ソフトバンク(★5対10☆)オリックス =リーグ戦20回戦(2020.09.23)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
222300010101612
ソフトバンク
0000212005911
勝利投手:田嶋 大樹(3勝4敗0S)
敗戦投手:武田 翔太(2勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】伏見 寅威(3号・2回表2ラン),モヤ(3号・4回表2ラン)
【ソフトバンク】デスパイネ(4号・7回裏2ラン)

  DAZN
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◆オリックスは初回、モヤと太田の連続適時打で2点を先制する。続く2回表に伏見の2ランで加点すると、4回にはモヤの2ランと杉本の適時打で3点を奪い、試合を優位に進めた。投げては、先発・田嶋が今季3勝目。敗れたソフトバンクは、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆オリックスは初回に2点を先制。2回には伏見の3号2ラン、3回には2押し出し四球で6点をリード。先発田嶋は3回無失点。 オリックスは4回もモヤの3号2ランなどで3点を追加した。ソフトバンクはようやく5回に2点、6回に1点を返した。 オリックスが今季4度目となる2ケタ得点で完勝。2連勝とした。先発田嶋が3勝目。ソフトバンクは今季初の4連敗。武田が今季初黒星を喫した。

◆オリックス張奕投手(26)が、先発予定の24日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)でリベンジを狙う。今季初登板初先発した8月13日ソフトバンク戦では、5回3失点で敗戦投手になった。 「持ち味は直球なんですけど、直球をうまく使えば変化球の幅も広がると思う。バッテリーミーティングでもちゃんと研究している。捕手のサインを信じていきたい」 前回登板した13日ロッテ戦(ZOZOマリン)では5回2失点だった。出場選手登録を抹消されて、中10日での先発マウンドに「体のバランスを取り戻せるようなケアとか自分の投球のバランスとか含めてこの期間、ずっと繰り返してやってきました」と準備を重ねた。 今季はここまで5試合に先発して1勝2敗、防御率3・71。今季2勝目を狙う。

◆オリックス伏見寅威捕手(30)が追加点となる3号2ランを放ち、先発田嶋を援護した。 モヤ、太田の適時打で初回に2点を先制し、2点リードで迎えた2回無死一塁。ソフトバンク武田の2球目143キロ直球を捉え、左中間スタンドに突き刺した。 伏見は「打った感触もよかったですし、とにかく追加点を取ることができてよかったです!まだまだ試合も序盤なので、これからも頑張りたいと思います! 」とコメント。攻守にわたって、投手陣を助ける。

◆5回裏、ソフトバンクの攻撃中に珍しい場面があった。2死一、二塁で打者はグラシアル。オリックス田嶋が4球目を投げようとしたときに、グラシアルがタイムを要求。その様子を見た田嶋は投球動作に入っていたが、ボールを投げずに動きを中断した。 塁審からのボークの宣告で一、二塁の走者は進塁しかけていたが、森球審が審判団を集め、元の状況に戻した。これに工藤監督がベンチから出てきて抗議。森球審と5分ほど話し合った後、状況を戻して試合が再開された。 森球審は場内マイクで「打者が打撃姿勢をやめたので、投球を中断した。双方がルール違反を犯しているので、元に戻して再開します」と説明した。

◆ソフトバンクアルフレド・デスパイネ外野手(34)が7回2死一塁、今季4号2ランを放って、05年ソフトバンク球団が発足して以来、通算2000号本塁打をマークした。デスパイネは「ベンチに帰ってくるまで知りませんでした。節目のホームランを打てて光栄に思います。チームの勝利に貢献できるホームランをもっと打っていきたいです」と振り返った。 ソフトバンク球団1号は05年3月26日、日本ハムとの開幕戦(ヤフードーム)で、7回に柴原が放った逆転3ラン。16シーズン目、通算74人で2000号を達成した。 本数ランキングでは松田宣が281本で1位。次いで柳田181本、松中155本、内川117本、デスパイネ104本と続き、上位5人が100本以上を放った。

◆チームの連敗阻止を誓ったソフトバンク先発武田が立ち上がりから大炎上した。 3回6安打6失点(自責5)で無念のKO降板となった。「大事な試合でふがいない投球をしてしまった」。初回に2点を失うと、2回には伏見に3号2ランを献上。3回には2つの押し出し四球も与えてしまった。立ち直る兆しなく93球を費やし「試合を壊してしまって申し訳ないです」と、ベンチで唇をかんだ。

◆オリックス田嶋大樹投手が5回5安打2失点の粘投で今季3勝目を手にした。 108球を要したが、コースを突く丁寧な投球で、救援陣にバトンを託した。「序盤から野手陣が得点を重ねてくれていましたし、楽な気持ちで投げることができていました。ただ、球数が多くなってしまったことを反省しなければいけません」。4回までに9得点した打線に感謝した。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手のメモリアル弾は空砲に終わった。 6点を追う7回2死一塁で、中堅左のテラス席へ4号2ラン。これが05年ソフトバンク球団が発足して以来、通算2000号本塁打となった。だが今季初めて大黒柱の柳田が先発を外れた打線は反撃及ばず、今季初の4連敗。9月はこれで9勝10敗1分けとなり、月間勝率5割を切った。正念場の秋に厳しい戦いが続く。

