楽天(☆5対3★)ロッテ =リーグ戦17回戦(2020.09.23)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:涌井 秀章(9勝3敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝1敗14S))
敗戦投手:唐川 侑己(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(28号・7回裏2ラン)

  DAZN
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◆楽天が4連勝。楽天は2回裏、小深田と田中の連続適時打で3点を先制する。その後同点を許すも、7回に浅村の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・涌井が7回4安打3失点の力投で今季9勝目。敗れたロッテは、3番手・唐川が誤算だった。

◆9月の楽天浅村栄斗内野手(29)は19試合に出場して9本塁打をマーク。楽天で月間10本以上となれば19年5月ブラッシュ(10本)以来。日本人選手としては07年5月山崎武(12本)以来、球団2人目となる。

◆プレーボール直前に雨脚が強まり、試合開始を見合わせた。 午後6時開始予定も、開始10分ほど前に雨粒が落ちてきた。当初は霧雨程度だったが、楽天先発涌井がマウンドに上がる開始5分前には雨粒が大きくなってきた。 右腕が投球練習を終え、ロッテ先頭福田秀が打席に入ると三塁側ベンチから右翼席方向へ強風が吹き、雨脚も強まった。球審がプレーボールを宣告しようとした直前に、両軍ベンチへ戻るように促された。 グラウンドの土部分には全面シートがかけられ、電光掲示板に「試合開始を見合わせております」と表示が出た。

◆雨のため37分遅れで試合開始。楽天は2回に小深田、田中の適時打で3点を先制。先発涌井はロッテ打線を3回までパーフェクト。 楽天涌井は5回までパーフェクトも6回に崩れた。ロッテ福田秀、マーティンの適時打で同点。ロッテ先発小島は5回3失点で降板。 楽天は7回に浅村の28号2ランで勝ち越し。今季初の4連勝で2位ロッテに3・5ゲーム差。涌井が9勝目。ロッテ唐川が初黒星。

◆楽天涌井秀章投手が雨にも負けず、7回4安打3失点で自身5戦ぶりの9勝目を挙げた。 プレーボール直前に雨が強まり37分間の開始遅延。「遅延は慣れてるので『またか』と。20分くらいして動き始めた」と動じず、5回までパーフェクト。雨が再び強まった3点リードの6回に同点とされるも、浅村の決勝弾で白星が舞い込んだ。「浅村さまさま。前半戦のような連勝ができれば」とうなずいた。

◆ゼロ右腕の牙城を「浅村様」が崩した。同点の7回。楽天浅村栄斗内野手がここまで17試合に登板し、失点0のロッテ唐川を捉えた。右腕の宝刀、145キロ前後のカットボールを、初球から3球続けて見逃し脳内にインプット。カウント2-2からの6球目。外角高めへ甘く入ったその球種に、バットをムチのようにしならせた。右中間席へ2試合連発の28号勝ち越し2ラン。「ワクさんが頑張ってましたからね。打ててよかったです」。5戦ぶりの白星を舞い込んだ涌井はお立ち台で「明日から浅村様と呼ぼうかな。今日から浅村様と呼んでください」と後輩をたたえた。 自身が持つバットへかかる期待を、十二分に感じ取る。前日は3発7打点。「このチームは僕が打たないといけない」。反撃ソロ、決勝の勝ち越し2ラン、ダメ押しの3ラン。満塁弾が出れば"サイクル本塁打"の大当たりで2位ロッテとの3連戦初戦をもぎとった。この日の1発で月間10本目に到達。球団の日本人では07年5月山崎武(12本)以来2人目。記録的大活躍だ。三木監督も1発のベンチをたたいて喜んだ。肌寒く、雨空の杜(もり)の都で浅村が止まらない。【桑原幹久】 ▼楽天浅村がプロ入り初の月間10本塁打。楽天で月間10本以上は19年5月のブラッシュ(10本)以来。球団の日本人選手では07年5月の山崎武(12本)以来2人目となった。浅村は今季、楽天生命パークでの46試合で20本塁打を量産(ビジターは36試合8本)。同球場でシーズン20本は、09年山崎武(23本)以来、11年ぶり2人目。

