楽天(☆3対0★)ロッテ =リーグ戦18回戦(2020.09.24)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:松井 裕樹(3勝3敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝1敗15S))
敗戦投手:岩下 大輝(5勝6敗0S)

本塁打
【楽天】下妻 貴寛(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天が5連勝。楽天は2回裏、下妻のプロ初本塁打となるソロで先制する。その後は、3回に茂木の適時打で追加点を挙げると、5回には再び茂木が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・松井が5回無失点12奪三振で今季3勝目。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。

◆8年目の楽天下妻貴寛捕手(26)がプロ初本塁打を放ち先制点を生んだ。 2回2死、ロッテ岩下の初球、真ん中147キロ直球をフルスイング。左中間席前段へ放り込んだ。 12年ドラフト4位で山形・酒田南から入団。14年に1試合、15年に4試合に1軍出場。17年に8試合出場し1安打を記録した。18年オフに戦力外通告を受け、育成契約。今年2月に支配下へ返り咲いた。 8月30日に今季1軍初昇格を果たすと9月2日の日本ハム戦で3年ぶりの安打を記録。プロ初本塁打が通算3安打目。「打ったのはストレートです。先制できましたし素直にホームランが打ててうれしいです。切り替えて守備も頑張ります」と笑顔を見せた。

◆楽天松井裕樹投手(24)が今季最多12三振を奪い、5回114球、5安打4四球無失点で勝利投手の権利を持って降板した。 1、2、5回にそれぞれ二塁打を打たれ、4、5回には2四球ずつ。5回まで毎回走者を置いたが、要所をしのいだ。 最速148キロの直球に力があり、スライダー、フォークにもキレがあった。5回は先頭福田秀に右翼フェンス直撃の二塁打を許したが、後続を2者連続空振り三振。2四球を挟み、井上を空振り三振に抑えた。 8月27日ロッテ戦で先発転向後初勝利。2連敗を挟み、17日オリックス戦で5回2失点で2勝目を挙げた。

◆楽天は2回に下妻のプロ初本塁打で1点を先制。3回に茂木の適時打で追加点。先発松井は3回まで4安打無失点。 楽天は5回、茂木のこの日2本目の適時打で1点追加。松井は5回114球無失点で降板。ロッテは好機を作るも6回まで無得点。 楽天が今季初の5連勝。2位ロッテに2・5ゲーム差。松井が3勝目。ブセニッツが15セーブ目。ロッテは3連敗。岩下が6敗目。

◆楽天松井裕樹投手が今季最多12奪三振で3勝目を挙げた。 最速148キロの直球に球威があり、フォーク、スライダーも切れた。毎回得点圏に走者を置くも要所をしのぎ、5回5安打4四球無失点。今季最多の114球を要したが、自身2連勝を飾った。「最低限の中の最低の仕事はできた。このリズムで点を取ってくれた野手の皆さんに感謝です」と振り返った。

◆ロッテが3連敗を喫した。決定力不足は深刻だ。奪三振能力の高い楽天松井に、初球から攻め5安打。粘って4四球をもぎとった。しかし5回までの走者9人は全て残塁。井口監督も「ポイントゲッターがことごとく三振では」と眉をひそめた。 敵地仙台での今季最終戦。12試合で楽天は打率3割1分8厘、78得点。対してロッテは2割1分5厘、37得点と、顕著な差が出た。25日からは2ゲーム差で追う首位ソフトバンクと本拠で3連戦。指揮官は「得点圏は作れている。あとは割り切って打席に入れるか」。約2カ月戦線を離れた荻野も25日に1軍復帰予定。切り替えるしかない。

