巨人(☆7対3★)広島 =リーグ戦15回戦(2020.09.23)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0001000023501
巨人
02220010X71102
勝利投手:田口 麗斗(5勝3敗0S)
敗戦投手:野村 祐輔(5勝2敗0S)

本塁打
【広島】ピレラ(10号・9回表2ラン)
【巨人】坂本 工宜(16号・3回裏ソロ),若林 晃弘(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆巨人は2回裏、大城と若林の連続適時打で2点を先制する。続く3回には、坂本のソロと大城の適時打でリードを広げた。投げては、先発・田口が9回途中5安打3失点の力投で今季5勝目。敗れた広島は、9回にピレラが2ランを放ち、追い上げを見せるも及ばなかった。

◆広島野村祐輔投手(31)が巨人戦今季初登板。野村は巨人戦通算12勝10敗だが、球場別内訳はマツダスタジアムで5勝6敗、東京ドームで6勝3敗、地方球場で1勝1敗。 敵地での巨人戦に相性が良く、東京ドームでは14年から6年連続で勝利を記録している。

◆先発の広島野村祐輔投手(31)が今季最短の3回7安打4失点で降板した。2回に先頭の丸に四球を許すと、中島、大城、若林に3連打を浴び、2点を先取された。 3回には先頭の坂本に右翼席への16号ソロを被弾。また大城に2打席連続適時打を許し、さらに2点を失った。試合前には「回の先頭をしっかり大事にしていきたいと思います」と話していたが、有言実行とはいかなかった。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が16号ソロを放った。 2点リードの3回無死、カウント2-1から、高めの139キロを右翼席に運んだ。「しっかり振ることができました」とコメントした。

◆巨人大城卓三捕手が先制の適時二塁打を放った。 2回無死一、二塁、広島野村の128キロのスライダーを捉え打球は右中間を破った。「チャンスだったので積極的にいきました。先制点が取れて良かったです」とコメント。近くにいた先発田口をちらっと見て「田口のために打ちました」と笑顔を見せた。

◆巨人大城卓三捕手(27)が、この日2本目の適時打を放ち、先発田口を援護した。 3点リードの3回2死二塁、野村のチェンジアップを中前に打ち返した。「低めの球になんとかくらいつきました。ヒットになってくれて良かった。いい追加点になりました」とコメントした。

◆巨人は2回に大城の適時打二塁打と若林の適時二塁打で2点を先制。3回は坂本の16号ソロ、大城の適時打で2点を追加した。 巨人は4回無死満塁から岡本の併殺打の間に追加点を挙げると、さらに暴投で加点。先発田口は6回まで4安打1失点に抑えた。 巨人は7回に若林の1号ソロで1点を追加。先発田口は8回1/3を3失点で5勝目を挙げた。広島は4連敗で借金は今季最多の12。野村が2敗目を喫した。

◆首位巨人が5位広島と対戦。先発は巨人が田口、広島は野村。 巨人は2回に大城と若林の適時二塁打で2点を先制。3回は坂本の16号ソロ、大城の適時打で2点追加。 7回にも若林の1号ソロで追加点。巨人は4連勝、先発田口は8回1/3を3失点で5勝目を挙げた。広島は4連敗で借金は今季最多の12。

◆巨人坂本勇人内野手が若松勉(ヤクルト)を抜き、セ・リーグ単独6位となる通算160度目の猛打賞を記録した。 3回に右翼へ16号ソロ、8回は右翼フェンス直撃の二塁打。 逆方向へ強い打球を飛ばし、原監督が「はね返す駒のような形でね。駒同士がぶつかったら、バーンってはじけるじゃない。ああいう感じでボールに対してバットが出ているということですね」と現代版のベーゴマ"ベイブレード"のような打撃と評した。2000安打まで残り40試合で39。坂本は「1つの目標でもありますし、打てればいいなと思います」と地道に積み上げていく。

◆広島の先発野村祐輔投手が今季最短の3回4失点でKOされ、2敗目を喫した。 2回先頭の四球から3連打で2失点。3回は先頭坂本に1発を浴びるなどさらに2失点、4回に代打を送られた。 「先発の役割を果たせず、チームに申し訳ないです」。佐々岡監督は「四球絡みの悪い流れがずっと続いている。先発が試合を作らないとこういう展開になる」と頭を抱えた。チームは巨人に今季2度目の同一カード3タテで、今季ワーストに並ぶ4連敗。借金は今季最多の12となった。