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手が4回に3号2ランを放ち、先発田嶋を援護した。「しっかりと前でさばくことができたし、いいスイングができたね。田嶋がいいピッチングをしているし、1点でも多く援護したいと思っていたから、打ててよかったよ」。初回にも先制打を放ち、3打点。これで17日に再昇格後6試合で3発と状態を上げてきた。

◆ソフトバンクの「メモリアル弾」は空砲に終わった。6点を追う7回2死一塁、アルフレド・デスパイネ外野手(34)が4号2ラン。これが05年ソフトバンク球団が発足して以来、通算2000号本塁打となった。デスパイネは「節目のホームランを打てて光栄です。チームの勝利に貢献出来るホームランをもっと打っていきたいです」。4点差に迫り追い上げムードを見せたが、反撃及ばずチームは今季初の4連敗を喫した。 打線は大黒柱を欠いていた。今季82試合目にして、打率、安打数、本塁打、打点のすべてチームトップの柳田が初めて先発を外れた。6連戦が続く過密日程のシーズンでもあり、工藤監督は選手のコンディションを最優先。柳田を含む主力を交代で指名打者起用するなど、負担の軽減に努めている。柳田も以前から、首に軽い張りが出ることがあった。この日は試合前練習後に判断し「首の張りがちょっと出たので。大事を取って」と、主砲を休ませる選択をした。 19日に動員緩和され、観客数が増えてからはまだ勝てていない。鬱憤(うっぷん)のたまる展開に、ファンからは本来は認められていない大声での怒号も飛んだ。9月は9勝10敗1分けとなり、月間勝率5割を切った。名物イベント「鷹の祭典」も、24日の1試合を残し2勝5敗で負け越しが決定した。2位ロッテも敗れて1・5ゲーム差で変わらなかったが、正念場の秋に厳しい戦いが続く。【山本大地】

◆オリックス太田椋内野手がプロ入り初となる1試合4安打を放ち、二塁の定位置争いで存在感を示した。 初回、モヤの先制適時打に続いた。2死一、三塁から中前適時打を放ち、チームをさらに勢いづかせた。「初回にいい形で先制できていたので、なんとか自分も続こうと思って打席に入っていました。しっかりとコンパクトに捉えることができましたし、追加点になってくれてよかったです」。19歳が打線を活気づけ、首位ソフトバンクから4回までに9得点を奪った。 太田は3回に遊失、4回に左前打、5回はチャンス拡大の右中間二塁打、7回に遊撃内野安打、9回はボールをじっくり見極めて四球を選び、全6打席で出塁と気を吐いた。 迷いなく振り切る。「自分は当てに行く打撃をしてしまうと、うまくタイミングが取れない。自分のポイントを意識して、思い切って振る。それが『間』につながっていると思います」。高卒2年目の19歳だが、打席での風格が出てきた。今季は3本塁打を放ち、長打力も披露しているが「自分の立場を考えると、アピールしないといけない。もっとスイングの強さを求めていきたい」と、慢心はない。 打線は8回に代打ロドリゲスが適時内野安打を放ち、今季4度目の2桁得点を記録。3カード連続勝ち越しを決めるなど、上昇気配も出てきた。若役者の躍動が、チームを押し上げる。【真柴健】

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネのメモリアル弾は空砲に終わった。 6点を追う7回2死一塁で、中堅左のテラス席へ4号2ラン。これが05年ソフトバンク球団が発足して以来、通算2000号本塁打となり「節目のホームランを打てて光栄です」。だが、柳田が首の張りのため大事を取り、今季初めて先発を外れた打線は反撃及ばず、今季初の4連敗。9月は9勝10敗1分けで月間勝率5割を切った。

◆24日の同戦に先発するソフトバンク・和田毅投手(39)はランニングなどで調整。中14日での登板に「投げる、走る量を増やしました。(福岡での)残留練習もあって調整することができた」と力を込めた。  前回登板は9日の楽天戦(楽天生命パーク)。5回2/3を投げ無失点で5勝目を手に入れた。間隔が空いた中、ブルペン投球も「前回は2回だったので、今回は3回入りました」と調整内容を明かした。  今季11試合に登板。オリックスとは4試合に登板して2勝0敗、防御率1・57と好相性だ。天気予報は微妙だが、24日は屋根を開放するルーフオープンデー。和田にとって昨年初登板となった6月5日の中日戦が、同じくルーフオープンデーだった。「昨年のあの日というのは思い出に残っている。そういう日が回ってきたのも、運がいいのかなと」と笑った。チームトップタイの6勝目を目指す。