◆ロッテ小島和哉投手が雨で慎重な投球を強いられた。楽天涌井とは4度目の投げ合い。ベテラン右腕の抜群の制球に負けじとコーナーを攻めたが、2回は四球を皮切りに3連打で3点を失った。 「本当に最低限の仕事はできたとは思いますが、先に3失点されるのはダメですね」と肩を落とした。5回の降板後、6回に味方が1度同点に追いつき、敗戦投手にはならなかった。

◆ロッテ唐川侑己投手の防御率が、0・00から1・00に変わった。今季18試合目、18イニング目でついに打たれた。頼れる「7回の男」が7回、浅村に手痛い2ランを許した。幾度となくバットの芯を外してきた魔球カットボールは、甘かった。 何かがおかしかった。先頭の鈴木大へ、いつもの針の穴を通すようなピンポイントの制球がない。カウントを3-1と苦しくし、そのカットを中前に運ばれた。浅村にも状況は変わらず、6球目のカットが外寄り高めへ。右中間に悠然と押し込まれ、マウンドでぼうぜんとするしかなかった。 最善策だった。イニング別得点が最少の6回に楽天涌井から3点を奪って同点とし、流れができた。7回に唐川以外の選択肢はなかった。石垣島キャンプでは先発投手として調整。ジャクソンの退団で代役を任された。吉井投手コーチも「のっぴきならない状況で手伝ってもらっています」と全幅の信頼を寄せ、ハードな7回をしのいできた。 唐川でさえ浅村にやられた現実は受け止めねばならない。井口監督は「1発だけは打たれちゃいけないと思います」と振り返った。僅差を制するのがロッテ。7回は唐川に託し、進むだけ。息づかい激しく近づいてくる楽天に、おびえてはいられない。【金子真仁】

◆楽天涌井秀章投手が雨にも負けず、7回4安打3失点で自身5戦ぶりの9勝目を挙げた。▽楽天三木肇監督(涌井の好投から浅村の1発に)「涌井は白黒付けたそうな顔はしていたが次回もあるので替わってもらった。何とか裏の攻撃で(鈴木)大地と浅村が涌井のために打ってくれて素晴らしかった」

◆「浅村様」の1発を引き出した「涌井様」は、大雨にも動じないのか...。「プレーボール!」を球審がかける直前、その10分前から降り出した雨が強まった。両軍ベンチに下がり、グラウンド土部分にはシート。「遅延には慣れているので。まだかなまだかなと」。約20分後。雨脚が弱まり始めたことを確認し、始動。午後6時37分に試合が開始した。「ぬかるんでいたのは5回だけなので」と初回から2奪三振。あっさりと3者凡退で立ち上がった。 海の向こうからの授かり物も力を発揮した。「今日は真っすぐがよかった」と105球中53球を「ダルビッシュストレート」が占めた。昨年夏頃、同学年のカブス・ダルビッシュにフォーシームの握りを伝え聞き、手応えをつかんだ。「もう自分の球はなくなってくるね」と笑うように、今春キャンプで小山投手コーチから教わった「こやシン」こと高速シンカーに、オリックス山岡から聞き7月15日西武戦から投げ始める「山岡スライダー」。"秘球"が好投を支える。 6回には福田秀にカーブ、マーティンに「こやシン」を打たれ3失点。追いつかれたが「真っすぐを信じていきました」と安田を4球連続の「ダル-」で押し込み左飛。同点のまま7回を投げ終えると、直後に浅村が決勝2ランを決めた。お立ち台で「明日から『浅村様』と呼ぼうかな」と白星を呼び込んだ後輩をたたえた。 開幕8連勝を達成した8月19日日本ハム戦以来5戦ぶり、約1カ月の白星。「ようやくちょっと体調が戻ってきた。前半戦のような連勝ができれば」。勝利の神様は「涌井様」にも、ほほえんだ。【桑原幹久】

