合流している。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が試合を振り出しに戻す適時打を放った。 1点を追う1回無死一、二塁、1ボールからの2球目。中日柳の外角へ逃げていく低めのカーブを逆らわずに右中間へ。フェンス直撃の適時打とした。「しっかりとボールに力を伝えることができたと思います。早めに追いつけて良かったです」とコメント。2000安打へ残り38本とした。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が試合を振り出しに戻す適時打を放った。 1点を追う1回無死一、二塁、1ボールからの2球目。中日柳の外角へ逃げていく低めのカーブを逆らわずに右中間へ。フェンス直撃の適時打とした。「三遊間が広く空いていたので引っ張った強い打球を打とうと思っていました。イメージとは違いましたが走者をかえすことができて良かったです」とコメントした。

◆中日石垣雅海内野手(22)がプロ入り初アーチを放った。3回先頭で先発柳の代打で出場。カウント1-0から巨人戦先発サンチェスの138キロカットボールを左翼スタンドに運んだ。 石垣は「前回の打席の反省を生かして、しっかりセンター方向に入っていくことができました。その結果、(球が)うまくバットに引っかかってくれました。1軍でホームランを打つまでに時間がかかりましたが、とてもうれしいです。これから1本でも多く打てるように頑張ります」と喜んだ。 石垣は酒田南(山形)から16年ドラフト3位で入団。3年目の今季は、7月8日に1軍昇格したが2度のスタメン起用を含む出場11試合出場で2安打に終わり、同24日に2軍落ち。ウエスタン・リーグで出場38試合、3本塁打、打率3割6分8厘の好成績を残し、9日に再昇格した。

◆中日柳裕也投手(26)がプロ入り最短の2回KOを喫した。初回1点援護を受け今季11度目の先発マウンドに上がったが、先頭吉川尚から3連打でいきなり同点。無死二、三塁から岡本の遊ゴロの間、中島の左前適時打などで3点を失った。 2回も2死からヒット、四球でピンチを作り、岡本に23号3ランを被弾。3回の打席に代打を送られ、2回8安打6失点で降板した。柳は「申し訳ないです...」と肩を落とした。

◆巨人岡本和真内野手(24)が23号3ランを放った。2点リードの2回2死一、二塁、外角低めの142キロを右翼席へ運んだ。 「打ったのはストレート。自分の打撃でランナーをかえせて良かったです」と笑顔を見せた。

◆中日は1回、内野ゴロの間に先制。巨人は1回に坂本、中島の適時打などで逆転し、2回は岡本の23号3ランで追加点を挙げた。 巨人は4回に若林の犠飛で1点追加。中日は5回に大島の二塁ゴロの間に1点を返し、6回は井領の適時打で3点差に追い上げた。 巨人は8回に坂本の適時二塁打で1点を追加した。7回から高梨、中川、デラロサとつなぎ5連勝。サンチェスが5勝目。中日は連勝が5でストップした。柳は6敗目。

◆巨人が5連勝を飾り優勝マジックを26とした。 原辰徳監督(62)は5勝目を挙げたサンチェス、小林のバッテリーについて「結果的には4点取られたという点でね、できれば3点くらいで。しかも(降板がイニング)途中ではなくてね」と指摘。「しかし、いつになくマウンドでの立ち居が良かったと思います。小林も一体感を持ってバッテリーが戦ってくれているという風に見えました。少しこうなんて言うかな、サンチェスの場合はちょっと利己的な形にみえるケースがあったんですけど、それを少し注意して。今日はみんなと守っているという姿はいい風景として見えました」と評価した。 守備では吉川尚、丸らに好守が続いた。 「守りは非常に良かったと思いますね。ピッチャーが守っている時は主導権を持っているわけだし、バッテリー2人、そういう姿が野手にも伝わったのかなと思います」と言った。 2回には岡本にリーグトップの23号3ランが飛び出した。 「得点できるという点において、先発ピッチャーから6点取れたのはなかなかないゲーム。効果的な、価値ある打点だと思いますね」。26日は先発に畠を送り出す。「僕の中では楽しみですね。前回良かっただけに、のびのびと畠らしいピッチングをしてくれると思います」と期待した。