◆広島ホセ・ピレラ外野手が意地の10号2ランを放った。打線が8回まで4安打1得点に抑えられた巨人田口を相手に、9回1死一塁から直球を左翼席に運び、田口の完投を阻止。 「しっかり自分のスイングで捉えることができました。得点につながったのはよかった」。来日1年目での2桁弾達成には「チームが勝つことが大事なので、本数的には気にしていません」と冷静だった。

◆巨人が同一カード3連勝を飾り、4連勝で優勝マジックを28とした。 先発の田口は完投目前の9回1死から2ランを浴びて降板したが、5勝目。原辰徳監督は「2回あたりも今日はちょっとつないでいくかなというような、そんな雰囲気あったんですけれども、中盤ぐらいから尻上がりに良くなって。球数もね、何とか完投という風に思ったんですけれども、ちょっと残念でしたね。でも、ナイスピッチングです」と評価した。 7番大城、8番若林がともに2打点と活躍。1号ソロを含む3安打の若林については「今日は(阿部)ヘッド代行が、若林をぜひゲームで使ってくれと。そうか、よし、じゃあ、いこうと始まったんですけれども、非常にいい働きをしてくれましたね」 登録抹消になったパーラに代わり、育成から支配下登録されたばかりのウレーニャがプロ初打席に立った。 原監督は「非常にアグレッシブですしね、まだ彼は21歳。まだ若いし、練習を見ていても非常に成長の跡が見られる。ファームでの成績もジャイアンツではずぬけた成績を挙げていますし、力で現在の位置に来ているという感じですね」。 9月に入って13連戦(1試合雨天中止)を10勝1敗1分、15日からの9連戦は6勝3敗で終えた。「選手も含めて、私もあまり経験のない13連戦、9連戦。結果的に見ると非常に集中しながら戦ったなと。私自身も結構しんどいなとは思いましたけれども、乗り切れたというのは非常に大きいと思いますね。選手たちも、よく頑張りました」と言い「1戦1戦、疲れというのはね、その日のうちに取るような、そういうチームにしていきたいと思います」と締めた。

◆4連勝を飾った巨人原辰徳監督はヘラルド・パーラ外野手の登録抹消について「足、ひざの具合の部分で私自身が早めに上げすぎてしまったかなという感じですね。もう1度彼に時間を与えて、コンディショニングを戻すということ」

◆序盤から小刻みに加点した巨人が4連勝。先発の田口は8回1/3を投げ5安打3失点で5勝目(3敗)を挙げた。  巨人は二回、無死一、二塁のチャンスを作り、大城の右越え適時二塁打で先制。さらに若林が左翼線にポトリと落ちる二塁打を放ち、この回計2点を奪った。三回にも先頭の坂本が右翼席へ16号ソロ、2死二塁から大城が中前適時打を放ち4-0とした。  広島も四回、堂林の適時二塁打で1点を返すが、巨人はその裏、無死満塁から岡本の併殺打の間に三走が生還、さらに暴投で1点を奪い突き放した。七回には若林の1号ソロで差を広げた。広島は九回、ピネラが10号2ランを放ったが及ばなかった。

◆巨人の大城が2本の適時打を放ち、チームの4連勝に貢献した。二回無死一、二塁で先制の適時二塁打。野村の初球の内角変化球を右翼線へ運び「チャンスだったので積極的にいこうと決めていた。田口のために打った」と喜んだ。  3-0の三回2死二塁では中前へ適時打し、試合の流れを決定づけた。7試合ぶりの打点となる2打点を挙げ、今季32打点として自己最多だった昨季の30打点を上回った。捕手として攻守に活躍し「これからも厳しい戦いが続くと思うので、もう一段階、気を引き締めて頑張っていきたい」と話した。(東京ドーム)

◆広島が2013年5月3-5日以来、7年ぶりの東京ドームでの同一カード3連敗を喫した。佐々岡真司監督(53)との主な一問一答は以下のとおり。  --先発の野村が7安打4失点で今季最短の3回で降板した  「不運な当たりもあったけど、点を取られて追いかけていく中で、あの回での降板は仕方ない。こっちも仕掛けないといけない。毎回同じようなコメントだけど、先発がしっかりしないといけない。悪い流れは(二回先頭の丸への)四球絡みから。何とかしないといけない。毎回毎回こういう展開はそういうところから。投手が試合を作らないとこういう展開になる」  --打線は巨人・田口に今季5勝目を献上  「代打とかいろいろやって、こっちも点を取っていかないといけない中で、なかなかうまくいかずつながらない。相手もこっちの甘い球を逃さず打ち返す、対照的な攻撃だった。何とかしないといけない。まだ巨人戦は残っている。やり返す気持ちでまた地元で頑張ります」