◆苦労続きの「下妻物語」から「逆転V物語」が加速する。高卒8年目の楽天下妻貴寛捕手(26)が、プロ初本塁打となる先制決勝ソロを放った。2回にロッテ岩下の初球直球を左翼席へ運んだ。18年に右肩のけがから育成契約、昨季は独立リーグへの派遣も経験。試合前時点で打率0割台だった「8番」打者が、値千金の通算3安打目でチームを今季初の5連勝に導いた。2位ロッテとは2・5、首位ソフトバンクまで4・5ゲーム差に迫った。スクリーンには「063」。まさか...のシーンに観客がわいた。2回2死。主役は8番下妻。ロッテ岩下の初球、ど真ん中147キロ直球を、ドンピシャで捉えた。左翼席前段へ先制のプロ1号。「一番打ってびっくりするバッターが打ったと思う。入ってくれ! と思いながら走りました」。引き立て役の岩下に唇をかませ、じだんだを踏ませた。8年目で通算3安打目。まさに値千金の1発だ。 栄光から始まった「下妻物語」は回り道の連続だった。山形・酒田南で身長186センチの大型捕手として名をはせた。12年ドラフト4位で地元東北の楽天へ入団。4年目の16年にはU23W杯で侍ジャパンのユニホームも着た。だが、17年までの5年間で通算13試合出場で1安打のみ。右肩のけがも重なり、18年オフに育成契約。昨季7月には出場機会を与えるチームの方針でBC武蔵へ派遣された。 たどり着いた地で活力を得た。真新しい道具でなくとも、大人数が集まる球場でなくとも、目を輝かせながら白球を追う独立リーガーに初心を思い出した。「プロ野球は恵まれているなと。感謝の気持ちを強く持ちました」。昨季2軍監督を務めた三木監督は「一生懸命リハビリをしていた姿も見たし、独立リーグで学んできたことも逐一報告してくれた。ずっと見てきたのでいろいろと感慨深いものはある」とかみしめた。 ロリータ...ではなく、あごひげを伸ばしたワイルドな風貌。先発松井を始め、落ち着いたリードで完封勝利をしっかり引き寄せた。「13年は違うチームの人が優勝したような感じだった。自分が携わった中で優勝したい」。「下妻物語」の主役がいっそう輝きを放つ。【桑原幹久】

◆楽天・下妻貴寛捕手(26)が、「8番・捕手」で先発出場し、プロ初本塁打を放った。  0-0、二回2死走者なし。相手先発、岩下の初球、147キロの直球をたたき、左翼スタンドに先制1号ソロを運んだ。  山形・酒田南高から2013年に入団。球団広報を通じて、「先制できましたし、素直にホームランが打ててうれしいです。(気持ちを)切り替えて守備も頑張ります」とコメントした。

◆楽天が今季初の5連勝を飾った。二回に下妻のプロ初本塁打で1点を先制。三、五回はともに茂木の適時打で加点した。松井は12三振を奪う力投で5回無失点で3勝目。ロッテは打線が再三の好機を生かせず今季初の同一カード3連敗。

◆チームの連敗ストップをかけて先発したロッテ・岩下だが、5回8安打3失点と粘り切れなかった。  「前回のように攻める意識を持って初回からどんどん投げ込んでいきたいと思います。1試合1試合が大事な時期になってきているので、チームに勢いを付ける投球ができるように明日も全力で頑張ります」と前日23日に意気込んで臨んだマウンド。一回は2本の安打を許しながらも無失点で切り抜けたが、二回2死から下妻に甘く入った147キロのストレートを左中間スタンドに運ばれた。続く三回にも茂木に左前適時打を浴びた。  前回17日の西武戦(メットライフ)ではプロ6年目で最長となる8回0/3を投げ、4安打1失点で昨季に並ぶ5勝目をマークした。  石川・星稜高から2015年にドラフト3位で入団。高校3年時の14年夏の石川大会決勝(対小松大谷)では九回に8点差を逆転し、甲子園出場を決めた。高校野球史上に残るドラマチックな逆転劇は「ミラクル星稜」と称された。  2位のチームは、25日から本拠地のZOZOマリンスタジアムに戻って、首位・ソフトバンクとの直接対決3連戦に臨む。逆転Vへ、チームに勢いをつけたいところだったが、無念のマウンドとなった。(石井孝尚)