◆先発したソフトバンクの武田翔太投手(27)は3回6失点(自責5)。今季最短でマウンドを降り、「大事な試合でふがいない投球をしてしまった。試合を壊してしまい、申し訳ないです」と頭を下げた。  一回は福田、西浦を打ち取り2死とするも安達に中前打。吉田正に死球を与えると、モヤには右前適時打。太田にも中前適時打を浴び2点を献上した。  二回も先頭打者に四球を与えると、続く伏見にはバックスクリーン左に3号2ラン。三回も1死から周東の失策を機に3四死球を与えるなど2失点。三回を終えて93球、6失点と苦しんだ。  敗れれば今季最長の4連敗となる一戦。先発投手が踏ん張りを見せていた9月だが、粘りを発揮することはできなかった。

◆着弾点を見つめ、口を真一文字に結ぶしかなかった。ソフトバンクの先発・武田は3回6失点(自責5)。止めるべく上がったマウンドで、自分をコントロールできなかった。チームは今季最長の4連敗。  「大事な試合でふがいない投球をしてしまった。試合を壊してしまい、申し訳ないです」  前回12日の西武戦(ペイペイドーム)は6回2/3を3失点で2勝目。昨年11月に受けた右肘手術の影響も考慮され、一度登録を抹消された。最短10日で戻ってきたマウンドに、工藤監督も「内容としてはいいかなと思っている。真っすぐで相手を詰まらせられるか」と期待していた。  一回2死から安達に中前打。吉田正に死球を与えると、モヤには右前適時打。太田にも中前適時打を許して2失点。二回も先頭の大下に四球を与えると、続く伏見にはバックスクリーン左に2ラン。三回も1死から周東の失策を機に3四死球を与えるなどして2失点。三回を終えて93球、6失点と崩れた。  昨季のオリックス戦は7試合に登板して2勝0敗、防御率1・80。指揮官は「他の選手のことも考えて、武田君のことも考えると、ここが一番いいかなという判断です」と相性を強調していたが、今季最短KOという結果になった。(竹村岳)

◆オリックスは一回、モヤと太田の連続適時打で2点を先制。二回に伏見が2ラン、四回にはモヤが2ランを放つなど、着実に加点した。田嶋は5回2失点で3勝目。ソフトバンクは今季初の4連敗。先発の武田が3回6失点と崩れた。

◆ソフトバンクのデスパイネが七回に4号2ランを放った。変化球を中堅方向にせり出すホームランテラス席へ。  2005年にソフトバンクが球団を保有してから、通算2000号となる一発。「ベンチに帰ってくるまで知らなかった。節目の本塁打を打てて光栄に思います。チームの勝利に貢献できる本塁打をもっと打っていきたい」と話した。

◆序盤の大量失点が響いて今季初の4連敗。試合後、工藤公康監督(57)は取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --武田はどう映った  「特別悪いと見えていないんですけど、横から見たコントロールがどうかなというところ。最初、変化球が入らなかったのかなというところもあったり。途中、入ったんですけどまた入らなくなったり」  --柳田が欠場  「前にも痛めたことがあって、首に張りが出たので。きょうは大事をとってベンチスタートにしようと。ここというときがあれば、代打でいこうという話を本人ともしました」  --打線が盛り返しを見せた  「あのときの雰囲気はよかった。そこが大事かなと思います。きょうはダメかと諦めてずるずるいってしまうのか、こんなゲームをしていては、だめだと野手が奮起するのか。僕も見ていて一番大事だと思っていました。その中で5点とれたのは野手の人はあしたにつながると思うので。ああいう中で必死にくらいつく姿を常に試合の中で、ファンの方が見てくれているので」  --デスパイネがソフトバンク球団2000号  「おめでとうございます。先輩方を含めて積み重ねた数字。その中でデスパイネ選手が選ばれたと思うと、おめでとうございますと。本当は勝って、記念のホームランにしたかったというのはありますね。あしたにつながるいい攻撃がそういう試合の中でもできたので。いい緊張感を持ってやっていけたら」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46333 0.582
(↓0.008)
-
(-)
38348
(+5)
285
(+10)
94
(+1)
57
(-)
0.241
(-)
3.160
(↓0.07)
2
(-)
ロッテ
45352 0.563
(↓0.007)
1.5
(-)
38344
(+3)
357
(+5)
69
(-)
61
(-)
0.241
(↓0.001)
4.190
(↓0.02)
3
(-)
楽天
41383 0.519
(↑0.006)
5
(↑1)
38400
(+5)
367
(+3)
88
(+1)
48
(+1)
0.261
(-)
4.300
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
38413 0.481
(↓0.006)
8
(-)
38346
(+5)
351
(+6)
63
(+1)
45
(-)
0.253
(-)
3.870
(↓0.02)
5
(-)
西武
37412 0.474
(↑0.006)
8.5
(↑1)
40343
(+6)
368
(+5)
82
(+1)
52
(+3)
0.245
(-)
4.420
(-)
6
(-)
ORIX
29485 0.377
(↑0.009)
16
(↑1)
38303
(+10)
356
(+5)
58
(+2)
63
(+2)
0.243
(↑0.002
4.120
(↓0.01)