◆巨人坂本勇人内野手が2本の適時二塁打を放ち、通算2000安打まで37本とした。 1点先取された直後の1回無死一、二塁からは体勢を崩されながら右中間に同点打を運び、8回は1死二塁から左翼フェンス直撃の一打でダメ押し点を奪った。8回はフルカウントから3球ファウルで粘り、10球目を捉えた。原監督は「150キロを超える真っすぐをファウル、ファウル。いろいろな人に、ジャイアンツの選手に見習ってもらいたい。ファームの選手も育成選手も。打った、打たないも大事だけど、ああいう状況であれだけ粘れる。強さというか、打者として一番大事なものは、ああいうところにある」と絶賛した。

◆中日与田剛監督が柳の2軍降格と清水の先発昇格を示唆した。 柳はプロ最短の2回6失点KOで6敗目。3回からバトンを受けた清水は4回2安打1失点(自責0)と好投した。与田監督は「(柳は)いろんな部分を考える。(清水の先発機会も)もちろん。当然、競争なので。先発でうまくいっていない投手は奪われることになる」。昨季先発で2勝を挙げた3年目右腕に、今季初先発が巡ってきそうだ。 ▽中日清水(2番手で4イニングを2安打、自責点と好投)「カーブをうまく使えたので、自分のペースで投げられた。ピンチで少しバタついたので、次回は動じないで投球したいです」

◆巨人丸佳浩外野手がスーパープレーでサンチェスを救った。 4回無死、中日高橋が放った左中間への大飛球をフェンスに激突しながら好捕球。「サンチェスが頑張っていましたし、捕れるところはしっかり捕るということができました。球際の粘りを出せたと思います」。原監督は再三好守を見せた吉川尚も含め「守りは非常によかったと思いますね」とたたえた。

◆巨人先発エンジェル・サンチェス投手が、6回途中4失点で5勝目を挙げた。 序盤は球が浮き「調子自体はいいとは言えなかったが、攻撃や守備の援護、リリーフが救ってくれたことに感謝している」。原監督は「マウンドの立ち居が良かった。ちょっと利己的な形で見えるケースがあったんですけど、それを注意して。今日はみんなと守っている姿は非常にいい風景に見えました」と評価した。

◆巨人小林誠司捕手が約3カ月ぶりにスタメンマスクをかぶった。6月21日に死球を受け左尺骨の骨折で離脱。 開幕3戦目以来のスタメン出場は3打数無安打に終わったが、7回まで投手陣をリードした。ファンからは大きな拍手が注がれ「本当にうれしかったですし、その中でチームが勝つことができて良かった。次は攻守でチームに貢献できるように準備したいです」と見据えた。

◆飛車&角を欠いた打線が首位巨人に打ち負けた。ソイロ・アルモンテ外野手が24日に実母死去の知らせ受け、精神的ダメージから欠場。代わって3番右翼で出場した平田良介外野手は、右太もも裏に違和感を覚え、1回裏の守備に就くことなく交代した。両軍12安打ずつ放ったが、巨人の8得点に対して決定打を欠いて4点止まり。連勝も5で止まった。 平田の故障について与田剛監督は「(復帰までの期間は)まだわからない」と話すにとどめた。平田は1回表1死一塁で巨人サンチェスから5試合連続安打となる左翼線への二塁打を放ったが、走塁中に右太ももに違和感を感じたもよう。その裏の守備から遠藤一星外野手が右翼の守備に就き、試合中に東京都内の病院に向かった。 アルモンテについて与田監督は「明日は(球場に)来る予定。ほとんど寝ていない状況だった。心身ともベストな状態は明日は難しいかも。とにかく皆でケアをしていく」と説明。26日の巨人戦出場は不透明だ。加藤球団代表は「いまのところ帰国する予定はない」と話した。平田は7月に左ヒジ痛で出場登録抹消をされており、故障が長期化すれば2度目の戦線離脱となる。アルモンテの精神的ダメージも気がかり。上位浮上を目指す中日に、暗雲が垂れ込めた。【伊東大介】