◆楽天・浅村栄斗内野手(29)が勝ち越し28号2ランを放って、再びリーグトップに躍り出た。  3-3、七回無死一塁。3番手・唐川の6球目、144キロのカットボールを逆方向の右中間席にほうり込んだ。球団広報を通じて、「(先発の)ワク(涌井)さんが頑張ってましたからね。打ててよかったです」とコメントした。試合中、27号ソロを放った日本ハムの中田に並ばれていた。

◆楽天が今季初の4連勝を飾った。3-3の七回に浅村の2試合連続となる28号2ランで勝ち越した。涌井が7回3失点で8月19日以来となるリーグトップの9勝目を挙げた。ロッテは唐川が今季18試合目で初めて失点して今季初黒星。

◆ロッテは2試合続けて楽天の浅村に本塁打で試合を決められた。3-3の七回無死一塁で、3番手の唐川が勝ち越し2ランを許した。チームは浅村に17試合で11本塁打を浴びており、井口監督は「今日も一発でやられた。一発だけは打たれちゃいけないところだったが」と肩を落とした。  唐川は救援で好投を続けてきたものの、今季18試合目で初失点となった。浅村には多投したカットボールを完璧に捉えられ、井口監督は「実績のある投手だから、その辺は考えがあって投げたと思う」と信頼を口にした。

◆先発の涌井が7回4安打3失点で、開幕8連勝した8月19日以来、約1カ月ぶりの白星となるリーグトップの9勝目。六回1死までパーフェクトの快投だった。雨天で試合開始が遅れたが「いつものことです。またかと思った」とどこ吹く風。「集中して久しぶりにいいフォームで投げられた」と振り返った。

◆主砲のバットが火を噴いた。パ・リーグ3位の楽天・浅村栄斗内野手(29)が2位・ロッテを相手に、決勝2ランをほうり込んだ。  「完璧でした。きょう勝たないと意味がない。いいところで打てたし、チームが勝てたのがよかった」  3-3の七回無死一塁。3番手・唐川の6球目、144キロのカットボールを逆方向の右中間席に運んだ。前日22日の3発に続く連夜のアーチで、リーグトップの28号。9月は10本目で、月間10本塁打は楽天では昨年5月のブラッシュ(10本)以来5人目、日本選手では2007年5月の山崎武司(12本)以来13年ぶり2人目の爆発だ。  試合は雨のため37分遅れで始まり、断続的に強い雨が降った。先発の涌井に日頃から「打てよ」と言われ、「きょうは打ちます」と応え、有言実行。一緒に上がったお立ち台で、9勝目を挙げた涌井から「あす(24日)だけ『浅村さま』と呼びます。皆さんも『浅村さま』と呼びましょう」と感謝された。  「(七回先頭で出塁した)鈴木大と浅村が涌井のために打った」と三木監督は目を細めた。首位ソフトバンクを5ゲーム差、2位ロッテを3・5ゲーム差で追う。その2チームから2勝ずつで、今季初の4連勝とした。  「上位相手に連勝しないといけない。あすは何が何でも勝って3連戦を終えたい」と浅村は力を込めた。逆転Vに向け、負けられない戦いが続く。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46333 0.582
(↓0.008)
-
(-)
38348
(+5)
285
(+10)
94
(+1)
57
(-)
0.241
(-)
3.160
(↓0.07)
2
(-)
ロッテ
45352 0.563
(↓0.007)
1.5
(-)
38344
(+3)
357
(+5)
69
(-)
61
(-)
0.241
(↓0.001)
4.190
(↓0.02)
3
(-)
楽天
41383 0.519
(↑0.006)
5
(↑1)
38400
(+5)
367
(+3)
88
(+1)
48
(+1)
0.261
(-)
4.300
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
38413 0.481
(↓0.006)
8
(-)
38346
(+5)
351
(+6)
63
(+1)
45
(-)
0.253
(-)
3.870
(↓0.02)
5
(-)
西武
37412 0.474
(↑0.006)
8.5
(↑1)
40343
(+6)
368
(+5)
82
(+1)
52
(+3)
0.245
(-)
4.420
(-)
6
(-)
ORIX
29485 0.377
(↑0.009)
16
(↑1)
38303
(+10)
356
(+5)
58
(+2)
63
(+2)
0.243
(↑0.002)
4.120
(↓0.01)