◆ロッテは七回まで毎回、得点圏に走者を送りながら12残塁で零敗を喫した。2番マーティンと6番井上がともに3三振とブレーキ。井口監督は「ポイントゲッターの選手がことごとく三振だった。チャンスはつくれているので、そこで割り切って打席に入れるかどうか」と課題を挙げた。  9戦続いたビジターでの試合は2勝7敗に終わった。25日から本拠地に戻って首位ソフトバンク戦。打線の起爆剤として、7月下旬に右太ももを痛めて戦列を離れていた荻野を昇格させる予定。井口監督は「チーム状況はこんな感じだが、まだ2位だし、貯金もある。切り替えて頑張っていく」と言葉に力を込めた。

◆8年目の下妻が、「8番・捕手」でフル出場し、二回にプロ初本塁打。先制の1号ソロに初のお立ち台で「素直にうれしいです。たくさんの人にみられると恥ずかしいけど、気持ちいい」と目尻を下げた。山形・酒田南高から2013年にD4位で入団。18年春に右肩を故障し、オフに戦力外通告を受けて、育成契約を結んだ。今年2月に支配下登録された26歳は、好リードで5投手を引っ張った。

◆パ・リーグ3位の楽天・松井裕樹投手(24)が、2位・ロッテを相手に"綱渡り投法"で3勝目。チームを今季最多の5連勝に導いた。  「ナイスピッチング」だったかと問われ「ナイスではないです。この試合の大切さを分かっていた。初回から気持ちを込めて飛ばした」と安堵した。  5回無失点で、自身3度目の2桁奪三振となる12K。だが、4四球を与える制球難で114球を費やした。毎回得点圏に走者を背負い、暴投は2度。それでも最速148キロの直球で押し、変化球を低めに集めた。  五回2死満塁のピンチで井上を迎えると、捕手の下妻から初球にカーブを要求された。松井は「マジか」と意表を突かれたが、サイン通りに投げて見逃しを奪う。その後は3球、直球を続けて空振り三振に仕留めた。  「あのカーブでストライクが取れ、有利なカウントになって抑えられた。(捕手の)下妻さんのおかげです」  原動力がある。今春に第1子となる長女が誕生した。スマートフォンの待ち受け画面は、松井と女優で夫人の石橋杏奈さん(28)の間で寝ている、まな娘。「一家の大黒柱として、やらなければいけない」と闘志をたぎらせ、自身2連勝とした。  6試合連続で5回以上を投げ、失点は最多でも4。「恥ずかしい。もっと上を目指す」と自己評価は厳しいが、チームの連勝に貢献した。首位・ソフトバンクと4・5ゲーム差。背中が見えてきた。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46334 0.582
(-)
-
(-)
37351
(+3)
288
(+3)
96
(+2)
59
(+2)
0.241
(-)
3.150
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
45362 0.556
(↓0.007)
2
(↓0.5)
37344
(-)
360
(+3)
69
(-)
62
(+1)
0.240
(↓0.001)
4.180
(↑0.01)
3
(-)
楽天
42383 0.525
(↑0.006)
4.5
(↑0.5)
37403
(+3)
367
(-)
89
(+1)
48
(-)
0.261
(-)
4.250
(↑0.05)
4
(-)
日本ハム
39413 0.488
(↑0.007)
7.5
(↑0.5)
37358
(+12)
353
(+2)
64
(+1)
45
(-)
0.256
(↑0.003)
3.830
(↑0.04)
5
(-)
西武
37422 0.468
(↓0.006)
9
(↓0.5)
39345
(+2)
380
(+12)
83
(+1)
54
(+2)
0.244
(↓0.001)
4.520
(↓0.1)
6
(-)
ORIX
29486 0.377
(-)
16
(-)
37306
(+3)
359
(+3)
59
(+1)
63
(-)
0.242
(↓0.001)
4.100
(↑0.02)