◆巨人の坂本は16号ソロを含む3安打をマークした。2-0の三回、先頭打者で野村の高めの速球を捉えて右翼席へ運んだ。11日以来のアーチに「しっかり振ることができた。逆方向に強い打球が打てたのは良かった」と納得の一打を振り返った。  一回に中前打、八回には右越えの二塁打を放ち、通算2000安打まであと39本とした。今季は残り40試合。「今年中に打ちたいとかは個人的には思っていないので。打てるのがベストだけど、気にしていない」と淡々と話した。

◆巨人の大城卓三捕手(27)は二回の先制打など2安打2打点と活躍。捕手としても田口を好リードで勝利へと導き、お立ち台にあがったが、九回途中で田口が交代となったことに悔しさをにじませた。  「いいピッチングをしてくれたけど、最後...、まあ、やっぱ完投できなくて...はい。田口に申し訳ないです」と言葉を詰まらせた。試合は7-1で田口の完投勝利が目前に迫った九回1死1塁から、ピレラに2ランを被弾。大城は一点を見つめ、しばらく動けずにいた。  大城のヒーローインタビューの前には、お立ち台に並んだ田口が対応し、「野手の方がずっと引っ張ってくれて、卓三さんも僕の持ち味を最後まで引き出そうとやってくれたので、それに応えようと思って腕を振りました」と話していた。

◆今季初対戦の巨人の勢いを止めることができなかった。連敗ストップを託された広島・野村だったが、3回7安打4失点でKOされた。  「一発を警戒する打者が多い。しっかりゴロを打たせていきたい。自分の持ち味を出していきたい」  二回先頭の丸へ四球を与えると、3連打を浴びて2点を失った。三回には坂本のソロと大城のこの日2本目のタイムリーで、4点差とされた。  期待を背負ってマウンドに上がった。前回16日の中日戦(マツダ)は5回2/3を2失点で自身3連勝の今季5勝目。試合前時点で東京ドームでは通算10試合に先発し、6勝3敗。2014年4月から昨年8月まで6年連続で白星を挙げるなど、好相性の球場だった。しかし、この日は痛打されるシーンが目立った。  先発陣は壊滅的だ。チーム防御率は試合前時点で両リーグワーストの4・56。大瀬良が今月16日に右肘の手術を受け、K・ジョンソンは開幕から7連敗と大不振で2軍再調整中。昨季7勝の床田が1勝、遠藤は2勝と伸び悩み、この日は野村が炎上。チームトップの6勝を挙げるD1位・森下(明大)が頼みの綱だ。  前夜はサヨナラ負けを喫し、この日も敗れて2013年5月3-5日以来、7年ぶりとなる東京ドームでの同一カード3連敗。上昇のきっかけが、ほしい。(柏村翔)

◆先発した田口は、九回1死からピレラに2ランを浴びたところで交代。2017年8月11日の広島戦以来の完投は逃したが、今季最長の8回1/3を5安打3失点で、5勝目(3敗)を挙げた。  4-0の四回に1点を返されると、ヘッドコーチ代行として1軍ベンチにいる阿部2軍監督に声をかけられた。「鼓舞していただき、スイッチが入りました。内容? 内緒です」と笑顔の田口。昨年まで何度もバッテリーを組んだ大先輩からの激励に奮起した。

◆巨人は23日、広島15回戦(東京ドーム)に7-3で勝ち、4連勝で優勝へのマジックナンバーを「28」に減らした。坂本勇人内野手(31)が三回に右越えの16号ソロを放つなど3安打をマーク。通算160度目の猛打賞で、若松勉(ヤクルト)を抜いて単独でセ・リーグ歴代6位となった。通算2000安打までは39安打とした。 ヤクルト時代に通算159度の猛打賞(通算安打は2173)を記録した本紙専属評論家の若松勉氏(73) 「内角に非常に強いこともあって、若手の頃の坂本は引っ張り専門に近かった。それが今ではコースに応じてはじき返すから、ヒットゾーンが広がった。パンチ力もつき、この日のように右中間にも大きい当たりを飛ばす。ここ3-4年の大きな変化は"前さばき"。特に今年は、体勢を崩されても軸足に体重を残し、前でさばいて強い打球を打っている。バットの芯で捉える技術も進化。シーズン序盤は苦労していたが、確かな実力が復調につながっている」