◆中日のドラフト4位・郡司裕也捕手(22)=慶大=が「8番・捕手」で出場。9月10日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来のスタメン出場となる。  先発・柳裕也投手(26)とのバッテリーは初。前回登板した18日の阪神戦(同)では5回5失点で「ビッグイニングを作ってしまったのが一番、よくなかった」と反省した右腕のリードを任される。4連勝中と勢いに乗る巨人の強力打線に"裕也バッテリー"で臨む。

◆中日・石垣雅海内野手(22)が三回に代打で出場。左中間へプロ初本塁打を放った。  「前回の打席の反省を生かして、しっかりとセンター方向に入っていくことができました。その結果、うまくバットに引っかかってくれました」  1-6の三回先頭で、柳の代打で登場。サンチェスが1ボールから高めに投じた138キロのカットボールをフルスイングすると、弾丸ライナーが左中間席へ飛び込んだ。  9日の再昇格後、代打での4打席は無安打だったが、5度目のチャンスで最高の結果を出した。21日には誕生日を迎えたばかり。4日遅れで放った自身への祝砲となる待望のプロ1号に、「1軍でホームランを打つまでに時間がかかりましたが、とてもうれしいです。これから1本でも多く打てるように頑張ります」と意気込んだ。

◆巨人が5連勝。阪神がヤクルトに敗れたため、優勝へのマジックナンバーを26とした。先発のサンチェスが5回2/3を投げ8安打4失点で5勝目(3敗)。中日は先発の柳が2回6失点と試合を作れなかった。  先制したのは中日。一回1死二、三塁からビシエドの大きくはずんだ二ゴロの間に三走・京田が生還した。その裏、巨人は吉川尚、松原の連打で無死一、二塁とすると続く坂本が右前適時打を放ち追いつく。その後1死二、三塁とし、岡本の遊ゴロの間に松原が生還し勝ち越し。さらに中島の左前適時打などでこの回計3点を奪った。  巨人は二回にも岡本の右中間席への23号3ランで差を広げる。中日は三回、代打の石垣がプロ初本塁打を放ち1点を返すが、巨人は四回に若林の犠飛で7-2とする。中日は五、六回に1点ずつを返したが、及ばなかった。

◆巨人・坂本勇人内野手(31)が「3番・遊撃」で先発出場。4打数2安打2打点で打線を引っ張った。  1点先制された直後の一回無死1、2塁では柳から右中間へ同点打を放ち、「しっかりとボールに力を伝えることができた」とコメントした。  1番から3番に打順が変わってからの最近6試合は、24打数11安打の打率・458。シーズン通算でも打率・278、16本塁打、44打点と一時の不振から持ち直し、今季39試合を残して通算2000安打まで37本に迫った。

◆巨人・小林誠司捕手(31)が「8番・捕手」で3カ月ぶりにスタメンに復帰した。チームは5連勝を飾った。  開幕第3戦だった6月21日の阪神戦(東京ドーム)で2打席連続死球を受け、左尺骨を骨折して戦線離脱。リハビリを経て、9月18日に再登録されていた。  試合前に場内アナウンスで先発が告げられると、スタンドは拍手喝采。人気ぶりは健在だった。試合後は「ファンの皆さんからいただいた大きな拍手は本当にうれしかったです。その中でチームが勝つことができてよかった。次は攻守でチームに貢献できるように準備したい」と喜んでいた。

◆中日は巨人に4-8で敗れ、連勝が「5」でストップした。試合後の与田剛監督(54)との主な一問一答は下記のとおり。  --柳が2回6失点。どう見ていたか  「打たれている現実があるので。コントロールもそうだし、いろんな部分がよくなかったんじゃないかなと思う」  --2軍での再調整など今後は  「いろんなものは考えます」  --平田が右太もも裏を押さえていたが  「きちんとリリース(発表)します」  --石垣が積極的に振って初本塁打  「前回、2軍に落ちるときに1球も触れずに2軍に行って、今回、1軍に上がってくるときにはそういう課題に取り組んで上がってきているし、2軍でも1軍でもコーチといろんな練習をやって、こういう結果が出たのはよかったんじゃないかなと思います」  --身内の不幸でアルモンテが欠場。26日以降の出場は  「あした(26日)は来る予定ですけど、とにかくこれはチーム全体でケアをしてあげないといけないところ。彼の意思を尊重してあげること。ほとんど寝ていないような状況だと思うので、しっかりとその辺りは心身ともにベストな状態というのは難しいかもしれませんけど、何とかみんなでケアをしていくということですね」

◆今季初の5連勝と最高潮だったムードが、いとも簡単に弾けた。中日・柳が精彩を欠き、わずか2回で6失点の炎上。またしてもふがいない投球となってしまった。  「申し訳ないです...」  1点の援護をもらった一回は吉川尚、松原に連打を浴びると、坂本に2球目のカーブを右中間へとはじき返され、同点。なお二、三塁で岡本の遊ゴロの間に逆転を許し、その後の1死一、三塁では中島に初球のカットボールを左前に打たれた。  二回も2死から安打と四球で走者をため、4番・岡本に右中間への3ランを被弾した。2回で被安打8。直後の三回に代打が送られ、今季最短での降板となった。  6回を投げ切れなかったのは、8月20日のヤクルト戦(神宮)から今回で6試合連続。5回0/3を5失点だった前回9月18日の阪神戦(ナゴヤドーム)後には、与田監督も「右のエースとしての期待もあるわけだし、急に悪くなるようではいけない。悔しい思い、打たれたのは自分の責任なのでしっかりと受け止めていかないといけない」と厳しい言葉を発していた。  今季はここまで加藤と1度、木下拓と9度組んできたが、11試合目で心機一転、D4位・郡司(慶大)とのコンビ。名前が同じの"裕也バッテリー"で臨んだが、好転することはなかった。  3位・DeNAに1ゲーム差に接近し、Aクラスも目前という状況で迎えた試合での悔しい内容。昨季11勝(7敗)の勝ち頭が、もがいている。(須藤佳裕)

◆主砲の豪快すぎる一撃で、早々にトドメを刺した。二回、巨人の4番・岡本が右方向への強烈なライナーで23号3ラン。追加点以上にどでかいインパクトを残す一発で、貫禄たっぷりにダイヤモンドを一周した。  「自分の打撃でランナーをかえせて良かったです」  一回、先発のサンチェスが1点を失い先制を許したが、すぐさま取り返した。吉川尚、松原の連打で無死一、二塁から、坂本が右中間フェンス直撃の同点打。通算2000安打まであと38に迫る安打で追いつけば、なおも無死二、三塁で岡本が遊ゴロを放って勝ち越しに成功した。中島も左前適時打を放って3-1とリードを広げた。  さらに強さを見せつけたのが二回。簡単に2死とされながらも、松原の中前打、坂本の四球で好機を演出。ここで岡本が低めに来た143キロの直球を捉えた。打った瞬間それとわかるアーチで、6-1と点差を広げた。  欠けていたピースもそろった。16日に虫垂炎の手術を受け、入院のためチームを離れていた元木ヘッドコーチが、この日から合流。ベンチ入りはしなかったものの、試合前練習では坂本や岡本と談笑するなど元気そうな姿を見せ、ナインに日常が戻っていた。  9月はこの試合前の時点で16勝4敗1分けと、白星を量産している。参謀が復活し、主砲も元気。向かうところ死角なしの巨人が、リーグ優勝へ向けてグングン加速している。(箭内桃子)