◆巨人は23日、広島15回戦(東京ドーム)に7-3で勝ち、4連勝で優勝へのマジックナンバーを「28」に減らした。坂本勇人内野手(31)が三回に右越えの16号ソロを放つなど3安打をマーク。通算160度目の猛打賞で、若松勉(ヤクルト)を抜いて単独でセ・リーグ歴代6位となった。通算2000安打までは39安打とした。投げては田口麗斗投手(25)が九回途中5安打3失点で、5勝目を挙げた。  バットが体に巻き付くような"軸回転"だった。2-0の三回、坂本は高めの直球を右翼席へ。声援を自粛するファンも思わずどよめく圧巻の16号ソロだったが、主将は淡々としていた。  「逆方向に強い打球が打てたのはよかった」  八回も右翼へ二塁打を放つなど、逆方向へ力強い打球を連発して2戦ぶりの3安打。それでも「無死一、二塁の四球でつなげたり、そっちの方がよかったかもしれない」と、四回にフルカウントから野村の低めのフォークボールを見極めた第3打席に納得顔。自己評価にもフォア・ザ・チームの精神が表れていた。  6~8月は2割台だった不振から抜け出し、9月は打率・333。通算2000安打まであと39本に迫った。40試合を残す今季中の達成を期待されるが、「『今年中に打ちたい』とかは個人的には全然思っていない。打てるのがベストですけどね」と、チームのために安打を放ってきたからこその本音を口にした。個人記録への強い執着心はない。  それでも、すでにレジェンドの領域に入っている。14年目にして160度目の猛打賞となり、若松勉を抜いてセ・リーグ単独6位に浮上。「あんまり猛打賞は意識はしない。一打席一打席を無駄にせずにやった結果。もっと増えていけばいいな」とうなずいた。  「はね返すコマのように、スイングも非常に鋭くなってきましたね。コマ同士がぶつかったら、バーンってはじけるじゃない。ああいう感じでボールに対してバットが出ている」  原監督は坂本の右翼への16号ソロを、そう表現した。9連戦の最後を4連勝で締め、貯金は今季最多の「26」。優勝へのマジックナンバーは「28」とした。チームがコマなら中軸は坂本だ。頼もしい主将の復調で、さらなる上昇気流が巻き起こる。(谷川直之)

◆広島は首位・巨人を相手に、同一カード3連戦3連敗。OBとして、あえて苦言を呈したい。  前夜、ミスをきっかけにサヨナラ負けした悪い流れを引きずっている。野村が三回までに4点を失うと、勝負あったという雰囲気。"逆転のカープ"はどこへやら、だ。  この試合に限らず、今季はチームのムードが重い。走塁一つとっても、ゴムまりが弾むような感じではなく、疲れているようにみえる。  投手は四球を出すし、失点もする。野手は攻撃でアウトになるし、守りではエラーもある。投手は野手のため、野手は投手のため、と互いに思っていかなければ、チームは機能しない。  家族のため、ファンのためでもいい。自分以外の人のために頑張る姿をグラウンドで見せてほしい。そういう気持ちはプレーに表れる。3連覇した一昨年までは、それが信じられないような逆転劇を生んでいた。  これまで何度も言っているように、巨人とも個々の実力差はほとんどない。残り40試合、かつての気持ちを取り戻すことが来季以降につながる。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
51254 0.671
(↑0.004)
M28
(↑2)
40380
(+7)
272
(+3)
102
(+2)
49
(-)
0.259
(↑0.001
3.280
(-)
2
(-)
阪神
40374 0.519
(↓0.007)
11.5
(↓1)
39347
(-)
325
(+4)
84
(-)
49
(-)
0.245
(↓0.001)
3.530
(-)
3
(-)
DeNA
39395 0.500
(↑0.006)
13
(-)
37355
(+4)
325
(-)
84
(+1)
21
(-)
0.267
(↓0.001)
3.730
(↑0.05)
4
(-)
中日
38405 0.487
(↑0.006)
14
(-)
37290
(+11)
339
(+5)
48
(+1)
20
(+1)
0.244
(↑0.002)
3.800
(↓0.01)
5
(-)
広島
30428 0.417
(↓0.006)
19
(↓1)
40349
(+3)
396
(+7)
81
(+1)
34
(-)
0.266
(↓0.001)
4.600
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
30456 0.400
(↓0.005)
20.5
(↓1)
39345
(+5)
409
(+11)
80
(+2)
45
(-)
0.252
(-)
4.640
(↓0.09)