◆師匠に届ける一発だ!! 巨人・岡本和真内野手(24)が二回にリーグトップの23号3ラン。豪快な一撃で、優勝へのマジックナンバーは「26」となった。  「最低でも外野フライで...。あ、違うわ。何とかランナーをかえそうと思って、打席に入りました」  若き主砲がおどけてみせたのは、二回2死一、二塁。2球目、143キロの直球をガツン。右中間への強烈なライナーは、そのままスタンドに突き刺さった。  一回無死二、三塁では遊ゴロの間に打点を挙げて、この日は計4打点。23号&69打点はリーグ2冠だ。「皆さんがチャンスで回してくれるおかげです」と仲間に頭を下げた。  欠けていたピースもそろった。16日に虫垂炎の手術を受け、東京都内の病院に入院していた元木ヘッドコーチが、チームに合流。ベンチ入りはしなかったが、試合前の練習で談笑した。  岡本は「痩せていたし、声も全然出てなかった。大丈夫かなと思いました」と体調を気遣いつつも「(入院中に)僕が打っていなかったので、テレビを見てむかついていたみたいです」とニヤリ。"快気祝い"の一発を届け、「勝ててよかった」と胸を張った。  今季4度目の5連勝で、貯金は最多の27。2位・阪神とは12・5ゲーム差だ。原監督も「打った瞬間いったな、という感じがしました。ずっとコンスタントにいい」と4番の一打をたたえた。主砲が元気な巨人に、死角は見当たらない。(箭内桃子)

◆中日にも5連勝で乗り込んできた勢いは感じたが、集中打の差が出た。  巨人は坂本と岡本で計6打点。打つべき人が打つチームは強い。特に岡本が二回に放った3ランは、まさに4番の働きだった。ここぞというときは無理に引っ張らず、右へおっつけて大きな打球を飛ばす。サンチェスは決して調子が良くなかっただけに、あの3ランがなければ原監督は六回まで我慢できたかどうか。  2位・阪神とは12・5ゲーム差。それでも選手に慢心はないだろう。9連覇時代も独走のシーズンはあったが、選手同士で「一つでも負けを少なくしよう」「大きな連敗だけは避けよう」と話していた。お客さんが見ている限り、気を抜いたプレーはできない。それが巨人の伝統でもある。  今年はコロナ禍によって、球場で巨人の後輩たちと野球談議をする楽しみを奪われた。家族でたまに外食することはあるが、友人からの誘いは断っている。感染予防や過密日程で大変なのは、どこのチームも同じ。その中で抜きんでた成績を残している後輩たちを、OBとして誇りに思う。 (本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
52254 0.675
(↑0.004)
M26
(↑2)
39388
(+8)
276
(+4)
103
(+1)
50
(+1)
0.260
(↑0.001
3.290
(↓0.01)
2
(-)
阪神
40384 0.513
(↓0.006)
12.5
(↓1)
38350
(+3)
331
(+6)
85
(+1)
50
(+1)
0.245
(-)
3.570
(↓0.04)
3
(-)
DeNA
39405 0.494
(↓0.006)
14
(↓1)
36358
(+3)
330
(+5)
85
(+1)
21
(-)
0.267
(-)
3.750
(↓0.02)
4
(-)
中日
38415 0.481
(↓0.006)
15
(↓1)
36294
(+4)
347
(+8)
49
(+1)
20
(-)
0.245
(↑0.001
3.850
(↓0.05)
5
(-)
広島
31428 0.425
(↑0.008)
19
(-)
39354
(+5)
399
(+3)
82
(+1)
34
(-)
0.266
(-)
4.560
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
31456 0.408
(↑0.008)
20.5
(-)
38351
(+6)
412
(+3)
82
(+2)
46
(+1)
0.253
(↑0.001)
4.620
(↑0.02)